JP6232501B2 - 内燃機関用リンク機構のアクチュエータと該アクチュエータの組立方法 - Google Patents

内燃機関用リンク機構のアクチュエータと該アクチュエータの組立方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば内燃機関の実圧縮比を可変にする可変圧縮比機構に用いられる内燃機関用リンク機構のアクチュエータと該アクチュエータの組立方法に関する。
前記内燃機関用リンク機構としての可変圧縮比機構としては、以下の特許文献1に記載されたものが知られている。
概略を説明すれば、この可変圧縮比機構は、複リンク式ピストン−クランク機構を利用して、ピストンのストローク特性を変化させることにより、内燃機関の機械的な実圧縮比を変更可能にしている。
つまり、ピストンとクランクシャフトをアッパリンクとロアリンクを介して連結して、該ロアリンクの姿勢を、アクチュエータによって制御することにより、前記ピストンのストローク特性を変化させて機関の実圧縮比を制御するようになっている。
前記アクチュエータは、ハウジングと、該ハウジングの外側に取り付けられた減速機及び駆動モータと、前記ハウジングの内部に挿通配置されて回転自在に軸受けされ、前記減速機から回転力が伝達される制御軸(公報の第2制御軸)と、該制御軸の先端に一体に設けられた偏心軸部(公報の第2偏心軸部)と、一端がロアリンクに連結され、他端がクランクシャフトとほぼ平行に延びる前記制御軸の偏心軸部に連結された連結リンクと、を備えている。
そして、前記駆動モータと減速機から出力された回転力により前記制御軸の回転位置を変化させることにより前記偏心軸部と連結リンクを介してロアリンクの姿勢を制御するようになっている。
特開2011−169152号公報
前記公報記載の従来の可変圧縮比機構のアクチュエータにあっては、前記制御軸と偏心軸部が一体に形成されていることから、前記制御軸を偏心軸部と一緒にハウジングに組み付ける際には、予めハウジングに前記制御軸と偏心軸部を挿入可能な比較的大きな挿入孔を設けるか、ハウジングを分割して前記制御軸のジャーナル部を径方向から挟持して軸受けしなければならない。このため、ハウジングの大型化が余儀なくされてしまう。
そこで、前記制御軸と偏心軸部を分割形成して、前記制御軸をハウジング内に回転自在に挿通すると共に、偏心軸部をハウジングに形成された挿入用孔に挿入した状態で制御軸を圧入固定することも考えられる。
しかし、前記制御軸に対して偏心軸部を圧入固定する場合には、圧入荷重を受ける場所の形成が困難となり、これによって作業能率が低下して、コストが高騰する恐れがあった。
本発明は、前記従来の技術的課題に鑑みて案出されたもので、アクチュエータの各構成部品の組立て作業能率の向上を図ると共に、コストの低減化を図ることのできる内燃機関用リンク機構のアクチュエータと該アクチュエータの組立方法を提供することを目的としている。
本発明は、一端部が内燃機関のリンク機構に連結された制御リンクと、該制御リンクの他端部に回転自在に連結されたアームリンクと、該アームリンクが圧入固定される制御軸と、該制御軸を回転自在に支持する支持孔を有すると共に、該支持孔の軸心に交差して設けられ、前記アームリンクの少なくとも一部を収容可能に設けられた収容室を有するハウジングと、前記制御軸を回転駆動するモータと、前記ハウジングの外面から前記制御軸の軸方向に沿って前記収容室内へ貫通形成された貫通孔と、を備えた内燃機関用リンク機構のアクチュエータの組立方法において、
前記ハウジングの外部から前記貫通孔内に支持治具を挿入して、該支持治具の先端部を前記収容室内に突出させる工程と、前記収容室内に前記アームリンクを挿入して該アームリンクの一側面を前記支持治具の先端部に当接支持させる工程と、前記支持孔に前記制御軸を挿入させて、該制御軸を前記アームリンクの圧入用孔に圧入固定する工程と、を有することを特徴としている。
この発明によれば、アクチュエータの各構成部品の組立て作業能率の向上が図れると共に、コストの低減化が図れる。
本発明に係る可変圧縮比機構の実施形態を模式的に記載した概略図である。 本発明の可変圧縮比機構のアクチュエータを示す斜視図である。 第1実施形態に供されるアクチュエータを分解して示す斜視図である。 同アクチュエータの平面図である。 同アクチュエータの左側面図である。 図4のA−A線断面図である。 本実施形態に供されるハウジング本体の正面図である。 本実施形態に供される支持治具の斜視図である。 前記支持治具の各挿通支持部をアームリンクに当接した状態を示す斜視図である。 前記支持治具の各挿通支持部をアームリンクに当接した状態を示す図9のA矢視図である。 ハウジング本体に支持治具の各挿通支持部を挿通する工程を示し、Aはハウジング本体の斜視図、Bはハウジング本体に支持治具の各挿通支持部を挿通した状態を示す斜視図である。 ハウジング本体内に制御アームを介してアームリンクを挿入する工程と、第2制御軸を挿入する工程を示し、Aはそれぞれの挿入前の状態を示す斜視図、Bは挿入した後の状態を示す斜視図である。 同じくハウジング本体内に予め収容されたアームリンクが支持治具によって保持された状態で第2制御軸を圧入する工程を示し、Aは第2制御軸を圧入する直前の状態を示す縦断面図、Bは第2制御軸が完全に圧入された状態を示す縦断面図である。 本発明の第2実施形態に供されるハウジング本体の正面図である。
