JP2516483Y2 - 播種装置 - Google Patents

播種装置

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JP2516483Y2
JP2516483Y2 JP14041889U JP14041889U JP2516483Y2 JP 2516483 Y2 JP2516483 Y2 JP 2516483Y2 JP 14041889 U JP14041889 U JP 14041889U JP 14041889 U JP14041889 U JP 14041889U JP 2516483 Y2 JP2516483 Y2 JP 2516483Y2
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広昭 大石
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多木農工具株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は種子を一定量ずつ播くための播種装置の構成
に関するものである。
(ロ)従来技術 従来から、ロール式の繰出装置を有する播種機は公知
とされている。例えば、実開平1−140207号公報の技術
である。
これら従来の播種装置は、繰出ロール部においてガイ
ド板やコーティングされた種子が傷付けられないよう
に、そして、スムーズに落下部まで搬送されるように起
毛材がガイド板に貼設されていたのである。
(ハ)考案が解決しようとする問題点 しかし、発芽を促進させたり防虫を目的とした種子の
コーティングはメッキ等の如く強力に密着していないた
めに剥げやすく、嵌入穴が繰出ロールとガイド板の間に
至る時に、従来のようにガイド板と繰出ロールの間が狭
く均一であると、嵌入穴の周囲部分に位置して、まだ完
全に奥深く入っていない種子はガイド板と繰出ロールの
間に挟まり、又はガイド板上部で繰出ロールにより擦ら
れて、コーティングを剥がしたり、種子を潰したりして
いたのである。
また、ガイド板はネジ等により繰出ケースに固定され
ていたので、脱着が容易にできず、詰まり等が生じた時
に分解が面倒な作業となっていたのである。
また、作業中に後進等により繰出ロールが逆転したと
きには、起毛材が逆毛立ちになって、繰出ロールとガイ
ド板の間隔が広がったり、繰出ロールの回転に抵抗を与
えたりするようになっていたのである。
(ニ)問題を解決するための手段 本考案は、このような点に鑑み、次の如く構成したも
のである。
繰出ロール15を収納した繰出ケースを、上繰出ケース
20と下繰出ケース21に分割し、該上繰出ケース20に繰出
ロール15を支持し、下繰出ケース21に、繰出ロール15の
外周に配置されるガイド板22を支持し、該ガイド板22の
繰出ロール15の側に起毛材40を貼設し、該起毛材40は、
繰出ロール15の外周面と、該外周面に穿設した嵌入凹部
15a内の種子とを密着させ、該ガイド板22の内面と繰出
ロール15の外周面との間隔を、下方にいくに従って徐々
に狭く構成したものである。
また、地面に接地した状態で走行と共に回転し駆動力
を得て、繰出ロール15を回転する駆動輪2を設け、該駆
動輪2と繰出ロール15を駆動する入力軸31の間の軸上
に、ワンウェイクラッチ33を設け、繰出ロール15の逆転
を防止すべく構成したものである。
(ホ)考案の実施例 本考案の目的,構成は以上の如くであり、添付の図面
に示した実施例の構成を説明する。
第1図は手押し式の播種機全体側面図、第2図は播種装
置平面図一部断面図、第3図は播種装置側面図一部断面
図、第4図は同じく分解斜視図、第5図はガイド板部拡
大側面図である。
第1図,第2図において、左右のメインフレーム1,1
前端に、地面に接地した状態で走行と共に回転し駆動力
を得て、繰出ロール15を回転する駆動輪2の駆動軸2aが
軸支され、該駆動軸2aの一端はメインフレーム1より突
出してチェーンケース3内に挿入し、該チェーンケース
3内でスプロケット29を固設し、該スプロケット29より
チェーン30を介して、入力軸31上のスプロケット32に動
力を伝えている。2bはラグであり駆動輪2の側面周囲に
固設して滑りが生じないようにするためのものである。
該入力軸31とスプロケット32の間には、ワンウェイク
ラッチ33が介装され、前進時のみ前記駆動輪2からの動
力を入力軸31に伝えるように構成しているのである。
前記入力軸31の一端には駆動軸4が嵌合され、種子繰
出装置Aの繰出ロール15を駆動し、又入力軸31上にはス
プロケット34を固設し、チェーン35を介して肥料繰出装
置Bの駆動軸36を駆動している。該肥料繰出装置Bは後
述する種子繰出装置Aと略同じ構成であり、メインフレ
ーム1の後部に立設した支持フレーム37上に固設され、
繰り出された肥料は漏斗38,ガイドホース39を介して播
種位置の後部に撒かれるように構成している。
前記メインフレーム1,1間に配置され、地面に接地し
た状態で走行と共に回転し駆動力を得て、繰出ロール15
を回転する駆動輪2の後部には、支持ステー5が架設さ
れ、該支持ステー5の前部を駆動輪2に近接させてスク
レパー部とし、中央には形の鋼棒を立設して持ち運ぶ
時の把手6とし、後部には作溝機7を取り付けた支持ロ
ッド8を上下調節可能に固定し、該作溝機7の後端から
覆土板10を突出している。そして、支持ステー5後端
に、繰出装置Aの下繰出ケース21を固定している。
メインフレーム1の後部より上斜め後方へハンドル11
が突設され、メインフレーム1,1後端上に制御ボックス1
2が架設され、メインフレーム1,1の後端よりローラーフ
レーム13を突設して鎮圧ローラー14を軸支している。
種子繰出装置Aは第3図,第4図に示すように、繰出
ケースは内部が見えるように透明の合成樹脂にて構成さ
れている。上繰出ケース20の上部はホッパー部20cと
し、下部は繰出ロール15を収納する繰出部としている。
