本発明の一実施形態にかかる液体用容器について、以下に図面を参照して説明する。
HYPERLINK "http://www8.ipdl.inpit.go.jp/Tokujitu/tjitemdrwkt.ipdl?N0000=235&N0001=80&N0005=PHDXF1RSLI0yXS1MMHqx&N0500=4JPA%20424184006%20%20%20%20%20%20%20&N0510=TKW94d3KR4oUphP9vKA6&N0552=9&N0553=000003" \t "tjitemdrwkt" 図1に示すように、本実施形態の目盛付き液体用容器1は、内部に内容液を収納する容器本体2と、容器本体2の口頸部22に嵌合する蓋体(不図示)とを備えるものである。容器本体2は、有底略円筒状の胴部20と、胴部20の上端に設けられた有蓋略円筒状の口頸部22とを備え、口頸部22の上端面の略中央に注出口21が形成されたものである。即ち、本実施形態の液体用容器1は、容器本体2を押圧し、その体積を減少させることで内容液を注出する、いわゆるスクイズ容器である。
そして、本実施形態の目盛付き液体用容器1は、内容液の残量を容器外部より観察可能な目盛部10が設けられたスクイズ容器であって、図1に示すように、目盛部10は、容器本体2の胴部20の透明又は半透明な部位に、縦方向に延びるように設けられており、目盛部10は、当該目盛部10を縦方向に好ましくは等間隔に区画する、相互に平行な複数の主計量目盛ライン11と、一対の主計量目盛ライン11によって挟まれる副目盛領域12に設けられる、複数の目盛図形13により構成される目盛群14とを含んで形成されており、目盛群14を構成する目盛図形13は、一種類又は二種類の同種類の複数の図形からなり、1つの副目盛領域12において、異なる大きさで同種類の複数の図形が上下方向に並んでいるか、或いは、図3に示すように、一種類又は二種類の同種類の複数の図形からなる同様の配設パターンの目盛群14が、隣接する副目盛領域12において、大きさが異なった状態で配設されている。
ここで、目盛群14を構成する目盛図形13が、一種類又は二種類の同種類の複数の図形からなっていることは、目盛群14を構成する目盛図形13が、一見して同種類と判別できる一種類又は二種類の複数の図形からなっていることを意味する。例えば図1の目盛部10では、目盛群14を構成する目盛図形13は、一見して同種類と判別できる円形の、一種類の複数の図形からなっており、例えば図2(e)の目盛部10では、目盛群14を構成する目盛図形13は、一見して同種類と判別できる円形の複数の図形と、一見して同種類と判別できる四角形の複数の図形とによる、二種類の複数の図形からなっている。
本実施形態では、図1に示すように、容器本体2の側面には、内容液の液位を示す目盛部10が形成されている。目盛部10は、容器本体2の底部24から注出口21に向かって間隔をおいて付された主計量目盛ライン11と、複数の目盛群14とを備えている。
また、本実施形態では、目盛群14を構成する一種類又は二種類の同種類の複数の図形(本実施形態では、一種類の円形の図形)は、副目盛領域12を区画する一方の主計量目盛ライン11から他方の主計量目盛ラインに向けて、大きさが順次大きくなるように配設されていると共に、相似形の図形となっている。
さらに、本実施形態では、目盛群14を構成する一種類又は二種類の同種類の複数の図形(本実施形態では、一種類の円形の図形)は、副目盛領域12に、等しい中心間ピッチで配設されていると共に、容器本体2の内体積を等分するようにピッチが調整されて配設されており、また容器本体2を正立状態で置いた時の内容液の液面に対して、垂直な線上に並んで配設されている。
さらにまた、本実施形態では、隣接する複数の副目盛領域12に配設された目盛群14は、容器本体2を正立状態で置いた時の内容液の液面に対して、垂直な線上に並んで配設されている。
本実施形態では、目盛群14は、副目盛領域12を好ましくは5等分割する4本の目盛線15に対応する位置に配設された4個の目盛図形13で形成されたものである。本実施形態において、目盛図形13は、○型(円形)の図形とされている。また、目盛図形13は、相互に異なる色彩とされていても良い。例えば、一部の目盛図形13を黒色とし、他の目盛図形13を青色とし、さらに他の目盛図形13を赤色とした態様が挙げられる。
ここで目盛群14は、主計量目盛ライン11によって区分けされた複数の副目盛領域12に配設されている。主計量目盛ライン11の目的は、容器全体2の大まかな容量の区分けを意味し、主計量目盛ライン11は、画線、印字、容器の凹凸などを使用することができる。主計量目盛ライン11は、容器本体2のリブを用いても良いし、成形で凹凸形状を付けたものとしても良い。そして主計量目盛ライン11の間に、図形で表示された表示群が存在する。
容器本体2の材質としては、押圧することにより体積が減少する程度に可撓性を有し、外部から内容液を視認できるものであればよく、例えば、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、塩化ビニル、シリコンエラストマー、ウレタン等の樹脂等が挙げられる。
