JP6245165B2 - 補強型電解質膜の製造方法、シート - Google Patents

補強型電解質膜の製造方法、シート Download PDF

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Description

本発明は、補強型電解質膜の製造方法の技術に関する。
反応ガス(燃料ガスおよび酸化剤ガス)を利用して電気化学反応を引き起こすことにより、物質の持つ化学エネルギーを直接電気エネルギーに変換する燃料電池が知られている。例えば、特許文献1には、燃料電池に用いられる電解質膜がロール搬送されるときに、電解質膜の厚さが数マイクロメートル(μm)から数十μmと薄いため、電解質膜を保護するためにバックシートとしてテフロンシート(テフロンは登録商標)を使用する製造装置が記載されている。また、特許文献2には、電解質膜の両面に触媒層が形成された膜電極接合体の製造コストを抑制するために、バックシートを再利用する膜電極接合体の製造方法が記載されている。また、特許文献3には、膜電極接合体をホットプレス(熱圧着)するときに、吸水性を有するシートを介してホットプレスすることにより、触媒層から発生する水分を吸い上げて、ホットプレス後の膜電極接合体に発生する皺を抑制する製造方法が記載されている。また、特許文献4には、ガス拡散層接合体をホットプレスするときに、ガス拡散層と触媒層との間にPBI/リン酸複合膜および吸水性を有するシートを配置することで、接着層を形成せずに電解質膜とガス拡散層とを接合する膜電極ガス拡散層接合体の製造方法が記載されている。
特許文献5には、補強型電解質膜の製造に用いられる帯状電解質ポリマーや帯状補強部材が製造工程においてバックシートに張り合わされてロール搬送されることで、製造時に発生する電解質ポリマーや帯状補強部材の搬送不良を抑制する技術が記載されている。
特開2008−277288号公報 特開2013−171821号公報 特開2010−218866号公報 特開2009−110764号公報 特開2014−229433号公報
しかし、特許文献1に記載された製造装置では、ホットプレス時に、テフロンシートが変形するおそれがあり、テフロンシートと共に電解質膜が変形するおそれがあった。また、変形後のテフロンシートを、再度、バックシートとして使用することは難しく、バックシートを再利用したいという課題があった。また、特許文献2に記載された製造方法では、バックシートとしてポリエステル系の高分子フィルムが用いられているが、より熱変形を抑制できるバックシートを使用したいという課題があった。また、特許文献3および特許文献4には、膜電極接合体として形成される前の電解質膜の変形をより抑制したいという課題があった。そのほか、補強型電解質膜の製造方法においては、製造方法の簡易化、低コスト化、製造設備の小型化、使い勝手の向上、および、製造される電解質膜の低コスト化等が望まれていた。
また、特許文献5に記載された技術では、帯状電解質ポリマーや帯状補強部材の製造時における搬送不良を抑制できるものの、搬送に用いられるバックシートは、帯状電解質ポリマーと帯状補強部材とを張り合わせて補強型電解質膜が製造された後に、補強型電解質膜の製造時に変形してしまい、再利用することができない。補強型電解質膜の製造に用いられるバックシートは高価であるため、バックシートを再利用したいという課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
本発明の一形態によれば、電解質膜と、前記電解質膜の少なくとも一方の面に形成されている補強層と、を有する補強型電解質膜の製造方法が提供される。この製造方法は、前記電解質膜と前記補強層とを含む積層体の両面からシートを介して熱を加えながら加圧する熱圧着工程を備え;前記シートの材質は、線膨張係数が1.6×10 −5 (1/K)以上4.7×10 −5 (1/K)以下で引っ張り強さが65MPa以上の金属または線膨張係数が1.6×10 −5 (1/K)以上4.7×10 −5 (1/K)以下で引っ張り強さが65MPa以上で荷重たわみ温度が150℃以上の樹脂である。
この形態の製造方法によれば、補強型電解質膜の製造時に用いられたシートの寸法の変化量が小さいく、シートの限界サイクル数の回数が多いため、この補強型電解質膜の製造方法に用いられたバックシートを再利用でき、補強型電解質膜の製造コストを低減できる。
その他、本発明は、以下の形態としても実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、電解質膜と、前記電解質膜の少なくとも一方の面に形成された補強層と、を有する補強型電解質膜の製造方法が提供される。この製造方法は、前記電解質膜と前記補強層とを含む積層体の両面からシートを介して熱を加えながら加圧する熱圧着工程を備え;前記シートの材質は、金属または耐熱性を有する樹脂である。この形態の製造方法によれば、補強型電解質膜の製造時に用いられたシートの寸法の変化量が小さい。また、補強型電解質膜の製造方法に用いられたシートの膨潤寸法変化率が小さく、シートの限界サイクル数の回数が多いため、この補強型電解質膜の製造方法に用いられたバックシートを再利用でき、補強型電解質膜の製造コストを低減できる。
(2)上記形態の製造方法において、前記熱圧着工程は、前記補強層の一方の面に前記電解質膜を形成した後に、前記補強層における前記電解質膜が形成されていない面に前記電解質膜を形成した積層体の両面から前記シートを介して熱を加えながら加圧する工程であってもよい。この形態の製造方法によれば、補強層を電解質膜で挟んだ補強型電解質膜を製造できる。
(3)上記形態の製造方法において、前記熱圧着工程は;前記電解質膜の一方の面に配置された前記補強層を含む第1の積層体の両面から前記シートを介して熱を加えながら加圧する第1の工程と;前記第1の工程後の前記第1の積層体において、前記電解質膜における前記一方の面とは反対側の面に前記補強層を配置して第2の積層体を形成し、前記第2の積層体の両面から前記シートを介して熱を加えながら加圧する第2の工程と、を含んでもよい。この形態の製造方法によれば、電解質膜の変形を抑制した上で、電解質膜の電解質ポリマーが電解質膜の両面に配置された補強層により含浸して一体化させることができる。
