JP6237894B2 - せん断加工部品の製造方法及び製造装置 - Google Patents
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Description
本願は、2014年05月08日に、日本国に出願された特願2014−097044号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
自動車や建設機械、さらには各種プラント等で用いられるせん断加工部品の製造に際しては、図16A及び図16Bに示すように、ダイ3上に被加工材1を載置した後に、パンチ2を図中の白抜き矢印の方向に押し込むことによって被加工材1を打ち抜く、せん断加工で製造されることが多い。
図17に示すように、せん断加工により形成された被加工材1のせん断加工面8は、被加工材1がパンチ2により押し込まれて形成されるダレ4と、パンチ2及びダイ3間のクリアランス内(以下、本明細書において特に断りなく「クリアランス」と表記した場合は、パンチ及びダイ間のクリアランスを意味する)に被加工材1が引き込まれて局所的に引き伸ばされて形成されるせん断面5と、パンチ2及びダイ3間のクリアランス内に引き込まれた被加工材1が破断して形成された破断面6と、被加工材1の裏面に生じるバリ7と、を含む。
なお、ここで言う「刃先の欠損」は、「刃先の摩耗」とは異なる現象である。すなわち、摩耗は、刃先の丸みが加工回数の増加とともに増していく現象であるのに対し、欠損は、刃先が割れにより欠けて無くなる現象である。
また、工具刃先の欠損に対しては、工具の締結部を柔軟なものとして、工具刃先が接触する際のショックを吸収及び緩和する方法や、例えば非特許文献2に開示されるようにパンチの刃先のみを丸めたり、面取りしたりする方法が知られている。
また、上記非特許文献2に記載されている、パンチのみに刃先の丸みを付ける方法では、ダイの刃先欠損を防止することができない。なお、軟鋼のせん断加工に際しては、被加工材でバリが発生するのを防ぐために、パンチ及びダイの双方の刃先を鋭角にする必要が有り、上記非特許文献2に記載のような丸みや面取りを刃先に付けるとしても、パンチ及びダイの何れか一方のみに限定しないとせん断工具としての機能を十分に果たせない。
上記実験結果よれば、被加工材のビッカース硬度が工具のビッカース硬度の0.3倍以上となる、高張力鋼や超高張力鋼において、工具損傷の発生頻度が急激に高まることがわかった。なお、表1の実験では、それぞれ鋭角の工具刃先を持つパンチ及びダイを用いて実験を行った。また、被加工材の板厚をtとした場合におけるパンチ及びダイ間のクリアランスを0.1×t〜0.2×tの範囲で変更させたが結果に影響はなく、やはり、被加工材の硬度と工具の硬度との比率が支配的であることが確認された。
よって、従来では、高張力鋼や超高張力鋼からなる高強度の被加工材を工具刃先の欠損なしにせん断加工する手段が確立されていなかった。そのため、上述したような、工具刃先の欠損による過大なバリ7の発生を防ぐためには、金型を頻繁に交換せざるを得なかった。
(1)本発明の一態様に係るせん断加工部品の製造方法は、パンチのビッカース硬度及びダイのビッカース硬度の何れか低い方の0.3倍以上1.0倍未満のビッカース硬度を持つ被加工材に対して、前記パンチ及び前記ダイを用いて複数回のせん断加工を行うことにより、複数のせん断加工部品を製造する方法であって、前記ダイに前記被加工材を固定する工程と、前記パンチと前記ダイとを相対的に接近させて前記被加工材の打ち抜き加工を行う工程と、を含む前記せん断加工を複数回行い、これら一連のせん断加工の開始時に、前記被加工材に対向する第1先端面と、前記ダイへの接近方向を基準として前記第1先端面より後退した第1後退面を含む第1刃先と、を備える前記パンチと;前記被加工材に対向する第2先端面と、前記パンチへの接近方向を基準として前記第2先端面より後退した第2後退面を含む第2刃先と、を備える前記ダイと;を用いて前記せん断加工を行い、前記第1先端面に垂直な断面で見た場合の前記第1後退面が、下式1で規定されるRmin(mm)以上かつ下式2で規定されるRmax(mm)以下の曲率を持つ曲面、又は、前記第1先端面の接線に対して45°の傾斜角度と下式3で規定されるαmin(mm)以上かつ下式4で規定されるαmax(mm)以下の幅寸法とを有する面取りであり;前記第2先端面に垂直な断面で見た場合の前記第2後退面が、下式1で規定されるRmin(mm)以上かつ下式2で規定されるRmax(mm)以下の曲率を持つ曲面、又は、前記第2先端面の接線に対して45°の傾斜角度と下式3で規定されるαmin(mm)以上かつ下式4で規定されるαmax(mm)以下の幅寸法とを有する面取りである。
