JP2005179887A - 後付二重窓構造及びそのユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】一般住宅とかビル等の窓ガラスのみならず自動車等の既存の各種窓に取付けて冷暖房作用及び結露防止作用に優れた効果を発揮するとともに、風雨による劣化が進行せず、強風によっても損傷することがない後付二重窓構造及びそのユニットを提供することを目的とする。
【解決手段】窓ガラス本体5の室内(S)側に、升目を有する芯材1の一方の面を被覆する第1の透明膜体2と、該芯材1の他方の面を被覆する第2の透明膜体3とからなる二重窓ユニット10を配置して装着固定する後付二重窓構造と、升目を有して構成された芯材1の一方の面を被覆する位置に接着された第1の透明膜体2と、該芯材1の他方の面を被覆する位置に接着された第2の透明膜体3とからなる後付二重窓ユニット10を基本構成として提供する。
【選択図】図1
【解決手段】窓ガラス本体5の室内(S)側に、升目を有する芯材1の一方の面を被覆する第1の透明膜体2と、該芯材1の他方の面を被覆する第2の透明膜体3とからなる二重窓ユニット10を配置して装着固定する後付二重窓構造と、升目を有して構成された芯材1の一方の面を被覆する位置に接着された第1の透明膜体2と、該芯材1の他方の面を被覆する位置に接着された第2の透明膜体3とからなる後付二重窓ユニット10を基本構成として提供する。
【選択図】図1
Description
本発明は既存の各種窓に取付けて冷暖房作用及び結露防止作用に優れた効果を発揮することにより、寒冷地や降雪地等の居住快適性を高めることができる後付二重窓構造及びそのユニットに関するものである。
従来から寒冷地や降雪地におけるガラス窓による冷暖房効果の増大及び結露防止対策が課題となっており、建物の腐食による断熱性の低下とか建物自体の欠陥及び室内の湿度上昇による衛生面での不都合がもたらす問題が指摘されている。従来この種の冷暖房効果及び結露対策として二重ガラスを用いたサッシ構造が採用されている。
特許文献1には窓ガラスをもつ窓構造の構成部材としての窓枠部材の大きさに応じて所定寸法に切截され、該窓枠部材の内側面に着脱自在に繞設される保持部材と、該窓枠部材の大きさに応じて所定寸法に切截され、該保持部材に着脱自在に張設されて上記窓ガラスとの間に空気層を形成するシート材とからなる窓用結露防止装置が開示されている。更に特許文献2にはウインドガラスとサンシェードパネルとからなる二重窓において、このサンシェードパネルは透明着色樹脂材よりなり、該サンシェードパネルは前記ウインドガラスと相似形状の透明着色板とこの四周に所定の幅の縁部を形成し、この縁部にはフランジ部を形成して断面略皿形状に形成するとともに、該サンシェードパネルは前記ウインドガラスを取付けた少なくともウエザーストリップの室内側に沿って添着した両面接着テープにフランジ部を介して貼着する構成としたサンシェードパネル接着による二重窓構造が開示されている。
特開平7−269244号公報
特開平8−40067号公報
しかしながら、上記従来の二重窓構造は冷暖房効果及び結露防止効果が充分であるとは言い難く、構造的にも複雑であって既存の窓の内面に簡単に取付けることができないという課題がある。例えば前記特許文献1によれば、窓ガラスとシート材との間に密閉された空気層を形成することができて、この空気層の存在により窓ガラスの結露現象防止及び断熱,防音効果を得ることができるが、既存の窓及び引き違い方式の窓の内面に脱着自在に取付けることができない。
また、従来の二重窓構造は堅い材質が用いられているため、窓ガラスへの脱着操作が困難であるとともに取り外した後の運搬及び収納も容易ではなく、更に引き違い窓の引戸用窓ガラスに取付ける際には、窓用結露防止装置を室外側に装着しなければならないため、風雨による劣化が進行しやすい上、強風によって飛ばされてしまうという難点があり、更に窓ガラス自体が多種多様であるため、その種類に応じて多品種のユニットを用意しなければならないという問題がある。
そこで本発明は上記に鑑みてなされたものであって、一般住宅とかビル等の窓ガラスのみならず自動車等の既存の各種窓に取付けて冷暖房作用及び結露防止作用に優れた効果を発揮するとともに、風雨による劣化が進行せず、強風によっても損傷することがない後付二重窓構造及びそのユニットを提供することを目的としている。
本発明は上記目的を達成するために、窓ガラス本体の室内側に、升目を有する芯材の一方の面を被覆する第1の透明膜体と、該芯材の他方の面を被覆する第2の透明膜体とからなる二重窓ユニットを配置して装着固定する後付二重窓構造と、升目を有して構成された芯材の一方の面を被覆する位置に接着された第1の透明膜体と、該芯材の他方の面を被覆する位置に接着された第2の透明膜体とからなる後付二重窓ユニットを基本構成としている。
具体的には窓ガラス本体の室内側に、升目を有して構成された芯材の一方の面を被覆する位置に接着された第1の透明膜体と、該芯材の他方の面を被覆する位置に接着された第2の透明膜体とからなる二重窓ユニットを配置し、接着手段を用いて該二重窓ユニットを装着固定することにより、窓ガラス本体/第2の透明膜体/空気層/第1の透明膜体の構成を有する二重窓を形成し、空気層の厚みは1cm以内とする。また、窓ガラス本体の室内側に、所定厚を持つ装着具により空気層を形成して後付二重窓ユニットを装着固定することにより、窓ガラス本体/空気層/第2の透明膜体/空気層/第1の透明膜体の構成を有する後付二重窓構造を提供する。芯材の材質として可撓性を有する軟質のアクリルビニールを用いるとともに第1及び第2の透明膜体の材質として高透明度を有するアクリルビニールを用いる。
本発明によって得られた後付二重窓構造及びそのユニットによれば、構造的にも簡易であって既存の窓の内面に後付けすることができるとともに後付二重窓ユニットが可撓性を有する軟質材料で構成されているため、ユニット全体として各種の窓ガラスの形状に沿うことができて窓ガラスへの脱着操作も容易であり、オフシーズンに取り外した後の運搬及び収納も簡易に行うことができる。更に通常の窓ガラス以外に引き違い窓の引戸用窓ガラスにも装着可能であり、装着した状態で引き違い方式の窓の開閉が可能となる。
本発明にかかる二重窓ユニットは基本的に室内側に装着しているため、風雨による劣化は進行せず、強風によって飛ばされてしまう惧れは生じない。更に多種多様な窓ガラスの種類に応じて多品種のユニットを用意する必要はなく、汎用性が広いという効果が得られる。
従って本発明によれば、一般住宅,ビル等の窓ガラスのみならず引き違い方式の窓とか自動車の窓等の既存の各種窓の内面に脱着自在に取付けることが可能であり、冷暖房作用及び結露防止作用に優れた効果を発揮して特に寒冷地や降雪地等の居住快適性を高めることができる。
以下本発明にかかる後付二重窓構造及びそのユニットの最良の実施形態を説明する。図1は本発明で用いる後付二重窓ユニット10を示す一部分解斜視図であり、図中の1は升目を有して格子状に構成された芯材であり、この芯材1の一方の面と側面とを被覆する位置に第1の透明膜体2が接着されているとともに芯材1の他方の面を被覆する位置に第2の透明膜体3が接着されている。芯材1の材質として木製の板材を用いてもよいが、本実施例では芯材1として可撓性を有する軟質のアクリルビニールが用いられ、第1及び第2の透明膜体2,3として高透明度を有する着色又は無着色のアクリルビニールが用いられる。尚、芯材1の升目の内部に装飾手段、例えば各種のキャラクタとか人形等の飾り物を収納してもよい。
図2は図1に示す後付二重窓ユニット10を通常の窓ガラスに適用した例を示す要部断面図、図3は図2の適用例を室内(S)側から見た正面図であり、窓ガラス本体5の室内(S)側に後付二重窓ユニット10を配置し、接着手段,例えば両面テープ6,6を用いて後付二重窓ユニット10を装着固定する。これに伴って従来の一枚の窓ガラス本体5は、窓ガラス本体5/第2の透明膜体3/空気層7/第1の透明膜体2の構成となり、多数の空気層7,7を有する二重窓となる。空気層7,7の厚みは1cm以内とするのが好ましく、仕様に応じて空気層7,7の厚みは8mm以下とする場合もある。
図4は上記の後付二重窓ユニット10をサッシを用いた引き違い窓に適用した例を示す要部断面図であり、サッシ4,4に固定された外側引戸用窓ガラス本体5と内側引戸用窓ガラス本体5aの室内(S)側に夫々接着手段としての両面テープ6,6を用いて後付二重窓ユニット10,10を装着固定する。これに伴って従来の一枚の窓ガラス本体5は、窓ガラス本体5/第2の透明膜体3/空気層7/第1の透明膜体2の構成となり、多数の空気層7,7を有する二重窓となる。一般に引き違い窓の外側引戸用窓ガラス本体5と内側引戸用窓ガラス本体5aの間隙は1cm以上あるため、空気層7の厚みを1cm以内とすることによって後付二重窓ユニット10を装着することができる。
図5は本発明の他の実施態様を示す要部断面図であり、基本的な構成は図4の例と一致しており、同一の符号を付して表示してある。本例ではサッシ4,4に固定された外側引戸用窓ガラス本体5と内側引戸用窓ガラス本体5aの室内(S)側に夫々所定厚を持つ装着具8、例えば丸棒でなる接着プレートを用いて後付二重窓ユニット10,10を空気層7aを形成して装着固定する。これに伴って一枚の窓ガラス本体5は、窓ガラス本体5/空気層7a/第2の透明膜体3/空気層7/第1の透明膜体2の構成となり、複数段の空気層7,7aを介在した二重窓となる。図6は図4,図5の例における後付二重窓ユニット10を装着した後の室内(S)側からの正面図である。
以上詳細に説明したように、本発明によって得られた後付二重窓構造及びそのユニットによれば、既存の窓の内面に後付けすることができるとともに二重窓ユニットが可撓性を有する軟質材料で構成されているため、各種の窓ガラスの形状に沿うことが可能であり、一般住宅,ビル等の窓ガラスのみならず引き違い方式の窓とか自動車の窓等の既存の各種窓の内面に脱着自在に取付けることができて汎用性を広めて利用することができる。
1…芯材
2…第1の透明膜体
3…第2の透明膜体
4…サッシ
5,5a…窓ガラス本体
6…両面テープ
7,7a…空気層
8…装着具
10…後付二重窓ユニット
2…第1の透明膜体
3…第2の透明膜体
4…サッシ
5,5a…窓ガラス本体
6…両面テープ
7,7a…空気層
8…装着具
10…後付二重窓ユニット
Claims (8)
- 窓ガラス本体の室内側に、升目を有する芯材の一方の面を被覆する第1の透明膜体と、該芯材の他方の面を被覆する第2の透明膜体とからなる二重窓ユニットを配置して装着固定することを特徴とする後付二重窓構造。
- 窓ガラス本体の室内側に、升目を有して構成された芯材の一方の面を被覆する位置に接着された第1の透明膜体と、該芯材の他方の面を被覆する位置に接着された第2の透明膜体とからなる二重窓ユニットを配置し、接着手段を用いて該二重窓ユニットを装着固定することにより、窓ガラス本体/第2の透明膜体/空気層/第1の透明膜体の構成を有する二重窓を形成したことを特徴とする後付二重窓構造。
- 空気層の厚みは1cm以内とする請求項2に記載の後付二重窓構造。
- 窓ガラス本体の室内側に、所定厚を持つ装着具により空気層を形成して後付二重窓ユニットを装着固定することにより、窓ガラス本体/空気層/第2の透明膜体/空気層/第1の透明膜体の構成を有して複数段の空気層を介在した二重窓を形成したことを特徴とする請求項2に記載の後付二重窓構造。
- 升目を有して構成された芯材の一方の面を被覆する位置に接着された第1の透明膜体と、該芯材の他方の面を被覆する位置に接着された第2の透明膜体とからなり、窓ガラスの室内側に装着されて使用することを特徴とする後付二重窓ユニット。
- 升目を有して格子状に構成された芯材の一方の面と側面とを被覆する位置に接着された第1の透明膜体と、該芯材の他方の面を被覆する位置に接着された第2の透明膜体とからなり、窓ガラスの室内側に装着されて使用することを特徴とする後付二重窓ユニット。
- 芯材の材質として可撓性を有する軟質のアクリルビニールを用いた請求項5又は6に記載の後付二重窓ユニット。
- 第1及び第2の透明膜体の材質として高透明度を有するアクリルビニールを用いた請求項5,6又は7に記載の後付二重窓ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003417322A JP2005179887A (ja) | 2003-12-15 | 2003-12-15 | 後付二重窓構造及びそのユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003417322A JP2005179887A (ja) | 2003-12-15 | 2003-12-15 | 後付二重窓構造及びそのユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005179887A true JP2005179887A (ja) | 2005-07-07 |
Family
ID=34779865
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003417322A Pending JP2005179887A (ja) | 2003-12-15 | 2003-12-15 | 後付二重窓構造及びそのユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005179887A (ja) |
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2003
- 2003-12-15 JP JP2003417322A patent/JP2005179887A/ja active Pending
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