JP5305097B2 - 加飾二重壁容器 - Google Patents
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たとえば特許文献1には、特に高級化粧液等に使用する外容器と中容器からなる合成樹脂製の二重容器に関する記載があるが、このように二重容器とすることにより一重容器では得られない加飾性を付与することができる。
内容物を収納する中容器と、この中容器の少なくとも胴部を外装する透明性若しくは半透明性の合成樹脂製の外装体により二重壁を形成し、
基材フィルムに透明性若しくは半透明性の印刷層により凸状に規則性を有するパターンをそれぞれ形成した2枚の加飾フィルムAと加飾フィルムBのうち、
一方の加飾フィルムAを中容器あるいは外装体の周面に、接着状若しくは密着状に配設し、
他方の加飾フィルムBを筒状に巻回した状態で二重壁部分に形成される間隙に移動可能に配設し、
加飾フィルムAと加飾フィルムBが相対的に移動可能に構成し、両加飾フィルムのパターン間による光の干渉効果により、モアレ状の3次元的な視覚効果が現出する構成とする、と云うものである。
透明性若しくは半透明性の印刷層は、有色透明性若しくは有色半透明性のものが含まれる。
また、外装体は用途に応じて有底筒状の外容器状、あるいは底部のない筒状とすることができる。
また、加飾フィルムAは中容器の外周面、外装体の外周面あるいは内周面に、接着状若しくは密着状に、さまざまな態様で配設することができる。
また、たとえば加飾フィルムAを外装体の内周面に内接状に配設する場合にも、印刷面を内接させることもできるし、印刷してない面を内接させることもできる。
また、両加飾フィルムを接触するように重ねることもできるし、隙間を設けて重ねることもできる。
30ミクロン未満では面剛性が不足して、巻回性や形状保持性が十分でなくなるし、逆に300ミクロンを超えると面剛性が大きくなりすぎて巻回しにくくなり、また移動性が損なわれる。
ここで、スクリーン印刷方法によれば繊細な凸状の規則的なパターンをクリアに、高精度に形成できることができ、モアレ模様を高品位に現出させることができる。さらに、スクリーン印刷によれば印刷層を厚盛状に形成することができるので、モアレ状、さらにはレンズ状の視覚効果を効果的に現出させることができる。
加飾フィルムBを連結片を介して、中容器の下端下方を経て摺動底蓋に連結し、内容液の注出に伴う摺動底蓋の上方変位に伴い、加飾フィルムBが二重壁部分に形成される間隙内で下方に変位する構成とする、と云うものである。
すなわち、本発明の主たる構成を有するものにあっては、
筒状に巻回した状態で加飾フィルムBを二重壁間に形成される間隙を利用して移動可能に配設することにより、加飾フィルムAと加飾フィルムBが相対的に移動可能に構成することができ、両加飾フィルムに形成されている印刷層による凸状に形成された規則性を有するパターンによるモアレ状の3次元的な視覚効果を変化に富んだダイナミックなものとすることができ、今までにない加飾効果を有する二重容器を提供することができる。
図1は本発明の加飾二重壁容器の第1実施例であるポンプ付き注出容器を説明するためのものであり、(a)は部分的に縦断して示す側面図、(b)は二重壁部分の拡大縦断面図である。
また、図2(a)はこの加飾二重壁容器に使用する加飾フィルムA、Bの拡大平面図、(b)は層構造示す断面図、図3は加飾フィルムBの全体的な形状を示す平面図、そして図4は内容液の注出が進行した際の状態を示す(a)は部分的に縦断して示す側面図、(b)は二重壁部分の拡大縦断面図である。
また、胴部4の下端部には底カバー9を嵌合している。
両加飾フィルムはいずれも、透明なポリエチレンテレフタレート樹脂製の延伸フィルムである基材フィルム23の表面に、スクリーン印刷による厚盛状の透明なドット状の印刷層24を、図2(a)、(b)に示されるように、ドットを一定の間隔で並べるようにして、凸状に規則性を有するパターンを形成している。
なお、基材フィルム23としてはポリエチレンテレフタレート樹脂製の延伸フィルムの他にもポリプロピレン樹脂製のフィルム等を使用することができる。
