JP6243468B2 - 車両の整流装置 - Google Patents

車両の整流装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6243468B2
JP6243468B2 JP2016091375A JP2016091375A JP6243468B2 JP 6243468 B2 JP6243468 B2 JP 6243468B2 JP 2016091375 A JP2016091375 A JP 2016091375A JP 2016091375 A JP2016091375 A JP 2016091375A JP 6243468 B2 JP6243468 B2 JP 6243468B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
vehicle
cab
traveling wind
bumper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2016091375A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017197125A (ja
Inventor
健 土野
健 土野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mercedes Benz Group AG
Original Assignee
Daimler AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daimler AG filed Critical Daimler AG
Priority to JP2016091375A priority Critical patent/JP6243468B2/ja
Priority to EP17789086.0A priority patent/EP3450285B1/en
Priority to PCT/JP2017/008934 priority patent/WO2017187797A1/ja
Priority to US16/096,625 priority patent/US10843747B2/en
Priority to CN201780016377.8A priority patent/CN108883796B/zh
Publication of JP2017197125A publication Critical patent/JP2017197125A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6243468B2 publication Critical patent/JP6243468B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D35/00Vehicle bodies characterised by streamlining
    • B62D35/001For commercial vehicles or tractor-trailer combinations, e.g. caravans
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R19/00Wheel guards; Radiator guards, e.g. grilles; Obstruction removers; Fittings damping bouncing force in collisions
    • B60R19/02Bumpers, i.e. impact receiving or absorbing members for protecting vehicles or fending off blows from other vehicles or objects
    • B60R19/48Bumpers, i.e. impact receiving or absorbing members for protecting vehicles or fending off blows from other vehicles or objects combined with, or convertible into, other devices or objects, e.g. bumpers combined with road brushes, bumpers convertible into beds
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D35/00Vehicle bodies characterised by streamlining
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R19/00Wheel guards; Radiator guards, e.g. grilles; Obstruction removers; Fittings damping bouncing force in collisions
    • B60R19/02Bumpers, i.e. impact receiving or absorbing members for protecting vehicles or fending off blows from other vehicles or objects
    • B60R19/48Bumpers, i.e. impact receiving or absorbing members for protecting vehicles or fending off blows from other vehicles or objects combined with, or convertible into, other devices or objects, e.g. bumpers combined with road brushes, bumpers convertible into beds
    • B60R2019/486Bumpers, i.e. impact receiving or absorbing members for protecting vehicles or fending off blows from other vehicles or objects combined with, or convertible into, other devices or objects, e.g. bumpers combined with road brushes, bumpers convertible into beds with air passages, e.g. for cooling

