JP6762741B2 - 包装体 - Google Patents

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Description

本発明は、容器の凹み部に対応して熱収縮性筒状ラベルの一部分に開口部が形成されている包装体に関する。
従来、容器と熱収縮性筒状ラベルとを有し、前記熱収縮性筒状ラベルが容器に熱収縮装着された包装体が広く流通している。このような包装体としては、例えば、飲料などが充填されたボトル型容器に、熱収縮性筒状ラベルが熱収縮装着されたものなどが挙げられる。熱収縮性筒状ラベルは、シュリンクラベル又はシュリンクチューブなどとも呼ばれる。
かかる容器の中で、その外面が内側に凹んだ凹み部が形成されている容器も知られている。このような凹み部は、例えば、容器を手で持つ際の取っ手として利用できる。
しかしながら、前記容器の凹み部を含んで熱収縮性筒状ラベルを装着すると、熱収縮性筒状ラベルが凹み部を完全に覆うように凹み部に被さるので、その凹み部に指を入れて持つことが困難となる。
この点、特許文献1には、熱収縮性筒状ラベルによって凹み部が覆われないように、熱収縮性筒状ラベルのうち前記凹み部に対応する部分に開口部が形成された包装体が開示されている。
1つの方法では、前記包装体は、予め熱収縮性筒状ラベルの一部分を切り欠いておき、その熱収縮性筒状ラベルの切り欠きを凹み部に合致させながら、熱収縮性筒状ラベルを容器に外装し、熱収縮させることによって得られる(同文献の[0018])。
別の方法では、前記包装体は、熱収縮性筒状ラベルを熱収縮させて容器に装着した後、容器上で熱収縮性筒状ラベルのうち、凹み部に対応する部分を切欠くことによって得られる。熱収縮性筒状ラベルの切り欠き方法としては、ダイカット、レーザー切断、水ジェット切断などが用いられる(同文献の[0017])。
前記予め熱収縮性筒状ラベルの一部分を切り欠いておく方法にあっては、その切り欠きを容器の凹み部に位置合わせしつつ熱収縮性筒状ラベルを容器に外装することが困難である。さらに、この方法では、容器に外装した熱収縮性筒状ラベルを熱収縮させることによってその切り欠きが拡がって開口部が生じるが、開口部の大きさが凹み部の周縁よりも大きくなったり、或いは、その開口部を形成するラベル縁部が外側に反り出ることが多い。このような方法で得られた包装体は、外観が悪く、商品として流通させることはできない。さらに、このような包装体の取っ手部を使用者が手で握ると、ラベル縁部の端が手の平に当たり、違和感を抱くことが多い。
また、前記容器に装着後の熱収縮性筒状ラベルの一部分を切り欠く方法にあっては、切断によって、開口部を形成するラベル縁部が生じるので、取っ手部を使用者が手で握ると、ラベル縁部の端が手の平に当たり、違和感を抱くことが多い。
特表2003−509298号公報
本発明の目的は、使用者が取っ手部を手で握った際に違和感を受け難い包装体を提供することである。
本発明の包装体は、手で持つ際に利用される凹み部を本体の胴外形の外面に有する容器と、前記容器の凹み部を含んで熱収縮装着された熱収縮性筒状ラベルと、を有し、前記熱収縮性筒状ラベルが、前記凹み部に対応した領域において内側が外側よりも熱収縮し易い内外収縮差を有し、前記熱収縮性筒状ラベルの面内には、前記凹み部に対応した開口部が形成されており、前記開口部を形成するラベル縁部が、前記内外収縮差を有する領域から構成され、前記ラベル縁部が、その外側よりも内側が大きく熱収縮された状態で内側へと曲げられていると共に、前記ラベル縁部のうち、少なくとも前記容器を手で持つ側となるラベル縁部の端が、前記凹み部の周面に接している
本発明の好ましい包装体は、前記熱収縮性筒状ラベルの内外収縮差を有する領域が、2以上の熱収縮率が異なるフィルム層を積層したもの、内側が外側よりも熱収縮し易い内外収縮差を有する熱収縮性フィルムの外面に収縮阻害層を設けたもの、又は、内外収縮差を有さない熱収縮性フィルムの外面に収縮阻害層を設けたもの、のいずれかによって構成されている
本発明の好ましい包装体は、前記熱収縮性筒状ラベルにおける内外収縮差を有する領域が、内外収縮差を有しない熱収縮性フィルムの外面に第1収縮阻害層を設け、且つ、その内面に前記第1収縮阻害層よりも熱収縮の阻害度が小さい第2収縮阻害層を設けたもので構成されている
本発明の好ましい包装体は、前記収縮阻害層が、透明な樹脂層からなり、前記ラベル縁部以外には収縮阻害層が設けられていない
本発明の好ましい包装体は、前記ラベル縁部が、前記凹み部の周面との間に空隙を有しつつ曲げられていると共に、その端が前記凹み部の周面に接している。
本発明の包装体は、取っ手部を使用者が手で握った際に、手に馴染みやすく、さらに、手で持つ側となるラベル縁部の端が、凹み部の周面に接しているので、ラベル縁部の端が手の平に当たり難く、使用者に違和感を与え難い。
第1実施形態の包装体の正面図。 図1のII−II線で切断した拡大断面図。 容器の正面図。 同容器の背面図。 同容器の右側面図。 図3のVI−VI線で切断した拡大断面図。 筒状に開いた熱収縮性筒状ラベルの斜視図。 扁平状に畳んだ熱収縮性筒状ラベルの正面図。 図8のIX−IX線で切断した拡大端面図。 第1の製造方法の1次収縮工程において、内外収縮差を有する熱収縮性筒状ラベルを容器に外装した状態を示す正面図。 同背面図。 図10のXII−XII線で切断した拡大断面図。 同1次収縮工程において、他の実施形態に係る熱収縮性筒状ラベルを容器に外装する途中を示す拡大断面図。 同1次収縮工程において、熱収縮性筒状ラベルを熱収縮させて容器に装着した状態を示す正面図。 図14のXV−XV線で切断した拡大断面図。 同切込み工程において、装着した熱収縮性筒状ラベルの面内に切込み線を形成した状態を示す正面図。 切込み線で囲われる部分を除去した状態を示す正面図。 図17のXVIII−XVIII線で切断した拡大断面図。 第2の製造方法において、切込み線で囲われた部分を除去した後の熱収縮性筒状ラベルを容器に外装した状態を示す正面図。 第3の製造方法において、容器に熱収縮装着された熱収縮性筒状ラベルに切込み線を形成し、その切込み線で囲われた部分を除去した状態を示す正面図。 図20のXXI−XXI線で切断した拡大断面図。 第2実施形態の第1例の包装体の正面図。 図22のXXIII−XXIII線で切断した拡大断面図。 第2実施形態の第2例の包装体の正面図。 図24のXXV−XXV線で切断した拡大断面図。 第3実施形態の第1例の包装体の拡大断面図(同包装体を、図1のII−II線と同様の箇所で切断)。 第3実施形態の第2例の包装体の拡大断面図(同包装体を、図1のII−II線と同様の箇所で切断)。
以下、本発明について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
