JP4679126B2 - 筒状ラベル付き容器 - Google Patents

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Description

本発明は、不織布層を備える熱収縮性筒状ラベルが装着された筒状ラベル付き容器に関する。
コーヒー、紅茶、お茶などの飲料を充填する容器として、円筒状胴部の上部に、回転させることによって着脱できるネジキャップが取り付けられたボトル型の容器が知られている。かかるボトル容器は、ネジキャップによって注出口が再封可能であることから飲料を一時に飲み干す必要がなく又携帯性にも優れているので、近年大量に供給されている。ところで、このボトル容器に飲料を充填した充填容器の販売形態として、加熱恒温器(ホットウォーマー)などに入れて加熱販売することが行われている。しかし、ホットウォーマーから取り出された充填容器は、通常約50〜60℃程度であるため、これを持つと熱く感じられる。特に、ボトル容器が金属製であると、PETボトルなどの合成樹脂製容器やガラス製容器に比べてより熱く感じられる。このような点に鑑みて、特開2003−246354号には、ボトル容器の胴部に装着する筒状ラベルとして、熱収縮性フィルムの内面に不織布が積層された熱収縮性筒状ラベルを用いることが開示されている。かかる不織布が積層されたラベル付き容器は、ラベルの上から容器胴部を片手で持った際に、不織布層によって熱が遮断されるので充填物の熱さが手に伝わり難く、そして、充填物を飲食する際には、他方の手でネジキャップを回転させてこれを開栓する。
しかしながら、内面に不織布層を有する上記ラベル付き容器は、ネジキャップを開け難いという問題点がある。特に、リブなどの凹凸が形成されていない円筒状の胴部に装着した場合には、かかる問題点が顕著である。この問題点は、ラベル内面の不織布層と容器の胴部が空回りする、すなわち、ネジキャップを回転させようとしているにも拘わらず、ネジキャップを回そうとすると容器自体が不織布層に沿って滑ってしまうことに原因がある。この点、上記特開2003−246354号は、不織布をウェットラミネートでフィルムに積層することや断熱性を付与するための好適な不織布の例については記載されているが、筒状ラベルが空転する問題点及びその解決手段については一切開示又は示唆されていない。
特開2003−246354の[0005]、[0018]、[0040]及び図3等
そこで、本発明は、不織布を積層することにより断熱効果に優れた熱収縮性筒状ラベル容器が、容器に対して空転し難い筒状ラベル付き容器を提供することを課題とする。
本発明は、熱収縮性のフィルム層の内面に不織布層が積層されたラベル基材を、前記不織布層を内側にして筒状に形成した熱収縮性筒状ラベルと、前記熱収縮性筒状ラベルがネジキャップを有する円筒状胴部に少なくとも外嵌装着された容器と、を備える筒状ラベル付き容器に於いて、前記不織布層が、凸部の頂面が単位面積当たり80〜90%となるようにエンボス加工されたポリエステル繊維製不織布、ポリプロピレン繊維製不織布、又は、ポリオレフィン繊維とポリエステル繊維の混合繊維若しくは複合繊維からなる不織布であり、前記不織布層の内面が、前記容器と接触しており、前記フィルム層の周方向における収縮力が3MPa以上であり、前記不織布層の内面は、ポリエチレンテレフタレートフィルムに対する静摩擦係数が0.6〜1.0とされている筒状ラベル付き容器を提供する。
ここで、静摩擦係数は、2つの物体が接している面の摩擦度合いを表すものであるため、物体が異なると静摩擦係数の数値も異なり得る。本発明は、かかる点に鑑み、「不織布層の内面の静摩擦係数」の特定方法として、ポリエチレンテレフタレートフィルムを基準とするものであって、本発明の熱収縮性筒状ラベルや同ラベルが装着される容器に「ポリエチレンテレフタレートフィルム」が必須の構成要素として含まれているという限定的な解釈をしてはならない。
