JP2005345229A - 標本作製装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗抹時のスライドガラスの移動を抑制することが可能な標本作製装置を提供する。
【解決手段】この血液塗抹標本作製装置(標本作製装置)100は、スライドガラス10上に塗抹標本を作製するための塗抹部2を備えている。この塗抹部2は、スライドガラス10を搬送するための搬送部2eと、スライドガラス10を載置するための載置部71と、載置部71に載置されたスライドガラス10を固定するための固定部72と、載置部71および固定部72を移動させる駆動部70とを含んでいる。
【選択図】図6

Description

本発明は、標本作製装置に関し、特に、スライドガラスに塗抹を施すための塗抹部を備えた標本作製装置に関する。
従来、スライドガラスに塗抹を施すための塗抹部を備えた標本作製装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、スライドガラスへの血液の塗抹から染色工程までを自動的に行う自動標本作製装置において、スライドガラスを塗抹位置まで搬送し、血液の塗抹を行った後、スライドガラスに印字を施す印字位置まで塗抹済みのスライドガラスを搬送する塗抹機構が開示されている。この従来の自動標本作製装置の塗抹機構では、塗抹位置において、引きガラスがスライドガラスの長手方向に沿って移動することにより、スライドガラスに血液の塗抹が行われる。
特開平8−271390号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されたような標本作製装置では、引きガラスによる塗抹の際にスライドガラスが固定されていないため、引きガラスの移動に伴ってスライドガラスが移動してしまう場合があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、塗抹時のスライドガラスの移動を抑制することが可能な標本作製装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による標本作製装置は、スライドガラス上に塗抹標本を作製するための塗抹部を備え、塗抹部は、スライドガラスを搬送するための搬送部と、スライドガラスを載置するための載置部と、載置部に載置されたスライドガラスを固定するための固定部と、載置部および固定部を移動させる駆動部とを含む。
この一の局面による標本作製装置では、上記のように、スライドガラス上に塗抹標本を作製するための塗抹部に、スライドガラスを載置するための載置部およびスライドガラスを固定するための固定部を設けることによって、塗抹標本の作製の際にスライドガラスを載置して固定することができるので、スライドガラスが移動するのを抑制することができる。また、載置部および固定部を移動させる駆動部を設けることによって、その駆動部により、固定部をスライドガラスの固定位置に移動させることができるとともに、載置部を載置位置に移動させることができる。
上記一の局面による標本作製装置において、好ましくは、駆動部は、載置部および固定部を移動させる1つの第1駆動源を含む。このように構成すれば、載置部および固定部の各々を移動させるための駆動源を個別に設ける場合に比べて、駆動部の構造を簡素化することができる。
上記一の局面による標本作製装置において、好ましくは、載置部は、スライドガラスを載置する載置位置と、スライドガラスの載置を解除する退避位置とを移動可能であり、固定部は、載置部が載置位置に移動するときにスライドガラスを固定する固定位置に移動するとともに、載置部が退避位置に移動するときにスライドガラスを固定しない非固定位置に移動する。このように構成すれば、容易に、スライドガラスの載置および固定を行うことができるとともに、スライドガラスの載置の解除および固定の解除を行うことができる。
この場合、好ましくは、載置部は、スライドガラスを載置する塗抹用載置台と、塗抹用載置台を支持するとともに、載置位置に対応する上方位置および退避位置に対応する下方位置に移動可能な第1支持部材とを含み、固定部は、スライドガラスを固定する固定部材と、固定部材を支持するとともに、駆動部に連結され、かつ、固定位置に対応する第1水平位置と非固定位置に対応する第2水平位置との間で移動可能な第2支持部材と、第2支持部材とともに移動するように設けられ、載置部の第1支持部材に当接する当接部材とを含み、駆動部により固定部の第2支持部材が固定位置に対応する第1水平位置および非固定位置に対応する第2水平位置に移動される際に、当接部材が載置部の第1支持部材に対して水平方向に移動しながら当接することによって、載置部の第1支持部材が載置位置に対応する上方位置および退避位置に対応する下方位置に移動される。このように構成すれば、駆動部に連結された第2支持部材を含む固定部を固定位置に移動させることによって、載置部を載置位置に移動させることができるので、駆動部によりスライドガラスの載置および固定を行うことができる。また、駆動部に連結された第2支持部材を含む固定部を非固定位置に移動させることによって、載置部を退避位置に移動させることができるので、駆動部によりスライドガラスの載置の解除および固定の解除を行うことができる。
上記固定部が当接部材を含む構成において、好ましくは、固定部の当接部材は、第2支持部材の第1水平位置と第2水平位置との間の移動に伴って第1支持部材に当接する高さが変化するように所定の方向に傾斜して形成された当接部分を含む。このように構成すれば、固定部の水平方向の移動に伴って、容易に、載置部を上下方向に移動させることができる。
上記固定部が固定部材を含む構成において、好ましくは、搬送部は、搬送ベルトを含み、固定部の固定部材は、第2支持部材に回動可能に取り付けられるとともに、固定部が固定位置に位置するときに搬送ベルトの上面よりも上方に突出するように回動され、固定部が非固定位置に位置するときに搬送ベルトの上面よりも下方に位置するように回動される。このように構成すれば、固定部が非固定位置に位置するときに、固定部の固定部材が搬送ベルトによるスライドガラスの搬送を妨げるのを防止することができる。
上記搬送部が搬送ベルトを含む構成において、好ましくは、搬送部は、固定部の固定部材に当接する当接ピンを含み、固定部材は、固定部が非固定位置に位置するときに搬送部の当接ピンに当接することにより、搬送ベルトの上面よりも下方に位置するように回動される。このように構成すれば、固定部が非固定位置に位置するときに、固定部の固定部材が搬送ベルトによるスライドガラスの搬送を妨げるのを容易に防止することができる。
上記一の局面による標本作製装置において、好ましくは、塗抹部は、載置部にスライドガラスが載置されていることを検知する第1検知手段を含む。このように構成すれば、載置部にスライドガラスが載置されていない状態で塗抹が行われるのを防止することができる。
上記塗抹部が第1検知手段を含む構成において、好ましくは、第1検知手段は、当接部材に一体的に形成された検知片と、検知片を検知する光センサとを含む。このように構成すれば、光センサにより検知される検知部材を別途設ける必要がないので、載置部にスライドガラスが載置されていることを検知する第1検知手段の構成が複雑になるのを抑制することができる。
上記一の局面による標本作製装置において、好ましくは、スライドガラス上の塗抹標本を乾燥させるための乾燥部をさらに備え、乾燥部は、スライドガラスを載置する乾燥用載置台と、乾燥用載置台を支持する第3支持部材と、第3支持部材を移動させる第2駆動源と、スライドガラス上の塗抹標本を乾燥させるための送風機とを含む。このように構成すれば、塗抹部で作製されたスライドガラス上の塗抹標本を乾燥部の乾燥用載置台において送風機により乾燥させることができる。