以下、本発明に係る内燃機関用リンク機構のアクチュエータの実施形態を図面に基づいて説明する。この実施形態では、ガソリン仕様の直列4気筒の内燃機関の機械圧縮比を変化可能な前記可変圧縮比機構(VCR)のアクチュエータに適用したものである。
〔第1実施形態〕
図1は本発明の可変圧縮比機構を模式的に記載したもので、これは前記従来技術として掲げた特開2011−169152号公報の図1に記載されているものと同じであるから簡単に説明する。
内燃機関のシリンダブロックのシリンダ内を往復運動するピストン1のピストンピン2に上端が回転自在の連結されたアッパリンク3と、クランクシャフト4のクランクピン4aに回転自在に連結されたロアリンク5と、を備えている。前記ロアリンク5は、アッパリンク3の下端が連結ピン6を介して回転自在に連結されていると共に、第1制御リンク7の上端部が連結ピン8を介して回転自在に連結されている。
前記第1制御リンク7は、下端部が複数のリンク部材によって構成された連結機構9に連結されている。この連結機構9は、第1制御軸10と制御軸である第2制御軸11及び該両者10,11を連結する制御リンクである第2制御リンク12と、を備えている。
前記第1制御軸10は、クランクシャフト4と平行に機関内部を気筒列方向に延びており、機関本体に回転自在に支持される第1ジャーナル部10aと、各気筒の第1制御リンク7の下端部が回転自在に取り付けられる複数の制御偏心軸部10bと、前記第2制御リンク12の一端部12aが回転自在に取り付けられた偏心軸部10cと、を備えている。
前記制御偏心軸部10bは、第1アーム部10dを介して第1ジャーナル部10aに対して所定量偏心した位置に設けられ、同じく偏心軸部10cは、第2アーム部10eを介して第1ジャーナル部10aに対して所定量偏心した位置に設けられている。
前記第2制御軸11は、後述するハウジング20内に複数のジャーナル部を介して回転自在に支持されていると共に、第2制御リンク12の他端部12bに回転自在に取り付けられたアームリンク13が連結固定されている。
前記第2制御リンク12は、図2及び図3に示すように、レバー状に形成されて、前記偏心軸部10cに連結された一端部12aがほぼ直線状に形成されているのに対して、アームリンク13が連結された他端部12bがほぼ湾曲状に折曲形成されている。前記一端部12aの先端部には、前記偏心軸部10cが回動自在に挿通される挿通孔12cが貫通形成されている。一方、他端部12bは、二股状に形成されたそれぞれの先端部12d、12dの間に前記アームリンク13の後述する突起部13bが挟持状態に保持されると共に、該突起部13bが回転自在に連結される連結ピン14の両端部が圧入固定される固定用孔12e、12eが貫通形成されている。
アームリンク13は、前記第2制御軸11とは分離して形成され、鉄系金属によって肉厚な円環状に形成されて、中央に前記第2制御軸11の前後の各ジャーナル部の間に形成された固定部に圧入固定される圧入用孔13aが貫通形成されていると共に、外周には、径方向へ突出したU字形状の前記突起部13bが一体に形成されている。この突起部13bには、前記連結ピン14が回動自在に支持される連結用孔13cが形成されており、この連結用孔13cの軸心(連結ピン14)が前記突起部13bを介して第2制御軸11の軸心から径方向へ所定量偏心している。
前記第2制御軸11は、アクチュエータの一部である減速機21を介して前記駆動モータ22から伝達された回転力によって回転位置が変更されることによって、前記第2制御リンク12を介して制御シャフト10が回転して第1制御リンク7の下端部の位置が移動する。これにより、ロアリンク5の姿勢が変化することによってピストン1のストローク特性の変化に伴って機関圧縮比が変化するようになっている。
前記アクチュエータは、図2〜図6に示すように、前記第2制御軸11と、該第2制御軸11を内部に回転自在に支持するハウジング20と、該ハウジング20の後端側内部に設けられた減速機21と、該減速機21の後端側に取り付けられた駆動モータ22と、から主として構成されている。
前記第2制御軸11は、鉄系金属によって一体に形成された軸部本体23と、該軸部本体23の後端部に一体に設けられた固定用フランジ24とを有している。前記軸部本体23は、軸方向に段差径状に形成され、先端部側の小径な第1ジャーナル部23aと、前記アームリンク13が前記圧入用孔13aを介して第1ジャーナル部23a側から圧入される中央部側の中径な固定部23bと、前記固定用フランジ24側の大径な第2ジャーナル部23cとを有している。また、前記固定部23bと第2ジャーナル部23cの間には、第1段差部23dが形成されていると共に、前記第1ジャーナル部23aと固定部23bとの間には、第2段差部23eが形成されている。
前記第1段差部23dは、前記アームリンク13の圧入用孔13aを固定部23bに第1ジャーナル部23a側から圧入した際に、第2ジャーナル部23c側の一方側孔縁が軸方向から当接してアームリンク13の第2ジャーナル部23c方向への移動を規制するようになっている。一方、前記第2段差部23eは、軸本体23を支持孔30内に挿通した際に、支持孔30の後述する段差孔縁30cに当接して軸方向に移動を規制するようになっている。
前記固定用フランジ24は、外周部に6つのボルト挿通孔24aが円周方向の等間隔位置に貫通形成されていると共に、該各ボルト挿通孔24aを挿通した6本のボルト25によってスラストプレート26を介して減速機21の内歯車であるサーキュラスプライン27に結合されている。