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

本開示は、車両が前方から受ける空気圧によって生じる走行抵抗を低減するための車両の整流装置に関する。
車両は走行時に前方から走行風を受ける。このような走行風は車両に対して走行抵抗として作用し、燃費性能や走行安定性に影響を与える。特に、タイヤサイズが大きく、フロントバンパと走行路面との間隔が比較的大きなトラックのような商用車両では、走行時に前輪が前方から受ける空気圧(空気流)によって走行抵抗が増加することが知られている。
このような走行抵抗を低減するために、例えばバンパスカート等の整流部材を設置することにより、車両下回りへの空気流入を抑制することが有効である。しかしながら、固定的な整流部材の設置は、アプローチアングルが減少することによって車体が走行路面と干渉するおそれをもたらす。これを解決するために、例えば特許文献1には、車両の走行状態に応じて車体側に格納可能な整流部材を採用することにより、車体が走行路面と干渉することを回避しつつ、走行抵抗の低減を可能にする技術が開示されている。
特開平8−216937号公報
しかしながら、上記特許文献1では整流部材を可動式とするために、アクチュエータ等の駆動機構が必要となってしまう。そのため、製造コストの増加、及び、車両重量の増加が避けられない。
本発明の少なくとも1実施形態は上記事情に鑑みなされたものであり、車体と走行路面との干渉を回避しつつ、簡易な構造で走行抵抗を低減可能な車両の整流装置を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも1実施形態に係る車両の整流装置は上記課題を解決するために、バンパと、前記バンパの上方に設けられるキャブと、を備える車両の整流装置であって、前記バンパ及び/又は前記キャブに設けられ、前記車両の前方に向けて開口する第1開口部と、前記第1開口部に連結経路を介して連結され、前記第1開口部に導入される走行風が、前記キャブの下方領域のうち前記第1開口部より後方、且つ、前記車両の前輪より前方として規定される前輪前方領域を通過するように、前記前輪より車幅方向内側から車幅方向外側に向けて開口する第2開口部と、を備える。
上記(1)の構成によれば、走行時に車両が前方から受ける走行風の一部が、第1開口部によって取り込まれる。第1開口部に取り込まれた走行風は、連結経路を通って第2開口部に導かれる。第2開口部は、前輪より車幅方向内側において、車幅方向外側に向けて開口しており、第2開口部から吹き出された走行風は、キャブの下方領域のうち第1開口部より後方、且つ、車両の前輪より前方として規定される前輪前方領域を通過するように流れる。これにより、第2開口部から吹き出された走行風によって、前輪前方領域を少なくとも部分的に覆うようにエアカーテンが形成され、前輪が車両前方から受ける走行風が、前輪に到達する前に車両外側に導かれる。その結果、前輪が前方から受ける走行風は遮断され、走行抵抗の軽減が達成される。このような整流装置は、車体下面と走行路面との間隔を狭めることがないため、車体が走行路面に干渉するおそれを増加させることがない。また、アクチュエータのような駆動機構を有する必要もないため、簡易な構造で走行抵抗の低減が可能である。
(2)幾つかの実施形態では上記(1)の構成において、前記第2開口部は、前記第2開口部から吹き出される走行風が、前記前輪に干渉しないように前記前輪前方領域を通過するように開口する。
上記(2)の構成によれば、第2開口部からの走行風が前輪と干渉することなく前輪前方領域を通過することにより、安定的な気流によってエアカーテンを形成できる。
(3)幾つかの実施形態では上記(1)又は(2)の構成において、前記連結経路は、前記バンパ及び/又は前記キャブに接続され、内部を前記走行風が通過可能に構成された中空部材である。
上記(3)の構成によれば、第1開口部と第2開口部との間を連結する連結経路は、例えばダクトのような中空部材により形成される。そのため、第1開口部から取り込まれた走行風は中空部材の内部に沿って第2開口部に導かれる。このような中空部材は、上記作用を得るための導風経路を構築するために、第2開口部が適切な位置になるように車体内部を取り回しやすく、上記構成を効率的なレイアウトで実現できる。
(4)幾つかの実施形態では上記(3)の構成において、前記連結経路は、前記第1開口部から前記第2開口部に近づくに従って断面積が小さくなるように形成されている。
上記(4)の構成によれば、連結経路を通過する走行風は次第に断面積が減少する中空部材を通過するに従い、いわゆるベンチュリ効果によって流速が高められる。このように第1開口部から取り込まれた走行風は流速が高められた状態で第2開口部から吹き出されることにより、より安定的にエアカーテンの形成を行うことができる。
