JP6993772B2 - 生産計画作成システム及び生産計画作成方法及びプログラム及び情報処理装置 - Google Patents

生産計画作成システム及び生産計画作成方法及びプログラム及び情報処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、製造現場における生産計画を管理する生産計画作成システムに関する。
従来、製造現場では、月単位や日単位などの所定の期間に製造する製品の生産計画を作成し、該生産計画に従って製造を行っている。生産計画の作成方法には様々な方法があり、例えば、バックワード方式とフォワード方式がある(特許文献1参照)。バックワード方式は、注文の納期時刻から遡って、その注文が納期に間に合うように作業を割りつけていく方法である。一方、フォワード方式は、製造開始時刻から順に注文を割り付けていく方法である。
特開平11-053440号公報
しかしながら、従来の方法で生産計画を作成した場合、先行工程が後続工程よりも作業時間が長いと後続工程が時間的に不連続にスケジューリングされてしまうことがあった。このため、後続工程の作業に作業員が必要な場合、作業員は後続工程の作業を断続的に行わなければならなかった。つまり、従来の生産計画作成方法では、作業員の作業効率が低下してしまっていた。
本発明は上記課題を鑑み、作業員の作業効率を低下させない生産計画を作成する生産計画作成システム及び方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の生産計画作成システムは、以下の構成を有する。
製品の製造プロセスごとに上流から下流に工程を配置した生産計画を作成する作成手段と、
複数の製品の生産計画に含まれた工程の中から、作業員が必要な同一のリソースを利用する複数の工程を時間的に連続させる複数の工程として選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された前記複数の工程が連続するよう前記生産計画を再構成する再構成手段と
を備え
前記作成された生産計画のうち、作業員が必要な工程については、作業員の識別情報が割り当てられ、
前記再構成手段は、選択された前記複数の工程のうち、第1の工程に割り当てられた作業員の識別情報と、前記第1の工程の後続の第2の工程に割り当てられた作業員の識別情報とが同じである場合は、前記第1の工程と前記第2の工程とを時間的に重複させないようにし、選択された前記複数の工程のうち、第1の工程に割り当てられた作業員の識別情報と、前記第1の工程の後続の第2の工程に割り当てられた作業員の識別情報とが同じでない場合は、前記第1の工程と前記第2の工程とを時間的に重複させて、前記生産計画を再構成すことを特徴とする生産計画作成システムが提供される
本発明によれば、作業員の作業効率が高い生産計画を作成することができる。
実施形態に係る計画システム全体のハードウェア構成の例を示す図。 実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の例を示す図。 実施形態に係る計画システムの論理構成の例を示す図。 実施形態に係る発注から配送までの全体的な流れ、および、情報処理装置における処理の流れの例を示す図。 実施形態に係る計画システムで扱うデータの例を示す図。 実施形態に係る計画システムで扱うデータの例を示す図。 実施形態に係る選択部307における処理の流れの例を示す図。 実施形態に係る再作成部308における処理の流れの例を示す図。 実施形態に係る再作成部308における処理の流れの例を示す図。 実施形態に係る再作成部308の処理による計画工程の推移の例を示す図。 実施形態に係る再作成部701の処理の流れの例。 最作成部の処理による計画工程の推移の例を示す図。 第三の実施形態における処理の流れの例、UI画面の例、および、計画工程の推移の例を示す図。 実施形態に係る工程連続設定画面の例を示す図。 第五実施形態における生産計画の流れの例を示す図。 第五実施形態における計画工程の推移の例を示す図。
[第一実施形態]
第一の実施形態では、不連続な計画工程を連続させることで、作業効率の高い生産計画を作成する。なお計画とは、スケジュールと言い替えることもでき、計画工程とはスケジュールされた工程を指す。たとえば本実施形態では「印刷工程」「加工工程」はそれぞれ印刷を行う工程と加工を行う工程とを指すが、「計画工程」とは計画を行う工程を指すわけではない。そこで計画工程のことを計画済み工程と呼ぶこともあり、工程をスケジューリングすることを工程計画と呼ぶこともある。以下、本発明を適用した第一の実施形態を説明する。本実施形態では、生産は印刷物すなわち印刷製品を対象とし、印刷や後処理に係る工程をスケジューリングする例を説明する。もちろん他のどのような物を生産する生産計画に対しても本実施形態を適用することができる。
