JP6613041B2 - 開口部用スクリーン装置 - Google Patents

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Description

本発明は、開口部用スクリーン装置に関し、特に、建物の開口部を覆う開口部用スクリーン装置に関する。
従来、窓等の開口部装置が設けられた建物の開口部において、その屋内側に開口部用スクリーン装置を配置することで、開口部装置と室内との間を遮断して熱伝導を低減し、断熱性を向上させる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この場合、開口部用スクリーン装置は、開口部周縁を構成する開口部材により形成される開口枠内に配置される。
特開2011−80342号公報
しかしながら、例えば開口部装置として縦すべり窓や横すべり窓が配置されている場合には、開口枠内に開口部用スクリーン装置を設置すると、窓の開閉が阻害される。したがって、開口部装置の種類によらず設置可能な開口部用スクリーン装置の開発が望まれる。
また、開口枠内に開口部用スクリーン装置を設置すると、スクリーンの面積が小さくなるとともに、スクリーンと開口部材との間に隙間が生じやすくなり、断熱性が低下する。すると、室内生活空間で発生した湿気が開口部装置のガラス等に到達し、結露が発生する。このため、スクリーンと開口部材間の密閉性を向上させることで、断熱性が向上した開口部用スクリーン装置の開発が望まれる。
本発明は、開口部装置の種類によらず設置可能であるとともに、断熱性が向上した開口部用スクリーン装置を提供することを目的とする。
(1) 上記目的を達成するため本発明は、建物の開口部(例えば、後述の開口部10)に設けられる開口部用スクリーン装置(例えば、後述の開口部用スクリーン装置1)であって、屋内側から前記開口部を覆い、該開口部の屋外側に設けられた開口部装置(例えば、後述の開口部装置9)の障子又はガラス(例えば、後述のガラス91)との間に空気層(例えば、後述の空気層L)を形成するスクリーン(例えば、後述のスクリーン2)と、開口部周縁を構成する開口部材(例えば、後述の額縁11)と、前記スクリーンの端部との間の隙間を塞ぐ閉塞部材(例えば、後述の閉塞部材40)と、を備える開口部用スクリーン装置を提供する。
(2) 前記開口部材は、前記開口部周縁に設けられた額縁を含んで構成され、前記閉塞部材は、前記額縁の屋内側部を覆う見込片(例えば、後述の見込片44)を有するとともに、前記額縁に沿って配置されることが好ましい。
(3) 前記開口部周縁の屋内側上方に取り付けられ、前記スクリーンを基端側から巻き取り可能な巻き取り軸部(例えば、後述の巻き取り軸部31)をさらに備え、前記閉塞部材は、前記スクリーンの巻き取り方向の少なくとも一部に延びて設けられ、前記スクリーンを介して対向配置される一対の第1気密材(例えば、後述のサイドレール41)を有することが好ましい。
(4) 前記閉塞部材は、前記スクリーンの先端の屋外側部に見付方向に延びて設けられ、前記開口部材との間の隙間を塞ぐ第2気密材(例えば、後述のパッキン42)を有することが好ましい。
(5) 前記閉塞部材は、前記スクリーンの先端の左右両側部に設けられ、前記開口部材との間の隙間を塞ぐ一対の第3気密材(例えば、後述の弾性片43)を有することが好ましい。
(6) 前記スクリーンは、不透湿性の部材により構成されることが好ましい。
本発明によれば、開口部装置の種類によらず設置可能であるとともに、断熱性が向上した開口部用スクリーン装置を提供することができる。
本実施形態の開口部用スクリーン装置の斜視図である。 本実施形態の開口部用スクリーン装置の正面図である。 図3(a)は、本実施形態の開口部用スクリーン装置の縦断面図であり、図3(b)は図3(a)の部分拡大図である。 本実施形態のスクリーンの断面図である。 図2に示す開口部用スクリーン装置のA−A断面図である。図5(b)は、図5(a)の部分拡大図である。 図6(a)は、本実施形態における全閉状態の開口部用スクリーン装置の部分正面図である。図6(b)は、図6(a)の部分拡大図である。 図7(a)は、本実施形態の変形例に係る図2のA−A断面に対応する図であり、図7(b)は、図7(a)の部分拡大図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。なお、本明細書において、「見付方向」とは、建物の開口部に設けられた開口部装置及び開口部用スクリーン装置におけるガラスやスクリーン等の面方向を意味し、「見込方向」とは、開口部装置及び開口部用スクリーン装置の厚さ方向(すなわち、奥行き方向)を意味する。
