JP6226564B2 - 管理装置、及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、管理装置、管理方法、及びプログラムに関する。
従来、ネットワークを介して、所定のレイアウトに対してユーザが自由に画像データを配置して複数ページからなる冊子を作成し注文する、いわゆるフォトブックなどの印刷注文サービスがある。ユーザが注文を行うと、注文情報とレイアウトされたコンテンツデータが生産拠点へと送信され、注文に応じた商品の制作が行われる。
生産拠点で要する生産工程は、複数の作業工程から構成される。また、冊子の種類により各作業工程の組み合わせや各工程の処理内容が異なる。また、各冊子は、表紙、本文(本身)など複数部品の組み合わせから1の商品が構成される。
このようなサービスにおいては、基本的に特定のユーザが同一内容の冊子を大量に注文するのではなく、異なるユーザがそれぞれ異なる種類の冊子を少量に注文するケースが多く、つまり小ロット多品種生産となる。生産拠点側からすると、ユーザからの各注文は商材種類もランダムであるため、注文順のまま各生産工程を流してしまうと各商品を構成する部品の生産順もランダムになり、生産拠点全体の生産効率が著しく悪化するという課題がある。
複数種類の商材の生産が前提となる商材の生産拠点では、商品価格に対する人材コストやユーザに対する納期設定の観点より、商品毎の生産性や構成された部品毎の生産性ではなく、全体構成を踏まえていかに生産性を向上できるかが重要となる。
これら課題を解決するために、生産開始時において作業工程ごとに同一の商材種類を連続させることを考慮した生産工程設計が望ましい。従来、ユーザの注文入稿後、生産開始前に作業者が手動で同一の商材種類にグルーピングを実施し、その後、一定時間で同一の商材種類の生産を繰り返すような運用面での対応が行われてきた。また、特許文献1では、ジョブが指定する用紙の属性に基づいて、同一の給紙トレイから給紙される用紙を用いる印刷ジョブが連続して実行されるように実行順序を制御している。
特開2011−244158号公報
特許文献1では、プレス処理に関して効率化を行うことのみを考慮しているため、プレス工程以外の各種工程を含んだ、生産拠点内のワークフロー全体については考慮されていない。また、特許文献1では、部品間での順序制御そのものは考慮されていない。
そこで本発明は上記問題点を鑑み、複数の商材種類の生産における各工程の効率化を考慮して、各工程における同一の種類の商材の連続性を確保した制御を行うことができるシステムを提供する。
上述した課題を解決するために、本願発明は以下の構成を有する。すなわち、印刷装置および後処理装置を用いた複数種類の商材を製造する順序を制御する管理装置であって、製造する複数の商材の情報を取得する取得手段と、商材の種類ごとに、商材を製造するための複数の工程に関する工程情報を管理する工程管理手段と、前記複数の商材の情報と前記工程情報とから、前記複数の商材を製造する順序を決定する順序決定手段と、前記順序決定手段にて決定した順序に従って、前記印刷装置および前記後処理装置に前記複数の商材を製造させる制御手段とを有し、前記順序決定手段は、前記印刷装置および前記後処理装置において第1種類の商材が連続して製造され、前記第1種類の商材が製造された後に前記第1種類とは異なる第2種類の商材が連続して製造されるように順序を決定し、異なる種類の商材は、印刷処理および印刷後処理の内容が異なる
本発明によると、複数の作業工程により複数の商材種類を生産する場合において、各作業工程の同一の商材種類の連続性が確保され、より効率的に生産のワークフローを実行できる。
本願発明に係るシステムの構成の例を示すブロック図。 情報処理装置のハードウェア構成の例を示すブロック図。 生産拠点による一連の商材の生産ワークフローの一例を示す図。 注文情報および工程情報の一例を示す図。 注文管理装置が行う製造順の決定処理の一例を示すフローチャート。 再印刷時の製造順の決定処理の一例を示すフローチャート。 生産順の決定処理後の注文情報及び工程情報の一例を示す図。 再印刷時の製造順の決定処理後の注文情報及び工程情報の一例を示す図。 検品工程における処理と注文管理装置上の画面例を示す図。
[各工程に係る課題]
まず、商材の生産工程を構成する作業工程別の具体的な課題例について以下に述べる。
(プレス工程)
印刷工程であるプレス工程において、商材の生産用の印刷機では、ロール紙が利用されるため下記のような課題が発生する。(1)同一用紙種類、同一用紙サイズといった同一条件となる印刷ジョブの連続性が確保できなくなると、各部品に対応する給紙ロールの交換の必要が生じる。同様に、複数の給紙ロールを装着した印刷機では給紙ロールの位置の切り替えの必要が発生する。このためロール紙の連続印刷が途切れることにより、単位時間の印刷効率が悪化する。(2)印刷機の制限によっては給紙ロールの交換前後で非印刷領域となる紙ゴミが発生することがあり、このため、紙ゴミ率が悪化し生産のコスト増大につながる。
(ポストプレス工程)
後処理工程としての製本作業であるポストプレス工程においては、工程間の部品移動や工程の一部処理そのものが人的な介在で実施されているのが一般的である。そのため、ランダムな部品の種類の生産は仮想的な生産ラインの切り替えが発生する。その結果、単位時間の生産性が悪化する。なお、ここでの仮想的な生産ラインの切り替えとは、同一の後処理装置において、製造する商材(部品)に合わせて構成や設定を切り替えることを指す。
(検品工程)