Rmin=(0.9+0.2e -0.08c )(0.3571x 2 -0.2595x+0.0965) ...(式1)
Rmax=(0.9+0.2e -0.08c )(-9.1856x 4 +25.17x 3 -24.95x 2 +11.054x-1.5824) ...(式2)
αmin=0.0222e 2.0833x (0.9+0.1e -0.07c ) ...(式3)
αmax=(0.9+0.1e -0.07c )(-0.3274x 2 +0.9768x-0.1457) ...(式4)
ここで、eは自然対数の底であり、c(mm)は、前記ダイの内側面と前記パンチの外側面との間のクリアランスを示し、xは、前記パンチにあっては前記パンチのビッカース硬度で前記被加工材のビッカース硬度を除算した硬度比であり、前記ダイにあっては前記ダイのビッカース硬度で前記被加工材のビッカース硬度を除算した硬度比であって、なおかつ、0.3≦x<1.0を満たす。
Rmin=(0.9+0.2e -0.08c )(0.3571x 2 -0.2595x+0.0965) ...(式1)
Rmax=(0.9+0.2e -0.08c )(-9.1856x 4 +25.17x 3 -24.95x 2 +11.054x-1.5824) ...(式2)
αmin=0.0222e 2.0833x (0.9+0.1e -0.07c ) ...(式3)
αmax=(0.9+0.1e -0.07c )(-0.3274x 2 +0.9768x-0.1457) ...(式4)
ここで、eは自然対数の底であり、c(mm)は、前記ダイの内側面と前記パンチの外側面との間のクリアランスを示し、xは、前記パンチにあっては前記パンチのビッカース硬度で前記被加工材のビッカース硬度を除算した硬度比であり、前記ダイにあっては前記ダイのビッカース硬度で前記被加工材のビッカース硬度を除算した硬度比であって、なおかつ、0.3≦x<1.0を満たす。
図1に、本発明の一実施形態に係るせん断加工装置の要部を示す。同図に示すように、本実施形態におけるせん断加工部品の製造装置100は、被加工材1を上下より挟み込んで固定するダイ120及び板押え130と、ダイ120に対して相対的に接近して被加工材1を打ち抜くパンチ110と、を備えている。
せん断加工部品の製造装置100は、パンチ110のビッカース硬度及びダイ120のビッカース硬度の何れか低い方の0.3倍以上1.0倍未満のビッカース硬度を持つ高張力鋼板を被加工材1として、複数回のせん断加工を行うことにより、複数のせん断加工部品を製造する装置である。
ダイ120は、被加工材1が載置される台座であり、パンチ110の、同パンチ110の軸線に垂直な断面における外側面114に対して所定のクリアランスcを形成する内側面である貫通孔124が、前記パンチ110と同軸に形成されている。
板押え130は、ダイ120上に載置された被加工材1をダイ120との間に挟み込んで固定する工具であり、ダイ120と同様に、前記パンチ110と同軸の貫通孔131が形成されている。
図2A及び図2Bは、鋼板のせん断加工時におけるバリの発生状況を示す部分断面図である。図2Aは、引張強度が780MPa未満の軟鋼板を被加工材1Aとして用いる場合を示し、図2Bは、引張強度が780MPa以上の高張力鋼板を被加工材1として用いる場合を示している。
以上の試験結果より、せん断加工部のバリ高さが鋼板の硬度(又は引張強度)に応じて異なるのは、鋼板の延性が異なるためであることが推察された。
その結果について図3A〜図3Cを用いて説明する。本実験では、引張強度780MPa以上の高張力鋼板からなる被加工材1を、それぞれが鋭角な工具刃先を持つパンチ300及びダイ310によりせん断加工した。