該上繰出ケース20の下部は繰出ロール15の部分を斜め
に略二分するような線上で、上繰出ケース20と下繰出ケ
ース21を分割し、上繰出ケース20下面に下繰出ケース21
を嵌合するように構成している。
上繰出ケース20下部は開口されて、下繰出ケース21と
の接合面部における下端に嵌合凹部20aが設けられ、そ
の上部に繰出ロール15の駆動軸4を挿入する軸孔20bが
設けられ、更に、その上部にブラシ16を蝶ネジ17にて固
定し、その上部に下繰出ケース21をネジ止め固定するた
めのネジ孔20dが開口されている。
繰出ロール15は円周面上に嵌入凹部15a,15a…が穿設
され、前記上繰出ケース20の開口部に挿入して、その状
態で側面から駆動軸4が挿入されて軸支され、繰出ロー
ル15の上部がブラシ16と接するように構成している。
また、上繰出ケース20のホッパー部20c上面は蓋体19
にて覆われ、該蓋体19には大きさの異なる凹部が設けら
れ、その凹部と一致する繰出ロールが容易に選択するこ
とができるようにしている。
下繰出ケース21は、下端に前記嵌合凹部20aを嵌合し
て支持する支持軸21aが設けられ、全面中途部には前記
本体の支持ステー5に固定するための支持部21bが突出
され、上端は上繰出ケース20に蝶ネジ18にて固定するた
めのネジ孔21cが開口されている。
そして、下繰出ケース21の内側下部には、種子検知セ
ンサー23を固定するための固定部21eが設けられ、該種
子検知センサー23は種子が落下してきた時に信号を発
し、前記制御ボックス12内で音を発するようにし、詰ま
り等を検知するようにしている。
そして、下繰出ケース21内側の上部に本考案のガイド
板22を挿入して固定する係合凹部21dが設けられ、ネジ
止めすることなく容易に脱着できるようにしている。
該ガイド板22の繰出ロール15と密着する側には起毛材
40が貼設され、繰出ロール15との摩擦を低減しスムーズ
に回転できるようにし、該ガイド板22と繰出ロール15と
の間隔は、上部のホッパー側の間隔(1)が最も広
く、落下側へいくに従って徐々に狭くなり、下端の間隔
(l2)が最も狭くなるようにしている。
このような構成において、播種作業を行うと、ホッパ
ー20c内に投入された種子は繰出ロール15の回転と共に
嵌入凹部15aに嵌入して、嵌入凹部15aに入ることができ
なかった余分な種子はブラシ16にて除去する。
更に回転してブラシ16とガイド板22の間で種子が嵌入
凹部15a内で位置がズレた場合にも、間隔1にある起
毛材40により少しずつ嵌入凹部15a内へ押し込み、種子
のコーティングが剥がれたり、種子が傷められたりする
ことがないようにしているのである。
また、駆動輪2が逆転してもワンウェイクラッチ33に
より繰出ロール15は逆回転することはないので、起毛材
40は逆毛立ちすることがなく安定して種子をガイドでき
るのである。
そして、例え詰まりが発生しても駆動軸4を解除して
蝶ネジ17を外して及び上繰出ケース20を上方へ持ち上げ
れば、嵌合凹部20aが支持軸21aから外れて取り出すこと
ができ、更に駆動軸4を抜けば繰出ロール15も取り出す
ことができ、また、ガイド板22は下繰出ケース21の係合
凹部21dより抜くだけで取り出せ、セットも挿入するだ
けでよく、メンテナンスも簡単に行えるのである。
(ヘ)考案の効果 以上のような構成により、本考案は次のような効果が
得られるのである。
請求項1の如く構成したので、詰まり除去やメンテナ
ンスの際に、上繰出ケース20と下繰出ケース21を分解す
ることにより、内部の詰まり状態を簡単に解消すること
ができるのである。
また、ガイド板と繰出ロールの間が、徐々に狭く構成
されているので、コーティングや種子を傷めることな
く、確実に繰出ロールの嵌入凹部に押し込むことがで
き、播種精度を向上することができたのである。
請求項2の如く構成したので、繰出ロールの逆転がな
くなることによって、起毛材の逆毛立ちもなくなり、部
分的に抵抗が増加して種子のコーティングを剥がした
り、一部膨らむことにより詰まったりすることがなくな
り、確実に播種できるようになったのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は手押し式の播種機全体側面図、第2図は播種装
置平面図一部断面図、第3図は播種装置側面図一部断面
図、第4図は同じく分解斜視図、第5図はガイド板部拡
大側面図である。 2……駆動輪 15……繰出ロール 20……上繰出ケース 21……下繰出ケース 21d……係合凹部 22……ガイド板 31……入力軸 32……スプロケット 33……ワンウェイクラッチ 40……起毛部材

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】繰出ロール15を収納した繰出ケースを、上
    繰出ケース20と下繰出ケース21に分割し、該上繰出ケー
    ス20に繰出ロール15を支持し、下繰出ケース21に、繰出
    ロール15の外周に配置されるガイド板22を支持し、該ガ
    イド板22の繰出ロール15の側に起毛材40を貼設し、該起
    毛材40は、繰出ロール15の外周面と、該外周面に穿設し
    た嵌入凹部15a内の種子とを密着させ、該ガイド板22の
    内面と繰出ロール15の外周面との間隔を、下方にいくに
    従って徐々に狭く構成したことを特徴とする播種装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の播種装置において、地面に
    接地した状態で走行と共に回転し駆動力を得て、繰出ロ
    ール15を回転する駆動輪2を設け、該駆動輪2と繰出ロ
    ール15を駆動する入力軸31の間の軸上に、ワンウェイク
    ラッチ33を設け、繰出ロール15の逆転を防止すべく構成
    したことを特徴とする播種装置。
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