そして、本発明の「不織布層の内面の静摩擦係数」は、下記に示す測定方法によって測定された数値を言う。
不織布層を80mm×100mm(幅×長さ)に切り取り、二軸延伸のポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡績(株)製、A1101#100の未処理面)を100mm×300mm(幅×長さ)に切り取り、不織布層の内面をこのフィルムに重ね、JIS
K 7125に準じて、引張りスピード100mm/分、温度23±2℃、湿度50±5%で、不織布層の内面の静摩擦係数を測定する。
上記熱収縮性筒状ラベルは、ネジキャップが設けられた容器の円筒状胴部にシュリンク装着されている。装着される容器は、後に詳述するが、いわゆるPETボトルなどの合成樹脂製容器、金属製容器、ガラス容器など各種の容器が挙げられる。これらの容器の胴部外面に対する不織布の滑り易さは、一般に、ポリエチレンテレフタレートフィルムが積層されたボトル缶に対する不織布の滑り易さと殆ど同じ又はそれ以上であるものが多い。
この点、本発明の筒状ラベル付き容器は、不織布層の内面が、ポリエチレンテレフタレートフィルムに対する静摩擦係数を0.6以上としているので、筒状ラベルの上から容器胴部を握ってネジキャップを回しても筒状ラベルが空転し難いのである。また、不織布層の内面は、ポリエチレンテレフタレートフィルムに対する静摩擦係数が1.0以下とされているので、筒状ラベルを容器の胴部にシュリンク装着すべく外嵌挿する際に、筒状ラベルの内面が容器胴部の外面に干渉する程には滑り性が損なわれず、従って、筒状ラベルをスムースに外嵌挿することができる。
本発明に係る筒状ラベル付き容器は、不織布層を有する熱収縮性筒状ラベルが容器の少なくとも胴部に装着されているので、断熱性に優れている。さらに、不織布層の内面は、ポリエチレンテレフタレートフィルムに対する静摩擦係数が0.6以上とされているので、筒状ラベルが胴部周りに空転し難い。従って、ネジキャップを容易に開栓できる筒状ラベル付き容器を提供できる。また、不織布層の内面は、ポリエチレンテレフタレートフィルムに対する静摩擦係数が1.0以下とされているので、筒状ラベルを胴部にスムースに外嵌挿することができ、よって、ラベルの装着不良も防止できる。
以下、本発明について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
図1〜図3に於いて、1は、容器2の少なくとも胴部22に、不織布層8を有する熱収縮性筒状ラベル3がシュリンク装着された筒状ラベル付き容器を示す。この熱収縮性筒状ラベル3は、不織布層8の内面が容器2の胴部22に接している。
容器2は、円筒状の胴部22と注出口24が形成され、この注出口24に封緘用のネジキャップ25が取り付けられている。具体的には、容器2は、底面部21、これに続く中空状の胴部22、胴部22から次第に細くなる肩部23が形成され、肩部23の上方に注出口24が形成されている。容器2の胴部22は、略円筒状に形成されており、胴部22の外面は、リブなどの凹凸が形成されていない平滑面とされている。さらに、注出口24は、外面に雄ネジ部が形成された略円筒状の周壁部241と、この周壁部241の上端に形成された開口部242とからなり、開口部242の中心軸Oが胴部22の中心軸線上に一致するように形成されている。ネジキャップ25は、開口部242を閉塞する封緘部251と、封緘部251の周囲から下方に延びる周壁部252とからなり、周壁部252の内周面には、注出口24の雄ネジ部に螺合する雌ネジ部(図示せず)が形成されている。従って、ネジキャップ25を中心軸O周りに回転させると注出口24からネジキャップ25を取り外すことができる。