(4)上記形態の製造方法において、前記シートの材質は、ステンレス製であってもよい。この形態の製造方法によれば、ステンレス製のシートにおいて、引っ張り強さの数値が大きく、耐熱性が高く、ネックイン度が低いため、熱圧着工程時に発生するシートの変形によって生じる補強型電解質膜の変形を抑制できる。また、ステンレス製のシート自体の変形量も小さいため、ステンレス製のシートを再利用することで、補強型電解質膜の製造コストを低減できる。
(5)上記形態の製造方法において、前記シートの材質は、荷重たわみ温度が摂氏150度以上の樹脂であってもよい。この形態の製造方法によれば、補強型電解質膜の製造時におけるバックシートBSの寸法の変化量を小さくでき、補強型電解質膜の製造方法においてバックシートBSを再利用できる。
(6)上記形態の製造方法において、前記積層体をアルカリ性溶液に浸漬させた後に酸性溶液に浸漬させる加水分解処理工程を備え;前記シートの線膨張係数は、1.2×10−5(1/K)以上10×10−5(1/K)以下であってもよい。この形態の製造方法によれば、製造された補強型電解質膜からシートを剥離させやすく、加水分解処理において、シートが積層体から剥離しにくくなり、補強型電解質膜の製造不良を低減できる。
(7)上記形態の製造方法において、前記補強型電解質膜と接触する前記シートの面はフッ素樹脂によって覆われていてもよい。この形態の製造方法によれば、ステンレス製のシートの表面をフッ素樹脂で覆うことで、ステンレスに含まれる電解質膜の化学的耐久性を劣化させる金属イオンが電解質膜へと移動することを抑制できる。また、加水分解処理のアルカリ性溶液および酸性溶液への浸漬におけるステンレス製のシートの耐腐食性が向上するため、加水分解処理を含めた補強型電解質膜の製造する工程の全てでステンレス製のシートが再利用でき、補強型電解質膜の製造コストをより低減できる。
(8)上記形態の製造方法において、前記熱圧着工程は、前記積層体と前記シートとをロール搬送によって搬送しながら行なわれる工程であってもよい。この形態の製造方法によれば、効率的に、コストを抑制して補強型電解質膜を製造できる。
本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、上記の製造方法によって製造された燃料電池の電解質膜、膜電極接合体、膜電極ガス拡散層接合体、燃料電池の電解質膜の製造方法において用いられるシート、および、燃料電池。また、電解質膜、膜電極接合体、膜電極ガス拡散層接合体、および、燃料電池の製造装置、これらの製造装置の制御方法を実現するコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した一時的でない記録媒体等の形態で実現できる。
本発明の第1実施形態における製造方法によって作製された補強型電解質膜の断面図である。 バックシートの詳細を示す説明図である。 補強型電解質膜の製造方法の流れを示す説明図である。 電解質膜と第1のバックシートとを貼り合わせる製造装置の概略図である。 電解質膜と第1のバックシートとが貼り合わせられた中間積層体における一部の断面図である。 第1の補強膜と第1の供給用バックシートとが貼り合わせられた中間積層体における一部の断面図である。 中間積層体に第2のバックシートを貼り合わせてから第1のバックシートを剥離させるまでの工程を行なう製造装置の概略図である。 第2のバックシートが貼り合わせられた中間積層体における一部の断面図である。 第1のバックシートを剥離させた中間積層体における一部の断面図である。 第2の補強膜と第2の供給用バックシートとが貼り合わせられた中間積層体における一部の断面図である。 第3のバックシートが貼り合わせられた中間積層体における一部の断面図である。 ステンレスおよびフッ素樹脂シートにおける物性値の一例を示す一覧表である。 補強型電解質膜の各サンプルの評価結果の一例を示す一覧表である。 第2実施形態における製造方法によって作製された補強型電解質膜の断面図である。 第2実施形態における補強型電解質膜の製造方法の流れを示す説明図である。 第1の電解質膜と第1のバックシートとが貼り合わせられた中間積層体における一部の断面図である。 第1の補強膜と第1の供給用バックシートとが中間積層体に貼り合わせられた後の中間積層体における一部の断面図である。 第1の供給用バックシートが剥離された中間積層体にステップS11の処理で作製された中間積層体が貼り合わされた中間積層体における一部の断面図である。 バックシートやバックシートの芯材として用いられた金属や樹脂についての物性値の一例を示す一覧表である。 バックシートやバックシートの芯材として用いられた樹脂についての物性値の一例を示す一覧表である。 補強型電解質膜の実施例および比較例の各サンプルの評価結果の一例を示す説明図である。
A.第1実施形態:
A−1.補強型電解質膜の製造方法:
図1は、本発明の第1実施形態における製造方法によって作製された補強型電解質膜の断面図である。図1では、後述する補強型電解質膜の製造方法によって製造された補強型電解質膜100を積層する方向に沿った断面図(以下、単に「断面図」とも呼ぶ)が示されている。図1に示すように、補強型電解質膜100は、電解質膜10と、電解質膜10を挟む第1の補強膜AC1および第2の補強膜AC2と、を有する。また、後述する本実施形態の製造方法によって製造される補強型電解質膜100は、第1の補強膜AC1が電解質膜10と対向する面とは反対側の面において、バックシートBS(後述する「第2のバックシートBS2」)と接している。
電解質膜10は、後述する加水分解処理によってプロトン伝導性が付与される前の電解質ポリマーが帯状に成形された部材である。電解質ポリマーは、フッ素系のイオン交換樹脂であり、例えば、DUPONT社のナフィオン(登録商標)などのパーフルオロスルホン酸系ポリマーによって構成されている。製造された燃料電池のプロトン伝導性をより高くするために、電解質膜10の厚さは、5マイクロメートル(μm)以上15μm以下が好ましく、5μm以上10μm以下だとさらに好ましい。第1の補強膜AC1および第2の補強膜AC2は、延伸した帯状のポリテトラフルオロエチレン(PTFE)であり、溶解した電解質ポリマーを内部に含浸させることができる多孔質の部材である。第1の補強膜AC1および第2の補強膜AC2は、厚さが3μmのシートである。
