JP6243106B2 - 光反射板の製造方法、光反射板およびそれを用いた照明用部材 - Google Patents
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本発明の製造方法において、鏡面エンボス加工を施した樹脂層の表面に、コロナ放電処理を施した後に、樹脂層上に、反射層を形成することが好ましい。
本発明の製造方法において、前記樹脂フィルムとして、着色顔料を含有する樹脂フィルムを用いることが好ましい。
さらに、本発明によれば、上記いずれかの製造方法により得られる光反射板を加工成形することを特徴とする照明用部材の製造方法が提供される。
基体2としては、所望の形状に加工可能な材質で構成すればよいが、本実施形態では、加工性に優れるという点より、金属板を用いる。また、基体2を構成する金属板としては、特に限定されないが、鋼板、アルミニウム板、アルミニウム合金板などが挙げられ、これらのなかでも、耐食性に優れるという点から、アルミニウム合金板が好ましく用いられる。
樹脂層4は、基体2上に樹脂フィルムを積層して形成される。樹脂層4を設けることで、樹脂層4上に形成される反射層6の密着性が向上し、さらに、反射層6の平滑性を向上させることができる。
反射層6は、銀または銀合金からなる層である。銀は元素の中でも可視光域において高い反射率を有していることから、光反射板10の反射率を高めるという観点より、好適である。
これに対し、本実施形態によれば、樹脂層4の表面について、鏡面エンボス加工を施し、鏡面エンボス加工を施した樹脂層4上に、銀または銀合金からなる反射層6を形成するものであるため、このような不具合が発生することがなく、銀または銀合金からなる反射層6を、平滑かつうねりの小さいものとすることができる。
次いで、本実施形態の光反射板10の製造方法について、説明する。
本実施形態の照明用部材は、上述した本実施形態の製造方法により製造した光反射板10を、加工成形してなる。光反射板10を、加工成形して、照明用部材を得る方法としては、照明装置に対応した所望の形状とすることが可能な方法であればよく、特に限定されないが、たとえば、へら絞り加工や、プレス加工などが挙げられる。へら絞り加工は、光反射板10を回転させながら所望の形状へ加工する方法である。本実施形態において、光反射板10の反射面への傷つきを防止することができるという点より、プレス加工が好ましい。
なお、各特性の定義および評価方法は、以下のとおりである。
樹脂層4の表面の算術平均粗さRaおよびろ波中心線うねりWCA(算術平均粗さRaはJIS B0601に準拠。ろ波中心線うねりWCAは、JIS B0610に準拠。)を、3次元粗度計(東京精密社製、ACCRETECH SURFCOM1400D−3DF)を用いて測定した。
光反射板10について、分光測色計(コニカミノルタ社製、CM−2500d)を用いて、全反射率および拡散反射率を測定し、全反射率と拡散反射率との差分を正反射率として算出した。また、上記の分光測色計を用いて、CIE1976(L*,a*,b*)色空間の定義によるb*値を測定した。
PBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂、およびPET/IA(イソフタル酸変性ポリエチレンテレフタレート)樹脂をそれぞれ加熱溶融し、Tダイから共押出しすることで、厚さ8μmのPBT樹脂、および厚さ27μmのPET/IA樹脂の2層からなる、総厚35μmの樹脂フィルムを作製した。次いで、鋼板(厚さ0.45mm、幅200mm、長さ300mm)に、亜鉛めっき(目付量)120g/m2を施して得た溶融亜鉛めっき鋼板に、ウレタン系の接着剤(主剤:オリバインGXA、硬化剤:オリバインGXB、希釈剤:Gシンナー(キシレン、エチルベンゼン、メチルエチルケトン)、主剤100重量部に対し、硬化剤0.06重量部を混合し、粘度調整のために希釈剤を加えたもの、東洋インキ株式会社製)を塗布した。そして、上記の樹脂フィルムを、PET/IA樹脂面が接着剤塗布面と向かい合うようにして、接着剤を塗布した鋼板に重ね、送り速度:12m/min、接着圧力:0.5MPa、鋼板の板温:230℃の条件で、1対のラミネートロールで挟み付けて積層した後、結晶化を防止するため直ちに水中で急冷することで、樹脂フィルムからなる樹脂層と鋼板との積層体を得た。