また、この固定用フランジ24は、内周部の後述するハウジング本体28の第1収容室28a側に円環状の第1軸受支持部24bが突設されている。この第1軸受支持部24bは、内周側に第1支持溝24cが形成されている。
前記ハウジング20は、アルミニウム合金材によって全体がほぼ立方体状に形成されたハウジング本体28と、該ハウジング本体28の後端側内部に有する大径円環溝状の第1収容室28aの一端開口を、Oリング51を介して閉塞するカバー29と、によって構成されている。
前記ハウジング本体28は、第1収容室28aよりも内部前方位置に、横方向に沿って形成された収容室である第2収容室28bが設けられていると共に、第1収容室28aの底面から内部軸方向には、制御軸13の軸部本体23を挿通配置させる支持孔30が第2収容室28bに対して直交する方向から貫通形成されている。
また、ハウジング本体28は、図7に示すように、平坦な前端面28cのほぼ中央位置に前記支持孔30の軸心と同心状の円形状の溝部28dが形成されている。
また、前記支持孔30から軸方向に延長された保持孔31内には、前記制御軸13の回転角度位置を検出する角度センサ32が収容配置されている。
前記カバー29は、ハウジング本体28と同じくアルミニウム合金材によって形成され、中央にモータ軸挿通孔29aが貫通形成されていると共に、外周面に径方向へ突設した4つのボス部29bにボルト挿通孔が貫通形成されており、該各ボルト挿通孔に駆動モータ22側から挿通した4本のボルト43によってハウジング本体28に固定されている。
また、このカバー29は、第1収容室28a側の内端面の内周部に円環状の第2軸受支持部29cが突設されていると共に、内端面の外周部には後述する第2サーキュラスプライン38を結合するボルト41が螺着される6つの雌ねじ孔29dが軸方向に沿って形成されている。また、カバー29の後端には、後述するモータハウジング45を結合するボルト49が螺着される雌ねじ孔29eが形成されている。
前記第2軸受支持部29cは、第1収容室28a方向へ突出されて、内周側に円環状の第2支持溝29fが形成されている。
前記第2収容室28bは、図6に示すように、連結ピン14による制御リンク12の他端部12bとアームリンク13との連結部位を収容配置するものであり、したがって、全体のスペースは、制御リンク12やアームリンク13の自由な揺動を確保するスペースに形成されていると共に、幅長さが制御リンク12の他端部12bの幅よりも僅かに大きく形成されて作動時のガタを抑制している。
前記支持孔30は、図6に示すように、内周面の外径が第2制御軸11の軸部本体23の外径に合わせて段差径状に形成され、第1ジャーナル部23aが軸受けされる小径な第1軸受孔30aと、固定部23bに対応した位置、つまり前記第2収容室28bに開口した部位と、第2ジャーナル部23cが軸受けされる大径な第2軸受孔30bと、から構成されている。
前記第1軸受孔30aの第2収容室28bに臨む段差孔縁30cは、前記第2軸部本体23を支持孔30に挿入した際に、第2段差部23eが軸方向から当接してそれ以上の挿入を規制するようになっている。なお、軸部本体23の支持孔30に対する最大の挿入移動位置規制は、前記固定用フランジ24の内周部が第2軸受孔30bの外側孔縁に当接することによっても行われるようになっている。
前記角度センサ32は、図2、図3及び図6に示すように、保持孔31の内周面に圧入固定されたキャップ状のセンサーカバー32aと、該センサーカバー32aの内周側に配置された角度検出用のロータ32bと、センサーカバー32aの中央に設けられて、前記ロータ32bの回転位置を検出するセンサ部32cとから主として構成されている。前記センサ部32cは、検出された信号を、機関運転状態を検出する図外のコントロールユニットに出力するようになっている。ロータ32bは、先端突起部32dが軸部本体23の先端側の固定用孔に圧入固定されている。
前記センサーカバー32aは、ガスケット33によって保持孔31との間がシールされていると共に、2本のボルト34によってセンサ部32cと一緒にハウジング本体28の前端面28cに取り付けられている。また、センサーカバー32aの円筒部の外周には、3つのOリング35が設けられ、これによって、センサ部32c方向へのオイルの侵入を規制するようになっている。
また、前記ハウジング本体28の内部には、図6、図7及び図11A、Bに示すように、前端面28cから支持孔30(制御軸13)の軸方向に沿って直線状の3つの貫通孔(支持治具挿通孔)66,67,68が形成されている。また、ハウジング本体28の前端面28cには、センサーカバー32aが取り付けられると共に、該センサーカバー32aの一端面中央に一体に形成された円板状のキャップ部32cが前記溝部28dを避けた状態で固定されるようになっている。
前記各貫通孔66〜68は、それぞれが小径な横断面円形状に形成されて、前記支持孔30の軸心を中心とした軸対称位置、つまり、前記円形状の溝部28dの外周縁に径方向から跨った位置でかつ円周方向等間隔位置に形成されていると共に、それぞれの先端部66a〜68aが第2収容室28b内に臨んでいる。
前記各貫通孔66〜68の形成位置は、第2収容孔28b内にアームリンク13を位置決めしつつ収容配置した際に、アームリンク13の圧入用孔13aの孔縁外周側に周方向等間隔位置に形成されている。