図2は、バックシートBSの詳細を示す説明図である。図2に示すように、補強型電解質膜100に貼り合わされるバックシートBSは、厚さが50μmの帯状のシートがロール状に巻かれたものである。バックシートBSの断面の拡大図M1に示すように、バックシートBSは、ステンレス25の表面にコーティング膜28が形成されたシートである。ステンレス25は、材質がSUS316Lのステンレスであり、コーティング膜28は、フッ素樹脂をステンレス25に塗布して硬化させた膜である。なお、後述する第1のバックシートBS1および第3のバックシートBS3も、バックシートBS(第2のバックシートBS2)と同じ構成である。また、他の実施形態では、ステンレス25の表面に対して、フッ素樹脂シートを重ねて熱を加えて加圧するラミネート加工によってステンレス25の両面にフッ素樹脂を接着してもよいし、接着剤などを利用してステンレス25の両面にフッ素樹脂を接着してもよい。バックシートBSは、請求項におけるシートに相当する。
図3は、補強型電解質膜100の製造方法の流れを示す説明図である。補強型電解質膜100の製造方法では、初めに、電解質膜10と第1のバックシートBS1とを貼り合わせる(ステップS10)。図4は、電解質膜10と第1のバックシートBS1とを貼り合わせる製造装置の概略図である。図4に示すように、本実施形態では、電解質膜10と第1のバックシートBS1とのそれぞれがローラーによって搬送(ロール搬送)されながら、電解質膜10と第1のバックシートBS1とが2つの搬送ローラーR3によって加圧されて貼り合わされる。なお、以下では、便宜上、補強型電解質膜100として完成する前の製造途中の中間生成物を、貼り合わされたバックシートBSを含めて中間積層体102と呼ぶ。補強型電解質膜100の製造方法の各工程において、中間積層体102は変化するため、変化後の中間積層体102の後に小文字のアルファベットを付すことで(例えば、中間積層体102aや中間積層体102b)、異なる中間積層体102を示す。図5は、電解質膜10と第1のバックシートBS1とが貼り合わせられた中間積層体102aにおける一部の断面図である。図5に示すように、中間積層体102は、電解質膜10と第1のバックシートBS1とが面SF1で貼り合わされて構成されている。
電解質膜10と第1のバックシートBS1とが貼り合わされると、中間積層体102aがロール搬送されて、図3のステップS10と同様に、ローラーに加圧されることで、第1の供給用バックシートSS1に配置された第1の補強膜AC1に中間積層体102aが貼り合わされる(ステップS12)。図6は、第1の補強膜AC1と第1の供給用バックシートSS1とが中間積層体102aに貼り合わせられた中間積層体102bにおける一部の断面図である。図6に示すように、電解質膜10の面SF1の反対側の面SF2において、電解質膜10に第1の補強膜AC1が貼り合わされている。また、第1の補強膜AC1は、電解質膜10と対向する面とは反対側の面において、第1の供給用バックシートSS1と接している。なお、本実施形態における第1の供給用バックシートSS1および後述する第2の供給用バックシートSS2は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)によって構成されている。
次に、第1の補強膜AC1から第1の供給用バックシートSS1を剥離させる(図3のステップ13)。次に、中間積層体102bがロール搬送されながらローラーによって加圧されることで、中間積層体102bに第2のバックシートBS2が貼り合わせられ(ステップS14)中間積層体102cが形成され、加熱した2つの搬送ローラーによって、中間積層体102cを加熱しながら加圧する熱圧着が行なわれ(ステップS16)、中間積層体102cから第1のバックシートBS1が剥離させられて中間積層体104dが形成される(ステップS18)。図7は、中間積層体102bに第2のバックシートBS2を貼り合わせて中間積層体102cが形成されてから第1のバックシートBS1が中間積層体102cから剥離させて中間積層体104dを形成するまでの工程を行なう製造装置の概略図である。図7に示すように、電解質膜10と第1のバックシートBS1と第1の補強膜AC1とで構成された中間積層体102b(図6)に対して、2つの搬送ローラーR1によって、第2のバックシートBS2が貼り合わせられて中間積層体102cが形成される。図8は、第2のバックシートBS2が貼り合わせられた中間積層体102cにおける一部の断面図である。図8に示すように、第1の補強膜AC1における面SF2の反対側の面SF3において、第1の補強膜AC1に第2のバックシートBS2が貼り合わせられている。なお、中間積層体102cは、請求項における第1の積層体に相当する。
図7に示すように、中間積層体102bに第2のバックシートBS2が貼り合わせられた中間積層体102cに対して、加熱された2つのホットローラーR2によって熱圧着が行なわれる。ホットローラーR2によって、中間積層体102cは、加熱されながら、電解質膜10や第1の補強膜AC1が積層方向に沿って加圧されることで、電解質膜10を構成する電解質ポリマーが溶融して、第1の補強膜AC1の細かい孔の中に含浸する。電解質ポリマーが第1の補強膜AC1に含浸することで、電解質膜10と第1の補強膜AC1とが一体化する。中間積層体102cが熱圧着されると、中間積層体102cから第1のバックシートBS1が剥離されて中間積層体102dが形成される。なお、図3のステップS16における熱圧着の工程は、請求項における第1の工程に相当する。図9は、第1のバックシートBS1を剥離させた中間積層体102dにおける一部の断面図である。
次に、中間積層体102dがロール搬送されながら、ローラーによって加圧されることで、第1のバックシートBS1を剥離させた電解質膜10の面SF1に第2の供給用バックシートSS2に配置された第2の補強膜AC2を貼り合わせて中間積層体102eが形成される(図3のステップS20)。図10は、第2の補強膜AC2と第2の供給用バックシートSS2とが貼り合わせられた中間積層体102eにおける一部の断面図である。図10に示すように、電解質膜10における面SF1に第2の補強膜AC2が貼り合わせられて中間積層体102eが形成されている。また、第2の補強膜AC2は、電解質膜10と対向する面とは反対側の面において、第2の供給用バックシートSS2と接している。