検品工程とは完成した製本物の各ページのキズや製本全体の仕上がり具合を作業者が目視で実施し合格/不合格の判定を実施する工程であり、商材の種類毎に着眼点やチェック箇所、チェック項目が異なることが一般的である。このため同一の種類の商材の連続性が確保できない場合は単位時間の生産性が悪化する。
(再印刷工程)
検品工程で不合格と判断された場合は、全ての構成された部品をプレス工程から再度生産する必要性が高い。しかしながら、そのタイミングで既に別の種類の商材のプレス工程が実施中である場合、単純に再印刷ジョブを割り込みしてしまうと、既にプレス工程中の商材種類が連続性を保って生産されている場合は意図せず商材の連続性が分断されてしまう恐れがある。
<実施形態>
本願発明では、上記の各工程の課題を考慮に入れた構成を有する。以下、本願発明を実施するための形態の例について図面を用いて説明する。
[システム構成]
図1は、本発明に係るシステム全体の構成の一例を示す。本システムは大きく分けてクライアント1、注文管理装置2、印刷装置3、および後処理装置4から構成される。クライアント1は、注文管理装置2が提供するサービスを介してユーザが商材のレイアウトを選択、編集、注文を行う環境である。ユーザが商材のレイアウト編集を完了し、注文を確定させると、クライアント1は、ユーザが作成した商材に関する注文情報を生成する。注文情報とは、注文された商材に関する情報を含んだデータであり、ユーザによる発注内容により情報が異なる。システム内においてクライアント1は1または複数の台数が存在し、注文管理装置2とインターネットなどのネットワークで接続されている。
注文管理装置2は、クライアント1からの注文情報を受け付け、注文情報の管理、及び印刷装置3および後処理装置4への出力を制御する。注文管理装置2は、製造する商材に対する各製造工程の実行順を制御し、その工程管理を行う。注文管理装置2は、注文データ受信部6、工程管理部7、注文情報管理部8、製造順管理部9、製造指示部12、検品管理部13、バーコードリーダ14、およびユーザインタフェース15を含む。
印刷装置3は、製造指示部12を介して注文管理装置2から送信されてきた印刷ジョブを解釈し、ラスタライズして印刷する。後処理装置4は、製造指示部12を介して注文管理装置2から送信されてきた後処理ジョブを解釈し、後処理パラメータの設定を行って、印刷装置3が印刷した印刷物がセットされたタイミングで印刷物の後処理を行う。後処理装置4の種類としては例えば、くるみ製本機、断裁機、筋入れ機、ラミネータなどが挙げられる。
続いて、注文管理装置2の内部構成の詳細について説明する。注文データ受信部6は、クライアント1から商材の注文情報や画像データなどのコンテンツデータを受け付ける。ここでは、注文情報とコンテンツデータをまとめて注文データと呼ぶ。工程管理部7は、予め各注文に含まれうる商材種類に応じて定義された工程情報を工程情報10に保持し、管理する。ここでの商材の種類は、複数種類が存在するものとする。注文情報管理部8は、注文データ受信部6にて受信した注文情報と工程管理部7で管理されている工程情報とを利用し、注文データに対する成果物(商材)の製造に必要となる工程を管理する。また、注文情報管理部8は、製造順管理部9が決定した商材の製造順に従い、製造指示部12に印刷ジョブや処理ジョブの発行を依頼する。製造順管理部9による製造順決定方法は、図5を用いて後述する。
ユーザインタフェース15は、管理者が注文情報の一覧表示、実行、及び各種設定を行うためのグラフィカルなインタフェースである。検品管理部13は、製造完了した成果物の検品結果を、成果物に印刷されたバーコードをバーコードリーダ14で読み取ることで、どの成果物であるかを判別する。さらに検品管理部13は、ユーザインタフェース15より管理者から検品結果の入力を受けることで各注文の検品結果を管理する。製造指示部12は、印刷装置3及び後処理装置4から能力情報、構成情報を取得する機能や、印刷装置3に対して印刷ジョブを、後処理装置4に対して後処理ジョブを送信する機能を備える。
[ハードウェア構成]
図2は、注文管理装置2の内部のハードウェア構成の例を示す。CPU21は、ROM26内部のプログラム領域に記憶されたプログラム、又は、ハードディスク23からRAM22にロードされたOS、汎用アプリケーション等のプログラムを実行する。RAM22は、CPU21の主メモリ、ワークエリア等として機能する。ハードディスク23は、ブートプログラム、種々のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、電子原稿ファイル等を記憶する。
また、注文管理装置2に受信される注文データは、全てハードディスク23に送られる。ディスプレイコントローラ24は、ディスプレイによる表示の制御を行う。ネットワークコントローラ25は、ネットワークに接続された他の機器との通信制御処理を実行する。外部記憶ドライブ27は、CD、DVD等のメディア28からの情報を読み取る。キーボードコントローラ29は、キーボードやポインティングデバイスからのキー入力を制御する。また、CPU21は、内部バス2aによって、それぞれのブロックと接続されている。なお、本実施形態では、クライアント1についても同様のハードウェア構成であるとして説明を行う。
[作業ワークフロー]
図3は、図2の注文管理装置2が管理する生産拠点における商材の完成までの一連の処理の作業ワークフローの一例を示す。図3では、S301からS328までの一連の作業ワークフローを表す。また、ステータス350は、生産拠点におけるワークフローの各注文の生産ステータスを示す。