注出口21の形状は、特に限定されず、用途に応じて決定できる。
注出口21の口径は、内容液の粘度等を勘案して決定できる。
目盛図形13は、従来から公知の方法により形成されたものであり、形成方法としては、例えば、シルクスクリーン印刷やタンポ印刷により印刷したり、予め目盛部10を印刷したシュリンクラベル等のラベルを貼付したりするものを挙げることができる。なお、ラベル以外にも、ほかの方法を用いても形成することができ、例えば成形によって直接ボトルに形成することも可能である。本件は、目盛機能を有するものであれば、ラベルであっても、直接容器本体2に印字、成形されるものであっても使用することができる。ここで、容器全体2は、着色されたものであっても、透明又は半透明いずれであっても良いが、目盛部10は透明又は半透明であることが好ましい。例えば、容器は色つきの樹脂で成形し、目盛部10は、透明な樹脂で、二色成形することが考えられる。
目盛線15は、目盛図形13と同様に形成できる。
容器本体2に収納される内容液は、特に限定されず、例えば、液体洗浄剤、液体漂白剤、液体柔軟剤、シャンプー、リンス、液体調味料、液体油脂等が挙げられる。
次に、本実施形態の目盛付き液体用容器1の使用方法を説明する。まず、容器本体2を、容器本体2の軸線が鉛直方向と平行で、かつ注出口21が上方に向いた姿勢(正立状態)とし、内容液の液位を目盛部10で確認する。この際、使用者は、内容液の残量(例えば、○○mL等の体積)を記憶するのではなく、内容液の液位を目盛図形13を参照して記憶する。加えて、副目盛領域12の複数の目盛図形13の中から、所望する量を注出した後に至るべき液位を示す目盛図形13を確認する。この際、複数の目盛図形13が大きさの異なる図形であるため、使用者は注出後の残量を目盛図形13を参照して正確に計量することができる。また、使用者が高齢者や未就学者の場合でも、目盛の読み込みを正確に行うことができる。視力や識別能力の衰えがあっても、図形をイメージ的に記憶する能力は、保持することが可能なため、正確な計量を行うことができる。ここで、メスシリンダーなどの従来計量器では、目盛が線であるため特定が困難であったが、本実施形態では、液面のメニスカスが大きい高粘度の内容液でも、図形の大小が異なる目盛図形13を読み込んで計量を行うため、目盛の読み込みを正確に行うことができる。
更に副目盛領域12の複数の目盛図形13の内の任意の目盛と、これに隣接する目盛とは、相互に図形の大きさが異なるため、使用者は注出後の液位を示す目盛を間違えることなく記憶できる。目盛図形13は、形をイメージできるものであれば、記号や文字であって良い。大きさの異なる図形は、目盛の最も大きい表示と最も小さい表示の大きさの差が10%以上80%以下であることが好ましい。
本実施形態によれば、目盛部10は、目盛部10を複数の副目盛領域12に区分けする主計量目盛ライン11と、隣合う2つの主計量目盛ライン11の間の副目盛領域12に配設された、複数の目盛図形13からなる目盛群14とによって構成されており、目盛群14は、1又は2種類の目盛図形13からなり、同じ種類の目盛図形13が相似形状で、容器本体2の高さ方向に、配列されているか、或いは、後述する図3に示すように、目盛部10には、目盛部10を区分けする主計量目盛ライン11と、複数の目盛図形13からなる目盛群14が複数あり、各目盛群14は、同じ種類の図形が同じ大きさであり、各目盛群14同士は、同じ種類の図形が相似形状で、かつ、容器本体2の高さ方向に、配列されていることで、内容液の粘度が高い場合でも間違えることがなく、正確に計量を行うことができる。また、使用者が高齢者や未就学者の場合でも、目盛の読み込みを正確に行うことが可能である。
ここで、同じ種類の図形が相似形状で、容器本体2の高さ方向に配列されているとは、容器本体2の注出口21から底部24にかけて、図形の大きさが大きいものから小さいもの、又は小さいものから大きいものに配列されていることである。また、相似形状とは、同一形状は含まない。さらに、各目盛群14同士は、同じ種類の図形が相似形状で、かつ、容器本体2の高さ方向に、配列されている場合の各目盛群14同士は、連続する目盛群14が配列されていることが好ましいが、一つの目盛群14を除いて、連続する目盛群14が配列されていても良い。
図2(a)〜(h)は、本発明に含まれる目盛付き液体用容器の目盛部10の他の形態を例示するものである。 図2(a)、(b)は、同じ図形で大きさの異なる目盛図形13が副目盛領域12内に繰り返されて表示されている。
図2(c)、(d)は、同じ図形で大きさの異なる目盛図形13が2つの副目盛領域12内に繰り返されて表示されている。
図2(e)〜(h)は、異なる2種類の図形で、異なる色彩、異なる大きさの目盛図形13が2つの副目盛領域12内に繰り返されて表示されている。
目盛図形13の色彩は、黒色、青色、赤色等、いかなるものであってもよく、無色が含まれていても良い。目盛線15の色彩も、いかなるものであってもよく、無色が含まれていても良い。