次に、第2の補強膜AC2から第2の供給用バックシートSS2を剥離させる(図3のステップ21)。次に、中間積層体102eがロール搬送されながら、ローラーによって加圧されることで、中間積層体102eに第3のバックシートBS3を貼り合わせて中間積層体102fが形成される(ステップS22)。図11は、第3のバックシートBS3が貼り合わせられた中間積層体102fにおける一部の断面図である。図11に示すように、中間積層体102fにおいて、第2の補強膜AC2における面SF1の反対側の面SF4に第3のバックシートBS3が貼り合わせられている。次に、図3のステップS16の処理と同じように、加熱された2つのホットローラーによって、中間積層体102fに対して熱圧着を行なう(ステップS24)。熱圧着により、電解質膜10の電解質ポリマーが第2の補強膜AC2に含浸することで、電解質膜10と第2の補強膜AC2とが一体化する。熱圧着が行なわれた後に、中間積層体102fから第3のバックシートBS3を剥離させて中間積層体102gが形成される(ステップS26)。第3のバックシートBS3が剥離させられると、図1に示す補強型電解質膜100にバックシートBSが張り合わせられた構成と同じ構成を有する中間積層体102gが成形される。なお、中間積層体102fは、請求項における第2の積層体に相当する。
次に、中間積層体102gの電解質ポリマーにプロトン伝導性を付与するために加水分解処理が行なわれる(図3のステップS28)。加水分解処理は、中間積層体102gをアルカリ性溶液に浸漬させ、電解質ポリマーが有する側鎖端末である−SOF基を−SONa基に変性させる。その後、中間積層体102gを水洗した後に、酸性溶液に浸漬させて、変性された−SONa基を、さらに、−SOH基へと変性させる。得られた中間積層体102gから第2のバックシートBS2を剥離させたものが補強型電解質膜100である(図1)。
A−2.補強型電解質膜の評価:
本実施形態の製造方法(図3)によって製造された補強型電解質膜100を実施例1として、実施例1、実施例2、および、比較例の評価を行ない、以下に評価結果を示す。なお、実施例2および比較例では、実施例1に対して、製造方法で用いるバックシートBSの構成が異なり、他の構成要素および製造方法は同じである。実施例2のバックシートBSは、芯材であるSUS304で厚さが50μmのステンレスのシートの表面を、材質がテフロン(登録商標)のPFAで厚さが15μmのシートにてラミネート加工された80μmの帯状の複合シートである。比較例のバックシートBSは、テフロンのPFAで厚さが50μmの帯状のシートである。
図12は、ステンレスおよびフッ素樹脂シートにおける物性値の一例を示す一覧表である。図12には、実施例1のバックシートBSの芯材に用いたステンレスのSUS316Lと、実施例2のバックシートBSの芯材に用いたステンレスのSUS304と、PTFEと、比較例のバックシートBSに用いたPFAと、のそれぞれにおける引っ張り強さ(メガパスカル:MPa)、線膨張係数、および、耐熱温度(摂氏:℃)が示されている。図12に示すように、ステンレスであるSUS316LおよびSUS304は、PTFEおよびPFAと比較して、引っ張り強さの値が大きく、線膨張係数が小さく、耐熱温度が高いため、変形しづらく、高温下での使用に適している。
本実施形態では、補強型電解質膜100の評価を、ネックイン度(%)と、膨潤寸法変化率(%)と、限界サイクル数と、の項目について行なった。なお、補強型電解質膜100におけるネックイン度と膨潤寸法変化率との評価は、上記製造方法によって製造された補強型電解質膜100の各サンプルを8センチメートル(cm)四方で切り出し、摂氏25度(25℃)、相対湿度50%RHの環境下で行なった。ネックインとは、補強型電解質膜100からバックシートBSを剥離させる場合(例えば、図3のステップS18)や熱圧着工程(図3のステップS16)で、補強型電解質膜100に引っ張り応力がかかることによって補強型電解質膜100に生じる搬送方向に直交する膜幅方向の収縮のことである。ネックイン度とは、上記の膜幅方向の収縮率であり、下記数式(1)によって表される。なお、加工前の幅寸法とは、ステップS10の処理が行なわれる前の幅寸法をいい、加工後の幅寸法とは、ステップS28の処理が行なわれた後の幅寸法をいう。また、本実施形態では、膜のネックイン度は、バックシートBSのネックイン度とほぼ等しく、ネックイン度の小さいバックシートBSほど再利用にも優れているといえる。
Figure 0006245165
膨潤寸法変化率は、8cm四方に切り出された各サンプルを、摂氏100度の熱水に1時間浸漬させて膨潤させた後における膜幅方向の膨張率であり、下記数式(2)によって表される。
Figure 0006245165
限界サイクル数の評価には、評価サンプルとして、ネックイン度および膨潤寸法変化率で用いたサンプルと同等のサンプルに対して、両面に触媒担持カーボンとフッ素系アイオノマーの分散溶液をスプレー法によって塗布することで触媒電極を形成し、補強型電解質膜100および触媒電極を挟むようにガス拡散層としてのカーボン繊維基材を配置したサンプルを用いた。ガス拡散層が配置された各サンプルに対して、湿潤窒素ガスと乾燥窒素ガスを5分周期で交互に切り替えて供給し、所定のタイミングで各サンプルのガス透過性を検査した。ガス透過性の検査において計測されるガスの透過量(クロスリーク量)が規定値以上になったときに、それまでに湿潤窒素ガスと乾燥窒素ガスとを切り替えたサイクル数を限界サイクル数と定義した。なお、評価試験に用いた湿潤窒素ガスの相対湿度は、80%RHであり、乾燥窒素ガスの相対湿度は、2%RHから3%RHである。
図13は、補強型電解質膜100の各サンプルの評価結果の一例を示す一覧表である。図13に示すように、実施例1と実施例2とでは、本実施形態の評価において、ほぼ同じ結果となった。実施例1および実施例2(以下、単に「実施例」とも呼ぶ)では、比較例と比べて、ネックイン度が小さいため、補強型電解質膜100の製造時における寸法の変化量が小さい。また、実施例では、比較例と比べて、膨潤寸法変化率が小さく、限界サイクル数の回数が多いため、燃料電池として使用した場合の耐久性が向上する。