図1は、開口部用スクリーン装置1の斜視図であり、図2は、正面図である。また、図3(a)は、上述の開口部用スクリーン装置1の縦断面図であり、図3(b)は、図3(a)の部分拡大図であり、図4は、スクリーンの縦端面図である。
図1及び2に示すように、建物の開口部10の屋外側には開口部装置9(図2では引違い窓を例示)が設けられており、開口部用スクリーン装置1(以下、略してスクリーン装置と言う)は、開口部装置9の屋内側に配置される。詳細には、開口部装置9の屋内側には、開口部周縁を構成する開口部材を構成する額縁11が取り付けられており、スクリーン装置1は、この額縁11の屋内側に取り付けられている。スクリーン装置1は、スクリーン2と、カバーボックス3と、閉塞部材40と、を含んで構成される。
まず、スクリーン2について説明する。図1〜図3(a)に示すように、スクリーン2は、シート状の部材で形成され、開口部10の屋内側から、開口部10を覆うように配置される。また、スクリーン2は、スクリーン2の下縁に沿って見付方向に延びるように設けられるボトムバー25を有する。
図4に示すように、スクリーン2は、不透湿性の部材により構成され、例えば、その透湿度が150g/m・h以下、より好ましくは75g/m・h以下のものが用いられる。スクリーン2は、4層の積層体で形成される。より詳しくは、スクリーン2は、生地層21と、樹脂層22と、金属層23と、赤外線透過層24と、がこの順で積層される。
また、本実施形態のスクリーン2は、生地層21を屋内側に向け、赤外線透過層24を屋外側に向けた状態で、使用される。
生地層21は、屋内側の最表面に配置される層であり、意匠性を付与する層である。この生地層21は、織物又は不織布で構成される。具体的には、生地層21は、ポリエステル樹脂、ナイロン樹脂、綿、麻等の織物又は不織布で構成されることが好ましい。生地層21が織物や不織布で構成されることで、樹脂等の無機質感が排除され、高い意匠性が付与される。
生地層21の膜厚は、スクリーン2の巻き径と重量の関係から、1mm以下であることが好ましい。生地層21の膜厚が1mmを超えると、スクリーン2の巻き径が大きくなるため、巻き取ったスクリーン2を収容する後述のカバーボックス20の寸法が大きくなる結果、圧迫感が生じて美観を損ねる。より好ましい生地層21の膜厚は、600μm以下である。
樹脂層22は、樹脂で構成された不透湿性の樹脂膜であり、後述する金属層23を保持する機能を有する。具体的には、樹脂層22は、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂(例えばポリエチレンテレフタレート等)、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂(例えばナイロン等)、フッ素樹脂、オレフィン樹脂(例えばポリプロピレンやポリエチレン等)及びポリ塩化ビニル樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種で構成されることが好ましい。樹脂層22がこれらの樹脂で構成されることで、不透湿性が付与される。
ここで、「不透湿性の樹脂膜」とは、透湿度が0%のものに限定されず、本実施形態の効果が阻害されない範囲内であれば、極僅かな透湿性を有するものも含むことを意味する。
なお、樹脂層22は、後述する金属層23を保護する機能を有し、具体的には湿気に対する耐食性を向上させる機能を有する。
樹脂層22の膜厚は、スクリーンの巻き径と重量の関係から、200μm以下であることが好ましい。樹脂層22の膜厚が200μmを超えると、スクリーンの剛性が大きくなり硬くなるため、スクリーンを巻き取り難くなる。より好ましい樹脂層22の膜厚は、50μm以下である。