目盛群14の色彩は、相互に異なるものであっても、全て同じであってもよい。ただし、内容液の注出前後の液位をより容易に記憶させる観点から、目盛群14は、色彩が相互に異なっていることが好ましが、デザインを複雑にしない観点から同一色であっても良い。
図3は、本発明に含まれる目盛付き液体用容器の目盛部10のさらに他の形態を例示するものである。図3の目盛部10では、一対の主計量目盛ライン11によって挟まれる複数の副目盛領域12に配設される目盛群14は、一種類又は二種類(図3では一種類)の同種類の複数の目盛図形13からなる同様の配設パターンの目盛群14が、隣接する副目盛領域12において、大きさが異なった状態で配設されている。
図4(a)〜(d)もまた、本発明に含まれる目盛付き液体用容器の目盛部10のさらに他の形態を例示するものである。図4(a)〜(d)に示すように、副目盛領域12に配設される目盛群14を構成する一種類又は二種類の同種類の複数の目盛図形13は、例えば図形の内部に副目盛として1桁の数字を記載したものであっても良く((a)参照)、高さの異なる二等辺三角形の図形であっても良い((b)参照)。また、同じ大きさの円の内部に、異なる数の同心円を描いたものであっても良く((c)参照)、同種類の複数の図形を、濃淡の異なる同じ色合いで着色したものであっても良い((d)参照)。
図5(a)〜(j)もまた、本発明に含まれる目盛付き液体用容器の目盛部10のさらに他の形態を例示するものである。図5(a)〜(j)に示すように、副目盛領域12に配設される目盛群14を構成する一種類又は二種類の同種類の複数の目盛図形13として、種々の形態のものを採用することができる。また、副目盛領域12に配設される目盛群14を構成する一種類又は二種類の同種類の複数の目盛図形13は、例えば副目盛領域12を区画する一方の主計量目盛ライン11から他方の主計量目盛ライン11に向けて、数が順次増えるように配設されるものであっても良い((a)、(b)、(c)、(d)、(i)参照)。さらに、図6(a)、(b)に示すように、副目盛領域12に配設される目盛群14を構成する一種類又は二種類の同種類の複数の目盛図形13は、容器本体2を正立状態で置いた時の内容液の液面に対して、斜行する線上に並んで配設されるものであっても良い。
図1に示す目盛付き液体用容器1は、容器本体2を備えるものであり、スクイズタイプの容器である。容器本体2の側面には、内容液の液位を示す目盛部10が形成されている。目盛部10は、容器本体2の底面24から注出口21に向かって間隔をおいて付された複数の主計量目盛ライン11と目盛図形13からなる目盛群14と副目盛領域12を備えている。
目盛図形13や主計量目盛ライン11は、例えば、シルクスクリーン印刷やタンポ印刷により印刷したもの、予め目盛部10を印刷したシュリンクラベル、インモールドラベル、タックラベル等のラベルを貼付して形成されたもの、容器本体2の側面に形成した凸部又は凹部によるものであってもよい。例えば、図7示すように、容器本体2の側面に形成した凸部又は凹部は、ブローボトルまたはインジェクションブローボトルの金型によって形づくられても良い。また、主計量目盛ライン11が副目盛領域を囲う枠で置き換えられても良い。目盛群は、3〜5個の図形で構成することができる。
さらに、図8(a)に示すように、容器本体2の胴部20が、例えば円筒形状を有している場合には、容器本体2の目盛部10が設けられた部分は、横断面積が変化しないため、主計量目盛ライン11によって目盛部10を等間隔に区画することで、内容積についても等間隔に区画することができるが、図8(b)に示すように、容器本体2の胴部20が、例えば上下方向中間部分が細くなるように滑らかに湾曲する筒形状となっている場合には、容器本体2の目盛部10が設けられた部分は、横断面積が変化するため、主計量目盛ライン11によって目盛部10を等間隔に区画しても、内容積について等間隔に区画することができない。この場合には、内容積について等間隔に区画できるように、計量目盛ライン11によって目盛部10を、横断面積が大きくなっている胴部20の上部及び下部の領域で、間隔が狭くなるように調整し、横断面積が小さくなっている胴部20の中央部分の領域で、間隔が広くなるように調整して区画する。
一方、従来より、スクイズ変形可能なプラスチックからなる容器本体の胴部を手で把持してスクイズ(圧搾)することにより、容器本体をスクイズ変形させて、内容液を吐出口から吐出させるスクイズ容器として、容器本体の所定の位置を変形が止まるまでスクイズ変形させることで、所定量の内容液を吐出させる定量吐出スクイズ容器が知られている。このような定量吐出スクイズ容器は、例えば特開平10−25950号公報、特許第4074227号公報、特開2010−58794号公報、特開2011−105360号公報、特開2011−121604号公報等に記載されている。