なお、本明細書において、包装体及び容器の「正面」は、水平面上に自立させた容器を、容器の軸方向に対して直交する方向のうち任意の1つの方向から見たときに視認できる側をいい、包装体及び容器の「背面」は、その反対側をいう。「正面視形状」は、前記任意の1つの方向から見たときに視認される形状をいう。例えば、図3は、1つの凹み部の周面全体を視認できる側から見た、容器の正面である。
「〜」で表される数値範囲は、「〜」の前後の数値を下限値及び上限値として含む数値範囲を意味する。
各図に示される部分及び部材の寸法、縮尺及び形状は、実際のものとは異なっている場合があることに留意されたい。
<第1実施形態>
本発明の包装体10は、図1及び図2に示すように、凹み部2を有する容器1と、熱収縮性筒状ラベル4と、を有し、熱収縮性筒状ラベル4が容器1に熱収縮装着されている。この熱収縮性筒状ラベル4の面内には、凹み部2に対応した開口部6が形成されており、開口部6を形成するラベル縁部39が、内側へと曲げられている。好ましくは、ラベル縁部39の曲げられた部分が、凹み部2内へと入り込んでいる。
以下、本発明の包装体を構成する容器及び熱収縮性筒状ラベルを先に説明した後、包装体について詳述する。
(容器)
容器1は、図3乃至図6に示すように、凹み部2を有していることを条件として、特に限定されない。
凹み部2は、容器1の外形の一部分であって、周囲よりも内側に凹んでいる部分をいう。容器1に関して、内側は、容器1の収納空間に近づく側をいい、外側は、その反対側をいう。
具体的には、容器1は、内容物を収納する収納空間を有する本体11と、前記本体11の端部に形成された注出口12と、を有し、前記本体11には、前記注出口12を塞ぐ蓋部13が取り付けられている。前記蓋部13として、本体11にネジ作用で着脱自在に取り付けられたキャップを図示している。もっとも、蓋部13は、ネジ作用で取り付けられるキャップに限られず、例えば、本体11に嵌合されるキャップ、任意の方式で本体11に取り付けられ且つヒンジを介して注出口12を開閉するキャップ、噴霧にて内容物を注出できるトリガーなどでもよい。
本体11は、容器1を自立可能とするための底部14を有し、容器1は、図3及び図4に示すように、前記底部14を下にして自立可能である。
本体11の外形は、特に限定されず、略円柱状、略楕円柱状、略四角柱状や略三角柱状などの略多角柱状、略円錐状や略三角錐状などの略錐状、略円錐台状や略四角錐台状などの略錐台状、略瓢箪形状、略だるま形状、及びこれらの形状が組み合わされた立体形状などでもよい。本明細書において、形状の「略」は、本発明の属する技術分野において許容される形状を意味する。例えば、四角などの多角に付加された「略」は、角部が面取りされている形状、辺の一部が僅かに膨らむ又は窪んでいる形状、辺が若干湾曲している形状などが含まれる。また、円や楕円に付加された略は、円弧の一部が膨らむ又は窪んでいる形状、円弧の一部が直線又は斜線とされた形状などが含まれる。
また、本体11の外形は、直胴状でもよく、直胴状でなくてもよい。直胴状は、軸方向において周長が変わらない形状をいう。図示例の本体11の外形は、凹み部2を除いて略楕円錐台状である。かかる本体11の上方部は、上方に向かうに従いその周長が小さくなっている上方縮径部111となっており、本体11の下方部は、下方に向かうに従い周長が小さくなっている下方縮径部112となっている。
前記本体11の外面の一部分は、内側に凹んでおり、その部分が凹み部2とされている。包装体10において、熱収縮性筒状ラベル4は前記凹み部2を覆っていないが(従って、凹み部2の外面は外部に露出するが)、熱収縮性筒状ラベル4は、本体11の凹み部2を除く外面に略密着することによって容器1に装着される。以下、本体11のうち凹み部2以外の部分を、凹み部2と相対的な関係で「外出部」という場合がある。
詳しくは、本体11の外面の一部分は、内側へ向きを変える変曲点を複数有し、その変曲点の集合によって囲われた範囲が、内側に凹んだ凹み部2となっている。この無数の変曲点の集合が、凹み部2と外出部の境界であり、凹み部2の周縁を構成している。凹み部2を火山のカルデラに例えると、前記複数の変曲点の集合は、カルデラの外輪山に相当する。
凹み部2の周縁2a(無数の変曲点の集合)は、正面視で無端の環状線を成している。
凹み部2は、前記周縁2aにおいて外出部に連続し且つ内側へと入り込む周面2bを有する。前記周面2bは、凹み部2の外面でもある。前記周面2bは、例えば、外側に膨らむ若しくは内側に膨らむ曲面を成した傾斜面状又は平面を成した傾斜面状とされている。
図示例では、凹み部2の周面2bは、全体として外側に膨らむ曲面を成した傾斜状に形成されている。
前記凹み部2の正面視形状は、特に限定されず、略円形状、略楕円形状、略四角形状や略三角形状などの略多角形状、略だるま形状、及びこれらの形状が組み合わされた形状などが挙げられる。なお、凹み部2の正面視形状は、正面から見たときの凹み部2の周縁2aの形状である。図示例では、凹み部2の正面視形状(周縁2aの正面視形状)は、略楕円形状とされている。
凹み部2の形成位置は、特に限定されず、凹み部2は、正面から見て、本体11の中央部、上方部又は下方部などの適宜な位置に形成されていてもよい。図示例では、凹み部2は、正面から見て、右側上方部に形成されている。
凹み部2は、本体11に1箇所又は2箇所以上形成される。
図示例では、凹み部2は、2箇所形成されている。以下、一方の凹み部を「第1凹み部」、他方の凹み部を「第2凹み部」という場合がある。
第1凹み部21は、本体11の正面側に形成されており、第2凹み部22は、本体11の背面側に形成されている。
第1凹み部21と第2凹み部22は、容器1の正背面において同じ位置に形成されており、従って、正面から見て、第1凹み部21の背面側に第2凹み部22が位置している。また、第1凹み部21と第2凹み部22は、例えば、同形同大に形成されている。
第1凹み部21及び第2凹み部22が形成されていることによって、本体11の側部(正面から見て右側上方部)は、手で握りやすくなっている。この側部が取っ手として利用できる取っ手部15とされている。
第1凹み部21と第2凹み部22は、それぞれ、周面2bに連続した底面を有していてもよい。凹み部2の底面は、凹み部2のうち最も内側に位置する凹み部2の外面の一部をいう。
図示例では、第1凹み部21と第2凹み部22は、底面を有さず、互いに連通されている。従って、第1凹み部21の周面2bと第2凹み部22の周面2bは、互いに連続しており、これらの周面2bで囲われた範囲が、孔部16となっている。この孔部16は、手先を入れることができる大きさに形成されている。かかる孔部16が形成されることによって、手で包み込むように握持可能な取っ手部15が形成される。
