JP3802437B2 - 散布装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、進行方向に移動しながら圃場に被散布物を散布する散布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の散布装置としては、例えば種子等の被散布物が収容されるホッパー等の被散布物収容体と、所定方向への回転により被散布物収容体内から被散布物を繰り出す回転可能な繰出用回転体と、この繰出用回転体を回転させる駆動手段とを備えた播種機等が広く知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の散布装置では、例えば被散布物収容体内の被散布物の残存量の変化に応じて繰出用回転体の回転速度が変わってしまう場合や、繰出用回転体が停止したこと等に作業者が気付かずにその状態のまま進行方向に移動するような場合があり、そのために、適切な散布作業が行われないおそれがある。
【0004】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、適切な散布作業ができる散布装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の散布装置は、進行方向に移動しながら、圃場に被散布物を散布する散布装置であって、被散布物が収容される被散布物収容体と、回転により前記被散布物収容体内から被散布物を繰り出す回転可能な繰出用回転体と、この繰出用回転体を回転させる駆動手段と、前記繰出用回転体の回転速度を検知する検知手段とを備え、前記繰出用回転体は、繰出用回転軸と、軸受にて回転可能に嵌合保持され、前記繰出用回転軸の端部をこの繰出用回転軸の軸心ずれを許容するように支持する支持回転部材とを有するものである。
【0006】
そして、回転により被散布物収容体内から被散布物を繰り出す繰出用回転体の回転速度を検知する検知手段を備える構成であるから、従来の散布装置に比べて、適切な散布作業 が可能となる。また、繰出用回転体の繰出用回転軸の軸心ずれが許容されるため、例えば被散布物収容体の誤差等に適切に対応することが可能となる。
【0007】
請求項2記載の散布装置は、請求項1記載の散布装置において、駆動手段は、支持回転部材の外周部にこの支持回転部材と同軸状に直付された伝動用回転体を有するものである。
【0008】
そして、駆動手段の伝動用回転体が、支持回転部材の外周部にこの支持回転部材と同軸状に直付されているため、構成が簡単で、コンパクトになる。
【0009】
請求項3記載の散布装置は、請求項1または2記載の散布装置において、検知手段は、支持回転部材の端部にこの支持回転部材と同軸状に直結された検知用回転軸を有するものである。
【0010】
そして、検知手段の検知用回転軸が、支持回転部材の端部にこの支持回転部材と同軸状に直結されているため、繰出用回転軸の軸心ずれの影響を受けることがなく、検知手段で繰出用回転体の回転速度を適切に検知することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の散布装置の一実施の形態の構成を図面を参照して説明する。
【0012】
図1および図2において、1は散布装置で、この散布装置1は、走行車としての牽引車であるトラクタ(図示せず)に連結される多条式の農業用散布装置で、トラクタの牽引により進行方向X前方に移動しながら、圃場Aの土中に粉状或いは粒状の被散布物Wを局部的に散布するものである。なお、散布対象物である被散布物Wは、例えば種子、薬剤、肥料等である。
【0013】
そして、この散布装置1は、機枠2を備え、この機枠2の前側中央部には、トップピン3、ロワピン4等にて構成された走行車連結部であるトラクタ連結部5が設けられているとともに、トラクタからの動力を入力する入力軸6が回転可能に設けられている。トラクタ連結部5はトラクタの3リンク機構に連結され、入力軸6はトラクタのPTO軸に伝動手段を介して連結される。
【0014】
また、機枠2の前側には、入力軸6から伝動機構10を介して動力を受けて回転して圃場Aを耕耘砕土するロータリ耕耘体11が回転可能に設けられている。このロータリ耕耘体11は、例えば進行方向Xと交差(例えば直交)する水平方向、すなわち左右方向の耕耘軸12を有し、この耕耘軸12には複数の耕耘爪13が放射状に取り付けられている。また、ロータリ耕耘体11の上方は略円弧状のカバー板15にて覆われ、このカバー板15の後端部にはゴム板16を介して整地板17が上下方向に回動可能に取り付けられている。
