JP6242432B2 - 検体塗抹装置および検体塗抹方法 - Google Patents

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Description

この発明は、検体塗抹装置および検体塗抹方法に関する。
検体塗抹装置は、主要な構成要素として、スライドガラスを供給するスライド供給部と、スライドガラスに検体を塗抹する塗抹部、スライドガラス上の検体を乾燥させる乾燥部、および、スライドガラスに印字する印字部などの各種処理部と、スライドガラスを搬送する搬送部と、を備える。スライドガラスは1mm程度の厚みの板であり、スライドガラスに塗抹や印字を行う処理には精密な位置合わせが要求される。
特許文献1では、塗抹部において、スライドガラスを下面側から支持する支持部材を上昇させ、スライドガラスの上面を位置決め用の固定板に当接させることにより、上下方向の位置決めをしている。
特開2005−345229号公報
このように、従来の検体塗抹装置では、上記塗抹部にスライドガラスの昇降機構を設けるなど、スライド供給部や各処理部の各々においてスライドガラスを上下に移動させるための機構を必要としていたため、それぞれのスライド供給部や処理部の構造が複雑になっていた。
この発明は、検体塗抹装置のスライド供給部や処理部の構造を簡素化することに向けたものである。
この発明の第1の局面による検体塗抹装置は、処理前のスライドガラスを供給するためのスライド供給部と、スライドガラスに検体を塗抹するための塗抹処理部と、スライドガラスを保持するための上面を有するスライド保持機構と、スライド保持機構を上下方向および水平方向に移動させる移動機構とを含み、スライド供給部および塗抹処理部に移動可能なスライド搬送部と、を備え、スライド保持機構は、スライド保持機構の上面を構成する載置板と、載置板の下面側を支持するための伸縮可能な弾性体とをさらに含む
この発明の第2の局面による検体塗抹方法は、処理前のスライドガラスをスライドガラスの供給位置に供給し、スライドガラスに検体の塗抹処理を行う検体塗抹装置を用いた検体塗抹方法であって、スライドガラスの供給位置に、上面を構成する載置板と、載置板の下面側を支持するための伸縮可能な弾性体とを含むスライド保持機構を移動させ、スライド保持機構を上昇させてスライド保持機構の上下方向の位置決めを行い、位置決めされたスライド保持機構に、スライドガラスの供給を行い、スライドガラスの供給後、塗抹処理を行う処理位置にスライド保持機構を移動させ、スライド保持機構を上昇させてスライドガラスの上下方向の位置決めを行い、位置決めされたスライドガラスに、塗抹処理を行う。
検体塗抹装置のスライド供給部や処理部の構造を簡素化することができる。
一実施形態による検体塗抹装置の概要を示した模式図である。 スライド保持機構上のスライドガラスの上下方向の位置決めの構成例(A)〜(C)を説明するための模式図である。 塗抹標本作製装置の全体構成の一例を説明するための平面図である。 図3の塗抹標本作製装置におけるスライド保持機構の構成例を示した斜視図である。 スライド搬送部の具体的な構成例を示した平面図である。 スライド搬送部の具体的な構成例を示した側面図である。 塗抹処理部およびスライド搬送部を示した模式的な側面図である。 第1位置決め部材およびスライドガラスを説明するための模式的な平面図である。 印字処理部およびスライド搬送部を示した模式的な側面図である。 除去機構およびスライド搬送部の構成を説明するための模式図である。 スライド供給部およびスライド搬送部を示した模式的な側面図である。 スライド供給部、除去機構、印字処理部および塗抹処理部へのスライドガラスの搬送経路を示した平面図である。 第1乾燥処理部および搬出機構を説明するための模式的な側面図である。 第1乾燥処理部から搬送機構へのスライドガラスの受け渡しを説明するための側面図である。 塗抹標本作成処理を示したフロー図である。 スライド保持機構における弾性体の他の配置例を示す平面図である。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。
[検体塗抹装置の概要]
図1を参照して、本実施形態による検体塗抹装置100の概要について説明する。
検体塗抹装置100は、スライドガラス10に対して、検体を塗抹するための装置である。検体は、被検体(被験者)から採取した生体試料であり、たとえば血液、尿や細胞などである。
図1に示すように、検体塗抹装置100は、スライド供給部20と、塗抹処理部40と、スライド搬送部50と、を備える。
スライドガラス10は、たとえば、長方形形状を有する板状部材である。スライドガラス10は、表面に、たとえば、検体が塗抹される塗抹領域と、検体情報などの各種の情報を表示するための印字領域とを有する。塗抹領域は、たとえば、スライドガラス10の長手方向の中央部の表面に、長手方向に延びる所定の範囲で形成される。印字領域は、たとえば、スライドガラス10の長手方向の一端部に塗抹領域から離間して形成される。印字領域は、たとえば樹脂材などを用いてスライドガラス10がコーティングされることにより、印字可能とする処理が施された部位である。印字領域には、検体番号、日付、バーコードまたは2次元コードなどが印字できる。
スライド供給部20は、処理前のスライドガラス10を供給する機能を有する。スライド供給部20は、たとえば、複数のスライドガラス10を収納できる。スライド供給部20は、スライドガラス10をスライド搬送部50に受け渡す。検体塗抹装置100では、スライド供給部20から供給されるスライドガラス10は、印字処理部30および塗抹処理部40に搬送される。
検体塗抹装置100は、印字処理部30を備えていてもよい。図1の構成例では、検体塗抹装置100が印字処理部30を備えている。印字処理部30は、スライドガラス10に印字する機能を有する。印字処理部30による印字処理は、スライドガラス10の表面の印字領域に検体情報などの各種の情報を印字する処理である。印字処理部30は、たとえば熱転写プリンタやインクジェットプリンタなどの公知の印字部により、印字処理を行う。
塗抹処理部40は、スライドガラス10に検体を塗抹する機能を有する。塗抹処理部40による塗抹処理は、スライドガラス10の表面の塗抹領域に、検体を塗りつける処理である。検体は、スライドガラス10を用いた顕微鏡検査に適した量および塗布厚みとなるように塗抹される。塗抹処理は、引きガラスなどの塗抹部材を用いた塗抹方法(いわゆるウェッジ法)や、その他の塗抹方法が採用できる。塗抹処理部40は、採用される塗抹方法に応じた塗抹機構により、塗抹処理を行う。
スライド搬送部50は、スライド供給部20および塗抹処理部40に移動可能に構成されている。スライド搬送部50は、スライドガラス10を保持するための上面を有するスライド保持機構60と、スライド保持機構60を上下方向および水平方向に移動させる移動機構70とを含む。
スライド搬送部50は、移動機構70により、スライド保持機構60をスライド供給部20および塗抹処理部40に位置付けることが可能である。
印字処理部30をさらに備える構成では、スライド搬送部50が、スライド供給部20、印字処理部30および塗抹処理部40に移動可能に構成されていてもよい。スライド搬送部50は、スライド供給部20および塗抹処理部40に移動可能で、印字処理部30には移動できなくてもよい。その場合、たとえば、印字処理部30には、スライド搬送部50とは別個に設けた搬送部がスライドガラス10を搬送してもよい。スライド搬送部50は、さらに、スライド供給部20、印字処理部30および塗抹処理部40以外の部分にスライドガラス10を搬送してもよい。
スライド搬送部50は、スライド保持機構60をスライド供給部20に位置付ける場合、スライド供給部20から塗抹前のスライドガラス10をスライド保持機構60上に受け取る。スライド搬送部50は、スライド保持機構60を印字処理部30に位置付ける場合、スライド保持機構60上に保持したスライドガラス10を印字処理部30の所定の処理位置に搬送する。スライド搬送部50は、スライド保持機構60を塗抹処理部40に位置付ける場合、スライド保持機構60上に保持したスライドガラス10を塗抹処理部40の所定の処理位置に搬送する。
