JP2016146761A - 農作業機 - Google Patents

農作業機 Download PDF

Info

Publication number
JP2016146761A
JP2016146761A JP2015023922A JP2015023922A JP2016146761A JP 2016146761 A JP2016146761 A JP 2016146761A JP 2015023922 A JP2015023922 A JP 2015023922A JP 2015023922 A JP2015023922 A JP 2015023922A JP 2016146761 A JP2016146761 A JP 2016146761A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank body
tank
feeding
fertilizer
seeds
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015023922A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6653523B2 (ja
Inventor
池田 健一
Kenichi Ikeda
健一 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Matsuyama Plow Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Matsuyama Plow Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsuyama Plow Manufacturing Co Ltd filed Critical Matsuyama Plow Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2015023922A priority Critical patent/JP6653523B2/ja
Publication of JP2016146761A publication Critical patent/JP2016146761A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6653523B2 publication Critical patent/JP6653523B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Soil Working Implements (AREA)
  • Sowing (AREA)

Abstract

【課題】作業者の負担を軽減できる農作業機を提供する。
【解決手段】農作業機1は、タンク取付部23を有する機体2を備える。機体2の後部には、作業者が乗るステップ25を設ける。機体2のタンク取付部23には、タンク体21を通常位置および持上位置間で回動可能に取り付ける。タンク体21を持上位置まで回動させた状態では、ステップ25に乗った作業者が繰出手段内の被播き物を目視可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、圃場に被播き物を播く作業を行う農作業機に関するものである。
従来、例えば下記の特許文献1に記載された農作業機が知られている。
この従来の農作業機は、トラクタの後部に連結される機体と、この機体に脱着可能に設けられ被播き物(肥料、種子)が収納されるタンク体(肥料ホッパ、種子ホッパ)と、このタンク体内の被播き物を繰り出す繰出手段とを備えている。
特開平10−286003号公報
しかしながら、上記従来の農作業機では、例えば繰出手段を掃除する際には、タンク体を機体から取り外さなければならず、作業者の負担が大きいという問題がある。
なお、例えばタンク体の取り外しが困難で、繰出手段の掃除が不十分になると、残留肥料等によって繰出手段が劣化するおそれがある。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、作業者の負担を軽減できる農作業機を提供することを目的とする。
請求項1記載の農作業機は、圃場に被播き物を播く作業を行う農作業機であって、タンク取付部を有する機体と、この機体に設けられ、作業者が乗るステップと、前記タンク取付部に第1位置および第2位置間で回動可能に取り付けられ、被播き物が収納されるタンク体と、このタンク体が前記第1位置に位置した状態時にこのタンク体内の被播き物を繰り出す繰出手段とを備え、前記タンク体が前記第2位置に位置した状態時には、前記ステップに乗った作業者が前記繰出手段内の被播き物を目視可能であるものである。
請求項2記載の農作業機は、請求項1記載の農作業機において、タンク体を第2位置側に向けて付勢する付勢手段を備えるものである。
