JP6247389B2 - ファスナーエレメントの製造方法、その製造装置、及び製造物 - Google Patents

ファスナーエレメントの製造方法、その製造装置、及び製造物 Download PDF

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Description

本開示は、ファスナーエレメントの製造方法、その製造装置、及び製造物に関する。製造物は、ファスナーストリンガー、及びスライドファスナーである。
特許文献1には、合成樹脂製のモノフィラメントから螺旋状のファスナーエレメントを製造する方法及び装置が開示されている。特許文献1の図2に示すようにマンドレル21に対してモノフィラメント4が供給され、二点破線で示すスクリュー22の作動によりマンドレル21の軸方向にマンドレル21の外周面にモノフィラメントが螺旋状に巻かれる。マンドレル21に隣接して配置された噛み合い頭部成形円板23bがダイ23aと協調して噛み合い頭部を形成する。この構成に加えて、特許文献1においては、脚部を成形する手段が設けられている。
特許文献2には、そのカラム1、65〜67行において、スライドファスナーの強度を低下することなくスライドファスナーの柔軟性を高めることが一つの目的と説明されており、その実施形態において、楕円形状の一対のモノフィラメントを共通のマンドレルに対して巻き付けて形状を固定することが説明されている。同文献のカラム3、57〜67行には、同文献の図13に示すように、噛み合いエレメント12が長軸に沿って僅かに長いことが説明されており、これは、コイルを巻き付ける装置に起因すると説明されている。同文献の図2及び図24から分かるように、一方のフィラメントの連結部18が他方のフィラメント上に配されている。
特許文献3には、ファスナーテープにファスナーエレメントを組み込みながらファスナーテープを織る技術が開示されている。同文献の図19に示すように、織機には合成樹脂製のモノフィラメント106を扁平にするための成形用ロール118が組み込まれている。同文献においては、図13及びカラム10、7〜10行目において、円形断面のモノフィラメントが、圧延加工部15により連続的に扁平にされ、実質的に楕円形断面が与えられると説明されている。
特許文献4にも特許文献3に類似の製造技術が開示されている。
特開2000−094535号公報 米国特許第3,906,595号明細書 特公昭56−000044号公報 独国特許発明第3413253号明細書
衣類の軽量化の要望に応じてスライドファスナーの軽量化を促進することが求められている。スライドファスナーの構成要素は、ファスナーテープ、ファスナーエレメント、ファスナースライダー、止具等が含まれ、各構成要素自体の軽量化がまず検討される。しかしながら、スライドファスナーの基本的な特性、例えば、それ自体の耐久性、閉じた状態を維持する力、相当数の開閉回数に耐える力等を確保することが強く求められ、効果的な解決策を捻出し難い。スライドファスナーの特性の犠牲を抑止しつつもスライドファスナーの軽量化を促進することが求められている。
本発明の一態様に係るファスナーエレメントの製造方法は、単一のモノフィラメントから螺旋状のファスナーエレメントを製造する方法であって、断面において第1幅と前記第1幅に対して直交する前記第1幅よりも大きい第2幅を持つ扁平形状の単一のモノフィラメントをマンドレルの軸方向に沿って前記マンドレルの外周面に螺旋状に巻き付ける工程であって、該巻き付け工程により構築されるモノフィラメントの螺旋構造体の螺旋単位には、一対の脚部、前記一対の脚部の間を連結する第1連結部、前記一対の脚部の一方を隣接の螺旋単位の他方の脚部に連結する第2連結部が含まれ、前記マンドレルの軸方向に沿って少なくとも前記第1連結部の前記第2幅が配向される、工程と、前記モノフィラメントの螺旋構造体に含まれる各螺旋単位の前記第1連結部を押圧し、前記第1連結部の前記第2幅がその幅方向にて広げられた第3幅を有する噛み合い頭部を形成する工程を含む。
幾つかの実施形態においては、該方法が、断面円形状のモノフィラメントを一対のロールの間で加圧成形して前記扁平形状のモノフィラメントを得る工程を更に含む。
幾つかの実施形態においては、前記マンドレルの軸方向に延びる前記マンドレルに設けられた溝に対して芯紐が供給された状態で前記モノフィラメントが前記マンドレルに対して螺旋状に巻き付けられる。
幾つかの実施形態においては、前記扁平形状のモノフィラメントが1以上の平坦面を含み、前記扁平形状のモノフィラメントの平坦面が、前記マンドレルに対する前記扁平形状のモノフィラメントの巻き付けの際、前記マンドレルの外周面に接触する。
幾つかの実施形態においては、前記扁平形状のモノフィラメントが、一対の平坦面が反対に形成された扁平形状を有する。
上記のいずれかに記載の製造方法に従いファスナーエレメントを製造する工程と、製造したファスナーエレメントをファスナーテープに対して縫い糸により縫い付ける工程を含むファスナーストリンガーの製造方法も開示される。