上記乾燥部が乾燥用載置台を含む構成において、好ましくは、搬送部は、搬送ベルトを含み、乾燥用載置台は、搬送ベルトの上面よりも上方に位置するとともに、搬送ベルト上のスライドガラスを載置して乾燥させる乾燥位置と、搬送ベルトの上面よりも下方に位置するとともに、スライドガラスの載置を解除してスライドガラスを搬送ベルトに戻す解除位置とを移動可能であり、乾燥用載置台が乾燥位置に位置するとき、送風機によりスライドガラス上の塗抹標本を乾燥させる。このように構成すれば、乾燥用載置台により搬送ベルト上のスライドガラスを搬送ベルトの上面よりも上方に移動させて乾燥させることができるので、スライドガラスの乾燥作業中に搬送ベルトを駆動させたとしても、乾燥作業中のスライドガラスが搬送されることがない。これによって、乾燥部によりスライドガラスの乾燥作業を行いながら、搬送ベルトにより他のスライドガラスを塗抹部に搬送して塗抹作業を並行して行うことができるので、標本作製装置の処理速度を向上させることができる。
この場合、好ましくは、乾燥部は、乾燥用載置台が乾燥位置に位置することを検知する第2検知手段を含む。このように構成すれば、容易に、乾燥用載置台が乾燥位置に位置することを検知することができるので、その検知に基づいて容易に送風機を作動させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による血液塗抹標本作製装置および搬送装置の全体構成を示した斜視図であり、図2は、図1に示した一実施形態による血液塗抹標本作製装置の内部構造を示した平面図である。また、図3および図4は、図2に示した血液塗抹標本作製装置に用いるカセットおよびスライドガラスを示した斜視図である。また、図5〜図13は、図2に示した一実施形態による血液塗抹標本作製装置の塗抹部における搬送部、固定機構部および乾燥部の構造を説明するための図であり、図14〜図17は、図2に示した一実施形態による血液塗抹標本作製装置の塗抹部におけるスライドガラスの固定動作および乾燥動作を説明するための図である。まず、図1〜図4を参照して、本実施形態による血液塗抹標本作製装置100および搬送装置200の全体構成について説明する。なお、本実施形態では、本発明の標本作製装置を血液塗抹標本作製装置100に適用した例について説明する。
まず、本実施形態では、図1に示すように、血液塗抹標本作製装置100の前面に、搬送装置200が設置されている。この搬送装置200は、血液が収容された試験管151を収納する検体ラック150を血液塗抹標本作製装置100に自動的に搬送するために設けられている。また、血液塗抹標本作製装置100は、タッチパネルからなる表示操作部101と、起動スイッチ102と、電源スイッチ103と、カバー104とを含んでいる。また、血液塗抹標本作製装置100には、血液が収容された試験管151を搬送装置200側から血液塗抹標本作製装置100側に搬送するためのハンド部材160が設けられている。血液が収容された試験管151には、ゴム栓151aが装着されている。
また、血液塗抹標本作製装置100は、図2に示すように、吸引分注機構部1と、塗抹部2と、樹脂製のカセット3と、カセット収容部4と、カセット搬送部5と、スライドガラス挿入部6と、染色部7と、保管部8とを備えている。吸引分注機構部1は、ハンド部材160(図1参照)によって血液塗抹標本作製装置100側に搬送された試験管151から血液を吸引するとともに、吸引した血液をスライドガラス10に滴下する機能を有する。この吸引分注機構部1は、図2に示すように、試験管151から血液を吸引するためのピアサ(吸引針)1aと、吸引した血液をスライドガラス10に分注するためのピペット1bと、ピアサ1aおよびピペット1bに接続されるシリンジポンプ1cと、ピアサ1aとシリンジポンプ1cとの間の流路を開閉するためのバルブ1dと、ピペット1bとシリンジポンプ1cとの間の流路を開閉するためのバルブ1eとを含んでいる。ピペット1bは、スライドガラス10の上面にピペット1bの先端部分が接触する直前の位置まで近づいた後、血液を滴下(分注)するように構成されている。
本実施形態では、塗抹部2は、図2に示すように、スライドガラス10を分注・塗抹位置90に供給するとともに、スライドガラス10に滴下された血液を塗抹して乾燥し、かつ、スライドガラス10に印字を行うために設けられている。この塗抹部2には、2つのスライドガラス収納部2aと、スライドガラス取出機構2bと、チャック2cと、引きガラス2dと、搬送部2eと、固定機構部2fと、乾燥部2gと、移動片2hおよび2jと、印字部2iと、ガイド溝2kとが設けられている。
スライドガラス取出機構2bおよびチャック2cは、2つのスライドガラス収納部2aに収納されたスライドガラス10を取り出した後、搬送部2e上の供給位置91に供給する機能を有する。このチャック2cは、スライドガラス10を保持するとともに、ベルト駆動によりY方向(図2参照)に沿って移動可能に構成されている。引きガラス2dは、分注・塗抹位置90でスライドガラス10に分注された血液を塗抹することができるように、スライドガラス10に当接する位置に移動可能で、かつ、スライドガラス10の長手方向に移動可能に構成されている。搬送部2eは、供給位置91に供給されたスライドガラス10を分注・塗抹位置90と第1乾燥位置92aおよび第2乾燥位置92bとに搬送するように構成されている。固定機構部2fは、分注・塗抹位置90にスライドガラス10を固定するために設けられている。乾燥部2gは、第1乾燥位置92aおよび第2乾燥位置92bに搬送されたスライドガラス10上の血液標本を乾燥するために設けられている。移動片2hは、スライドガラス10を第2乾燥位置92bから印字部2iに移動させるために設けられている。印字部2iは、プリンタからなり、スライドガラス10のフロスト部10aに、検体番号、日付、受付番号、氏名などを印字するために設けられている。移動片2jは、印字後のスライドガラス10をガイド溝2kに沿ってスライドガラス挿入部6側に移動させて、カセット3に挿入するために設けられている。
ここで、図2、図5〜図14および図17を参照して、本実施形態による搬送部2e、固定機構部2fおよび乾燥部2gの詳細構造について説明する。まず、図2に示した搬送部2eは、チャック2cにより供給位置91に供給されたスライドガラス10を分注・塗抹位置90に搬送した後、待機位置93を経て第1乾燥位置92aおよび第2乾燥位置92bに搬送するために設けられている。この搬送部2eは、図5〜図9に示すように、支持フレーム20と、駆動機構部21と、一対の搬送ベルト22と、光透過型の4つのセンサ23、24、25および26と、光反射型のセンサ27と、当接棒28(図6および図9参照)と、一対の固定板29aおよび29bとを含んでいる。支持フレーム20は、図5および図6に示すように、X方向に沿って延びるとともに、上方に開くコの字形状に形成された凹部20aを有している。本実施形態では、塗抹部2の固定機構部2fおよび乾燥部2gは、支持フレーム20に取り付けられている。
駆動機構部21は、一対の搬送ベルト22をX方向(図5参照)に沿って移動させるために設けられている。この駆動機構部21は、図5および図8に示すように、駆動源としてのモータ21aと、モータ21aの駆動力により回転するプーリ21bと、プーリ21bと所定の間隔を隔てて設けられたプーリ21cと、プーリ21bおよびプーリ21cに取り付けられた駆動ベルト21dと、プーリ21cを支持するとともに回転する駆動伝達軸21e(図8参照)と、駆動伝達軸21eの両端に取り付けられ、一対の搬送ベルト22を駆動させる一対の駆動側プーリ21fと、一対の搬送ベルト22を所定の位置で支持する一対の支持プーリ21g、21hおよび21iとを有している。一対の搬送ベルト22は、図5に示すように、X方向に沿って延びるとともに、支持フレーム20の凹部20aを挟んで互いに並行するように駆動側プーリ21fと3つの支持プーリ21g、21hおよび21iとによって支持されている。この搬送ベルト22に沿って、図6に示すように、分注・塗抹位置90と、供給位置91と、待機位置93と、第1乾燥位置92aおよび第2乾燥位置92bとが設けられている。なお、待機位置93および第1乾燥位置92aの間の間隔と、第1乾燥位置92aおよび第2乾燥位置92bの間の間隔とは、図6に示すように、実質的に等しくなるように構成されている。また、スライドガラス10は、一対の搬送ベルト22により長手方向の両端部分の下面を支持されながら、分注・塗抹位置90と第2乾燥位置92bとの間を搬送される。