請求項3記載の農作業機は、請求項1または2記載の農作業機において、タンク体は、ステップ側とは反対側に向かって傾倒するように第1位置から第2位置に上方回動するものである。
請求項4記載の農作業機は、請求項1ないし3のいずれか一記載の農作業機において、繰出手段を駆動する駆動手段を備え、前記繰出手段は、回転軸およびこの回転軸が抜き差し可能に挿通された繰出ロールを有し、前記駆動手段は、前記回転軸の端部に脱着可能に取り付けられたスプロケットを有し、前記回転軸は、前記スプロケットに形成された軸用孔部を利用して、前記繰出ロールに対して抜き差し可能となっているものである。
本発明によれば、タンク体が機体のタンク取付部に第1位置および第2位置間で回動可能に取り付けられ、このタンク体が第2位置に位置した状態時にはステップに乗った作業者が繰出手段内の被播き物を目視可能であるため、作業者の負担を軽減できる。
本発明の一実施の形態に係る農作業機の側面図である。 同上農作業機の平面図である。 同上農作業機のタンク体の側面図である。 同上タンク体を持ち上げた状態の側面図である。 同上タンク体を持ち上げた状態の斜視図である。 同上農作業機の駆動手段を示す斜視図である。 同上農作業機の駆動手段を示す分解斜視図である。 (a)が同上農作業機の説明図で、(b)が比較例の説明図である。
本発明の一実施の形態について図1ないし図8を参照して説明する。
図1および図2において、1は農作業機で、この農作業機1は、例えば走行車であるトラクタ(図示せず)の後部に連結され、そのトラクタの走行により前方(進行方向)に移動しながら圃場に被播き物、すなわち例えば肥料および種子を播く作業(施肥播種作業)を行う多条式の不耕起播種機である。なお、この農作業機1は、肥料を播かず、圃場に種子のみを播く播種作業を行うことも可能である。
農作業機1は、図示しないトラクタの後部の3点リンク部(農作業機昇降部)に脱着可能に連結された機体2を備えている。
機体2の前部における左右方向中央の軸支持部3には、前後方向の入力軸4が回転可能に設けられている。なお、入力軸4は、図示しないトラクタのPTO軸に伝動用のジョイントを介して接続されている。
機体2の前部における左右方向に間隔をおいた複数箇所には、圃場に進行方向に沿った直線状の播き溝を形成する溝形成手段6が設けられている。
各溝形成手段6は、上下方向に回動可能な伝動ケースであるチェーンケース7を有し、このチェーンケース7の下端部には、入力軸4側からの動力で所定方向に回転しながら圃場に播き溝を形成する円板状の作溝ディスク8が回転可能に設けられている。作溝ディスク8の上方には作溝ディスクカバー9が配設され、作溝ディスク8の側方には溝深さ設定用の接地輪10が配設されている。なお、接地輪10は、圃場に接地した状態で圃場側から受ける力で所定方向に回転する。
また、農作業機1は、溝形成手段6にて圃場に形成された播き溝内に被播き物、すなわち例えば肥料および種子を播く播き手段11と、この播き手段11にて播かれた被播き物を覆う覆土を鎮圧する鎮圧輪12と、この鎮圧輪12の外周面に付着した土を掻き取って除去し、この除去した土を被播き物用の覆土として用いるために鎮圧輪12の前方近傍に落下させる土除去手段13とを備えている。
各鎮圧輪12は、正面視でV字状となるように配設された左右対をなす鎮圧輪部材16を有している。各鎮圧輪部材16は、取付アーム17の下端部に軸18を介して回転可能に取り付けられている。また、各土除去手段13は、鎮圧輪部材16の外周面に付着した土を掻き取る左右対をなす板状のスクレーパ19を有している。各スクレーパ19は、スクレーパ取付板20に取り付けられ、このスクレーパ取付板20は取付アーム17の長手方向中間部に固着されている。
さらに、播き手段11は、例えば粒状或いは粉状等の被播き物(肥料および種子)が収納される左右方向長手状のホッパ体であるタンク体21と、このタンク体21側からの被播き物(肥料および種子)を圃場の播き溝内に案内落下させる施肥播種ディスク22とを有している。
タンク体21は、機体2のタンク取付部23に左右方向の軸(回動中心軸線X)24を中心として通常位置(第1位置)および持上位置(第2位置)間で上下方向に回動可能に取り付けられている。なお、通常位置はタンク体21が水平状態になる位置であり、持上位置はタンク体21が持ち上げられて上方に回動して傾斜状態(水平方向に対する傾斜角度は例えば40度)になる位置である。
また、機体2の後端部には、作業者が乗る作業台であるステップ25が固設されている。このステップ25は、機体2の前後方向中間部に位置するタンク取付部23よりも後方に位置しており、このため、タンク体21は、ステップ25側とは反対側である前方側に向かって傾倒するように通常位置から持上位置に軸24を中心として上方回動する。なお、ステップ25は、鎮圧輪12の上方部を覆うように位置する左右方向長手状の板状部材26にて構成されている。このステップ25は、例えば機体2のタンク取付部23と略同じ高さに位置している。