スライド保持機構60は、たとえば、スライドガラス10の塗抹面が上方を向いた平置きの状態で、スライドガラス10を上面上に保持する。これにより、たとえば印字処理部30や塗抹処理部40では、別の保持機構にスライドガラスを受け渡すことなく、スライド保持機構60の上面上に保持したスライドガラス10に対して、印字処理や塗抹処理を行うことができる。
移動機構70は、たとえば、スライド保持機構60を上下方向および水平方向に移動させるための直交3軸の移動機構である。移動機構70は、上下方向1軸および水平方向1軸の2軸の移動機構でもよい。移動機構70は、たとえば、直線運動を行う直動機構の組み合わせにより構成される。直動機構は、たとえば、ベルト−プーリ機構、ラックアンドピニオン機構、リニアモータ機構、エアシリンダやソレノイドなどのアクチュエータなどであってよい。
ここで、検体塗抹装置100は、上下位置決め部材80を備えていてもよい。上下位置決め部材80は、スライド供給部20、印字処理部30および塗抹処理部40のうち複数において、スライド搬送部50の移動機構70により上昇されるスライド保持機構60の所定部分またはスライドガラス10と当接して、スライド保持機構60またはスライドガラス10の上下方向の位置決めを行うように構成される。図1の構成例では、検体塗抹装置100が上下位置決め部材80を備える例を示しているが、検体塗抹装置100が上下位置決め部材80を備えていなくてもよい。
上下位置決め部材80は、たとえば、スライド供給部20、印字処理部30および塗抹処理部40うち複数に設けられる。図1では、一構成例として、スライド供給部20、印字処理部30および塗抹処理部40の各々に上下位置決め部材80を設けた例を示している。スライド搬送部50は、スライド供給部20、印字処理部30および塗抹処理部40のいずれか複数に対してのみスライドガラス10を搬送する構成では、スライド供給部20、印字処理部30および塗抹処理部40のうちスライド搬送部50が移動可能な部分に上下位置決め部材80を設ければよい。
図2には、スライド供給部20、印字処理部30および塗抹処理部40の各々における、上下位置決め部材80の構成例を示す。図2(A)に示すように、上下位置決め部材80は、たとえばスライド供給部20に設けられる。図2(A)の構成例では、上下位置決め部材80は、スライド供給部20において、下側から上昇するスライド保持機構60の所定部分60aと上下方向(Z方向)に当接するように設けられる。上下位置決め部材80は、所定部分60aと当接することにより、スライド保持機構60の上面上のスライドガラス10を、所定の供給高さ位置に位置決めする。これにより、位置決めされた供給高さ位置で、スライドガラス10がスライド供給部20からスライド保持機構60に受け渡される。
図2(B)に示すように、上下位置決め部材80は、たとえば印字処理部30に設けられる。図2(B)の構成例では、上下位置決め部材80は、印字処理部30において、下側から上昇するスライド保持機構60の所定部分60aと上下方向(Z方向)に当接するように設けられる。上下位置決め部材80は、所定部分60aと当接することにより、スライド保持機構60の上面上のスライドガラス10を、所定の印字高さ位置に位置決めする。これにより、位置決めされた印字高さ位置で、スライド保持機構60上のスライドガラス10が、印字処理部30により印字される。
図2(C)に示すように、上下位置決め部材80は、たとえば塗抹処理部40に設けられる。図2(C)の構成例では、上下位置決め部材80は、塗抹処理部40において、下側から上昇するスライド保持機構60上のスライドガラス10と上下方向(Z方向)に当接するように設けられる。上下位置決め部材80は、スライドガラス10と当接することにより、スライド保持機構60の上面上のスライドガラス10を、所定の塗抹高さ位置に位置決めする。これにより、位置決めされた塗抹高さ位置で、スライド保持機構60上のスライドガラス10が、塗抹処理部40により印字される。
上記構成による検体塗抹方法を説明する。検体塗抹装置100は、スライドガラス10の供給位置にスライド保持機構60を移動させる。検体塗抹装置100は、スライド保持機構60を上昇させてスライド保持機構60の上下方向の位置決めを行う。検体塗抹装置100は、位置決めされたスライド保持機構60に、スライドガラス10の供給を行う。
検体塗抹装置100は、スライドガラス10の供給後、塗抹処理を行う処理位置にスライド保持機構60を移動させる。検体塗抹装置100は、スライド保持機構60を上昇させてスライドガラス10の上下方向の位置決めを行う。検体塗抹装置100は、位置決めされたスライドガラス10に、塗抹処理を行う。
なお、供給、印字処理および塗抹処理の3つを行う場合、同様にして、印字処理を行う処理位置にスライド保持機構60を移動させ、スライド保持機構60またはスライドガラス10の上下方向の位置決めを行い、位置決めされたスライド保持機構60またはスライドガラス10に、印字処理を行う。この場合、印字処理は、塗抹処理の前に行ってもよいし、塗抹処理の後に行ってもよい。
上記のように構成すれば、スライド搬送部50のスライド保持機構60を移動機構70によって上昇させることにより、スライドガラス10の上下方向の位置決めができる。このようにスライド搬送部50が複数箇所に移動してスライドガラス10を搬送する構成において、スライド搬送部50側に上下移動可能な移動機構70を設けることにより、上下方向の位置決めを行う際の昇降機構を複数箇所で共通化できる。そのため、スライド供給部20や各処理部に個別に昇降機構を設ける場合と比較して、スライド供給部20や塗抹処理部40の構造を簡素化できる。以上の結果、検体塗抹装置100では、スライド供給部20や処理部の構造を簡素化することができる。
また、印字処理部30を設ける場合、共通のスライド搬送部50によってスライド供給部20、印字処理部30および塗抹処理部40間のスライドガラス10の搬送ができるので、装置構成を簡素化できる。また、上下位置決め部材80を設ける場合、スライド保持機構60の所定部分60aまたはスライドガラス10を上下位置決め部材80に当接させる簡易な構成が採用できるので、スライドガラス10の位置決めに関わる精度管理を容易に行うことができる。し、スライドガラス10の位置決めに関わる精度管理を容易に行うことができる。
[塗抹標本作製装置の構成例]
以下、図3以降を参照して、図1に示した検体塗抹装置100を塗抹標本作製装置300の検体塗抹部に適用した構成例について説明する。塗抹標本作製装置300は、スライドガラス10に対して検体を塗抹する塗抹処理を行い、検体が塗抹されたスライドガラス10に対して、検体の染色処理を施すための装置である。検体は、たとえば血液である。
(全体構成)
図1に示したスライド供給部20と、印字処理部30と、塗抹処理部40と、スライド搬送部50と、上下位置決め部材80とを備える検体塗抹装置100は、図3の構成例では、塗抹標本作製装置300の塗抹部110として設けられている。図3の構成例では、塗抹部110は、除去機構120と、第1乾燥処理部130と、搬出機構140とをさらに備える。また、図3の構成例では、塗抹標本作製装置300は、搬送機構150と、染色処理部160と、スライド設置部170と、搬送機構180と、第2乾燥処理部190と、スライド収納部200とを備える。図3の構成例では、塗抹標本作製装置300は、さらに、検体搬送部210と、吸引部220と、制御部230とを備える。
以下では、塗抹標本作製装置300の設置面に平行な面内(すなわち、水平面内)で直交する2方向をそれぞれX方向、Y方向とする。図3の例では、塗抹標本作製装置300が、平面視でX方向およびY方向の各々に沿う四角形状の外形形状を有する。X方向を塗抹標本作製装置300の幅方向(または横方向)とし、Y方向を塗抹標本作製装置300の奥行き方向とする。Y1方向側が装置の手前側であり、Y2方向側が装置の奥側である。また、水平面と直交する上下方向をZ方向とする。
検体搬送部210には、検体を収容する複数の検体容器211を設置できる。検体搬送部210は、設置された検体容器211を所定の取込位置に搬送する。検体搬送部210は、たとえば検体容器211を複数保持したラック212を搬送する。吸引部220は、検体搬送部210により取込位置に搬送された検体容器211から血液、尿等の液体の検体を吸引する。吸引部220は、吸引した検体を塗抹部110へ供給する。