以上説明したように、本実施形態の電解質膜10と第1の補強膜AC1および第2の補強膜AC2とを有する補強型電解質膜100の製造方法では、図3のステップS16およびステップS24において、補強型電解質膜100の両面にステンレス製(SUS316L)のバックシートBSを配置した状態で熱圧着が行なわれる。この熱圧着により、電解質膜10の電解質ポリマーが第1の補強膜AC1や第2の補強膜AC2に含浸する。そのため、本実施形態における補強型電解質膜100の製造方法では、バックシートBSの、引っ張り強さの数値が大きく、耐熱性が高く、ネックイン度が低いため、中間積層体102c,102fにバックシートBSを熱圧着させるときに(ステップS16,24)、補強型電解質膜100の変形を抑制できる。また、バックシートBS自体の変形量も小さいため、バックシートBSを再利用することで、補強型電解質膜100の製造コストを低減できる。
また、本実施形態における補強型電解質膜100の製造方法では、電解質膜10の面SF2に第1の補強膜AC1が貼り合わせられ、第1のバックシートBS1および第2のバックシートBS2によって挟まれた中間積層体102cが積層方向に沿って熱圧着される。その後、電解質膜10の面SF1に第2の補強膜AC2が貼り合わせられ、第2のバックシートBS2および第3のバックシートBS3によって挟まれた中間積層体102fが積層方向に沿って熱圧着される。そのため、本実施形態における補強型電解質膜100の製造方法では、補強型電解質膜100の変形を抑制した上で、電解質膜10の電解質ポリマーが第1の補強膜AC1および第2の補強膜AC2により含浸して一体化させることができる。
また、本実施形態における補強型電解質膜100の製造方法では、バックシートBSとして、ステンレス25の表面にはフッ素樹脂のコーティング膜が形成されたシートが用いられている。そのため、本実施形態の製造方法では、バックシートBSの表面をフッ素樹脂でコーティングすることで、ステンレス25に含まれる電解質膜10の化学的耐久性を劣化させる金属イオンが電解質膜10へと移動することを抑制できる。また、加水分解処理のアルカリ性溶液および酸性溶液への浸漬におけるバックシートBSの耐腐食性が向上するため、加水分解処理を含めた補強型電解質膜100の製造する工程の全てでバックシートBSの再利用でき、補強型電解質膜100の製造コストをより低減できる。
また、本実施形態における補強型電解質膜100の製造方法では、中間積層体102とバックシートBSとをロール搬送によって搬送しながら熱圧着の工程が行なわれるため、効率的に、コストを抑制して補強型電解質膜100を製造できる。
B.第2実施形態:
B−1.補強型電解質膜の製造方法:
図14は、第2実施形態における製造方法によって作製された補強型電解質膜の断面図である。第2実施形態の製造方法によって製造された補強型電解質膜200は、第1の補強膜AC1aと、第1の補強膜AC1aを挟む第1の電解質膜11および第2の電解質膜12と、を有する。第2の電解質膜12が第1の補強膜AC1aと対向する面と反対側の面において、バックシートBS10(後述する「第2のバックシートBS12」と同じ)と接している。第1の電解質膜11および第2の電解質膜12は、第1実施形態の電解質膜10と同じ電解質ポリマーが帯状に成形された部材である。第2実施形態の第1の補強膜AC1aは、第1実施形態の第1の補強膜AC1および第2の補強膜AC2と同じPTFEである。
バックシートBS10の厚さは50μmであり、バックシートBS10は、帯状のシートとしてロール状に巻かれたシートである。バックシートBS10は、第1実施形態のバックシートBSの芯材であるステンレス25の代わりにポリイミド(PI)を芯材として、PIの表面にフッ素樹脂を硬化させたコーティング膜28が形成されたシートである。すなわち、第2実施形態で用いられるバックシートBS10では、第1実施形態のバックシートBSと比較して、芯材に用いられる材質がPIである点が異なる。なお、後述する第1のバックシートBS11は、バックシートBS10(第2のバックシートBS12)と同じシートである。
図15は、第2実施形態における補強型電解質膜200の製造方法の流れを示す説明図である。第2実施形態の製造法では、第1の電解質膜11と第1の補強膜AC1aと第2の電解質膜12とが積層された後の1度の熱圧着工程により、第1の電解質膜11および第2の電解質膜12に含まれる電解質ポリマーが第1の補強膜AC1aに含浸して、補強型電解質膜200が製造される。
補強型電解質膜200の製造方法では、初めに、第1実施形態のステップS10の処理と同じように、第1の電解質膜11と第1のバックシートBS11とがロール搬送させながらローラーによって加圧されることで、第1の電解質膜11と第1のバックシートBS11とが貼り合わせられて中間積層体202aが形成される(ステップS30)。図16は、第1の電解質膜11と第1のバックシートBS11とが貼り合わせられた中間積層体202aにおける一部の断面図である。図16に示すように、中間積層体202aは、第1の電解質膜11と第1のバックシートBS11とが面SF11で張り合わされて形成されている。
次に、第1実施形態のステップS12の処理と同じように、中間積層体202aがロール搬送されながらローラーによって加圧されることで、中間積層体202aに第1の補強膜AC1aが張り合わされて中間積層体202bが形成される(ステップS32)。図17は、第1の補強膜AC1aと第1の供給用バックシートSS11とが中間積層体202aに貼り合わせられた後の中間積層体202bにおける一部の断面図である。図17に示すように、中間積層体202bでは、第1の電解質膜11は、面SF11と反対側の面SF12に、第1の補強膜AC1aが張り合わされている。また、第1の補強膜AC1aは、第1の電解質膜11に張り合わされる前に、第1の供給用バックシートSS11と貼り合わされた状態でロール搬送されているため、第1の電解質膜11と対向する面SF12と反対側の面SF13において、第1の供給用バックシートSS11と接している。なお、第2実施形態における第1の供給用バックシートSS11は、第1実施形態の第1の供給用バックシートSS1および第2の供給用バックシートSS2と同じPTFEによって形成されている。
次に、中間積層体202bから第1の供給用バックシートSS11が剥離させられて中間積層体202cが形成される(ステップS34)。中間積層体202bから第1の供給用バックシートSS11が剥離されてロール搬送される中間積層体202cに、ステップS30の処理で作製された第1の電解質膜11と第1のバックシートBS11とを張り合わせた中間積層体202aがローラーによって加圧されて貼り合わされて中間積層体202dが形成される(ステップS36)。