【0015】
また、機枠2の後側には、整地板17にて整地された圃場Aに土を左右に開くようにして凹状の溝を形成する複数(例えば4つ)の溝形成体21が平行リンク22を介して上下動自在に設けられ、これら複数の溝形成体21は、左右方向に互いに間隔を介して並んだ状態に配置され、それぞれ個別的に高さ位置調節可能となっている。
【0016】
各溝形成体21は、例えば上下方向の筒状部材23を有し、筒状部材23の下端部には左右一対の溝形成用の回転円板24が取付部材25を介して回転自在に取り付けられている。左右一対の回転円板24は、前端を接合端としかつ後端を自由端とし離間距離が前端側から後端側に向って徐々に増大する平面視V字状に配置されている。
【0017】
また、機枠2の後端部には、入力軸から伝動機構30を介して動力を受けてスリップ回転して圃場Aを鎮圧する鎮圧ローラ29が回転可能に設けられている。
【0018】
また一方、機枠2には、被散布物Wが収容される略箱形状をなす複数(例えば4つ)のホッパー等の被散布物収容体31が固定的に取り付けられており、これら複数の被散布物収容体31は、溝形成体21に対応して左右方向に互いに間隔を介して並んだ状態に配置されている。
【0019】
各被散布物収容体31は、前側の第1収容体33と後側の第2収容体34とを有し、これら第1収容体33および第2収容体34は、それぞれ同じ略箱形状のもので、前後対称に配置されている。第1収容体33の供給口部35は第1蓋部材36で開閉可能となっており、第2収容体34の供給口部37は第2蓋部材38で開閉可能となっている。
【0020】
また、第1収容体33の排出口部39および第2収容体34の排出口部40は、合流用筒部材41内で開口しており、この合流用筒部材41の下端部に誘導筒部材42の上端部が取り付けられ、この誘導筒部材42の下端部が対応する筒状部材23内に挿入されている。
【0021】
さらに、図1ないし図3に示されるように、機枠2が左右方向一端側(例えば左端部)に有する回転体取付板部50には、所定方向への回転により各被散布物収容体31の第1収容体33内から被散布物Wを一定量ずつ繰り出す左右方向に細長状の繰出用回転体51が、その回転体取付板部50に対する片持ち状態として軸受52を介して回転可能に略水平状に取り付けられている。
【0022】
この繰出用回転体51は、例えば1本の左右方向の繰出軸である繰出用回転軸55と、この繰出用回転軸55の外周部にこの繰出用回転軸55と同軸状に固着された円筒状をなす複数(例えば4つ)の溝付ロール等の繰出部材56と、軸受52にて回転可能に嵌合保持され、繰出用回転軸55と一体となって回転するとともに繰出用回転軸55の一端部(例えば左端部)をこの繰出用回転軸55の軸心ずれを許容するように(すなわち例えば繰出用回転軸55の軸方向と直交する方向に移動自在に)支持する1つの軸心ずれ逃し手段である支持回転部材57とを有している。
【0023】
ここで、繰出用回転軸55は、支持回転部材57を介して軸受52によって回転可能に支持されかつ対応する第1収容体33によって回転可能に支持されたもので、左右方向の六角シャフト等の軸本体61を有し、この軸本体61の軸方向中間の外周部に複数の繰出部材56が軸方向に互いに間隔を介して並んだ状態に固着されている。
【0024】
各繰出部材56は、対応する第1収容体33の下部に形成された左右方向の挿通孔部に挿通されて支持されている。各繰出部材56の第1収容体33内に位置する部分の外周面には軸方向の溝または複数の穴が形成され、この溝または穴に入った被散布物Wが第1収容体33外に排出口部39を介して排出される。
【0025】
また、軸本体61の軸方向一端部には、筒状部材62がボルトおよびナットにて構成された固定具63によって固着され、この筒状部材62には軸本体61の軸方向と直交する方向の挿通孔64が開口形成されている。なお、軸本体61、筒状部材62,62および固定具63,63にて、繰出用回転軸55が構成されている。
【0026】
支持回転部材57は、軸受52の内周部に嵌合されこの軸受52にて回転可能に保持された略円筒状の支持本体71を有し、この支持本体71の内端側には軸方向と直交する方向の挿通孔72が開口形成されている。また、支持本体71の外端部には軸連結部73が形成されている。さらに、支持本体71の外周部には、伝動用回転体であるスプロケット75が支持本体71と同軸状(同軸上)に一体的に直付されている。