なお、前記取っ手部15は、本体11の一部を成しており、その取っ手部15の内部は、中空状である。従って、取っ手部15の内部は、本体11の収納空間の一部を成している。もっとも、取っ手部15は、中実状であってもよい。また、取っ手部15は、本体11と一体的に形成されている場合に限られず、別体の取っ手部を本体に取り付けることによって、取っ手部及び孔部が形成されていてもよい(図示せず)。
容器1に充填される内容物は、特に限定されず、ジュースなどの飲料、食用油や醤油などの調味料、液体洗剤や詰替え用シャンプーなどのサニタリー品、消毒用アルコールなどの医薬品、化粧品などが挙げられる。また、内容物は、収納空間から取り出すことができるものであれば、その性状は特に限定されず、液状(ある程度の粘性を有する液状を含む)でもよく、或いは、粒状でもよい。
容器1の本体11の材質は、特に限定されず、合成樹脂、ガラス、陶器、金属などが挙げられる。
容器1の本体11が合成樹脂製である場合、その合成樹脂としては特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル系樹脂;ポリスチレンなどのポリスチレン系樹脂;ポリアミド系樹脂;塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂から選ばれる1種、又は2種以上の混合物などが挙げられる。前記合成樹脂製の本体11は、非発泡体でもよく、或いは、発泡体でもよい。
本体11の肉厚は、特に限定されず、例えば、本体11が合成樹脂製である場合には、その肉厚は、0.2mm〜3mmである。
(熱収縮性筒状ラベル)
熱収縮させる前の熱収縮性筒状ラベル3は、図7及び図8に示すように、ラベル基材31を有し、そのラベル基材31の第1側端部31aと第2側端部31bを接着することによって筒状に形成された筒状体である。かかる熱収縮性筒状ラベル3は、容器1に外装し、加熱することによって容器1に熱収縮装着される。なお、熱収縮させる前の熱収縮性筒状ラベルに符号「3」を付し、包装体に具備された熱収縮性筒状ラベル(熱収縮させた後の熱収縮性筒状ラベル)に符号「4」を付すこととする。
熱収縮性筒状ラベル3は、容器に外装する前から筒状に形成されているものでもよく、或いは、容器に外装すると同時に筒状に形成されるものでもよい。
容器に外装すると同時に筒状に形成される熱収縮性筒状ラベル3は、ラベル基材31の第1側端部31aの内面を容器に部分接着し、この基材を容器の周囲に巻き付け、前記第1側端部31aの外面に基材の第2側端部31bの内面を接着することにより、筒状に成形される(図13参照)。
以下、容器に外装する前から筒状に形成されている熱収縮性筒状ラベル3を中心にして説明する。
容器装着前の熱収縮性筒状ラベル3は、図7に示すように、容器1に装着する際には筒状に開かれる。もっとも、熱収縮性筒状ラベル3の製造時には、図8に示すように、扁平状に折り畳まれている。
なお、現実的な製造工程では、一般に、熱収縮性筒状ラベル3は、その複数が連続的に繋がった連続体であって扁平状に折り畳まれた連続体の形態で提供され、この連続体を適宜切断して個々の熱収縮性筒状ラベル3が得られ、容器1に外装する直前に筒状に開かれる。
前記ラベル基材31は、熱収縮性フィルム32を有し、必要に応じて、熱収縮性フィルム32にデザイン印刷層、保護層、滑り層などが設けられていてもよい。
前記熱収縮性フィルム32は、柔軟なフィルムであって、熱収縮温度に加熱されると、熱収縮方向に収縮するフィルムである。前記熱収縮温度は、例えば、60℃〜120℃が例示される。
前記熱収縮性フィルム32としては、熱収縮性を有する合成樹脂フィルム、熱収縮性を有する不織布及び熱収縮性を有する発泡樹脂フィルム並びにこれらの積層フィルムなどが挙げられる。なお、前記積層フィルムは、その積層物全体として熱収縮性を有することを条件として、熱収縮性を有さない層と熱収縮性を有する層の積層物であってもよい。好ましくは、熱収縮性フィルム32として、合成樹脂フィルム又は合成樹脂積層フィルムが用いられる。また、熱収縮性フィルム32には、必要に応じて、金属蒸着層などのガス又は/及び光バリア層が積層されていてもよい。
前記合成樹脂フィルム又は合成樹脂積層フィルムの材質は、特に限定されず、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル系樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン、環状オレフィンなどのオレフィン系樹脂;ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体などのポリスチレン系樹脂;ポリアミド系樹脂;塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂から選ばれる1種、又は2種以上の混合物などが挙げられる。前記熱収縮性を有する合成樹脂フィルム(積層フィルム)は、1つのフィルム層で構成されていてもよく、又、異種若しくは同種の異なる複数のフィルム層から構成されていてもよい。
前記熱収縮性フィルム32の厚みは、特に限定されないが、例えば20μm〜100μm、更に、20μm〜80μm程度のものを用いることができる。
前記熱収縮性フィルム32としては、少なくとも第1方向に主として熱収縮するフィルムが用いられ、第2方向に若干熱収縮又は熱伸長するフィルムを用いてもよい。前記第1方向は、フィルムの面内における1つの方向を意味し、第2方向は、前記面内において前記第1方向と直交する方向である。ラベル基材31を筒状にした際(つまり、ラベル基材31を用いて熱収縮性筒状ラベル3を形成した際)、前記熱収縮性フィルム32の第1方向は、熱収縮性筒状ラベル3の周方向となる。かかる熱収縮性フィルム32としては、第1方向に主として延伸された1軸延伸又は2軸延伸フィルムを用いることができる。
前記熱収縮性フィルム32の第1方向(熱収縮方向)における熱収縮率は、特に限定されないが、好ましくは40%以上であり、より好ましくは50%以上であり、さらに好ましくは60%以上である。なお、前記第1方向における熱収縮率は、大きいほど好ましいが、それにも自ずと限界があるため、前記第1方向における熱収縮率は、理論上、100%未満であるが、通常、90%以下である。前記熱収縮性フィルム32が第2方向に熱変化するフィルムである場合、その第2方向における熱収縮率は、例えば、−3〜25%であり、好ましくは1〜20%である。前記熱収縮率のマイナスは、熱伸長を意味する。
ただし、前記熱収縮率は、加熱前のフィルムの長さ(元の長さ)と、100℃の温水中に10秒間浸漬した後のフィルムの長さ(浸漬後の長さ)の割合であり、下記式に代入して求められる。
前記熱収縮率(%)=[{(第1方向又は第2方向の元の長さ)−(第1方向又は第2方向の浸漬後の長さ)}/(第1方向又は第2方向の元の長さ)]×100。