処理が開始されると、S301にて注文管理装置2は、クライアント1より送信された注文情報を受信する。ここで注文情報の受信タイミングは任意のタイミングとなる。具体的には、各ユーザの発注タイミングに応じて順次受信を行う、または生産拠点の就業開始時などの任意時刻にそれまで発注が行われた複数の注文を一括受信するなどが考えられる。
S302にて注文管理装置2は、受信した注文情報に対応する成果物に対して必要なプリプレス工程を行う。プリプレス工程では、ユーザが編集した商材のレイアウト編集に対し、コンテンツデータにポストプレス工程で必要となるカット位置やセンタリング位置をトンボの描画で追加描画する。その他にもプリプレス工程では、ポストプレス工程で必要となるブリードとよばれるカット公差を考慮したレイアウト画像位置の調整処理を行う。さらにプリプレス工程では、生産拠点内で成果物を管理するためのバーコードの描画処理を行う。ここでバーコード描画とは、バーコードの表示規格に準じた各種コードが定義されており、生産拠点が採用する表示規格に従って、1次元や2次元のバーコード等が描画される。なお本願発明では、バーコードによる成果物管理を例に挙げているが、バーコードに特化せず、数値や文字列等の描画による成果物の管理体系を利用しても良い。
S303にて注文管理装置2は、受信した複数の注文情報に対し本願発明に係る製造順の確定処理を行う。S303の詳細な処理フローは後述の図5を用いて行う。製造順の確定処理後、注文管理装置2は製造開始指示を行う。なお、各成果物に対する製造開始指示は生産拠点の管理者により明示的に手動で指示されても良いし、または製造順の確定処理後に成果物に対し自動で製造開始指示が行われても良い。
S304にて注文管理装置2は、プレス工程(印刷処理)を実行する。ここでは各注文データに対し、工程情報10で定義された印刷機に対し、プリプレス処理が実施されたコンテンツデータを利用して、製造指示部12が印刷ジョブを発行する。本例ではラインAハードカバー2つ折り貼り合せの商材340、ラインBソフトカバー無線綴じの商材341の例を挙げ、注文データの商材種類により切り替えている。図3において、S305および306は、商材340に対するプレス処理を示し、S307およびS308は、商材341に対するプレス処理を示している。
このように生産拠点では成果物によりプレス工程で利用される印刷機や、また印刷に利用される印刷設定などは商材の種類に応じて予め定義され、商材を構成する部品の種類ごとに異なるのが一般的である。本例では、商材340の場合、表紙用コンテンツデータの印刷(S305)と本文(以後本身)用コンテンツデータの印刷(S306)とは処理する印刷機が異なることとする。一方、商材341では表示印刷(S307)と本身印刷(S308)とは、同一種類の印刷機が利用されることとする。
このようにプレス工程では、表紙、本身といった成果物の各工程部品の印刷処理が商材の種類毎に異なる。プレス工程の後、S309へ進む。
図3では、ポストプレス工程(S309)で実施される詳細なポストプレス工程群343を、生産する商材の種類ごとに表している。商材340の表紙に必要となる工程として、表紙の台紙作成(S310)、表紙印刷物に対するカット&ラミ(S311)、台紙に表紙を張り付ける裏糊の塗布(S312)、カット&ラミ後の印刷物を表紙の台紙に張り付ける台紙貼り(S313)がある。
商材340の本身部品に要する工程として、本身の中心を正しく折るための筋入れ(S314)、中心線に沿って折る折り(S315)、各ページの貼り合せ(S316)、貼り合せた本身をプレスして折りを強めるプレス(S317)、本身の三方断裁(S318)がある。
そして、完成した表紙部品と、本身部品を本の形態として合体される合本(S319)を行った後、表紙部品が正しく開けるための見開きの溝加工(S320)を経て、最終的な1冊の本としての商材340の製造が完了する。一方、商材341も、同様に表紙部品の作成と本身部品の作成、またその合本とポストプレス工程群が異なるが、ここでは説明を割愛する(S321〜S325)。
商材の生産拠点ではここに示した例の通り、生産する商材の種類によりそのポストプレス工程群343の内容が異なる。また、一部の工程は人的な介在で実施され、一部の工程は工程毎に後処理装置4で実施される場合もある。このため生産対象の商材の種類に応じて、人的な介在と後工程処理装置を仮想的に生産ラインとして組み合わせ配置したうえで、効率の良い生産ワークフローを実現することが重要である。
S326にて注文管理装置2は、製造完了した冊子の形態となっている成果物の検品工程を行う。検品工程とは、検査者が製造完了した成果物をユーザに提供可能な一定の品質で問題なく完成しているかどうかの観点でチェックする工程である。例えば、目視による各ページや表紙に対する傷や印刷不正の確認または製本不正などの確認が行われる。検査者は、同一の商材種類の一定量の成果物344を確認した後、検定結果を成果物に描画されたバーコードをバーコードリーダ345で読み取ることで、最終的に成果物に対する合否情報を注文管理装置2に通知する。
S327にて注文管理装置2は、検品工程における成果物の検品結果が合格であるか否かを判定する。検品工程で合格と判断された成果物は(S327にてYES)、出荷工程(S328)を経て発注元のユーザに配送される。一方、検品不合格と判断された成果物は(S327にてNO)、S303に戻り、対象となる成果物の製造順の確定と製造開始指示を再度実施した上で、プレス工程(S304)およびポストプレス工程(S309)の実施が再度行われる。これは、検品を行った成果物が既に合本済みであるため成果物を構成する各部品(本例では表紙、本身のプレス工程)から再実施する必要性があるためである。