本発明の別態様に係るモノフィラメントから螺旋状のファスナーエレメントを製造する製造装置であって、断面にて第1幅と前記第1幅に対して直交する前記第1幅よりも大きい第2幅を持つようにモノフィラメントを扁平に成形する扁平処理部と、前記扁平処理部により扁平に成形された前記モノフィラメントが供給され、この供給されたモノフィラメントがマンドレルの軸方向に沿って螺旋状に巻き付けられるマンドレルであって、当該マンドレルにて構築されるモノフィラメントの螺旋構造体の螺旋単位には、一対の脚部、前記一対の脚部の間を連結する第1連結部、前記一対の脚部の一方を隣接の螺旋単位の他方の脚部に連結する第2連結部が含まれ、前記マンドレルの軸方向に沿って前記第1連結部の前記第2幅が配向される、マンドレルと、前記モノフィラメントの螺旋構造体に含まれる各螺旋単位の前記第1連結部を押圧し、前記第1連結部の前記第2幅がその幅方向にて広げられた第3幅を有する噛み合い頭部を形成する頭部形成部を備える。
幾つかの実施形態においては、前記扁平処理部と前記マンドレルの相対的な位置関係に基づいて、前記マンドレルの軸方向に沿って前記第1連結部の前記第2幅が配向される。
幾つかの実施形態においては、前記扁平処理部が少なくとも一対のロールを含み、当該一対のロールの間で前記モノフィラメントが加圧成形される。
幾つかの実施形態においては、該装置が、前記マンドレルの軸方向に対して平行に回転軸が配される1以上のスクリューを更に備え、当該スクリューには螺旋状の羽根が設けられ、当該スクリューの回動により前記モノフィラメントが前記マンドレル周りに螺旋状に搬送される。
幾つかの実施形態においては、前記マンドレルには芯紐が供給可能であり、前記マンドレルに対する前記モノフィラメントの巻き付けにより前記モノフィラメントの螺旋構造内に前記芯紐が配置される。
本発明のまた別態様に係るファスナーストリンガーは、長尺なファスナーテープと、前記ファスナーテープの長手方向に延びる前記ファスナーテープの側縁部に対して縫い付けられたファスナーエレメントにして、前記ファスナーテープの長手方向に沿ってモノフィラメントが螺旋状に巻かれたモノフィラメントの螺旋構造体を含み、該モノフィラメントの螺旋構造体に含まれる各螺旋単位が、一対の脚部、前記一対の脚部の間を連結する噛み合い頭部、前記一対の脚部の一方を隣接の螺旋単位の他方の脚部に連結する反転部を含む、ファスナーエレメントを備えるファスナーストリンガーであって、前記モノフィラメントは、断面にて第1幅と前記第1幅に対して直交する前記第1幅よりも大きい第2幅を有し、更に、前記第1幅に対して直交し、前記第2幅に対して平行に設けられる少なくとも一つの平坦面をその外周面に有し、前記モノフィラメントの前記平坦面が前記モノフィラメントの螺旋構造体の内側に配され、共通の螺旋単位に属する一対の脚部の各平坦面が対面する。
幾つかの実施形態においては、前記モノフィラメントは、断面において一対の平坦面が反対位置に形成された扁平形状を有する。
幾つかの実施形態においては、前記モノフィラメントの螺旋構造体内に配された芯紐を更に備え、当該芯紐は、前記共通の螺旋単位に属する一対の脚部の各平坦面の間に配置される。
上記のいずれかに記載の一対のファスナーストリンガーと、一対のファスナーストリンガーの各々に設けられた一対のファスナーエレメント同士を噛み合い及び非噛み合いにするためのファスナースライダーを備えるスライドファスナーも開示される。
本発明の一形態によれば、スライドファスナーの軽量化を促進することができる。
本発明の第1実施形態に係るファスナーストリンガー製造装置の概略的な構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係るファスナーエレメント製造装置の概略的な構成を示す模式図であり、ステージ上に置かれたファスナーエレメント製造装置の上面模式図である。 本発明の第1実施形態に係るファスナーエレメント製造装置における螺旋状のモノフィラメントの搬送機構を示す説明図である。 本発明の第1実施形態に係るファスナーエレメント製造装置の扁平処理部の構成を示す模式図であり、扁平処理後のモノフィラメントのマンドレルへの巻き付け態様を併せて示す。 図4のV−Vにおけるモノフィラメントの断面形状を示す模式図である。 図4のVI−VIにおけるモノフィラメントの断面形状を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係るファスナーエレメント製造装置の概略的な構成を示す模式図であり、ステージ上に置かれたファスナーエレメント製造装置の側面模式図である。 図7を部分的に拡大して示す模式図であり、押圧ロールにより噛み合い頭部が形成される過程を拡大して示す。 本発明の第1実施形態に係るスライドファスナーの概略的な上面図である。 本発明の第1実施形態に係るファスナーストリンガーの概略的な部分断面図である。 図10のX−Xにおける断面図であり、説明の便宜のため、隣接の螺旋単位の対応の断面も併せて図示する。 比較形態に係るファスナーエレメントと本実施形態に係るファスナーエレメントの概略的な比較図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。各実施形態は、個々に独立したものではなく、過剰説明をするまでもなく、当業者をすれば、適宜、組み合わせることが可能であり、この組み合わせによる相乗効果も把握可能である。実施形態間の重複説明は、原則的に省略する。参照図面は、発明説明を主目的とするものであり、適宜、簡略化されている。