容器2の材質は特に限定されず、アルミニウム、スチール(ポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂製フィルムが積層されたアルミニウム板やスチール板などを含む)などからなる金属製、ポリエチレンテレフタレートなどからなる合成樹脂製、ガラス製などの公知の材質によって形成することができるが、充填物の熱が伝わり易く且つ比較的ラベルが滑り易いことから、例えば表面にポリエチレンテレフタレートフィルムが積層(樹脂コーティングされたものを含む)されたアルミニウム製やスチール製のボトル缶のような金属製の容器2に本発明の筒状ラベル3を装着することが効果的である。尚、ネジキャップ25の材質は、容器2と同種のもの(例えば金属製、合成樹脂製など)で形成してもよいし、異なる材質でもよい。
胴部22とネジキャップ25の径は、特に限定されず、例えば、胴部22の直径が30〜80mm程度、ネジキャップ25の封緘部251の直径が20〜40mm程度のものを用いることができる。もっとも、ネジキャップ25の径が大きいと開栓する際に比較的大きな力によって回され、径大なネジキャップ25ほど装着された筒状ラベル3が空転し易い傾向にあるため、例えば、直径28mm以上、特に直径38mm以上のネジキャップ25を有する容器2に、本発明の筒状ラベル3を装着することが効果的である。
熱収縮性筒状ラベル3は、熱収縮性のフィルム層6の内面に不織布層8が積層されたラベル基材5の両側端部5a,5bを重ね合わせて筒状にし、この重ね合わせ部分を溶剤又は接着剤にてセンターシールすることによりセンターシール部4が形成された筒状体からなり、この筒状ラベル3は、その内径が容器2の胴部22よりも若干大きく形成され、容器胴部22に外嵌可能である。
ラベル基材5は、図3(b)に示すように、例えば容器2の胴部22から肩部23にかけて覆うことができる所定長の矩形状に形成され、外側から順に、熱収縮性のフィルム層6、意匠印刷層7、接着剤層(図示せず)、不織布層8の順で積層された積層フィルムからなる。具体的には、ラベル基材5の一側端部5aの内面には、他側端部5bの表面に重ね合わせてセンターシール部4を形成するための貼り合わせ代として、フィルム層6の内面が所定幅(例えば3〜8mm程度)縦方向に帯状に露出した貼着部5cが確保されている。この貼着部5cを除いて、フィルム層6の内面全面に意匠印刷層7が設けられ、この意匠印刷層7の内面に、接着剤層を介して不織布層8が積層されている。
フィルム層6は、意匠印刷層7を透視可能な無色透明又は有色透明の熱収縮性フィルムからなり、その材質については特に限定されず、例えば、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体などのスチレン系樹脂、環状オレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂からから選ばれる1種、又は2種以上の混合物などからなるフィルムが例示され、中でも、不織布層8を伴って収縮させるため、比較的収縮力の強いポリエステル系樹脂フィルムを用いることが好ましい。また、異なる2種以上のフィルムを積層した積層フィルムで構成されていてもよい。フィルムは公知の製法で製膜し延伸処理することにより熱収縮性フィルムを得ることができる。延伸処理は、通常、70〜110℃程度の温度で、幅方向(筒状ラベルとした場合に周方向。以下、周方向という)に2.0〜8.0倍、好ましくは3.0〜7.0倍程度延伸することにより行われる。さらに、長手方向(ラベルとした場合に縦方向。以下、縦方向という)にも、例えば1.5倍以下の低倍率で延伸処理を行ってもよい。得られたフィルムは、一軸延伸フィルム又は主延伸方向と直交する方向に若干延伸された二軸延伸フィルムとなる。フィルム層6の厚みは、概ね20〜60μm程度のものが好ましい。