光透過型の4つのセンサ23、24、25および26は、図5および図6に示すように、それぞれ、分注・塗抹位置90と供給位置91との中間位置、待機位置93、第1乾燥位置92aおよび第2乾燥位置92bに対応する位置に配置されている。この4つのセンサ23〜26は、図7に示すように、固定板29aに取り付けられている。また、この4つのセンサ23〜26は、各々が取り付けられた位置に一対の搬送ベルト22によりスライドガラス10が搬送されたか否かを検知するために設けられている。また、光反射型のセンサ27は、図5および図6に示すように、供給位置91に対応する位置に配置されている。このセンサ27は、図7に示すように、固定板29aに取り付けられている。また、このセンサ27は、チャック2c(図2参照)によりスライドガラス10が搬送ベルト22上に供給されたか否かを検知するために設けられている。当接棒28は、図6および図9に示すように、第2乾燥位置92bに対応する支持フレーム20の凹部20aの内側面に取り付けられている。この当接棒28は、図9および図12に示すように、後述する乾燥部2gの載置台83が下方位置に移動したときに当接するように構成されている。また、当接棒28は、第2乾燥位置92bの方向に移動する移動片2h(図2および図5参照)に当接して、移動片2hを搬送ベルト22の上面よりも下方に回動させる機能を有している。一対の固定板29aおよび29bは、図5、図6、図8および図9に示すように、支持フレーム20の外側面に取り付けられている。この一対の固定板29aおよび29bは、後述する載置部71に載置されたスライドガラス10の上面に当接して固定するために設けられている。
図2に示した固定機構部2fは、搬送部2eにより分注・塗抹位置90に搬送されるスライドガラス10を搬送ベルト22よりも上方の位置に移動させるとともに固定するために設けられている。この固定機構部2fは、図10および図13に示すように、駆動部70と、載置部71と、固定部72と、取付部材73および74とを含んでいる。この駆動部70は、図10および図13に示すように、固定機構部2fを駆動させるための駆動力を発生するエアシリンダ70aと、エアシリンダ70aのピストンロッド70bと、ピストンロッド70bの先端に取り付けられ、ピストンロッド70bおよび固定部72を連結する連結部材70cとを有している。なお、エアシリンダ70aは、本発明の「第1駆動源」の一例である。
載置部71は、搬送部2eの搬送ベルト22により分注・塗抹位置90に搬送されるスライドガラス10を搬送ベルト22の上面よりも上方に移動させて載置する(図10参照)とともに、スライドガラス10を搬送ベルト22の上面よりも下方に移動させて搬送ベルト22上に戻す(図14参照)ことが可能なように構成されている。また、載置部71は、図5および図6に示すように、スライドガラス10を搬送ベルト22の上面よりも上方に移動させて載置する際に、スライドガラス10を搬送部2eの一対の固定板29aおよび29bに下方から押し当てることにより固定するように構成されている。上記のように載置部71と、一対の固定板29aおよび29bとによって、分注・塗抹位置90のスライドガラス10を固定するように構成することにより、固定されるスライドガラス10の上面を、垂直方向において常に一定の位置に保つことが可能になる。これにより、スライドガラス10の厚みが変化したとしても、スライドガラス10の上面の垂直方向における位置が変化することはない。その結果、ピペット1bがスライドガラス10の上面に血液を分注する際に、ピペット1bの先端部分は、スライドガラス10の上面までの距離を一定に保つことが可能になるので、血液の分注を正確に行うことが可能になる。
載置部71は、図10および図11に示すように、樹脂製の載置台71aと、支持部材71bと、ねじ71cと、ローラ部材71dと、一対の引張りコイルバネ71eとを有している。なお、載置台71aは、本発明の「塗抹用載置台」の一例であり、支持部材71bは、本発明の「第1支持部材」の一例である。載置台71aは、分注・塗抹位置90に搬送されるスライドガラス10を水平状態で載置するために設けられている。この載置台71aの上面の所定の位置には、図5および図6に示すように、凹部71fが形成されている。この凹部71fは、載置台71aにスライドガラス10が載置されていない状態で誤って血液の分注が行われた際に、分注された血液を凹部71fの内部に受け止めるために設けられている。これによって、誤って分注された血液が装置内の他の部分に付着するのを防止することが可能になる。
支持部材71bは、図10および図11に示すように、載置台71aを下方向から支持するとともに、ねじ71cによって上下方向に移動可能なように取付部材73に取り付けられている。すなわち、支持部材71bに、上下方向に延びる長孔(図示せず)が設けられており、その支持部材71bの長孔がねじ71cに対して上下方向に移動可能なように、ねじ71cが取付部材73に取り付けられている。この支持部材71bが、上方位置に移動したときに載置部71がスライドガラス10を載置するとともに、支持部材71bが、下方位置に移動したときに載置部71がスライドガラス10を搬送ベルト22上に戻すように構成されている。ローラ部材71dは、図11に示すように、後述する固定部72の当接部材72dに当接するとともに、支持部材71bに回転可能に取り付けられている。また、一対の引張りコイルバネ71eは、図10に示すように、一方端(下方端)が支持部材71bに取り付けられているとともに、他方端(上方端)が取付部材73に取り付けられている。この一対の引張りコイルバネ71eは、載置台71aを支持する支持部材71bを上方向に向かって付勢するために設けられている。
固定部72は、駆動部70により、スライドガラス10を固定する固定位置とスライドガラス10の固定を解除する非固定位置とを移動可能なように構成されている。この固定部72は、図10に示すように、支持部材72aと、固定片72bと、引張りコイルバネ72cと、当接部材72dと、直動ガイド72eとを有している。なお、支持部材72aは、本発明の「第2支持部材」の一例であり、固定片72bは、本発明の「固定部材」の一例であり、当接部材72dは、本発明の「検知片」および「第1検知手段」の一例である。支持部材72aは、図10および図13に示すように、連結部材70cにより駆動部70に連結されており、直動ガイド72eによって水平方向に移動可能なように取付部材74の底面に取り付けられている。固定片72bは、軸72fを中心に回動可能なように支持部材72aに取り付けられている。この固定片72bは、図14に示すように、後述する当接ピン74aに当接して押圧されることにより、搬送ベルト22の上面よりも下方に上端面が位置するように回動される。引張りコイルバネ72cは、一方端が固定片72bに取り付けられているとともに、他方端が支持部材72aに取り付けられている。この引張りコイルバネ72cは、固定片72bの上端面が搬送ベルト22の上面よりも上方に位置する方向に、固定片72bを回動するように付勢する。