ステータス350は、上記で説明した一連のワークフローにおいて、生産拠点内での成果物の生産ステータスを表す。具体的には、注文情報の受信(S301)〜製造順の確定と製造開始指示(S303)までを製造前ステータス351とし、プレス工程(S304)を製造中(プレス)ステータス352とする。さらに、ポストプレス工程(S309)を製造中(ポストプレス)ステータス353とし、ポストプレス工程完了後(S326)を製造完了ステータス354とする。また、検品完了後(S327にてYES後)を検品完了ステータス355とし、出荷工程(S328)後を出荷完了ステータス356として管理している。
なお本例では前述の粒度でステータスを管理しているが、これは生産工程のワークフローの粒度や運用に伴いより詳細な、またはより大きな粒度で管理されてもよい。
[注文情報]
図4は、注文管理装置2において、注文データの受信完了状態での注文情報管理部8が管理する注文情報と、各注文に対応する工程情報のリストの例を表す図である。本リストは注文情報11として注文管理装置2内に保持され、注文情報管理部8で管理される。また図4は、製造順管理部9において製造順の並び替えが実施される前の状態つまり、注文データを受信完了した時点でのリストである。
注文情報401はクライアント1より受信した注文情報の内訳であり、それぞれ注文番号402、成果物番号403、商材種類404、商材グループ番号405、およびステータス406を含む。注文番号「001」は、クライアント1と注文管理装置2の間で注文を一意に識別するために定義されたID(識別子)であり、クライアント1と注文管理装置2で共通番号として利用される。成果物番号403は、各注文が内包する成果物を一意に識別するためのIDである。なお本例では、説明の便宜上、1つの注文で1つの成果物が注文された例を示しているが、印刷注文サービスの種類によっては、1つの注文で複数の成果物を注文可能なサービスも想定される。この場合は、1つの注文番号内に複数の成果物番号を内包するようにしてもよい。
商材種類404は、各成果物に対して製造すべき商材の種類が示されている。本例の「無線綴じ_8×8」は、縦8インチ×横8インチの無線綴じ商材を意味しており、注文番号「0001」と「0004」で注文されている。一方、「2折り貼合せ_8×12」は、縦8インチ×横12インチの2つ折り貼り合せ商材を意味しており、注文番号「0002」と「0003」で注文されている状態の例である。
商材グループ番号405は、商材種類404が同一である注文に対し、同じグループ番号を指定するものであり、製造順管理部9が発行する番号である。図4の時点では、製造順管理部9において製造順の並び替えが実施される前の状態であるため、まだ発番されていないことを意味する空欄としている。ステータス406は、図3のステータス350で示す各注文の製造ステータスを表しており、製造前、製造中(プレス)、製造中(ポストプレス)、製造完了、検品完了、出荷完了のいずれかとなる。図4の時点では、注文番号「0001」〜「0004」のいずれも製造前であることを示す。
工程情報407はそれぞれ、プレス工程の内訳を示す部品ジョブ(工程)408、ジョブ発行先409、およびポストプレス工程の工程ライン410を含む。ここで工程情報407は生産拠点の生産ライン設計時に、製造する成果物の種類毎に予め工程情報10として定義されており、工程管理部7が管理する情報である。本例において、注文番号「0001」の「無線綴じ_8×8」の商材の製造では、プレス工程として表紙印刷ジョブ1を表紙印刷機1号機に発行し、本身印刷ジョブ1を本身印刷機1号機に発行する。さらに、くるみ製本ジョブ1をくるみ製本1号機に発行することが必要となる。
ここで部品ジョブの表紙印刷ジョブ1の“1”とは、注文番号「0001」でユーザがレイアウトしたコンテンツデータを含むジョブである意味を表し、本身印刷ジョブ1、くるみ製本ジョブ1も同様の意味である。またポストプレス工程の工程ラインは「ラインB」を使用して生産することを示す。ここでのラインBとは、図3におけるソフトカバー無線綴じの商材341の生産に必要となる仮想的な生産ラインを示す。
同様に注文番号「0002」の「2折り貼合せ_8×12」の商材の製造では、プレス工程として表紙印刷ジョブ1を表紙印刷機1号機に発行し、本身印刷ジョブ1を本身印刷機1号機に発行する。また、ポストプレス工程の工程ラインは、「ラインA」を使用して生産することを示す。このように図4のリストは、注文番号「0001」〜「0004」に必要な工程の情報と、注文情報との対で管理している情報である。この表の情報を元に、注文情報管理部8は、製造順管理部9に対し本願発明に係る製造順の並び替えを依頼する。
(製造開始指示の処理)
次に、本願発明に係る、製造順管理部9が注文情報管理部8より渡された図4に示す注文情報と工程情報のリストとを元に製造順に並べ替えを行う一連の処理の一例を、図5を用いて説明する。このフローチャートは、図3の生産ワークフローのうち製造順の確定と製造開始指示(S303)に該当する。
ソート対象の注文情報は、図4で説明した内容の通りであり、注文情報管理部8が現在までに受信した分の注文情報を保持している。なお、図4の注文情報が処理により製造順に並び替えた結果を図7に示し、これについては後述する。本フローに係るプログラムは、注文管理装置2のハードディスク23に記憶されており、RAM22に読み出されCPU21によって実行される。なお、図5に示すフローチャートは、注文情報を商材種類毎にソートした上で同一の商材グループを構成する処理(S501〜S505)と、同一の商材グループ内で同一の部品ジョブ(工程)種類をソートする処理(S506〜S511)とから構成される。