フィルム層6は、その周方向に於ける熱収縮率が、例えば85℃の温水中に10秒間浸漬した際、約20〜80%程度の熱収縮性フィルムが例示される。また、同縦方向の熱収縮率は、約−3〜10%程度のものが例示される。
但し、熱収縮率(%)=[{(周方向(又は縦方向)の元の長さ)−(周方向(又は縦方向)の浸漬後の長さ)}/(周方向(又は縦方向)の元の長さ)]×100。
さらに、フィルム層6は、熱収縮後に於ける容器への締付力が強いものが好ましく、例えば、フィルム層の周方向の収縮応力が、3MPa以上のフィルムを用いることが好ましく、更に、収縮応力が、5MPa以上のものがより好ましい。このようなフィルムとしては、ポリエチレンテレフタレートフィルムなどのポリエステル系樹脂フィルムなどが例示される。かかる収縮応力を有するフィルム層6を用いることにより、装着された筒状ラベル3の空転をより確実に防止できる。
尚、本明細書に言う収縮応力とは、フィルムを周方向に80mm、縦方向に15mmに切り取り、この周方向の両端部を応力測定器((株)島津製作所製、商品名:オートグラフ)のチャックに保持し(チャック間距離50mm)、これを85℃の温水中に10秒間浸漬後、常温で3分間放置した後に於ける収縮応力をいう。
意匠印刷層7は、例えば商品名、絵柄、説明などの所定の表示などの表示印刷と白色等のベタ印刷などが、グラビア印刷などによって単色又は多色刷りにて設けられている。
接着剤層は、不織布層8とフィルム層6(意匠印刷層7)とを貼着可能な接着剤であれば特に限定されず、通常のドライラミネート法やウェットラミネート法などで用いられている接着剤、例えばアクリル系、ポリウレタン系、酢酸ビニル系、塩化ビニル系、ゴム系などの溶剤型接着剤又は水溶性接着剤などを用いることができる。
不織布層8の内面は、単位面積当たり70〜90%程度で容器胴部22に接触するように構成されている。かかる不織布層8は、例えば、凸部12の頂面12aが単位面積当たり70〜90%の広さとなるようなエンボス加工が施された不織布を用いることなどが挙げられる。更に、不織布の繊維は、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリプロピレン系エラストマー、ポリエステルから選ばれる1種又は2種以上が用いられる。このような不織布を用いることにより、不織布層8の内面は、ポリエチレンテレフタレートフィルムに対する静摩擦係数が0.6〜1.0とされている。本明細書に於いて、不織布層8の内面の静摩擦係数の特定方法として、ポリエチレンテレフタレートフィルムを基準としたのは、円筒状の容器に対する不織布層8の静摩擦係数の測定は困難である反面、一般に、ボトル状の金属製缶は、表面にポリエチレンテレフタレートフィルムを積層しているものが多いため、代用特性として、ポリエチレンテレフタレートフィルムに対する静摩擦係数の測定が適していることを見出したためである。よって、かかる不織布層8の内面は、一般には、容器胴部22に対する静摩擦係数が0.6〜1.0とされていることに等しい。
上記エンボスの平面形状は特に限定されず、図示したような正格子状、特に図示しないが斜め格子状、三角形状、円状、楕円状などに形成することができる。エンボスの凹部13の深さは特に限定されないが、余りに浅いとシュリンク装着時に凹部13の底面13aが容器胴部22に接触し、凸部12の頂面12aの面積を上記特定の範囲に形成した意義がなくなるので、10μm以上の深さに形成することが好ましい。不織布は、接着法、ニードルパンチ法、スパンボンド法、メルトブロー法などの公知の成形法によって作製することができる。不織布の目付量は、約10〜50g/m(好ましくは15〜30g/m)、厚み約100〜210μmのものがよい。