当接部材72dは、図10および図11に示すように、支持部材72aに取り付けられているとともに、載置部71のローラ部材71dの上面に当接するように構成されている。この当接部材72dは、一対の引張りコイルバネ71eの付勢力に抗して載置部71の支持部材71bを下方に押圧する機能を有する。この当接部材72dのローラ部材71dの上面に当接する当接部分(下面部分)は、図11に示すように、先端に向かって下方に傾斜するように形成されている。これにより、当接部材72dが載置部71に接近するほど、当接部材72dの下面のローラ部材71dの上面に対する当接位置が高くなるので、当接部材72dが載置部71に接近するほど、載置部71の支持部材71bが上昇する。また、当接部材72dは、図13に示すように、後述する取付部材73に取り付けられたセンサ73aによって検知可能な形状に形成されている。なお、上記したローラ部材71dを支持部材71bに回転可能に取り付けることによって、当接部材72dは、ローラ部材71dに当接しながら水平方向(図11のX方向)に円滑に移動することが可能になる。また、当接部材72dを、センサ73aにより検知することによって、当接部材72dとは別個にセンサ73aにより検知される検知部材を設ける必要がないので、固定機構部2fの構造を簡素化することが可能になる。
取付部材73および74は、固定機構部2fを搬送部2eの支持フレーム20の凹部20aの内部に取り付けるために設けられている。この取付部材73の所定の位置には、図10および図13に示すように、光透過型のセンサ73aが取り付けられている。なお、センサ73aは、本発明の「光センサ」および「第1検知手段」の一例である。センサ73aは、当接部材72dの所定の部分を検知することによって、載置部71の載置台71aに載置されたスライドガラス10が固定片72bによって固定されているか否かを検知するために設けられている。また、取付部材73は、図8および図11に示すように、固定部72の当接部材72dが水平方向(図11のX方向)に移動する際に通過するための開口部73bを有している。また、取付部材74の所定の位置には、図6、図10および図13に示すように、当接ピン74aが取り付けられている。この当接ピン74aは、図14に示すように、固定部72の固定片72bの上端面が搬送ベルト22の上面よりも下方に位置するように、固定片72bを回動させるために設けられている。
図2に示した乾燥部2gは、分注・塗抹位置90においてスライドガラス10上に塗抹された血液標本を乾燥させるために設けられている。この乾燥部2gは、図9および図12に示すように、直動型のモータ80と、モータ80の駆動軸81に連動して上下方向に移動する上下動部材82と、上下動部材82の上端に取り付けられた載置台83と、載置台83に取り付けられた検知部材84と、乾燥部2gを搬送部2eの支持フレーム20の凹部20aの内部に取り付けるための取付部材85と、取付部材85に取り付けられた光透過型のセンサ86(図12参照)と、搬送ベルト22を上方から覆うように設置されたファン87(図5参照)とを含んでいる。なお、モータ80は、本発明の「第2駆動源」の一例であり、上下動部材82は、本発明の「第3支持部材」の一例であり、載置台83は、本発明の「乾燥用載置台」の一例である。また、検知部材84およびセンサ86は、本発明の「第2検知手段」の一例であり、ファン87は、本発明の「送風機」の一例である。
載置台83は、図17に示すように、第1乾燥位置92aおよび第2乾燥位置92bに搬送されるスライドガラス10を水平状態で載置するために設けられている。この載置台83は、搬送ベルト22上のスライドガラス10を搬送ベルト22の上面よりも上方に移動させて乾燥させるとともに、搬送ベルト22の上面よりも下方に移動してスライドガラス10の載置を解除することが可能なように構成されている。載置台83の上面の中央部分には、図5および図6に示すように、位置規制用の2つのネジ部材83aがY方向に沿って所定の間隔を隔てて取り付けられている。この2つのネジ部材83aにより、第1乾燥位置92aと第2乾燥位置92bとが規制される。また、図5に示すように、載置台83のX方向に沿った両端部分には、それぞれ、上方に向かって折り曲げられた2つの折り曲げ部83bおよび83cが形成されている。この折り曲げ部83bおよび83cは、載置台83上に載置されたスライドガラス10がファン87の風圧によりX方向にずれて載置台83から脱落するのを防止するために設けられている。また、図17に示すように、センサ86は、載置台83とともに上下方向に移動する検知部材84を検知することによって、載置台83が搬送ベルト22の上面よりも上方に位置するか否かを検知するために設けられている。
また、樹脂製のカセット3は、塗抹が施されたスライドガラス10および染色工程で用いる液体(染色液)を収容することが可能なように構成されている。具体的には、カセット3は、図3および図4に示すように、スライドガラス収納孔3aと、染色液吸引分注孔3bと、仕切部3cおよび3dと、スライドガラス支持部3eと、磁石に吸着可能な金属からなる2つの磁石吸着部材3fと、搬送ベルト係合部3gと、側面部3hおよび3iとを含んでいる。スライドガラス収納孔3aと、染色液吸引分注孔3bとは、内部で繋がっている。また、図2に示すように、カセット収容部4は、カセット3を搬入するために設けられており、送り込みベルト4aを含んでいる。また、カセット収容部4には、カセット収容部4のカセット待機位置94のカセット3の数量が所定の数量(たとえば、10個)以下になることを検知するためのカセット残量検知センサ4bと、カセット収容部4のカセット待機位置94の搬送路5cにカセット3が存在するか否かを検知するためのカセット有無検知センサ4cとが設けられている。
また、カセット搬送部5は、カセット収容部4から搬入されたカセット3をスライドガラス挿入部6および染色部7に搬送するために設けられている。このカセット搬送部5は、図2に示すように、水平方向に移動可能なカセット搬送部材5aと、カセット搬送部材5aを水平方向に移動させるための駆動ベルト5bと、カセット収容部4から供給されたカセット3を搬送するための搬送路5cとを含んでいる。カセット搬送部材5aは、カセット3の側面部3h(図3参照)を押しながら搬送する当接片51aおよび51bが形成された当接部材51を有している。この当接部材51は、カセット搬送部材5aがカセット3の搬送後にフレーム11に設けられた接触部材11aに接触することにより、カセット3に接触可能な作動位置からカセット3とは非接触となる退避位置に移動されるように構成されている。
図2に示したスライドガラス挿入部6は、塗抹および印字が施されたスライドガラス10をカセット3のスライドガラス収納孔3aに収納するために設けられている。このスライドガラス挿入部6には、カセット3を水平方向に配置してスライドガラス10を挿入可能な状態にするためのカセット方向移動部材6aと、カセット方向移動部材6aにより水平方向に配置されたカセット3の高さ方向の位置決めを行う位置決め部6bと、水平方向に配置されたカセット3の横方向の位置決めを行う2つの位置決め部6cと、スライドガラス挿入部6に位置するカセット3にスライドガラス10が収納されているか否かを検知するためのセンサ6dとが設けられている。カセット方向移動部材6aは、所定の方向に回動することにより水平方向位置と垂直方向位置とに移動可能に構成されている。
図2に示した染色部7は、カセット搬送部材5aにより搬送されたカセット3の染色液吸引分注孔3bに染色液を供給することにより、塗抹済みのスライドガラス10に染色を施すために設けられている。この染色部7は、カセット搬送部材5aにより搬送されたカセット3を染色部7の第2吸引排出部7dに送り込むための送り込み部材7aと、送り込み部材7aから送り込まれたカセット3を搬送するための搬送ベルト7bと、カセット3に対して染色液の供給および排出を行うための第1〜第5吸引排出部7c〜7gと、染色済のスライドガラス10を乾燥するためのファン7hと、カセット3を搬送ベルト7bから保管部8の搬送ベルト8b側へ送り出すための送り出し機構部7iと、第2吸引排出部7dにおいてスライドガラス10を乾燥するためのファン7jとを含んでいる。
また、図2に示した保管部8は、染色部7により染色されたスライドガラス10が収納されたカセット3を保管するために設けられている。この保管部8には、送り出し機構部7iにより染色部7の搬送ベルト7bから送り出されたカセット3を保管部8の搬送ベルト8bに送り込むための送り込み部材8aと、送り込み部材8aから送り込まれたカセット3を搬送するための搬送ベルト8bとが設けられている。