まず前半の処理について説明する。処理が開始されると、S501にて製造順管理部9は、1注文分の注文情報及び工程情報を取得する。S502にて製造順管理部9は、すでに取得済み注文情報に、S501にて取得した商材種類と同一の商材種類があるか否かを判定する。同一の商材種類がある場合(S502にてYES)、S503にて製造順管理部9は、同一の商材種類の次項目として配置するようにソートを行う。同一の商材種類が存在しない場合(S502にてNO)、製造順管理部9は、S501にて取得した商材種類を新規の商材種類として保持し、S504へ進む。ここで保持された情報は、図4のリスト情報が終了するまで非ソート対象として保持する。
S504にて製造順管理部9は、未処理の注文情報が存在するか否かを判定する。未処理の注文情報が存在する場合は(S504にてYES)、すべての注文情報に対してS501〜S503を繰り返す。その結果、各注文情報が図4の商材種類404が同一な種類で連続するようソートされ、再配置される。すべての注文情報に対して処理が完了した後(S504にてNO)、S506にて製造順管理部9は、連続した商材種類404ごとに同一の商材種類の成果物それぞれに対して同一の商材グループ番号を付加する。これは、注文情報管理部8が以降の商材種類をグループ化した単位で注文情報及び工程情報を探索及び管理しやすくするために処理される。以上が前半の処理である。
次に後半の商材グループ内で同一の部品ジョブ(工程)種類をソートする処理であるS506〜S511を説明する。S506〜S511では構成された商材グループ毎に連続して処理を行う。
S506にて、製造順管理部9は、1の商材グループの情報を取得する。ここでの1の商材グループの情報とは、例えば、商材グループ番号「00000001」のグループに属する情報を取得する。S507にて、製造順管理部9は、商材グループ内の1部品ジョブ(工程)を取得する。具体的には図4の部品ジョブ(工程)408及び付随するジョブ発行先409の対の情報が取得される。S508にて製造順管理部9は、すでに取得済みの情報に、S507にて取得した部品ジョブ(工程)と同一種類の部品ジョブ(工程)があるか否かを判定する。同一種類の部品ジョブがある場合(S508にてYES)、S509にて製造順管理部9は、S507にて取得した部品ジョブ(工程)を、同一の種類の部品ジョブ(工程)の次項目として配置するようにソートを行う。同一種類の部品ジョブ(工程)がない場合(S508にてNO)、製造順管理部9は、S507にて取得した部品ジョブ(工程)を新規の部品ジョブ(工程)として保持し、S510へ進む。ここで保持された情報は、商材グループ内の全部品ジョブ(工程)情報が終了するまで非ソート対象として保持する。
S510にて製造順管理部9は、未処理の部品ジョブ(工程)が存在するか否かを判定する。未処理の部品ジョブが存在する場合(S510にてYES)すべての部品ジョブに対してS507〜S509を繰り返す。すべての部品ジョブに対して処理が完了した場合(S510にてNO)、S511にて製造順管理部9は、未処理の商材グループが存在するか否かを判定する。未処理の商材グループが存在する場合(S511にてYES)、すべての商材グループに対してS506〜S510に処理を繰り返す。すべての商材グループに対して処理が完了した場合(S511にてNO)、本処理フローを終了する。以上が後半のフローである。
以上、図5の製造順の確定処理(順序決定処理)を解説したが、この狙いは商材種類毎に注文情報をソートした上で、次に各部品ジョブ(工程)をソートすることにより、各工程単位で同一部品の製造ジョブを連続させることにある。
(再印刷時の処理)
次に、本願発明に係る製造順管理部9において、検品にて不合格となった成果物が再印刷される場合の図4に示す注文情報と工程情報のリストを元に製造順に並べ替えを行う一連の処理の一例を、図6を用いて説明する。このフローチャートは、図3に示す生産ワークフローのうち、検品にて不合格と判断(S327にてNO)された成果物に対して製造順の確定(S303)を再度実施するフローチャートである。なお再印刷対象の成果物が製造順に並び替えた結果リストは、図8の通りであり、これについては後述する。本フローに係るプログラムは、注文管理装置2のハードディスク23に記憶されており、RAM22に読み出されCPU21によって実行される。
S601にて製造順管理部9は、現在保持している注文情報から、再印刷対象の成果物と同一の商材種類を持つ商材グループを検索する。ここでの注文情報は、再印刷対象の成果物以外の商材に対し、現在決定している処理(工程)の順序のリストとなる。同一の商材種類を持つ商材グループが発見された場合(S602にてYES)、製造順管理部9は、発見した商材グループに属する各注文のステータスに着目する。具体的には、注文情報管理部8が保持する図4の注文情報のステータス406を確認する。そしてS603にて、製造順管理部9は、発見した商材グループに属する全ての注文のステータスが「製造中(プレス)」より前(つまり、「製造前」)であるか否かを判定する。全ての注文のステータスが「製造前」である場合(S603にてYES)、製造順管理部9は、再印刷対象の成果物を発見した商材グループの最後に再印刷対象の注文を挿入して配置する。そして、本処理フローを終了する。
