JP6227713B2 - シャッター用ガイドレールの防火構造 - Google Patents
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Description
本発明の請求項1記載のシャッター用ガイドレールの防火構造は、カーテン部13を案内するガイド部125と、ガイド部125の内表面を覆う略コ字状のガイド部補強材131と、ガイド部を支持して建物躯体に固定される枠部127と、を有し、ガイド部補強材131の対向する内壁面には抜け止め片153,153が突設され、カーテン部のカーテン縁部には抜け止め部材49が突設され、抜け止め部材49が対向する抜け止め片153,153間のスリット47の奥部に位置して抜け止めされているシャッター用ガイドレール11Dにおいて、
前記ガイド部補強材131の一方の係止先端縁部149が、ガイド部125の内表面129の開口縁側における内面に形成された係止溝146にガイド部125の内側から係入され、ガイド部補強材131の他方の係止先端部とガイド部125とは、抜け止め片153に対して抜け止め部材49とは反対側の位置において、固定手段により固定されている。
前記ガイド部125は、その壁部の一部が前記ガイド部補強材131と前記枠部127に連結された内側補強材133によって挟持されており、この挟持部分において、ガイド部125、ガイド部補強材131及び内側補強材133が前記固定手段によって固定されていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のシャッター用ガイドレールの防火構造であって、
前記ガイド部における前記係止溝と対向する壁面には断面略外向きコ字状の取付凹部147が形成され、前記ガイド部補強材の前記他方の係止先端部には、取付凹部147内に嵌合する断面略コ字状の嵌合部151が形成され、前記内側補強材133の先端には、取付凹部147の外壁角部に当接される略L形の折り曲げ部71が形成され、ガイド部補強材の他方の係止先端部とガイド部と内側補強材133とは、取付凹部147、嵌合部151及び折り曲げ部71において前記固定手段により固定されていることを特徴とするシャッター用ガイドレールの防火構造にある。
さらに、上記固定手段が取付凹部147内に嵌合する断面略コ字状の嵌合部151に位置するところから、剛性も向上することとなり、スラット25とガイド部125との隙間にバールなどを差込みこじ開けるなどの不正な破壊的な行為に対して、ガイド部125の損壊を抑止でき、防犯性が向上する。
下記第1実施態様から第3実施態様は、本願発明の参考例であり、第4実施形態は本願発明の実施態様である。
図1は本発明に係るシャッター用ガイドレール11Aの防火構造を備えたシャッター全体の斜視図である。
本実施形態に係るシャッター用ガイドレール11Aの防火構造は、例えばカーテン部13を用いて建物開口部15を開閉するシャッター装置17に好適に用いることができる。
シャッター装置17は、住宅の外壁19に設けられたサッシ窓21の外側に取り付けられる。建物開口部15の上方にはシャッター装置17の収納部23が取り付けられている。カーテン部13は、アルミ製やスチール製のスラット25を複数連結した一般的なカーテン部13の他、パネル材や樹脂製シート状のカーテン部13とすることもできる。
シャッター用ガイドレール11Aの防火構造は、カーテン部13を案内するガイド部である第1ガイド部27と、第1ガイド部27を支持して建物躯体29に固定される枠部である第1枠部31と、を有する。また、第1ガイド部27の外表面33を覆うとともに、第1ガイド部27と第1枠部31との連結部分35となる出隅部37を覆う外側補強材である第1外側補強材39と、第1枠部31の内側に配設される内側補強材である第1内側補強材41と、を具備する。第1内側補強材41と第1外側補強材39とは、第1ガイド部27の一部または第1枠部31の一部の少なくとも一方を挟み、これらを貫通する固定手段であるビス43にて固定する。
第1外側補強材39は、カーテン縁部45と重なる掛かり代部73を有する。アルミ合金製の第1ガイド部27は火災による熱で変形を起こし、さらには溶ける虞がある。また、抜け止め部材49は、樹脂製であり、耐風機能としては有効であるが、火災による熱で溶けて無くなってしまう虞がある。第1外側補強材39は、掛かり代部73が設けられていることで、カーテン縁部45の抜け止め部材49が溶けても、カーテン縁部45に重なる掛かり代部73を残すことができる。すなわち、左右のガイド部の間隔距離が、カーテン部13の幅長よりも短くなり、これにより、アルミ製の第1ガイド部27が熱で変形したり溶けたりしても、掛かり代部73がカーテン縁部に引っ掛かり、カーテン部13が第1ガイド部27から外れなくなる。このようにして、耐火材である第1外側補強材39の掛かり代部73で両側縁の掛かりを担保してカーテン部13の脱落を防ぐことができる。