次に、図1〜図17を参照して、本実施形態による血液塗抹標本作製装置100の動作について説明する。まず、図2に示したカセット収容部4によるカセット3の搬入動作と、カセット搬送部5によるスライドガラス挿入部6へのカセット3の搬送動作とが行われる。具体的には、まず、カセット収容部4にカセット3をセットする。これにより、カセット3の搬送ベルト係合部3g(図3および図4参照)がカセット収容部4の送り込みベルト4aに係合された状態でカセット3が搬送されて、カセット待機位置94に送り込まれる。なお、カセット収容部4のカセット待機位置94のカセット3の数量が所定の数量(たとえば、10個)以下になった場合には、カセット残量検知センサ4bにより検知されて表示操作部101(図1参照)に、「カセットを補充してください」などの表示が行われる。カセット待機位置94のカセット3のうちの先頭のカセット3は、搬送路5cに配置される。この搬送路5cに配置されたカセット3は、カセット有無検知センサ4cにより検知されて1つずつカセット搬送部5によりスライドガラス挿入部6に搬送される。すなわち、カセット搬送部5を構成するカセット搬送部材5aが、搬送開始位置95からカセット3の側面部3h(図3および図4参照)を押しながら移動することによって、カセット3はスライドガラス挿入部6に搬送される。
図2に示したスライドガラス挿入部6では、まず、カセット3のスライドガラス収納孔3aにスライドガラス10が収納されているか否かがセンサ6dにより判断される。そして、カセット3にスライドガラス10が収納されていると判断された場合には、そのまま、カセット搬送部材5aにより搬送路5cに沿ってカセット3が染色部7に移動される。この場合、カセット3は、染色処理が行われずに保管部8に移動される。なお、カセット3が染色部7まで移動されたときに、カセット搬送部材5aは搬送終了位置96まで移動される。また、スライドガラス挿入部6において、スライドガラス10が収納されていないと判断された場合には、以下の吸引分注動作を開始する。
吸引分注動作としては、まず、図1に示すように、起動スイッチ102が押されて血液塗抹標本作製装置100が起動した状態で、血液検体が収容された試験管151が収納された検体ラック150を搬送装置200の搬入部201にセットする。そして、表示操作部101に表示された自動吸引のスタートスイッチを押す。これにより、検体ラック150は、搬送装置200の取り出し部202に搬送される。この後、血液塗抹標本作製装置100のハンド部材160が、検体ラック150の血液が収容された試験管151を把持する。そして、ハンド部材160を上昇させることにより試験管151を持ち上げるとともに、ハンド部材160を回動させることにより試験管151を撹拌した後、図2に示す吸引分注機構部1に試験管151を配置する。そして、ピアサ1aを試験管151のゴム栓151aに突き刺して血液を吸引する。この吸引動作の際には、バルブ1dを開放状態(オン状態)にするとともに、バルブ1eを遮断状態(オフ状態)にする。血液の吸引動作を終了した後、バルブ1dを遮断状態(オフ状態)にするとともに、バルブ1eを開放状態(オン状態)にする。この後、ピペット1bを図2に示した分注・塗抹位置90に移動させた後、スライドガラス10に血液をピペット1bから滴下(分注)する。
上記した吸引分注機構部1による吸引分注動作と並行して、または、吸引分注動作の後、塗抹部2による塗抹動作が行われる。この塗抹部2では、スライドガラス10を分注・塗抹位置90(図2参照)に供給するとともに、スライドガラス10に滴下された血液を塗抹して乾燥し、かつ、スライドガラス10に印字を行う。具体的には、図2に示すように、2つのスライドガラス収納部2aに収納されたスライドガラス10が、スライドガラス取出機構2bおよびチャック2cにより、搬送部2e上の供給位置91に供給される。そして、搬送部2eにより、スライドガラス10が分注・塗抹位置90に搬送された後、固定機構部2fにより固定される。なお、このスライドガラス10を分注・塗抹位置90に搬送する動作および固定する動作は、上記した吸引分注動作の前に行われている。
ここで、図2、図5〜図8、図10、図11および図13〜図15を参照して、搬送部2eによるスライドガラス10の分注・塗抹位置90への搬送動作および固定機構部2fによるスライドガラス10の固定動作について詳細に説明する。まず、図2に示すように、スライドガラス10は、チャック2cによって搬送部2eの搬送ベルト22上の供給位置91に供給される。そして、図6に示すように、固定板29aに取り付けられたセンサ27が供給位置91のスライドガラス10を検知すると、モータ21aが所定の方向に回転駆動する。このモータ21aの駆動力が、図5および図8に示すように、プーリ21bおよび駆動ベルト21dを介してプーリ21cに伝わる。これにより、駆動伝達軸21eが図5の矢印A方向に回転される。
これにより、駆動伝達軸21eの両端に取り付けられた一対の駆動側プーリ21fが図5および図7の矢印A方向に回転する。そして、駆動側プーリ21fと支持プーリ21g、21hおよび21iとに装着された一対の搬送ベルト22が互いに同期して図5および図6の矢印B方向に移動する。その結果、一対の搬送ベルト22により下面を支持されたスライドガラス10は、一対の固定板29aおよび29bの下方に位置するように供給位置91から分注・塗抹位置90に向かって搬送される。なお、スライドガラス10の分注・塗抹位置90への搬送の際には、図14に示すように、固定部72の固定片72bは、当接ピン74aにより矢印C方向に回動されているので、固定片72bの上端面は、搬送ベルト22の上面よりも下方に位置する。このため、固定片72bによってスライドガラス10の搬送が妨げられることはない。また、モータ21aを上記した所定の方向とは反対の方向に回転駆動させたときは、一対の搬送ベルト22は、互いに同期して図5および図6の矢印D方向に移動する。
そして、分注・塗抹位置90にスライドガラス10が搬送された後、固定機構部2fによるスライドガラス10の固定動作が行われる。具体的には、図14に示す状態から、エアシリンダ70aが駆動することによりピストンロッド70bが図14の矢印E方向に移動する。これにより、連結部材70cによりピストンロッド70bに連結された固定部72の支持部材72aも図14の矢印E方向に移動される。この支持部材72aの矢印E方向への移動に伴って、軸72fを中心に支持部材72aに回動可能に取り付けられた固定片72bが、図14の矢印E方向へ移動するとともに、図14の矢印F方向へ回動する。また、固定部72の支持部材72aの図14の矢印E方向への移動に伴って、支持部材72aに取り付けられた当接部材72dが矢印E方向に移動する。ここで、当接部材72dのローラ部材71dの上面に対する当接部分(下面部分)は、図15に示すように、先端に向かって下方に傾斜して形成されている。また、当接部材72dの下面(当接部分)は、ローラ部材71dの上面に当接することにより、引張りコイルバネ71eの付勢力により上方向に付勢されている載置部71の支持部材71bを下方に押圧している。この当接部材72dの当接部分(下面部分)の下方への傾斜と、引張りコイルバネ71eによる支持部材71b(ローラ部材71d)に対する上方向への付勢力とによって、当接部材72dが図14の矢印E方向に移動するに従い、当接部材72dの下面のローラ部材71dの上面に対する当接位置が高くなる。その結果、載置台71を支持する支持部材71bは、引張りコイルバネ71eの付勢力によって図14の矢印G方向に移動する。