【0027】
そして、この支持本体71の挿通孔72および繰出用回転軸55の筒状部材62の挿通孔64には連結ピン76が挿通され、この連結ピン76には抜止めピン77が装着され、この連結ピン76によって支持回転部材57の支持本体71と繰出用回転軸55とが一体的に連結されている。なお、筒状部材62は連結ピン76に沿ってスライド自在で、この筒状部材62のスライドにより繰出用回転軸55の軸心がややずれるようになっている。
【0028】
また、支持本体71の軸連結部73には、検知手段81の検知用回転軸82がこの支持本体71とともに回転するように一体的に連結されている。すなわち、検知手段81の検知用回転軸82が、支持回転部材57の外端部にこの支持回転部材57と同軸状(同軸上)に一体的に直結されている。この検知手段81は、繰出用回転体51の回転速度を検知して検知信号を出力する光学系或いは磁気系の回転センサ等で、機枠2の回転体取付板部50に取り付けられている。なお、支持本体71、連結ピン76および抜止めピン77にて、動力入力側に位置する支持回転部材57が構成されている。
【0029】
また一方、機枠2の回転体取付板部50には、駆動源である電動モータ等のモータ83が取り付けられている。このモータ83の出力軸84には伝動用回転体であるスプロケット85がこの出力軸84と同軸状に一体的に直付され、互いに離間対向した一対のスプロケット75,85には無端体であるチェーン86が巻き掛けられている。なお、モータ83、スプロケット75,85およびチェーン86にて、動力を出力して繰出用回転体51を回転させる駆動手段87が構成されている。
【0030】
また、図3から明らかなように、機枠2の回転体取付板部50に取り付けられたケース部材88a,88b内に検知手段81、駆動手段87および左側の支持回転部材57等が収容されている。すなわち、モータ83および検知手段81は互いに近接した状態に配置され、これらモータ83および検知手段81が1つのケース部材88a内に収容されている。また、2つのスプロケット75,85とチェーン86とにて構成された伝動手段87aおよび左側の支持回転部材57が1つのケース部材88b内に収容されている。
【0031】
なお、散布装置1は、繰出用回転体51からギヤ等の伝動機構89を介して動力を受けて所定方向に回転することにより、各被散布物収容体31の第2収容体34内から被散布物Wを一定量ずつ繰り出す複数(例えば4つ)の分割繰出用回転体90を備えている。
【0032】
各分割繰出用回転体90は、例えば左右方向の分割回転軸91を有し、この分割回転軸91の外周部には円筒状の溝付ロール等の繰出部材92が分割回転軸91と同軸状に固着されている。各繰出部材92は、第2収容体34の下部に形成された左右方向の挿通孔部に挿通されて支持され、各繰出部材92の第2収容体34内に位置する部分の外周面には、軸方向の溝または複数の穴が形成されている。この溝または穴に入った被散布物Wが第2収容体34外に排出口部40を介して排出される。
【0033】
また、図4には散布装置1の制御系のブロック図が示されており、この図4において、95は制御ボックス等の制御手段で、この制御手段95は、例えば検知信号入力回路、演算処理回路および指令信号出力回路等にて構成されたもので、機枠2に取り付けられており、この制御手段95には、モータ83、検知手段81、スイッチボックス96および移動速度検知手段97がそれぞれ電気的に接続されている。
【0034】
このスイッチボックス96は、例えば繰出用回転体51の回転速度を設定するための回転速度設定手段である回転速度設定用スイッチおよびモータ入切用スイッチ等にて構成されたもので、例えばトラクタの運転席に配置されている。
【0035】
また、移動速度検知手段97は、散布装置1の進行方向Xへの移動速度を検知して検知信号を出力するもので、例えば機枠2に取り付けられ圃場Aに向けて超音波を出すとともに圃場Aからの反射波を受けて散布装置1の進行方向Xへの移動速度を検知する超音波センサ等である。なお、移動速度検知手段97は、トラクタの走行速度を検知するものや、接地輪と回転センサとにて構成するもの等でもよい。
【0036】