なお、必要に応じて設けられるデザイン印刷層は、前記熱収縮性フィルム32の内面又は/及び外面に積層される。熱収縮性フィルム32は、透明又は非透明の何れでもよいが、そのフィルムの内面側(熱収縮性フィルム32の内面は、ラベル基材31が筒状に形成された際に内側となる面であり、熱収縮性フィルム32の外面は、その反対面である)にデザイン印刷層を設ける場合には透明性に優れたものが用いられる。本明細書において、透明(無色透明又は有色透明)は、全光線透過率が70%以上であり、好ましくは80%以上であり、より好ましくは90%以上である場合をいう。ただし、全光線透過率は、JIS K 7361(プラスチック−透明材料の全光線透過率の試験方法)に準拠した測定法によって測定される値をいう。
このようなデザイン印刷層などが熱収縮性フィルム32に設けられている場合でも、ラベル基材31は、熱収縮性フィルム32の収縮力によって、主として第1方向(熱収縮性筒状ラベル3の周方向)に熱収縮する。
ラベル基材31は、その内側及び外側において収縮差を有さないものでもよく、或いは、外側よりも内側が熱収縮し易いという内外収縮差を有していてもよい。内外において収縮差を有さないとは、平坦状のラベル基材31を、例えば、100℃の温水中に10秒間浸漬した際に、その内側又は外側に湾曲せず、実質的に平坦状のままで収縮することをいう。内外収縮差を有する(内側が熱収縮し易い)とは、平坦状のラベル基材31を、例えば、100℃の温水中に10秒間浸漬した際に、その内側に湾曲しつつ収縮することをいう。
このような内外収縮差を有するラベル基材31は、その全体が内外収縮差を有していてもよく、或いは、少なくとも一部分が内外収縮差を有していてもよい。例えば、前記ラベル基材31の一部分としては、熱収縮性筒状ラベル3が容器1に装着された際に開口部6を形成するラベル縁部39となる領域が挙げられる。
内外収縮差を有するラベル基材31は、(1)内外収縮差を有する熱収縮性フィルムを用いる、(2)内外収縮差を有しない熱収縮性フィルムの外面に、収縮阻害層を設ける(ただし、収縮阻害層は、完全に熱収縮を阻害するわけではなく、若干熱収縮し難くするものである。以下、同じ)、(3)内外収縮差を有する熱収縮性フィルムの外面に、収縮阻害層を設ける、ことなどが挙げられる。
前記(1)のラベル基材31としては、例えば、(a)熱収縮性フィルムとして、2つのフィルム層の積層された合成樹脂積層フィルムであって、そのうち内側のフィルム層が外側のフィルム層よりも熱収縮率が大きい合成樹脂積層フィルムを用いる場合、(b)熱収縮性フィルムとして、3つ以上のフィルム層の積層された合成樹脂積層フィルムであって、そのうち最も内側のフィルム層が最も外側のフィルム層よりも熱収縮率が大きく、中間フィルム層の熱収縮率が最も外側のフィルム層の熱収縮率以上で且つ最も内側のフィルム層の熱収縮率以下である合成樹脂積層フィルムを用いる場合、などが挙げられる。前記(1)のラベル基材31は、通常、その全体が内外収縮差を有するラベル基材である。
前記(2)のラベル基材31としては、例えば、(c)熱収縮性フィルムの外面のみに、熱収縮性フィルムの熱収縮を阻害する収縮阻害層を設ける場合、(d)熱収縮性フィルム32の外面に、熱収縮性フィルムの熱収縮を阻害する第1収縮阻害層を設け、且つ、熱収縮性フィルム32の内面に、熱収縮性フィルムの熱収縮を阻害する第2収縮阻害層を設け、第1収縮阻害層が第2収縮阻害層よりも熱収縮の阻害度が大きい場合、などが挙げられる。なお、前記(2)−(c)にあっては、熱収縮性フィルムの外面の一部分に収縮阻害層を設け、前記(2)−(d)にあっては、熱収縮性フィルムの外面の一部分に第1収縮阻害層を設け、それに対応する内面に第2収縮阻害層を設けることにより、一部分が内外収縮差を有するラベル基材となる。収縮阻害層を全体に設けた場合には、全体が内外収縮差を有するラベル基材となる。各収縮阻害層は、1層でもよく、或いは、2層以上から構成されていてもよい。
前記(3)のラベル基材31としては、前記(1)−(a)又は(b)で例示した熱収縮性フィルム32に、前記(2)−(c)又は(d)の収縮阻害層を設けることなどが挙げられる。
前記(2)及び(3)のラベル基材31は、その全体が内外収縮差を有するラベル基材とすることもできるし、その一部分が内外収縮差を有するラベル基材とすることもできる。
内外収縮差を簡易に付与でき、特に、ラベル縁部となる領域に内外収縮差を簡易に付与できることから、前記(2)が好ましい。
収縮阻害層としては、上述のデザイン印刷層、保護層、その他の任意の樹脂層などが挙げられる。これらの層は、1層単独で又は2層以上積層して用いてもよい。これらの層は、何れも樹脂成分によって固化した層であり、通常、その層自体は熱収縮性を有さない。それ故、これらの層は、熱収縮性フィルムの熱収縮を若干阻害する。これらの層の厚みは、適宜設定できるが、それぞれ独立して、例えば、0.5μm〜10μmであり、好ましくは、1μm〜5μmである。
収縮阻害層の樹脂成分としては、特に限定されず、例えば、従来公知の印刷インキに用いられている樹脂成分を用いることができる。その樹脂成分としては、例えば、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、セルロース系樹脂などが挙げられる。その中でも、ウレタン系樹脂、又は、アクリル系樹脂が好ましい。
内外収縮差の程度は、収縮阻害層の硬さ及び厚みなどを適宜設定することにより、調整できる。比較的厚みの大きい及び/又は硬い収縮阻害層を熱収縮性フィルムの外面に設けた場合には、内側が外側よりも熱収縮し易くなる。また、熱収縮性フィルムの内外面にそれぞれ収縮阻害層を設けた場合であっても、外面側の収縮阻害層の厚みを内面側の収縮阻害層の厚みよりも大きくする、及び/又は、外面側の収縮阻害層の樹脂成分として内面側の収縮阻害層の樹脂成分よりも硬い材料を使用することによって、内外収縮差を付与できる。
図7及び図8に示す熱収縮性筒状ラベル3は、開口部を形成するラベル縁部となる領域及びそのラベル縁部で囲われる領域において内外収縮差を有するラベル基材31からなる。
かかる一部分に内外収縮差を有するラベル基材31としては、例えば、図9に示すように、熱収縮性フィルム32の外面のうち、開口部を形成するラベル縁部となる領域及びそのラベル縁部で囲われる領域に、透明な樹脂層33が設けられ、熱収縮性フィルム32の内面のうち、前記樹脂層33が設けられた領域に対応する領域以外に、デザイン印刷層34が設けられている。なお、熱収縮性フィルム32の外面のうち、前記樹脂層33が設けられた領域以外の領域には、樹脂層やデザイン印刷層などの収縮阻害層が設けられていないことが好ましい(換言すると、樹脂層33が設けられた領域以外の領域は、熱収縮性フィルム32の外面が露出していることが好ましい)。前記樹脂層33は、透明な樹脂材料(例えば、着色剤を含まないメジウムインキ)を公知の印刷法などによって熱収縮性フィルム32の外面に塗工することによって形成される。デザイン印刷層34は、着色インキを公知の印刷法などによって形成できる。この例の場合、熱収縮性フィルム32の外面のうち、開口部を形成するラベル縁部となる領域に、収縮阻害層である樹脂層33が設けられ、その領域に対応する内面には、収縮阻害層が設けられていないので、ラベル縁部となる領域において内外収縮差を有する。また、この例の場合、開口部を形成するラベル縁部は、透明である。