その結果、刃先301,311は、本来の位置よりも突出した突起となるが、さらにパンチ300をダイ310に近づけて図3Cの過程に至ると、刃先301は塑性流動による押圧力を受けてパンチ300の外側面にまで移動し、ついには欠損する。同様に、刃先311も塑性流動による押圧力を受けてダイ310の内側面まで移動し、そして欠損する。
続いて、パンチ300の外側面に押し出された刃先301は、今度は、パンチ300周囲の被加工材1との相対変移によるせん断力を受けて欠損する。同様に、ダイ310の内側面に押し出された刃先311も、ダイ310内の被加工材1との相対変移によるせん断力を受けて欠損する。
まず、工具刃先に丸みを付ける場合の曲率半径について検討した。具体的には、被加工材のビッカース硬度Hw、工具のビッカース硬度Ht、そして工具間(パンチ及びダイ間)のクリアランスcのそれぞれを設定した上で、工具刃先に生じる塑性変形量をシミュレーション計算した。シミュレーション計算結果の一例を、図4に示す。この図4の例では、塑性変形量の大きさを色分けしており、刃先最先端である符合Hの箇所において、塑性変形量が最大値になっている。この塑性変形量が許容範囲を超えるものであれば、工具刃先における丸みの曲率半径を大きくして再計算し、塑性変形量が前記許容範囲内となる条件を満たす丸みの最小曲率半径を求めた。そして、求まった丸みの最小曲率半径を、上記設定における丸み(R値)の最小値Rminとした。
上記のようなシミュレーション計算を、被加工材のビッカース硬度Hw、工具のビッカース硬度Ht、そして工具間のクリアランスcそれぞれの組み合わせを変えながら行った。その結果を下表2に示す。
Rmin=(0.9+0.2e-0.08c)(0.3571x2-0.2595x+0.0965) ..(式1)
ここで、Rminの単位は(mm)であり、eは自然対数の底である。
また、c(mm)は、工具間のクリアランスであり、穴空け工具の場合には、ダイの内側面とパンチの外側面との間のクリアランスを示す。
また、xは、被加工材のビッカース硬度Hw(MPa)を工具のビッカース硬度Ht(MPa)で除算した無次元数であるx=Hw/Htを示し、なおかつ、後述の理由により0.3≦x<1.0を満たす値となっている。例えば穴空け工具の場合、xは、パンチにあってはパンチのビッカース硬度で被加工材のビッカース硬度を除算した硬度比であり、ダイにあってはダイのビッカース硬度で被加工材のビッカース硬度を除算した硬度比である。
(1)鋭角とした場合と、
(2)半径0.01mmの丸みを付けた場合と、
(3)半径0.04mmの丸みを付けた場合と、
(4)半径0.05mmの丸みを付けた場合と、
(5)半径0.50mmの丸みを付けた場合と、
(6)半径0.60mmの丸みを付けた場合と、
(7)半径1.00mmの丸みを付けた場合と、
のそれぞれについて、直径10mmの穴空け加工を繰り返す工具耐久試験を行った。
図5に示すように、軟鋼板(270MPa鋼板)や590MPa鋼板を被加工材とした場合には、いずれの丸み寸法の工具条件であっても、工具刃先は破損しなかった(図5中の矢印は、2万ショット後でも破損がなかったことを示す。以下、他の図の棒グラフも同様である)。一方、780MPa高張力鋼板を被加工材とした場合には、工具刃先が鋭角のケースとR0.01mmのケースとR0.04mmのケースとにおいて工具刃先の破損が生じたのに対し、本発明例であるR0.05mm〜R1.00mmのケースでは工具刃先の破損が生じなかった。なお、使用した工具のビッカース硬度は653Hv、軟鋼板のビッカース硬度は82Hv、590MPa鋼板のビッカース硬度は184Hv、780MPa高張力鋼板のビッカース硬度は245Hvであった。なお、各鋼板とビッカース硬度値との対応関係は、本実施形態に記載の他の実験においても同様である。
先に示した上記式1を求めたシミュレーション計算結果においても、丸みの半径を0.05mm以上にすることで塑性変形量が抑えられることが確認されている。したがって、上記式1に基づいて、刃先に付与する丸みの下限値Rminを推定することが有効であることが確認された。
工具刃先の丸み寸法が必要上に大きすぎると、せん断加工後の被加工材に生じるバリの高さ寸法が許容以上に高くなる傾向にあるので、許容できるバリ高さに対応する丸み寸法に基づいて上限値を定めることとした。具体的には、上記(1)〜(7)それぞれのケースにおいて、せん断加工を行い、所定のショット数毎にバリ高さを求めた。
