JP6227474B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、シートパッドと、シートカバーと、シートパッドの溝部に固定された係止部材(シートカバーの一部を吊込み状に係止可能な部材)を備えた乗物用シートに関する。
この種の乗物用シートとして、シートパッドと、シートカバーと、クリップ(係止部材に相当)を備えた乗物用シートが公知である(特許文献1を参照)。シートパッドは、シート外形をなして乗員を弾性的に支持する部材であり、中央をなす平坦な着座部と、側部をなす凸状の土手部と、着座部と土手部の間に形成された線状の溝部(シート表面で縦横に延びる凹部)を有する。またシートカバーは、シートパッドの着座側を被覆する袋状の部材であり、その一部に、吊り布を介して引込部材(先端が矢尻状の平板材)が取付けられる。そしてクリップ(係止部材)は、ベース部(略矩形の平板部位)と、第一片部と、第二片部を有する。第一片部と第二片部は、ベース部から適宜の間隔をあけて立設する平板部位であり、これらの間にシートカバーの一部(引込部材の先端)を係止できる。
公知技術では、複数の係止部材を、シートパッドの溝部に沿って適宜の間隔をあけて固定する。このときベース部の両側を溝部の壁体内に埋設状に固定しつつ、第一片部と第二片部を溝部内に露出させる。そしてシートカバーでシートパッドを被覆しつつ、吊り布(引込部材)を、シートカバーの一部とともに溝部内に引き込みながら係止部材に係止する。こうすることでシートカバーの一部を、シートパッドの溝部に沿って吊込み状に固定することができる。
特開2013−132328号公報
ところでこの種の乗物用シートでは、例えば土手部内にエアバッグが配設されて、乗物衝突時などにシートカバーなどを部分的に開裂させて外部に膨出する。このときシートカバーが、膨張途中のエアバッグに押されて(シート内から押圧されて)緊張することとなる。そして公知技術の構成では、シートカバーの緊張を受けて吊り布がシート外に張引される(過度に張引される)などして、クリップのベース部がシートパッドから抜け外れることがあった(取付け安定性にやや欠ける構成であった)。本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、係止部材の取付け安定性をより向上させることにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明の乗物用シートは、シートクッションシートバックとを含むシート構成部材が、シート外形をなして乗員を弾性的に支持するシートパッドと、シートパッドの表面に形成された線状の溝部と、シートパッドに固定された係止部材と、シートパッドを覆うシートカバーと、前記シートバック内に配置されたエアバッグとを備える。本発明では、係止部材が、溝部内で埋設状に固定された平板状の基部と、基部から立設して溝部内に露出する係止部とを有し、シートカバーの一部が溝部内に引込まれて係止部に係止される。
そこで本発明では、基部が、平板状の第一部位と、溝部が延びる方向に第一部位に連結する平板状の第二部位と、第一部位と第二部位の間に形成された脆弱部位とを有する。そして係止部材が、シートパッドに基部が埋設状に固定された状態で係止部にてシートカバーの一部を保持する(第一状態とされる)構成である。さらに係止部材が、エアバッグの膨出に伴って第一状態に比してシートカバーの一部がシート外方に向けて強く張引されることで、基部が、第一部位の端部と第二部位の端部から脆弱部位に向かうにつれて次第にシートパッドから離れる向きに屈曲する第二状態に変位可能である。本発明では、第二状態時の係止部材(基部)が、シートカバーの一部の張引力を脆弱部位で屈曲して逃すことにより、第一部位と第二部位が、脆弱部位から離れた箇所(端部側)でシートパッドに埋設された状態を極力維持することができる。
第2発明の乗物用シートは、第1発明の乗物用シートであって、係止部として、第一部位に設けられた第一係止部と、第二部位に設けられた第二係止部とを有するとともに、第一係止部と第二係止部の間に脆弱部位が形成される。本発明では、第一部位と第二部位にそれぞれ係止部を設けて、シートカバーの一部をバランスよく係止する。そして脆弱部位を、第一係止部と第二係止部の間(適所)に形成したことで、第二状態の係止部材を、シートカバーの一部をバランスよく係止しながら適所で屈曲させることができる。
本発明に係る第1発明によれば、係止部材の取付け安定性をより向上させることができる。また第2発明によれば、係止部材の取付け安定性を更に向上させることができる。