ここで、図3ないし図5に示すように、機体2のタンク取付部23は、互いに離間対向する左右1対のタンク取付板31を有し、これら両タンク取付板31の前端部に、タンク体21の回動フレーム部56が軸24を介して回動可能に取り付けられている。
両タンク取付板31の前端部には、軸24を中心とする円弧状をなす回動規制用の長孔部32が形成されている。そして、タンク体21の回動フレーム部56の下端部に突設された突出軸部57が、回動規制用の長孔部32内にこの長孔部32に沿ってスライド可能に挿入されている。両タンク取付板31の後端部の上部同士が、左右方向長手状で水平状の連結板33にて連結されている。連結板33の左右方向両端部および左右方向中央部には、孔部34が形成されている。
また、機体2のタンク取付部23とタンク体21の回動フレーム部56との間には、タンク体21を通常位置側から持上位置側に向けて上方側(前方側)へ付勢する付勢手段であるコイル状の引張バネ35が設けられている。引張バネ35の前端部は、タンク体21の回動フレーム部56の下端部に取り付けられている。引張バネ35の後端部は、タンク取付部23のタンク取付板31に固設されたバネ取付板36に取り付けられている。
一方、タンク体21は、被播き物が上面開口部から内部に収納される左右方向に細長い箱状の収納部であるタンク本体部41を有している。タンク本体部41内には、このタンク本体部21の内部空間を仕切って前側に肥料収納空間42を形成するとともに後側に種子収納空間43を形成する仕切壁44が配設されている。なお、肥料収納空間42の上面開口部は前側蓋部45にて開閉可能となっており、種子収納空間43の上面開口部は後側蓋部46にて開閉可能となっている。
タンク本体部41は、前板51、後板52、左板53、右板54および底板55にて構成されたもので、その底板55の前側には複数の肥料落下口49が形成され、その底板55の後側には複数の種子落下口50が形成されている。
タンク本体部41の前板51には、軸24を中心として回動可能な回動フレーム部56が固着されており、この回動フレーム部56の下端部に左右方向の突出軸部57が設けられている。
タンク本体部41の左板53には左取付板部58が固着され、タンク本体部41の右板54には右取付板部59が固着されており、これら左右の取付板部58,59の後端部間には、タンク体21を軸24を中心として回動させる際に作業者が把持する左右方向長手状の丸棒状の把持棒部60が架設されている。なお、各取付板部58,59の後端部は、タンク本体部41から後方に突出しており、この突出した後端部に孔部58a,59aがそれぞれ形成されている。
タンク本体部41の後板52の下部には、機体2のタンク取付部23の連結板33の上面上に載置される載置部63が固着されている。この載置部63は、後板52に固着された固着板64と、この固着板64から後方に向かって突出する突出板65とにて構成されている。この突出板65は、連結板33の上面上にこの連結板33と重なり合うように載置されるもので、この突出板65の左右方向両端部および左右方向中央部には、連結板33の孔部34と対向する孔部66が形成されている。
そして、図3に示すように、タンク体21が通常位置に位置した状態時(タンク体21の通常状態時)には、載置部63の突出板65が連結板33の上面上に載置され、互いに対向した両孔部34,66にボルト68が挿入され、この挿入されたボルト68にナット69が螺合されるとともに、互いに対向した取付板部58,59の孔部58a,59aおよび立設板部78,79の孔部78a,79aにボルト68が挿入され、この挿入されたボルト68にナット69が螺合されることによって、タンク体21が機体2のタンク取付部23に対して通常位置に固定されている。
なおこのとき、長手方向両端部に挿入軸部72を有しかつ長手方向に間隔をおいて並ぶ複数(例えば5つ)の孔部73が形成された細長状のタンク支持板71は、ボルト68およびナット69にて共締めされて連結板33の下面に固定されている。
すなわち例えば、突出板65の中央の孔部66、連結板33の中央の孔部34およびタンク支持板71の中央の孔部73にボルト68が挿入され、この挿入されたボルト68にナット69が螺合されることによって、タンク支持板71が連結板33の下面に固定されている。このため、タンク体21の通常状態時において、タンク支持板71を紛失することがない。
一方、図4および図5に示すように、タンク体21が持上位置に位置した状態時(タンク体21の持上状態時)には、載置部63の突出板65が連結板33の上面から離脱され、これら互いに離間対向する連結板33および突出板65間にタンク支持板71が装着されることによって、タンク体21がそのタンク支持板71にて持上位置に支持固定されている。