より具体的に言うと、図6Cに示すように、丸みの曲率半径が0.6mm以上である(6)〜(7)の場合ではバリ高さを許容範囲内に抑えられないものの、丸みの曲率半径が0.5mm以下である(2)〜(5)の場合においてはバリ高さを許容範囲内に抑えられることが確認された。
すなわち、高張力鋼や超高張力鋼を被加工材として、同被加工材のビッカース硬度Hw、工具のビッカース硬度Ht、そして工具間(パンチ及びダイ間)のクリアランスc、の組み合わせを複数設定した上で、それぞれのケースについて、連続穴空け加工を上限2万ショットとして行った。そして、各設定条件の下、バリ高さを0.2mm以下に抑えられた工具刃先の丸みの曲率半径の最大値を、前記Rmaxとして求めた。その結果を下表3に示す。
Rmax=(0.9+0.2e-0.08c)(-9.1856x4+25.17x3-24.95x2+11.054x-1.5824) ..(式2)
ここで、Rmaxの単位は(mm)であり、硬度比xやクリアランスc等については、上記(式1)において説明したものと同じである。
なお、パンチ及びダイ双方の工具刃先を、一連のせん断加工の開始時に、半径0.05mm〜0.5mm、又は前記Rmin以上前記Rmax以下に丸めるための手段としては、NC加工機による研削等が例示される。
上記構成を持つパンチ110及びダイ120を備える、せん断加工部品の製造装置100によれば、最大引張強度が780MPa級である高張力鋼板、またはそれ以上の最大引張強度を持つ超高張力鋼を多数枚、連続してせん断加工を行った場合、発生するバリが許容される程度に軽微であってかつ工具刃先113,123の突発的な欠損を生じることなく、せん断加工部品を量産することが可能になる。
そして、塑性変形量の最大値が許容範囲を超えるものであれば、工具刃先における面取り寸法C大きくして再計算し、塑性変形量が前記許容範囲内となる条件を満たす面取り寸法Cを求めた。そして、求まった面取り寸法Cを、上記設定における最小値αminとした。
先端面111の接線lに対する傾斜角度θとしては45°を設定している。このθについても別途検討したところ、10°<θ<60°の範囲内であれば前記αminへの影響が少ないことが確認されている。したがって、変数を減らしてデータを取り扱いやすくするためにθ=45°に固定の下、被加工材のビッカース硬度Hw、工具のビッカース硬度Ht、そして工具間のクリアランスcそれぞれの組み合わせを変えながら上記シミュレーション計算を行った。その結果を下表4に示す。
ここで、eは自然対数の底である。
また、c(mm)は、前記ダイ120の内側面124と前記パンチ110の外側面114との間のクリアランスを示す。
また、xは、被加工材1のビッカース硬度Hw(MPa)を工具のビッカース硬度Ht(MPa)で除算した無次元数であるx=Hw/Htを示し、なおかつ、前述の理由により0.3≦x<1.0を満たす値となっている。例えば、穴空け工具の場合、xは、パンチ110にあってはパンチ110のビッカース硬度で被加工材1のビッカース硬度を除算した硬度比であり、ダイ120にあってはダイ120のビッカース硬度で被加工材1のビッカース硬度を除算した硬度比である。
(8)鋭角とした場合と、
(9)C0.01mmの面取りを付けた場合と、
(10)C0.04mmの面取りを付けた場合と、
(11)C0.05mmの面取りを付けた場合と、
(12)C0.50mmの面取りを付けた場合と、
(13)C0.60mmの面取りを付けた場合と、
(14)C1.00mmの面取りを付けた場合と、
のそれぞれについて、直径10mmの連続穴空け加工を対象として工具耐久試験を行った。
図8に示すように、軟鋼板や590MPa鋼板を被加工材とした場合には、いずれの面取り条件であっても工具刃先は破損しなかった。一方、780MPa級鋼張力鋼板を被加工材とした場合には、工具刃先が鋭角のケースとC0.01mmのケースとC0.04mmのケースとにおいて工具破損が生じたのに対し、本発明例であるC0.05mm〜C1.00mmのケースでは、工具刃先の破損が生じなかった。