以下に示すように、樹脂フィルムの厚さと、樹脂フィルムの材料となる樹脂を変更した以外は、実施例1と同様にして、光反射板を製造し、同様に評価を行った。結果を表1に示す。
実施例2:ホワイトの着色顔料を18重量%含有するPBT樹脂からなる、厚さ50μmの樹脂フィルム
実施例3:ホワイトの着色顔料を18重量%含有するPBT樹脂からなる、厚さ72μmの樹脂フィルム
実施例4:ホワイトの着色顔料を18重量%含有するPBT樹脂からなる、厚さ85μmの樹脂フィルム
実施例5:ブラックの着色顔料を5重量%含有するPBT樹脂からなる、厚さ50μmの樹脂フィルム
実施例6:ブラックの着色顔料を5重量%含有するPBT樹脂からなる、厚さ72μmの樹脂フィルム
実施例7:ブラックの着色顔料を4重量%含有するPBT樹脂からなる、厚さ85μmの樹脂フィルム
実施例8:ホワイトの着色顔料を18重量%含有するPET(ポリエチレンテレフタレート)(厚さ25μm)、およびPVC(ポリ塩化ビニル)(厚さ105μm)の2層からなる、総厚130μmの樹脂フィルム
実施例9:ブラックの着色顔料を4重量%含有するPET(厚さ25μm)、およびPVC(厚さ105μm)の2層からなる、総厚130μmの樹脂フィルム
実施例10:クリーム色の着色顔料を18重量%含有するPBT樹脂からなる、厚さ85μmの樹脂フィルム
比較例1〜7は、樹脂層の表面に鏡面エンボス加工を施さない点以外は、実施例1〜7と同様にして、光反射板の製造および評価を行った。なお、比較例において用いた樹脂フィルムは、それぞれ、比較例1は実施例1に、比較例2は実施例2に、比較例3は実施例3に、比較例4は実施例4に、比較例5は実施例5に、比較例6は実施例6に、比較例7は実施例7に対応する。結果を表1に示す。
特に、実施例1〜10においては、樹脂層4の色や厚みに拘わらず、全反射率および正反射率が高い値となった。
2…基体
4…樹脂層
6…反射層
Claims (5)
- 金属板上に、樹脂フィルムを積層して、厚さ35〜130μmの樹脂層を形成する工程と、
前記金属板および樹脂層からなる積層体を、前記樹脂層を構成する樹脂の融点(Tm)よりも5〜30℃高い温度に加熱した状態で、表面の最大高さRyが0.2μm以下である鏡面エンボスロールを用いて、前記樹脂層の表面に、鏡面エンボス加工を施すことにより、前記樹脂層の表面を、算術平均粗さRa0.09μm以下、かつ、表面のろ波中心線うねりW CA 0.25μm以下とする工程と、
前記鏡面エンボス加工を施した前記樹脂層上に、銀または銀合金からなる反射層を形成する工程と、を有することを特徴とする光反射板の製造方法。 - 前記樹脂フィルムを、前記金属板上に接着剤を塗布することで形成される接着剤層を介して、前記金属板上に積層することを特徴とする請求項1に記載の光反射板の製造方法。
- 前記鏡面エンボス加工を施した前記樹脂層の表面に、コロナ放電処理を施した後に、前記樹脂層上に、前記反射層を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の光反射板の製造方法。
- 前記樹脂フィルムとして、着色顔料を含有する樹脂フィルムを用いることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光反射板の製造方法。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法により得られる光反射板を加工成形することを特徴とする照明用部材の製造方法。
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