なおこのとき、孔部34,66,58a,59a,78a,79aから取り外したボルト68およびナット69は、紛失防止のため、タンク支持板71の孔部73に取り付けられている。また、タンク支持板71の上端側の挿入軸部72が突出板65の長手方向中央の孔部66に挿入されかつタンク支持板71の下端側の挿入軸部72が連結板33の長手方向中央の孔部34に挿入されている。なお、ナット69については、例えば連結板33の孔部34の裏側、取付板部58,59の孔部58a,59aの裏側およびタンク支持板71の孔部73の裏側に溶接等にて固着するようにしてもよい。
また、図5ないし図7に示すように、播き手段11は、タンク体21が通常位置に位置した状態時にこのタンク体21内の被播き物を繰り出す繰出部である繰出手段81と、この繰出手段を駆動してその繰出手段に被播き物を一定量ずつ繰り出させる駆動部である駆動手段82とを有している。
繰出手段81は、左右方向長手状の左右2本の回転軸である第1回転軸83と、この第1回転軸83が抜き差し可能に挿通されこの第1回転軸83とともに回転して肥料を繰り出す複数の繰出ロールである肥料繰出ロール84と、この各肥料繰出ロール84が収納された箱状の第1ケース85と、左右方向長手状の左右2本の回転軸である第2回転軸86と、この第2回転軸86が抜き差し可能に挿通されこの第2回転軸86とともに回転して種子を繰り出す複数の繰出ロールである種子繰出ロール87と、この各種子繰出ロール87が収納された箱状の第2ケース88とを有している。
肥料繰出ロール84は、例えば外周部に繰出用の凹溝84aが形成され、中央部に第1回転軸83が抜き差しされる貫通孔84bが形成されている。そして、この肥料繰出ロール84を内部に回転可能に収納した第1ケース85は、タンク体21の底板55の肥料落下口49と対向する上面開口85aを有している。つまり、この第1ケース85の上面開口85aは、タンク体21の通常状態時には肥料落下口49と近接対向するが、タンク体21の持上状態時には肥料落下口49と離間対向して外部に露出した状態となる。なお、第1ケース85の左右両側面には、第1回転軸83が抜き差しされる貫通孔85bが形成されている。
第1ケース85の底部には肥料案内筒91が固着されており、この肥料案内筒91には、肥料を施肥播種ディスク22の上方部まで誘導案内する可撓性の肥料案内ホース92の上端部が取り付けられている。
また同様に、種子繰出ロール87は、例えば外周部に繰出用の凹溝87aが形成され、中央部に第2回転軸86が抜き差しされる貫通孔87bが形成されている。そして、この種子繰出ロール87を内部に回転可能に収納した第2ケース88は、タンク体21の底板55の種子落下口50と対向する上面開口88aを有している。つまり、この第2ケース88の上面開口88aは、タンク体21の通常状態時には種子落下口50と近接対向するが、タンク体21の持上状態時には種子落下口50と離間対向して外部に露出した状態となる。なお、第2ケース88の左右両側面には、第2回転軸86が抜き差しされる貫通孔88bが形成されている。
第2ケース88の底部には種子案内筒93が固着されており、この種子案内筒93には、種子を施肥播種ディスク22の上方部まで誘導案内する可撓性の種子案内ホース94の上端部が取り付けられている。
また、駆動手段82は、左右の各第1回転軸83の外端部に図示しない取付具(例えば止めピンおよび抜け止めピン)にて脱着可能に取り付けられたスプロケットである第1スプロケット96と、この第1スプロケット96と離間対向する第1駆動スプロケット97と、これら両スプロケット96,97に掛け渡された無端状の第1チェーン98と、第1駆動スプロケット97を回転させる第1駆動源である第1モータ(肥料繰出用モータ)99とを有している。
さらに、駆動手段82は、左右の各第2回転軸86の外端部に取付具(例えば止めピンおよび抜け止めピン)100にて脱着可能に取り付けられたスプロケットである第2スプロケット101と、この第2スプロケット101と離間対向する第2駆動スプロケット102と、これら両スプロケット101,102に掛け渡された無端状の第2チェーン103と、第2駆動スプロケット102を回転させる第2駆動源である第2モータ(種子繰出用モータ)104とを有している。
第2スプロケット101は、第2回転軸86が抜き差しされる軸用孔部101aが形成されたもので、モータ支持板106のボス部107にベアリング108を介して回転可能に取り付けられている。なお、第1スプロケット96も、第2スプロケット101と同様、第1回転軸83が抜き差しされる軸用孔部96aが形成されたもので、モータ支持板106のボス部107にベアリング(図示せず)を介して回転可能に取り付けられている。
そして、第1回転軸83は、第1スプロケット96の軸用孔部96aを通して、各肥料繰出ロール84の貫通孔84bおよび各第1ケース85の貫通孔85bに対して抜き差し可能となっている。また同様に、第2回転軸86は、第2スプロケット101の軸用孔部101aを通して、各種子繰出ロール87の貫通孔87bおよび各第2ケース88の貫通孔88bに対して抜き差し可能となっている。