また、本実施例において加飾フィルムA21と加飾フィルムB22には、30〜300ミクロン程度の厚さの基材フィルム23を用い、印刷層24によるパターンは両者同一で、ドットの径は0.2〜2mm、突出高さは0.05〜0.5mmの範囲とした。
平坦矩形状の加飾フィルムA21をインサート材として円筒状に巻回して金型内にセットした状態で、外装体11の射出成形と同時に外装体11の胴部14の内周面にしっかりと固定することができる。
ここで、細長いリボン状の連結片27の下端部は間隙Gを下降し、中容器1の下端を迂回し、底カバー9の一部に形成されている欠部9kを経て、摺動底蓋6に垂下設されている固定片6aに形成されているスリットに挟持状に固定されており、これにより加飾フィルムB22と摺動底蓋6が連結される。
そして、本実施例のポンプ付き注出容器では、さらに、ノズルヘッド32を押下げて内容液を注出すると、中容器1内が減圧状態となり内容液が減少した分、摺動底蓋6が上昇変位し、この上昇変位に伴って、連結片27を介して摺動底蓋6に連結されている加飾フィルムBが間隙Gを下方に変位するので(図4(a)、(b)参照)、この変位によりモアレ模様のダイナミックな変化を現出させることができる。
本実施例では矩形状の加飾フィルムB22を、円筒状に巻回した状態で二重壁部分の間隙G内に挿入状に配設しており、重力の方向に沿って間隙G内を上下動するような構成としている。
たとえば、上記実施例では二重壁容器としてポンプ付き注出容器を例示して説明したが、本発明の作用効果は、ポンプ付き注出容器に限らず、中容器と外装体から構成される二重壁を有する容器一般において発揮されるものである。
また、二重容器の形状は円筒状の他にも、楕円筒状、角形筒状とすることができる。
また、上記実施例では加飾フィルムAをインサート成形により外装体11の内周面に接着固定する構成としたが、加飾フィルムAの配設態様は多様であり、たとえばシュリンクフィルムとして外装体の外周面に密着巻回状に配設することも可能である。
2 ;口筒部
3 ;肩部
4 ;胴部
6 ;摺動底蓋
6a;固定片
9 ;底カバー
9k;欠部
11;外装体
14;胴部
15;底部
21;加飾フィルムA
22;加飾フィルムB
23;基材フィルム
24;印刷層
27;連結片
31;ポンプ
32;ノズルヘッド
33;シリンダ
35;組付きキャップ
G ;間隙
Claims (4)
- 内容物を収納する中容器(1)と、該中容器(1)の少なくとも胴部(4)を外装する透明性若しくは半透明性の合成樹脂製の外装体(11)により二重壁を形成し、
基材フィルム(23)に透明性若しくは半透明性の印刷層(24)により凸状に規則性を有するパターンをそれぞれ形成した2枚の加飾フィルムA(21)と加飾フィルムB(22)のうち、
一方の加飾フィルムA(21)を中容器(1)あるいは外装体(11)の周面に、接着状若しくは密着状に配設し、
他方の加飾フィルムB(22)を筒状に巻回した状態で前記二重壁部分に形成される間隙(G)に移動可能に配設し、
前記加飾フィルムA(21)と加飾フィルムB(22)が相対的に移動可能に構成し、両加飾フィルムのパターン間による光の干渉効果により、モアレ状の3次元的な視覚効果が現出する構成としたことを特徴とする加飾二重容器。
- スクリーン印刷による印刷層(24)により規則性を有するパターンを形成した請求項1記載の加飾二重容器。
- 加飾フィルムA(21)をインサート材としたインサート成形により、該加飾フィルムA(21)を外装体(11)の内周面に巻回状に配設した請求項1または2記載の加飾二重容器。
- 上端開口部に注出用のポンプ(31)を配設して使用するもので、中容器(1)は円筒状の胴部(4)の開口下端から該胴部(4)内に軸心方向に沿って密摺動可能に摺動底蓋(6)を嵌装したものであり、加飾フィルムB(22)を連結片(27)を介して、中容器(1)の下端下方を経て前記摺動底蓋(6)に連結し、内容液の注出に伴う摺動底蓋(6)の上方変位に伴い、前記加飾フィルムB(22)が二重壁部分に形成される間隙(G)内で下方に変位する構成とした請求項1、2または3記載の加飾二重容器。
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