<計画システム全体のハードウェア構成>
図1に、本実施形態における生産計画作成方法を実施するための計画システム(あるいは生産計画作成システム)全体のハードウェア構成を示す。
図1において、101は、印刷の注文を行う発注者の環境(発注者環境)である。
102は、発注者環境に存在し、発注者が印刷の注文を行う発注者端末である。発注者端末は例えば発注用のプログラムをインストールしたコンピュータにより実現できる。
103は、発注者からの印刷の注文を受け、注文の内容に応じた印刷物を製造する印刷会社である。
104は、発注者からの注文を受注する受注サーバである。受注サーバもまた受注処理のためのプログラムをインストールしたコンピュータにより実現できる。
105は、生産計画を作成する情報処理装置である。具体的には計画を作成するための計画サーバである。計画サーバも、計画を作成するためのプログラムをインストールしたコンピュータにより実現できる。
106は、注文に紐付く印刷データを印刷対象物に印刷する印刷装置である。
107は、注文に紐付く印刷物を加工する加工装置である。
108は、注文通りの印刷物が製造されたか検査する検品装置である。
109は、検品された印刷物を発注者に配送する配送装置である。
110は、発注者端末および受注サーバが接続されているインターネットである。
ここで印刷装置106、加工装置107、検品装置108、配送装置109が、印刷物の生産における各工程となる。また印刷会社内の各装置はローカルエリアネットワークなどで互いに接続されている。
<情報処理装置のハードウェア構成>
次に、図2を用いて、情報処理装置105のハードウェア構成を説明する。なお発注者端末102および受注サーバ104も情報処理装置105と同様の構成を有する。
図2において、201は、後述の記憶装置206上に格納された計算機プログラムを読み込み、解釈、実行し、後述のバス209を介してバスに接続された後述のRAM203やディスプレイ204などを制御する中央演算処理装置(CPU:Central Processing Unit)である。
202は、バスに接続されたハードウェアとの低レベルでの入出力制御を行う読み出し専用メモリ(ROM:Read Only Memory)である。
203は、CPU201が演算する際の情報を一時的に記憶するランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)である。
204は、CPUによる計算結果を表示するディスプレイである。
205は、ユーザからの入力を受け付けるキーボードである。但し、端末がスマートデバイスの場合は、タッチパネルを備えているため、キーボード205は付随していなくても構わない。
206は、計算に利用するプログラムやデータを格納する記憶装置である。たとえばハードディスクドライブや取り外し可能な記録媒体に読み書きするドライブなどがある。
207は、ローカルネットワークやイントラネット、インターネットなどのネットワークに接続するネットワークI/F(I/F:インターフェイス)である。
208は、ユーザが画面上で指定した座標を受け付けるマウスやトラックボールなどのポインティングデバイスである。
209は、上記CPU201乃至ポインティングデバイス208が接続された信号線であるところのバスである。
上記の構成により、RAM203にロードしたプログラムをCPU201により実行して情報処理を実現し、たとえば後述する生産計画を出力する。
<計画システムの論理構成>
図3に、本実施例における計画システムの論理構成を示す。既出の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。図3の構成は、コンピュータによりプログラムを実行することで実現される機能的な構成であり、必ずしも図3の通りでなくともよい。たとえば複数の機能ブロックを統合したり、あるいは図3の或る機能ブロックの一部を他の機能ブロックが有したりなど、構成上のバリエーションがあり得る。
図3において、301は、印刷注文を発注する発注部である。発注部301は、たとえば注文情報を作成して受注サーバ104に宛てて送信する。印刷注文の注文情報には、たとえば印刷される印刷データや、レイアウト、後処(あるいは後加工)を指定する情報などを含むことができる。
302は、印刷注文を受注する受注部である。受注部302ではたとえば注文情報を受信する。
303は、注文情報を保持する注文情報保持部である。
304は、作業員から情報処理装置105への指示を入力する入力部である。入力部304は、たとえばディスプレイ204とポインティングデバイス208とを組み合わせたユーザインタフェースである。
305は、情報処理装置での処理結果などを表示する表示部である。