図18は、第1の供給用バックシートSS11が剥離された中間積層体202cにステップS11の処理で作製された中間積層体202aが貼り合わされた中間積層体202dにおける一部の断面図である。図18に示すように、中間積層体202dでは、中間積層体202cの第1の補強膜AC1aにおける面SF12と反対側の面SF13(すなわち中間積層体202bから第1の供給用バックシートSS11が剥離された面)に、図15のステップS11の処理で作製された中間積層体202aにおける第1の電解質膜11の面SF11と反対側の面が張り合わされている。なお、図18に示す中間積層体202dでは、中間積層体202cを構成する第1の電解質膜11および第1のバックシートBS11と区別するために、新たに貼り合わされた中間積層体202aに含まれる第1の電解質膜11および第1のバックシートBS11のそれぞれが、第2の電解質膜12および第2のバックシートBS12として示されている。
次に、作製された中間積層体202dがロール搬送されながら、加熱した2つの搬送ローラーによって、中間積層体202dを加熱しながら中間積層体202dの両面から加圧する熱圧着が行なわれる(図15のステップS38)。第2実施形態の製造方法で行なわれる熱圧着の処理は、第1実施形態の熱圧着の処理と同じである。なお、熱圧着の温度は、摂氏220度から摂氏250度の間の温度である。次に、熱圧着後の中間積層体202dから第1のバックシートBS11が剥離される(ステップS40)。その後、第1のバックシートBS11が剥離された中間積層体に、第1実施形態と同じように加水分解処理が行なわれる(ステップS42)。中間積層体に加水分解処理が行なわれると、第1実施形態と同じように、電解質ポリマーが有する側鎖端末である−SOF基が、−SONa基に変性した後、さらに、−SOH基へと変性する。加水分解処理が行なわれた中間積層体から、第1のバックシートBS11を剥離させたものが、図14に示す補強型電解質膜200である。
B−2.補強型電解質膜の評価:
第2実施形態の製造方法によって製造された補強型電解質膜200を実施例3として、第1実施形態で示した実施例1、実施例2、比較例1(第1実施形態の比較例と同じ)に加えて、新たな実施例4、実施例5、実施例6、実施例7、比較例2、比較例3、比較例4の評価を行ない、以下に評価結果を示す。実施例1から実施例7までの各実施例および比較例1から比較例4までの各比較例では、補強型電解質膜の製造方法で用いられるバックシートBSの材質が異なる。実施例4は、実施例3のバックシートBSの芯材としてのPIをポリアミドイミド(PAI)に置き換えたシートを用いて製造された補強型電解質膜である。実施例5は、実施例3で用いられたPIをフッ素樹脂でコーティングされたバックシートBSを、フッ素樹脂でコーティングされていないポリエーテルエーテルケトン(PEEK)で形成されたバックシートBSを用いて製造された補強型電解質膜である。実施例6は、実施例1で用いられたSUS316Lをフッ素樹脂でコーティングされたバックシートBSを、フッ素樹脂でコーティングされていないSUS316Lで形成されたバックシートBSを用いて製造された補強型電解質膜である。実施例7は、実施例1のバックシートBSの芯材としてのSUS316Lをアルミニウムに置き換えたシートを用いて製造された補強型電解質膜である。比較例2は、第1実施形態の実施例1のバックシートBSの芯材であるSUS316LをSUS410に置き換えたシートが用いられて製造された補強型電解質膜である。比較例3は、実施例3のバックシートBS10の芯材であるPIをPTFEに置き換えたシートが用いて製造された補強型電解質膜である。比較例4は、実施例3で用いられたPIをフッ素樹脂でコーティングされたバックシートBSを、フッ素樹脂でコーティングされていないPIで形成されたバックシートBSを用いて製造された補強型電解質膜である。
図19は、バックシートBSやバックシートBSの芯材として用いられた金属や樹脂についての物性値の一例を示す一覧表である。図19には、実施例1の製造工程においてバックシートBSの芯材および実施例6の製造工程においてバックシートBSして用いられたSUS316Lと、実施例2の製造工程においてバックシートBSの芯材に用いられたSUS304と、比較例2の製造工程においてバックシートBSに用いられたSUS410と、実施例7の製造工程においてバックシートBSに用いられたアルミニウムと、比較例3の製造工程においてバックシートBSの芯材に用いられたPTFEと、のそれぞれにおける引っ張り強さ、線膨張係数、耐熱温度、および、荷重たわみ温度が示されている。なお、荷重たわみ温度は、JIS K7191に規定される「プラスチック−荷重たわみ温度試験法」によって測定された。荷重たわみ温度は、合成樹脂の耐熱性を評価する試験によって得られる値であるため、4つの金属の物性値には数値が示されていない。また、線膨張係数の単位として、(1/℃)が用いられているが、(1/K(ケルビン))が用いられてもよい。
図20は、バックシートBSやバックシートBSの芯材として用いられた樹脂についての物性値の一例を示す一覧表である。図20には、実施例3の製造工程においてバックシートBSの芯材に用いられ、比較例4の製造工程においてバックシートBSに用いられたPIと、実施例4の製造工程においてバックシートBSの芯材に用いられたPAIと、実施例5の製造工程においてバックシートBSとして用いられたPEEKと、合成樹脂であるポリエーテルサルホン(PES)と、図19にも示されているPFAおよびPTFEと、のそれぞれにおける引っ張り強さ、線膨張係数、耐熱温度、および、荷重たわみ温度が示されている。
図21は、補強型電解質膜の実施例および比較例の各サンプルの評価結果の一例を示す説明図である。図21に示すように、11のサンプルに対して、4つの項目で評価した。ネックイン度、膨潤寸法変化率、および、限界サイクル数の評価方法については、第1実施形態の評価方法と同じである。剥離強度の評価は、JIS K6854−4に規定される浮動ローラー法による測定で行なわれた。浮動ローラー法による評価は、加水分解処理を終えた補強型電解質膜を幅10mm、長さ150mmに切ったサンプルを、剥離速度60mm/minで行なった。