これらの定量吐出スクイズ容器では、容器本体の所定の位置を押圧(圧搾)してスクイズ変形させることで、所定量の内容液を繰り返し吐出させることが可能であるが、これらの定量吐出スクイズ容器の使用者は、特に使用し始めた初期の段階で、所定の位置を圧搾して吐出させた際の内容液の所定の吐出量を正確に把握したり、理解したりすることが難しく、吐出量に不安を抱えたまま定量吐出スクイズ容器を使用し続けている場合がある。また、定量吐出スクイズ容器から計量用のカップやキャップに、内容液をわざわざ移し替えて計量してから、内容液を使用しているようなこともしばしば見受けられる。
これに対して、使用者が定量吐出スクイズ容器を使用し始めた初期の段階で、容器本体の所定の位置を圧搾して吐出させた際の内容液の所定の吐出量を容易に把握したり、理解したりすることができれば、スクイズ操作で所定量の内容液を吐出させる感覚を習得することが可能になって、以後の使用時には、不安を感じることなくスクイズ操作により所定量の内容液を吐出させつづけることが可能になると共に、定量吐出スクイズ容器から計量用のカップやキャップに、内容液をわざわざ移し替える必要もなくなる。
本発明は、使用者が使用し始めた初期の段階で、容器本体の所定の位置を圧搾して吐出させた際の内容液の所定の吐出量を容易に把握したり、理解したりすることのできる定量吐出スクイズ容器を提供することを目的とする。
図9に示す本発明の好ましい第2実施形態に係る定量吐出スクイズ容器50は、スクイズ変形可能なプラスチックからなる容器本体51と、容器本体51の口首部52に着脱可能に装着されるキャップ部材(図示省略)とからなる。容器本体51には、好ましくは目盛部60が表示されたシュリンクラベル61が装着されている。容器本体51には、内容液として、例えば衣料用液体洗剤、柔軟剤、漂白剤、食器用洗剤、入浴剤等が収容されている。スクイズ容器50は、容器本体51の胴部53を把持して傾倒又は倒立させた状態で、把持した胴部53をスクイズ方向X(図10参照)にスクイズ(圧搾)することで容器本体51を変形させることにより、例えばキャップ部材に設けられた吐出口から、内容液を吐出箇所に向けて所定量吐出させることができる。スクイズ容器50は、例えば胴部53の所定の位置62を指で圧搾して繰り返しスクイズ操作した際に、容器本体61のスクイズ変形量にバラツキが生じないように規制して、内容液を一定量ずつ吐出させる機能を備える。また、スクイズ容器50は、目盛部60が設けられていることで、使用者が定量吐出スクイズ容器50を使用し始めた初期の段階で、容器本体51の所定の位置62を圧搾して吐出させた際の内容液の所定の吐出量を、容易に把握したり、理解できるようにする機能を備える。
そして、本第2実施形態の定量吐出スクイズ容器50は、図9〜図12に示すように、スクイズ変形可能なプラスチックからなる容器本体51を備え、容器本体51の所定の位置62を変形が止まるまでスクイズ変形させることで、所定量の内容液を吐出させるスクイズ容器である。容器本体50の上端部(図9参照)又は下端部(図14参照)の透明又は半透明な部位に、内容液の残量を容器外部より観察可能な目盛部60が設けられており、この目盛部60は、図9に示すように、当該目盛部60を縦方向に区画する相互に平行な一対の主計量目盛ライン63と、これらの一対の主計量目盛ライン63によって挟まれる副目盛領域64に設けられる、複数の目盛図形65による目盛群66とを含んで形成されている。目盛群66を構成する目盛図形65は、一種類又は二種類の同種類の複数の図形からなり(本第2実施形態では、一種類の円形の図形)、副目盛領域64において、同種類の複数の図形が、異なる大きさ又は数又は濃淡(本第2実施形態では、異なる大きさ及び濃淡)で配設されている。
また、本第2実施形態では、容器本体51の少なくとも一部に、スクイズ操作を行うスクイズ操作部54が設けられている。スクイズ操作部54は、鈍角で交差する2面に沿って配置される一対の斜面部55を含む山形状断面を有する圧搾面部56と、この圧搾面部56の山形状断面の裾部と稜線部57を介して一体として接合される、円弧状断面又は∪字状断面を有する圧搾支持部58とからなる横断面形状を有している。圧搾面部56の山形状断面の頂部59における所定の位置62に指を押し当てて圧搾してスクイズ変形させた際に(図12(a)参照)、一対の斜面部55が交差角度を拡げるように変形しながら、両側の山形状断面の裾部の間隔を円弧状断面又はU字状断面の圧搾支持部58との稜線部57において押し拡げると共に、押し拡げる力が無くなるまで斜面部55が変形した後(図12(b)参照)、圧搾面部56は谷形状に反転しないように規制される。これによって、所定の位置62に指を押し当てて繰り返し行われるスクイズ操作による容器本体11のスクイズ変形量にバラツキが生じなくなって、内容液を所定量ずつ吐出させることが可能になる。
さらに、本第2実施形態では、スクイズ操作部54の圧搾面部56の山形状断面の頂部59は、一対の斜面部55が接合するスクイズ稜線部70となっている。
さらにまた、本第2実施形態では、容器本体51の胴部53は、スクイズ操作部54の上方に連続する、スクイズ操作部54とは異なる断面形状を有する上胴部53aと、スクイズ操作部54の下方に連続する、スクイズ操作部54とは異なる断面形状を有する下胴部53bとを含んで形成されている。