前記各貫通孔66〜68のうち、下側の一つの貫通孔66は、溝部28dと連通して保持孔32と第2収容室28bとを連通するように形成されており、この貫通孔66が、保持孔32に流入した潤滑油を第2収容室28b内に案内するガイド孔として機能するようになっている。
前記減速機21は、波動歯車型であって、各構成部品が前記カバー29によって閉塞されたハウジング本体28の第1収容室28a内に収容されている。すなわち、前記固定用フランジ24にボルト固定され、内周に複数の内歯27aが形成された円環状の第1サーキュラスプライン27と、該第1サーキュアスプライン27の内側に配置されて、外周面に各内歯27aに噛合する複数の外歯36aを有する外歯車であるフレックススプライン36と、楕円形状に形成された外周面が前記フレックススプライン36の内周面の一部に沿って摺動する波動発生器であるウエーブジェネレータ37と、第1サーキュアスプライン27の軸方向一側に配置されて、内周面に前記フレックススプライン36の各外歯36aに噛合する内歯38aが形成された第2サーキュラスプライン38と、から主として構成されている。
前記第1サーキュラスプライン27は、円周方向の等間隔位置に前記各ボルト25が螺着する6つの雌ねじ孔27bが形成されている。
前記フレックススプライン36は、金属材によって撓み変形可能な薄肉円筒状に形成されて、各外歯36aの歯数が第1サーキュラスプライン27の各内歯27aの歯数よりも一つだけ少なくなっている。
前記ウエーブジェネレータ37は、図6にも示すように、ほぼ円環状に形成されて中央に比較大径な貫通孔37aが形成されていると共に、該貫通孔37aの内周面に複数の内歯37bが形成されている。このウエーブジェネレータ37の楕円状の外周面が平面状に形成されて、フレックススプライン36の平面状の内周面に摺接するようになっている。
このウエーブジェネレータ37は、外周部37cの軸方向幅Wが比較的小さく形成されていると共に、内周部37dの軸方向両端面にそれぞれ凹部37e、37fが形成されて全体がくびれ状に形成されている。すなわち、前記両凹部37e、37fによって内周部37dの軸方向幅W1が外周部37cの軸方向幅Wよりも十分に小さい幅に形成されて、全体がくびれ状に形成されている。
また、前記内周部37dの内側、つまり貫通孔37aの軸方向の前後孔縁には、それぞれ円筒状の突起部37g、37hが一体に形成されている。そして、前記各突起部37g、37hと固定用フランジ24の第1支持溝24c及びカバー29の第2支持溝29fとの間にそれぞれ配置された前後の第1、第2ボールベアリング39、40によってウエーブジェネレータ37全体が回転自在に支持されている。
具体的に説明すると、前記第1ボールベアリング39は、内輪が一方の突起部37gの外周面に圧入固定され、外輪が第1支持溝24cの内周面に圧入固定されている。一方、第2ボールベアリング40は、内輪が他方の突起部37hの外周面に圧入固定され、外輪が第2支持溝29fの内周面に圧入固定されている。したがって、前記第1、第2ボールベアリング39,40は、軸方向で対向するそれぞれの内側の一部が外周部37cの軸方向幅Wよりも内側に位置して、外周部37cを径方向でオーバラップする形になっている。
前記第2サーキュラスプライン38は、外周側に有するフランジ38bに6つのボルト挿通孔が貫通形成され、この各ボルト挿通孔を挿通した6本のボルト41によってカバー29の内端部に第2スラストプレート42を介して固定されている。また、この第2サーキュラスプライン38の各内歯38aは、歯数がフレックススプライン36の外歯36aと同じ数になっており、したがって、前記第1サーキュラスプライン27の各内歯27aの歯数よりも一つだけ少なく設定されている。このような歯数の差によって減速比が決定されるようになっている。
前記駆動モータ22は、ブラシレスの電動モータであって、図3及び図6に示すように、有底円筒状のモータケーシング45と、該モータケーシング45の内周面に固定された筒状のコイル46と、該コイル46の内側に回転自在に設けられた磁石ロータ47と、一端部48aが磁石ロータ47の軸中央に固定されたモータ軸48と、から主として構成されている。
前記モータケーシング45は、前端外周に形成された4つのボス部45aに有するボルト挿通孔45bを挿通する4つのボルト49によって前記カバー29の後端部にOリング50を介して取り付けられている。また、モータケーシング45の外周には、コントロールユニットから制御電流を入力するコネクタ部44が一体に設けられている。
前記磁石ロータ47は、外周に正極と負極の磁極が周方向へ交互に配置されていると共に、軸中央に前記モータ軸48の一端部48aが圧入固定される固定用孔47aが貫通形成されている。
前記モータ軸48は、磁石ロータ47の一端面から突出した一端部48aの先端部がモータケーシング45の端壁内に外輪が固定されたボールベアリング52によって軸受けされている一方、他端部48bもカバー29のモータ軸挿通孔29aの内周に外輪が固定されたボールベアリング53によって軸受けされている。また、前記他端部48bの外周面には、ウエーブジェネレータ37の内歯37bが噛合する外歯48cが形成されている。
前記ボールベアリング53は、ほぼ円盤状のリテーナ54を介してビス55によりカバー29の保持溝内に保持されている。