前記ラベル基材31の第1方向(熱収縮方向)が周方向となるように、そのラベル基材31を筒状に丸め、第1側端部31aを第2側端部31bに重ね合わせて接着してシール部31cを形成することにより、熱収縮性筒状ラベル3が構成されている。このシール部31cは、熱収縮性筒状ラベル3の軸方向に帯状に延びている。
前記第1側端部31aと第2側端部31bの接着方法は、特に限定されず、溶剤を用いた溶着、接着剤を用いた接着などが挙げられる。
熱収縮性筒状ラベル3の周長は、例えば、容器1の被装着部位の最大周長×1倍を超え同×1.5倍以下であり、好ましくは同×1.01倍〜同×1.3倍であり、より好ましくは同×1.02倍〜同×1.15倍である。容器1の被装着部位は、容器の、熱収縮性筒状ラベルが熱収縮装着される部位をいう。
なお、熱収縮性筒状ラベル3には、必要に応じて、分断用のミシン目線(図示せず)などの公知の構造が付加されていてもよい。
(包装体)
本発明の包装体10は、図1及び図2に示すように、上方縮径部111及び下方縮径部112を含む本体11の外出部に熱収縮性筒状ラベル3が略密着されている。かかる熱収縮装着された熱収縮性筒状ラベル4は、容器1に対して位置決めされている。
容器1に装着された熱収縮性筒状ラベル4には、凹み部2を露出させる開口部6が形成されている。容器1に凹み部2が2つ以上形成されている場合には、そのうちの少なくとも1つの凹み部2に対応して開口部6が形成されていればよい。図示例では、複数の凹み部2の全て(第1凹み部21及び第2凹み部22)に対応して開口部6が形成されている。開口部6を通じて、容器1の凹み部2に指などを入れることができる。
この開口部6は、装着された熱収縮性筒状ラベル4の面内に形成された環状の開口である。この開口部6を形成するラベル縁部39は、内側に曲げられている。曲げられている部分は、凹み部2内に入り込み、従って、ラベル縁部39の端391は、凹み部2の周縁2aよりも内側に位置している。なお、曲げられているとは、折れ曲がっている場合及び湾曲している場合を含む意味である。好ましくは、ラベル縁部39は、凹み部2の周面2bに略沿って曲げられており、より好ましくは、図2に示すように、ラベル縁部39の端のうち、周方向において向かい合った2つの端391,391の少なくとも一方が凹み部2の周面2bに接している。以下、2つの端391,391を区別する場合に、左側の端及び右側の端という。
なお、ラベル縁部39の端のうち、軸方向において向かい合った2つの端も凹み部2の周面2bに接していてもよいが、図示例では、軸方向において向かい合った2つの端は凹み部2の周面2bから離れている。
また、ラベル縁部39の内側に曲げられている部分のうち、周方向において向かい合った2つの部分(左側の部分及び右側の部分)は、それぞれ独立して、凹み部2の周面2bに密着していてもよく、或いは、凹み部2の周面2bから離れていてもよい。図2に示す例では、ラベル縁部39の内側に曲げられている部分のうち左側の部分は、その全体が凹み部2の周面2bに密着されており、右側の部分は、その右側の端391が周面2bに接触し且つその残部が凹み部2の周面2bから離されている。なお、ラベル縁部39の内側に曲げられている部分のうち、軸方向において向かい合った2つの部分も同様に、凹み部2の周面2bに密着していてもよく、或いは、凹み部2の周面2bから離れていてもよい。
前記内側に曲げられている部分(換言すると、凹み部2へと入り込んでいる部分)の幅は、特に限定されないが、余りに小さいと、実質的に曲がった部分とならず、余りに大きいと、凹み部2の周面2bに沿い難くなる。かかる観点から、内側に曲げられている部分の幅は、2mm〜10mmが好ましく、3mm〜7mmが好ましい。ただし、前記幅は、開口部6の周囲において均一でない場合が多いが、均一であってもよい。
上記内外収縮差を有する熱収縮性筒状ラベル3が熱収縮装着された包装体10にあっては、装着後の熱収縮性筒状ラベル4の、少なくともラベル縁部39が、その外側よりも内側が大きく熱収縮された状態で前記凹み部2側へと曲げられている。
図1及び図2は、図9に示したラベル基材31からなる熱収縮性筒状ラベル3が装着された包装体10を図示している。そのため、熱収縮性フィルム32のうちラベル縁部39の外面に樹脂層33が設けられており、ラベル縁部39を除く熱収縮性フィルム32の内面にはデザイン印刷層34が設けられている。ただし、図1及び図2において、デザイン印刷層は不図示である。
本発明の包装体10は、開口部6を形成するラベル縁部39が内側に曲げられているので、ラベル縁部39の端391が凹み部2内に入り込んでいる。かかる包装体10は、ラベル縁部39が目立たず、外観も良好である。
また、前記ラベル縁部39が曲がって凹み部2内に入り込んでいるので、包装体10の取っ手部15を使用者が手で握った際に、手に馴染みやすく、さらに、ラベル縁部39の端391が手の平に当たり難いので、使用者に違和感を与えることがない。特に、ラベル縁部39の少なくとも左側の端391及び右側の端391が凹み部2の周面2bに接している場合には、取っ手部15を握った際にラベル縁部39の端391が手の平に当たることを確実に防止できるので好ましい。
(包装体の第1の製造方法)
本発明の包装体10は、例えば、次のような方法で製造することができる。もっとも、本発明の包装体10は、下記方法によって製造されたものに限定されるわけではない。
第1の製造方法は、内外収縮差を有する領域を有する熱収縮性筒状ラベルを用い、容器の凹み部を含んで熱収縮性筒状ラベルを外装し、加熱することによって、熱収縮性筒状ラベルを容器に熱収縮させて装着する1次収縮工程と、前記装着後の熱収縮性筒状ラベルのうち内外収縮差を有する領域内で且つ凹み部に対応する領域に、切込み線を形成する切込み工程と、前記切込み線を形成後の熱収縮性筒状ラベルの少なくとも前記切込み線の周辺を、加熱して再び熱収縮させる2次収縮工程、を有する。
[準備工程]
まず、上記のような容器1と、熱収縮させる前の熱収縮性筒状ラベル3と、を準備する。なお、熱収縮性筒状ラベル3としては、内外収縮差を有するラベル基材31からなるものが用いられ、例えば、図9に示したような、一部分において内外収縮差を有するラベル基材31からなるものが用いられる。
[1次収縮工程]
1次収縮工程は、容器1の凹み部2を含んで熱収縮性筒状ラベル3を外装し、加熱することによって、熱収縮性筒状ラベル3を容器1に熱収縮させて装着する工程である。