先に示した上記式3を求めたシミュレーション計算結果においても、面取りをC0.05mm以上にすることで塑性変形量が抑えられることが確認されている。したがって、上記式3に基づいて、工具刃先に付与する面取り寸法の下限値αminを推定することが有効であることが確認された。
すなわち、工具刃先の面取り寸法が必要以上に大きすぎると、せん断加工後の被加工材に生じるバリの高さ寸法が許容以上に高くなる傾向にあるので、許容できるバリ高さに対応する面取り寸法に基づいて上限値を定めることとした。具体的には、上記(8)〜(14)それぞれのケースにおいて、せん断加工を行い、所定のショット数毎にバリ高さを求めた。
より具体的に言うと、図9Cに示すように、面取り寸法がC0.60mm以上である(13)〜(14)の場合ではバリ高さを許容範囲内に抑えられないものの、面取り寸法がC0.50mm以下である(9)〜(12)の場合においてはバリ高さを許容範囲内に抑えられることが確認された。
すなわち、高張力鋼や超高張力鋼を被加工材として、同被加工材のビッカース硬度Hw、工具のビッカース硬度Ht、そして工具間(パンチ及びダイ間)のクリアランスc、の組み合わせを複数設定した上で、それぞれのケースについて、連続穴空け加工を上限2万ショットとして行った。そして、各設定条件の下、バリ高さを0.2mm以下に抑えられた工具刃先の面取り寸法の最大値を、前記αmaxとして求めた。その結果を下表5に示す。
αmax=(0.9+0.1e-0.07c)(-0.3274x2+0.9768x-0.1457) ...(式4)
ここで、αmaxの単位は(mm)であり、硬度比xやクリアランスc等については、上記(式3)において説明したものと同じである。
なお、パンチ及びダイ双方の工具刃先を、一連のせん断加工の開始時に、C0.05mm〜C0.5mm、又は前記αmin以上前記αmax以下に面取りするための手段としては、NC加工機による研削等が例示される。
このせん断加工部品の製造装置によれば、被加工材1である最大引張強度が780MPa級である高張力鋼板、またはそれ以上の最大引張強度を持つ超高張力鋼を多数枚、連続してせん断加工を行うことにより、発生するバリが許容される程度に軽微であってかつ工具刃先の突発的な欠損を生じることなく、せん断加工部品を量産することが可能になる。
(A)本実施形態に係るせん断加工部品の製造方法及び製造装置は、パンチ110のビッカース硬度及びダイ120のビッカース硬度の何れか低い方の0.3倍以上1.0倍未満のビッカース硬度を持つ被加工材1に対して、前記パンチ110及び前記ダイ120を用いて複数回のせん断加工を行うことにより、複数のせん断加工部品を製造する方法であって、前記ダイ120に前記被加工材1を固定する工程と、前記パンチ110と前記ダイ120とを相対的に接近させて前記被加工材1の打ち抜き加工を行う工程と、を含む前記せん断加工を複数回行い、これら一連のせん断加工の開始時に、前記被加工材1に対向する第1先端面111と、前記ダイ120への接近方向を基準として前記第1先端面111より後退した第1後退面112を含む第1刃先113と、を備える前記パンチ110と;前記被加工材1に対向する第2先端面121と、前記パンチ110への接近方向を基準として前記第2先端面121より後退した第2後退面122を含む第2刃先123と、を備える前記ダイ120と;を用いて前記せん断加工を行う。
Rmin=(0.9+0.2e-0.08c)(0.3571x2-0.2595x+0.0965) ...(式1)
Rmax=(0.9+0.2e-0.08c)(-9.1856x4+25.17x3-24.95x2+11.054x-1.5824) ...(式2)
αmin=0.0222e2.0833x (0.9+0.1e-0.07c) ...(式3)
αmax=(0.9+0.1e-0.07c)(-0.3274x2+0.9768x-0.1457) ...(式4)
ここで、eは自然対数の底であり、c(mm)は、前記ダイ120の内側面と前記パンチ110の外側面との間のクリアランスを示し、xは、前記パンチ110にあっては前記パンチ110のビッカース硬度で前記被加工材1のビッカース硬度を除算した硬度比であり、前記ダイ130にあっては前記ダイ130のビッカース硬度で前記被加工材1のビッカース硬度を除算した硬度比であって、なおかつ、0.3≦x<1.0を満たす。
