JP3254273B2 - 播種ロール - Google Patents
播種ロールInfo
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- JP3254273B2 JP3254273B2 JP34048992A JP34048992A JP3254273B2 JP 3254273 B2 JP3254273 B2 JP 3254273B2 JP 34048992 A JP34048992 A JP 34048992A JP 34048992 A JP34048992 A JP 34048992A JP 3254273 B2 JP3254273 B2 JP 3254273B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に育苗用播種機に組
込まれる播種ロールに関する。
込まれる播種ロールに関する。
【0002】
【従来の技術】通常、育苗用播種機の播種ロールは、ホ
ッパから供給された種子(種籾等)を、回転しながら播
種溝内に収納し、逆方向に回転するブラシの摺接によっ
て、収納している種子の量を減少して、所要量の種子を
播種するように構成されている。前記播種ロールの播種
溝は、バラマキ又は条播の場合、軸方向に長く、周方向
等間隔に多数形成されており、その断面側面形状は略半
円形(図3に2点鎖線で示す)又は四角形となってお
り、周方向幅は種子が軸方向に沿って1粒入る寸法とな
っている。
ッパから供給された種子(種籾等)を、回転しながら播
種溝内に収納し、逆方向に回転するブラシの摺接によっ
て、収納している種子の量を減少して、所要量の種子を
播種するように構成されている。前記播種ロールの播種
溝は、バラマキ又は条播の場合、軸方向に長く、周方向
等間隔に多数形成されており、その断面側面形状は略半
円形(図3に2点鎖線で示す)又は四角形となってお
り、周方向幅は種子が軸方向に沿って1粒入る寸法とな
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の播種ロールはジ
ャポニカ米等の短粒種子を播種するのを目的としたもの
であり、インディカ米等の長粒種子の播種に利用するこ
とは困難である。即ち、インディカ米はその長手方向長
さはジャポニカ米の1.5〜2倍程度になっているた
め、その長手方向が播種ロールの周方向に沿うと播種溝
に入らなく、回転ブラシによって排除されてしまい、播
種量を正確に設定するのが困難である。そこで、播種溝
の周方向幅を従来の2倍程度にすることも考えられる
が、1本の播種溝の断面積が3〜4倍になるため、正確
な播種はできない。
ャポニカ米等の短粒種子を播種するのを目的としたもの
であり、インディカ米等の長粒種子の播種に利用するこ
とは困難である。即ち、インディカ米はその長手方向長
さはジャポニカ米の1.5〜2倍程度になっているた
め、その長手方向が播種ロールの周方向に沿うと播種溝
に入らなく、回転ブラシによって排除されてしまい、播
種量を正確に設定するのが困難である。そこで、播種溝
の周方向幅を従来の2倍程度にすることも考えられる
が、1本の播種溝の断面積が3〜4倍になるため、正確
な播種はできない。
【0004】本発明の第1の目的は、種子を収納する本
納溝部の回転方向先行側に浅い予納溝部を形成すること
により、長粒種子の長手方向がロール周方向に向いてい
ても、ブラシによって排除されることなく収納できるよ
うにした播種ロールを提供するとである。本発明の第2
の目的は、予納溝部を本納溝部に向って深くなるように
傾斜させることにより、予納溝部から本納溝部へ種子を
移動し易くした播種ロールを提供するにある。
納溝部の回転方向先行側に浅い予納溝部を形成すること
により、長粒種子の長手方向がロール周方向に向いてい
ても、ブラシによって排除されることなく収納できるよ
うにした播種ロールを提供するとである。本発明の第2
の目的は、予納溝部を本納溝部に向って深くなるように
傾斜させることにより、予納溝部から本納溝部へ種子を
移動し易くした播種ロールを提供するにある。
【0005】本発明の第3の目的は、本納溝部と予納溝
部の合計幅を長粒種子が長手方向になっていても入り得
る長さに設定した播種ロールを提供するにある。
部の合計幅を長粒種子が長手方向になっていても入り得
る長さに設定した播種ロールを提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