<第1実施形態>
図1乃至図12を参照して第1実施形態について説明する。図1は、ファスナーストリンガー製造装置の概略的な構成を示すブロック図である。図2は、ファスナーエレメント製造装置の概略的な構成を示す模式図であり、ステージ上に置かれたファスナーエレメント製造装置の上面模式図である。図3は、ファスナーエレメント製造装置における螺旋状のモノフィラメントの搬送機構を示す説明図である。図4は、ファスナーエレメント製造装置の扁平処理部の構成を示す模式図であり、扁平処理後のモノフィラメントのマンドレルへの巻き付け態様を併せて示す。図5は、図4のV−Vにおけるモノフィラメントの断面形状を示す模式図である。図6は、図4のVI−VIにおけるモノフィラメントの断面形状を示す模式図である。図7は、ファスナーエレメント製造装置の概略的な構成を示す模式図であり、ステージ上に置かれたファスナーエレメント製造装置の側面模式図である。図8は、図7を部分的に拡大して示す模式図であり、押圧ロールにより噛み合い頭部が形成される過程を拡大して示す。図9は、スライドファスナーの概略的な上面図である。図10は、ファスナーストリンガーの概略的な部分断面図である。図11は、図10のX−Xにおける断面図であり、説明の便宜のため、隣接の螺旋単位の対応の断面も併せて図示する。図12は、比較形態に係るファスナーエレメントと本実施形態に係るファスナーエレメントの概略的な比較図である。
冒頭で述べたようにスライドファスナーの軽量化の要請に答えることが望まれている。本願発明者は、この課題に対し、ファスナーストリンガーの単位長に含まれる螺旋状のファスナーエレメントの量を如何にして少なくするかについて検討した。検討の結果、断面扁平形状のモノフィラメントを採用し、断面扁平形状のモノフィラメントの長手幅(後述の第2幅W12)を広げることにより噛み合い頭部を形成する方法に意義を見出した。これにより、螺旋構築時のモノフィラメント同士の間隔を広げ、隣接する螺旋単位に属する脚部の間隔を広げ、ファスナーエレメントの軽量化、ひいてはスライドファスナーの軽量化を促進することができる。
この改良されたファスナーストリンガーにおいては、ファスナーストリンガーの単位長に含まれるファスナーエレメントの重量が、改良前の同タイプのファスナーストリンガーの単位長に含まれるファスナーエレメントの重量よりも軽くなる。この場合においても、噛み合い頭部が、フィラメントの長手幅が同幅方向に更に広げられた幅(後述の第3幅W13)を有するため、所望の噛み合い力を確保しやすい。
なお、単純にモノフィラメントの線幅を細くしたとしても、ファスナーエレメントの耐性を維持し難く、またスライドファスナーの閉じた状態を維持する力等の劣化が顕在化してしまうかもしれない。螺旋構築時のモノフィラメント間隔を単純に広げても、モノフィラメントの線幅を広くして大きな噛み合い頭部を形成する必要が生じてしまい、結果として軽量化の促進を図ることができないかもしれない。
図1に示すように、ファスナーストリンガー製造装置100は、ファスナーエレメント製造装置200とファスナーテープ供給部310から供給されるファスナーテープに対してファスナーエレメントを縫い付けるミシン機300を含み、更に必要に応じて裁断、止具一体成形、染色等の後処理を行う後処理装置400が含まれる。
ファスナーエレメント製造装置200は、モノフィラメント供給部210、扁平処理部220、芯紐供給部230、及び螺旋構築部240を含む。モノフィラメント供給部210は、モノフィラメントを供給する装置であり、例えば、モノフィラメントが巻かれたスプールである。モノフィラメントは、例えば、合成樹脂製の可撓性の線材であり、その具体的な材料等は任意である。扁平処理部220は、モノフィラメントに対して扁平処理を行う装置である。芯紐供給部230は、芯紐を供給する装置であり、例えば、芯紐が巻かれたボビンである。例えば、芯紐は、多数の糸が束ねられて撚られた柔軟性のある紐である。
螺旋構築部240は、モノフィラメントを螺旋状にして螺旋構造体を構築する装置であり、後述のようにマンドレルを含んで構成される。ファスナーテープ供給部310は、既に織られた状態のファスナーテープを供給する装置であり、例えば、ファスナーテープが巻かれたスプールである。ミシン機300は、一般的な工業用ミシン機である。後処理装置400は、上述のように任意の後続処理を行う装置であり、例えば、裁断装置、止具成形装置、染色装置等が含まれる。
図2に示すように、螺旋構築部240は、マンドレル241、及びマンドレルホルダー242を含む。マンドレル241は、所定方向の延びる軸状部材である。マンドレル241は、断面長方形状、断面楕円形状などの長幅とこれに直交する短幅を有する断面形状を有する棒状部材である。必ずしもこの限りではないが、マンドレル241にはその軸方向に延びる溝が設けられ、この溝に対して芯紐20が供給される。マンドレル241に対するモノフィラメント10の螺旋状の巻き付けにより、螺旋状のモノフィラメント内に芯紐20を配することができ、高い製造効率を確保することができる。
マンドレルホルダー242は、マンドレル241を支持する支持体であり、またマンドレル241に対して芯紐20を供給する際の中継部材でもある。マンドレルホルダー242は、円錐状の先端部と筒状の胴部を含む硬い部材である。