図19から図21までの図に示すように、金属のステンレス鋼であるSUS316LをバックシートBSとして用いられて製造された実施例6と、熱圧着工程において補強型電解質膜の基である中間積層体に加熱される温度に対して耐熱性を有する樹脂のPEEKをバックシートBSとして用いられた製造された実施例5とでは、比較例と比べて、膨潤寸法変化率が小さく、それにより、膜の耐久性が向上し、限界サイクル数の回数も多くなる。さらに、ネックイン度が小さいため、製造時におけるバックシートBSの寸法の変化量が小さい。そのため、実施例5や実施例6に用いられたバックシートBSを補強型電解質膜の製造方法において再利用でき、補強型電解質膜の製造コストを低減できる。なお、第2実施形態における耐熱性を有する樹脂とは、耐熱温度が所定の温度以上であり、かつ、荷重たわみ温度が所定の温度以上である樹脂を意味する。そのため、比較例1および比較例3では、耐熱温度が260度以上であり、この耐熱温度は、実施例4および実施例5の耐熱温度の250度よりも高いが、比較例1および比較例3の荷重たわみ温度(50℃,55℃)は、実施例4および実施例5の荷重たわみ温度(278℃,250℃)よりも低く、比較例1および比較例3で用いられたPFAやPTFEは、第2実施形態における耐熱性がある樹脂には含まれない。なお、本実施形態における熱圧着工程では、実験結果から、耐熱性を有する樹脂として、樹脂の荷重たわみ温度が150℃以上であることが好ましい。
また、実施例3から実施例5までの各実施例では、バックシートBSの材質として荷重たわみ温度が摂氏150度以上の樹脂が用いられて製造されているため、補強型電解質膜の製造時におけるバックシートBSの寸法の変化量を小さくでき、補強型電解質膜の製造方法においてバックシートBSを再利用できる。
また、実施例1と実施例6とが比較された場合に、フッ素樹脂がコーティングされていないバックシートBSが用いられて製造された実施例6では、実施例1に比べて、加水分解処理で用いられた酸性溶液の中および製造された補強型電解質膜の中から金属イオンが多く検出された。電解質膜中に金属イオンが多いと化学的耐久性が劣化することが知られている。そのため、補強型電解質膜の製造方法において、フッ素樹脂がコーティングされたバックシートBSが用いられることで、さらに高耐久な膜が得られる。また、実施例3と比較例4とが比較された場合に、フッ素樹脂がコーティングされていないバックシートBSが用いられて製造された比較例4は、加水分解処理でのアルカリ溶液に浸漬された場合に、バックシートBSが溶解してしまったため、4つの項目で評価できなかった。この結果から、アルカリ性溶液や酸性溶液に耐食性のないPIなどの材料をバックシートBSに用いる場合には、これらの耐食性のない材料をフッ素樹脂でコーティングすることが好ましいことがわかる。
実施例1から実施例4までの各実施例は、金属または樹脂の芯材にフッ素樹脂がコーティングされたバックシートBSが用いられて製造されている。芯材にコーティングされたフッ素樹脂の膜は、作製される補強型電解質膜と同じくらいの線膨張係数であるため、中間積層体との密着強度が高くなり、中間積層体から剥離させにくくなるおそれがある。そのため、フッ素樹脂や補強型電解質膜の線膨張係数と異なる線膨張係数を有する実施例1や実施例2に用いられた芯材がバックシートBSに使用されることで、補強型電解質膜の表面とバックシートBSの表面との間で応力が発生する。これにより、補強型電解質膜の基である中間積層体とバックシートBSとの密着強度が弱くなり、中間積層体からバックシートBSを剥離させやすくなる。なお、補強型電解質膜からバックシートBSを剥離させる際に、剥離させた後の補強型電解質膜へのダメージを抑制するため、剥離強度が20N/mm以下となるバックシートBSが補強型電解質膜の製造において用いられることが好ましい。
フッ素樹脂がコーティングされるバックシートBSの芯材に用いられる金属または樹脂の線膨張係数がフッ素樹脂の線膨張係数の10%以下であると、加水分解処理において中間積層体とバックシートBSとが剥離してしまう。その結果、図21に示すように、比較例3では、加水分解処理において中間積層体とバックシートBSとが剥離したため、各評価が行なわれていない。これにより、実施例1および実施例2のバックシートBSに用いられた線膨張係数では、1.2×10−5(1/℃)以上10.0×10−5(1/K)以下が好ましく、1.2×10−5(1/K)以上6.0×10−5(1/K)以下だとさらに好ましい。また、フッ素樹脂がコーティングされるバックシートBSの芯材に用いられる金属または樹脂の引っ張り強さは、20MPa以上が好ましく、65MPa以上がさらに好ましい。
また、フッ素樹脂がコーティングされた第1のバックシートBS11および第2のバックシートBS12の芯材に、線膨張係数が、1.2×10−5(1/℃)以上10×10−5(1/℃)以下のステンレス鋼や樹脂が用いられてもよい。そのため、第2実施形態の補強型電解質膜200の製造方法では、製造された補強型電解質膜200から第2のバックシートBS12を剥離させやすく、加水分解処理において、第1のバックシートBS11や第2のバックシートBS12が中間積層体から剥離しにくくなり、補強型電解質膜200の製造不良を低減できる。
C.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記実施形態では、図2に示すように、バックシートBSは、ステンレス25の表面がフッ素樹脂によるコーティング膜28で覆うことにより形成されたが、必ずしもフッ素樹脂によるコーティング膜28が形成されていなくてもよい。例えば、ステンレス25のみで形成されたバックシートBSが、補強型電解質膜100の製造方法における加水分解処理を除く工程において再利用されてもよい。
また、上記実施形態では、バックシートBSの芯材としてSUS316LやSUS304といったステンレス25が用いられたが、バックシートBSの芯材として用いられず材質は、これに限られず種々変形可能である。例えば、SUS316LおよびSUS304以外のステンレスであってもよいし、必ずしもステンレスのみで形成された芯材ではなく、ステンレスを含む合金が用いられてもよい。また、図12に示すSUS316LやSUS304と同じように、PTFEやPFAと比較して、変形しづらく、高温下での使用に適しているステンレス以外(例えば、ニッケル、ニッケル合金)の金属等であってもよい。