のための具体的手段は、外周面にロール軸方向に長い播
種溝11aをロール周方向等間隔に多数形成した播種ロ
ールにおいて、前記播種溝11aは、インディカ米等の
長粒種子Aを、該長粒種子Aの長手方向がロール軸方向
に沿う状態で1粒収納する溝幅に形成された本納溝部B
と、この本納溝部Bのロール回転方向先行側に形成され
た予納溝部Cとから構成され、予納溝部Cは、本納溝部
Bに連通すると共に、該本納溝部Bより浅く形成され、
且つ、予納溝部Cの溝幅は、播種溝11aに長粒種子A
を、該長粒種子Aの長手方向がロール周方向に沿う状態
で1粒収納すべく、本納溝部Bの溝幅よりも長く 形成さ
れ、しかも、予納溝部Cはロール回転方向先行側から本
納溝部B側にかけて次第に深溝になるように傾斜してい
ることである。
のための具体的手段は、外周面にロール軸方向に長い播
種溝11aをロール周方向等間隔に多数形成した播種ロ
ールにおいて、前記播種溝11aは、インディカ米等の
長粒種子Aを、該長粒種子Aの長手方向がロール軸方向
に沿う状態で1粒収納する溝幅に形成された本納溝部B
と、この本納溝部Bのロール回転方向先行側に形成され
た予納溝部Cとから構成され、予納溝部Cは、本納溝部
Bに連通すると共に、該本納溝部Bより浅く形成され、
且つ、予納溝部Cの溝幅は、播種溝11aに長粒種子A
を、該長粒種子Aの長手方向がロール周方向に沿う状態
で1粒収納すべく、本納溝部Bの溝幅よりも長く 形成さ
れ、しかも、予納溝部Cはロール回転方向先行側から本
納溝部B側にかけて次第に深溝になるように傾斜してい
ることである。
【0007】
【作用】播種ロール11が回転すると、ホッパ12から
供給された種子(種籾)Aが播種溝11aに入る。種子
Aが長粒米の場合、その長手方向がロール軸方向に向い
ていると本納溝部Bにすんなりと収納され、回転ブラシ
14が摺接しても排除されることはない。長粒米の長手
方向がロール周方向に向いているとき、本納溝部Bに入
りきらずにその約半分は予納溝部Cに入る。予納溝部C
は本納溝部Bより回転方向先行側にあるため、予納溝部
C上の種子Aはその上側の種子Aによって、また回転ブ
ラシ14によって押し動かされ、その姿勢が変更されて
本納溝部B内に入れられる。
供給された種子(種籾)Aが播種溝11aに入る。種子
Aが長粒米の場合、その長手方向がロール軸方向に向い
ていると本納溝部Bにすんなりと収納され、回転ブラシ
14が摺接しても排除されることはない。長粒米の長手
方向がロール周方向に向いているとき、本納溝部Bに入
りきらずにその約半分は予納溝部Cに入る。予納溝部C
は本納溝部Bより回転方向先行側にあるため、予納溝部
C上の種子Aはその上側の種子Aによって、また回転ブ
ラシ14によって押し動かされ、その姿勢が変更されて
本納溝部B内に入れられる。
【0008】このとき、押し動かされる種子Aは、本納
溝部Bの後側の突部Dの壁面に当って播種溝11aから
排除されないが、本納溝部B内に既に種子Aが入ってい
る場合は、その種子Aに乗り上げることになり、溝外に
排除される。予納溝部Cは本納溝部B側にいくに従って
深くなっており、種子Aは本納溝部Bに容易に入り込
む。
溝部Bの後側の突部Dの壁面に当って播種溝11aから
排除されないが、本納溝部B内に既に種子Aが入ってい
る場合は、その種子Aに乗り上げることになり、溝外に
排除される。予納溝部Cは本納溝部B側にいくに従って
深くなっており、種子Aは本納溝部Bに容易に入り込
む。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。図1において、1は播種機で、土入機及び灌水機と
共に装置台2に搭載されて、一連の播種装置を構成す
る。装置台2は平行に配置された1対のアングル材3を
有し、育苗箱4の移送機構5を支持している。移送機構
5はアングル材3に多数支持された回転軸6に育苗箱4
を搭載するコロ7を設け、チェーン伝動手段で駆動して
育苗箱4を載置しながら図2の矢印8方向に連続移送す
る。
る。図1において、1は播種機で、土入機及び灌水機と
共に装置台2に搭載されて、一連の播種装置を構成す
る。装置台2は平行に配置された1対のアングル材3を
有し、育苗箱4の移送機構5を支持している。移送機構
5はアングル材3に多数支持された回転軸6に育苗箱4
を搭載するコロ7を設け、チェーン伝動手段で駆動して
育苗箱4を載置しながら図2の矢印8方向に連続移送す
る。