金属層23は、金属を含んで構成され、赤外線を反射する層である。具体的には、金属層23は、アルミニウム、チタン、銀、銅、ITO(酸化インジウムスズ)、SUS(ステンレス鋼)及び金属酸化物からなる群より選ばれる少なくとも1種で構成されることが好ましい。金属層23がこれら金属を含んで構成されることで、赤外線反射機能が付与される。
金属層23の膜厚は、赤外線反射性能と可視光透過性能の観点から、6〜30nmであることが好ましい。金属層23の膜厚が6nm未満であると、赤外線反射性能が悪化し、赤外線をほとんど反射しなくなる。また、金属層23の膜厚が30nmを超えると、可視光の透過性が悪化する。金属層23の膜厚が6〜30nmの範囲内であれば、赤外線を反射しつつ、可視光を透過させることができる。
赤外線透過層24は、樹脂で構成され、赤外線を透過する樹脂膜であり、上述の金属層23を保護する機能を有する。具体的には、赤外線透過層24は、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、オレフィン樹脂及びポリアミド樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種で構成され、かつその赤外線透過率が60〜99%であることが好ましい。金属層23を覆う赤外線透過層24の赤外線透過率がこの範囲内であることで、赤外線透過層24が金属層23の赤外線反射機能を損なうことがなく、金属層23により太陽光熱が高い効率で反射される。
以上のスクリーン2は、見付方向の両端部で縫製や他の部材を設ける等の処理を行わず、いわゆる切りっぱなしの状態で取り付けられる。すなわち、スクリーン2は、見付方向の端部と、その他の部分とで厚さが同一である。
図1及び図2に戻って、ボトムバー25は、スクリーン2の下縁に取り付けられ、スクリーン2よりも剛性の高い部材で構成される。ボトムバー25は、スクリーン2の面よりもわずかに屋内側へ突出している。
次に、カバーボックス3について説明する。図3(a)に示すように、カバーボックス3は、開口部周縁に沿って額縁11の上方に取り付けられる。カバーボックス3は、額縁11の屋内側に、額縁11から屋内側へ延びる金具により取り付けられる。カバーボックス3は、額縁11の上辺に沿って、額縁11の見付方向両端部まで延設された箱状部材である。
カバーボックス3は、スクリーン2を基端側から巻き取り可能に支持する巻き取り軸部31を内部に収容し、巻き取ったスクリーン2を収容するカバー部材として機能する。
次に、閉塞部材40について説明する。閉塞部材40は、スクリーン装置1が取り付けられる額縁11と、スクリーン2の端部との間に形成される隙間を塞ぐ部材である。閉塞部材40は、額縁11に沿って配置される。閉塞部材40は、第1気密材としてのサイドレール41と、第2気密材としてのパッキン42と、第3気密材としての弾性片43と、見込片44と、を含んで構成される。
図5(a)は、図2のA−A断面図である。図5(b)は、図5(a)の部分拡大図である。
第1気密材としてのサイドレール41は、開口部10の見付方向における一方と他方に対をなすように配置され、スクリーン2を介して対向して配置されている。
一対のサイドレール41は、構成が同一であるため、一方のサイドレール41について説明する。
図5(a)及び図5(b)に示すように、サイドレール41は、スクリーン2を挟む2本のサイドレール片410により構成される。サイドレール片410は、それぞれがスクリーン装置1の上下方向に延びる縦長の形状を有し、断面視フック形状に構成されている。詳細には、サイドレール片410は、平坦な面410aと、この平坦な面410aから屈曲し、フック形状の爪部分に対応する曲がり片410bとにより構成されている。サイドレール片410は、2本で一組であり、一方の曲がり片410bと他方の曲がり片410bとが向かい合うように配置され、曲がり片410b同士の間にスクリーン2の端部が担持される。
サイドレール41は、スクリーン2が上下に移動する際に、スクリーン2を支えるとともに案内する。このサイドレール41は、スクリーン2の巻き取り方向の少なくとも一部に延びて、スクリーン2の可動範囲に設けられる。すなわち、サイドレール41は、額縁11の下枠近傍から、額縁11の上枠近傍まで延びている。