乗物用シートの斜視図である。 シートパッドの正面図である。 シートバック一部の断面図である。 シートバック一部の別角度の断面図である。 変形例にかかる係止部材の概略斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜図5を参照して説明する。なお各図には、乗物用シート前方に符号F、乗物用シート後方に符号B、乗物用シート上方に符号UP、乗物用シート下方に符号DWを適宜付す。図1の乗物用シート2は、シートクッション4と、シートバック6と、ヘッドレスト8を有する。これらシート構成部材は、各々、シート骨格をなすシートフレーム(4F,6F,8F)と、シート外形をなすシートパッド(4P,6P,8P)と、シートパッドに被覆されるシートカバー(4S,6S,8S)を有する。本実施例では、シートクッション4の後部にシートバック6が起倒可能に連結するとともに、シートバック6(起立状態)の上部にヘッドレスト8が配設される。
[シートバック]
そしてシートバック6は、基本構成(6F,6P,6S)と、エアバッグ10と、関連構成(溝部20,膨出部30,吊り布32,係止部材34)を有する(図2〜図4を参照、各部材等の詳細は後述)。本実施例では、後述するようにシートパッド6Pをシートカバー6Sで被覆するに際して、シートカバー6Sの一部(吊り布32)を、シートパッド6Pの溝部20内(係止部材34)に吊込み状に係止する(図3を参照)。また乗物衝突時の衝撃により、エアバッグ10を、シートバック6の側面(膨出部30)からシート外に膨出させて乗員側部を保護する。この種の構成では、係止部材34の取付け安定性をより向上させるなどして、エアバッグ膨張時等にシートカバー6Sの一部が係止部材34から抜け外れることを極力阻止できることが望ましい。そこで本実施例では、後述の構成にて、係止部材34の取付け安定性をより向上させることとした。以下、各構成について詳述する。
(エアバッグ)
ここでエアバッグ10(未膨張状態)は略立方体状の部材であり、シートバック6の側部(後述の土手部6b)内に配設される(図1〜図3を参照)。本実施例のエアバッグ10は、乗物衝突時の衝撃を受けてシート外に膨出(膨張して突出)することにより、例えば乗員胸部から乗員腰部にかけての身体範囲を保護できる。なおエアバッグ10は、エア供給装置(図示省略)に連通する構成でもよく、ガス発生剤を封入する構成でもよい。
(基本構成)
シートフレーム6Fは、アーチ状の枠部材であり、剛性に優れる素材(金属や硬質樹脂等)にて形成できる(図1を参照)。そして本実施例のシートフレーム6Fは、上部骨格をなすアッパフレーム6Faと、側部骨格をなす一対のサイドフレーム6Fbを有する。そして一対のサイドフレーム6Fbは、それぞれ平板状の部材(断面視で略U字状)であり、シート側部において対面状に配置する(図3を参照)。本実施例では、未膨張状態のエアバッグ10を、一方のサイドフレーム6Fbの側部に固定しつつ、シートパッド6P(後述の土手部6b)の裏面側に配置する。
またシートパッド6Pは、乗員を弾性的に支持可能な部材であり、弾性的に伸縮可能な樹脂で形成できる(図2〜図4を参照)。この種の樹脂として、ポリウレタンフォーム(密度:10kg/m3〜60kg/m3)等の発泡樹脂を例示できる。そして本実施例のシートパッド6Pは、略矩形状(正面視)をなしており、着座部6aと、土手部6bと、溝部20と、薄肉部位6PXを有する(図2及び図3を参照)。着座部6aは、シートパッド6P中央の平坦な部位である。また土手部6bは、着座部6a側方に配置する突出部位であり、例えばコーナリング走行時に乗員の側部を支持できる。また溝部20は、着座部6aと土手部6bの間に形成される凹部であり、後述するシートカバー6Sの一部を引込可能である。本実施例の溝部20は、シートバック起立時を基準としてシート上下に延びつつ、エアバッグ10よりもシート内側に配置する。そして薄肉部位6PXは、シートパッド6Pの他の部位に比して開裂しやすい部位である(図3を参照)。本実施例の薄肉部位6PXは、シート側面に向けて凸曲面状の凹み部位(シートパッドの他の部位に比して薄肉の部位)であり、後述する膨出部30の形成位置に対面状に形成される。
またシートカバー6Sは、シートパッド6Pを被覆可能な袋状の部材であり、エアバッグ10の膨出箇所(後述の膨出部30)と、吊り布32を有する(図3を参照)。本実施例のシートカバー6Sは、複数の表皮ピース(SP1〜SP4等)を袋状に縫合してなり、隣り合う表皮ピースの間に縫合箇所(SEW1〜SEW3等)が形成される。第一表皮ピースSP1は、着座部6aを被覆するピースであり、第二表皮ピースSP2は、土手部6bの着座側(天板サイド部)を被覆するピースである。また第三表皮ピースSP3は、シート側面(かまち部)の着座側を被覆するピースであり、第四表皮ピースSP4は、シート側面(かまち部)の後側を被覆するピースである。なお各表皮ピースの素材として、天然繊維又は合成繊維製の布帛(織物,編物,不織布)や皮革(天然皮革,合成皮革)を例示できる。そして本実施例では、第一表皮ピースSP1が、溝部20の形成位置において縫合箇所SEW1にて第二表皮ピースSP2に縫着される。また第二表皮ピースSP2が、土手部6bの頂点付近において第三表皮ピースSP3に縫合箇所SEW2にて縫着される。そして第三表皮ピースSP3が、シート側面(かまち部)の途中で第四表皮ピースSP4に縫合箇所SEW3にて縫着される。
そして膨出部30は、シートカバー6S側面に形成された脆弱部位であり、エアバッグ10の外部への膨出を許容する(図1及び図3を参照)。本実施例の膨出部30は、第三表皮ピースSP3と第四表皮ピースSP4の縫合箇所SEW3(開裂し易い部位)であり、土手部6bの側方(シート側面)においてシート上下に伸びる。そして後述するように、エアバッグ10の膨張に伴うシートカバー6Sの緊張により、膨出部30(縫目)が開裂してエアバッグ10が外部に膨出することとなる。
(吊り布)
吊り布32は、溝部20に沿って配置可能な帯状の部材であり、シートカバー6Sの一部に取付ける(一体化する)ことができる(図3及び図4を参照)。吊り布32は、典型的に引張強度に優れる素材(シートカバーよりも伸びにくい素材)で形成されており、シートカバー6Sで例示の素材を適宜選択できる。例えば本実施例では、シートカバー6Sを、合成繊維製の織物で形成するとともに、吊り布32を、同じ合成繊維製の不織布(織物よりも伸びにくい素材)で形成できる。そして本実施例では、第二表皮ピースSP2の裏面側に吊り布32をあてがう。この状態で吊り布32の一端を、第一表皮ピースSP1と第二表皮ピースSP2の縫合箇所SEW1に共縫いして取付ける。また吊り布32の他端(先端)に、後述の係止部材34に係止可能な被係止部32a(断面視で略三角形状)を取付ける。なお被係止部32aとして、吊り布32の延びる方向に長尺な平板材を使用できる(図4を参照)。また係止部材34の配設数に応じて、複数の被係止部(短尺な平板材)を、吊り布32の適所に取付けて、それぞれ対応する係止部材34に対面可能に配置することもできる。
(係止部材)
係止部材34は、吊り布32(シートカバーの一部)を係止可能な平板状の部材であり、可撓性を有する素材(典型的に樹脂)にて形成できる(図2〜図4を参照)。本実施例の係止部材34は、基部(41,42,44)と、複数の係止部(第一係止部51,第二係止部52)を有して、シートパッド6P(溝部20)に埋設状に固定される。そして基部は、略矩形(正面視)の平板部位であり、第一部位41と、第二部位42と、脆弱部位44を有する。本実施例の第一部位41は、略矩形(上面視)の平板部位であり、溝部20の延びる方向に長尺である。また第二部位42は、第一部位41と同形同寸の部位であり、溝部20の延びる方向に第一部位41に連結する(第一部位41と一体である)。そして脆弱部位44は、第一部位41と第二部位42に比して脆弱な部位であり、係止部材34が屈曲する際(詳細後述)の基点となる。本実施例の脆弱部位44は、一対の切欠き44a,44b(正面視で略三角形状)が対面状に形成された基部部分であり、他の部位に比して短尺方向に肉薄とされて(脆弱化されて)屈曲しやすい構成とされる。そして本実施例では、脆弱部位44が、長尺方向で見た係止部材34の略中央(後述の第一係止部51と第二係止部52の間)に形成される。
また第一係止部51は、略U字状(断面視)の部位であり、第一部位41から立設して対向状に配置する一対の壁体(符号省略)を有する。本実施例の第一係止部51は、溝部20の延びる方向で見て第一部位41よりもやや短寸とされて同部位の中央部分に配置する。そして第一係止部51(各壁体)の自由端側が内向きに屈曲しており、吊り布32の先端(被係止部32a)を係止可能である。また第二係止部52は、第二部位42から立設する部位(第一係止部51と同形同寸)であり、第一係止部51から離間して(脆弱部位の配置可能な間隔をあけて)第二部位42の中央に配置する。
(係止部材の配設作業)
本実施例では、複数の係止部材34を、適宜の間隔をあけて溝部20内(エアバッグ10の側方)に配設する(図2を参照)。このとき基部(41,42,44)を、溝部20の底面側に埋設状に固定しつつ、第一係止部51と第二係止部52を、溝部20内に露出させて被係止部32aを係止可能な位置に配置する(図3及び図4を参照)。ここで係止部材34の固定方法は特に限定しないが、典型的にはインサート成形によって、シートパッド6Pの形成と同時に係止部材34を埋設状に固定できる。本実施例では、基部(41,42,44)の縁側に複数の貫通孔Hが適宜の間隔で形成される(図3及び図5を参照)。そしてシートパッド6Pの成形材料が各貫通孔Hに侵入して固化することにより、基部(41,42,44)を、より強固にシートパッド6Pに埋設状に固定することができる。
[シートバックの組立作業]
図1及び図3を参照して、シートパッド6Pを、シートフレーム6F上に配置しつつシートカバー6Sで被覆する。このとき本実施例では、膨出部30(SEW3)を土手部6bの側面に配置する。また第一表皮ピースSP1と第二表皮ピースSP2の縫合箇所SEW1を溝部20に沿って配置する。この状態で吊り布32をシート内に引込みつつ、被係止部32aを、各係止部材34(第一係止部51,第二係止部52)に係止する(図3及び図4を参照)。このとき各係止部51,52の対向する壁体が、被係止部32aの挿入力にて互いに離れる方向に撓んだのち元の状態に戻ることで、各係止部51,52に各被係止部32aを係止できる。そして本実施例では、第一部位41と第二部位42にそれぞれ係止部(51,52)を設けたことで吊り布32をバランスよく吊込み状に係止することができる。このように本実施例では、シートパッド6Pに基部(41,42,44)が埋設状に固定された状態で各係止部51,52にて吊り布32を保持する(各係止部材34を第一状態とする)。こうして縫合箇所SEW1が溝部20に沿って凹状とされてエアバッグ10の側方に配置することとなる。
[エアバッグの膨出]
図1及び図3を参照して、エアバッグ10が、乗物衝突時の衝撃などにより土手部6bの側面(膨出部30)から膨出する。このとき本実施例では、シートカバー6Sがエアバッグ10に押されて緊張することで、吊り布32が、係止部材34とともにシート外側に向けて過度に張引される(図3及び図4を参照)。この種の構成では、係止部材34の取付け安定性をより向上させるなどして、シートカバー6Sの一部(吊り布32)の抜け外れを極力阻止することが望まれる。そこで本実施例では、係止部材34が、第一状態に比してシート外方に向けて強く張引されることで第二状態に変位する(図4の二点破線状態を参照)。そして第二状態の係止部材34において、基部(41,42,44)が、第一部位41の端部と第二部位42の端部から脆弱部位44に向かうにつれて次第にシートパッド6Pから離れる向きに屈曲する構成とした。
そして本実施例では、エアバッグ10膨張時において、シートカバー6Sの一部が、吊り布32とともにシート外に強く張引される(第一状態よりも強く張引される)。これにより係止部材34が第二状態に変位することで、吊り布32の張引力を脆弱部位44で屈曲して(側面視で略逆V字状に屈曲して)逃すことができる。このため第一部位41と第二部位42が、脆弱部位44から離れた端部側でシートパッド6Pに埋設された状態を極力維持することができる。また本実施例では、脆弱部位44を、第一係止部51と第二係止部52の間(適所)に形成したことで、第二状態の係止部材34を、シートカバー6Sの一部(吊り布32)をバランスよく係止しながら適所で屈曲させることができる。このため本実施例によれば、係止部材34の取付け安定性をより向上させることができる。
[変形例]
ここで係止部材の構成は、上述の構成のほか、各種の構成を取り得る。例えば本変形例では、第一係止部51と第二係止部52を一体的に設けつつ、これらを溝部20の延びる方向に向けて配置する(図2及び図5を参照)。そして第一係止部51と第二係止部52の中央(脆弱部位の切欠き44a,44bの形成される部分)において、これらの自由端側を切欠いて脆弱化する(他の切欠き44c,44dを形成する)。こうすることで係止部材34aが屈曲する際に、基部(41,42,44)とともに、第一係止部51と第二係止部52が、他の切欠き44a,44bを基点として(側面視で略逆V字状に)屈曲することができる。
本実施形態の乗物用シートは、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。例えば本実施形態では、係止部材34の構成(形状,寸法,配設位置,配設数など)を例示したが、同部材の構成を限定する趣旨ではない。例えば本実施例では、切欠き44a,44bにて脆弱部位44を形成する(基部を部分的に脆弱化する)例を説明したが、同部位の構成を限定する趣旨ではない。例えば基部に、同部をその短尺方向に横断する溝部を形成したり、孔部(貫通孔,非貫通孔)を断続的に形成したりすることで、基部を部分的に脆弱化して脆弱部位を形成することができる。また基部は、平板状であればよく、第一部位と第二部位に区分けされる(二分される)構成のほか、3以上の部位に区分けすることができ、これら隣り合う部位の間に脆弱部位を形成することができる。また係止部は、複数の部位の少なくとも一つの部位に形成することができる。
また本実施形態では、第一部位41と第二部位42と脆弱部位44を一体的に形成する例を説明したが、これら部位を個別に形成したのち脆弱部位で連結することができる。例えば各部位よりも薄い板状の脆弱部位で第一部位と第二部位を連結することができる。またヒンジ状の脆弱部位(屈曲可能な部位)やゴム弾性を有する脆弱部位にて第一部位と第二部位を連結することができる。なおヒンジ状やゴム弾性を有する脆弱部位は、吊り布32からの張力が弱まることで第二状態から第一状態に変位可能である。
また本実施形態では、シートパッド6Pの構成を例示したが、同部材の構成(形状,寸法等)を限定する趣旨ではない。またシートパッドの溝部は、シートパッドの適宜の位置に(且つ適宜の向きに)形成することができる。また本実施形態では、シートカバー6Sの構成を例示したが、同部材の構成(形状,寸法等)を限定する趣旨ではない。またシートカバーの一部を、吊り布32を介して係止部材に係止する例を説明したが、シートカバーの一部に直接的に被係止部を設けることもできる。そして被係止部の構成は、シートカバーの一部を取付け可能であるかぎり各種の構成(サスペンダ構造、クリップ構造、ホグリング構造など)を取り得る。そしてシートカバーは、シート内からの押圧にて張引される場合のほか、シート外から張引される場合も想定される。
また本実施形態では、専らシートバック6を一例に説明したが、本実施例の構成は、シートクッションなどの各種のシート構成部材に適用可能である。また本実施形態の構成は、車両や航空機や電車などの乗物用シート全般に適用できる。
2 乗物用シート
4 シートクッション
6 シートバック
8 ヘッドレスト
6F シートフレーム
6P シートパッド
6S シートカバー
6a 着座部
6b 土手部
6PX 薄肉部位
10 エアバッグ
20 溝部
30 膨出部
32 吊り布
32a 被係止部
34 係止部材
41 第一部位
42 第二部位
44 脆弱部位
51 第一係止部
52 第二係止部
SP1〜SP4 表皮ピース

Claims (2)

  1. シートクッションシートバックとを含むシート構成部材が、シート外形をなして乗員を弾性的に支持するシートパッドと、前記シートパッドの表面に形成された線状の溝部と、前記シートパッドに固定された係止部材と、前記シートパッドを覆うシートカバーと、前記シートバック内に配置されたエアバッグとを備え、
    前記係止部材が、前記溝部内で埋設状に固定された平板状の基部と、前記基部から立設して前記溝部内に露出する係止部とを有し、前記シートカバーの一部が前記溝部内に引込まれて前記係止部に係止される構成の乗物用シートにおいて、
    前記基部が、平板状の第一部位と、前記溝部が延びる方向に前記第一部位に連結する平板状の第二部位と、前記第一部位と前記第二部位の間に形成された脆弱部位とを有し、
    前記係止部材が、前記シートパッドに前記基部が埋設状に固定された状態で前記係止部にて前記シートカバーの一部を保持する第一状態と、前記エアバッグの膨出に伴って前記第一状態に比して前記シートカバーの一部がシート外方に向けて強く張引されることで、前記基部が、前記第一部位の端部と前記第二部位の端部から前記脆弱部位に向かうにつれて次第に前記シートパッドから離れる向きに屈曲する第二状態に変位可能である乗物用シート。
  2. 前記係止部として、前記第一部位に設けられた第一係止部と、前記第二部位に設けられた第二係止部とを有するとともに、前記第一係止部と前記第二係止部の間に前記脆弱部位が形成される請求項1に記載の乗物用シート。
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