具体的には、図10乃至図12に示すように、予め筒状に形成された熱収縮性筒状ラベル3を容器1の被装着部位の外側に被せる。この際、正面及び背面から見て、内外収縮差を有する領域がそれぞれ容器1の第1凹み部21及び第2凹み部22に対応し且つ熱収縮性筒状ラベル3によって容器1の第1凹み部21及び第2凹み部22の全体が覆われるように、熱収縮性筒状ラベル3を被せる。容器1の被装着部位としては、例えば、図示したように、第1凹み部21及び第2凹み部22を含み、さらに、上方縮径部111及び下方縮径部112を含む本体11の大部分などが挙げられる。なお、図10及び図11において、内外収縮差を有する領域に網掛けを付加している(以下、図14、図16、図17及び図19も同様)。ただし、図12の断面図においては、樹脂層及びデザイン印刷層は不図示である(以下、図13、図15及び図18についても同様)。
容器1の被装着部位の最大径よりも大きい熱収縮性筒状ラベル3は、容器1の外装した時点では、容器1に装着されていない。つまり、外装した時点では、熱収縮性筒状ラベル3は、容器1に対して動き得る。
なお、容器1に外装すると同時に筒状に形成される熱収縮性筒状ラベルを用いる場合には、図13に示すように、容器1の外面に、ラベル基材31の第1側端部31aの内面を接着剤などを用いて接着し、ラベル基材31を容器1の周方向に巻き付け、その第1側端部31aの外面に第2側端部31bの内面を接着剤などを用いて接着することによって、熱収縮性筒状ラベルを容器1に外装できる。
次に、熱収縮性筒状ラベル3を加熱し、熱収縮性筒状ラベル3を熱収縮させる。熱収縮によって熱収縮性筒状ラベル3が縮径し、容器1の本体11に略密着する(図14及び図15参照)。図示例では、熱収縮性筒状ラベル4は、第1凹み部21及び第2凹み部22の各外面を除き、上方縮径部111及び下方縮径部112を含む本体11の外出部に略密着する。熱収縮装着された熱収縮性筒状ラベル4は、容器1に対して不用意に位置ずれしないようになる。
ただし、主として周方向に大きく収縮するという熱収縮性筒状ラベル3の性質上、熱収縮性筒状ラベル4は、凹み部2の周縁2aに略密着するが、その周縁2aから内側に凹んでいる凹み部2の外面(周面2b)には略密着しない。そのため、装着後の熱収縮性筒状ラベル4のうち、前記凹み部2に対応する領域Xは、本体11から離れている。本体11には第1凹み部21及び第2凹み部22が形成されているので、装着後の熱収縮性筒状ラベル4のうち、第1凹み部21に対応する領域及び第2凹み部22に対応する領域は、本体11から離れている。以下、凹み部2に対応する領域を「凹み部対応領域」といい、第1凹み部21及び第2凹み部22に対応する領域をそれぞれ区別する必要がある場合には、「第1凹み部対応領域」及び「第2凹み部対応領域」という。なお、図14及び図16において、凹み部対応領域を判り易く図示するため、便宜上、凹み部対応領域に無数のドットを付加している。
前記凹み部対応領域Xと凹み部2の間には、空洞が生じている。
1次収縮工程において、前記熱収縮性筒状ラベル3に対する加熱温度は所定の温度で設定でき、熱収縮性筒状ラベル3の外面を基準にして、例えば、60℃〜120℃であり、好ましくは80℃〜110℃である。加熱手段も特に限定されず、例えば、スチーム、100℃〜250℃程度の温風などが挙げられる。その他の加熱手段として、放射線、紫外線、赤外線などの活性エネルギー線照射を用いた加熱でもよい。
1次収縮工程においては、熱収縮性筒状ラベル4のうち、少なくとも凹み部対応領域Xが、収縮限界まで熱収縮しておらず、好ましくは、少なくとも凹み部対応領域Xを含む周方向に延びる帯状領域Yが、収縮限界まで熱収縮しておらず、より好ましくは熱収縮性筒状ラベル4の全体が収縮限界まで熱収縮していない。なお、周方向に延びる帯状領域Yは、筒状に形成されている熱収縮性筒状ラベル4にあっては、帯環状を成している。以下、周方向に延びる帯状領域を「周方向帯状領域」という。収縮限界は、所定の温度に加熱して、熱収縮性筒状ラベル3がそれ以上熱収縮しない状態になることをいう。例えば、100℃での周方向における熱収縮率が40%の熱収縮性筒状ラベルは、100℃に加熱して40%熱収縮したときが収縮限界である。収縮限界まで達していない領域は、熱収縮可能な状態である。ただし、容器1に装着されている熱収縮性筒状ラベル4は、その内側に容器1が存在するので、前記熱収縮可能な状態であるとは、装着後の熱収縮性筒状ラベル4を容器1から取り外して所定の温度に加熱すると、依然として熱収縮できるという意味である。
前記熱収縮可能な状態である領域(凹み部対応領域Xや周方向帯状領域Yなど)は、例えば、所定の温度(例えば100℃など)に加熱すると、周方向に熱収縮率10%以上で熱収縮可能であり、好ましくは、熱収縮率20%以上で熱収縮可能である。また、前記熱収縮可能な状態である領域は、例えば、所定の温度(例えば100℃など)に加熱すると、軸方向に熱収縮率0.5%〜10%程度で熱収縮可能であることが好ましい。
[切込み工程]
切込み工程は、前記1次収縮工程において容器1に装着した後の熱収縮性筒状ラベル4のうち、凹み部対応領域X内に切込み線を形成する工程である。
切込み線は、熱収縮性筒状ラベル4の内外面に貫通し、熱収縮性筒状ラベル4を部分的に切断した線である。
切込み線の形成手段は、特に限定されず、レーザーなどの溶融切断装置、ダイカット、カッター、水ジェットなどの機械的切断装置などが挙げられ、所望の位置に所望の形状の切込み線を容易に形成できることから、レーザーを用いることが好ましい。
レーザーの種類は、熱収縮性筒状ラベル4を切断できるものでれば特に限定されず、炭酸ガスレーザー、YAGレーザー、YVOレーザーなどが挙げられる。特に、ポリエステル系樹脂などを含む熱収縮性フィルムの切断に適していることから、炭酸ガスレーザーが好ましい。炭酸ガスレーザーの波長は、特に限定されず、例えば、9.4μm又は10.6μmの波長のものが挙げられ、このうち波長10.6μmの炭酸ガスレーザーが好ましい。
切込み線5は、図16に示すように、内外収縮差を有する領域内で且つ凹み部対応領域X内に形成される。好ましくは、内外収縮差を有する領域内で且つ第1凹み部対応領域及び第2凹み部対応領域のぞれぞれに、切込み線5が形成される。
さらに、容器装着後の熱収縮性筒状ラベル4に、凹み部2の周縁2aに対応する線を仮想したときに、その仮想線に重ならないように、切込み線5を凹み部対応領域Xの面内に形成する。前記仮想線に重ならないとは、切込み線5の一部又は全部が仮想線に一致しない、又は、切込み線5の一部が仮想線と交差しないという意味である。従って、切込み線5は、仮想線から離れている。前記仮想線は、1次収縮工程にて容器1に装着した熱収縮性筒状ラベル4の面内に、その内側に接する凹み部2の周縁2aを象ることにより得られる仮想の線である。従って、図16においては、凹み部2の周縁2aを図示した破線(隠れ線)が、前記仮想線でもある。