(5)幾つかの実施形態では上記(1)又は(2)の構成において、前記連結経路は、前記バンパ及び/又は前記キャブと一体的に形成されている。
上記(5)の構成によれば、連結経路をバンパ及び/又はキャブと一体的に形成することで、より少ない構成部材で整流装置を実現できる。
(6)幾つかの実施形態では上記(5)の構成において、前記第2開口部は、前記第1開口部より小さな開口径を有する。
上記(6)の構成によれば、連結経路の出口側である第2開口部の開口径が、入口側である第1開口部より小さくなっていることにより、当該連結経路を通過する走行風は、いわゆるベンチュリ効果によって流速が高められる。このように第1開口部から取り込まれた走行風は流速が高められた状態で第2開口部から吹き出されることにより、より安定的にエアカーテンの形成を行うことができる。
(7)幾つかの実施形態では上記(1)から(6)のいずれか1構成において、前記第2開口部は、前記車両の前方から見て、前記バンパ及び/又は前記キャブによって覆われている。
上記(7)の構成によれば、車両前方からの走行風に第2開口部が曝されないことにより、第2開口部自体が走行抵抗の要因とならないため、より効果的に走行抵抗を軽減できる。
本発明の少なくとも1実施形態によれば、車体と走行路面との干渉を回避しつつ、簡易な構造で走行抵抗を低減可能な車両の整流装置を提供できる。
本発明の少なくとも1実施形態に係る整流装置を備える車両1の基本構成を示す斜視図である。 第1実施形態に係る整流装置によって形成される走行風の流路を車両の外観とともに斜視的に示す模式図である。 図2の連結経路を通る水平断面図である。 第2実施形態に係る整流装置による走行風の流路を車両の外観とともに斜視的に示す模式図である。 図4の連結経路を通る水平断面図である。 図2の1変形例である。 図2の他の変形例である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
また例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は本発明の少なくとも1実施形態に係る整流装置を備える車両1の基本構成を示す斜視図である。
車両1は、内燃機関等の動力源を含むパワートレインが搭載されたシャシ(不図示)上に、キャブ2等が配置されてなるトラック車両である。キャブ2は、キャブサスペンション(不図示)を介してシャシ上に搭載されており、その車幅方向両側には、乗員が乗降する際に開閉可能なサイドドア4を備えている。またキャブ2の前面下方には、車幅方向に沿った長手形状を有するバンパ部材12がシャシ側に配設されている。
バンパ部材12は緩衝機能を備えた外装部材であり、例えば鉄やアルミニウム等の金属系材料やポリプロピレン等の樹脂系材料のほか、FRP、カーボンファイバなど多様な素材が用いられる。尚、バンパ部材12は、メッキや塗装等によって表面が加工されていてもよい。
走行時に車両1が前方から受ける走行風は、車両1に対して走行抵抗として作用する。本実施形態のようなトラック車両では、図1に示されるように、車体下面と走行路面との間隔が比較的大きく、タイヤサイズも大きいため、前方から受ける走行風の一部が車体の下回りに入り込むように導かれる。このような走行風の一部は、前輪8に到達することで、車両1の走行抵抗の増加に寄与する。このように前輪8に到達し得る走行風は、本実施形態では以下に説明する整流装置によって整流されることにより、走行抵抗の軽減を達成することができる。
続いて図2及び図3を参照しながら、第1実施形態に係る整流装置の構造について詳しく説明する。図2は第1実施形態に係る整流装置によって形成される走行風の流路R1を車両1の外観とともに斜視的に示す模式図であり、図3は図2の連結経路16を通る水平断面図である。
図2に示されるように、車両1のバンパ部材12には、前方に向けて開口する第1開口部14が設けられている。第1開口部14はバンパ部材12を構成する板状部材を貫通するように開口しており、走行時に前方から受ける走行風が取り込まれるように構成されている。この例では、バンパ部材12の前面に2つの第1開口部14が左右対称に設けられている。以下の説明では、2つの第1開口部14のうち一方について詳しく述べるが、特段の記載がない限りにおいて、両者は同等の構成を有するものとして取り扱う。
バンパ部材12には、第1開口部14に対して内側から接続されるように連結経路16が設けられている。本実施形態では特に、連結経路16は、内側を第1開口部14から取り込まれた走行風が通過可能に構成された中空部材として構成されている(例えば、連結経路16は少なくとも部分的に閉断面を有するダクトである)。このような中空部材は、整流作用を得るための導風経路を構築するために、第2開口部18が適切な位置になるように車体内部を取り回しやすく、本整流装置を効率的なレイアウトで実現できる。