マンドレル241に対して螺旋状にモノフィラメント10を巻き付ける具体的方法は様々な手法が考えられる。非限定の一形態においては、図2に示すようにマンドレル241の軸方向に各回転軸AX245、AX246が平行に配された一対のスクリュー245、246が設けられ、各スクリューの回転によりマンドレル241の外周面上に螺旋状にモノフィラメント10を巻き付ける。この際、マンドレル241は静止状態であり、回動部材のスクリューとの関係においては静止部材と言える。スクリュー245、246の同じ方向への回動によりマンドレル241の外周面上に螺旋を描いてモノフィラメント10が搬送される。図3に示すように各スクリュー245、246には、軸部247の外周面に一定間隔で螺旋状に巻かれた羽根248が含まれる。通常よりもスクリュー245、246の羽根の間隔が広げられており、これにより、モノフィラメント10の螺旋単位の間隔を通常よりも広げられる。
図2に示すように、扁平処理部220によりモノフィラメント10が扁平処理されたうえでモノフィラメント10がマンドレル241へ供給される。モノフィラメント10は、扁平処理部220により断面円形から断面扁平に成形される。
図4に示すように扁平処理部220は、一対の押圧ロール221、222を含む。押圧ロール221、222の間の隙間に対してモノフィラメント10が供給され、押圧ロール221、222の反対方向の回動によりモノフィラメント10がマンドレル241に向かって搬送されつつ断面円形から断面扁平に加圧成形される。押圧ロール221、222の間隔は、断面円形のモノフィラメント10の直径よりも狭く設定されている。押圧ロール221、222は、必要に応じて加温され、成形の際にモノフィラメント10が加温される。
図5及び図6に示すように、断面円形の直径R10のモノフィラメント10が、断面扁平の第1幅W11と第2幅W12を有するモノフィラメント10に成形される。なお、第1幅W11と第2幅W12は、互いに直交関係にある。モノフィラメント10の外周面には一対の平坦面12及び一対の弧状面11が形成される。なお、第1幅W11が平坦面12に対して直交する方向の幅であり、第2幅W12が平坦面12に平行な方向の幅である。扁平とは、広義においては非円形状であり、第1幅W11と第2幅W12を有していれば足りる。この解釈によれば、扁平形状には楕円形状若しくはこれに似た形状も含まれる。扁平形状には図6に図示のような一対の平坦面が設けられた形状も含まれる。なお、図6に図示のものは、平坦面が設けられており、非楕円形状と言える。
上述のようにモノフィラメント10は、押圧ロール221、222により反対方向から押圧される。モノフィラメント10の外周面には、モノフィラメント10の伸長方向に連続的に延びる平坦面12が形成される。一対の押圧ロール221、222に対応して一対の平坦面12がモノフィラメント10の外周面に形成され、これらの平坦面12はお互いに反対に配置される。なお、別の実施形態においては、一つの押圧ロールが採用され、1つの平坦面がモノフィラメント10に形成される。
モノフィラメント10に平坦面12を設けることは、モノフィラメントの材料、押圧ロールがモノフィラメントに与える荷重、押圧ロールがモノフィラメントに荷重を与える時間期間、押圧ロールの温度等の影響を選定することにより調整することができる。モノフィラメント10への平坦面の形成は、マンドレル241でのモノフィラメント10の配向を意図したように保つうえでも望ましい。
非限定の例示形態においては、マンドレル241に対するモノフィラメント10の配向が調整される。図4の例示から理解できるように、モノフィラメント10の第2幅W12がマンドレル241の軸方向に沿う、端的にはそれに対して平行な状態で、モノフィラメント10がマンドレル241に供給される。他方、モノフィラメント10の第1幅W11がマンドレル241の軸方向に対して直交する状態で、モノフィラメント10がマンドレル241に対して供給される。結果として、マンドレル241の軸方向に沿って、端的には平行にモノフィラメント10の第2幅W12が配向される。結果として、マンドレル241の軸方向に直交してモノフィラメント10の第1幅W11が配向される。
図4に示す場合においては、扁平処理部220からマンドレル241に至る過程の全体において上述の状態、すなわち、モノフィラメント10の第2幅W12がマンドレル241の軸方向に平行であり、モノフィラメント10の第1幅W11がマンドレル241の軸方向に対して直交する状態が維持されており、また扁平処理部220とマンドレル241の間に何らの中継装置も介在していない。この機構が当業者にとっては好適なものと理解される。
図7及び図8に示すように、マンドレル241に対するモノフィラメント10の螺旋状の巻き付けが為され、モノフィラメント10がマンドレル241の軸方向に沿って螺旋状に巻かれた状態になる。この時、モノフィラメント10の螺旋構造体の螺旋単位が、マンドレル241の軸方向に沿って配列される。モノフィラメント10の螺旋構造体の螺旋単位は、一対の脚部13、第1連結部14、及び第2連結部15を含み、第1連結部14により一対の脚部13同士が連結され、第2連結部15により一対の脚部13の一方が隣の螺旋単位に属する他方の脚部13に連結される。