これらの結果、固定部72の支持部材72aが図14の矢印E方向へ移動することによって、載置部71の支持部材71bに取り付けられた載置台71aが上方に移動するとともに、固定片72bが搬送ベルト22の上面よりも上方に移動しながら載置台71aの方向に移動する。これにより、分注・塗抹位置90のスライドガラス10を、搬送ベルト22の上面よりも上方に移動させて、一対の固定板29aおよび29bに下方から押し当てた状態で固定する固定動作が完了する(図6、図10および図11参照)。そして、この状態で、スライドガラス10にピペット1bを用いて血液の滴下(分注)が行われる。なお、図13に示すように、載置部71の載置台71aにスライドガラス10が載置されていない状態で固定部72の支持部材72aが図13の矢印E方向に移動した場合には、固定片72bは、スライドガラス10が載置台71aに載置されている場合(図10参照)に比べて、図13の矢印E方向により多く移動する。これによって、支持部材72aに取り付けられた当接部材72dが図13の矢印E方向により多く移動して、取付部材73に取り付けられたセンサ73aに検知される。そして、センサ73aは、載置台71aにスライドガラス10が載置されていないと判断して、ピペット1bによる血液の滴下(分注)が中止される。
その一方、図10に示すように、載置部71の載置台71aにスライドガラス10が載置されている状態で固定部72の支持部材72aが図10の矢印E方向に移動した場合には、固定片72bがスライドガラス10の側面に当接することによって、支持部材72aの矢印E方向への移動が停止される。これによって、支持部材72aに取り付けられた当接部材72dは、取付部材73に取り付けられたセンサ73aに検知されない位置で図10の矢印E方向への移動を停止する。その結果、センサ73aは、載置台71aにスライドガラス10が載置されていると判断して、ピペット1bによる血液の滴下(分注)が行われる。
その後、引きガラス2d(図2参照)が、スライドガラス10に当接するように移動されるとともに、スライドガラス10の長手方向に往復移動されることにより、分注・塗抹位置90でスライドガラス10に滴下された血液が塗抹される。この後、塗抹済みのスライドガラス10は、固定機構部2fによる固定動作が解除されて搬送ベルト22上に戻された後、搬送ベルト22により待機位置93を介して第1乾燥位置92aに搬送される。
ここで、固定機構部2fによる固定動作の解除について説明する。具体的には、図10に示す状態から、エアシリンダ70aが駆動することによりピストンロッド70bが図10の矢印H方向に移動する。これにより、連結部材70cによりピストンロッド70bに連結された支持部材72aも図10の矢印H方向に移動される。この支持部材72aの矢印H方向への移動に伴って、軸72fを中心に支持部材72aに回動可能に取り付けられた固定片72bが、図10の矢印H方向へ移動するとともに、取付部材74に取り付けられた当接ピン74aに当接して図10の矢印C方向へ回動する。また、図10に示すように、固定部72の支持部材72aの矢印H方向への移動に伴って、支持部材72aに取り付けられた当接部材72dが矢印H方向に移動する。ここで、当接部材72dのローラ部材71dの上面に対する当接部分(下面部分)は、図11に示すように、下方に傾斜して形成されている。また、当接部材72dの下面(当接部分)は、ローラ部材71dの上面に当接することにより、引張りコイルバネ71eの付勢力により上方向に付勢されている載置部71の支持部材71bを下方に押圧している。この当接部材72dの当接部分(下面部分)の下方への傾斜と、引張りコイルバネ71e上方向への付勢力に抗して支持部材71b(ローラ部材71d)を下方向へ押圧する当接部材72dの押圧力とによって、当接部材72dが図10の矢印H方向に移動するに従い、当接部材72dの下面のローラ部材71dの上面に対する当接位置が低くなる。その結果、載置台71aを支持する支持部材71bは、引張りコイルバネ71eの付勢力に抗して図10の矢印I方向に移動する。
これらの結果、固定部72の支持部材72aが図10の矢印H方向へ移動することによって、載置部71の支持部材71bに取り付けられた載置台71aが下方に移動するとともに、固定片72bが載置台71aから遠ざかりながら、固定片72bの上端面が搬送ベルト22の上面よりも下方に移動する。これにより、固定機構部2fによる分注および塗抹済みのスライドガラス10を搬送ベルト22上に戻す動作が完了する。
そして、図6に示すように、塗抹済みのスライドガラス10は、搬送部2eの搬送ベルト22により分注・塗抹位置90から第1乾燥位置92aの方向(図6の矢印D方向)に搬送される。ここで、固定板29aに取り付けられたセンサ25および26により第1乾燥位置92aおよび第2乾燥位置92bの少なくとも一方の位置に他のスライドガラス10が存在すると判断された場合は、分注・塗抹位置90から搬送されたスライドガラス10は、センサ24に検知されることにより、一時的に、待機位置93で搬送ベルト22による搬送を中断されて待機状態になる。そして、乾燥部2gによる他のスライドガラス10の乾燥作業が終了した後、スライドガラス10は、搬送ベルト22により待機位置93から第1乾燥位置92aに移動される。一方、固定板29aに取り付けられたセンサ25および26により第1乾燥位置92aおよび第2乾燥位置92bの両方の位置に他のスライドガラス10が存在しないと判断された場合は、分注・塗抹位置90から搬送されたスライドガラス10は、待機位置93で待機状態になることなく第1乾燥位置92aに搬送される。そして、乾燥部2gによりスライドガラス10の乾燥作業が行われる。
次に、図2、図5、図6、図9、図12、図16および図17を参照して、乾燥部2gによる塗抹済みのスライドガラス10の乾燥動作について詳細に説明する。なお、乾燥部2gによるスライドガラスの乾燥は、隣接する第1乾燥位置92aおよび第2乾燥位置92bで2回行われる。まず、図9および図12に示す状態から、直動型のモータ80が所定の方向に駆動することによって、モータ80の駆動軸81が図9および図12の矢印J方向に移動する。そして、モータ80の駆動軸81に連動して上下動部材82が図9および図12の矢印J方向に移動する。これにより、図16および図17に示すように、上下動部材82に取り付けられた載置台83が搬送ベルト22の上面よりも上方に移動してスライドガラス10を載置する。また、このとき、載置台83に取り付けられた検知部材84も載置台83とともに上方(図12の矢印J方向)に移動されて、取付部材85に取り付けられたセンサ86に検知される。これにより、ファン87(図5参照)が作動して、スライドガラス10上の血液標本の1回目の乾燥作業が行われる。
なお、乾燥部2gによる乾燥作業中は、スライドガラス10は、図16および図17に示すように、搬送ベルト22の上面よりも上方に位置している。これにより、搬送ベルト22が移動したとしても、乾燥部2gの載置台83上のスライドガラス10が搬送されることはない。この結果、乾燥部2gによるスライドガラス10の乾燥作業中に、他のスライドガラス10を供給位置91から分注・塗抹位置90に搬送して塗抹を行い、さらに、待機位置93まで搬送することが可能である。また、1回の乾燥作業に要する時間は、供給位置91のスライドガラス10を分注・塗抹位置90に搬送して塗抹を行った後、待機位置93まで搬送するのに要する時間(本実施形態では、約20秒)に実質的に等しくなるようにセットされている。これにより、塗抹済みのスライドガラス10が待機位置93に搬送されたときに、乾燥作業が終了することにより、直ちに待機位置93のスライドガラス10を第1乾燥位置92aに搬送することが可能である。
そして、所定の乾燥時間(本実施形態では、約20秒)が経過した後、モータ80が上記した所定の方向とは反対の方向に駆動することによって、モータ80の駆動軸81が図16および図17の矢印K方向に移動する。そして、モータ80の駆動軸81に連動して上下動部材82が図16および図17の矢印K方向に移動する。これにより、上下動部材82に取り付けられた載置台83が搬送ベルト22の上面よりも下方に移動してスライドガラス10を搬送ベルト22上に戻す。このとき、載置台83に取り付けられた検知部材84が載置台83とともに下方(図17の矢印K方向)に移動されて、図12に示すように、取付部材85に取り付けられたセンサ86に検知されない位置に移動する。これにより、ファン87(図5参照)の作動が解除されて、スライドガラス10上の血液標本の1回目の乾燥作業が終了する。