本第2実施形態では、容器本体51は、例えばポリエチレンテレフタレ−ト、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、塩化ビニル等の、スクイズ変形可能なプラスチック容器を形成するのに適した公知の各種の合成樹脂を用いて形成される。容器本体51は、例えばブロー成形することにより、底部72と、胴部53と、肩部73と、口首部52とを備える、透明又は半透明な中空のボトル形状の容器として形成される。また、容器本体51は、上端部分の肩部73及び口首部72と、下端部分の底部72とが胴部53よりも肉厚に形成されると共に、肩部73と底部72は、円形の平面形状を備えるように形成される。これによって、上胴部53aの上端部分及び下胴部53bの下端部分の円形の断面形状(図11(b)参照)を、強固に且つ安定した状態で保持できるようになっている。
そして、本第2実施形態では、肩部73と底部72との間に挟まれる胴部53は、上胴部53aと、下胴部53bと、これらの中間部分のスクイズ操作部54とによって構成される。胴部53は、肩部73や底部72よりも薄肉に形成されており、スクイズ操作部54の圧搾面部56は、後述するように、胴部53を把持した手や指の力によって容易にスクイズ変形することが可能な、可撓性を有する構造となっている。
本第2実施形態では、スクイズ操作部54は、胴部53の周方向に延設する上下の環状境界リブ74a,74bによって、上方の円形状断面の上胴部53aや下方の円形状断面の下胴部53bから区画される、これらの間に挟まれる部分である。スクイズ操作部54は、山形状断面を有する圧搾面部56と円弧状断面又はU字状断面を有する圧搾支持部58とが、稜線部57を介して一体として成形された形状を備えている(図11(a)参照)。
圧搾面部56は、鈍角で交差する2面に沿って配置される一対の斜面部55からなり、これらの斜面部55が交差する接合部分には、縦方向に延設するスクイズ稜線部70が、圧搾面部56の中央部分に配置されて山形状断面の頂部59として設けられている。また、本第1実施形態では、スクイズ稜線部70は、滑らかに湾曲する湾曲面として設けられており、これの縦方向中央部分には、指を押し当ててスクイズ操作を行うべき容器本体51の所定の位置62を案内するスクイズ位置ガイド部71が、例えばスクイズ稜線部70と段差を有する凸部や凹部として設けられている。一対の斜面部55のスクイズ稜線部70とは反対側の裾部は、スクイズ稜線部70と平行に配置されて縦方向に延設する稜線部57を介して、圧搾支持部58と接合している。
圧搾支持部58は、圧搾面部56と対向してスクイズ操作部54の背面側に配置される部分であって、相当の保形剛性を備えていることにより、スクイズ操作時に圧搾面部56に加えられる圧搾力を安定した状態で支持させることができるようになっている。本第2実施形態では、圧搾支持部58は、半円弧形状を僅かに超える円弧状断面又はU字状断面を有しており、保形剛性の大きなその円弧形状によって、例えば胴部53を把持した手のひらに、圧搾力の反力を効率良く支持させることができるようになっている。
また、本第2実施形態では、円弧状断面又はU字状断面を有する圧搾支持部58に、当該圧搾支持部58の保形剛性を向上させる剛性補強リブ75が、周方向に延設して上下方向に間隔をおいて複数設けられている。剛性補強リブ75によって、圧搾面部56に圧搾力を負荷した際の反力をさらに効率良く支持させることが可能になる。
そして、本第2実施形態の定量吐出スクイズ容器50では、容器本体51をスクイズ変形させて内容液を定量吐出させるには、容器本体51の胴部53を把持して容器50を傾倒又は倒立させた後に、吐出口を吐出箇所に向けた状態で、例えば親指をスクイズ位置ガイド部71に押し付けて、圧搾面部56のスクイズ稜線部70の所定の位置62に圧搾力を付加する。これによって、図12(a)、(b)に示すように、圧搾支持部58に圧搾力を支持させつつ、スクイズ位置ガイド部71に近接する部分のスクイズ稜線部70がスクイズ方向Xに押し込まれると共に、スクイズ位置ガイド部71に近接する部分の一対の斜面部55が、これらの交差角度を拡げるように変形しながら、圧搾支持部58との接合部分である、両側の裾部の稜線部57間の間隔を押し拡げていく。これに伴って、圧搾面部56の山形状断面が平坦になるように押し潰されて、容器本体51の容量が減少するので、この容量の減少によって内容液を吐出させることが可能になる。
また、本第2実施形態では、スクイズ位置ガイド部71に近接する部分の一対の斜面部55が、スクイズ稜線部70を挟んで直線状に連設するまで変形すると(図12(b)の破線参照)、圧搾面部56の山形状断面が平坦に伸びきった状態となって、一対の斜面部55は、これ以上稜線部57間の間隔を押し拡げることができなくなる。この状態から、圧搾面部56のスクイズ稜線部70をスクイズ方向Xにさらに押し込んで一対の斜面部55をスクイズ方向X側に反転させようとしても、圧搾力を負荷されたスクイズ位置ガイド部71から離れた位置では、未だ一対の斜面部55が直線状に連設するまで変形していないことから、このスクイズ位置ガイド部71から離れた部分の一対の斜面部55による山形状断面の作用によって、指を押し当てたスクイズ位置ガイド部71に近接する部分の一対の斜面部55は、スクイズ方向X側に反転しないように規制される。これによって、例えば親指をスクイズ位置ガイド部71に押し付けて圧搾力を加えた際には、常に一定の変形量で容器本体51がスクイズ変形する、すなわち繰り返し行われるスクイズ操作による容器本体51のスクイズ変形量にバラツキが生じなくなるので、所定量の内容液を容易に定量吐出させることが可能になる。