マンドレル241に対してモノフィラメント10が螺旋状に巻かれた状態においては、モノフィラメント10にその螺旋状の旋回により歪が生じ得る。しかしながら、単一のモノフィラメント10をマンドレル241に巻き付ける場合、これに際してモノフィラメント10が外力により押圧されないため、脚部13、第1連結部14、及び第2連結部15は、各々、図6に示した扁平な断面形状を維持し、つまりは第1幅W11と第2幅W12を有するままである。
スクリューの回動によりマンドレル241の軸方向においてマンドレルホルダー242から離間するように螺旋状のモノフィラメント10が搬送される。図7に示すように、マンドレル241に隣接して頭部形成部249が設けられており、これにより、上述の第1連結部14が変形されて噛み合い頭部16となり、上述の第2幅W12が更に広げられた第3幅W13になる。なお、上述の第1幅W11が狭められて第4幅W14になる。
頭部形成部249の具体的な構成は任意であるが、非限定の例示の形態においては、図7及び図8に示すように少なくとも一つの押圧ロール249が採用される。押圧ロール249は、例えば、金属製のロールであり、不図示のモーターからの動力を受けて回転可能である。例示の実施形態においては、マンドレル241に対する押圧ロール249の変位が可能であり、形成されるべき噛み合い頭部の寸法が調整可能である。別の実施形態においては、複数の押圧ロールがマンドレル241の軸方向に沿って配置される。
押圧ロール249により第1連結部14を押圧変形する工程は、一例においては加温された環境で実行され、別例においては常温において実行される。更なる別例においては、押圧ロール249が加温され、第1連結部14に熱が伝達された状態で第1連結部14が押圧変形される。図8に示す頭部形成処理後、冷却等によりファスナーエレメントの形状固定を施しても良い。その後、直接若しくは任意の付加的な処理を経て、得られたファスナーエレメントがミシン機300へ供給される。
図9乃至図11を参照して上述の製造方法及び製造装置により得られたファスナーエレメント及びファスナーストリンガーを用いたスライドファスナーの構成について説明する。なお、これらの図を参照して説明するに際して、次のように方向を示す用語を定義する。上下方向は、ファスナーテープの主面に対して直交する方向である。左右方向は、前後方向に対して直交し、ファスナーテープのテープ幅に沿う方向である。前後方向は、上下方向及び左右方向に直交する方向であり、ファスナースライダーの移動方向に合致する。なお、以下の説明に基づいて別の観点から方向を定義することもできるものとする。
図9に示すように、スライドファスナー900は、左右一対のファスナーストリンガー910と、左右一対のファスナーストリンガー910を開閉するためのファスナースライダー920、及び止具919を有する。各ファスナーストリンガー910は、前後方向に一致する方向を長手方向とするファスナーテープ911、及びファスナーテープ911に対して縫い付けられたファスナーエレメント912を含む。ファスナーテープ911は、対を為す他方のファスナーテープ911に対向する側縁部915を有し、この対向側縁部915に対してファスナーエレメント912が縫い付けられる。なお、ファスナーテープ911のテープ幅は、左右方向に平行な幅である。ファスナーテープ911の長さは、前後方向に平行な長さである。
ファスナーテープ911は、長尺な織物若しくは編み物である。ファスナーエレメント912は、上述のようにしてモノフィラメント10が螺旋状に構築され、各第1連結部14の変形により噛み合い頭部16が形成された螺旋構造体である。ファスナーエレメント912内には芯紐20が通されており、ファスナーエレメント912内への芯紐20の供給は、上述したように芯紐20が配されたマンドレル241へのモノフィラメント10の巻き付け時に同時に達成される。ファスナーエレメント912は、ファスナーテープ911に対して縫い糸913により縫い付けられる。ファスナーエレメント912の前端部及び後端部には金属又は樹脂製の止具919が設けられる。
ファスナースライダー920は、左右一対のファスナーエレメント912を噛み合い及び非噛み合いにするために設けられた一般的なスライダーである。例えば、ファスナースライダー920は、上翼板、下翼板、上翼板と下翼板を連結する連結柱を含み、Y字状のエレメント通路が設けられる。ファスナースライダー920の前移動により左右一対のファスナーストリンガー910が閉じられ、ファスナースライダー920の後移動により左右一対のファスナーストリンガー910が開けられる。なお、ファスナースライダー920の上翼板と下翼板の各々には左右のフランジ部が設けられ、ファスナースライダー920内でのファスナーエレメント912の前後移動が案内される。引手925がファスナースライダー920の引手取り付け柱に取り付けられている。
ファスナーストリンガー910は、前後方向に長尺であり、ファスナーエレメント912及び芯紐20も同方向に長尺に延びる。ファスナーエレメント912の螺旋構造体の螺旋単位は、一対の脚部13、反転部15、及び噛み合い頭部16を含む。反転部15は、上述の第2連結部に等しいが、説明の便宜状、呼び名を変えている。噛み合い頭部16は、上述のように第1連結部14が変形して形成された部分である。第1連結部と同様、噛み合い頭部16により一対の脚部13同士が連結される。第2連結部と同様、反転部15により一対の脚部13の一方が隣接の螺旋単位に属する他方の脚部13に連結される。