第1実施形態の防火構造では、第1ガイド部27の外表面33が、第1ガイド部27と第1枠部31との連結部分35となる出隅部37を含んで第1外側補強材39によって覆われる。第1ガイド部27を覆った第1外側補強材39は、第1枠部31の内側に配置される第1内側補強材41と第1枠部31を挟んで固定手段にて固定される。つまり、第1ガイド部27は、外部からの延焼が第1外側補強材39によって阻止される。第1外側補強材39は、高温となっても、第1枠部31を挟んで第1内側補強材41に固定されているので、建物躯体29への支持を高温下で長時間、維持し続けることができる。
図5は第2実施形態に係るシャッター用ガイドレール11Bの防火構造を表す平断面図、図6は図5に示した防火構造の分解平断面図である。
第2実施形態に係る防火構造は、カーテン部13を案内するガイド部である第2ガイド部75と、第2ガイド部75を支持して建物躯体29に固定される枠部である第2枠部77と、を有する。第2ガイド部75と第2枠部77とは、アルミ押出成形材よりなる。そして、防火構造は、第2ガイド部75の外表面33を覆って第2ガイド部75に固定される外側補強材である第2外側補強材79と、第2ガイド部75に沿い第2枠部77の内側に配設される内側補強材である第2内側補強材81と、第2枠部77の内側に配設されて第2枠部77とともに建物躯体29にビス43にて固定される支持補強材である第1支持補強材83と、を具備している。
第2実施形態の防火構造では、第2ガイド部75の外表面33が、第2外側補強材79によって覆われ、第2ガイド部75は、外部からの延焼が第2外側補強材79によって阻止される。その第2外側補強材79が、第2枠部77の内側に配置される第2内側補強材81に、第2ガイド部75を挟んで固定される。第2内側補強材81は、第2枠部77を挟んで第1支持補強材83に固定される。第2内側補強材81が固定された第1支持補強材83は、第2枠部77とともに建物躯体29に固定される。つまり、第2ガイド部75を覆った第2外側補強材79が、第2ガイド部75や第2枠部77を挟みながら、第2内側補強材81、第1支持補強材83に連結されて建物躯体29に固定される。
図7は第3実施形態に係るシャッター用ガイドレール11Cの防火構造を表す平断面図、図8は図7に示した防火構造の分解平断面図である。
第3実施形態に係る防火構造は、カーテン部13を案内するガイド部である第3ガイド部99と、第3ガイド部99を支持して建物躯体29に固定される枠部である第3枠部101と、を有する。第3ガイド部99と第3枠部101とは、アルミ押出成形材よりなる。そして、防火構造は、第3ガイド部99の内表面103を覆うガイド部補強材105と、第3ガイド部99に沿い第3枠部101の内側に配設される内側補強材である第3内側補強材107と、第3枠部101の内側に配設されて第3枠部101とともに建物躯体29にビス43にて固定される支持補強材である第2支持補強材109と、を具備する。
第3実施形態の防火構造では、第3ガイド部99の内方にガイド部補強材105が設けられ、このガイド部補強材105は、第3ガイド部99を挟んで第3内側補強材107に固定される。第3内側補強材107は、第3ガイド部99、第3枠部101、第2支持補強材109に固定される。第2支持補強材109は、第3枠部101とともに建物躯体29に固定される。つまり、第3ガイド部99は、内表面103を覆ったガイド部補強材105によって、高温による変形が生じにくくなる。このガイド部補強材105は、第3内側補強材107を介して第2支持補強材109に固定され、さらに第2支持補強材109が第3枠部101とともに建物躯体29に固定される。
図9は第4実施形態に係るシャッター用ガイドレール11Dの防火構造を表す平断面図、図10は図9に示した防火構造の分解平断面図、図11は図9に示した防火構造の組立手順を示した平断面図である。
第4実施形態に係る防火構造は、カーテン部13を案内するガイド部である第4ガイド部125と、第4ガイド部125を支持して建物躯体29に固定される枠部である第4枠部127と、を有する。第4ガイド部125と第4枠部127とは、アルミ押出成形材よりなる。そして、防火構造は、第4ガイド部125の内表面129を覆う第2ガイド部補強材131と、第4ガイド部125に沿い第4枠部127の内側に配設される内側補強材である第4内側補強材133と、第4枠部127の内側に配設されて第4枠部127とともに建物躯体29にビス43にて固定される支持補強材である第3支持補強材135と、を具備する。