前記モータ軸48の軸方向ほぼ中央位置には、該モータ軸48の回転角度を検出するレゾルバ55が配置されている。このレゾルバ55は、モータ軸48の外周に圧入固定されたレゾルバロータ55aと、該レゾルバロータ55aの外周面に形成された複葉状のターゲットを検出するセンサ部55bと、から構成されている。このセンサ部55bは、2本のビス56によってカバー29の内部に固定されていると共に、前記コントロールユニットに検出信号を出力するようになっている。
また、前記第2制御軸11の内部軸方向と径方向には、図外のオイルポンプから圧送された潤滑油を導入する導入部と、該導入路に連通する複数の径方向孔65a、65bが形成されている。つまり、前記導入部は、固定用フランジ24の中央に形成されて、図外の油孔から潤滑油が供給される円錐状の油室64aと、該油室64aから第2制御軸11の内部軸心方向に沿って形成された軸方向孔64bとから構成されている。
前記一方の径方向孔65aは、内端が軸方向孔64bの先端部に開口形成され、外端が第1ジャーナル部23aの外周面と第1軸受孔30aとの間のクリアランスに開口して、ここに潤滑油を供給するようになっている。他方の径方向孔65bは、図7に示すように、アームリンク13の内部に形成された油孔65cに連通しており、この油孔65cを介して連結用孔13cの内周面と連結ピン14の外周面との間に潤滑油を供給するようになっている。
そして、前記ハウジング本体28の支持孔30と第2収容室28bのそれぞれに第2制御軸11とアームリンク13を組み付けるには、図8及び図9に示す支持治具70が用いられるようになっている。
前記支持治具70は、ハウジング本体28の前端面28cに当接可能な円盤状の支持基部71と、該支持基部71の一端面71aに一体的に突設されて、各貫通孔66〜68に挿脱可能な3本の挿通支持部72、73、74と、から構成されている。
前記支持基部71は、鉄系金属材によって一体に形成され、外径が前記ハウジング本体28の前端面28cの表面積より僅かに小さく形成されて、一端面70aのほぼ全体が前端面28cに当接可能になっている。
前記各挿通支持部72〜74は、鉄系金属材によって形成され、各貫通孔66〜68の形成位置に対応して前記支持基部71の一端面71aの中心線を中心とした軸対称位置(周方向等間隔位置)に形成されている。また、この各挿通支持部72は、それぞれ横断面ほぼ円形状に形成されていると共に、それぞれの各外径が前記各貫通孔66〜68の内径よりも僅かに小さく形成されて、該各貫通孔66〜68に抜き差し可能な大きさに設定されている。
また、各挿通支持部72〜74は、その軸方向の長さLが均一に形成されていると共に、各貫通孔66〜68に挿通されて前記支持基部71の一端面71aがハウジング本体28の前端面28cに当接した際に、各先端部72a〜74aが各貫通孔66〜68の先端部66a〜68aから突出して第2収容室28内に臨むように配置されるようになっている。
また、前記各先端部72a〜74aの各先端面72b〜74bは、平坦面に形成されて、後述のように、この各先端面72b〜74bに載置されるアームリンク13の高い平面度が得られるようになっている。
〔各構成部品の組付方法〕
本実施形態におけるハウジング本体28に対する第2制御軸11とアームリンク13の組付方法について説明する。
まず、図11A、Bに示すように、ハウジング本体28を、前端面28cを下側に向けて配置した状態で、支持治具70の各挿通支持部72〜74の3つの先端部72a〜74aを、対応する3つの貫通孔66〜68に位置決めしつつ下方から挿入し、支持基部71の一端面71aがハウジング本体28の前端面28cに当接するまで挿入する。
この状態では、前記3つの挿入支持部72〜74の各先端部72a〜74aが第2収容室28b内に突出した状態になる。
次に、支持治具70によってハウジング本体28を保持した状態で、図11Bに示すように、支持基部71の他端面を基台75上に当接させて、ハウジング本体28を安定に支持する。
その後、予め制御リンク12の他端部12bとアームリンク13の突起部13bとを連結ピン14で連結した状態で、この連結部位のアームリンク13を、図12及び図13に示すように、第2収容室28b内に横方向から挿入しつつ該アームリンク13の下端面を挿通支持部72〜74の平坦な各先端面72b〜74b上に載置しながら位置決めする。
次に、図12及び図13に示すように、前記第2制御軸11の軸部本体23を、アームリンク13の圧入用孔13aに先端部(第1ジャーナル部23a)側から挿通すると共に、固定部23bの外周面に軸方向から圧入して第1段差部23dが一方側孔縁に突き当たるまで圧入する。
このとき、前記第2制御軸11の圧入荷重F(矢印方向の荷重)は、前記挿通支持部72〜74の各先端面72b〜74bで均一に受け、さらにこの圧入荷重Fは支持基部71を介して基台75で受ける。
その後、前記支持基部71を持って各挿通支持部72〜74を各貫通孔66〜68から引き抜いて支持治具70を取り外せば、第2制御軸11に対するアームリンク13の組み付け作業が完了する。
このように、本実施形態にあっては、第2制御軸11とアームリンク13とを分割形成して、軸部本体23に対して収容室28b内でアームリンク13を連結するようにしたことから、両者23,13を一体に形成した従来のように、前記ハウジング本体28の前記モータ軸挿通孔30の内径を、アームリンク13を挿通させるために大きく形成する必要がなく、また、ハウジング本体28を上下に分割する必要が全くない。
したがって、ハウジング20全体の大型化が抑制されて、該ハウジング20の小型化と軽量化を図ることができる。この結果、可変圧縮比機構の機関への搭載性が向上する。