さらに、本2実施形態では、容器本体51は、環状境界リブ74aを挟んだスクイズ操作部54の上方には、これと断面形状の異なる円形状断面の上胴部53aが、また環状境界リブ74bを挟んだスクイズ操作部54の下方には、これと断面形状の異なる円形状断面の下胴部53bが、各々一体として連設されている。これらの断面形状の異なる上胴部53aや下胴部53bの作用によって、一対の斜面部55がスクイズ方向側に反転しないように規制されて、所定量の内容液をさらに安定した状態で定量吐出させることが可能になる。
本第2実施形態では、スクイズ操作部54の圧搾面部56の山形状断面の頂部59は、図13(a)、(b)に示すように、一対の斜面部55の間に介在する平坦なスクイズ面部76とすることもできる。圧搾面部56の山形状断面の頂部59を平坦なスクイズ面部76とした場合でも、例えば親指をスクイズ位置ガイド部71による所定の位置62に押し付けて、スクイズ面部76に圧搾力を付加すれば、圧搾支持部58に圧搾力を支持させつつ、スクイズ位置ガイド部71に近接する部分のスクイズ面部76がスクイズ方向Xに押し込まれると共に、スクイズ位置ガイド部71に近接する部分の一対の斜面部55が、これらの交差角度を拡げるように変形しながら、圧搾支持部58との接合部分である、両側の裾部の稜線部57間の間隔を押し拡げていく。
また、スクイズ位置ガイド部71に近接する部分の一対の斜面部55が、スクイズ面部76を挟んで直線状に連設するまで変形すると(図13(b)の破線参照)、圧搾面部56の山形状断面が平坦に伸びきった状態となって、一対の斜面部55は、これ以上稜線部57間の間隔を押し拡げることができなくなる。この状態から、圧搾面部56のスクイズ面部76をスクイズ方向Xにさらに押し込んで一対の斜面部55をスクイズ方向X側に反転させようとしても、圧搾力を負荷されたスクイズ位置ガイド部71から離れた位置では、未だ一対の斜面部55が直線状に連設するまで変形していないことから、このスクイズ位置ガイド部71から離れた部分の一対の斜面部55による山形状断面の作用によって、指を押し当てたスクイズ位置ガイド部71に近接する部分の一対の斜面部55は、スクイズ方向X側に反転しないように規制される。これによって、例えば親指をスクイズ位置ガイド部71に押し付けて圧搾力を加えた際には、常に一定の変形量で容器本体51がスクイズ変形する、すなわち繰り返し行われるスクイズ操作による容器本体51のスクイズ変形量にバラツキが生じなくなるので、所定量の内容液を容易に定量吐出させることが可能になる。
そして、本第2実施形態の定量吐出スクイズ容器50では、図9に示すように、容器本体51に好ましくは目盛部60が表示されたシュリンクラベル61が装着されていることにより、透明又は半透明な容器本体50の、透明又は半透明な部位となっている上端部に、内容液の残量を容器外部より観察可能な目盛部60が設けられている。
目盛部60は、上述のように、当該目盛部60を縦方向に区画する相互に平行な一対の主計量目盛ライン63と、これらの一対の主計量目盛ライン63によって挟まれる副目盛領域64に設けられる、複数の目盛図形65による目盛群66とを含んで形成されている。目盛群66を構成する目盛図形65は、一種類又は二種類の同種類の複数の図形からなり、副目盛領域64において、同種類の複数の図形が、異なる大きさ又は数又は濃淡で配設されている。
本第2実施形態では、目盛部60は、容器本体51の胴部53に装着されたシュリンクラベル61における、胴部53の高さ方向上端部の略1/4の領域に設けられた、例えば3〜10mm程度の幅で縦方向に延設する、外部から容器本体51の内部を視認可能な縦長帯状の透視部61aに、一対の主計量目盛ライン61と、複数の目盛図形65による目盛群66とが描かれていることで形成されている。
外部から容器本体51の内部を視認可能な目盛部60が、胴部53の高さ方向上端部の略1/4の領域のみに、縦長帯状に形成されていることで、シュリンクラベル61における透視可能な部分を、僅かな領域に留めて、その他の部分の容器本体51の胴部53の全体を、シュリンクラベル61によって覆っておくことが可能になる。これによって、内容液が液体洗剤や柔軟剤などの、露光によって変色、退色、変質等を生じ易いものであっても、これらの内容液の変色、退色、変質等を効果的に抑制することが可能になると共に、目盛部60が大きくなって容器の外観が損なわれるのを、効果的に回避することが可能になる。