【0010】播種機1は左右1対のフレーム9の中央部
に播種ロール11を回転自在で支持し、前上部にホッパ
12を固定し、後側部移送機構5を駆動する駆動装置1
3を取付けている。播種ロール11の直上方には回転駆
動されるブラシ14が配置されている。この回転ブラシ
14は播種ロール11と遠近位置調整自在に摺接してお
り、摺接位置で逆方向に回転されている。この回転ブラ
シ14の軸14aは揺動体15に枢支されており、この
揺動体15は中途部が支軸16で支持され、後端にラッ
ク部17を有している。フレーム9に支持されたピニオ
ン18を回動することにより、回転ブラシ14は播種ロ
ール11に対して遠近位置調整され、播種ロール11の
播種溝11aに入る種子Aの量を調整できる。
に播種ロール11を回転自在で支持し、前上部にホッパ
12を固定し、後側部移送機構5を駆動する駆動装置1
3を取付けている。播種ロール11の直上方には回転駆
動されるブラシ14が配置されている。この回転ブラシ
14は播種ロール11と遠近位置調整自在に摺接してお
り、摺接位置で逆方向に回転されている。この回転ブラ
シ14の軸14aは揺動体15に枢支されており、この
揺動体15は中途部が支軸16で支持され、後端にラッ
ク部17を有している。フレーム9に支持されたピニオ
ン18を回動することにより、回転ブラシ14は播種ロ
ール11に対して遠近位置調整され、播種ロール11の
播種溝11aに入る種子Aの量を調整できる。
【0011】前記播種ロール11の軸11b及び回転ブ
ラシ14の軸14aには、夫々ギヤ20,21が設けら
れており、各ギヤ20,21は中間軸22に設けられた
ギヤ23,24と噛合しており、中間軸22には回転軸
6からチェーン伝動手段25を介して動力が伝達される
スプロケット26が設けられている。ホッパ12の下部
の開口部12aは播種ロール11から離れて前上方に位
置し、開口部12aから播種ロール11まで、種子Aは
案内板29によって案内される。
ラシ14の軸14aには、夫々ギヤ20,21が設けら
れており、各ギヤ20,21は中間軸22に設けられた
ギヤ23,24と噛合しており、中間軸22には回転軸
6からチェーン伝動手段25を介して動力が伝達される
スプロケット26が設けられている。ホッパ12の下部
の開口部12aは播種ロール11から離れて前上方に位
置し、開口部12aから播種ロール11まで、種子Aは
案内板29によって案内される。
【0012】前記案内板29は断面Lの字状に形成さ
れ、その上部は支軸30に枢支され、水平な下壁29a
に播種ロール11と摺接する清掃ブラシ31を有し、中
途部が繰出ロール11側へ下向き傾斜した案内壁29b
となっており、播種ロール11と共に種子案内部32を
形成している。開口部12aから落下される種子Aは、
この案内壁29bによって落下案内され且つ種子案内部
32に溜められて、播種ロール11の播種溝11aに供
給される。案内板29は止めネジ33を緩めて円弧溝3
4から外方へ引出すことにより、案内板29は支軸30
を中心に回動して、種子案内部32内の種子Aを放出す
ることができる。
れ、その上部は支軸30に枢支され、水平な下壁29a
に播種ロール11と摺接する清掃ブラシ31を有し、中
途部が繰出ロール11側へ下向き傾斜した案内壁29b
となっており、播種ロール11と共に種子案内部32を
形成している。開口部12aから落下される種子Aは、
この案内壁29bによって落下案内され且つ種子案内部
32に溜められて、播種ロール11の播種溝11aに供
給される。案内板29は止めネジ33を緩めて円弧溝3
4から外方へ引出すことにより、案内板29は支軸30
を中心に回動して、種子案内部32内の種子Aを放出す
ることができる。
【0013】種子案内部32の開口部12aと播種ロー
ル11との中間位置には、流量調整体36が設けられて
いる。この流量調整体36は止めネジ40を緩めて円弧
溝39の範囲内で移動することにより、支軸37を中心
に回動して案内板29との距離が変更され、開口部12
aから案内板29の案内壁29bに沿って落下される種
子Aの移動を制限し、種子案内部32に溜められる種子
Aの量及び播種ロール11と接する高さHを調整する。
種子案内部32内の種子量が変わると、播種溝11aへ
種子Aが入るときの押圧力が変化するので、種子繰出量
(播種量)を大まかに調整できることになる。
ル11との中間位置には、流量調整体36が設けられて
いる。この流量調整体36は止めネジ40を緩めて円弧