次に、第1乾燥位置92aでの1回目の乾燥作業が終了したスライドガラス10は、搬送ベルト22により第1乾燥位置92aから第2乾燥位置92bに移動される。なお、図6に示すように、待機位置93および第1乾燥位置92aの間の間隔と、第1乾燥位置92aおよび第2乾燥位置92bの間の間隔とは、実質的に等しくなるように構成されている。これにより、待機位置93のスライドガラス10が第1乾燥位置92aに移動されるときには、第1乾燥位置92aの他のスライドガラス10が第2乾燥位置92bに移動される。そして、上記した1回目の乾燥作業の動作と同様の乾燥動作により乾燥部2gによる2回目の乾燥作業が行われる。そして、乾燥部2gによる2回目の乾燥作業が終了した後、搬送ベルト22により搬送部2eの第2乾燥位置92b側の端部に搬送されたスライドガラス10は、図2に示すように、移動片2hによって印字部2iに移動される。そして、印字部2iにおいて、スライドガラス10のフロスト部10aに、検体番号、日付、受付番号、氏名などが印字される。その後、移動片2jにより、印字後のスライドガラス10がガイド溝2kに沿ってスライドガラス挿入部6側に移動される。
上記した吸引分注動作、塗抹動作および2回の乾燥動作が終了した後、カセット3へのスライドガラス10の挿入動作が行われる。具体的には、カセット方向移動部材6aを所定の方向に回動させることにより、カセット3を垂直方向位置から水平方向位置(図2の2点鎖線の位置)に移動させてスライドガラス10を挿入可能な状態にする。この状態で、塗抹部2の移動片2jをガイド溝2kに沿って前進移動させることにより、塗抹済みのスライドガラス10をカセット3のスライドガラス収納孔3aに挿入する。これにより、カセット3に、塗抹済みのスライドガラス10が収納される。この後、カセット方向移動部材6aを上記所定の方向とは逆方向に回動させることにより、カセット3を元の垂直方向位置に戻す。そして、塗抹済みのスライドガラス10が収納されたカセット3が、カセット搬送部材5aの当接部材51の当接片51aおよび51bにより染色部7に搬送される。
染色部7では、まず、第1吸引排出部7cにより、カセット3のスライドガラス収納孔3aから塗抹済みのスライドガラス10を持ち上げるとともに、カセット3の染色液吸引分注孔3bにメタノールを分注する。そして、塗抹済みのスライドガラス10をカセット3に戻した後、塗抹済みのスライドガラス10が収納されたカセット3が1つずつ、送り込み部材7aにより搬送ベルト7bに載せられる。
そして、搬送ベルト7bにより、カセット3が第2吸引排出部7dに搬送される。このようにして、カセット3が送り込み部材7aを用いて第2吸引排出部7dに送り込まれる。
第2吸引排出部7dでは、カセット3のスライドガラス収納孔3aから塗抹済みのスライドガラス10を持ち上げるとともに、スライドガラス10の塗抹面にファン7jによる送風を約1秒〜約60秒間当てて塗抹面上の液体成分を蒸発させることによって乾燥させる。なお、第1吸引排出部7cにより塗抹済みのスライドガラス10がメタノールに浸漬されてから第2吸引排出部7dによりスライドガラス10が持ち上げられるまでの時間(浸漬時間)は、約20秒〜約120秒である。
次に、染色処理(メイグリュンワルド・ギムザ2重染色処理)が施される。まず、第2吸引排出部7dにおいて、カセット3の染色液吸引分注孔3bからメタノールが吸引されて排出された後、カセット3のスライドガラス収納孔3aにスライドガラス10を戻す。次にカセット3の染色液吸引分注孔3bからメイグリュンワルド液(主成分はメタノールで99%)が分注され、塗抹済みのスライドガラス10をメイグリュンワルド液に浸漬する。これにより、メイグリュンワルド・ギムザ2重染色処理が開始される。そして、カセット3が搬送ベルト7bにより搬送されながら、塗抹済みのスライドガラス10は、約1分〜約5分間、染色処理として、メイグリュンワルド液に浸漬される。そして、第3吸引排出部7eにより、カセット3の染色液吸引分注孔3bからメイグリュンワルド液が吸引されて排出された後、カセット3の染色液吸引分注孔3bにメイグリュンワルド希釈液が分注される。そして、カセット3が搬送ベルト7bにより搬送されながら、塗抹済みのスライドガラス10は、約1分〜約5分間、メイグリュンワルド希釈液に浸漬される。そして、第4吸引排出部7fにより、カセット3の染色液吸引分注孔3bからメイグリュンワルド希釈液が吸引されて排出された後、カセット3の染色液吸引分注孔3bにギムザ希釈液が分注される。そして、カセット3が搬送ベルト7bにより搬送されながら、塗抹済みのスライドガラス10は、約1分〜約20分間、ギムザ希釈液に浸漬される。
次に、第5吸引排出部7gにより、カセット3の染色液吸引分注孔3bからギムザ希釈液が吸引されて排出された後、カセット3の染色液吸引分注孔3bに対して洗浄液が分注および吸引されて染色済みのスライドガラス10が水洗される。その後、染色済みのスライドガラス10は、ファン7hにより乾燥される。
そして、ファン7hによる乾燥が行われた染色済みのスライドガラス10が収納されたカセット3は、図2に示した送り出し機構部7iにより、搬送ベルト7bから保管部8の搬送ベルト8b側へ順次送り出される。そして、保管部8の送り込み部材8aによりカセット3を保管部8の搬送ベルト8bに送り込む。これにより、送り込み部材8aから送り込まれたカセット3は、搬送ベルト8bにより保管部8に搬送されて保管される。
一方、カセット搬送部材5aは、図2に示した染色部7の搬送終了位置96までカセット3を搬送した後、搬送開始位置95に戻る。この場合、カセット搬送部材5aがフレーム11に設けられた接触部材11aに接触することにより、当接部材51は、カセット3に接触可能な作動位置からカセット3とは非接触となる退避位置に移動される。そして、搬送開始位置95に到着したカセット搬送部材5aの当接部材51は、再び退避位置から作動位置に戻る。これにより、カセット搬送部材5aは、次のカセット3を搬送可能な状態になる。そして、カセット搬送部材5aは、当接片51aおよび51bにより次のカセット3の側面部3hを押すことによって、次のカセット3をスライドガラス挿入部6まで搬送する。
本実施形態では、上記のように、スライドガラス10上に塗抹標本を作製するための塗抹部2に、スライドガラス10を載置するための載置部71およびスライドガラス10を固定するための固定部72を設けることによって、塗抹標本の作製の際にスライドガラス10を載置して固定することができるので、スライドガラス10が移動するのを抑制することができる。また、載置部71および固定部72を移動させる駆動部70を設けることによって、その駆動部70により、固定部72をスライドガラス10の固定位置に移動させることができるとともに、載置部71を載置位置に移動させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、駆動部70の1つのエアシリンダ70aにより載置部71および固定部72の両方を移動させることによって、載置部71および固定部72の各々を移動させるための駆動源を別個に設ける場合に比べて、駆動部70の構造を簡素化することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、本発明の標本作製装置を、血液塗抹標本作製装置に適用した例を示したが、本発明はこれに限らず、血液塗抹標本作製装置以外の標本作製装置に適用してもよい。