ここで連結経路16は、第1開口部14側において最も大きな断面積を有し、連結経路16の奥側にいくに従って次第に狭くなるように形成されている。このように第1開口部14を広く確保することで、車両1の前面から受ける走行風を効率的に取り込むことができる。また、連結経路16の断面積が次第に狭くなることにより第1開口部14から取り込まれた走行風の流速を、いわゆるベンチュリ効果によって高められるようになっている。これにより、後述するように第2開口部18から吹き出される走行風によって、安定的にエアカーテンが形成される。
尚、第1開口部14のサイズは、大きいほど多くの走行風を取り込むことができるが、その一方で走行抵抗の増加にも寄与してしまうため、これらのバランスを考慮して決定されるとよい。
走行時に第1開口部14から取り込まれた走行風は、連結経路16を介して、車体下面10に設けられた第2開口部18に導かれる(すなわち連結経路16は第1開口部14及び第2開口部18を連通するように形成されている)。
尚、図3では説明をわかりやすくするために、車体下面10を平面として示しているが、実際の車両1では、車種によって様々な形状を有するため、車体下面10は平面形状に限られないことは言うまでもない。言い換えれば、例えば第2開口部18から吹き出される走行風が、後述する整流作用が得られるように形成されている限りにおいて、周辺構造は限定されない。
第2開口部18は車体下面10に開口しており、連結経路16で導かれた走行風を、キャブ2の下方領域(すなわち車両1と走行路面との間の空間)に吹き出すように構成されている。特に第2開口部18は、当該第2開口部18から吹き出される走行風が、流路R1で示されるように、前輪前方領域20を車幅方向内側から外側に向けて通過するように開口している。ここで前輪前方領域20は、キャブ2の下方領域のうち第1開口部14より後方、且つ、車両1の前輪8より前方として規定される領域である(図3に示されるように、第1開口部14と前輪8との間に示されるハッチングで示される領域を参照)。
第2開口部18から吹き出された走行風が流路R1を形成することにより、走行時に前輪8に対して前方から受ける走行風6は、第2開口部18から吹き出す走行風によって遮断される。つまり、第2開口部18から吹き出す走行風によって形成されるエアカーテンにより、前輪8が前方から受ける走行風6がブロックされる。
尚、第2開口部18からの走行風は、前輪8に干渉することなく吹き出されるように設計されることにより、安定的な気流でエアカーテンが形成されるようになっている。
また第2開口部18からの走行風は、走行路面に対して強く吹き付けられると、走行路面から跳ね返るように車体側に向かう気流が生じる場合がある。このような気流もまた走行抵抗の増加要因になりうる。そのため、走行路面から受ける気流が前輪8に受けないように、第2開口部18の開口方向や、第2開口部18から吹き出される走行風の強さが設計されていてもよい。例えば、流路R1が走行路面に接触する位置が、前輪8より車幅方向外側になるように設計されることで、仮に走行路面から車体側に向かう気流が生じたとしても、走行抵抗の増加に寄与しないようになっているとよい。
尚、図3の流路R1は、所定速度で走行する車両1において、第2開口部18から吹き出される走行風の流路を模式的に示すものである。ここで所定速度は任意でもよいが、好ましくは車両1で頻度が高いと想定される速度領域を基準に設定されるとよい。例えば、高速道路で定速走行する機会が多い大型トラックでは、想定される巡航速度に対応するように設定されるとよい。
また第2開口部18は、車両1の前方から見て、前方に配置されているバンパ12によって覆われるように設けられている。これにより、車両前方からの走行風6に第2開口部18が曝されることがなく、第2開口部18自体が走行抵抗の増加に寄与しないようになっている。
尚、上記実施例では第1開口部14がバンパ部材12に設けられている場合について説明したが、第1開口部14はキャブ2に設けられていてもよい。典型的なトラック車両では、キャブ2はシャシ上にキャブサスペンションを介して設けられるため、キャブ2とシャシ側との相対的位置関係は走行時に変動する。そのため、第1開口部14をキャブ2側に設ける場合には、連結経路16をフレキシブルに構成することで、走行時に生じるキャブ2とシャシ側との間の変位を吸収するようにするとよい。