本発明者らは、表面処理が異なる鋼板においても調査を行った。その実験結果を図10に示す。図10は、工具刃先に曲率半径0.05mmの丸みを設けた工具を用いて被加工材に連続穴空け加工を行った際の、被加工材におけるバリ高さの推移をショット数毎に示したグラフである。そして、被加工材として、溶融亜鉛メッキを施した被加工材を用いた場合と、無処理の被加工材を用いた場合とを比較している。この比較結果より明らかなように、被加工材に溶融亜鉛メッキを施した場合は無処理の場合に比べてバリ高さを半減できることが確認された。被加工材に溶融亜鉛メッキを施した場合、工具刃先に加わる衝撃力を溶融亜鉛メッキ層が緩和し、その結果、工具刃先の摩耗(丸みの曲率の大径化)を押えることができるので、バリ高さの増加を抑えられていると考えられた。
以上に示したように、例えば被加工材の表面に溶融亜鉛メッキを施していれば、無処理の場合に比べてさらにバリ高さを抑えられるとの結果が得られた。なお、表面処理としては溶融亜鉛メッキのみに限定されるものではない。
工具側面以外の部位の摩擦係数を相対的に高める手段としては、例えば、工具の磨きを、パンチ110及びダイ120それぞれの外側面114,貫通孔124(以下、内側面124とも言う)のみとすること(以下、「磨き分け」という)が例示される。磨き分けを用いた場合、例えば、外側面114,内側面124を除く部位119,129の摩擦係数を0.2程度、外側面114,内側面124の摩擦係数を0.1程度とすることができる。その結果、バリ高さをさらに低減することができる。
この際、摺動試験により測定した摩擦係数は、磨きをかけた部位において0.1程度となり、磨きをかけない部分においては0.25となった。
図12に示すように、工具刃先が鋭角である場合には工具破損が生じたが、本発明例であるR0.05mmとC0.05mmの条件では、工具の磨き状態に関わらず工具破損は生じなかった。
図13に示すように、いずれの工具であってもバリ高さは0.2mm以下であったが、側面のみに磨きをかける磨き分けを行った工具の場合は、全面を磨いた工具の場合よりも明らかにバリ高さが低くなった。
また、上記第1条件と上記第2条件との双方を満たすことがより好ましい。さらに言えば、第1後退面112(丸みを付けたR部)、続いて第1先端面111、さらに続いて外側面114、の順に摩擦抵抗が高く;なおかつ、第2後退面122(丸みを付けたR部)、続いて第2先端面121、さらに続いて内側面124、の順に摩擦抵抗が高いことが最も好ましい。
すなわち、パンチ110の、被加工材1に対向する第1先端面111、面取り部を有する第1後退面112、及び外側面114のうち、前記第1後退面112の摩擦抵抗が最も高い第3条件と;ダイ120の、被加工材1に対向する第2先端面121、面取り部を有する第2後退面122、及び内側面124のうち、第2後退面122の摩擦抵抗が最も高い第4条件と;の少なくとも一方を満たすことが望ましい。
また、上記第3条件と上記第4条件との双方を満たすことがより好ましい。さらに言えば、第1後退面112、続いて第1先端面111、さらに続いて外側面114、の順に摩擦抵抗が高く;なおかつ、第2後退面122、続いて第2先端面121、さらに続いて内側面124、の順に摩擦抵抗が高いことが最も好ましい。
(D)上記(A)〜(C)の何れか一項に記載の態様において、前記パンチ110の、前記第1先端面111、前記第1後退面112、及び外側面114のうち、前記第1後退面112の摩擦抵抗が最も高い第1条件と、前記ダイ120の、前記第2先端面121、前記第2後退面122、及び内側面124のうち、前記第2後退面122の摩擦抵抗が最も高い第2条件と、の少なくとも一方を満たす。
(E)上記(A)〜(D)の何れか一項に記載の態様において、前記被加工材1に、表面脱炭処理、メッキ処理、及び個体潤滑処理の何れか一つを予め施しておく。
すなわち、図14の変形例においては、工具刃先113(123)に面取りCが形成されるとともに、この面取りCと工具先端面111(121)との間、及び前記面取りCと工具側面114(124)との間、の双方に、丸みR’が設けられている。よって、工具先端面111(121)から面取りCを経て工具側面114(124)に至るまで角部が無く滑らかに形成されている。なお、上記2つの丸みR’の曲率は、互いに同じであっても良いし、または互いに異なってもよい。