溝39の範囲内で移動することにより、支軸37を中心
に回動して案内板29との距離が変更され、開口部12
aから案内板29の案内壁29bに沿って落下される種
子Aの移動を制限し、種子案内部32に溜められる種子
Aの量及び播種ロール11と接する高さHを調整する。
種子案内部32内の種子量が変わると、播種溝11aへ
種子Aが入るときの押圧力が変化するので、種子繰出量
(播種量)を大まかに調整できることになる。
【0014】前記回転ブラシ14の前後には制限スィー
パ43と離脱スィーパ44とが設けられている。制限ス
ィーパ43は前方側、即ち、種子繰出手前(ロール回転
方向後行)側に位置されていて、その先端は鋸歯状又は
波状に形成されていて回転ブラシ14と摺接可能であ
り、回転ブラシ14に対してオーバラップ量が調整自在
とされ、また離隔退避可能とされている。離脱フィーパ
44は回転ブラシ14の後上方側、即ち、種子繰出前方
(ロール回転方向先行)側の上方に位置し、回転ブラシ
14に強固にからみ付いた枝梗付き種子A’を払い落
す。この離脱スィーパ44はその先端が直線状であり、
回転ブラシ14と摺接可能であり、上下位置を調整する
ことによりオーバラップ量を調整し得る。47は離脱ス
ィーパ44によって離脱された枝梗付き種子A’を収納
する回収箱である。
パ43と離脱スィーパ44とが設けられている。制限ス
ィーパ43は前方側、即ち、種子繰出手前(ロール回転
方向後行)側に位置されていて、その先端は鋸歯状又は
波状に形成されていて回転ブラシ14と摺接可能であ
り、回転ブラシ14に対してオーバラップ量が調整自在
とされ、また離隔退避可能とされている。離脱フィーパ
44は回転ブラシ14の後上方側、即ち、種子繰出前方
(ロール回転方向先行)側の上方に位置し、回転ブラシ
14に強固にからみ付いた枝梗付き種子A’を払い落
す。この離脱スィーパ44はその先端が直線状であり、
回転ブラシ14と摺接可能であり、上下位置を調整する
ことによりオーバラップ量を調整し得る。47は離脱ス
ィーパ44によって離脱された枝梗付き種子A’を収納
する回収箱である。
【0015】53は繰出案内体で、種子繰出前方側で播
種ロール11に近接して種子Aの落下を防止すべく、フ
レーム9に取付けられており、54はスクレーパで播種
ロール11の播種溝11aを横切って周方向に形成され
た周溝55に挿入されており、56は育苗箱4の上面清
掃用のブラシである。図1〜4において、前記播種ロー
ル11の播種溝11aは、ロール軸方向に長く形成さ
れ、ロール周方向に等間隔に多数形成されている。各播
種溝11aは、種子Aをその長手方向がロール軸方向に
沿った状態で略完全に収納する深さ及び幅を有する本納
溝部Bと、この本納溝部Bよりも浅い予納溝部Cとを有
し、本納溝部Bとそれより回転方向先行側の予納溝部C
とは連通しており、回転方向後行側の予納溝部Cとの間
は、播種ロール11の外周面Eを形成する突部Dとなっ
ている。
種ロール11に近接して種子Aの落下を防止すべく、フ
レーム9に取付けられており、54はスクレーパで播種
ロール11の播種溝11aを横切って周方向に形成され
た周溝55に挿入されており、56は育苗箱4の上面清
掃用のブラシである。図1〜4において、前記播種ロー
ル11の播種溝11aは、ロール軸方向に長く形成さ
れ、ロール周方向に等間隔に多数形成されている。各播
種溝11aは、種子Aをその長手方向がロール軸方向に
沿った状態で略完全に収納する深さ及び幅を有する本納
溝部Bと、この本納溝部Bよりも浅い予納溝部Cとを有
し、本納溝部Bとそれより回転方向先行側の予納溝部C
とは連通しており、回転方向後行側の予納溝部Cとの間
は、播種ロール11の外周面Eを形成する突部Dとなっ
ている。
【0016】予納溝部Cは周方向全幅にわたって同一深
さにすることは可能であるが、図3に示すように、先行
側から後行の本納溝部B側へいくに従って次第に深くな
るように形成されており、その深さは本納溝部Bの略半
分であり、底面は平坦面となっている。予納溝部Cは底
面を下向き傾斜面にするほうが加工が容易であり、しか
もその上に載った種子Aは本納溝部Bへ移動し易い。こ
の予納溝部Cが浅溝であることにより、その上側の溜ま
っている種子Aと摺接して押し動かされ、また、回転ブ
ラシ14が播種ロール11と僅少間隙を有していても、
種子Aは回転ブラシ14と当接して押し動かされ、突起
Dの本納溝部B側の壁面に当たって本納溝部B内に確実
に入る。