また、第2制御軸11とアームリンク13とを別体とすることによって、アームリンク13の長さの自由度が向上して、収容室28bの大きさに応じて長く設定することができることから、制御リンク12から第2制御軸11側への逆入力荷重を低減することが可能になる。これによって、減速機21や駆動モータ22の負荷を軽減させることができる。
さらに、本実施形態では、ハウジング本体28に対するアームリンク13と第2制御軸11の組み付けを、前述のように、単に支持治具70を、各貫通孔66〜68に挿脱することによって行うことから、これらの組立作業が簡単であり、該組立作業能率の向上が図れる。
例えば、支持治具70を用いずに組み立て作業を行う場合、第2制御軸11に対してアームリンク13を圧入する際には、その圧入荷重をハウジングの内面で直接受けなければならないことから、この直接的な荷重を回避するために、ハウジング本体28の内面とアームリンク13との間に別異の支持部材を介在させ、この支持部材の一側面をハウジング本体28に形成された第2収容室28bの内側面に当接させることが考えられる。
この場合、第2収容室28b内での支持部材の傾きを抑制するために、狭い第2収容室28bの内側面を精度の高い平面加工を行わなければならない。したがって、この平面加工作業が困難になって加工コストの高騰が余儀なくされる。
しかしながら、本実施形態では、特に、前記組付時において、第2制御軸11をアームリンク13に圧入する際の大きな圧入荷重Fを、第2収容室28bの一方の内側面で受けるのではなく、支持治具70の各挿通支持部72〜74と支持基部71を介して基台75上で受けることから、第2収容室28bの一方内側面の平面度を高くするための加工が不要になる。この結果、この加工コストの高騰を抑制することができる。
また、3本の挿通支持部72〜74によって、アームリンク13を3点支持できるので支持バランスが良くなると共に、全体の平面度が出しやすくなる。
さらに、前記油室64aから軸方向孔64b及び第1径方向65aを通って第1ジャーナル部23aと第1軸受孔30aとの間を潤滑して保持孔31内に流入した潤滑油は、ここに滞留することなく、貫通孔66を通って第2収容室28b内に速やかに排出される。
このため、前記保持孔31内に収容された角度センサ32のロータ32bやセンサ部32cは、高い温度の潤滑油に晒されることがなくなるので、該センサ部32cの高温によるセンサ精度の低下を抑制することができる。
さらに、本実施形態では、前記ウエーブジェネレータ37の全体の軸方向幅が小さく形成されて、内周部37dの両端面に形成された各凹部37e、37fによってくびれ状に形成されて軸方向幅W1が小さくなっているため、第1、第2ボールベアリング39,40の配設位置を互いに近接させることができる。したがって、これら第1、第2ボールベアリング39,40を支持する前記カバー29と固定用フランジ27の位置を互いに近づけて配置することができるので、ハウジング20全体の軸方向の長さを十分に短くすることが可能になる。この結果、ハウジング本体28の小型化と相俟ってさらにハウジング20全体の軸方向の小型化が図れる。
しかも、前記固定用フランジ27の位置を、カバー29側へ僅かに移動させることができることから、第2軸受孔30bの軸方向長さをさらに長くすることができる。これによって、第2軸受孔30bによる第2ジャーナル部23cの軸受け面積を大きくすることができるので、第2軸受孔30bによってさらに大きな荷重を受けることが可能になる。
すなわち、前記制御リンク12には、ピストン1で発生する大きな交番トルクが伝達され、この交番荷重が前記アームリンク13から第2制御軸11の軸部本体23に伝達されて、第1、第2ジャーナル部23a、23cから第1、第2軸受孔30a、30bの内周面に大きな荷重が伝達されて両者間の面圧が大きくなる。この大きな面圧と高速の摺動摩擦によって、アルミニウム合金材の第1、第2軸受孔30a、30cの内周面に摩耗が発生して、第1、第2ジャーナル部23a、23cと第1、第2軸受孔30a、30bとの間に比較的大きなクリアランスが発生するおそれがある。
このクリアランスが大きくなると、交番荷重により第2制御軸11が第2ボールベアリング40を支点として軸部本体23の先端部である第1ジャーナル部23a側が揺動し易くなり、これによって、交番荷重を第1ボールベアリング39や、ウエーブジェネレータ37を介してフレックススプライン36で受けることになる。従来では、ウエーブジェネレータ37の内周部が軸方向に長く形成されていたことから、第2ボールベアリング40を支点とした揺動量が大きくなってフレックススプライン36に大きな偏荷重が作用して部分的に撓み変形し易くなり、また、第1ボールベアリング39の軌道面の片当たりによる潤滑不良や局部面圧の増加によってそれぞれに耐久性が低下するおそれがあった。
そこで、本実施形態では、第1ボールベアリング39の位置を駆動モータ22側へ寄せることにより、固定用フランジ24も同方向へ寄せることができ、この結果、第2軸受孔30dの軸方向長さを長くすることができることから、支点である第2ボールベアリング40から作用点であるフレックススプライン36や第1ボールベアリング39までのオーバハング量を小さくして、軸部本体23の揺動量を小さく抑制できる。この結果、フレックススプライン36の部分的な撓み量を小さくすることができると共に、第2ボールベアリング40の片当たりの発生を抑制することができることから、これらの耐久性の低下を抑制することが可能になる。