不織布層8の内面の静摩擦係数を0.6〜1.0に構成する具体例は、単位面積当たり80〜90%の面積が容器と接触するようにエンボス加工されたポリエステル繊維製不織布や、単位面積当たり80〜90%の面積が容器と接触するようにエンボス加工されたポリプロピレン繊維製不織布や、ポリオレフィン繊維及びポリエステル繊維の混合繊維又は複合繊維からなる不織布などが具体的に挙げられる。
その他、不織布層8の内面は、容器との接触面積、不織布の材質、エンボスの凸形状などを適宜設計することにより、静摩擦係数を0.6〜1.0の範囲に調整することができる。
また、不織布層8として、着色された不織布を用いることもできる。この着色不織布の色彩は、好ましくは、意匠印刷層7とデザイン的に一体を成すようなもの例えば意匠印刷層7のベタ印刷と同様の色彩のものや、或いは容器の外面と同様の色彩などが例示される。かかる着色不織布を用いることにより、装着状態の筒状ラベル3に於いて、不織布層8の上下縁を目立たなくさせることができる。すなわち、筒状ラベル3を容器2に装着した際、フィルム層6が縦方向に少し熱収縮して縦滑りしたようにズレることにより、ラベル上下縁部に於いて不織布層8の上下縁が覗き出る虞があるが、上記着色不織布を用いることにより、不織布層8の上下縁が出ても、これを意匠印刷層7又は容器の外面に溶け込ませるように視覚的に擬装でき、よって、装着外観は損われない。
上記熱収縮性筒状ラベル及びラベル付き容器は、例えば下記の方法で製造することができる。
所定幅のフィルム層原反シートの内面に、貼着部5cを除いて、グラビア印刷によって、意匠印刷層7を設け、この上からグラビアロール版などを用いて接着剤を塗布して接着剤層を設け、これを溶剤回収ゾーンに導いて、溶剤を飛ばし、接着剤層を半乾き状態にした後、接着剤層の上に、不織布原反シートのエンボス非形成面を重ね合わせ、ローラ間に通して圧着することにより、多数のラベル基材が長手方向に繋がったラベル基材連続体が得られる。この連続体をロール状に巻取り、この基材連続体ロールを製袋装置に装着し、このロールからラベル基材連続体を引き出ながら、一側端部に確保された貼着部5cに、溶剤又は接着剤をノズルを通じて塗布し、フォーマーにて筒状に成形しながら、基材連続体の他端部の外面にこれを重ね合わせてセンターシールすることにより、筒状ラベル3が連続的に繋がったラベル連続体が得られる。これを扁平状にして所定長さで幅方向に切断することにより筒状ラベル3が得られ、次いで、筒状ラベル3を開口し、容器2の円筒状胴部22に外嵌挿し、シュリンクトンネルに導いて筒状ラベル3を熱収縮させることにより、筒状ラベル付き容器1を得ることができる。
上記筒状ラベル付き容器1は、不織布層8の内面の静摩擦係数がポリエチレンテレフタレートフィルムに対して0.6以上であるため、ネジキャップ25を回した際に、筒状ラベル3が空転し難く、よって、容易にネジキャップ25を開けることができる。また、不織布層8は、静摩擦係数が1.0以下とされているので、筒状ラベル3を容器胴部に外嵌挿する際に、筒状ラベル3の内面が容器胴部22の外面に干渉する程には滑り性が損なわれておらず、従って、筒状ラベル3の内径を大きくしなくても、筒状ラベル3を胴部22にスムースに外嵌挿することができる。
さらに、筒状ラベル3は、フィルム層6の内面全面に不織布層8が積層されているので、断熱性に優れ、ラベル付き容器1を加温又は冷温した際、持ち手に伝わる充填物の温度を緩和することができる。
尚、本発明は、上記実施形態に限られず、適宜設計変更することができる。
例えば、上記実施形態では、意匠印刷層7は、フィルム層6の内面に設けられているが、フィルム層6の外面に設けることも可能である。また、ラベル基材5の一側端部5aに、フィルム層6の露出した貼着部5cが設けられているので、ラベル基材5の他側端部5bの外面に重ね合わせてセンターシールする際、両面を溶剤接着することができるので好ましいが、必ずしも一側端部5aにおいてフィルム層6を露出させなければならないわけではない。