また、上記実施形態では、ロール搬送によって補強型電解質膜100が製造されたが、補強型電解質膜100の製造過程における搬送方法については種々変形可能である。例えば、電解質膜10やバックシートBSのシートを所定の長さに切った後に、プレスによって各種部材の貼り合わせや熱圧着が行なわれてもよい。また、上記実施形態におけるロール搬送では、熱圧着を行なうために加熱された2つのホットローラーR2によって、中間積層体102が加圧されたが、加熱されるローラーは一方のみであってもよいし、例えば、ローラーのみでなく、ローラーを含めた一定の空間が炉として加熱されてもよい。また、電解質膜10と第1の補強膜AC1および第2の補強膜AC2とを熱圧着させる工程が一度の工程で行なわれてもよい。
また上記実施形態では、ステンレス25の表面全面にフッ素樹脂のコーティング膜28が形成されたが、必ずしもステンレス25の表面全面がフッ素樹脂によって覆われる必要はない。例えば、第1の補強膜AC1および第2の補強膜AC2において、電解質膜10と接触する面が一方の面のみである場合には、当該一方の面のみがフッ素樹脂に覆われていてもよい。なお、請求項における「覆う」の意味は、表面全面を覆うことに限られず、一部のみを覆うことを含む。
上記実施形態では、第1の供給用バックシートSS1などが用いられたが、これらの供給用バックシートが用いられずに、補強型電解質膜100が製造されてもよい。
また、上記実施形態では、1つの電解質膜を補強層で挟む構成または1つの補強層を電解質膜で挟む構成について説明したが、補強型電解質膜100の構成については、これらに限られず種々変形可能である。例えば、電解質膜と補強層とが1対1で積層される補強型電解質膜100であってもよい。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現できる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことができる。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除できる。
10…電解質膜
25…ステンレス
28…コーティング膜
100,200…補強型電解質膜
102,202…中間積層体
R1,R3…搬送ローラー
R2…ホットローラー
BS,BS10…バックシート
BS1,BS11…第1のバックシート
BS2,BS12…第2のバックシート
BS3…第3のバックシート
AC1,AC1a…第1の補強膜
AC2…第2の補強膜
SF1,SF2,SF3,SF4,SF11,SF12,SF13…面
M1…拡大図

Claims (9)

  1. 電解質膜と、前記電解質膜の少なくとも一方の面に形成されている補強層と、を有する補強型電解質膜の製造方法であって、
    前記電解質膜と前記補強層とを含む積層体の両面からシートを介して熱を加えながら加圧する熱圧着工程を備え、
    前記シートの材質は、線膨張係数が1.6×10 −5 (1/K)以上4.7×10 −5 (1/K)以下で引っ張り強さが65MPa以上の金属または線膨張係数が1.6×10 −5 (1/K)以上4.7×10 −5 (1/K)以下で引っ張り強さが65MPa以上で荷重たわみ温度が150℃以上の樹脂である、製造方法。
  2. 請求項1に記載の製造方法であって、
    前記熱圧着工程は、前記補強層の一方の面に前記電解質膜を形成した後に、前記補強層における前記電解質膜が形成されていない面に前記電解質膜を形成した積層体の両面から前記シートを介して熱を加えながら加圧する工程である、製造方法。
  3. 請求項1に記載の製造方法であって、
    前記熱圧着工程は、
    前記電解質膜の一方の面に配置された前記補強層を含む第1の積層体の両面から前記シートを介して熱を加えながら加圧する第1の工程と、
    前記第1の工程後の前記第1の積層体において、前記電解質膜における前記一方の面とは反対側の面に前記補強層を配置して第2の積層体を形成し、前記第2の積層体の両面から前記シートを介して熱を加えながら加圧する第2の工程と、を含む、製造方法。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載製造方法であって、
    前記シートの材質は、ステンレス製である、製造方法。
  5. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の製造方法であって、
    前記シートの材質は、荷重たわみ温度が摂氏150度以上の樹脂である、製造方法。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の製造方法であって、さらに、
    前記積層体をアルカリ性溶液に浸漬させた後に酸性溶液に浸漬させる加水分解処理工程を備え、
    前記シートの線膨張係数は、1.6×10−5(1/K)以上である、製造方法。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の製造方法であって、
    前記積層体に接触する前記シートの面は、フッ素樹脂によって覆われている、製造方法。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の製造方法であって、
    前記熱圧着工程は、前記積層体と前記シートとをロール搬送によって搬送しながら行なわれる工程である、製造方法。
  9. 電解質膜と、前記電解質膜の少なくとも一方の面に形成されている補強層と、を含む積層体の両面に熱を加えながら加熱する補強型電解質膜の製造方法における熱圧着工程において、前記積層体の両面に配置される再生利用可能なシートであって、
    材質が、線膨張係数が1.6×10 −5 (1/K)以上4.7×10 −5 (1/K)以下で引っ張り強さが65MPa以上の金属または線膨張係数が1.6×10 −5 (1/K)以上4.7×10 −5 (1/K)以下で引っ張り強さが65MPa以上で荷重たわみ温度が150℃以上の樹脂である、シート。
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