また、上記実施形態では、載置部71および固定部72を移動させる駆動源として、エアシリンダ70aを用いたが、本発明はこれに限らず、エアシリンダ70a以外の1つの駆動源を用いて載置部71および固定部72を移動させるようにしてもよい。なお、載置部71を移動させるための駆動源と、固定部72を移動させるための駆動源とを別個に設けてもよい。
本発明の一実施形態による血液塗抹標本作製装置および搬送装置の全体構成を示した斜視図である。 図1に示した一実施形態による血液塗抹標本作製装置の内部構造を示した平面図である。 図2に示した一実施形態による血液塗抹標本作製装置に用いるカセットおよびスライドガラスを示した斜視図である。 図2に示した一実施形態による血液塗抹標本作製装置に用いるカセットおよびスライドガラスを示した斜視図である。 図2に示した一実施形態による血液塗抹標本作製装置の塗抹部における搬送部と固定機構部と乾燥部とを示した斜視図である。 図5に示した一実施形態による血液塗抹標本作製装置の塗抹部における搬送部と固定機構部と乾燥部とを示した上面図である。 図5に示した一実施形態による血液塗抹標本作製装置の塗抹部における搬送部と固定機構部と乾燥部とを装置の奥方向から見た状態を示した図である。 図5に示した一実施形態による血液塗抹標本作製装置の塗抹部における搬送部と固定機構部と乾燥部とを示した左側面図である。 図5に示した一実施形態による血液塗抹標本作製装置の塗抹部における搬送部と固定機構部と乾燥部とを示した右側面図である。 図5に示した一実施形態による血液塗抹標本作製装置の塗抹部における固定機構部を装置の奥方向から見た状態を示した図である。 図8中の300−300線に沿って切断した図10に対応する断面図である。 図5に示した一実施形態による血液塗抹標本作製装置の塗抹部における乾燥部を装置の奥方向から見た状態を示した図である。 図10に示した一実施形態による血液塗抹標本作製装置の塗抹部におけるスライドガラスを載置部に載置せずに固定部を固定位置の方向に移動させた状態を示した図である。 図5に示した一実施形態による血液塗抹標本作製装置の塗抹部における固定部のスライドガラスの固定動作を説明するための図である。 図8中の300−300線に沿って切断した図14に対応する断面図である。 図5に示した一実施形態による血液塗抹標本作製装置の塗抹部における乾燥部のスライドガラスの乾燥動作を説明するための図である。 図5に示した一実施形態による血液塗抹標本作製装置の塗抹部における乾燥部のスライドガラスの乾燥動作を説明するための図である。
符号の説明
2 塗抹部
2e 搬送部
2g 乾燥部
10 スライドガラス
22 搬送ベルト
70 駆動部
70a エアシリンダ(第1駆動源)
71 載置部
71a 載置台(塗抹用載置台)
71b 支持部材(第1支持部材)
72 固定部
72a 支持部材(第2支持部材)
72b 固定片(固定部材)
72d 当接部材(検知片、第1検知手段)
73a センサ(光センサ、第1検知手段)
74a 当接ピン
80 モータ(第2駆動源)
82 上下動部材(第3支持部材)
83 載置台(乾燥用載置台)
84 検知部材(第2検知手段)
86 センサ(第2検知手段)
87 ファン(送風機)
100 血液塗抹標本作製装置(標本作製装置)
200 搬送装置

Claims (12)

  1. スライドガラス上に塗抹標本を作製するための塗抹部を備え、
    前記塗抹部は、
    前記スライドガラスを搬送するための搬送部と、
    前記スライドガラスを載置するための載置部と、
    前記載置部に載置された前記スライドガラスを固定するための固定部と、
    前記載置部および前記固定部を移動させる駆動部とを含む、標本作製装置。
  2. 前記駆動部は、前記載置部および前記固定部を移動させる1つの第1駆動源を含む、請求項1に記載の標本作製装置。
  3. 前記載置部は、前記スライドガラスを載置する載置位置と、前記スライドガラスの載置を解除する退避位置とを移動可能であり、
    前記固定部は、前記載置部が前記載置位置に移動するときに前記スライドガラスを固定する固定位置に移動するとともに、前記載置部が前記退避位置に移動するときに前記スライドガラスを固定しない非固定位置に移動する、請求項1または2に記載の標本作製装置。
  4. 前記載置部は、前記スライドガラスを載置する塗抹用載置台と、前記塗抹用載置台を支持するとともに、前記載置位置に対応する上方位置および前記退避位置に対応する下方位置に移動可能な第1支持部材とを含み、
    前記固定部は、前記スライドガラスを固定する固定部材と、前記固定部材を支持するとともに、前記駆動部に連結され、かつ、前記固定位置に対応する第1水平位置と前記非固定位置に対応する第2水平位置との間で移動可能な第2支持部材と、前記第2支持部材とともに移動するように設けられ、前記載置部の第1支持部材に当接する当接部材とを含み、
    前記駆動部により前記固定部の第2支持部材が前記固定位置に対応する第1水平位置および前記非固定位置に対応する第2水平位置に移動される際に、前記当接部材が前記載置部の第1支持部材に対して水平方向に移動しながら当接することによって、前記載置部の第1支持部材が前記載置位置に対応する上方位置および前記退避位置に対応する下方位置に移動される、請求項3に記載の標本作製装置。
  5. 前記固定部の当接部材は、前記第2支持部材の前記第1水平位置と前記第2水平位置との間の移動に伴って前記第1支持部材に当接する高さが変化するように所定の方向に傾斜して形成された当接部分を含む、請求項4に記載の標本作製装置。
  6. 前記搬送部は、搬送ベルトを含み、
    前記固定部の固定部材は、前記第2支持部材に回動可能に取り付けられるとともに、前記固定部が前記固定位置に位置するときに前記搬送ベルトの上面よりも上方に突出するように回動され、前記固定部が前記非固定位置に位置するときに前記搬送ベルトの上面よりも下方に位置するように回動される、請求項4または5に記載の標本作製装置。
  7. 前記搬送部は、前記固定部の固定部材に当接する当接ピンを含み、
    前記固定部材は、前記固定部が前記非固定位置に位置するときに前記搬送部の当接ピンに当接することにより、前記搬送ベルトの上面よりも下方に位置するように回動される、請求項6に記載の標本作製装置。
  8. 前記塗抹部は、前記載置部に前記スライドガラスが載置されていることを検知する第1検知手段を含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の標本作製装置。
  9. 前記第1検知手段は、前記当接部材に一体的に形成された検知片と、前記検知片を検知する光センサとを含む、請求項8に記載の標本作製装置。
  10. 前記スライドガラス上の塗抹標本を乾燥させるための乾燥部をさらに備え、
    前記乾燥部は、前記スライドガラスを載置する乾燥用載置台と、前記乾燥用載置台を支持する第3支持部材と、前記第3支持部材を移動させる第2駆動源と、前記スライドガラス上の塗抹標本を乾燥させるための送風機とを含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載の標本作製装置。
  11. 前記搬送部は、搬送ベルトを含み、
    前記乾燥用載置台は、前記搬送ベルトの上面よりも上方に位置するとともに、前記搬送ベルト上の前記スライドガラスを載置して乾燥させる乾燥位置と、前記搬送ベルトの上面よりも下方に位置するとともに、前記スライドガラスの載置を解除して前記スライドガラスを前記搬送ベルトに戻す解除位置とを移動可能であり、
    前記乾燥用載置台が前記乾燥位置に位置するとき、前記送風機により前記スライドガラス上の塗抹標本を乾燥させる、請求項10に記載の標本作製装置。
  12. 前記乾燥部は、前記乾燥用載置台が前記乾燥位置に位置することを検知する第2検知手段を含む、請求項11に記載の標本作製装置。
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