図3の構成例では、スライド供給部20は、第1供給部21と、第2供給部22とを含む。スライド供給部20は、1つまたは3つ以上の供給部を含んでいてもよい。スライド供給部20は、第1供給部21および第2供給部22の各々に、検体の塗抹前の未使用状態のスライドガラス10を複数収納できる。スライドガラス10は、第1供給部21および第2供給部22の内部に、塗抹面が上方を向くように平置きで収納される。スライド供給部20は、スライドガラス10の長手方向をY方向に一致させ、スライドガラス10の短手方向をX方向に一致させて、スライドガラス10を保持するように構成されている。
第1供給部21および第2供給部22は、実質的に同一構成を有する。第1供給部21および第2供給部22は、X方向に並んで配置されている。第1供給部21および第2供給部22の各々は、内部に収容された塗抹前のスライドガラス10を、Y2方向に移動させて、スライドガラス10を1枚ずつ供給できる。
図3の構成例では、スライド搬送部50は、スライド供給部20、除去機構120、印字処理部30および塗抹処理部40の間で移動してスライドガラス10を搬送するように設けられている。すなわち、スライド搬送部50は、スライド供給部20、除去機構120、印字処理部30および塗抹処理部40に共通の搬送部として機能する。
スライド搬送部50は、第1供給部21からスライドガラス10を受け取れる。また、スライド搬送部50は、第2供給部22からスライドガラス10を受け取れる。スライド搬送部50は、保持したスライドガラス10を除去機構120、印字処理部30および塗抹処理部40の各々の処理位置に搬送できる。スライド搬送部50は、スライド供給部20から受け取ったスライドガラス10を除去機構120、印字処理部30および塗抹処理部40の順に搬送する。スライドガラス10は、スライド搬送部50により保持された状態で、除去機構120、印字処理部30および塗抹処理部40のそれぞれにおいて所定の処理に供される。
図3の構成例では、スライド搬送部50は、スライドガラス10の長手方向をY2方向に一致させ、スライドガラス10の短手方向をX方向に一致させた状態でスライドガラス10を搬送する。
除去機構120は、スライドガラス10の表面に付着した付着物を除去する機能を有する。図3の構成例では、除去機構120は、スライド供給部20のY2方向側に配置されている。除去機構120は、スライド搬送部50の上面に保持された状態のスライドガラス10に対して付着物の除去処理を行う。付着物は、たとえば、ガラス粉末やほこりなどの小さい異物である。
図3の構成例では、印字処理部30は、スライド供給部20のY2方向側に配置されている。印字処理部30は、除去機構120のY2方向側に配置されている。印字処理部30は、スライドガラス10の印字領域12に、検体情報などの各種情報を印刷できる。また、印字処理部30は、スライド搬送部50の上面に保持された状態のスライドガラス10に対して印刷を行う。
図3の構成例では、塗抹処理部40は、印字処理部30のX1方向側に配置されている。塗抹処理部40は、スライドガラス10の塗抹領域11に検体を塗抹できる。塗抹処理部40は、スライド搬送部50の上面に保持された状態のスライドガラス10に対して検体の塗抹を行う。
図3の構成例では、搬出機構140は、塗抹処理部40に搬送されたスライドガラス10を第1乾燥処理部130に搬出する機能を有する。搬出機構140は、Y方向に延びるように設けられ、スライドガラス10をY1方向に搬送できる。搬出機構140は、塗抹処理部40に搬送されたスライドガラス10をY1方向に移動させて、第1乾燥処理部130の処理位置に位置付ける。
第1乾燥処理部130は、検体が塗抹されたスライドガラス10を塗抹処理部40から受け取り、スライドガラス10の塗抹領域11に送風する機能を有する。第1乾燥処理部130は、送風により、スライドガラス10に塗抹された検体を乾燥させることができる。
図3の構成例では、搬出機構140は、第1乾燥処理部130に搬出したスライドガラス10を、さらに第1乾燥処理部130から搬送機構150に搬出するように構成されている。搬出機構140は、第1乾燥処理部130に搬送されたスライドガラス10をY1方向に移動させて、搬送機構150に受け渡す。
搬送機構150は、第1乾燥処理部130および染色処理部160のY1方向側に配置され、X方向に延びるように設けられている。搬送機構150は、第1乾燥処理部130から、染色処理部160とスライド設置部170との間の取出位置410へ、X1方向にスライドガラス10を搬送する。搬送機構150は、スライドガラス10を収容する収容部151を有し、収容部151をX方向に移動できる。搬送機構150は、設置面と略平行に寝かせた状態のスライドガラス10を収容部151内に受け入れ、設置面に対して略垂直に立てた状態にして、取出位置410へ搬送する。取出位置410では、スライドガラス10は、塗抹面が上下方向(Z方向)に沿うように立てられた状態で保持される。取出位置410に搬送されたスライドガラス10は、染色処理部160またはスライド設置部170に搬送される。
染色処理部160は、スライドガラス10に塗抹された検体を染色するように構成されている。染色処理部160は、第1乾燥処理部130に対してX1方向側に並んで配置されている。染色処理部160は、取出位置410のY2方向側に配置されている。染色処理部160は、Y方向に延びるように設けられている。染色処理部160は、染色液を溜める染色槽および洗浄液を溜める洗浄槽を備える。染色処理部160では、塗抹済みのスライドガラス10に対して、染色槽および洗浄槽において染色処理および洗浄処理が実施される。
スライド設置部170は、染色処理部160のY1方向側に配置され、スライドガラス10を出し入れ可能に保持するように構成されている。スライド設置部170は、たとえばスライド収納容器240を有し、スライド収納容器240内でスライドガラス10を保持する。
搬送機構180は、染色処理部160、スライド設置部170および取出位置410の間でスライドガラス10を搬送することができる。搬送機構180は、たとえば、染色処理部160、スライド設置部170および取出位置410よりも上方の高さ位置において、X方向、Y方向およびZ方向の各方向に移動できる。これにより、搬送機構180は、染色処理部160、スライド設置部170および取出位置410の各々に配置されたスライドガラス10を把持して取り出したり、染色処理部160、スライド設置部170および取出位置410の各々にスライドガラス10を搬送できる。
塗抹標本作製装置300は、搬送機構180により、塗抹部110において印字処理および塗抹処理が行われたスライドガラス10を取出位置410から染色処理部160に搬送するだけでなく、取出位置410からスライド設置部170にも搬送できる。また、塗抹標本作製装置300は、ユーザが手動でスライド設置部170に設置した検体塗抹済みのスライドガラス10を、スライド設置部170から染色処理部160に搬送できる。
図3の構成例では、搬送機構180は、第2乾燥処理部190およびスライド収納部200へスライドガラス10を搬送することができる。
図3の構成例では、第2乾燥処理部190は、染色処理部160に対してY2方向側に並んで配置されている。第2乾燥処理部190は、たとえば、送風により、染色処理部160による染色済みのスライドガラス10を乾燥させる機能を有する。
スライド収納部200は、処理が終了したスライドガラス10を受け取り、収納する機能を有する。図3の構成例では、スライド収納部200は、第2乾燥処理部190に対してX1方向側に並んで配置されている。
スライド収納部200は、たとえばスライド収納容器240が設置でき、設置されたスライド収納容器240を搬送できる。スライド収納部200は、スライド収納容器240内でスライドガラス10を保持する。
制御部230は、図示しないCPU及びメモリを備え、塗抹標本作製装置300の各部の動作を制御する。制御部230は、出力部231を備える。出力部231は、たとえば液晶モニタなどの表示部である
このような構成によって、塗抹標本作製装置300は、スライドガラス10への印字処理、検体の塗抹処理、染色処理の各処理を実施して塗抹標本を自動作製できる。
(スライド搬送部の構成)
次に、図4〜図6を参照して、スライド搬送部50の構成例を説明する。