以上説明したように本実施形態によれば、走行時に車両1が前方から受ける走行風の一部が、第1開口部14によって取り込まれる。第1開口部14に取り込まれた走行風は、連結経路16を通って第2開口部18に導かれる。第2開口部18は、前輪8より車幅方向内側において、車幅方向外側に向けて開口しており、第2開口部18から吹き出された走行風は、キャブ2の下方領域のうち第1開口部14より後方、且つ、車両1の前輪8より前方として規定される前輪前方領域20を通過するように流れる。これにより、第2開口部18から吹き出された走行風によって、前輪前方領域20を少なくとも部分的に覆うようにエアカーテンが形成され、前輪8が車両前方から受ける走行風が、前輪8に到達する前に車両外側に導かれる。その結果、前輪8が前方から受ける走行風は遮断され、走行抵抗の軽減が達成される。このような整流装置は、車体下面と走行路面との間隔を狭めることがないため、車体が走行路面に干渉するおそれを増加させることがない。また、アクチュエータのような駆動機構を有する必要もないため、簡易な構造で走行抵抗の低減が可能である。
(第2実施形態)
続いて図4及び図5を参照しながら、第2実施形態に係る整流装置について説明する。図4は第2実施形態に係る整流装置による走行風の流路R2を車両1の外観とともに斜視的に示す模式図であり、図5は図4の連結経路16を通る水平断面図である。
尚、以下の説明では前述の実施形態に対応する構成には共通の符号を付すこととし、重複する説明は適宜省略することとする。
本実施形態では、バンパ部材12は外側部材12aと内側部材12bとを含む中空形状を有する。本実施例では特に、バンパ部材12は樹脂材料からなり、外側部材12a及び内側部材12bが一体形成されている。バンパ部材12のうち外側部材12aには、車両前方に向けて開口するように第1開口部14が設けられている。第1開口部14は、バンパ部材の下方に左右対称に一対設けられており、走行路面近辺の走行風を取り込めるようになっている。
一方、バンパ部材12のうち内側部材12bには、第2開口部18が設けられている。内側部材12bは車体下面10の一部を構成しており、上記第1実施形態と同様に、連結経路16で導かれた走行風を、キャブ2の下方領域(すなわち車両1と走行路面との間の空間)に吹き出すように構成されている。本実施形態では特に、連結経路16は第1開口部14及び第2開口部18間に位置するバンパ部材の中空空間として構成されている。これにより、第1開口部14から取り入れられた走行風は、連結経路16であるバンパ部材12の中空空間を介して第2開口部18から吹き出されるようになっている。
第2開口部18から吹き出される走行風は、流路R2で示されるように、前輪前方領域20を車幅方向内側から外側に向けて通過することによりエアカーテンを形成し、走行時に前輪8に対して前方から受ける走行風6を遮断する。このように第2開口部18から吹き出す走行風によって形成されるエアカーテンにより、前輪8が前方から受ける走行風6がブロックされる。この場合、第2開口部18からの走行風は、前輪8に干渉することなく吹き出されるように設計されることにより、安定的な気流でエアカーテンを形成できる。
本実施形態では、上述のように第1開口部14、第2開口部18及び連結経路16は、バンパ部材12として一体的に構成されているため、少ない構成部材で整流装置を実現できる。特に本実施形態では、第2開口部18は、第1開口部14より小さな開口径を有する。このように連結経路16の出口側である第2開口部18の開口径が、入口側である第1開口部14より小さくなっていることにより、当該連結経路16を通過する走行風は、いわゆるベンチュリ効果によって流速が高められる。このように第1開口部14から取り込まれた走行風は流速が高められた状態で第2開口部18から吹き出されることにより、より安定的にエアカーテンの形成を行うことができる。
以上説明したように、本発明の少なくとも1実施形態によれば、車体と走行路面との干渉を回避しつつ、簡易な構造で走行抵抗を低減可能な車両の整流装置を実現できる。
尚、上述の各実施形態では、第1開口部14がバンパ部材12に開口している場合について例示しているが、図6に示されるように、第1開口部14はキャブ2に設けられていてもよい。この場合、キャブ2の前面に設けられた第1開口部14から取り込まれた走行風が、キャブ2及びバンパ部材12間を連結する連結経路16を通って第2開口部18から吹き出されることとなる。
また図7に示されるように、キャブ2及びバンパ部材12の双方にそれぞれ設けられていてもよい。図7では、第1開口部14がキャブ2に設けられた第1開口部14aと、バンパ部材12に設けられた第2開口部14bとを備え、第1開口部14aに連結された第1連結経路16aと、第2開口部14bに連結された第2連結経路16bとが、車体内側にある合流部17にて合流し、その下流側が第2開口部18に連結されるように構成されている。この場合、第1開口部14a及び14bの双方から取り込まれた走行風が、それぞれ第1連結経路16a及び第2連結経路16bを通って合流した後、第2開口部18から吹き出されることとなる。これら変形例は、第2実施形態においても同様に考えられる。
1 車両
2 キャブ
4 サイドドア
6 走行風
8 前輪
10 車体下面
12 バンパ部材
12a 外側部材
12b 内側部材
14 第1開口部
16 連結経路
18 第2開口部
20 前輪前方領域