また、面取りの幅寸法α’としては、上記(式3)及び(式4)に基づいて、αmin<α’<αmaxを満たすことが好ましい。
また、面取りの幅寸法α’としては、上記(式3)及び(式4)に基づいて、αmin<α’<αmaxを満たすことが好ましい。
さらに言えば、図15の変形例とは逆に、面取りCと工具先端面111(121)との間のみに丸みR’を設けてもよい(図示略)。この場合、工具刃先113(123)に面取りCが形成されるとともに、この面取りCと工具先端面111(121)との間に丸みR’を設けるとともに、前記面取りCと工具側面111(121)との間には角Eを設けることが好ましい。
110 パンチ
111 第1先端面
112 第1後退面
113 第1刃先
120 ダイ
121 第2先端面
122 第2後退面
123 第2刃先
Claims (9)
- パンチのビッカース硬度及びダイのビッカース硬度の何れか低い方の0.3倍以上1.0倍未満のビッカース硬度を持つ被加工材に対して、前記パンチ及び前記ダイを用いて複数回のせん断加工を行うことにより、複数のせん断加工部品を製造する方法であって、
前記ダイに前記被加工材を固定する工程と、
前記パンチと前記ダイとを相対的に接近させて前記被加工材の打ち抜き加工を行う工程と、
を含む前記せん断加工を複数回行い、
これら一連のせん断加工の開始時に、
前記被加工材に対向する第1先端面と、前記ダイへの接近方向を基準として前記第1先端面より後退した第1後退面を含む第1刃先と、を備える前記パンチと;
前記被加工材に対向する第2先端面と、前記パンチへの接近方向を基準として前記第2先端面より後退した第2後退面を含む第2刃先と、を備える前記ダイと;
を用いて前記せん断加工を行い、
前記第1先端面に垂直な断面で見た場合の前記第1後退面が、
下式1で規定されるRmin(mm)以上かつ下式2で規定されるRmax(mm)以下の曲率を持つ曲面、
又は、前記第1先端面の接線に対して45°の傾斜角度と下式3で規定されるαmin(mm)以上かつ下式4で規定されるαmax(mm)以下の幅寸法とを有する面取りであり;
前記第2先端面に垂直な断面で見た場合の前記第2後退面が、
下式1で規定されるRmin(mm)以上かつ下式2で規定されるRmax(mm)以下の曲率を持つ曲面、
又は、前記第2先端面の接線に対して45°の傾斜角度と下式3で規定されるαmin(mm)以上かつ下式4で規定されるαmax(mm)以下の幅寸法とを有する面取りである;
ことを特徴とするせん断加工部品の製造方法。
Rmin=(0.9+0.2e -0.08c )(0.3571x 2 -0.2595x+0.0965) ...(式1)
Rmax=(0.9+0.2e -0.08c )(-9.1856x 4 +25.17x 3 -24.95x 2 +11.054x-1.5824) ...(式2)
αmin=0.0222e 2.0833x (0.9+0.1e -0.07c ) ...(式3)
αmax=(0.9+0.1e -0.07c )(-0.3274x 2 +0.9768x-0.1457) ...(式4)
ここで、
eは自然対数の底であり、
c(mm)は、前記ダイの内側面と前記パンチの外側面との間のクリアランスを示し、
xは、前記パンチにあっては前記パンチのビッカース硬度で前記被加工材のビッカース硬度を除算した硬度比であり、前記ダイにあっては前記ダイのビッカース硬度で前記被加工材のビッカース硬度を除算した硬度比であって、なおかつ、0.3≦x<1.0を満たす。 - 前記第1後退面及び前記第2後退面の何れか一方もしくは両方が、
0.05mm以上0.5mm以下の曲率を持つ曲面、または、
C0.05mm以上C0.5mm以下の面取りである
ことを特徴とする請求項1に記載のせん断加工部品の製造方法。 - 前記第1先端面と面取りとの間と前記面取りと外側面との間の少なくともいずれか一方に丸みが形成されたパンチと、
前記第2先端面と面取りとの間と前記面取りと内側面との間の少なくともいずれか一方に丸みが形成されたダイと、
の少なくともいずれか一方を用いることを特徴とする請求項1に記載のせん断加工部品の製造方法。 - 前記パンチの、前記第1先端面、前記第1後退面、及び外側面のうち、前記第1後退面の摩擦抵抗が最も高い第1条件と、