サイドレール41は、弾性変形可能な柔軟な部材で形成される。例えば、滑り抵抗の低い、フッ素加工された圧縮弾性エラストマーにより構成される。
第2気密材としてのパッキン42は、図5(a)に示すように、ボトムバー25と略同一長さの長尺状の部材である。このパッキン42は、スクリーン2の先端に配置されたボトムバー25の屋外側部に、見付方向に延びて取り付けられる。パッキン42は、図3(a)及び図3(b)に示すように、断面視フック状に形成されている。パッキン42は、平坦な面42aと、この平坦な面42aから屈曲し、フック形状の爪部分に対応する曲がり片42bとを有して構成され、平坦な面42aがボトムバー25の背面に取り付けられる。
パッキン42は、柔軟な樹脂製の部材で構成されている。このため、パッキン42は、開口部装置9をスクリーン2で覆うためにボトムバー25を降ろすと、パッキン42の曲がり片42bが額縁11に弾性変形しながら当接して、ボトムバー25と額縁11との間の隙間を密閉する。
見込片44は、開口部10の上下方向に延び、額縁11の屋内側部を覆う縦長の部材である。見込片44は、スクリーン装置1の上下方向に延びて断面がL字型のアウターL字部441及びインナーL字部442と、これらの端部に取り付けられるキャップ部443と、を含む。
図5(b)に示すように、アウターL字部441は、断面視でスクリーン2の見付方向に沿って延びる辺と、この辺から屈曲して見込方向に延びる辺とにより構成される。
アウターL字部441は、インナーL字部442を覆うように配置される。アウターL字部441は、スリット444と、突起445と、を有する。
スリット444は、アウターL字部441の見込方向に延びる辺に、見込方向に間隔を空けて複数形成されている。スリット444は、スクリーン装置1を取り付ける建物の開口廻りの形状に合わせて、所望の位置のスリット444で見込み方向の辺を切断することにより、寸法を調整できるようにするためのものである。
突起445は、見付方向に延びる辺の内側に、見込方向に突出して形成されている。
インナーL字部442は、長辺がスクリーン2の面に沿って延び、短辺がアウターL字部441に向かって延びる。インナーL字部442は、アウターL字部の突起445と、見込方向に延びる辺との間に挿入されて係合し、アウターL字部441の内面に向き合うように配置される。インナーL字部442は、ねじにより額縁11に固定され、インナーL字部442とアウターL字部441とが互いに係合することで、見込片44が額縁11を覆うように配置される。
図6(a)は、スクリーン2を降した全閉状態のスクリーン装置1における下端部周辺の部分正面図である。図6(b)は、図6(a)の部分拡大図である。
図6(a)及び図6(b)に示すように、キャップ部443は、見込片44の下端に取り付けられている。キャップ部443は、平坦な面443aと、突起部443bと、傾斜部443cにより構成されている。
平坦な面443aは、見込片44の下端部を塞ぐように配置されている。
突起部443bは、平坦な面443aの外周縁より内側から上方へ延び、見込片44の内部に挿入される。これにより、キャップ部443が見込片44に固定される。
傾斜部443cは、図6(b)に示すように、突起部443bのスクリーン2側から平坦な面443aに向かって曲線を描いて下り傾斜する部分である。図6(b)に示すように、キャップ部443とボトムバー25の下端部とは、ボトムバー25を降ろした状態では隣接する。キャップ部の傾斜部443cが下り傾斜していることで、傾斜部443cの端面とボトムバー25との間の距離は、下へ行くほど狭く形成される。
第3気密材としての弾性片43は、図6(a)及び図6(b)に示すように、スクリーン2の先端に配置されたボトムバー25の左右両側部に設けられ、外側に突出するように取り付けられている。弾性片43は、断面視がフック形状に構成され、平坦な面43aと、この平坦な面43aから屈曲し、フック形状の爪部分に対応する曲がり片43bとにより構成されている。弾性片43は、平坦な面43aがボトムバー25の見込方向に沿って取り付けられ、曲がり片がボトムバー25の側部から見付方向外側に突出する。弾性片43は、柔軟で弾性変形可能な樹脂により形成されている。このため、弾性片43は、スクリーン2を下方へ降ろした時に、傾斜部443cの傾斜に沿って、下へ移動するほどつぶれた状態に変形することにより、高い気密性が得られる。