上述のように、凹み部対応領域Xと凹み部2の間には空洞を有するので、前記仮想線に重ならないように切断装置にて切込み線5を形成することにより、切断装置のカッターやレーザーなどが、凹み部2の外面に接触し難く、切断装置にて容器1が損傷することを防止できる。
切込み線5の正面視形状は、特に限定されず、例えば、図示例のように無端の環状、両端部を有する1本の線状、或いは、両端部を有する2本以上の線状が断続的に連続している形状などが挙げられる。
図示例では、切込み線5は、凹み部2の正面視形状と同様に、正面視略楕円形状に形成されている。このように無端の環状の切込み線5を形成した場合には、その環状の切込み線5で囲われる部分は、熱収縮性筒状ラベル4から分離されるので、それを除去する。除去後の状態を、図17及び図18に示している。
[2次収縮工程]
2次収縮工程は、前記切込み線5を形成した後の熱収縮性筒状ラベル4の少なくとも切込み線5の周辺を、加熱して再び熱収縮させる工程である。
熱収縮性筒状ラベル4を2次収縮させることにより、少なくとも凹み部対応領域Xが周方向に熱収縮し、切込み線5の形成によって熱収縮性筒状ラベル4の面内に生じた切断縁51,52が主として周方向(左右側)に拡がって開口部を生じるが、ラベル縁部となる領域が内外収縮差を有するので、ラベル縁部39が、内側に湾曲又は屈曲し、図1及び図2に示すような、開口部6を形成するラベル縁部39が凹み部2内へと入り込んだ包装体10が得られる。
詳しくは、1次収縮工程において、容器1に熱収縮装着された熱収縮性筒状ラベル4は、容器1に規制されるので、通常、さらに加熱しても熱収縮しない。この点、熱収縮性筒状ラベル4の面内に切込み線5を形成することにより、その切込み線5で分断された箇所は、容器1の規制が解除される。さらに、上述のように、1次収縮工程において、少なくとも凹み部対応領域Xは収縮限界に達していないので、さらに、加熱することにより、少なくともこの領域(切込み線5の周辺)が主として周方向に熱収縮する。加熱によって少なくとも凹み部対応領域Xが主として周方向に熱収縮することによって、切込み線5の形成によって生じた左側の切断縁51と右側の切断縁52が相互に離反していき、第1凹み部21及び第2凹み部22にそれぞれ対応した開口部6が形成される。前記切断縁の周辺(ラベル縁部39となる領域)が内外収縮差を有するので、前記切断縁の離反と同時にその領域が内側へ湾曲又は屈曲していく。なお、凹み部対応領域Xは本体11から離れているので、切込み線5(切断縁)の周辺は容器1の外面に接しておらず、このため、円滑に内側に湾曲しつつ熱収縮するようになる。
装着された熱収縮性筒状ラベル4の、少なくとも切込み線5の周辺(つまり、少なくとも凹み部対応領域X)を加熱すればよく、例えば、熱収縮性筒状ラベル4の全体を加熱してもよく、或いは、周方向帯状領域Yの全体をスポット的に加熱してもよく、或いは、周方向帯状領域Yのうち主として切込み線5の周辺をスポット的に加熱してもよい。好ましくは、周方向帯状領域Yの全体又は切込み線5の周辺をスポット的に加熱する。
2次収縮工程の加熱温度は、1次収縮工程の加熱温度と同じでもよく、或いは、それよりも高い若しくは低くてもよい。
2次収縮工程において、切断縁の仮想線までの距離や熱収縮性筒状ラベル4の熱収縮率などを考慮して、加熱温度や加熱時間を適宜設定することにより、図1及び図2に示すように、容器1の凹み部2の周縁2aに略沿った開口部6を形成できる。前記開口部6は、熱収縮性筒状ラベル4の面内のラベル縁部39の端391にて囲われた範囲である。このラベル縁部39の端391は、拡大した切込み線5の切断縁に相当する。
第1の製造方法によれば、まず、熱収縮性筒状ラベル3を容器1に熱収縮装着するので、熱収縮性筒状ラベル4が容器1に対して位置決めされる。それ故、その後に切込み線5を形成して熱収縮性筒状ラベル4を加熱したときには、切込み線5の周辺が主として熱収縮し、その領域以外は実質的に熱収縮しないので、熱収縮性筒状ラベル4の上方部や下方部が歪んだり、或いは、位置ずれすることがない。さらに、切込み線5の周辺が主として熱収縮するので、収縮コントロールも容易である。かかる製造方法によれば、ラベル縁部39が内側に曲げられた熱収縮性筒状ラベル4を有する包装体を比較的容易に製造できる。
(包装体の第2の製造方法)
上記第1の製造方法では、熱収縮性筒状ラベルを2回に分けて熱収縮させるが、本発明の包装体は、熱収縮性筒状ラベルを1回の熱収縮にて製造することもできる。以下、上記第1の製造方法と異なる点を中心に説明する。
第2の製造方法は、内外収縮差を有する領域を有する熱収縮性筒状ラベルを用い、熱収縮前の熱収縮性筒状ラベルのうち内外収縮差を有する領域内で且つ凹み部対応領域に、切込み線を形成する切込み工程と、前記切込み線を形成後の熱収縮性筒状ラベルを容器の凹み部を含んで外装し、加熱することによって、熱収縮性筒状ラベルを容器に熱収縮させて装着する装着工程と、を有する。
具体的には、第2の製造方法では、熱収縮させる前の熱収縮性筒状ラベル3の面内であって、内外収縮差を有する領域内で且つ凹み部対応領域に切込み線を形成し、切込み線で囲われる部分を除去する。なお、容器に装着される前の熱収縮性筒状ラベルに切込み線を形成する第2の製法にあっては、前記切込み線を形成する凹み部対応領域は、熱収縮性筒状ラベルを容器に熱収縮装着したと仮定したときに、凹み部に対応する領域に相当する。
そして、切込み線形成後の熱収縮性筒状ラベル3を、図19に示すように、切込み線で囲われる部分を凹み部2に位置合わせしつつ、容器1の被装着部位の外側に外装する。その後、熱収縮性筒状ラベル3を熱収縮温度に加熱することにより、熱収縮性筒状ラベル3が縮径して容器1に装着されると共に、切込み線の切断縁51,52が拡がって開口部6が形成されると同時にラベル縁部39が内側へ曲がるようになる。
かかる第2の製造方法でも本発明の包装体10を得ることができる。もっとも、第1の製造方法のように熱収縮性筒状ラベルを1次及び2次収縮させることにより、熱収縮性筒状ラベル4の開口部6が容器1の凹み部2の周縁2aに略沿った包装体10を容易に製造できるので、第1の製法の方が好ましい。
(包装体の第3の製造方法)
上記第1及び第2の製造方法では、内外収縮差を有するラベル基材から構成された熱収縮性筒状ラベルを用いるが、内外収縮差を有さないラベル基材から構成された熱収縮性筒状ラベルを用いて本発明の包装体を製造することもできる。
例えば、内外収縮差を有さず且つ熱可塑性樹脂製の熱収縮性フィルムを含むラベル基材からなる熱収縮性筒状ラベルを、凹み部の全体が覆われるようにして、容器の被装着部位に外装する。その後、熱収縮性筒状ラベルを熱収縮温度に加熱することにより、熱収縮性筒状ラベルが縮径して容器に装着される。ここまでは、熱収縮性筒状ラベルが内外収縮差を有さないという点を除いて、第1の製造方法の1次収縮工程と同様である。