さにすることは可能であるが、図3に示すように、先行
側から後行の本納溝部B側へいくに従って次第に深くな
るように形成されており、その深さは本納溝部Bの略半
分であり、底面は平坦面となっている。予納溝部Cは底
面を下向き傾斜面にするほうが加工が容易であり、しか
もその上に載った種子Aは本納溝部Bへ移動し易い。こ
の予納溝部Cが浅溝であることにより、その上側の溜ま
っている種子Aと摺接して押し動かされ、また、回転ブ
ラシ14が播種ロール11と僅少間隙を有していても、
種子Aは回転ブラシ14と当接して押し動かされ、突起
Dの本納溝部B側の壁面に当たって本納溝部B内に確実
に入る。
【0017】前記本納溝部Bと予納溝部Cの周方向幅の
和は、長粒種子(例えばインディカ米)の長手方向長さ
に設定されており、種子Aはその長手方向がロール周方
向に沿っていても、予納溝部C内に入り得るようになっ
ている。但し、長粒種子は長手方向両端が先細り状にな
っており、その端部が突起D上に位置しても、その中央
部は予納溝部Cの底面に載ることができ、ブラシ14に
よって溝外へ排除され難く、周方向から軸方向への姿勢
変更もできる。従って、本納溝部Bと予納溝部Cの周方
向における溝幅の和は、長粒種子の長手方向長さと同長
さに設定しておくことが好ましいが、若干長くとも短く
とも支障はない。
和は、長粒種子(例えばインディカ米)の長手方向長さ
に設定されており、種子Aはその長手方向がロール周方
向に沿っていても、予納溝部C内に入り得るようになっ
ている。但し、長粒種子は長手方向両端が先細り状にな
っており、その端部が突起D上に位置しても、その中央
部は予納溝部Cの底面に載ることができ、ブラシ14に
よって溝外へ排除され難く、周方向から軸方向への姿勢
変更もできる。従って、本納溝部Bと予納溝部Cの周方
向における溝幅の和は、長粒種子の長手方向長さと同長
さに設定しておくことが好ましいが、若干長くとも短く
とも支障はない。
【0018】図5において、案内板29で案内されてき
た種子Aは、ロール軸方向に向いているものは本納溝部
Bにすんなりと入り、周方向に向いているものは主に予
納溝部Cに入り、播種ロール11が回動するにつれて、
他の種子Aとの摺接により押し動かされて軸方向に姿勢
が変更され、本納溝部Bへ入る。他の種子Aとの摺接で
も姿勢変更されない種子Aは、ブラシ14との摺接によ
って強制的に押し動かされて本納溝部Bへ入る。尚、本
発明の播種ロール11は、インディカ米等の長粒米の播
種に最適であるが、ジャポニカマイ米等の短粒米の播種
においても従来技術と同等の精度を出すことができ、種
子Aの粒形状を選ぶことなく高精度の播種を行なうこと
ができる。
た種子Aは、ロール軸方向に向いているものは本納溝部
Bにすんなりと入り、周方向に向いているものは主に予
納溝部Cに入り、播種ロール11が回動するにつれて、
他の種子Aとの摺接により押し動かされて軸方向に姿勢
が変更され、本納溝部Bへ入る。他の種子Aとの摺接で
も姿勢変更されない種子Aは、ブラシ14との摺接によ
って強制的に押し動かされて本納溝部Bへ入る。尚、本
発明の播種ロール11は、インディカ米等の長粒米の播
種に最適であるが、ジャポニカマイ米等の短粒米の播種
においても従来技術と同等の精度を出すことができ、種
子Aの粒形状を選ぶことなく高精度の播種を行なうこと
ができる。
【0019】また、米以外の長短粒の種子の播種にも利
用可能である。更に、ブラシ14は固定ブラシを用いて
も良いが、回転ブラシにして、その回転速度と播種ロー
ル11に対するオーバラップ量の調整によって、播種量
を調整できるようにすることが好ましい。
用可能である。更に、ブラシ14は固定ブラシを用いて
も良いが、回転ブラシにして、その回転速度と播種ロー
ル11に対するオーバラップ量の調整によって、播種量
を調整できるようにすることが好ましい。
【0020】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、播種溝1
1aは種子Aを収納する本納溝部Bの回転方向先行側
に、本納溝部Bに連通してそれより浅い予納溝部Cを形
成しているので、種子Aの長手方向がロール周方向に向
いていても、軸方向に向いているものと同様に本納溝部
Bに収納することができ、播種精度を向上することがで
きる。また、予納溝部Cは回転方向先行側から本納溝部
B側にかけて次第に深溝になるように傾斜しているの
で、種子Aが予納溝部C上に載っていても、本納溝部B
に確実に収納できる。