以上のスクリーン装置1の使用の状態について説明する。
スクリーン装置1は、不使用時には、巻き取り軸部31にスクリーン2が巻き取られて、額縁11の上部に配置されたカバーボックス3内に収容されている。
スクリーン装置1を使用する際には、巻き取り軸部31に連結された紐を操作して、スクリーン2がサイドレール41を構成する向かい合うサイドレール片410の間をスライド移動する。そして、スクリーン2が、開口の屋外側に配置されている開口部装置9のガラス91に対向し、開口部装置9との間に空気層Lが形成される。
スクリーン2は、不透湿性の部材で構成されているので、室内空間で発生した湿気は、スクリーン2を通して開口部装置側へ通りにくくなっている。
スクリーン2は、額縁11の屋内側で、見付方向屋内側に配置されたサイドレール41の、向かい合うサイドレール片410の曲がり片410b同士の間に挟まれている。このため、スクリーン2の見付方向端部側から空気が漏れにくい。また、これらのサイドレール片410が、額縁11を覆う見込片44の内部に収容されていることで、スクリーン2と額縁11との間の隙間が塞がれる。
なお、スクリーン2は、向かい合うサイドレール片410に挟まれるため、見付方向の両端部を、縫製や他の部材を設ける等の処理を行う必要がなく、見付方向の端部と、他の部分で厚さが同一に構成される。このため、スクリーン2を上方に巻き取った際、両端部とそれ以外の部分で厚さが同じなので、スクリーン2に皺が形成されたり、巻かれた状態のスクリーン2の両端部の厚さが大きくなることが防止される。
また、スクリーン2は、向かい合うサイドレール片410によって挟まれた状態で上下にスライド移動するのみで、気密性は周囲の閉塞部材40により保たれるので、スクリーン2とサイドレール41の気密性を高めるために、スクリーン2の剛性や硬度を高くする必要はない。
パッキン42が、ボトムバー25の下端部の屋外側に設けられている。このため、スクリーン2の下降に伴ってボトムバー25が下降すると、パッキン42がボトムバー25の屋外側と、額縁11の下縁とに当接する。このため、スクリーン2の下端部と、額縁11の下縁との間の隙間が塞がれる。
また、弾性片43が、ボトムバー25の見付方向両端部において、外側に突出するように設けられている。そして、見込片44の下端部を覆うキャップ部443は、見込片44の下端部の内部に配置される突起部443bの上端から見込片44のスクリーン2側の下端部に向かって下り傾斜する傾斜部443cを有している。このため、ボトムバー25を降ろすと、弾性片43が、傾斜部443cとボトムバー25の見付方向端部の側面との間の隙間に挿入される。弾性片43は、元の形状に戻ろうとして反発し、傾斜部443cを付勢するので、傾斜部443cに対して密着する。これにより、スクリーン2の下方の隅部に形成されるスクリーン2と見込片44との間の隙間が塞がれるとともに、見込片44を介して、スクリーン2と額縁11との間の隙間が塞がれる。
以上のように、第1気密材〜第3気密材としてのサイドレール41、パッキン42、弾性片43、及び見込片44を含んで構成される閉塞部材により、スクリーン2と額縁11との間の隙間が三方に亘って塞がれる。
以上説明した本実施形態によれば、以下の効果が奏される。
本実施形態では建物の開口部10に設けられる開口部用スクリーン装置1を、屋内側から開口部10を覆い、開口部10の屋外側に設けられた開口部装置9のガラス91との間に空気層Lを形成するスクリーン2を含んで構成するとともに、開口部周縁を構成する額縁11と、スクリーン2の端部との間の隙間を塞ぐ閉塞部材40と、を含んで構成した。