そして、この制御手段95は、検知手段81からの検知信号を入力し、この入力した検知信号に基づいて繰出用回転体51の回転速度がスイッチボックス96の回転速度設定用スイッチにより予め設定された設定回転速度と一致するように駆動手段87のモータ83を制御する。
【0037】
また、この制御手段95は、移動速度検知手段97からの検知信号を入力し、この入力した検知信号に基づいて散布装置1の進行方向Xへの移動速度に同調(同期)するように設定回転速度を自動補正(例えば微調整)する。すなわち、制御手段95は、散布装置1の進行方向Xへの移動速度に応じて設定回転速度を均一散布となるように補正する機能を有している。
【0038】
次に、上記一実施の形態の動作を説明する。
【0039】
散布装置1がトラクタの牽引動作により圃場A上を進行方向Xに移動すると、入力軸6側からの動力で回転するロータリ耕耘体11の耕耘爪13によって圃場Aの土が耕耘砕土され、このロータリ耕耘体11から放出されてやや盛り上がった細砕土が整地板17によって整地されて均平にされる。
【0040】
続いて、整地板17の後方位置で、複数の溝形成体21の各回転円板24によって圃場Aに凹状の溝が形成される。
【0041】
そして、駆動手段87のモータ83から出力される動力で回転する繰出用回転体51によって被散布物収容体31の第1収容体33内から被散布物Wが一定量ずつ繰り出されるとともに、この繰出用回転体51に連動して回転する複数の分割繰出用回転体90によって被散布物収容体31の第2収容体34内から被散布物Wが一定量ずつ繰り出される。
【0042】
第1収容体33内から繰り出されて排出口部39を介して排出された被散布物Wと、第2収容体34内から繰り出されて排出口部40を介して排出された被散布物Wとは、合流用筒部材41内に導入されて合流されてから、誘導筒部材42内および筒状部材23内を通過し、凹状の溝内に落下して散布される。その後、スリップ回転する鎮圧ローラ29にて鎮圧され、溝がなくなり、被散布物Wが圃場Aの土中に埋まった状態となる。
【0043】
このような散布作業時に、制御手段95は、検知手段81からの検知信号に基づいて、実際の繰出用回転体51の回転速度がスイッチボックス96の回転速度設定用スイッチにより予め設定された設定回転速度と一致するように駆動手段87のモータ83を制御する。
【0044】
このため、例えば被散布物収容体31内の残存被散布物Wの略全体の重量を受けた状態で回転する1本状の繰出用回転体51に作用するトルクが、その被散布物収容体31内の被散布物Wの残存量の変化に応じて変動したとしても、繰出用回転体51の回転速度は、所望の設定回転速度に維持される。
【0045】
また、制御手段95は、移動速度検知手段97からの検知信号に基づいて、散布装置1の進行方向Xへの移動速度に同調するように設定回転速度を自動補正する。すなわち、制御手段95は、例えば散布装置1の進行方向Xへの移動速度が基準速度より遅くなればその変動に合わせて設定回転速度を下げ、例えば散布装置1の進行方向Xへの移動速度が基準速度より速くなればその変動に合わせて設定回転速度を上げたりする。このため、散布装置1の進行方向Xへの移動速度が変動したとしても、単位面積当りの散布量は、一定に維持される。
【0046】
このようにして、上記一実施の形態によれば、制御手段95を用いて、検知手段81からの検知信号と移動速度検知手段97からの検知信号とに基づいて、散布装置1の進行方向Xへの移動速度に応じて設定回転速度を補正するとともに、繰出用回転体51の回転速度が設定回転速度と一致するように駆動手段87のモータ83を制御する構成であるから、単位面積当りの散布量を一定にでき、適切な散布作業ができる。
【0047】
また、繰出用回転体51は、繰出用回転軸55の軸心ずれを支持回転部材57で逃すようになっているので、例えば左右方向に並んだ各被散布物収容体31の機枠2に対する取付誤差や、各被散布物収容体31の寸法誤差等に適切に対応できる。
【0048】
さらに、駆動手段87のスプロケット75が、支持回転部材57の外周部にこの支持回転部材57と同軸状に直付されているため、構成が簡単で、コンパクトにできる。
【0049】
また、検知手段81の検知用回転軸82が、支持回転部材57の端部にこの支持回転部材57と同軸状に直結されているため、繰出用回転軸55の軸心ずれの影響を受けることがなく、検知手段81で繰出用回転体51の回転速度を適切に精度よく検知でき、また、繰出用回転軸55の軸心ずれに伴う無理な力が作用しないため、検知手段81が容易に破損するようなことがない。