また、図6に示されるように、2本のチェーン98,103は、ケース取付部111に脱着可能に取り付けられたチェーンケース112によって覆い隠されている。モータ支持板106にて支持されてタンク体21の後方に配設された2つのモータ99,104は、モータケース113によって覆い隠されている。なお、左端位置のモータケース113の上面に立設板部78が立設され、右端位置のモータケース113の上面に立設板部79が立設されている。
次に、農作業機1の作用等を説明する。
施肥播種作業を行う場合、作業者は、通常位置に位置したタンク体21のタンク本体部41内における前側の肥料収納空間42に肥料を入れ、後側の種子収納空間43に種子を入れる。
そして、トラクタの走行により農作業機1を進行方向に移動させると、溝形成手段6の作溝ディスク8にて圃場の表面部(未耕土)に播き溝が形成される。
この形成された播き溝内には、繰出手段81が有する肥料繰出ロール84および種子繰出ロール87の回転に基づいてタンク体21のタンク本体部41内から一定量ずつ繰り出された肥料および種子が播かれる。
その後、圃場の播き溝内の肥料および種子は覆土によって覆われ、その覆土が鎮圧輪12によって鎮圧されて押し固められる。なお、タンク本体部41内に肥料および種子を補給する際には、前側蓋部45および後側蓋部46を開状態にしてタンク本体部41の上面開口部を開口させる。
ここで、例えば作業終了後、農作業機1をトラクタから取り外してスタンド110で支持した状態で、タンク体21および繰出手段81等を掃除(清掃)する場合、作業者は、把持棒部60を把持してタンク体21を持ち上げるようにして、タンク体21を軸24を中心として通常位置から持上位置まで上方に回動させた後、そのタンク体21をタンク支持板71によって持上位置に支持固定する。
なおこのとき、引張バネ35がタンク体21を持上位置側に向けて付勢するため、作業者は、軽い力でタンク体21を持上位置まで持ち上げることができる。
そして、タンク体21が持上位置に位置した状態時においては、図8(a)に示すように、ステップ25に乗った作業者は、繰出手段81の後側の第2ケース88内に残った種子(残留種子)のみならず、繰出手段81の前側の第1ケース85内に残った肥料(残留肥料)を目視することが可能である。
このため、その作業者は、ケース85,88内の状態を目視しながら、例えば高圧洗車機やエアー等を使用して、残留種子および残留肥料を容易に除去できる。なお、図8(b)に示す比較例では、ステップ25がないため、残留肥料を目視することが困難である。
また、この掃除の際に、作業者は、チェーンケース112を取り外した後、チェーン98,103を外すことなく、第1回転軸83および第2回転軸86を、第1スプロケット96の軸用孔部96aおよび第2スプロケット101の軸用孔部101aを通して、複数の肥料繰出ロール84および複数の種子繰出ロール87から抜き出す。
すると、複数の肥料繰出ロール84および複数の種子繰出ロール87は、それぞれ対応するケース85,88内で個別に回転自在な状態となるため、各ロール84,87の全周にわたって容易に掃除することができる。
このように、上記農作業機1によれば、タンク体21が機体2のタンク取付部23に通常位置および持上位置間で回動可能に取り付けられ、このタンク体21が持上位置に位置した状態時にはステップ25に乗った作業者が繰出手段81内の被播き物を目視可能であるため、繰出手段81の内部に残った被播き物を容易に除去でき、よって作業者の負担を軽減できる。
また、タンク体21を通常位置側から持上位置側に向けて付勢する引張バネ35を備えるため、作業者は、軽い力でタンク体21を持上位置まで持ち上げることができ、よって作業者の負担を軽減できる。
さらに、繰出手段81の回転軸83,86を駆動手段82のスプロケット(中空スプロケット)96,101の軸用孔部96a,101aを利用して各繰出ロール84,87から外側方へ抜き出すことによって、各繰出ロール84,87を個別に回転自在な状態にできるので、各繰出ロール84,87を容易に掃除でき、よって作業者の負担を軽減できる。
なお、タンク体21の持上状態時におけるタンク体21の傾斜角度は、40度には限定されず、任意であり、例えば45度以上でもよく、90度等でもよい。
また、農作業機1は、圃場に被播き物として肥料および種子を播くものには限定されず、例えば肥料のみを播くもの、種子のみを播くもの、或いは薬剤等を播くもの等でもよい。
1 農作業機
2 機体
21 タンク体
23 タンク取付部
25 ステップ
35 付勢手段である引張バネ
81 繰出手段
82 駆動手段
83 回転軸である第1回転軸
84 繰出ロールである肥料繰出ロール
86 回転軸である第2回転軸
87 繰出ロールである種子繰出ロール
96 スプロケットである第1スプロケット
96a 軸用孔部
101 スプロケットである第2スプロケット
101a 軸用孔部