同一の商材種類の商材グループが発見できない場合(S602にてNO)、もしくは発見した商材グループに属する全ての注文のステータスが「製造前」でない場合(S603にてNO)、S605にて製造順管理部9は、再印刷対象の注文を現在保持している注文情報の最後に導入して配置する。そして、本処理フローを終了する。
この結果、再印刷対象となる成果物の製造順を制御する際に、既に製造中の商材グループの連続性が意図しないうちに分断されることを防止することができる。
[処理結果と効果の説明]
以下に、上記に述べた処理の結果の具体例およびその効果について説明する。
(第一の効果)
本願発明の第一の効果について、注文管理装置2が行う製造順決定処理により得られた図7の製造順決定後の注文情報及び工程情報のリストを用いて説明する。ここでは、図3のS303で実施される初回の製造順の確定処理を例に挙げて説明を行う。
製造順の確定が実施されていない状態での注文情報は図4に示すように、商材種類404ごとにソートもされておらず、また部品ジョブ(工程)408ごとにもソートされていない。この状態にて製造を行った場合、単に注文データを受信した順番となる。したがって、以降の工程において、同一の商材種類や、同一の工程順に製造の連続性が確立されず、生産拠点の生産性が著しく悪化する。
これに対し、図4の注文情報を図5のフローチャートにより、まずは商材種類が連続するようソートし、その後、同一の商材種類内において同一の部品ジョブ(工程)ごとにソートする。この結果、図4の注文情報および工程情報は、図7に示す注文情報及び工程情報のようにソートされる。
図7に示す結果を用いて、まずは商材種類のソートによる工程ラインの連続性に着目して説明する。商材種類704は、既に受信した成果物番号「0001」〜「0004」が商材種類704の2種類の商材種類である「無線とじ_8×8」と、「2折り貼合わせ_8×12」にソートが完了している。同時に、ポストプレス工程の工程ライン710も同様に同じ工程ラインが連続して配置される。図3の生産ワークフローではこの後、S303で製造開始指示がなされるが、図7のように並べ替えが行われることで、ポストプレス工程での工程ラインの切り替えは、「ラインB」から「ラインA」への1度の切り替えだけで済む。このようにポストプレス工程においては、同一の商材種類のポストプレス工程の連続性が確保できる。そのため、本願発明により、前述したポストプレス工程の課題を解決することができる。
次に、プレス工程の同一部品ジョブ(工程)708の連続性に着目して説明する。図7のうち、部品ジョブ708及びジョブ発行先709に着目すると、ジョブ発行先709にて、表紙印刷機1号機に対し、まず成果物番号「0001」のコンテンツデータを有する「無線綴じ_8×8」の表紙印刷ジョブ1が発行される。次に成果物番号「0004」の「無線綴じ_8×8」の表紙印刷ジョブが発行される。このように、同一の商材種類の同一の部品種類の印刷ジョブが連続することとなる。ここで、前述したように、印刷ジョブの印刷設定は同一の商材種類の間で同じであるため、1つの印刷機に対して、同一の印刷設定の印刷ジョブの連続性が確保できる。そのため、本願発明により、前述したプレス工程の課題が解決される。
以上、本願発明により得られる製造順に従って各工程を実施することで、プレス工程では同一条件の印刷ジョブの連続性が確保でき、各部品の印刷ジョブ毎に給紙ロールの交換や給紙ロール位置の切り替えが不要となる。その結果、連続印刷を実施できることから単位時間の印刷効率の向上が期待できる。
また、ポストプレス工程においては、同一の商材種類のポストプレス工程の連続性が確保できるため、単位時間の生産性の向上が期待できる。また、検品工程においては、目視による同一の商材種類の検品の連続性が確保できるため、単位時間の検品工程の生産性の向上が期待できる。
(第二の効果)
本願発明の第二の効果について、注文管理装置2が行う再印刷発生時の製造順決定処理により得られた図8の例を用いて説明する。ここでは、成果物が不合格と判断された後に(S327にてNO)、当該成果物を再印刷する場合の再印刷対象の成果物の製造順の確定処理(S303)を例に挙げて説明する。
図8に示す現在の注文情報800は、再印刷が発生したタイミングにおける再印刷対象の成果物を除いた現在の注文情報の状況例である。なお図8は説明の便宜上、図4や図7に記載した工程情報は除いている。現在の注文情報800は、現時点では成果物「001」、「002」、「004」が「無線綴じ_8×8」の商材であり、「検品完了」ステータスとなっている。また、成果物「009」が「単葉写真_4×6」の商材であり、「製造完了」ステータスとなっている。成果物「005」、「007」が「単ページ貼り合せ_8×12」の商材であり、「製造前」ステータスとなっている。成果物「003」、「008」、「006」が「2折り貼り合せ_8×12」の商材であり、「製造前」ステータスとなっている。
一方、再印刷対象の成果物808においては、成果物番号「020」の「単ページ貼り合せ_8×12」の商材が、再印刷対象である例を示す。製造順管理部9は、再印刷対象の成果物番号「020」の再印刷のために、図6のフローチャートを用いて製造順の再確定を実施する。