図4では、スライド搬送部50のスライド保持機構60の構成例を示す。この構成例では、スライド保持機構60は、載置板61と、把持部62と、当接部63と、壁部64とを含む。
スライド保持機構60は、スライドガラス10を載置板61の上面に載置して保持できるように構成されている。具体的には、スライド保持機構60は、載置板61の上面上に、塗抹面が上方を向くように平置きの状態でスライドガラス10を保持する。載置板61は、スライド保持機構60の上面を構成する。載置板61は、水平方向(XY方向)に延びる板状に形成されている。載置板61は、スライドガラス10を下側(Z2方向側)から支持する。スライド搬送部50は、移動機構70により、スライドガラス10を上面に保持するスライド保持機構60を印字処理部30および塗抹処理部40に移動させることができる。
把持部62は、押圧部62aと、開閉部62bと、回動軸62cとを含む。把持部62は、スライドガラス10の出し入れを許容する開放位置(図11参照)と、スライドガラス10を保持する把持位置(図6参照)とに移動できる。把持部62により、スライド保持機構60上でスライドガラス10が動かないように保持できる。
図4に示す構成例では、把持部62は、スライド保持機構60のY1方向側に配置されている。また、載置板61の上面におけるY2方向側端部には、当接部63が上方に突出するように設けられている。把持部62は、X方向に延びる回動軸62cを中心にY1方向側およびY2方向側に回動することができる。把持部62は、図示しないバネ部材により、押圧部62aをY2方向側に引っ張っている。これにより、把持部62は、載置板61の上面上のスライドガラス10の端面をY2方向側の当接部63に押圧することにより、スライドガラス10の短辺を長手方向に把持する。
押圧部62aは、回動軸62cに対して上側(Z1方向側)に配置されている。開閉部62bは、回動軸62cに対して下側(Z2方向側)に配置されている。把持部62は、開閉部62bがY2方向側に押されることにより、バネ部材の引張力に抗して回動軸62cを中心にY1方向側に回動できる。このような構成により、把持部62は、押圧部62aが載置板61の上面よりも下側に退避することによりスライドガラス10の出し入れを許容する開放位置と、押圧部62aが載置板61の上面よりも上側に突出してスライドガラス10を保持する把持位置とに移動できる。
また、スライド保持機構60は、スライド保持機構60に載置されたスライドガラス10の移動を規制するための壁部64を含む。壁部64は、スライド保持機構60のX方向両端部に一対設けられている。つまり、一対の壁部64は、把持部62によりスライドガラス10を把持する長手方向とは直交する短手方向の端部に設けられている。
図4の構成例では、スライド保持機構60のX2方向側端部に、X1方向側に向けて所定長さ分だけ切り欠いた切欠部61aが設けられている。図示しない押圧部がスライド保持機構60のX2方向側から切欠部61aの内側までX1方向に動くことにより、載置板61の上面上のスライドガラス10をX1側に移動させることができる。これにより、スライドガラス10の端面がX1側の壁部64に当接することにより、スライド保持機構60上におけるスライドガラス10のX方向の位置決めができる。なお、把持部62がスライドガラス10の端面を当接部63に当接させることにより、スライド保持機構60上におけるスライドガラス10のY方向の位置決めがされる。
図4の構成例では、スライド保持機構60は、載置板61の下面側を支持するための伸縮可能な弾性体65を含んでいる。弾性体65は、上下方向に伸縮可能な状態で、載置板61の下面側を支持している。これにより、載置板61上のスライドガラス10に対して印字処理や塗抹処理が行われる場合に、スライドガラス10への圧力の印加に伴って弾性体65を伸縮させ、スライドガラス10の位置を微調整できる。そのため、スライドガラス10の厚みのばらつきを吸収して、印字品質や塗抹状態を安定させることができる。
図5に示す構成例では、弾性体65は、載置板61の長手方向に沿って、所定間隔を隔てて複数設けられている。これにより、印字処理のための印字部や塗抹処理のための塗抹部材の高さ位置と、スライドガラス10の表面の高さ位置とが僅かに異なる場合でも、弾性体65の変形によって、スライドガラス10の長手側を相手の高さ位置に合わせて傾斜させることができる。その結果、組み付け誤差などに起因する高さ位置のずれを吸収して、印字品質や塗抹状態を安定させることができる。弾性体65は、ゴムなどのクッション材であってもよい。
図5に示す構成例では、弾性体65は、載置板61の重心を囲むように3つ以上設けられ、それぞれ個別に載置板61の下面を支持するバネ部材65aを含む。これにより、組み付け誤差などにより、印字処理のための印字部や塗抹処理のための塗抹部材と、スライドガラス10の表面とが互いに傾いている場合でも、バネ部材65aの伸縮によって、印字部や塗抹部材とスライドガラス10の表面とが面接触するようにスライドガラス10の姿勢を微調整できる。その結果、組み付け誤差などに起因する姿勢のずれを吸収して、印字品質や塗抹状態を安定させることができる。
図5に示す構成例では、載置板61の重心は、平面視で概ね矩形状の載置板61の中央と考えてよい。バネ部材65aは、保持するスライドガラス10の長手方向(Y方向)に所定の間隔を隔てて2つ配置され、短手方向(X方向)に所定の間隔を隔てて2つ配置されている。長手方向(Y方向)の2つのバネ部材65aは、載置板61の長手方向の中央を挟んで両側に配置され、短手方向(X方向)の2つのバネ部材65aは、載置板61の短手方向の中央を挟んで両側に配置されている。したがって、バネ部材65aは、載置板61の重心を囲むひし形の各頂点に、合計4つ配置されている。
なお、図5に示す構成例では、4つの弾性体65を設けているが、図16に示すように、たとえば2つの弾性体65が、載置板61の長手方向に沿って、所定間隔を隔てて設けられてもよい。この他、弾性体65は、1つ、3つまたは5つ以上設けられていてもよい。
(スライド搬送部の移動機構の構成)
図5および図6に示す構成例では、スライド搬送部50の移動機構70は、第1移動機構71と、第2移動機構72と、第3移動機構73とを含む。第1移動機構71は、保持したスライドガラス10をX方向に移動させることができる。第2移動機構72は、保持したスライドガラス10をY方向に移動させることができる。第3移動機構73は、保持したスライドガラス10をZ方向に移動させることができる。これにより、移動機構70は、スライドガラス10を保持するスライド保持機構60を、水平面内のXY方向および上下方向(Z方向)に移動させることができる。
第1移動機構71は、ベース部71aと、モータ71bと、ベルト71cと、図示しないレールとを含むベルト駆動式の直動機構により構成されている。第2移動機構72は、モータ72aと、一対のレール72bと、ベルト72cとを含むベルト駆動式の直動機構により構成されている。
図6の構成例では、移動機構70は、スライド保持機構60を上下方向に昇降させるためのエアシリンダ73aを含む。つまり、第3移動機構73が、エアシリンダ73aを含むエア駆動機構により構成されている。これにより、たとえばスライド保持機構60を上下方向に昇降させるために第3移動機構73をサーボモータなどにより構成する場合と比べて、装置構成を簡素化できる。また、エアシリンダ73a自体では、上下方向の位置を精密に制御することは難しいが、スライド保持機構60の所定部分またはスライドガラス10と当接して位置決めを行う上下位置決め部材80を設けることにより、移動機構70側で精密な位置制御を行う必要がない。そのため、位置決め精度を確保しながら、エアシリンダ73aを用いて移動機構70の構成を簡素化できる。
スライド保持機構60を上下方向に昇降させるための第3移動機構73は、エアシリンダ73aを含むエア駆動機構以外に、たとえば、モータと直動機構との組み合わせ、リニアモータ機構、またはソレノイドなどのアクチュエータを用いる構成であってもよい。なお、スライド保持機構60またはスライド保持機構60上のスライドガラス10の上下方向の位置決めについては、後述する。