脚部13及び反転部15は、扁平処理部220により扁平に処理されたモノフィラメント10の断面形状に等しい断面形状を有する。噛み合い頭部16は、扁平処理部220により扁平に処理されたモノフィラメント10の断面形状が更に扁平に変形された断面形状を有する。
ファスナーテープ911上にファスナーエレメント912が配された状態でファスナーテープ911に対して縫い糸913が縫い付けられ、縫い糸913によりファスナーエレメント912がファスナーテープ911に対して押さえつけられ、これにより、ファスナーテープ911に対するファスナーエレメント912の固定が確保される。
ファスナーエレメント912の螺旋構造体においては、モノフィラメント10の一方の平坦面12が螺旋構造体の内側に配され、このため、共通の螺旋単位に属する一対の脚部13の各平坦面が対面する。これは、図4を参照して説明したように、モノフィラメント10の平坦面12が、マンドレル241の外周面に沿って巻かれることの帰結である。なお、螺旋構造体の内側は、螺旋構造体の中心軸側に等しい。
図10から理解できるように、一対の脚部13には上脚部13と下脚部13が含まれる。下脚部13は、左右方向に合致するファスナーテープ911のテープ幅方向に延び、またファスナーテープ911の上面に接触する。上脚部13は、ファスナーテープ911のテープ幅方向に延び、またファスナーテープ911の上面から離間して非接触に配される。上脚部13と下脚部13は、上下に平行に延びる。図9に示すようにファスナーストリンガー910を上面視すると上脚部13により下脚部13が実質的に隠され、下脚部13を視認し難い。
下脚部13の上面及び下面は、モノフィラメント10の外周面に形成された平坦面12である。同様に、上脚部13の上面及び下面は、モノフィラメント10の外周面に形成された平坦面12である。平坦面12である上脚部13の下面と平坦面12である下脚部13の上面との間で芯紐20が挟み込まれる。芯紐20の外周面は、下脚部13の平坦面、上脚部13の平坦面、反転部15の平坦面に接触し、噛み合い頭部16の平坦面には非接触である。
噛み合い頭部16は、各脚部13の第2幅W12がその幅方向に広げられた第3幅W13を有し、この第3幅W13は、前後方向及びファスナーテープの長手方向及びファスナーエレメントの長手方向及び螺旋単位の配列方向における噛み合い頭部16の最大幅である。隣接する螺旋単位の噛み合い頭部16同士の間隔W75が、隣接する螺旋単位の上脚部13若しくは下脚部13同士の間隔W76よりも狭く、対を為すファスナーストリンガーのファスナーエレメントとの噛み合いが好適に確保される。
脚部13の第2幅W12は、脚部13の平坦面12に沿う、端的には平行な幅である。脚部13の第2幅W12は、前後方向に沿う、端的には平行な幅である。これと同様、噛み合い頭部16の第3幅W13は、噛み合い頭部16の平坦面12に沿う、端的には平行な幅であり、前後方向に関しても同様である。なお、前後に隣り合う噛み合い頭部16の間隔W75を噛み合い頭部16のピッチ間隔と呼ぶ場合がある。前後に隣り合う脚部13の間隔W76を脚部13のピッチ間隔と呼ぶ場合がある。
最後に図12を参照して扁平処理部220によりモノフィラメント10を扁平処理しない場合の比較形態との比較を行う。図12(a)に本実施形態に係る扁平処理が施されたモノフィラメントから製造されたファスナーエレメントを示し、図12(b)に扁平処理を施さないモノフィラメントから製造されたファスナーエレメントを示す。図12においては、図12(a)に示すファスナーエレメントの前後方向の中心線CL1を一点破線で示し、図12(b)に示すファスナーエレメントの前後方向の中心線CL2を一点破線で示し、ここで、中心線CL1と中心線CL2が同一線上にある。図12(a)において中心線を前方に平行移動させ、ファスナーエレメントの噛み合い頭部の最も前方の点を通る前方境界線FL1を設定する。同様に、図12(a)において中心線を後方に平行移動させ、ファスナーエレメントの噛み合い頭部の最も後方の点を通る後方境界線RL1を設定する。図12(a)と同様にして、図12(b)においても前方境界線FL2及び後方境界線RL2を設定する。なお、図12(a)において前方境界線FL1と後方境界線RL1により噛み合い頭部16の最大幅が規定される。同様に、図12(b)において前方境界線FL2と後方境界線RL2により噛み合い頭部16の最大幅が規定される。
図12(a)及び図12(b)の対比から理解できるように、図12(b)の比較形態の前後方向に平行な噛み合い頭部16の最大幅W66は、図12(a)の本実施形態の前後方向に平行な噛み合い頭部16の第3幅W13よりも僅かに狭い。なお、W13=W66+(2×D67)の関係式が成立する。ここで、D67は、図12(a)の前方境界線FL1と図12(b)の前方境界線FL2の間隔に等しい。D67は、図12(a)の後方境界線RL1と図12(b)の後方境界線RL2の間隔に等しい。