Claims (7)

  1. バンパと、前記バンパの上方に設けられるキャブと、を備える車両の整流装置であって、
    前記バンパ及び/又は前記キャブに設けられ、前記車両の前方に向けて開口する第1開口部と、
    前記第1開口部に連結経路を介して連結され、前記第1開口部に導入される走行風が、前記キャブの下方領域のうち前記第1開口部より後方、且つ、前記車両の前輪より前方として規定される前輪前方領域を通過するように、前記前輪より車幅方向内側から車幅方向外側に向けて開口する第2開口部と、
    を備える車両の整流装置。
  2. 前記第2開口部は、前記第2開口部から吹き出される走行風が、前記前輪に干渉しないように前記前輪前方領域を通過するように開口することを特徴とする請求項1に記載の車両の整流装置。
  3. 前記連結経路は、前記バンパ及び/又は前記キャブに接続され、内部を前記走行風が通過可能に構成された中空部材であることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の整流装置。
  4. 前記連結経路は、前記第1開口部から前記第2開口部に近づくに従って断面積が小さくなるように形成されていることを特徴とする請求項3に記載の車両の整流装置。
  5. 前記連結経路は、前記バンパ及び/又は前記キャブと一体的に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の整流装置。
  6. 前記第2開口部は、前記第1開口部より小さな開口径を有することを特徴とする請求項5に記載の車両の整流装置。
  7. 前記第2開口部は、前記車両の前方から見て、前記バンパ及び/又は前記キャブによって覆われていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の車両の整流装置。
JP2016091375A 2016-04-28 2016-04-28 車両の整流装置 Expired - Fee Related JP6243468B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016091375A JP6243468B2 (ja) 2016-04-28 2016-04-28 車両の整流装置
EP17789086.0A EP3450285B1 (en) 2016-04-28 2017-03-07 Rectifying device for vehicle
PCT/JP2017/008934 WO2017187797A1 (ja) 2016-04-28 2017-03-07 車両の整流装置
US16/096,625 US10843747B2 (en) 2016-04-28 2017-03-07 Flow straightener of vehicle
CN201780016377.8A CN108883796B (zh) 2016-04-28 2017-03-07 车辆整流装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016091375A JP6243468B2 (ja) 2016-04-28 2016-04-28 車両の整流装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017197125A JP2017197125A (ja) 2017-11-02
JP6243468B2 true JP6243468B2 (ja) 2017-12-06