前記ダイの、前記第2先端面、前記第2後退面、及び内側面のうち、前記第2後退面の摩擦抵抗が最も高い第2条件と、
の少なくとも一方を満たすことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のせん断加工部品の製造方法。 - 前記被加工材に、表面脱炭処理、メッキ処理、及び個体潤滑処理の何れか一つが施されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のせん断加工部品の製造方法。
- パンチのビッカース硬度及びダイのビッカース硬度の何れか低い方の0.3倍以上1.0倍未満のビッカース硬度を持つ被加工材に対して、複数回のせん断加工を行うことにより、複数のせん断加工部品を製造する装置であって、
前記被加工材を固定するダイと、
前記ダイに対して相対的に接近させて前記被加工材を打ち抜くパンチと、
を備え、
前記パンチが、前記被加工材に対向する第1先端面と、前記ダイへの接近方向を基準として前記第1先端面より後退した第1後退面を含む第1刃先とを備え、
前記ダイが、前記被加工材に対向する第2先端面と、前記パンチへの接近方向を基準として前記第2先端面より後退した第2後退面を含む第2刃先とを備え、
前記第1先端面に垂直な断面で見た場合の前記第1後退面が、
下式1で規定されるRmin(mm)以上かつ下式2で規定されるRmax(mm)以下の曲率を持つ曲面、
又は、前記第1先端面の接線に対して45°の傾斜角度と下式3で規定されるαmin(mm)以上かつ下式4で規定されるαmax(mm)以下の幅寸法とを有する面取りであり;
前記第2先端面に垂直な断面で見た場合の前記第2後退面が、
下式1で規定されるRmin(mm)以上かつ下式2で規定されるRmax(mm)以下の曲率を持つ曲面、
又は、前記第2先端面の接線に対して45°の傾斜角度と下式3で規定されるαmin(mm)以上かつ下式4で規定されるαmax(mm)以下の幅寸法とを有する面取りである;
ことを特徴とするせん断加工部品の製造装置。
Rmin=(0.9+0.2e -0.08c )(0.3571x 2 -0.2595x+0.0965) ...(式1)
Rmax=(0.9+0.2e -0.08c )(-9.1856x 4 +25.17x 3 -24.95x 2 +11.054x-1.5824) ...(式2)
αmin=0.0222e 2.0833x (0.9+0.1e -0.07c ) ...(式3)
αmax=(0.9+0.1e -0.07c )(-0.3274x 2 +0.9768x-0.1457) ...(式4)
ここで、
eは自然対数の底であり、
c(mm)は、前記ダイの内側面と前記パンチの外側面との間のクリアランスを示し、
xは、前記パンチにあっては前記パンチのビッカース硬度で前記被加工材のビッカース硬度を除算した硬度比であり、前記ダイにあっては前記ダイのビッカース硬度で前記被加工材のビッカース硬度を除算した硬度比であって、なおかつ、0.3≦x<1.0を満たす。 - 前記第1後退面及び前記第2後退面の何れか一方もしくは両方が、
0.05mm以上0.5mm以下の曲率を持つ曲面、または、
C0.05mm以上C0.5mm以下の面取りである
ことを特徴とする請求項6に記載のせん断加工部品の製造装置。 - 前記第1先端面と面取りとの間と前記面取りと外側面との間の少なくともいずれか一方に丸みが形成されたパンチと、
前記第2先端面と面取りとの間と前記面取りと内側面との間の少なくともいずれか一方に丸みが形成されたダイと、
の少なくともいずれか一方を備えていることを特徴とする請求項6に記載のせん断加工部品の製造装置。 - 前記パンチの、前記第1先端面、前記第1後退面、及び外側面のうち、前記第1後退面の摩擦抵抗が最も高い第1条件と、
前記ダイの、前記第2先端面、前記第2後退面、及び内側面のうち、前記第2後退面の摩擦抵抗が最も高い第2条件と、
の少なくとも一方を満たすことを特徴とする請求項6〜8の何れか一項に記載のせん断加工部品の製造装置。
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