スライド保持機構60は、エアシリンダ73aにより上下方向に移動可能に支持されている。エアシリンダ73aは、柱部73bを上下方向(Z方向)に伸縮することができる。柱部73bは、エアシリンダ73aのピストンロッドからなる。スライド保持機構60は、柱部73bの上端部に設けられた弾性体65を介して柱部73bに取り付けられている。
第3移動機構73が、第1移動機構71によりX方向に移動可能に支持されている。第1移動機構71のモータ71b、ベルト71cおよびレールは、ベース部71a上に配置されている。モータ71bの駆動によりベルト71cが回転されて、スライド保持機構60が第3移動機構73とともにX方向に移動される。ベース部71aは、第2移動機構72のレール72b上に設置されており、Y方向に移動できる。
第1移動機構71が、第2移動機構72によりY方向に移動可能に支持されている。第2移動機構72は、ベース部71aをY方向に移動させることにより、スライド保持機構60をY方向に移動させることができる。具体的には、モータ72aの駆動によりベルト72cが回転されて、スライド保持機構60、第3移動機構73および第1移動機構71が共にY方向に移動される。
図6の構成例では、スライド保持機構60は、載置板61とともに移動機構70により上昇される当接部材66を含んでいる。当接部材66は、載置板61よりも下方(Z2方向)に配置されている。当接部材66は、図2に示したスライド保持機構60の所定部分60aとして機能する。当接部材66は、上下位置決め部材80の後述する平板部材84と当接することにより、スライド保持機構60の上下方向の位置決めを行うように構成されている。
スライド保持機構60は、エアシリンダ73aにより、下降位置430と、上下位置決め部材80によって位置決めされる複数の上昇位置とに移動できる。下降位置430では、当接部材66が平板部材84から下側(Z2方向側)に離間した位置に配置される。
(塗抹処理部)
図7の構成例では、塗抹処理部40は、滴下部41と、塗抹部材42とを含む。滴下部41は、搬送されたスライドガラス10に検体を滴下する機能を有する。塗抹部材42は、滴下した検体をスライドガラス10に塗抹する機能を有する。
図7の構成例では、滴下部41は、スライド保持機構60上のスライドガラス10に検体を滴下するように構成されている。塗抹部材42は、スライド保持機構60上のスライドガラス10に当接して、滴下された検体を塗抹するように構成されている。これにより、塗抹処理部40では、スライド搬送部50により搬送されたスライド保持機構60上のスライドガラス10にそのまま検体の滴下および塗抹ができる。その結果、塗抹処理部40において検体の塗抹処理を迅速に行うことができる。また、上下位置決め部材80によりスライド保持機構60上のスライドガラス10の位置決めができるので、スライド保持機構60上のスライドガラス10に対しても、正確に塗抹処理を行うことができる。
滴下部41および塗抹部材42は、共に、スライド搬送部50により搬送されるスライドガラス10よりも上方の位置に配置されている。塗抹部材42は、たとえば引きガラスである。塗抹部材42は、図示しない移動機構により、上下方向(Z方向)およびY方向に移動できる。図7の構成例では、スライド搬送部50のスライド保持機構60がXY方向に移動できるので、塗抹部材42をX方向に移動させる機構を設ける必要はない。滴下部41は、吸引部220と流体的に接続されており、吸引部220により吸引された検体を吐出するノズルにより構成される。滴下部41は、図示しない移動機構により、たとえばX方向(図7の紙面と直交する方向)に移動できる。
スライド搬送部50は、下降位置430(図6参照)の状態で、水平方向に移動して、印字処理部30側から塗抹処理部40の処理位置405にスライド保持機構60を位置付ける。図7に示すように、スライド搬送部50は、塗抹処理部40の処理位置405において、移動機構70によりスライド保持機構60を上昇させる。
図7の構成例では、上下位置決め部材80は、塗抹処理部40に設けられた第1位置決め部材81を含む。第1位置決め部材81は、スライドガラス10に検体が塗抹される塗抹高さ位置440に配置されている。第1位置決め部材81は、移動機構70により上昇されたスライドガラス10と当接して、スライドガラス10の表面を塗抹高さ位置440に位置付ける。これにより、スライドガラス10の上面位置を基準に塗抹高さ位置440への上下方向の位置決めができるので、スライドガラス10の厚みのばらつきに関わらず、スライドガラス10の上面を正確に塗抹高さ位置440に位置合わせできる。
第1位置決め部材81は、たとえば金属製の板状部材により構成されている。第1位置決め部材81は、塗抹高さ位置440に位置合わせされた状態で、たとえば塗抹標本作製装置300の筐体(図示せず)や塗抹処理部40を構成するシャーシ部分などに固定されている。
図8では、第1位置決め部材81の平面的な形状例を示している。図8の構成例では、第1位置決め部材81は、移動機構70により上昇されたスライドガラス10の上面の隅部13に当接するように配置されている。これにより、スライドガラス10の上面と直接当接するように第1位置決め部材81を設ける場合でも、第1位置決め部材81が塗抹処理の邪魔になることがない。図8では、平面視における第1位置決め部材81とスライドガラス10の上面との当接箇所にハッチングを付して図示している。第1位置決め部材81は、スライドガラス10の上面の塗抹領域11を露出させた状態で、塗抹領域11よりも外側の隅部13に、上側から当接する。
図8の構成例では、第1位置決め部材81は、移動機構70により上昇されたスライドガラス10の上面の四隅にそれぞれ当接するように構成されている。これにより、スライドガラス10の高さ位置のみならず、スライドガラス10の姿勢を精度よく一定に維持できる。そのため、塗抹部材42を用いて塗抹処理を行う場合でも、塗抹部材42の端面とスライドガラス10の上面とを、極力面接触あるいは線接触になるように平行に接触させることができるので、塗抹品質を安定させることができる。第1位置決め部材81は、スライドガラス10の4つの隅部13の各々と当接するように、4箇所の接触部分81aを含んでいる。
すなわち、第1位置決め部材81とスライドガラス10との微小な傾きのずれは、スライド保持機構60を支える弾性体65の変形により吸収され、第1位置決め部材81とスライドガラス10との密着状態が確保される。これにより、塗抹部材42の端面とスライドガラス10の塗抹領域11との平行度が確保される。
塗抹処理部40は、第1位置決め部材81により塗抹高さ位置440に位置決めされた状態において、スライド保持機構60に保持されたスライドガラス10に対して、塗抹処理を行う。塗抹処理部40は、滴下部41を塗抹領域11の上方に移動させて、塗抹領域11に検体を滴下する。続いて、塗抹処理部40は、塗抹部材42の端面を検体の液滴と接触させ、塗抹部材42をスライドガラス10の長手方向(Y方向)に移動させることにより、塗抹領域11に検体を塗抹する。
上記のように、引きガラスなどの塗抹部材42を用いるために特に精度が必要となる塗抹処理部40においては、スライドガラス10自体の上面を第1位置決め部材81と当接させているため、スライドガラス10の上面位置を基準に塗抹高さ位置440への上下方向の位置決めがされる。このため、スライドガラス10の個体差によって厚みがばらつく場合でも、スライドガラス10の上面を正確に塗抹高さ位置440に位置合わせできる。その結果、スライドガラス10の厚みのばらつきに起因する塗抹品質のばらつきが効果的に抑制できる。
(印字処理部)
図9の構成例では、印字処理部30は、印字部31を含んでいる。印字部31は、スライド搬送部50により搬送されるスライドガラス10よりも上方の位置に配置されている。印字部31は、スライド保持機構60上のスライドガラス10に当接して印字を行うように構成されている。これにより、印字処理部30では、スライド保持機構60上のスライドガラス10にそのまま印字ができるので、印字処理を迅速に行うことができる。また、上下位置決め部材80によりスライド保持機構60上のスライドガラス10の位置決めができるので、印字部31がスライド保持機構60上のスライドガラス10に直接当接する場合でも、印字品質を確保できる。