Family

ID=60160411

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016091375A Expired - Fee Related JP6243468B2 (ja) 2016-04-28 2016-04-28 車両の整流装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US10843747B2 (ja)
EP (1) EP3450285B1 (ja)
JP (1) JP6243468B2 (ja)
CN (1) CN108883796B (ja)
WO (1) WO2017187797A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102019209623B3 (de) * 2019-07-02 2020-10-08 Magna Exteriors Gmbh Vorrichtung zur Verbesserung der Aerodynamik an einem Nutzfahrzeug
KR20210076499A (ko) * 2019-12-16 2021-06-24 현대자동차주식회사 능동형 에어커튼 장치, 능동형 에어커튼 시스템 및 그것의 제어 방법

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5731282U (ja) * 1980-07-29 1982-02-18
JPS57158543U (ja) 1981-03-28 1982-10-05
US5555594A (en) * 1994-09-23 1996-09-17 Maddalena; Jack Water and debris deflector and vacuum
JPH08216937A (ja) 1995-02-13 1996-08-27 Mitsubishi Motors Corp 可動式整流装置
JP2004336602A (ja) 2003-05-12 2004-11-25 Nakayo Telecommun Inc VoIP通信装置
JP4107157B2 (ja) * 2003-05-16 2008-06-25 日産自動車株式会社 熱交換器冷却ダクト構造
JP2006306226A (ja) * 2005-04-27 2006-11-09 Toyota Motor Corp 空気流制御装置
FR2912984B1 (fr) 2007-02-27 2009-05-08 Peugeot Citroen Automobiles Sa Dispositif destine a compenser des perturbations provoquees par un vent lateral sur un vehicule automobile.
EP2944552B1 (en) * 2014-05-13 2017-06-28 C.R.F. Società Consortile per Azioni Air guiding device for a motor-vehicle
JP6331798B2 (ja) 2014-07-14 2018-05-30 アイシン精機株式会社 車両用スポイラ装置
DE102014110198A1 (de) * 2014-07-21 2016-01-21 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft Bug eines Kraftfahrzeuges
GB2531989B (en) 2014-08-05 2018-06-06 Jaguar Land Rover Ltd Modifying aerodynamic performance of a vehicle
DE102014018990A1 (de) * 2014-12-18 2016-06-23 GM Global Technology Operations LLC (n. d. Ges. d. Staates Delaware) Kraftfahrzeug mit belüftetem Radkasten
JP6344424B2 (ja) * 2016-04-19 2018-06-20 トヨタ自動車株式会社 周辺情報検出センサの取付構造
JP6394642B2 (ja) * 2016-06-13 2018-09-26 トヨタ自動車株式会社 車両下部構造
US9994266B1 (en) * 2016-11-30 2018-06-12 GM Global Technology Operations LLC Angled air curtain extensions for controlled airflow
US10081398B2 (en) * 2016-12-13 2018-09-25 GM Global Technology Operations LLC Airflow management system for a vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
EP3450285A4 (en) 2019-10-23
US10843747B2 (en) 2020-11-24
CN108883796B (zh) 2021-07-16
WO2017187797A1 (ja) 2017-11-02
EP3450285B1 (en) 2021-01-27
EP3450285A1 (en) 2019-03-06
JP2017197125A (ja) 2017-11-02
CN108883796A (zh) 2018-11-23
US20190152540A1 (en) 2019-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4459984B2 (ja) 車体フロア構造
JP5629739B2 (ja) 車体前部構造
WO2014156525A1 (ja) ホイルハウス後部構造
JP6066973B2 (ja) 車体側部構造
WO2012111228A1 (ja) 車体アンダカバー
US9821864B2 (en) Vehicle aerodynamic structure
WO2014092018A1 (ja) 車体後部構造
JP6243468B2 (ja) 車両の整流装置
US8763738B2 (en) Front end structure for vehicle
JP2013166432A (ja) 車両の車体下部構造
JP5482510B2 (ja) 車両のアンダフロア構造
JP4935135B2 (ja) 車両のデフレクタ構造
WO2017187796A1 (ja) 車両の整流装置
JP7234515B2 (ja) 車体前部構造
JP2014076728A (ja) 車両前部構造
JP6766760B2 (ja) 車両下部構造
JPWO2014174620A1 (ja) 車両用整流装置
JP5630331B2 (ja) 冷却風導入構造
JP2015209121A (ja) 自動車の走行風ガイド構造
JP6597741B2 (ja) 車両の外装構造
JP2014226953A (ja) ホイル内駆動ユニットの冷却構造
JP2013010471A (ja) 車両用バンパ構造
JP2019064315A (ja) 車体下部構造
WO2015198693A1 (ja) 車両前部構造
JP2017024446A (ja) 車両用スパッツ及び車両下部構造

Legal Events

Date Code Title Description
A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20170829

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171109

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6243468

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees