JP2003328659A - 開口部の結露防止装置、建築物及び交通車両 - Google Patents

開口部の結露防止装置、建築物及び交通車両

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JP2003328659A
JP2003328659A JP2002179212A JP2002179212A JP2003328659A JP 2003328659 A JP2003328659 A JP 2003328659A JP 2002179212 A JP2002179212 A JP 2002179212A JP 2002179212 A JP2002179212 A JP 2002179212A JP 2003328659 A JP2003328659 A JP 2003328659A
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dew condensation
blocking sheet
blocking
opening frame
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Mieko Kaneko
美恵子 金子
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な操作で使用状態にすることができると
ともに、開口部の結露を確実に防止できる結露防止装置
を提供する。 【解決手段】 壁面に形成された開口枠10の内部空間
Sと上記壁面の内側との間を遮断するための開口部遮断
体11と、上記開口枠10に対して上記開口部遮断体1
1を密着させた状態に保持する密着保持手段(弾性を有
するゴム磁石12、薄い鉄板14)とを設け、上記開口
部遮断体11内の空間Sに空気が入るのを遮断するため
の開口部遮断体11を容易に、かつ確実に着脱できるよ
うにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は開口部の結露防止装
置、建築物及び交通車両に関し、特に、ガラス面に付着
する結露を防止するために用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】冬季には、室内と外部との温度差により
窓ガラスに結露が発生する。特に、夜から朝にかけては
外部の気温が下がるとともに、暖房等により内部の温度
が高められると、ガラス面に結露が顕著に発生する。
【0003】結露による水滴は、放置しておくと窓ガラ
スの下部に滞留して木部等を劣化させるばかりでなく、
窓ガラス近在のカーテンに付着して、カビ等の原因にな
る。このような問題を防止するために、一般的には、雑
巾を使用して結露を拭い取ったり、窓用結露採取器等の
専用治具を使用して除去したりしていた。
【0004】また、結露の発生自体を緩和するために、
特殊な高分子フィルムを窓ガラスに付着させる方法も種
々提案されている。例えば、実開平2−352号には、
吸水性材料からなる吸水層と粘着材からなる粘着層との
積層体である結露水吸収シートを窓ガラス等に貼設して
使用することが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した各手法のう
ち、結露水を除去する専用治具は、結露自身を防止する
ことが不可能なため、本質的な解決方法にはならない。
一方、特殊な高分子フィルムを窓ガラスに付着させる方
法は、結露の緩和には一見有効だと考えられるが、冬季
の期間は常に窓ガラスにフィルムがはりつけられている
ため日中の窓ガラスの光透過性機能と美観を損なう問題
があった。
【0006】本発明は上述の問題点にかんがみてなされ
たもので、簡単な操作で使用状態にすることができると
ともに、開口部の結露を確実に防止できる結露防止装置
を提供できるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の開口部の結露防
止装置は、壁面に形成された開口枠の内部空間と上記壁
面の内側との間を遮断するための開口部遮断体と、上記
開口枠に対して上記開口部遮断体の縁部を密着させた状
態に保持する密着保持手段とを有することを特徴として
いる。また、本発明の他の特徴とするところは、上記密
着保持手段は、磁石と鉄との間に作用する磁気吸着力ま
たは弾性押圧力の何れか一方または両方を利用して上記
開口枠と上記開口部遮断体の縁部とを密着保持すること
を特徴としている。また、本発明のその他の特徴とする
ところは、上記磁石は柔軟性を有する部材によって構成
されていることを特徴としている。また、本発明のその
他の特徴とするところは、上記開口部遮断体は薄板状に
形成されていることを特徴としている。また、本発明の
その他の特徴とするところは、上記開口部遮断体は柔軟
性を有するシート状に形成され、巻き取り巻き戻し自在
に収納されていることを特徴としている。
【0008】本発明の建築物は、上記の何れかに記載の
開口部の結露防止装置を有することを特徴としている。
【0009】本発明の交通車両は、上記の何れかに記載
の開口部の結露防止装置を有することを特徴としてい
る。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照しながら本
発明の開口部の結露防止装置、建築物及び交通車両の実
施の形態について説明する。図1は、本発明の第1の実
施の形態を示し、本発明を建築物の開口部に適用した例
を示す斜視図である。図1に示すように、本実施の形態
においては、比較的に小さい開口部10に開口部遮断体
11を取り付ける例を示している。
【0011】上記開口部10の端面には弾性を有するゴ
ム磁石12が取り付けられている。一方、上記開口部遮
断体11を構成する透明なアクリル板13の縁部縁部に
は薄い鉄板14が貼り付けられている。
【0012】これにより、図1中において矢印15で示
したように、開口部遮断体11を開口部10の所定の位
置に当接させると、上記弾性を有するゴム磁石12と上
記薄い鉄板14とが相互に磁気吸着して、上記開口部遮
断体11が上記開口部10に密着した状態に保持され
る。すなわち、上記弾性を有するゴム磁石12及び薄い
鉄板14により本実施の形態の密着保持手段が構成され
ている。なお、上記ゴム磁石12は必ずしも弾性を有し
ていなくてもよい。
【0013】図2は、開口部遮断体11を開口部10に
取り付けた状態を示す断面図である。図1及び図2にお
いて、20は上記開口部10に配設されている窓ガラス
を簡略化して示している。
【0014】図2から明らかなように、本実施の形態の
開口部の結露防止装置によれば、弾性を有するゴム磁石
12及び薄い鉄板14が磁気吸着することにより、開口
部10内の空間Sはアクリル板13によって密閉された
状態となる。これにより、上記開口部の空間S内には室
内の湿った空気が循環しなくなるので、建築物の外部が
冷え込んでも窓ガラス20の内面に結露が生じるのが防
止される。
【0015】ところで、上記開口部の空間S内に室内の
空気が循環しないことにより、上記窓ガラス20の内面
は結露しないが、室内側に面した上記アクリル板13の
表面が結露する場合がある。しかし、上記開口部内の空
間Sが断熱層の作用を果たすので、上記アクリル板13
の表面に発生する結露の量は、上記開口部遮断体11で
遮断しない場合において、窓ガラス20の内面に発生す
る結露の量と比較して格段に少なくなる。
【0016】本実施の形態においては、開口部遮断体1
1と開口部10とを磁気吸着して密着保持するようにし
たので、開口部遮断体11を開口部10の所定の位置に
当接させるだけで簡単に取り付けて密着保持させること
ができる。
【0017】また、上記開口部遮断体11を上記開口部
10に取り付けるために利用しているのは磁気吸着力だ
けである。このため、例えば外気を室内に取り入れるた
め等のために、上記開口部10を開放する場合には、上
記開口部遮断体11を上記開口部10から引き剥がすだ
けで簡単に取り外すことができる。
【0018】上述したように、本実施の形態の開口部の
結露防止装置は、開口部10に配設する工事が簡単であ
る。例えば、上記弾性を有するゴム磁石12は両面テー
プを用いて開口部10の枠上に取り付けることができる
ので、特別な技術を必要とすることなく簡単に、かつ確
実に配設することができる。
【0019】また、上記開口部10の内部空間S内に空
気を閉じ込めるので、上記内部空間Sを断熱層として機
能させることができる。これにより、上記開口部10の
内外に温度差が大きい場合において、暖房効率または冷
房効率を向上させることができる。
【0020】また、上記開口部10と上記開口部遮断体
11とを密着させて保持するので、上記開口部遮断体1
1として遮光性の大きい部材を用いることにより、不要
な外光が室内に入るのを確実に遮断することができる。
さらに、例えば、赤外線や紫外線等の特定の光線を遮光
する部材で上記開口部遮断体11を構成することによ
り、室内に入る光線を選択的に遮光することができる。
【0021】(第2の実施の形態)次に、図3を参照し
ながら本発明の開口部の結露防止装置の第2の実施の形
態を説明する。本実施の形態の開口部の結露防止装置に
よれば、窓ガラス20の表面に発生する結露を完全に無
くすことができる。しかしながら、建築部の外部が極端
に冷えたり、室内の湿度が高い場合にはアクリル板13
の表面に結露が発生することがある。
【0022】本実施の形態においては、開口部10の下
部にアクリル板掛止部30を取り付けて、上記アクリル
板13の下端部を受け止めるようにしている。本実施の
形態においては、上記アクリル板掛止部30を開口部1
0の下枠10a上に取り付けた例を示している。上記取
り付けは、螺子止めまたは両面テープ(図示せず)等に
より行うことができる。
【0023】図3に示したように、上記アクリル板掛止
部30は樋状に構成されており、上記アクリル板13の
表面に発生した結露水が多量であって、上記アクリル板
13の表面を結露水が流れ出した場合でも、上記結露水
を上記アクリル板掛止部30で受け止めるようにしてい
る。これにより、上記結露水が室内の床面に落下して濡
らすのを防止している。
【0024】また、上記アクリル板13を上記開口部1
0に取り付ける際に、上記アクリル板13の下端部を上
記アクリル板掛止部30に突き当てるようにして取り付
けることにより、アクリル板13を所定の位置に確実に
取り付けることができる利点もある。
【0025】(第3の実施の形態)次に、図4〜図8を
参照しながら本発明の第3の実施の形態を説明する。上
述した第1及び第2の実施の形態においては、比較的小
さな開口部に適した結露防止装置を示した。それに対し
て、本実施の形態の開口部の結露防止装置の場合は、大
きな開口部に配設するのに好適な例を示している。
【0026】図4に示すように、本実施の形態の開口部
の結露防止装置は、建物の開口部40の上方に開口部遮
断装置41を取り付けるとともに、遮断シート42を開
口枠44に押圧して、上記遮断シート42を上記開口枠
44に密着させた状態に保持する遮断シート密閉保持装
置45を配設して構成している。
【0027】上記開口部遮断装置41は、図6の断面図
に示すように、遮断シート42を回転軸43上に巻き回
して、巻き取り巻き戻し可能に配設して構成したもので
ある。上記巻き取り巻き戻し機構は実用化されている種
々の機構を利用することができるので、詳細な説明を省
略する。図6中41aはシートカバーを示している。な
お、本実施の形態においては上記シートカバー41aは
遮断シート42の巻き取り巻き戻し機構の部分のみを被
覆した例を示しているが、遮断シート押圧装置45の部
分をも被覆するようにしてもよい。
【0028】上記遮断シート押圧装置45は、図7中に
おいて矢印70に示すように、遮断シート42を適度な
弾性力で上部開口枠44a側に押圧して、上記遮断シー
ト42を上部開口枠44aに密着させた状態にて保持す
る。
【0029】本実施の形態においては、押圧ローラ45
aを回転支持軸45bに回転自在に支持し、上記回転支
持軸45bの両端を支持アーム45cにより支持すると
ともに、図示しない押圧バネにより、上記支持アーム4
5cを上部開口枠44a側へ付勢するようにして上記遮
断シート押圧装置45を構成している。また、弾性を有
するゴム磁石で上記押圧ローラ45aを形成するととも
に、上部開口枠44aの表面に薄い鉄板46を貼り付け
ている。
【0030】このような構成により、上記押圧ローラ4
5aで上記遮断シート42を薄い鉄板46側に押圧し、
その押圧力で上記遮断シート42を上部開口枠44a上
の薄い鉄板46に密着させている。また、上記押圧ロー
ラ45aと上記薄い鉄板46との間において磁気吸着力
を作用させて、上記遮断シート42を上部開口枠44a
に密着させて保持するようにしている。
【0031】したがって、本実施の形態においては、上
述した矢印70で示したように、遮断シート押圧装置4
5が上記遮断シート42を上部開口枠44a側に押圧す
る力をそれほど大きくしなくても、上記遮断シート42
を上部開口枠44aに対してしっかりと密着させて保持
することができる。
【0032】これにより、図8に示すように、遮断シー
ト42の引き出し及び巻き取り収納を行う際に、上記遮
断シート押圧装置45が上記遮断シート42を上部開口
枠44a側に押圧することにより生じる抵抗力を小さく
することができるので、上記遮断シート42の引き出し
及び巻き取り収納作業を容易に行うことができる。
【0033】また、図4に示すように、本実施の形態の
開口枠44の左側開口枠44b及び右側開口枠44cに
は押え板50a、50bがそれぞれ配設されている。こ
れらの押え板50a、50bは、その端部を左側開口枠
44b及び右側開口枠44cに対してヒンジ機構(図示
せず)を介して起伏自在に取り付けられている。
【0034】また、本実施の形態においては、上記左側
開口枠44b、右側開口枠44c及び下部開口枠44d
上にゴム磁石51がそれぞれ配設されている。さらに、
上記押え板50a、50bの面上には薄い鉄板52がそ
れぞれ配設されている。
【0035】また、上記遮断シート42の下端部にも薄
い鉄板52が配設されている(図5を参照)とともに、
上記下部開口枠44dにはゴム磁石51が配設されてい
て、上記遮断シート42を引き出した際には、上記薄い
鉄板52と上記ゴム磁石51とを磁気吸着させる。この
状態において、上記遮断シート42の左右の端部は左側
開口枠44b及び右側開口枠44c上を被覆する。
【0036】したがって、上記押え板50a、50bを
閉じて、ゴム磁石51と薄い鉄板52とを磁気吸着させ
ると、図5及び図6に示すように、上記遮断シート42
を上部開口枠44a、左側開口枠44b、右側開口枠4
4c及び下部開口枠44dのそれぞれに対して密閉状態
に保持させることができるので、開口部40の内部空間
と室内とを遮断シート42によって完全に遮断すること
ができる。これにより、室内の湿った空気がガラス戸6
0に自由に接触するのを防止することができ、上記ガラ
ス戸60の面上に結露が発生するのを確実に防止するこ
とができる。
【0037】なお、上述した実施の形態においては、開
口枠44側にゴム磁石51を配設し、押え板50a、5
0b側に薄い鉄板52を配設した例を示したが、開口枠
44側に薄い鉄板52を配設するとともに、押え板50
a、50b側にゴム磁石51を配設するようにしてもよ
い。また、開口枠44側及び押え板50a、50bの両
方にゴム磁石51を配設するようにしてもよい。
【0038】また、上記遮断シート42の両側の端部に
薄い鉄板を配設することにより、上記左側開口枠44
b、右側開口枠44c上のゴム磁石51と、上記遮断シ
ート42の両端部とを直接磁気吸着させるようにして、
上記押え板50a、50bを省略するようにしてもよ
い。
【0039】(第4の実施の形態)次に、図9及び図1
0を参照しながら本発明の第4の実施の形態を説明す
る。本実施の形態においては、開口部遮断装置91を開
口部90の内部に設けた例を示している。上記開口部遮
断装置91の構成は、上述した開口部遮断装置41と実
質的に同様な構成である。本実施の形態においては、上
記シートカバー41aに相当するカバー91aが上部開
口枠90aの下側、左側開口枠90b及び右側開口枠9
0cの下側に隙間無く取り付けられている。
【0040】そして、本実施の形態においては、遮断シ
ート92の下端部と下部開口枠90dの内面とを磁気吸
着させるように、上記遮断シート92を開口枠90の内
部において展開する。これにより、上記遮断シート92
の上端部及び下端部を上記開口枠90に密着させた状態
で保持することができる。
【0041】一方、遮断シート92の両側を開口枠90
に対して密着保持するために、本実施の形態において
は、図10(a)〜(c)に示すように、左側開口枠9
0b及び右側開口枠90cに一方の挟持片と他方の挟持
片とを配設している。図10には、上記一方の挟持片9
3と他方の挟持片94を左側開口枠90bに配設してい
る例を示している。
【0042】上記一方の挟持片93及び他方の挟持片9
4は、回動機構(図示せず)を介してその一端部が上記
左側開口枠90bに取り付けられている。そして、使用
するときには、先ず、図10(a)中の矢印95に示す
ように、一方の挟持片93を略90度回動させて下部開
口枠90dに平行にする。この状態において、上記一方
の挟持片93に当接するストッパー(図示せず)が配設
されていて、一方の挟持片93を起こした状態で上記ス
トッパーと上記一方の挟持片93とが磁気吸着するよう
にしている。
【0043】次に、遮断シート92を引き出して、その
下端部を下部開口枠90dに磁気吸着させて密着保持さ
せる。次に、図10c中の矢印96に示すように、他方
の挟持片94を略180度回動させて上記一方の挟持片
93に密着させる。
【0044】本実施の形態においては、上記一方の挟持
片93及び他方の挟持片94の表面に磁石及び薄い鉄板
の組み合わせよりなる磁気吸着手段を配設して、これら
の一方の挟持片93及び他方の挟持片94において磁気
吸着作用が得られるようにしている。これにより、遮断
シート92の側端部が一方の挟持片93及び他方の挟持
片94に密着保持されるので、上記遮断シート92によ
り上記開口枠90の内部空間を遮蔽することができる。
【0045】なお、上記遮断シート42の両側の端部と
上記一方の挟持片93とを直接磁気吸着させるようにし
て、上記他方の挟持片94を省略するようにしてもよ
い。
【0046】(第5の実施の形態)次に、図11〜図1
4を参照しながら本発明の第5の実施の形態を説明す
る。本実施の形態においても、開口部遮断装置71を開
口部90の内部に設けている。そして、上記開口部遮断
装置71の構成は、上述した開口部遮断装置41と同様
な構成であり、実質的に同一な部材については同一の符
号を付して詳細な説明を省略する。
【0047】本実施の形態においては、上記左側開口枠
90b及び右側開口枠90cに沿って遮断シート案内装
置72、73を配設している。上記遮断シート案内装置
72、73は、上記遮断シート92の下端部に取り付け
られたスライドバー74の端部に係合する係合溝75、
及び上記遮断シート92の端部と磁気吸着するゴム磁石
76(図14参照)を有していて、上記遮断シート92
を展開する際に、図12中の矢印77で示したように、
上記係合溝75によりスライドバー74をガイドして遮
断シート92の先端部を開口枠90の下端まで展開でき
るようにしている。そして、上記スライドバー74を下
端まで展開したら、次いで、図13中の矢印78で示し
たように、上記スライドバー74をガラス戸側(図示せ
ず)に案内して、上記遮断シート92の左右端部を上記
ゴム磁石76に磁気吸着させるようにしている。
【0048】これにより、上記スライドバー74を下部
開口枠90d上のゴム磁石79に磁気吸着させる操作、
及び上記遮断シート92の左右端部に配設されている薄
い鉄板74a(図14を参照)を上記ゴム磁石76に磁
気吸着させる操作を簡単に、かつ確実に行うことができ
るようにしている。
【0049】上述したように、本実施の形態において
は、遮断シート92の巻き取り収納機構及び押圧ローラ
45aを装置本体カバー100により被覆するととも
に、ゴム磁石76を左右の遮断シート案内装置72、7
3内に配設している。したがって、本実施の形態の結露
防止装置は開口枠90に違和感無く取り付けることがで
きる。
【0050】上記遮断シート案内装置73の構成例を図
14に示す。図14に示したように、遮断シート案内装
置73は右側開口枠90cに取り付けられるL型アング
ル材73aの長手方向に沿って支持板73bを取り付
け、上記支持板73bに上述した係合溝75を形成して
いる。
【0051】また、L型アングル材73aの端部の長手
方向に沿って上述したゴム磁石76を配設している。こ
のゴム磁石76が上述した遮断シート92の側端部に配
設されている薄い鉄板74aと磁気吸着して、上記遮断
シート92を上記開口枠90に対して密着保持する。
【0052】そして、上記支持板73b及びゴム磁石7
6等を被覆するようにして遮断シート案内装置カバー7
3cを配設して、上記遮断シート案内装置73の内部機
構が外部(室内)から見えないようにしている。これに
より、全体としてすっきりと構成している。なお、遮断
シート案内装置72は、遮断シート案内装置73と鏡像
関係の構成となっている点が相違するのみである。本実
施の形態の開口部の結露防止装置は、開口部内の空間S
のサイズを自由に設定可能な場合、すなわち、建築物の
新築時に設置する場合に最適である。
【0053】なお、本実施の形態においては、遮断シー
ト92を全開状態、全閉状態の2つの状態のみを示した
が、係合溝75の任意の位置に任意数の掛止溝を形成す
ることにより、遮断シート92を任意の開度にして使用
することができる。この場合は、開口部の結露防止装置
として使用するのではないので、上記掛止溝の深さは薄
い鉄板74aとゴム磁石76とを磁気吸着させるまで深
くする必要はない。このように構成するとともに、上記
遮断シート92を遮光性にすることにより、直射日光が
室内に入るのを自由に制御することができる。
【0054】ところで、和室においては、開口枠90の
室内側に障子を設けることがある。本実施の形態の開口
部遮断装置71はこのような場合においても顕著な作用
効果を有している。すなわち、障子を配設している場合
には開口枠90内に木部が多く使用される。このため、
ガラス面に結露が発生すると上記木部が腐ったり、ある
いはカビが発生したりする問題があった。
【0055】本実施の形態の開口部遮断装置71をガラ
ス戸60と障子との間に配設すると、上記ガラス戸60
に結露が発生するのを確実に防止することができるの
で、上記のように木部が腐ったり、カビが発生したりす
る問題が生じないようにすることができる。
【0056】また、一般に、障子を配設している和室に
は厚手のカーテンを配設しないので、上記和室を寝室に
使用すると、街路灯や日光等により室内が明るくて困る
ことが多い。また、室内で電気を点灯しているのが外か
ら分かってしまう問題があった。
【0057】このような場合に、本実施の形態の開口部
遮断装置71の遮断シート92を遮光性にすることによ
り、外部からの光を遮断できるとともに、室内の点灯、
非点灯の状態を外部に察知されないようにすることがで
きる。すなわち、本実施の形態の開口部遮断装置71
は、遮断シート92を開口枠90側に隙間なく密着する
ので、光の遮断作用を良好に果たすことができる。
【0058】上述した実施の形態によれば、本発明の開
口部の結露防止装置を建築物に適用した例を示したが、
本発明は建築物の開口部みならず電車や自動車等の交通
車両の窓にも良好に適用することができる。
【0059】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、壁面に形成された開口枠の内部空間と上記壁面の内
側との間を遮断するための開口部遮断体と、上記開口部
遮断体の縁部を上記開口枠に対して密着させた状態に保
持する密着保持手段とを設けたので、上記開口部の結露
を確実に防止でき、しかも取り付けが容易であり、簡単
な操作で使用可能な結露防止装置を提供することができ
る。
【0060】また、本発明の他の特徴によれば、開口部
の内部空間内に空気を閉じ込めるようにしたので、上記
内部空間を断熱層として機能させることができ、上記開
口部の内外に温度差が大きい場合において、暖房効率ま
たは冷房効率を向上させることができる。
【0061】また、本発明のその他の特徴によれば、上
記開口部と上記開口部遮断体とを密着させて保持するよ
うにしたので、上記開口部遮断体として遮光性の大きな
部材を用いることにより、外光を確実に遮断することが
できる。さらに、所定の波長の光線を遮光する部材によ
り開口部遮断体を構成することにより、所定の光線を選
択的に遮光することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示し、開口部と開
口部遮断体との概要を説明するための斜視図である。
【図2】第1の実施の形態を示し、開口部遮断体を開口
部に取り付けた状態を説明する断面図である。
【図3】第2の実施の形態を示し、開口部遮断体を開口
部に取り付けた状態の特徴部分を説明する断面図であ
る。
【図4】第3の実施の形態を示し、開口枠及び開口部遮
断装置の全体構成を示す正面図である。
【図5】第3の実施の形態を示し、遮断シートを展開し
た状態を示す正面図である。
【図6】第3の実施の形態を示し、遮断シートを展開し
た状態を示す断面図である。
【図7】第3の実施の形態の要部構成を示し、押圧ロー
ラで遮断シートを押圧して密着保持している様子を示す
断面図である。
【図8】遮断シートの引き出し時及び収納時の様子を説
明する断面図である。
【図9】第4の実施の形態を示し、開口枠及び開口部遮
断装置の全体構成を示す正面図である。
【図10】第4の実施の形態を示し、遮断シートを使用
する際の操作手順を説明する図である。
【図11】第5の実施の形態を示し、開口枠及び開口部
遮断装置の全体構成を示す正面図である。
【図12】第5の実施の形態を示し、遮断シートを収納
している状態を示す断面図である。
【図13】第5の実施の形態を示し、遮断シートを引き
出して使用している状態を示す断面図である。
【図14】第5の実施の形態を示し、遮断シート案内装
置の構成例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 開口部 11 開口部遮断体 12 弾性を有するゴム磁石 13 アクリル板 14 薄い鉄板 20 窓ガラス 30 アクリル板掛止部 S 空間

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面に形成された開口枠の内部空間と上
    記壁面の内側との間を遮断するための開口部遮断体と、 上記開口枠に対して上記開口部遮断体の縁部を密着させ
    た状態に保持する密着保持手段とを有することを特徴と
    する開口部の結露防止装置。
  2. 【請求項2】 上記密着保持手段は、磁石と鉄との間に
    作用する磁気吸着力または弾性押圧力の何れか一方また
    は両方を利用して上記開口枠と上記開口部遮断体の縁部
    とを密着保持することを特徴とする請求項1に記載の開
    口部の結露防止装置。
  3. 【請求項3】 上記磁石は柔軟性を有する部材によって
    構成されていることを特徴とする請求項2に記載の開口
    部の結露防止装置。
  4. 【請求項4】 上記開口部遮断体は薄板状に形成されて
    いることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載
    の開口部の結露防止装置。
  5. 【請求項5】 上記開口部遮断体は柔軟性を有するシー
    ト状に形成され、巻き取り巻き戻し自在に収納されてい
    ることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の
    開口部の結露防止装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れか1項に記載の開口
    部の結露防止装置を有することを特徴とする建築物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5の何れか1項に記載の開口
    部の結露防止装置を有することを特徴とする交通車両。
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