S601にて製造順管理部9は、成果物番号「020」の商材種類である「単ページ貼合せ_8×12」と同一の商材種類を持つ商材グループを現在の注文情報800から検索する。その結果、商材グループ番号804のうち商材グループ番号「00000003」が同一の「単ページ貼合せ_8×12」であるため、S602で同一の商材を発見したと判断され、S603へ進む。S603では、商材グループ番号「00000003」のステータスを確認し、そのステータスが「製造中(プレス)」より前かどうかを確認する。本例ではステータスが「製造前」であるため、S604へ進み、再印刷対象の成果物「020」を、商材グループ番号「00000003」の最後に配置する。具体的には、成果物808は、位置806に挿入されて配置される。
これにより、商材グループ番号「00000003」である商材種類の「単ページ貼合せ_8×12」に成果物「020」が連続して配置され、商材種類としての製造順の連続性が確保される。一方、不図示であるが、もし商材グループ番号「00000003」が別の商材種類であった場合、またはそのステータスが「製造中(プレス)」より後であった場合は、成果物808は製造順の最後である位置807に配置される。
なお、図8においては、省略しているが、図4や図7に示したような工程情報を用いて、さらに同一種類の商材の中で同一の種類の部品ジョブ(工程)が連続するように並び替えを行うようにしてもかまわない。
以上、決定した製造順に従って再印刷の製造開始順の再配置を実施することで、再印刷対象の成果物であっても、プレス工程では同一条件の印刷ジョブの連続性が確保でき、各部品の印刷ジョブ毎に給紙ロールの交換や給紙ロール位置の切り替えが不要となる。その結果、連続印刷を実施できることから単位時間の印刷効率の向上が期待できる。
また、ポストプレス工程においては、再印刷対象の成果物の再印刷時においても、生産中の商材に対して同一の商材種類の連続性を確保することで同一の商材に対するポストプレス工程の連続性が確保できるため、単位時間の生産性の向上が期待できる。また、検品工程においては、目視による同一の商材種類の検品の連続性が確保できるため、単位時間の検品工程の生産性の向上が期待できる。
(第三の効果)
次に、本願発明の第三の効果について、注文管理装置2が行う、同一の商材種類のグルーピング化による効率化した検品工程の例を、図9を用いて説明する。ここでは、図3のS326にて実施される検品作業者が行う検品工程の例を挙げて説明する。
検品工程とは、完成した成果物である製本状態の商材に対し、各ページのキズや製本全体の仕上がり具合を作業者が目視で実施し、合格/不合格の判定を実施する工程である。商材種類毎に着眼点やチェック箇所、チェック項目が異なることが一般的であり、また、人的な介在が必要な工程であることから、同一の商材種類が連続した成果物を工程開始時にストックしておき、一連の検品工程を連続して実施することが効率の観点で望ましい。
本例では、図3の検品工程(S326)の上流であるプレス工程(S304)およびポストプレス工程(S309)は、製造順の確定と製造開始処理(S303)を経由している。このため、検品工程(S326)の過程では、第一の効果で述べたように、同一商材でグループ化された成果物の製造の連続性が確保されている。なお、図9の検品対象の成果物群900は、この同一の商材種類の検品対象の成果物群を示す。
図9のコンピュータ915は本願発明に係る注文管理装置2に相当する。また、コンピュータ915を構成する検品管理部13とバーコードリーダ901とが接続されている。この例では各成果物であるフォトブックの背表紙に、成果物を管理するための任意の番号が割り当てられたバーコードが描画されており、このバーコードをバーコードリーダ901で読み取ることで各成果物の検品結果を注文管理装置2にフィードバックする。また、本例では各商材の成果物番号がバーコードとして成果物に印刷されていることとする。検品バーコードの読み取り画面903、画面907、911は、コンピュータ915の表示部に表示され、検品作業者902による検品結果の入力を補佐する。
以下、例として成果物番号「008」の検品が不合格であり、その他の成果物を合格と処理する場合の検品作業者902の作業例を示す。
検品作業者902は、検品対象の成果物群900に対して1つずつ各ページのキズや製本全体の仕上がり具合を確認する。次に、検品対象の成果物群900のうち、検品結果が不合格の成果物を仕分けする。次に不合格の成果物上の背表紙に印刷されているバーコードに対し、バーコードリーダ901で読み取りを行う。ここでバーコードリーダ901に接続されている検品管理部13は、読み取りを実施した当該成果物に対する検品結果を入力する画面を、ユーザインタフェース15を介して検品作業者に表示し、その入力を即す。
図9の画面903は、検品結果入力画面であり、ここでは成果物番号「008」のバーコードをバーコードリーダ901で読み取った例を示す。検品作業者902は成果物番号「008」を検品が不合格と認識しているため、検品NGボタン906を押下する。
次に画面907が表示され、画面903で指定された結果の通り、成果物結果入力欄908のうち成果物番号「008」にNGが表示される。次に、検品作業者902はその他の成果物に対しては検品が合格と認識しているため、同一商材グループ内の成果物の欄の全てOKボタン909を押下する。これの結果、画面911の通り、不合格である成果物「008」と同一商材グループ番号「00000003」に属する成果物を全てOKと表示される。その後、検品作業者902は検品処理を終了する。
本例では成果物「008」のみが不合格の場合の例を示した。別の例として、商材グループ番号「00000003」に属する全ての成果物が合格(または不合格)の場合、画面903にて検品OKボタン905(または検品NGボタン906)を指定する。その後、画面907にて全てOKボタン909(または全てNGボタン910)を押下する。これにより、画面911に示す結果となり、同一グループ内の全成果物の検品結果を一度に入力可能することもできる。
以上、本願発明の同一商材順でのソート(図5のS501〜S505)と、同一の商材種類の成果物に同一の商材グループ番号を付与(S506〜S511)により、以降の検品工程において検品結果の入力を同一の成果物グループ単位で実施できる。なおかつ、最小限の入力にて行うことが可能となる効果がある。具体的には、全ての成果物の検品結果を1つ1つ画面やバーコードリーダ等で入力することなく、商材グループ単位で結果を入力することも可能となる。
<その他の実施形態>
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施例の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (10)

  1. 印刷装置および後処理装置を用いた複数種類の商材を製造する順序を制御する管理装置であって、
    製造する複数の商材の情報を取得する取得手段と、
    商材の種類ごとに、商材を製造するための複数の工程に関する工程情報を管理する工程管理手段と、
    前記複数の商材の情報と前記工程情報とから、前記複数の商材を製造する順序を決定する順序決定手段と、
    前記順序決定手段にて決定した順序に従って、前記印刷装置および前記後処理装置に前記複数の商材を製造させる制御手段と
    を有し、
    前記順序決定手段は、前記印刷装置および前記後処理装置において第1種類の商材が連続して製造され、前記第1種類の商材が製造された後に前記第1種類とは異なる第2種類の商材が連続して製造されるように順序を決定し、
    異なる種類の商材は、印刷処理および印刷後処理の内容が異なることを特徴とする管理装置。
  2. 前記順序決定手段はさらに、前記印刷装置において、連続する同一の種類の複数の商材それぞれを構成する複数の部品を製造する工程のうち、同一の種類の部品を製造する工程が連続するように順序を決定することを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
  3. 前記順序決定手段は、製造を行った商材に対して再度の製造を行わせる場合、現在決定している他の商材を製造するための複数の工程の実行の順序に対し、同一の種類の商材もしくは同一の種類の部品が連続して製造されるように、当該再度の製造を行う商材を製造するための順序を決定することを特徴とする請求項2に記載の管理装置。
  4. 前記印刷装置および前記後処理装置により製造された商材に対する検品結果を受け付けて管理する管理手段を更に有し、
    前記管理手段は、商材の検品結果を受け付けた際に、前記順序決定手段にて決定された順序に基づいて当該商材と連続して製造された同一の種類の他の商材に関する検品結果をまとめて入力可能とすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の管理装置。
  5. 印刷設定は、商材の種類に応じて予め定義されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の管理装置。
  6. コンピュータを、
    製造する複数の商材の情報を取得する取得手段、
    商材の種類ごとに、印刷装置および後処理装置を用いた商材を製造するための複数の工程に関する工程情報を管理する工程管理手段、
    前記複数の商材の情報と前記工程情報とから、前記複数の商材を製造する順序を決定する順序決定手段、
    前記順序決定手段にて決定した順序に従って、前記印刷装置および前記後処理装置に前記複数の商材を製造させる制御手段
    として機能させ、
    前記順序決定手段は、前記印刷装置および前記後処理装置において第1種類の商材が連続して製造され、前記第1種類の商材が製造された後に前記第1種類とは異なる第2種類の商材が連続して製造されるように順序を決定し、
    異なる種類の商材は、印刷処理および印刷後処理の内容が異なることを特徴とするプログラム。
  7. 前記順序決定手段はさらに、前記印刷装置において、連続する同一の種類の複数の商材それぞれを構成する複数の部品を製造する工程のうち、同一の種類の部品を製造する工程が連続するように順序を決定することを特徴とする請求項6に記載のプログラム。
  8. 前記順序決定手段は、製造を行った商材に対して再度の製造を行わせる場合、現在決定している他の商材を製造するための複数の工程の実行の順序に対し、同一の種類の商材もしくは同一の種類の部品が連続して製造されるように、当該再度の製造を行う商材を製造するための順序を決定することを特徴とする請求項7に記載のプログラム。
  9. コンピュータを、前記印刷装置および前記後処理装置により製造された商材に対する検品結果を受け付けて管理する管理手段として更に機能させ、
    前記管理手段は、商材の検品結果を受け付けた際に、前記順序決定手段にて決定された順序に基づいて当該商材と連続して製造された同一の種類の他の商材に関する検品結果をまとめて入力可能とすることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか一項に記載のプログラム。
  10. 印刷設定は、商材の種類に応じて予め定義されていることを特徴とする請求項6乃至9のいずれか一項に記載のプログラム。
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