第4実施形態の防火構造では、第4ガイド部125の内方に第2ガイド部補強材131が設けられ、この第2ガイド部補強材131は、第4ガイド部125を挟んで第4内側補強材133に固定される。第4内側補強材133は、第4ガイド部125、第4枠部127、第3支持補強材135に固定される。第3支持補強材135は、第4枠部127とともに建物躯体29に固定される。つまり、第4ガイド部125は、内表面129を覆った第2ガイド部補強材131によって、高温による変形が生じにくくなる。この第2ガイド部補強材131は、第4内側補強材133を介して第3支持補強材135に固定され、さらに第3支持補強材135が第4枠部127とともに建物躯体29に固定される。なお、図11に示すように、第4ガイド部材125に第ガイド部補強材131を嵌合し、第4内側補強材133とともに、リベット65にてこれらを固定状態とした後に、予め建物躯体29側に固定されている第4枠部127及び第3支持補強材135に対して、取付爪145とフック部143とを係止し、ビス43にて固定する手順とする。
13…カーテン部
27…ガイド部(第1ガイド部)
29…建物躯体
31…枠部(第1枠部)
33…外表面
35…連結部分
37…出隅部
39…外側補強材(第1外側補強材)
41…内側補強材(第1内側補強材)
43…固定手段(ビス)
45…カーテン縁部
49…抜け止め部材
59…化粧枠材(第1化粧枠材)
65…固定手段(リベット)
73…掛かり代部
75…ガイド部(第2ガイド部)
77…枠部(第2枠部)
79…外側補強材(第2外側補強材)
81…内側補強材(第2内側補強材)
83…支持補強材(第1支持補強材)
93…化粧枠材(第2化粧枠材)
99…ガイド部(第3ガイド部)
101…枠部(第3枠部)
103,129…内表面
105…ガイド部補強材
107…内側補強材(第3内側補強材)
109…支持補強材(第2支持補強材)
121…ガイド部抜け止め片
123,153…補強材抜け止め片
125…ガイド部(第4ガイド部)
127…枠部(第4枠部)
131…ガイド部補強材(第2ガイド部補強材)
133…内側補強材(第4内側補強材)
135…支持補強材(第3支持補強材)
Claims (4)
- カーテン部を案内するガイド部と、ガイド部の内表面を覆う略コ字状のガイド部補強材と、ガイド部を支持して建物躯体に固定される枠部と、を有し、ガイド部補強材の対向する内壁面には抜け止め片が突設され、カーテン部のカーテン縁部には抜け止め部材が突設され、抜け止め部材が対向する抜け止め片間のスリットの奥部に位置して抜け止めされているシャッター用ガイドレールにおいて、
前記ガイド部補強材の一方の係止先端縁部が、ガイド部の内表面の開口縁側における内面に形成された係止溝にガイド部の内側から係入され、ガイド部補強材の他方の係止先端部とガイド部とは、抜け止め片に対して抜け止め部材とは反対側の位置において、固定手段により固定され、
前記ガイド部(125)は、その壁部の一部が前記ガイド部補強材(131)と前記枠部(127)に連結された内側補強材(133)によって挟持されており、この挟持部分において、ガイド部(125)、ガイド部補強材(131)及び内側補強材(133)が前記固定手段によって固定されていることを特徴とするシャッター用ガイドレールの防火構造。 - 請求項1記載のシャッター用ガイドレールの防火構造であって、
前記ガイド部における前記係止溝と対向する壁面には断面略外向きコ字状の取付凹部(147)が形成され、前記ガイド部補強材の前記他方の係止先端部には、取付凹部(147)内に嵌合する断面略コ字状の嵌合部(151)が形成され、前記内側補強材(133)の先端には、取付凹部(147)の外壁角部に当接される略L形の折り曲げ部(71)が形成され、ガイド部補強材の他方の係止先端部とガイド部と内側補強材(133)とは、取付凹部(147)、嵌合部(151)及び折り曲げ部(71)において前記固定手段により固定されていることを特徴とするシャッター用ガイドレールの防火構造。 - 請求項1又は2記載のシャッター用ガイドレールの防火構造であって、前記係止溝に係入される係止先端縁部が、カーテン縁部と重なる掛かり代部を有することを特徴とするシャッター用ガイドレールの防火構造。
- 請求項1乃至3のいずれか1項記載のシャッター用ガイドレールの防火構造であって、前記ガイド部は、アルミ合金により一体に形成され、前記ガイド部補強材及び前記内側補強材(133)は、鋼板により形成され、前記固定手段は、リベットにより形成されていることを特徴とするシャッター用ガイドレールの防火構造。
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