また、前記支持孔30の前後2つの第1、第2軸受孔30a、30bに、前後2つの第1、第2ジャーナル部23a、23cを介して軸部本体23を軸受けしたことから、第2制御軸11を常時安定して支持することが可能になり、交番荷重による振動や騒音をさらに抑制することが可能になる。
さらに本実施形態では、前記軸部本体23を、最大径の第2ジャーナル部23cから中径の固定部23b及び最小径の第1ジャーナル部23aと段階的(竹の子状)に小径化したことから支持孔30への挿通性が良好になる。
また、前記アームリンク13を、圧入用孔13aを介して軸部本体23の固定部23bに軸方向から圧入固定したことから、両者13,23の連結作業が容易になる。
さらに、軸部本体23の第2段差部23eを、支持孔30の段差孔縁30cに当接させることによって軸部本体23挿通時の軸方向の位置決めが容易になり、また、軸部本体23の第1段差部23dを利用して圧入時におけるアームリンク13の軸方向の位置規制ができることから、この点でも位置決めが容易になる。
また、前記第2制御軸11の軸部本体23を鉄系金属によって形成する一方、第1、第2軸受孔30a、30bを含むハウジング20全体をアルミニウム合金材によって形成し、第1軸受孔30aが小径状に形成されていることから熱膨張、収縮による鉄とアルミニウム合金の差が少なくなり、これによって第1ジャーナル部23aと第1軸受孔30aとの間のガタによる振れの発生を抑制できる。
〔第2実施形態〕
図14は本発明の第2実施形態を示し、ハウジング本体28の前端面28cから第2収容室28b内に貫通形成される貫通孔を2つとすると共に、該各貫通孔に挿通される支持治具の挿通支持部も各貫通孔に対応して2つとしたものである。
すなわち、前記2つの貫通孔76、77は、支持孔30(第2制御軸11)の軸心を中心とした横断面ほぼ円弧状の長穴に形成されていると共に、軸心を中心とした左右対称位置に形成されている。つまり、前記溝部28dの外周縁上に位置に左右対称位置に形成されている。各貫通孔76,77の各下端部76a、77aは、溝部28dを介して保持孔31と第2収容室28bを連通するように形成されており、保持孔31に流入した潤滑油を溝部28dから各貫通孔76、77を介して第2収容室28b内に排出するようになっている。
一方、図外の支持治具は、2つの挿入支持部が貫通孔の横断面形状に倣って横断面ほぼ円弧状に形成され、支持基部の中心軸を中心とした左右対称位置に形成されている。
したがって、この実施形態によれば、2つの貫通孔73、74に対応して挿通支持部も2つとしたことから、各貫通孔76、77への挿通作業が容易になる。
また、前記2つの挿入支持部の平坦な先端面の表面積が比較的大きく取れることから、前記組み立て時におけるアームリンク13の一側面を安定に支持することができる。
なお、他の構成は、第1実施形態と同様であるから、同一の作用効果が得られる。
本発明は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、たとえば、前記軸部本体23に対するアームリンク13の固定手段としては、圧入以外に、例えばスプライン結合やボルト結合による手段でもよい。
また、本発明は、可変圧縮比機構のアクチュエータばかりか、他の内燃機関用リンク機構のアクチュエータにも適用することができる。
例えば、特開2014−5756号公報に記載されているような、姿勢を変化させることによって内燃機関の機関弁のリフト量を可変にするリンク機構である可変動弁装置のアクチュエータにも適用することができる。

Claims (19)

  1. 一端部が内燃機関のリンク機構に連結された制御リンクと、
    該制御リンクの他端部に回転自在に連結されたアームリンクと、
    該アームリンクが圧入固定される制御軸と、
    該制御軸を回転自在に支持する支持孔を有すると共に、該支持孔の軸心に交差して設けられ、前記アームリンクの少なくとも一部を収容可能に設けられた収容室を有するハウジングと、
    前記制御軸を回転駆動するモータと、
    前記ハウジングの外面から前記制御軸の軸方向に沿って前記収容室内へ貫通形成された貫通孔と、
    を備えた内燃機関用リンク機構のアクチュエータの組立方法において、
    前記ハウジングの外部から前記貫通孔内に支持治具を挿入して、該支持治具の先端部を前記収容室内に突出させる工程と、
    前記収容室内に前記アームリンクを挿入して該アームリンクの一側面を前記支持治具の先端部に当接支持させる工程と、
    前記支持孔に前記制御軸を挿入させて、該制御軸を前記アームリンクの圧入用孔に圧入固定する工程と、
    を有することを特徴とする内燃機関用リンク機構のアクチュエータの組立方法。
  2. 請求項1に記載の内燃機関用リンク機構のアクチュエータの組立方法において、
    前記支持治具は、前記貫通孔に挿入される柱状の挿入支持部を有することを特徴とする内燃機関用リンク機構のアクチュエータの組立方法。
  3. 請求項2に記載の内燃機関用リンク機構のアクチュエータの組立方法において、
    前記貫通孔は、前記制御軸の軸心を中心とした周囲にほぼ等間隔に複数設けられていることを特徴とする内燃機関用リンク機構のアクチュエータの組立方法。
  4. 請求項3に記載の内燃機関用リンク機構のアクチュエータの組立方法において、