図12(b)の比較形態の場合、図12(a)の本実施形態よりも、噛み合い頭部16のピッチ間隔を狭くする必要が生じ、ファスナーストリンガーの単位長に含まれるファスナーエレメントの総重量が多くなり、スライドファスナーの軽量化を促進することができない。他方、本実施形態においては、図12(b)の比較形態よりも、噛み合い頭部16のピッチ間隔を広くすることができ、ファスナーストリンガーの単位長に含まれるファスナーエレメントの総重量を減少させ、スライドファスナーの軽量化を促進することができる。
上述の教示を踏まえると、当業者をすれば、各実施形態に対して様々な変更を加えることができる。請求の範囲に盛り込まれた符号は、参考のためであり、請求の範囲を限定解釈する目的で参照されるべきものではない。
10 モノフィラメント
20 芯紐

900 スライドファスナー
910 ファスナーストリンガー
920 ファスナースライダー
911 ファスナーテープ
912 ファスナーエレメント

13 脚部
14 第1連結部
15 第2連結部/反転部
16 噛み合い頭部

W11 第1幅
W12 第2幅
W13 第3幅
W14 第4幅

220 扁平処理部
240 螺旋構築部

Claims (18)

  1. 単一のモノフィラメント(10)から螺旋状のファスナーエレメント(912)を製造する方法であって、
    断面において第1幅(W11)と前記第1幅(W11)に対して直交する前記第1幅(W11)よりも大きい第2幅(W12)を持つ扁平形状の単一のモノフィラメント(10)をマンドレル(241)の軸方向に沿って前記マンドレル(241)の外周面に螺旋状に巻き付ける工程であって、該巻き付け工程により構築されるモノフィラメント(10)の螺旋構造体の螺旋単位には、一対の脚部(13)、前記一対の脚部(13)の間を連結する第1連結部(14)、前記一対の脚部(13)の一方を隣接の螺旋単位の他方の脚部(13)に連結する第2連結部(15)が含まれ、前記マンドレル(241)の軸方向に沿って少なくとも前記第1連結部(14)の前記第2幅(W12)が配向される、工程と、
    前記モノフィラメント(10)の螺旋構造体に含まれる各螺旋単位の前記第1連結部(14)を押圧し、前記第1連結部(14)の前記第2幅(W12)がその幅方向にて広げられた第3幅(W13)を有する噛み合い頭部(16)を形成する工程を含む、ファスナーエレメントの製造方法。
  2. 断面円形状のモノフィラメント(10)を一対のロール(221、222)の間で加圧成形して前記扁平形状のモノフィラメント(10)を得る工程を更に含む、請求項1に記載のファスナーエレメントの製造方法。
  3. 前記マンドレル(241)の軸方向に延びる前記マンドレル(241)に設けられた溝に対して芯紐(20)が供給された状態で前記モノフィラメント(10)が前記マンドレル(241)に対して螺旋状に巻き付けられる、請求項1又は2に記載のファスナーエレメントの製造方法。
  4. 前記扁平形状のモノフィラメント(10)が1以上の平坦面(12)を含み、
    前記扁平形状のモノフィラメント(10)の平坦面(12)が、前記マンドレル(241)に対する前記扁平形状のモノフィラメント(10)の巻き付けの際、前記マンドレル(241)の外周面に接触する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のファスナーエレメントの製造方法。
  5. 前記扁平形状のモノフィラメント(10)が、一対の平坦面(12)が反対に形成された扁平形状を有する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のファスナーエレメントの製造方法。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の製造方法に従いファスナーエレメント(912)を製造する工程と、
    製造したファスナーエレメント(912)をファスナーテープ(911)に対して縫い糸により縫い付ける工程を含む、ファスナーストリンガーの製造方法。
  7. モノフィラメント(10)から螺旋状のファスナーエレメント(912)を製造する製造装置であって、
    断面にて第1幅(W11)と前記第1幅(W11)に対して直交する前記第1幅(W11)よりも大きい第2幅(W12)を持つようにモノフィラメント(10)を扁平に成形する扁平処理部(220)と、
    前記扁平処理部(220)により扁平に成形された前記モノフィラメント(10)が供給され、この供給されたモノフィラメント(10)がマンドレル(241)の軸方向に沿って螺旋状に巻き付けられるマンドレル(241)であって、当該マンドレル(241)にて構築されるモノフィラメント(10)の螺旋構造体の螺旋単位には、一対の脚部(13)、前記一対の脚部(13)の間を連結する第1連結部(14)、前記一対の脚部(13)の一方を隣接の螺旋単位の他方の脚部(13)に連結する第2連結部(15)が含まれ、前記マンドレル(241)の軸方向に沿って前記第1連結部(14)の前記第2幅(W12)が配向される、マンドレル(241)と、
    前記モノフィラメント(10)の螺旋構造体に含まれる各螺旋単位の前記第1連結部(14)を押圧し、前記第1連結部(14)の前記第2幅(W12)がその幅方向にて広げられた第3幅(W13)を有する噛み合い頭部(16)を形成する頭部形成部(249)を備える、ファスナーエレメントの製造装置。