また、本第2実施形態では、副目盛領域64の目盛群66を構成する一種類又は二種類の同種類の複数の図形からなる目盛図形65は、一種類の円形の図形となっており、上下一対の主計量目盛ライン63の間に、4個配置されている。4個の目盛図形65は、一方の下方の主計量目盛ライン63から、他方の上方の主計量目盛ライン63に向かって、直径が徐々に大きくなるように、その大きさが単調に変化していると共に、一方の下方の主計量目盛ライン63から、他方の上方の主計量目盛ライン63に向かって、色合いが徐々に濃くなるように、その濃淡が単調に変化している。4個の目盛図形65は、円形の中心を同一直線状に配置することなく、千鳥状に配置されて設けられている。
ここで、一対の主計量目盛ライン61によって挟まれる副目盛領域64に設けられる目盛群66を構成する、一種類又は二種類の同種類の複数の目盛図形65としては、上述の実施形態の目盛付き液体用容器の目盛部10における、各一対の主計量目盛ライン11の間の各々の目盛領域12に配設された目盛群14を構成する、一種類又は二種類の同種類の複数の目盛図形13を、適宜選択して採用することができる。すなわち、例えば図1に示すように、目盛群66を構成する一種類又は二種類の同種類の複数の目盛図形65は、一種類の円形の図形が、一方の主計量目盛ライン63から他方の主計量目盛ライン63に向けて大きさが順次大きくなるように配設されていると共に、相似形の図形となっているものであっても良く、図2(e)〜(h)に示すように、二種類の同種類の複数の図形からなっていても良い。
また、図4(a)に示すようには、目盛群66を構成する目盛図形65は、一種類の同種類の複数の図形からなっており、副目盛領域64において、同種類の複数の図形が、異なる大きさで配設されており、各々の図形の内部に、1桁の数字が記載されていても良く、図4(b)に示すように、目盛群66を構成する目盛図形65は、一種類の二等辺三角形の複数の図形からなっており、副目盛領64において、同種類の二等辺三角形の複数の図形が、高さを異ならせた大きさで配設されていても良い。図4(c)に示すように、目盛群66を構成する目盛図形65は、一種類の円形の複数の図形からなっており、副目盛領域において、同種類の円形の図形が、同心円の数を異ならせた形態で配設されていても良い。図4(d)に示すように、目盛群66を構成する目盛図形65は、一種類の円形の同種類の複数の図形からなっており、副目盛領域において、同種類の円形の図形が、着色の濃淡を変化させた形態で配設されていても良い。
さらに、図5(a)〜(e)に示すように、目盛群66を構成する目盛図形65は、一種類の同種類の複数の図形からなっており、副目盛領域において、同種類の複数の図形が、異なる数(例えば半分に切り欠いた状態で表示して0.5を示すものを含む)で配設されていても良い。図5(f)〜(i)に示すように、目盛群66を構成する目盛図形65は、一種類の円形の複数の図形からなっており、副目盛領域において、同種類の円形の図形が、同心円の数を異ならせた形態((f))や、円を描く線の太さを異ならせた形態((g)、(h)、(i))や、円の大きさを異ならせた形態((h)、(i))や、着色の濃淡を変化させた形態((i))や、円の内部に、異なる1桁の数字を記載した形態((h)、(i))で配設されていても良い。図5(i)に示すように、目盛群66を構成する目盛図形65は、近似する二種類の同種類の複数の図形からなっており、副目盛領域において、同種類の円形の図形が、異なる大きさで配設されていても良い。
このように、本第2実施形態によれば、副目盛領域64の表示は、一対の主計量目盛ライン63の間に、一種類又は二種類の同種類の複数の目盛図形65として、2〜4個の記号、数字、文字、柄、又はイラストを配置して形成することができる。また、一対の主計量目盛ライン63の間に配置された一種類又は二種類の同種類の複数の目盛図形65は、一方の主計量目盛ライン63から他方の主計量目盛ライン63に向かって、大きさ又は数又は濃淡が単調に変化していることが好ましい。
本第2実施形態では、図9に示すように、目盛部60の副目盛領域64に配設された目盛群66の複数の目盛図形65は、好ましくは、容器本体51の所定の位置62をスクイズ変形させて内容液が吐出する所定量の、1〜4倍の吐出量に対応させた中心間ピッチで配設されている。すなわち、本第2実施形態では、容器本体51の所定の位置62を圧搾してスクイズ操作した際の、1回当たりの吐出量は、例えば5ccとして設定されており、例えば5ccの4倍の20ccの吐出量に対応させた上下方向の中心間ピッチで、4個の目盛図形65が配置されている。また本第2実施形態では、各目盛図形65の中心位置を横断して、一対の主計量目盛ライン63と平行に延設する、副目盛ライン67が描かれている。各副目盛ライン67の下方に隣接して、所定の位置62をスクイズ変形させて内容液を吐出させた後の残量を把握させる、数値67aが描かれている。上方の主計量目盛ライン63は、定量吐出スクイズ容器50を使用する前の、内容液が満量となった状態の液面の高さ位置に沿って描かれており、これの下方に隣接して、内容液の満量を示す400ccの数字が描かれている。