これにより、開口部10をスクリーン2により屋内側から覆うことができるため、建物の開口廻りの形状に左右されず、様々な構成の開口部10に、容易にスクリーン装置1を設置することができる。また、スクリーン2の端部と額縁11との間が閉塞部材により塞がれているので、空気層Lと屋内側の空間とをより確実に遮蔽することができる。このため、屋外側からの空気が、空気層Lにより遮断されて、断熱性が向上するとともに、開口部10の屋内と屋外の空気の気密性が向上する。また、気密性が向上することで、室内空気が開口部装置9等で冷やされて結露しにくくなる。
また本実施形態では、開口部材を、開口部周縁に設けられた額縁11を含んで構成した。また、閉塞部材40を、額縁11の屋内側部を覆う見込片44を有するとともに、額縁11に沿って配置した。
開口部周縁に額縁11を設けるとともに、額縁の屋内側部が閉塞部材40の見込片44で覆われるため、開口部用スクリーン装置1の意匠性を向上させることができる。
また本実施形態では、開口部周縁の屋内側上方に取り付けられ、スクリーン2を基端側から巻き取り可能な巻き取り軸部31をさらに含んで構成した。また、閉塞部材40を、スクリーン2の巻き取り方向の少なくとも一部に延びて設けられ、スクリーン2を介して対向配置される一対のサイドレール41を含んで構成した。
サイドレールは、スクリーン2の見付方向の両端部に配置され、額縁11とスクリーン2との間を密閉する。このため、屋内と屋外の間で空気が流通しにくくなり、気密性が向上する。
また本実施形態では、閉塞部材40を、スクリーン2の先端の屋外側部に見付方向に延びて設けられ、額縁11との間の隙間を塞ぐパッキン42を含んで構成した。
パッキン42がスクリーン2の屋外側で、スクリーン2の先端と額縁11との間を密閉する。このため、屋内と屋外の間で空気が流通しにくくなり、気密性が向上する。
また本実施形態では、閉塞部材40を、スクリーン2の先端の左右両側部に設けられ、前記開口部材との間の隙間を塞ぐ一対の弾性片43を含んで構成した。
これにより、サイドレール41及びパッキン42のいずれもが配置されていないスクリーン2の先端の左右両側部を密閉することができ、屋内と屋外の間で空気が流通しにくくなり、さらに気密性が向上する。
また本実施形態では、スクリーン2を、不透湿性の部材により構成した。これにより、室内の湿気がスクリーン2を通して屋外へ流通することが低減され、よって、外部への湿気の移動を確実に防止でき、効果的にガラス91の結露を抑制できる。また、屋内の湿度を高く維持でき、屋内の過乾燥を防止できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
例えば、上記実施形態では、見込片44をアウターL字部441とインナーL字部442により構成するとともに、サイドレール41を、断面視フック状の部材を向い合せ、その間にスクリーンを担持させているが、これに限られない。
図7(a)は、上記実施形態の変形例に係る図2のA−A断面に対応する図であり、図7(b)は、図7(a)の部分拡大図である。
図7(a)及び図7(b)に示すように、変形例では、見込片44AのアウターL字部441の内面に、断面視コの字型をしたコ字部材442Aが当接されており、このコ字部材442Aの内部に、スクリーン2を担持する担持部材41Aが設けられている。また、変形例では、スクリーン2は、見付け方向の端部が、スクリーン2を構成するシート状部材の厚さよりも厚く形成されている。
担持部材41Aは、内部に中空部46を備える略コ字状の形状をしている。担持部材41Aは、略コ字状の開口した端部が互いに近接することで形成される狭開口部47を有する。担持部材41Aは、中空部46内に、スクリーン2の見付方向の端部を収容し、狭開口部47における近接した端部にてスクリーン2の面を挟むように構成されている。
変形例に係る構成においても、スクリーン2と額縁11との隙間を塞ぐことができ、上記実施形態と同様の効果を奏する。
また、上記実施形態では、上部にスクリーンを巻取るためのパイプ構造(いわゆるスクリーンロールアップ式)を有するスクリーン装置1を用いているが、これに限られない。例えば、上部にスクリーンを巻取るためのパイプ構造(いわゆるスクリーンロールアップ式)の代わりに、スクリーンを伸縮させる構造(いわゆるプリーツスクリーン、ハニカムスリーン式)や、スクリーンを伸縮やたくし上げる機構(いわゆるたくし上げスクリーン式)を用いてよい。