Claims (4)

  1. 圃場に被播き物を播く作業を行う農作業機であって、
    タンク取付部を有する機体と、
    この機体に設けられ、作業者が乗るステップと、
    前記タンク取付部に第1位置および第2位置間で回動可能に取り付けられ、被播き物が収納されるタンク体と、
    このタンク体が前記第1位置に位置した状態時にこのタンク体内の被播き物を繰り出す繰出手段とを備え、
    前記タンク体が前記第2位置に位置した状態時には、前記ステップに乗った作業者が前記繰出手段内の被播き物を目視可能である
    ことを特徴とする農作業機。
  2. タンク体を第2位置側に向けて付勢する付勢手段を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の農作業機。
  3. タンク体は、ステップ側とは反対側に向かって傾倒するように第1位置から第2位置に上方回動する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の農作業機。
  4. 繰出手段を駆動する駆動手段を備え、
    前記繰出手段は、回転軸およびこの回転軸が抜き差し可能に挿通された繰出ロールを有し、
    前記駆動手段は、前記回転軸の端部に脱着可能に取り付けられたスプロケットを有し、
    前記回転軸は、前記スプロケットに形成された軸用孔部を利用して、前記繰出ロールに対して抜き差し可能となっている
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載の農作業機。
JP2015023922A 2015-02-10 2015-02-10 農作業機 Active JP6653523B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015023922A JP6653523B2 (ja) 2015-02-10 2015-02-10 農作業機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015023922A JP6653523B2 (ja) 2015-02-10 2015-02-10 農作業機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016146761A true JP2016146761A (ja) 2016-08-18
JP6653523B2 JP6653523B2 (ja) 2020-02-26