印字部31は、たとえば熱転写プリンタであり、下端部に印字ヘッドを有し、上下方向(Z方向)に移動可能に構成されている。図9の構成例では、スライド搬送部50のスライド保持機構60がXY方向に移動できるので、印字部31にXY方向の移動機構を設ける必要はない。
スライド搬送部50は、スライド保持機構60が下方に下げられた下降位置430(図6参照)の状態で、水平方向に移動して、スライド供給部20側から印字処理部30の処理位置404にスライド保持機構60を位置付ける。スライド搬送部50は、印字処理部30の処理位置404において、移動機構70によりスライド保持機構60を上昇させる。
図9の構成例では、上下位置決め部材80は、印字処理部30に設けられた第2位置決め部材82を含む。第2位置決め部材82は、載置板61に保持されたスライドガラス10よりも下方に配置されている。第2位置決め部材82は、移動機構70により上昇された当接部材66と当接することにより、載置板61をスライドガラス10の印字高さ位置450に位置付ける。これにより、第2位置決め部材82と当接部材66とを当接させる簡単な構成で、載置板61上のスライドガラス10を印字高さ位置450に位置合わせできる。
当接部材66が第2位置決め部材82に当接することにより、スライド保持機構60の上昇位置が位置決めされる。第2位置決め部材82により位置決めされた印字高さ位置450において、スライド保持機構60に保持されたスライドガラス10に対して、印字処理部30により印刷処理が行われる。
印字処理部30は、印字部31を下降させて印字ヘッドをスライドガラス10の印字領域12に押圧する。このとき、印字ヘッドとスライドガラス10との微小な傾きのずれは、スライド保持機構60を支える弾性体65の変形により吸収され、印字ヘッドとスライドガラス10の印字領域12との密着状態が確保される。印字部31の印字ヘッドによる下方への押圧力が付与された状態で、スライド搬送部50がY方向に移動することにより、印字領域12の全体にわたって印字部31による印字ができる。
このように、図9の構成例では、当接部材66は、印字処理時に、第2位置決め部材82と当接した状態で移動機構70により水平移動されるように構成されている。これにより、スライド搬送部50の移動機構70を利用して印字のための移動動作を行えるので、印字処理部30に水平方向の移動機構を設けずに済み、印字処理部30の装置構成を簡素化できる。また、図9の構成例では、当接部材66は、樹脂製の部材により構成されている。樹脂製の当接部材66によって、当接部材66と第2位置決め部材82との当接状態を維持したまま、容易かつ安定してスライドガラス10を水平移動することができる。当接部材66としては、たとえばPOM(ポリアセタール)のような、摺動特性が良好な樹脂材料が好ましい。摺動特性が良好であるとは、摩擦係数が低く、摩耗し難い性質のことである。
なお、上下位置決め部材80が第1位置決め部材81と第2位置決め部材82とを含む構成では、塗抹高さ位置440(図7参照)が、印字高さ位置450(図9参照)よりも低い位置に設定される。第1位置決め部材81とスライドガラス10とが当接する塗抹高さ位置440は、当接部材66と第2位置決め部材82とが当接した状態でのスライドガラス10の印字高さ位置450と、下降位置430におけるスライドガラス10の高さ位置と、の間の高さ位置に設定される。そのため、塗抹処理部40において第1位置決め部材81とスライドガラス10とが当接するとき、当接部材66は第2位置決め部材82に当接しない(図7参照)。
(除去機構)
図10の構成例では、除去機構120は、スライド保持機構60に保持されたスライドガラス10の表面に空気を噴射して付着物を除去するように構成されている。除去機構120は、空気を噴出するためのノズル121を含む。ノズル121は、所定の除去位置においてスライド保持機構60よりも上方に配置され、斜め下方に向けて空気を噴射するように設けられている。スライド搬送部50は、スライド保持機構60が下方に下げられた下降位置430(図6参照)の状態で、スライド供給部20側から除去位置にスライド保持機構60を位置付ける。ノズル121からスライドガラス10の表面に噴射される空気の勢いによってスライドガラス10の表面上の異物が取り除かれる。なお、図10では、平板部材84および移動機構70の各部の構成を省略して図示している。
図10の構成例では、塗抹標本作製装置300は、除去機構120およびエアシリンダ73aに空気圧を供給するための空圧源250を備える。これにより、除去機構120のエア供給源およびエアシリンダ73aの駆動源を共通化できるので、装置構成を簡素化できる。空圧源250は、陽圧を供給するための陽圧源251と、陰圧を供給するための陰圧源252とを含む。除去機構120は、空圧源250から供給される陽圧により、スライドガラス10に空気を噴射する。エアシリンダ73aは、空圧源250から供給される陽圧によりスライド保持機構60を上昇させ、空圧源250から供給される陰圧によりスライド保持機構60を下降させる。
(スライド供給部)
図11に示す構成例では、スライド供給部20は、処理前のスライドガラス10を複数積層した状態で保持するためのケース部25と、ケース部25において積層されたスライドガラス10を1枚ずつケース部25から押し出して供給する搬出部23とを含む。これにより、スライドガラス10を積層することにより設置面積を抑制しつつ、スライドガラス10を1枚ずつ供給できる。
スライド供給部20の第1供給部21および第2供給部22は、それぞれ、ケース部25と搬出部23とを含む。ケース部25は、上下方向(Z方向)に延びる中空筒状の形状を有する。ケース部25は、上下方向にスライドガラス10を所定枚数積層した状態のスライドガラス10の周囲を囲むように、直方体状の外形形状を有する。
搬出部23は、第1供給部21および第2供給部22の各々の下方に設けられている。また、スライドガラス10の受け渡し位置には当て部材24が設けられている。スライド搬送部50は、スライドガラス10の受け渡し位置に配置された当て部材24に把持部62の開閉部62bを当接させるようにY1方向に移動する。これにより、把持部62の押圧部62aが回動軸62cを中心に回動されて、押圧部62aが開放位置に移動する。
搬出部23は、スライドガラス10の設置面から上方(Z1方向)に突出するように設けられている。搬出部23の突出量は、スライドガラス10の厚みよりも小さい。搬出部23は、モータなどの図示しない駆動源により、Y方向に移動できる。第1供給部21および第2供給部22の各々では、把持部62が開放位置に位置した状態で、搬出部23により、スライドガラス10がY2方向に押し出されて、スライド搬送部50にスライドガラス10が供給される。搬出部23は、積層された一番下のスライドガラス10をスライド搬送部50に搬出する。これにより、第1供給部21または第2供給部22から、スライド搬送部50にスライドガラス10を1枚ずつ供給することができる。
図11の構成例では、上下位置決め部材80は、スライド供給部20に設けられた第3位置決め部材83を含む。第3位置決め部材83は、移動機構70により上昇された当接部材66と当接して、載置板61をスライドガラス10の供給高さ位置460に位置付けるように構成されている。これにより、第3位置決め部材83と当接部材66とを当接させる簡単な構成で、載置板61を供給高さ位置460に位置合わせできる。そのため、スライド供給部20に昇降機構などを設けることなく、スライド供給部20からスライド搬送部50へのスライドガラス10の受け渡しを安定して行える。
ここで、図9および図11に示した構成例では、第2位置決め部材82と第3位置決め部材83とは、一体的に形成された平板部材84である。印字高さ位置450と供給高さ位置460とは、同じ高さ位置である。つまり、第2位置決め部材82と第3位置決め部材83とが、共通の平板部材84によって構成されている。これにより、第2位置決め部材82と第3位置決め部材83とを共通化できるので、スライドガラス10の上下方向の位置決めのための構成をさらに簡素化できる。
平板部材84は、たとえば金属製で、水平方向に延びるように形成されている。平板部材84は、当接部材66と当接した状態で載置板61が印字高さ位置450および供給高さ位置460に配置されるように、所定の高さ位置に配置されている。平板部材84は、移動機構70とスライド保持機構60との間の高さ位置に配置されている。平板部材84は、たとえば塗抹標本作製装置300の図示しない筐体に固定的に設けられる。