また、筒状ラベル3を装着した本発明の筒状ラベル付き容器1は、加熱して使用される用途に限られず、冷温又は常温で使用することもでき、又、充填物は飲料に限られるものではない。
以下、実施例及び比較例を説明し、本発明を更に詳述する。但し、本発明は、下記実施例に限定されるものではない。
(試験用容器1)図5に示すような形状で、外面にポリエチレンテレフタレートフィルムが積層されたスチール製ボトル缶。スチール製のネジキャップの直径38mm、胴部の直径52mm、胴部長さ80mm、容量190ml。東洋製罐(株)製。
(試験用容器2)図5に示すような形状のアルミニウム製ボトル缶。アルミニウム製のネジキャップの直径38mm、胴部の直径65mm、胴部長さ86mm、容量290ml。三菱マテリアル(株)製。
(試験用容器3)図5に示すような形状で、外面にポリエチレンテレフタレートフィルムが積層されたアルミニウム製ボトル缶。アルミニウム製のネジキャップの直径28mm、胴部の直径65mm、胴部長さ86mm、容量290ml。大和製罐(株)製。
(試験用熱収縮性フィルム)厚み30μmのポリエチレンテレフタレート製の熱収縮性フィルム。85℃での周方向の熱収縮率65%。収縮応力6MPa。(何れも測定法は上記の通り)
実施例1
厚み150μmの不織布(ポリエチレンテレフタレート製繊維、目付量20g/m、商品名マリックス、ユニチカ(株)製)の一面に、凸部の頂面の総面積が全面積の85%となるような格子状のエンボス加工を施した。この不織布のエンボス形成面について、ポリエチレンテレフタレートフィルムとの静摩擦係数を測定したところ0.73であった。
尚、静摩擦係数は、JIS K 7125に準じ、試験片(不織布)は、幅×長さが80×100mm、相手材料(二軸延伸のポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡績(株)製、A1101#100の未処理面)を使用)は、幅×長さが100×300mm、引っ張りスピード100mm/分、温度23±2℃、湿度50±5%で行った。
次に、試験用熱収縮性フィルムに、上記不織布のエンボス非形成面をドライラミネートにて積層し、エンボス形成面を内側にして筒状ラベルを作製し、試験用容器1の胴部に100℃5秒間加熱してシュリンク装着した。得られた筒状ラベル付き容器の胴部を片手で持ち、他方の手でネジキャップを回したところ、筒状ラベルは空転せず、ネジキャップを回すことができた。さらに、ネジキャップを再封した後、再度、同様に開栓試験を行ったところ、同様に、ネジキャップを回すことができた。この再封後の開封試験を何度か繰り返したが、何れもネジキャップを開栓することができた。
同筒状ラベルを、試験用容器2及び試験用容器3の胴部に同様にしてそれぞれ装着し、同様の開封試験(再開封試験を含む)を行ったところ、何れもネジキャップを開栓することができた。
実施例2
実施例1と同じ不織布に、凸部の頂面の総面積が全面積の90%となるような格子状のエンボス加工を施し、この不織布のエンボス形成面について、実施例1と同様にして、静摩擦係数を測定したところ0.85であった。
更に、この不織布を実施例1と同様にして試験用熱収縮性フィルムに積層して筒状ラベルを作製し、これを試験用容器1に装着し、同様に、ラベルの上から胴部を実施例1と同程度の力で握って開栓試験(再開封試験を含む)を行ったところ、ネジキャップを回すことができた。
同筒状ラベルを、試験用容器2及び試験用容器3の胴部に同様にしてそれぞれ装着し、開封試験(再開封試験を含む)を行ったところ、何れもネジキャップを開栓することができた。
実施例3
厚み170μmの不織布(ポリエステルの芯材の周囲にポリエチレンが被覆された複合繊維、目付量20g/m、商品名エルベス、ユニチカ(株)製)の一面に、凸部の頂面の総面積が全面積の90%となるような格子状のエンボス加工を施した。この不織布のエンボス形成面について、実施例1と同様にして、静摩擦係数を測定したところ0.90であった。