また、上記実施形態では、スクリーン装置1は、開口部周縁の下辺側では、額縁11の下縁を覆う部材を有していないが、これに限られない。スクリーン2の全閉時に、ボトムバー25が覆われる程度の高さの下桟を、開口部周縁の下辺において、室内側の見付け面に取り付けてもよい。
また、上記実施形態では、開口部材が開口部周縁に設けられた額縁11を含むものとして説明したが、開口部材は、開口部周縁を構成する部材であれば、額縁11に限られない。例えば、開口部10に額縁11を設けない場合には、開口部材は、建物の躯体における開口部10の周囲の壁であってもよい。また、開口部材は、開口廻りの構成によっては、壁と額縁の両方により構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、スクリーン装置1は、平坦なシート状の部材を巻き取って昇降させるロールスクリーン装置として説明したが、これに限られない。開口部装置の屋内側かつ、開口部の屋内側にすることができるとともに、閉塞部材を含んで構成することができれば、スクリーンの昇降機構については限定されない。
また、上記実施形態では、スクリーン2は、4層からなる不透湿性部材により構成されているが、これに限られない。3層からなる不透湿性部材であってもよく、この場合には、生地層21を有さない代わりに、樹脂層22に意匠的な模様を施してもよい。
1 開口部用スクリーン装置
2 スクリーン
9 開口部装置
10 開口部
11 開口部材(額縁)
31 巻き取り軸部
40 閉塞部材
41 第1気密材(サイドレール)
42 第2気密材(パッキン)
43 第3気密材(弾性片)
44 見込片
91 ガラス
L 空気層

Claims (5)

  1. 建物の開口部に設けられる開口部用スクリーン装置であって、
    屋内側から前記開口部を覆い、該開口部の屋外側に設けられた開口部装置の障子又はガラスとの間に空気層を形成するスクリーンと、
    開口部周縁を構成する開口部材と、前記スクリーンの端部との間の隙間を塞ぐ閉塞部材と、を備え、
    前記閉塞部材は、前記開口部の見付方向における一方及び他方に配置され、上下方向に沿って延びる第1気密材を有し、
    前記第1気密材は、前記スクリーンの屋外側及び屋内側に互いに向かい合うように配置され前記スクリーンの端部に当接して前記端部を挟持可能な一対の曲がり片と、前記一対の曲がり片からそれぞれ屈曲して前記閉塞部材に当接可能な一対の平坦な面と、を有するサイドレールであり、
    前記曲がり片は、弾性変形可能な部材からなり、
    前記開口部材は、前記開口部周縁に設けられた額縁を含んで構成され、
    前記閉塞部材は、前記額縁の屋内側部を覆う見込片を有するとともに、前記額縁に沿って配置され、
    前記見込片は、前記スクリーンの上下方向に延びて断面がL字型のアウターL字部を含み、
    前記サイドレールは、前記額縁の前記屋内側部と前記アウターL字部における前記屋内側部に対向する面との間に配置され、
    前記サイドレールの前記一対の平坦な面の一方は、前記アウターL字部における前記屋内側部に対向する面に当接するとともに、他方は、前記屋内側部に沿って配置される、開口部用スクリーン装置。
  2. 前記見込片は、前記アウターL字部の内側で、前記アウターL字部の内面に向かい合うように配置される断面がL字型のインナーL字部を含み
    向かい合う前記アウターL字部及び前記インナーL字部の内側面に、前記サイドレールが当接して配置される、請求項に記載の開口部用スクリーン装置。
  3. 前記閉塞部材は、前記スクリーンの先端の屋外側部に見付方向に延びて設けられ、前記開口部材との間の隙間を塞ぐ第2気密材を有する請求項1又は2に記載の開口部用スクリーン装置。
  4. 前記閉塞部材は、前記スクリーンの先端の左右両側部に設けられ、前記開口部材との間の隙間を塞ぐ一対の第3気密材を有する請求項に記載の開口部用スクリーン装置。
  5. 前記スクリーンは、不透湿性の部材により構成される請求項1〜のいずれか1項に記載の開口部用スクリーン装置。
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