図12に示す構成例では、平板部材84は、移動機構70の水平移動範囲を覆うように配置されている。平板部材84は、スライド保持機構60の移動経路に沿って設けられたスリット状孔85を有する。そして、移動機構70の柱部73bが、スリット状孔85を上下に通過してスライド保持機構60を支持するように設けられている。これにより、移動機構70とスライド保持機構60との間の高さ位置に平板部材84を設ける場合でも、スライド保持機構60の移動が平板部材84によって妨げられることがない。そして、平板部材84が移動機構70の水平移動範囲を覆うことによって、ガラス粉末やほこりなどの小さい異物を平板部材84が受け止めて異物が移動機構70側まで落下することを抑制できる。図12の構成例では、平板部材84は、スライド供給部20、印字処理部30、塗抹処理部40および除去機構120が設けられている位置を覆うように形成されている。
なお、当接部材66は、平面視で、スリット状孔85を通過できない大きさの板状形状に形成されている。そのため、スライド保持機構60を上昇させた場合でも当接部材66がスリット状孔85を通り抜けて平板部材84の上方に移動することはない。
(移動機構の動作)
図12の構成例では、移動機構70は、スライド保持機構60をスライド供給部20に移動させてスライドガラス10をスライド保持機構60の上面上に供給させ、スライド保持機構60を印字処理部30および塗抹処理部40に順次水平移動させて、スライド保持機構60に保持されたスライドガラス10を印字処理部30および塗抹処理部40において上昇させて、それぞれの高さ位置に位置付けるように構成されている。これにより、スライド搬送部50の共通の移動機構70によって、スライドガラス10の受け取り、印字処理および塗抹処理を順次実施することが可能となる。その結果、スライド供給部20、印字処理部30および塗抹処理部40の各々において専用の移動機構を設ける場合と比較して、装置構成を簡素化できる。
より具体的には、スライド供給部20(図11参照)は、第1供給部21による第1供給位置401、または、第2供給部22による第2供給位置402において、スライド保持機構60上にスライドガラス10を供給する。除去機構120(図10参照)は、第1供給位置401および第2供給位置402とX方向に並ぶ除去位置403において、スライド保持機構60に保持されたスライドガラス10に対して、付着物の除去処理を行う。印字処理部30(図9参照)は、第2供給位置402のY2方向側に位置する処理位置404において、スライド保持機構60に保持されたスライドガラス10に対して、印字処理を行う。塗抹処理部40(図7参照)は、印字処理部30の処理位置404に対してX1方向側に位置する処理位置405において、スライド保持機構60に保持されたスライドガラス10に対して、塗抹処理を行う。
このように、移動機構70は、概略Z字状の経路480に沿って、スライド保持機構60を移動させる。平板部材84のスリット状孔85は、経路480に沿う形状に形成されている。スライド保持機構60の移動に伴って、スライド保持機構60を支持する柱部73bが、スリット状孔85の内側を経路480に沿って移動する。
(第1乾燥処理部および搬出機構)
図13の構成例では、搬出機構140は、塗抹処理部40が配置されている位置に設けられている。搬出機構140は、スライド搬送部50からY1方向へスライドガラス10を押し出して、第1乾燥処理部130に受け渡すことができる。
搬出機構140は、Y方向に移動できる。搬出機構140は、第1押出部141を含む。第1押出部141は、スライドガラス10のY2方向側端面と当接して、塗抹処理部40に位置するスライド搬送部50から第1乾燥処理部130にスライドガラス10をY1方向に搬出できる。
図13の構成例では、搬出機構140は、第2押出部142と、第3押出部143と、当て部材144とを含む。第2押出部142は、第1乾燥処理部130のスライドガラス10を搬送機構150に搬出する。第2押出部142は、上昇した状態で、Y1方向に移動することにより、第1乾燥処理部130のスライドガラス10を搬送機構150に向かって押す。また、第2押出部142は、下降した状態で、Y2方向に移動することにより、第1乾燥処理部130上のスライドガラス10を避けつつ、元の位置に戻る。
第3押出部143は、搬送機構150の収容部151をY1方向に押し出して、搬送機構150を回動させることができる。具体的には、搬送機構150の収容部151は、X方向の回動軸152を中心に回動できる。図14に示すように、収容部151は、水平姿勢の状態で、第2押出部142によりY1方向に押し出されるスライドガラス10を受け入れる。そして、収容部151は、スライドガラス10を受け取ると、第3押出部143がY2方向に退避することにより、重力により垂直方向に延びる姿勢になる。
当て部材144は、スライド搬送部50の把持部62が当接されることにより、把持部62を開放位置に移動させることができる。
(塗抹標本作製装置の塗抹標本作成動作)
図15を参照して、塗抹標本作製装置300の塗抹標本作成動作の例について説明する。塗抹標本作製装置300の制御は、制御部230により行われる。
まず、図15のステップS1において、検体の吸引処理が行われる。検体搬送部210により吸引位置に搬送された検体容器211から、吸引部220により検体が吸引される。ステップS1の処理と並行して、ステップS2において、スライド供給部20からスライド搬送部50にスライドガラス10が供給される。具体的には、スライド搬送部50は、第1供給位置401または第2供給位置402(図12参照)において、スライド保持機構60を供給高さ位置460(図11参照)に位置付ける。スライド供給部20により、スライドガラス10がスライド保持機構60に受け渡される。ステップS3において、スライド搬送部50により保持されたスライドガラス10が除去位置403に搬送され、除去機構120により、スライド搬送部50に保持されたスライドガラス10に付着した付着物の除去処理が行われる。
ステップS4において、スライド搬送部50により、スライドガラス10が印字処理部30へ搬送される。スライド搬送部50は、処理位置404(図12参照)において、印字高さ位置450(図9参照)にスライド保持機構60を位置付ける。ステップS5において、印字処理部30により、スライド搬送部50により保持されたスライドガラス10に対して印字処理が行われる。
ステップS6において、スライド搬送部50により、スライドガラス10が塗抹処理部40に搬送される。スライド搬送部50は、処理位置405(図12参照)において、塗抹高さ位置440(図7参照)にスライドガラス10を位置付ける。ステップS7において、塗抹処理部40により、スライド搬送部50により保持されたスライドガラス10に対して塗抹処理が行われる。
ステップS8において、スライドガラス10が第1乾燥処理部130に搬送される。具体的には、搬出機構140により、スライド搬送部50からスライドガラス10が第1乾燥処理部130に受け渡される。ステップS9において、第1乾燥処理部130により、スライドガラス10に塗抹された検体に対して乾燥処理が行われる。
ステップS10において、搬送機構150により、スライドガラス10が取出位置410(図3参照)に搬送される。具体的には、搬出機構140により、スライドガラス10が、第1乾燥処理部130から搬送機構150の収容部151に受け渡される。搬送機構150は、収容部151内にセットされたスライドガラス10を、取出位置410に搬送する。
ステップS11において、スライドガラス10が染色処理部160に搬送される。具体的には、搬送機構180により、取出位置410の搬送機構150からスライドガラス10が取り出され、染色処理部160に搬送される。ステップS12において、染色処理部160により、スライドガラス10に塗抹された検体に対して染色処理が行われる。
ステップS13において、スライドガラス10が第2乾燥処理部190に搬送される。具体的には、搬送機構180により、スライドガラス10が染色処理部160から第2乾燥処理部190に受け渡される。ステップS14において、第2乾燥処理部190により、スライドガラス10に塗抹され染色された検体に対して乾燥処理が行われる。これにより、スライドガラス10に塗抹標本が作製される。