更に、この不織布を実施例1と同様にして試験用熱収縮性フィルムに積層して筒状ラベルを作製し、これを試験用容器1に装着し、同様に、ラベルの上から胴部を実施例1と同程度の力で握って開栓試験(再開封試験を含む)を行ったところ、ネジキャップを回すことができた。
同筒状ラベルを、試験用容器2及び試験用容器3の胴部に同様にしてそれぞれ装着し、開封試験(再開封試験を含む)を行ったところ、何れもネジキャップを開栓することができた。
実施例4
厚み210μmの不織布(ポリプロピレン製繊維、目付量20g/m、商品名シンテックス、三井化学(株)製)の一面に、凸部の頂面の総面積が全面積の90%となるような格子状のエンボス加工を施した。この不織布のエンボス形成面について、実施例1と同様にして、静摩擦係数を測定したところ1.00であった。
更に、この不織布を実施例1と同様にして試験用熱収縮性フィルムに積層して筒状ラベルを作製し、これを試験用容器1に装着し、同様に、ラベルの上から胴部を実施例1と同程度の力で握って開栓試験(再開封試験を含む)を行ったところ、ネジキャップを回すことができた。
同筒状ラベルを、試験用容器2及び試験用容器3の胴部に同様にしてそれぞれ装着し、開封試験(再開封試験を含む)を行ったところ、何れもネジキャップを開栓することができた。
比較例
実施例1と同じ不織布に、凸部の頂面の総面積が全面積の75%となるような格子状のエンボス加工を施し、実施例1と同様にして、静摩擦係数を測定したところ0.52であった。
更に、この不織布を実施例1と同様にして試験用熱収縮性フィルムに積層して筒状ラベルを作製し、これを試験用容器1に装着し、同様に、ラベルの上から胴部を実施例1と同程度の力で握って開栓試験(再開封試験を含む)を行ったところ、筒状ラベルが空転する場合があった。
同筒状ラベルを、試験用容器2及び試験用容器3の胴部に同様にそれぞれ装着し、開封試験(再開封試験を含む)を行ったところ、筒状ラベルが空転する場合があった。
本発明に係る筒状ラベル付き容器を示す正面図。 同分解斜視図。 (a)は、図2のA−A線断面図、(b)は、ラベル基材を示す正面図。 (a)は、図3のB部分の拡大参考図、(b)は、C−C線一部省略断面図。 実施例で使用した試験用容器の形状を示す概略正面図。
符号の説明
1…筒状ラベル付き容器、2…容器、21…底面部、22…胴部、23…肩部、24…注出口、241…周壁部、242…開口部、25…ネジキャップ、251…封緘部、252…周壁部、3…筒状ラベル、4…センターシール部、5…ラベル基材、5a…一側端部、5b…他側端部、5c…貼着部、6…フィルム層、7…意匠印刷層、8…不織布層、12…エンボスの凸部、13…エンボスの凹部

Claims (1)

  1. 熱収縮性のフィルム層の内面に不織布層が積層されたラベル基材を、前記不織布層を内側にして筒状に形成した熱収縮性筒状ラベルと、前記熱収縮性筒状ラベルがネジキャップを有する円筒状胴部に少なくとも外嵌装着された容器と、を備える筒状ラベル付き容器に於いて、
    前記不織布層が、凸部の頂面が単位面積当たり80〜90%となるようにエンボス加工されたポリエステル繊維製不織布、ポリプロピレン繊維製不織布、又は、ポリオレフィン繊維とポリエステル繊維の混合繊維若しくは複合繊維からなる不織布であり、
    前記不織布層の内面が、前記容器と接触しており、
    前記フィルム層の周方向における収縮力が3MPa以上であり、
    前記不織布層の内面は、ポリエチレンテレフタレートフィルムに対する静摩擦係数が0.6〜1.0とされていることを特徴とする筒状ラベル付き容器
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