Family

ID=56690840

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015023922A Active JP6653523B2 (ja) 2015-02-10 2015-02-10 農作業機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6653523B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106941793A (zh) * 2017-03-09 2017-07-14 柴越 一种农业用土壤充分增肥处理机
JP2019170190A (ja) * 2018-03-27 2019-10-10 株式会社クボタ 圃場作業機

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5852917U (ja) * 1981-09-29 1983-04-11 スタ−農機株式会社 肥料散布機
US5623885A (en) * 1995-07-24 1997-04-29 Haag; Steven R. Single seed container for multi row planter pivotable between raised operating position and lowered filling position
JP2000083427A (ja) * 1998-09-08 2000-03-28 Kubota Corp 粉粒体繰出し装置
JP2001251909A (ja) * 2000-03-15 2001-09-18 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 湛水直播機
JP2002253016A (ja) * 2001-02-27 2002-09-10 Star Farm Machinery Mfg Co Ltd 肥料散布機
JP2003164208A (ja) * 2001-11-30 2003-06-10 Iseki & Co Ltd 粉粒体吐出機
JP2006101783A (ja) * 2004-10-06 2006-04-20 Kubota Corp 粉粒体供給装置
JP2006304649A (ja) * 2005-04-27 2006-11-09 Kubota Corp 施肥装置付き田植機
JP2007236248A (ja) * 2006-03-07 2007-09-20 Agritecno Yazaki Co Ltd 走行型追肥機
JP2011000020A (ja) * 2009-06-17 2011-01-06 Iseki & Co Ltd 畝立施肥装置
JP2013158304A (ja) * 2012-02-06 2013-08-19 Iseki & Co Ltd 畝立装置
JP2014138568A (ja) * 2013-01-21 2014-07-31 Kubota Corp 粉粒体供給作業機の後部構造

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5852917U (ja) * 1981-09-29 1983-04-11 スタ−農機株式会社 肥料散布機
US5623885A (en) * 1995-07-24 1997-04-29 Haag; Steven R. Single seed container for multi row planter pivotable between raised operating position and lowered filling position
JP2000083427A (ja) * 1998-09-08 2000-03-28 Kubota Corp 粉粒体繰出し装置
JP2001251909A (ja) * 2000-03-15 2001-09-18 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 湛水直播機
JP2002253016A (ja) * 2001-02-27 2002-09-10 Star Farm Machinery Mfg Co Ltd 肥料散布機
JP2003164208A (ja) * 2001-11-30 2003-06-10 Iseki & Co Ltd 粉粒体吐出機
JP2006101783A (ja) * 2004-10-06 2006-04-20 Kubota Corp 粉粒体供給装置
JP2006304649A (ja) * 2005-04-27 2006-11-09 Kubota Corp 施肥装置付き田植機
JP2007236248A (ja) * 2006-03-07 2007-09-20 Agritecno Yazaki Co Ltd 走行型追肥機
JP2011000020A (ja) * 2009-06-17 2011-01-06 Iseki & Co Ltd 畝立施肥装置
JP2013158304A (ja) * 2012-02-06 2013-08-19 Iseki & Co Ltd 畝立装置
JP2014138568A (ja) * 2013-01-21 2014-07-31 Kubota Corp 粉粒体供給作業機の後部構造

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106941793A (zh) * 2017-03-09 2017-07-14 柴越 一种农业用土壤充分增肥处理机
CN106941793B (zh) * 2017-03-09 2019-07-30 广东省中药研究所 一种农业用土壤充分增肥处理机
JP2019170190A (ja) * 2018-03-27 2019-10-10 株式会社クボタ 圃場作業機
JP6994997B2 (ja) 2018-03-27 2022-01-14 株式会社クボタ 圃場作業機

Also Published As

Publication number Publication date
JP6653523B2 (ja) 2020-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4948043B2 (ja) 畝立て同時播種機
JP4670842B2 (ja) 畝立施肥装置
KR20170066929A (ko) 볏짚 환원 맥류 줄뿌림 파종기
KR20120064027A (ko) 다조 농용 작업기
JPH10127112A (ja) 移植機
JP2013128471A (ja) 作業機
JP2013132235A (ja) 水田作業機
JP6653523B2 (ja) 農作業機
TW201740794A (zh) 作業車輛
JPH0856427A (ja) 施肥同時播種マルチ装置
JP2012120482A (ja) 農用作業機
JP2009225712A (ja) 乗用草刈機に装着可能な施肥装置
JP6514659B2 (ja) 田植機
JP2013021943A (ja) 湛水直播機
JP4130951B2 (ja) 田植機装着式直播装置
JP4965087B2 (ja) 直播機
JP2018000060A (ja) 水田作業車
JP2018000059A (ja) 水田作業車
JP2012200211A (ja) 播種機
JP5464254B2 (ja) 直播機
JPH11196618A (ja) 施肥同時播種マルチ装置
JP2007215460A (ja) 湛水直播機
JP6456233B2 (ja) 施肥播種作業機
JP2009077636A (ja) 苗移植機
JP6083090B2 (ja) 作業機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180627

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180704

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180821

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190123

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190301

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190904

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191112

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20191119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6653523

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250