これらによって、本第2実施形態の定量吐出スクイズ容器50よれば、使用者が使用し始めた初期の段階で、容器本体51の所定の位置62を圧搾して吐出させた際の内容液の所定の吐出量を、より正確に把握したり理解したりすることが可能になる。
また、本第2実施形態では、目盛部60の副目盛領域64に配設された目盛群66の複数の目盛図形65や、或いはこれらの目盛図形65に隣接する部分に、当該目盛図形65に至る吐出量に対応するスクイズ操作の回数の数字68が記載されている。すなわち、本第2実施形態では、各々の目盛図形63の中心位置に配置された副目盛ライン67は、内容液の満量を示す上方の主計量目盛ライン63から、20ccづつ下がった位置に配置されており、1回当たりの吐出量である5ccの4回分毎のスクイズ操作に対応する位置に設けられていることになる。したがって、本第2実施形態では、目盛図形65と隣接する部分に、上方の目盛図形65から順に、4、8、12、16といった、目盛図形65に至る吐出量に対応するスクイズ操作の回数の数字68が記載されている。
これらによって、本第2実施形態の定量吐出スクイズ容器50よれば、使用者が使用し始めた初期の段階で、容器本体51の所定の位置62を圧搾して吐出させた際の内容液の所定の吐出量を、より効果的に把握したり理解したりすることが可能になる。
さらに、本第2実施形態では、容器本体51の胴部53に装着されたシュリンクラベル61には、スクイズ操作をする際に圧搾すべき所定の位置62である容器本体11のスクイズ位置ガイド部71に重ねて配置されて、圧搾位置を表示する押圧マーク69が設けられている。押圧マーク69に例えば親指を当てて圧搾することによって、スクイズ操作をする際に、シュリンクラベル61の上から、圧搾すべき容器本体11の所定の位置62を正確に押圧することが可能になる。
さらにまた、本第2実施形態では、目盛部60は、押圧マーク69から周方向に90°離れた部分までの領域内に設けられている。これによって目盛部60は、容器本体51を押圧してスクイズ変形させる所定の位置62から、周方向に90°離れた部分までの領域内に設けられていることになる。押圧してスクイズ変形させる所定の位置62から、周方向に90°離れた部分までの領域内に目盛部60が設けられていることにより、スクイズ操作する際に、押圧する所定の位置62と同じ側の周面に目盛部60が配置されることになって、目盛部60を介した内容液の残量の確認を行い易くなる。
そして、上述の構成を備える本第2実施形態の定量吐出スクイズ容器50によれば、使用者が使用し始めた初期の段階で、容器本体51の所定の位置62を圧搾して吐出させた際の内容液の所定の吐出量を容易に把握したり、理解したりすることが可能になる。
すなわち、本第2実施形態によれば、容器本体50の上端部の透明又は半透明な部位に、内容液の残量を容器外部より観察可能な目盛部60が設けられており、この目盛部60は、一対の主計量目盛ライン63と、これらの一対の主計量目盛ライン63の間の副目盛領域64に設けられる、複数の目盛図形65による目盛群66とを含んで形成されており、複数の目盛図形65は、一種類又は二種類の同種類の複数の図形からなり、副目盛領域64において、同種類の複数の図形が、異なる大きさ又は数又は濃淡で配設されている。
したがって、本第2実施形態によれば、定量吐出スクイズ容器50を使用し始めた初期の段階で、容器本体51の所定の位置62を変形が止まるまでスクイズ変形させることで吐出させた内容液の所定の吐出量を、液面の位置を覚えやすい上述の構成の目盛部60によって確認することによって、容易に把握したり理解したりすることが可能になると共に、スクイズ操作で所定量の内容液を吐出させる感覚を習得することが可能になって、以後の使用時には、不安を感じることなくスクイズ操作により所定量の内容液を吐出させつづけることが可能になる。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、容器本体の所定の位置をスクイズ変形させることで所定量の内容液を吐出させる定量吐出スクイズ容器は、上述の第2実施形態のものに限定されることなく、例えば特開平10−25950号公報、特許第4074227号公報、特開2010−58794号公報、特開2011−105360号公報等に記載されるような、その他の種々の定量吐出スクイズ容器であっても良い。また、目盛群は、シュリンクラベルを容器本体に装着することによって設ける必要は必ずしも無く、予め目盛部を印刷したインモールドラベル、タックラベル等のラベルを用いたり、シルクスクリーン印刷やタンポ印刷等によって印刷して設けることもできる。
さらに、図14に示すように、目盛部60は、容器本体50の下端部に設けることもできる。これによって、定量吐出スクイズ容器50を使用し始めた初期の段階で、スクイズ操作を行って定量吐出スクイズ容器50を倒立させたまま、吐出させた内容液の所定の吐出量を確認することが可能になる。また、図15に示すように、目盛部60が設けられた透視部61aを、容器本体51の胴部53の上下方向の全長に亘って設けることもできる。これによって、定量吐出スクイズ容器50を使用し始めた初期の段階の後も、透視部61aを介して液面の位置を視認することが可能になる。