    前記挿入支持部は、先端部が平面状に形成されていることを特徴とする内燃機関用リンク機構のアクチュエータの組立方法。
  5. 請求項2に記載の内燃機関用リンク機構のアクチュエータの組立方法において、
    前記貫通孔と挿入支持部は、3つ設けられていることを特徴とする内燃機関用リンク機構のアクチュエータの組立方法。
  6. 請求項2に記載の内燃機関用リンク機構のアクチュエータの組立方法において、
    前記貫通孔と挿入支持部は、少なくとも2つ設けられていることを特徴とする内燃機関用リンク機構のアクチュエータの組立方法。
  7. 請求項6に記載の内燃機関用リンク機構のアクチュエータの組立方法において、
    前記貫通孔は、前記制御軸の軸心を中心とした横断面ほぼ円弧状の長穴に形成されている一方、前記挿入支持部は、前記貫通孔の横断面形状に倣って横断面ほぼ円弧状に形成されていることを特徴とする内燃機関用リンク機構のアクチュエータの組立方法。
  8. 請求項1に記載の内燃機関用リンク機構のアクチュエータの組立方法において、
    前記貫通孔は、横断面形状が円形状に形成されていることを特徴とする内燃機関用リンク機構のアクチュエータの組立方法。
  9. 請求項に記載の内燃機関用リンク機構のアクチュエータの組立方法であって、
    前記貫通孔は、3つ形成されていると共に、前記挿入支持部も各貫通孔に対応して3つ設けられていることを特徴とする内燃機関用リンク機構のアクチュエータの組立方法。
  10. 一端部が内燃機関のリンク機構に連結された制御リンクと、
    該制御リンクの他端部に回転自在に連結されたアームリンクと、
    該アームリンクが圧入固定される制御軸と、
    該制御軸を回転自在に支持する支持孔を有すると共に、該支持孔の軸心に交差して設けられ、前記アームリンクの少なくとも一部を収容可能に設けられた収容室を有するハウジングと、
    前記制御軸を回転駆動するモータと、
    を備えた内燃機関用リンク機構のアクチュエータであって、
    前記ハウジングは、該ハウジングの外面から前記制御軸の軸方向に沿って前記収容室内へ貫通形成された支持治具挿通孔が形成されていることを特徴とする内燃機関用リンク機構のアクチュエータ。
  11. 請求項10に記載の内燃機関用リンク機構のアクチュエータにおいて、
    前記支持治具挿通孔は、該支持治具挿通孔に対して挿入することによって、前記収容室内に収容配置された前記アームリンクを支持可能な支持治具を挿入可能に形成したことを特徴とする内燃機関用リンク機構のアクチュエータ。
  12. 請求項11に記載の内燃機関用リンク機構のアクチュエータにおいて、
    前記ハウジングの内部に形成された前記支持治具挿通孔を複数形成する一方、
    前記支持治具は、前記各支持治具挿通孔に挿脱自在な複数の挿通支持部を有し、該各挿通支持部が前記各支持治具挿通孔に挿通保持された状態で、各先端部が前記収容室内に収容配置された前記アームリンクの一側面を支持したことを特徴とする内燃機関用リンク機構のアクチュエータ。
  13. 請求項11に記載の内燃機関用リンク機構のアクチュエータにおいて、
    前記各支持治具挿通孔を前記制御軸の軸心の延長線を中心とした軸対称位置に少なくとも3つ形成する一方、前記支持治具の柱状の挿通支持部を前記各支持治具挿通孔に対応して少なくとも3つ形成したことを特徴とする内燃機関用リンク機構のアクチュエータ。
  14. 請求項10に記載の内燃機関用リンク機構のアクチュエータにおいて、
    前記支持治具挿通孔は、横断面形状が円形状に形成されていることを特徴とする内燃機関用リンク機構のアクチュエータ。
  15. 請求項14に記載の内燃機関用リンク機構のアクチュエータにおいて、
    前記挿支持部は、その横断面形状が前記支持治具挿通孔の横断面形状に合わせて円形状に形成されていることを特徴とする内燃機関用リンク機構のアクチュエータ。
  16. 請求項10に記載の内燃機関用リンク機構のアクチュエータにおいて、
    前記支持孔に潤滑油を供給する供給手段と、
    前記ハウジングの前記支持孔の先端側に設けられたセンサ室と、
    該センサ室の内部に設けられ、前記制御軸の回転角度を検出する角度検出センサと、を有し、
    前記支持治具挿通孔は、前記センサ室と収容室を連通するように形成されて、前記センサ室に流入した潤滑油を前記収容室に導くように構成されていることを特徴とする内燃機関用リンク機構のアクチュエータ。
  17. 請求項16に記載の内燃機関用リンク機構のアクチュエータにおいて、
    前記支持治具挿通孔の少なくとも一つが、前記制御軸の軸心よりも重力方向下側に形成されていることを特徴とする内燃機関用リンク機構のアクチュエータ。
  18. 請求項17に記載の内燃機関用リンク機構のアクチュエータにおいて、
    前記供給手段は、前記ハウジングの内部から前記支持孔に連通する潤滑油供給通路であることを特徴とする内燃機関用リンク機構のアクチュエータ。
  19. 請求項16に記載の内燃機関用リンク機構のアクチュエータにおいて、
    前記供給手段は、前記制御軸の内部から該制御軸のジャーナル部の表面に連通する連通孔を有することを特徴とする内燃機関用リンク機構のアクチュエータ。
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