ステップS15において、スライドガラス10がスライド収納部200に搬送される。具体的には、搬送機構180により、第2乾燥処理部190からスライド収納部200に配置されたスライド収納容器240に、スライドガラス10が受け渡される。これにより、塗抹標本が作製されたスライドガラス10がスライド収納部200に保管される。その後、塗抹標本作成処理が終了される。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
10:スライドガラス、20:スライド供給部、23:搬出部、25:ケース部、30:印字処理部、31:印字部、40:塗抹処理部、41:滴下部、42:塗抹部、50:スライド搬送部、60:スライド保持機構、61:載置板、65:弾性体、65a:バネ部材、66:当接部材、70:移動機構、73a:エアシリンダ、80:上下位置決め部材、81:第1位置決め部材、82:第2位置決め部材、83:第3位置決め部材、84:平板部材、85:スリット状孔、100:検体塗抹装置、120:除去機構、250:空圧源、440:塗抹高さ位置、450:印字高さ位置、460:供給高さ位置

Claims (21)

  1. 処理前のスライドガラスを供給するためのスライド供給部と、
    スライドガラスに検体を塗抹するための塗抹処理部と、
    スライドガラスを保持するための上面を有するスライド保持機構と、前記スライド保持機構を上下方向および水平方向に移動させる移動機構とを含み、前記スライド供給部および前記塗抹処理部に移動可能なスライド搬送部と、を備え、
    前記スライド保持機構は、前記スライド保持機構の上面を構成する載置板と、前記載置板の下面側を支持するための伸縮可能な弾性体とをさらに含む、検体塗抹装置。
  2. スライドガラスに印字するための印字処理部をさらに備え、
    前記スライド搬送部は、前記スライド供給部、前記印字処理部および前記塗抹処理部に移動可能に構成されている、請求項1に記載の検体塗抹装置。
  3. 前記スライド供給部、前記印字処理部および前記塗抹処理部のうち複数において、前記スライド搬送部の前記移動機構により上昇される前記スライド保持機構の所定部分またはスライドガラスと当接して、前記スライド保持機構またはスライドガラスの上下方向の位置決めを行うための上下位置決め部材を、さらに備える、請求項2に記載の検体塗抹装置。
  4. 前記上下位置決め部材は、前記塗抹処理部に設けられた第1位置決め部材を含み、
    前記第1位置決め部材は、スライドガラスに検体が塗抹される塗抹高さ位置に配置され、前記移動機構により上昇されたスライドガラスと当接して、前記スライドガラスの表面を前記塗抹高さ位置に位置付ける、請求項3に記載の検体塗抹装置。
  5. 前記第1位置決め部材は、前記移動機構により上昇されたスライドガラスの上面の隅部に当接するように配置されている、請求項4に記載の検体塗抹装置。
  6. 前記第1位置決め部材は、前記移動機構により上昇されたスライドガラスの上面の四隅にそれぞれ当接するように構成されている、請求項5に記載の検体塗抹装置。
  7. 前記スライド保持機構は、前記載置板よりも下方に配置され、前記載置板とともに前記移動機構により上昇される前記所定部分としての当接部材とをさらに含み、
    前記上下位置決め部材は、前記印字処理部に設けられた第2位置決め部材を含み、
    前記第2位置決め部材は、前記載置板に保持されたスライドガラスよりも下方に配置され、前記移動機構により上昇された前記当接部材と当接することにより、前記載置板をスライドガラスの印字高さ位置に位置付ける、請求項3〜6のいずれか1項に記載の検体塗抹装置。
  8. 前記当接部材は、樹脂製であり、印字処理時に、前記第2位置決め部材と当接した状態で前記移動機構により水平移動されるように構成されている、請求項7に記載の検体塗抹装置。
  9. 前記上下位置決め部材は、前記スライド供給部に設けられた第3位置決め部材をさらに含み、
    前記第3位置決め部材は、前記移動機構により上昇された前記当接部材と当接して、前記載置板をスライドガラスの供給高さ位置に位置付けるように構成されている、請求項7または8に記載の検体塗抹装置。
  10. 前記第2位置決め部材と前記第3位置決め部材とは、一体的に形成された平板部材であり、
    前記印字高さ位置と前記供給高さ位置とは、同じ高さ位置である、請求項9に記載の検体塗抹装置。
  11. 前記平板部材は、前記移動機構と前記スライド保持機構との間の高さ位置で前記移動機構の水平移動範囲を覆うように配置され、かつ、前記スライド保持機構の移動経路に沿って設けられたスリット状孔を有し、
    前記移動機構は、前記スリット状孔を上下に通過して前記スライド保持機構を支持する柱部を含む、請求項10に記載の検体塗抹装置。
  12. 前記弾性体は、前記載置板の長手方向に沿って、所定間隔を隔てて複数設けられている、請求項1〜11のいずれか1項に記載の検体塗抹装置。
  13. 前記弾性体は、前記載置板の重心を囲むように3つ以上設けられ、それぞれ個別に前記載置板の下面を支持するバネ部材を含む、請求項1〜12のいずれか1項に記載の検体塗抹装置。
  14. 前記移動機構は、
    前記スライド保持機構を前記スライド供給部に移動させてスライドガラスを前記スライド保持機構の上面上に供給させ、
    前記スライド保持機構を前記印字処理部および前記塗抹処理部に順次水平移動させて、前記スライド保持機構に保持されたスライドガラスを前記印字処理部および前記塗抹処理部において上昇させて、それぞれの高さ位置に位置付けるように構成されている、請求項2〜11のいずれか1項に記載の検体塗抹装置。
  15. 前記移動機構は、前記スライド保持機構を上下方向に昇降させるためのエアシリンダを含む、請求項1〜14のいずれか1項に記載の検体塗抹装置。
  16. 前記スライド保持機構に保持されたスライドガラスの表面に空気を噴射して付着物を除去するための除去機構と、
    前記除去機構および前記エアシリンダに空気圧を供給するための空圧源をさらに備える、請求項15に記載の検体塗抹装置。
  17. 前記印字処理部は、前記スライド搬送部により搬送されるスライドガラスよりも上方の位置に配置された印字部を含み、
    前記印字部は、前記スライド保持機構上のスライドガラスに当接して印字を行うように構成されている、請求項2〜11のいずれか1項に記載の検体塗抹装置。
  18. 前記塗抹処理部は、前記スライド保持機構上のスライドガラスに検体を滴下する滴下部と、前記スライド保持機構上のスライドガラスに当接して滴下された検体を塗抹する塗抹部材とを含む、請求項1〜17のいずれか1項に記載の検体塗抹装置。
  19. 前記スライド供給部は、処理前のスライドガラスを複数積層した状態で保持するためのケース部と、前記ケース部において積層されたスライドガラスを1枚ずつ前記ケース部から押し出して供給する搬出部とを含む、請求項1〜18のいずれか1項に記載の検体塗抹装置。
  20. 前記スライド搬送部は、前記スライド供給部または前記塗抹処理部に前記スライド保持機構を移動させた後、前記移動機構により前記スライド保持機構を上昇させる、請求項1〜19のいずれか1項に記載の検体塗抹装置。
  21. 処理前のスライドガラスをスライドガラスの供給位置に供給し、スライドガラスに検体の塗抹処理を行う検体塗抹装置を用いた検体塗抹方法であって、
    前記スライドガラスの供給位置に、上面を構成する載置板と、前記載置板の下面側を支持するための伸縮可能な弾性体とを含むスライド保持機構を移動させ、
    前記スライド保持機構を上昇させて前記スライド保持機構の上下方向の位置決めを行い、
    位置決めされた前記スライド保持機構に、前記スライドガラスの供給を行い、
    前記スライドガラスの供給後、前記塗抹処理を行う処理位置に前記スライド保持機構を移動させ、
    前記スライド保持機構を上昇させて前記スライドガラスの上下方向の位置決めを行い、
    位置決めされた前記スライドガラスに、前記塗抹処理を行う、検体塗抹方法。
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