1aは種子Aを収納する本納溝部Bの回転方向先行側
に、本納溝部Bに連通してそれより浅い予納溝部Cを形
成しているので、種子Aの長手方向がロール周方向に向
いていても、軸方向に向いているものと同様に本納溝部
Bに収納することができ、播種精度を向上することがで
きる。また、予納溝部Cは回転方向先行側から本納溝部
B側にかけて次第に深溝になるように傾斜しているの
で、種子Aが予納溝部C上に載っていても、本納溝部B
に確実に収納できる。
【0021】更に、本納溝部Bと予納溝部Cの周方向に
おける溝幅の和を、長粒種子が長手方向に入る長さに設
定しているので、長粒種子であっても、正確な播種がで
きる。
おける溝幅の和を、長粒種子が長手方向に入る長さに設
定しているので、長粒種子であっても、正確な播種がで
きる。
【図1】本発明の実施例を示す断面側面図である。
【図2】育苗用播種機の全体を示す断面側面図である。
【図3】本発明と従来技術の播種溝を示す断面説明図で
ある。
ある。
【図4】播種ロールの一部断面正面図である。
【図5】播種ロールにおける種子収納動作を示す説明図
である。
である。
1 播種機 11 播種ロール 11a 播種溝 14 回転ブラシ A 種子(種籾) B 本納溝部 C 予納溝部 D 突起
Claims (1)
- 【請求項1】 外周面にロール軸方向に長い播種溝(1
1a)をロール周方向等間隔に多数形成した播種ロール
において、 前記播種溝(11a)は、インディカ米等の長粒種子
(A)を、該長粒種子(A)の長手方向がロール軸方向
に沿う状態で1粒収納する溝幅に形成された本納溝部
(B)と、この本納溝部(B)のロール回転方向先行側
に形成された予納溝部(C)とから構成され、予納溝部
(C)は、本納溝部(B)に連通すると共に、該本納溝
部(B)より浅く形成され、且つ、予納溝部(C)の溝
幅は、播種溝(11a)に長粒種子(A)を、該長粒種
子(A)の長手方向がロール周方向に沿う状態で1粒収
納すべく、本納溝部(B)の溝幅よりも長く形成され、
しかも、予納溝部(C)はロール回転方向先行側から本
納溝部(B)側にかけて次第に深溝になるように傾斜し
ていることを特徴とする播種ロール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34048992A JP3254273B2 (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 播種ロール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34048992A JP3254273B2 (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 播種ロール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH06181606A JPH06181606A (ja) | 1994-07-05 |
JP3254273B2 true JP3254273B2 (ja) | 2002-02-04 |
Family
ID=18337460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34048992A Expired - Fee Related JP3254273B2 (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 播種ロール |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3254273B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5826523A (en) * | 1997-08-18 | 1998-10-27 | Deere & Company | Brush for air seeder metering system |
-
1992
- 1992-12-21 JP JP34048992A patent/JP3254273B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06181606A (ja) | 1994-07-05 |
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