次に、図20に示すように、容器1に熱収縮装着された熱収縮性筒状ラベル4の凹み部対応領域内であって仮想線Z(凹み部2の周縁2aに対応する線を仮想した仮想線であり、図20においては、凹み部2の周縁2aを図示した破線(隠れ線)が、仮想線Zでもある)から離れた箇所を無端の環状に切り取り、開口部6を形成する。仮想線Zから環状の切断縁55までの領域が、開口部6を形成するラベル縁部39となる。
最後に、図21に示すように、加熱された治具8を、ラベル縁部39の外側から凹み部2の周面2b側へと押し付ける。この際、治具8をラベル縁部39に接触させつつ治具8を周面2b側へ押し付けてもよく、或いは、ラベル縁部39に接触しないようにして治具8を周面2b側へ押し付けてもよい。
治具8は、凹み部2の周面2bに略合致した押圧面8bを有していることが好ましい。その押圧面8bは、加熱されており、その温度は、特に限定されず、熱収縮性筒状ラベルの熱収縮温度と同じ又はそれよりも低くてもよい。もっとも、余りに高い温度であると、ラベル縁部39が熱収縮し過ぎるおそれがあるので、押圧面8bは、例えば、50℃〜100℃程度に加熱されていることが好ましい。
治具8の押圧面8bにてラベル縁部39は、凹み部2内に入り込み、その後、治具8を外すと、熱可塑性樹脂製のラベル縁部39は、塑性変形により、内側に曲げられた状態となる。
かかる第3の製造方法でも本発明の包装体10を得ることができる。
本発明の包装体は、上記第1実施形態に限られず、本発明の意図する範囲で様々に変更できる。以下、他の実施形態を説明するが、その説明に於いては、主として上記第1実施形態と異なる構成及び効果について説明し、上記第1実施形態と同様の構成などについては、用語又は符号をそのまま援用し、その構成の説明を省略する場合がある。
<第2実施形態>
上記第1実施形態では、第1凹み部21と第2凹み部22の間に孔部16が貫通されている容器1を図示したが、例えば、図22及び図23に示すように、底面2cを有する第1凹み部21及び第2凹み部22が形成されている容器1に熱収縮性筒状ラベルを装着することによって、包装体10を製造してもよい。このように底面2cを有する第1凹み部21及び第2凹み部22においても、それに隣接して取っ手部15が形成されている。
また、本発明は、取っ手部15を有する容器1に限られず、例えば、図24及び図25に示すように、取っ手部15を有さず且つ凹み部2を有する容器1に、熱収縮性筒状ラベルを装着することによって、包装体10を製造してもよい。
なお、図22乃至図25の何れの包装体10も、上記第1実施形態と同様に、ラベル縁部39が内側に曲げられている。
<第3実施形態>
上記各実施形態の包装体の図示例では、ラベル縁部の、周方向において向かい合った左側の端391及び右側の端391が凹み部2の周面2bに接しているが、例えば、図26に示すように、周方向において向かい合った左側の端391及び右側の端391が凹み部2の周面2bから離れていてもよい。かかる包装体10も、ラベル縁部39は内側に曲げられているので、使用者が手で持った際に違和感を抱くことはない。なお、この包装体10においては、ラベル縁部39の内側に曲げられた部分の全体が凹み部2の周面2bから離れて浮いているが、取っ手部15を手で握った際に、その曲げられた部分は、手と共に周面2b側へと密着するようになるので、持ち手に馴染み違和感を与えることはない。
さらに、上記各実施形態の包装体において、内側に曲げられたラベル縁部39が凹み部2に入り込み、ラベル縁部39の端が凹み部2内に配置されているが、これに限られず、例えば、凹み部2の外側近傍において、ラベル縁部39が内側に曲げられている部分を有していてもよい。この場合、ラベル縁部39の端が凹み部2の周縁2aに重なる又は周縁2aの外側に配置される。例えば、図27に示すように、ラベル縁部39の周方向において向かい合った2つの部分のうち左側の部分が、凹み部2の外側近傍において内側に曲げられており、右側の部分が凹み部2に入りこむように内側に曲げられている。左側の部分の端391は、凹み部2の周縁2aよりも外側に配置されている。
なお、特に図示しないが、ラベル縁部39の周方向において向かい合った2つの部分が、いずれも凹み部2の外側近傍において内側に曲げられていてもよく、或いは、ラベル縁部39の全体が凹み部2の外側近傍において内側に曲げられていてもよい。
かかる包装体10も、ラベル縁部39は内側に曲げられているので、使用者が手で持った際に違和感を抱くことはない。
1 容器
15 取っ手部
2 凹み部
2a 凹み部の周縁
3 熱収縮前の熱収縮性筒状ラベル
39 ラベル縁部
5 切込み線
6 開口部
10 包装体

Claims (5)

  1. 手で持つ際に利用される凹み部を本体の胴外形の外面に有する容器と、前記容器の凹み部を含んで熱収縮装着された熱収縮性筒状ラベルと、を有し、
    前記熱収縮性筒状ラベルが、前記凹み部に対応した領域において内側が外側よりも熱収縮し易い内外収縮差を有し、
    前記熱収縮性筒状ラベルの面内には、前記凹み部に対応した開口部が形成されており、
    前記開口部を形成するラベル縁部が、前記内外収縮差を有する領域から構成され、前記ラベル縁部が、その外側よりも内側が大きく熱収縮された状態で内側へと曲げられていると共に、前記ラベル縁部のうち、少なくとも前記容器を手で持つ側となるラベル縁部の端が、前記凹み部の周面に接している、包装体。
  2. 前記熱収縮性筒状ラベルの内外収縮差を有する領域が、2以上の熱収縮率が異なるフィルム層を積層したもの、内側が外側よりも熱収縮し易い内外収縮差を有する熱収縮性フィルムの外面に収縮阻害層を設けたもの、又は、内外収縮差を有さない熱収縮性フィルムの外面に収縮阻害層を設けたもの、のいずれかによって構成されている、請求項1に記載の包装体。
  3. 前記熱収縮性筒状ラベルにおける内外収縮差を有する領域が、内外収縮差を有しない熱収縮性フィルムの外面に第1収縮阻害層を設け、且つ、その内面に前記第1収縮阻害層よりも熱収縮の阻害度が小さい第2収縮阻害層を設けたもので構成されている、請求項1に記載の包装体。
  4. 前記収縮阻害層が、透明な樹脂層からなり、前記ラベル縁部以外には収縮阻害層が設けられていない、請求項2又は3に記載の包装体。
  5. 前記ラベル縁部が、前記凹み部の周面との間に空隙を有しつつ曲げられていると共に、その端が前記凹み部の周面に接している、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の包装体。
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