【0050】
さらに、繰出用回転体51の回転速度が、異物の詰まりやチェーン86の破損等の異常発生で所定値以下になった場合(例えば繰出用回転体51が停止した場合)に、制御手段95の制御でブザーが鳴ったりランプが光ったりするようにすれば、作業者はその異常発生にすぐに気付くことができ、適切な散布作業ができる。
【0051】
なお、回転センサ等の検知手段81は、繰出用回転体51の駆動手段87側の一端部にこの繰出用回転体51と同軸状に設けたものには限定されず、例えば、繰出用回転体51の繰出用回転軸55との対向位置に設けた非接触型のものでもよく、また分割繰出用回転体90の回転速度を検知するようなものでもよい。
【0052】
また、例えば繰出用回転体51とモータ83との間の距離が大きいために、駆動手段87が2つのチェーンと、モータ83の出力軸84に直付されたスプロケットと、繰出用回転体51に直付されたスプロケットと、2つの中間スプロケットとを有する構成である場合において、繰出用回転体51にこの繰出用回転体51の回転速度を検知する検知手段81を設けるとともに、中間スプロケットの回転速度を検知する回転センサ等の追加検知手段を設けてもよい。
【0053】
さらに、散布装置1は、散布装置1自体の進行方向X前方への移動速度に応じて設定回転速度を補正する機能がないものでもよく、また、繰出用回転体51の回転速度が所定値以下になった場合(例えば繰出用回転体51が停止した場合)に、検知手段81からの検知信号に基づいてブザー、ランプ等の報知手段が作動するだけのものでもよい。また、散布装置1は、進行方向X前方に移動しながら圃場Aの地表面上に被散布物Wを広範囲にばらまき散布するものでもよい。
【0054】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、回転により被散布物収容体内から被散布物を繰り出す繰出用回転体の回転速度を検知する検知手段を備える構成であるから、従来の散布装置に比べて 、適切な散布作業ができる。また、繰出用回転体の繰出用回転軸の軸心ずれが許容されるため、例えば被散布物収容体の誤差等に適切に対応できる。
【0055】
請求項2の発明によれば、駆動手段の伝動用回転体が、支持回転部材の外周部にこの支持回転部材と同軸状に直付されているため、構成が簡単で、コンパクトにできる。
【0056】
請求項3の発明によれば、検知手段の検知用回転軸が、支持回転部材の端部にこの支持回転部材と同軸状に直結されているため、繰出用回転軸の軸心ずれの影響を受けることがなく、検知手段で繰出用回転体の回転速度を適切に検知できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の散布装置の一実施の形態を示す側面図である。
【図2】 同上散布装置の平面図である。
【図3】 同上散布装置の一部拡大断面図である。
【図4】 同上散布装置の制御系のブロック図である。
【符号の説明】
1 散布装置
31 被散布物収容体
51 繰出用回転体
52 軸受
55 繰出用回転軸
57 支持回転部材
75 伝動用回転体であるスプロケット
81 検知手段
82 検知用回転軸
87 駆動手段
95 制御手段
A 圃場
W 被散布物
X 進行方向
Claims (3)
- 進行方向に移動しながら、圃場に被散布物を散布する散布装置であって、
被散布物が収容される被散布物収容体と、
回転により前記被散布物収容体内から被散布物を繰り出す回転可能な繰出用回転体と、
この繰出用回転体を回転させる駆動手段と、
前記繰出用回転体の回転速度を検知する検知手段とを備え、
前記繰出用回転体は、
繰出用回転軸と、
軸受にて回転可能に嵌合保持され、前記繰出用回転軸の端部をこの繰出用回転軸の軸心ずれを許容するように支持する支持回転部材とを有する
ことを特徴とする散布装置。 - 駆動手段は、支持回転部材の外周部にこの支持回転部材と同軸状に直付された伝動用回転体を有する
ことを特徴とする請求項1記載の散布装置。 - 検知手段は、支持回転部材の端部にこの支持回転部材と同軸状に直結された検知用回転軸を有する
ことを特徴とする請求項1または2記載の散布装置。
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