  8. 前記扁平処理部(220)と前記マンドレル(241)の相対的な位置関係に基づいて、前記マンドレル(241)の軸方向に沿って前記第1連結部(14)の前記第2幅(W12)が配向される、請求項7に記載のファスナーエレメントの製造装置。
  9. 前記扁平処理部(220)が少なくとも一対のロール(221、222)を含み、当該一対のロール(221、222)の間で前記モノフィラメント(10)が加圧成形される、請求項7又は8に記載のファスナーエレメントの製造装置。
  10. 前記マンドレル(241)の軸方向に対して平行に回転軸が配される1以上のスクリュー(245、246)を更に備え、当該スクリュー(245、246)には螺旋状の羽根が設けられ、当該スクリューの回動により前記モノフィラメント(10)が前記マンドレル(241)周りに螺旋状に搬送される、請求項7乃至9のいずれか一項に記載のファスナーエレメントの製造装置。
  11. 前記マンドレル(241)には芯紐(20)が供給可能であり、前記マンドレル(241)に対する前記モノフィラメント(10)の巻き付けにより前記モノフィラメント(10)の螺旋構造内に前記芯紐(20)が配置される、請求項7乃至10のいずれか一項に記載のファスナーエレメントの製造装置。
  12. 長尺なファスナーテープ(911)と、
    前記ファスナーテープ(911)の長手方向に延びる前記ファスナーテープ(911)の側縁部に対して縫い付けられたファスナーエレメント(912)にして、前記ファスナーテープ(911)の長手方向に沿ってモノフィラメント(10)が螺旋状に巻かれたモノフィラメント(10)の螺旋構造体を含み、該モノフィラメント(10)の螺旋構造体に含まれる各螺旋単位が、一対の脚部(13)、前記一対の脚部(13)の間を連結する噛み合い頭部(16)、前記一対の脚部(13)の一方を隣接の螺旋単位の他方の脚部(13)に連結する反転部を含む、ファスナーエレメント(912)を備えるファスナーストリンガー(910)であって、
    前記モノフィラメント(10)は、断面にて第1幅(W11)と前記第1幅(W11)に対して直交する前記第1幅(W11)よりも大きい第2幅(W12)を有し、更に、前記第1幅(W11)に対して直交し、前記第2幅(W12)に対して平行に設けられる少なくとも一つの平坦面(12)をその外周面に有し、
    前記モノフィラメント(10)の前記平坦面(12)が前記モノフィラメント(10)の螺旋構造体の内側に配され、
    共通の螺旋単位に属する一対の脚部(13)の各平坦面(12)が対面する、ファスナーストリンガー。
  13. 前記モノフィラメント(10)は、断面において一対の平坦面(12)が反対位置に形成された扁平形状を有する、請求項12に記載のファスナーストリンガー。
  14. 前記モノフィラメント(10)の螺旋構造体内に配された芯紐(20)を更に備え、当該芯紐(20)は、前記共通の螺旋単位に属する一対の脚部(13)の各平坦面(12)の間に配置される、請求項12又は13に記載のファスナーストリンガー。
  15. 長尺なファスナーテープ(911)と、
    前記ファスナーテープ(911)の長手方向に延びる前記ファスナーテープ(911)の側縁部に対して縫い付けられたファスナーエレメント(912)にして、前記ファスナーテープ(911)の長手方向に沿ってモノフィラメント(10)が螺旋状に巻かれたモノフィラメント(10)の螺旋構造体を含み、該モノフィラメント(10)の螺旋構造体に含まれる各螺旋単位が、一対の脚部(13)、前記一対の脚部(13)の間を連結する噛み合い頭部(16)、前記一対の脚部(13)の一方を隣接の螺旋単位の他方の脚部(13)に連結する反転部を含む、ファスナーエレメント(912)を備えるファスナーストリンガー(910)であって、
    前記モノフィラメント(10)は、断面にて第1幅(W11)と前記第1幅(W11)に対して直交する前記第1幅(W11)よりも大きい第2幅(W12)を有し、
    前記脚部(13)が、前記ファスナーテープ(911)の長手方向沿いに前記第2幅(W12)を有し、
    前記噛み合い頭部(16)が、前記ファスナーテープ(911)の長手方向沿いに前記第2幅(W12)よりも大きい第3幅(W13)を有する、ファスナーストリンガー。
  16. 前記モノフィラメント(10)の外周面には、前記第2幅(W12)に対して平行である少なくとも一つの又は一対の平坦面(12)が設けられる、請求項15に記載のファスナーストリンガー。
  17. 前記モノフィラメント(10)の外周面には少なくとも一つの弧状面が含まれ、前記平坦面が前記弧状面よりも平坦化されている、請求項16に記載のファスナーストリンガー。
  18. 請求項12乃至17のいずれか一項に記載の一対のファスナーストリンガーと、
    一対のファスナーストリンガーの各々に設けられた一対のファスナーエレメント(912)同士を噛み合い及び非噛み合いにするためのファスナースライダー(920)を備えるスライドファスナー。
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