306は、生産計画を作成する作成部である。
307は、連続させる計画工程を選択する選択部である。
308は、選択部307による選択結果に基づき生産計画を再作成する再作成部である。再作成は、この後説明するように作成された生産計画の計画工程を一定の基準に従って再配置することであるので、再作成を再配置あるいは再構成と呼び、再作成部を再配置部あるいは再構成部と呼ぶこともできる。
309は、製造情報を保持する製造情報保持部である。製造情報とは、たとえば製造プロセステーブル、工程テーブル、リソーステーブルなど、製造にあたって必要となる情報を含む。
310は、計画ルール(生産計画を作成するときの割り付けのルール、例えば、フォワード方式やバックワード方式など。)を保持する計画ルール保持部である。
311は、生産計画を保持する計画保持部である。
312は、選択した計画工程を保持する選択情報保持部である。
313は、連続させる計画工程を保持する連続計画保持部である。
314は、計算途中のデータを一時的に保持するためのバッファメモリである。
315は、印刷装置に印刷指示を発行する印刷部である。
316は、加工装置107に加工指示を発行する加工部である。
317は、検品装置108に印刷物の検品指示を発行する検品部である。
318は、配送装置109に印刷物の配送指示を発行する配送部である。
<発注から配送までの全体的な流れ>
図4(a)に、発注から配送までの全体的な流れを示す。
発注者は、発注端末102から受注サーバ104にアクセスし、受注サーバ104からの応答に応じて発注端末102に表示される印刷物の商品の中から所望の商品を指定し、印刷会社に発注する(ステップS101)。
受注サーバ104は、発注者からの注文を受注する(ステップS102)。
印刷会社の作業員は、情報処理装置105を使って、注文に対応する製品を製造するための計画を作成する(ステップS103)。
印刷会社の作業員は、作成した計画に従って例えば情報処理装置105を用いて印刷ジョブを作成し、印刷装置106に印刷ジョブを送信する。印刷装置106は受信した印刷ジョブに紐付く印刷データを印刷する(ステップS104)。
印刷会社の作業員は、作成した計画に従って例えば情報処理装置105を用いて加工ジョブを作成し、加工装置107に加工ジョブを送信する。加工装置107は受信した加工ジョブに従い、印刷物を加工する(ステップS105)。
印刷会社の作業員は、検品装置108を用いて加工された印刷物を検品する(ステップS106)。
印刷会社の作業員は、配送装置109を用いて配送業者に依頼し、検品された印刷物を発注者に配送する(ステップS107)。
<情報処理装置における処理の流れ>
図4(b)に、情報処理装置105により実行される処理の流れを示す。実行主体は図3の各機能モジュールとして説明しているが、ハードウェアの観点からはCPU201である。図4(b)は、たとえば図4(a)のS103において、情報処理装置105により実行される処理の詳細に相当する。
ステップS201において、作成部306は、生産計画を作成する。生産計画は、たとえば生産するまでの工程と各工程が使用するリソース、各工程の期間などに関する情報を含み、例えば図5B(f)に示すような計画工程テーブルとして作成される。
ステップS202において、選択部307は、連続させる計画工程(連続計画工程)を選択する。ステップS202の詳細は、図6を用いて後述する。
ステップS203において、再作成部308は、連続計画工程に基づき計画を再作成する。ステップS203の詳細は、図7A、図7Bを用いて後述する。
<計画工程の例>
図4(c)に、作成部306で作成された計画工程の例をガントチャートで示す。図4(c)において、横軸は時間軸を表し、右に行くほど未来を表す。縦軸はリソースの種類を表し、各リソースの横方向の並びをレーンと呼ぶ。この例では、印刷装置と加工装置の2本のレーンを例示する。図4(c)は説明のために計画工程の例をグラフィカルに示しているが、情報処理装置105で扱う計画工程は、たとえば工程ごとに、工程と使用するリソース、要する期間を関連付けた情報で示すことができる。ただし作業者に計画工程を提示するために、その情報を図4(c)のようなチャートとしてグラフィカルに表示または印刷することもできる。401から406は、それぞれ計画工程を表す。また、加工工程401と印刷工程402、加工工程403と印刷工程404、加工工程405と印刷工程406は、それぞれ注文アイテムA1、A2、A3に紐付けられた計画工程である。また、加工工程401、403、405は、作業員が必要な工程である。作業員が必要な工程とは、例えば、中綴じ製本機や無線綴じ製本機などの製本装置を使う製本工程である。製本工程では、作業員が加工装置107の一種である製本装置に印刷物を投入しなければならないため、作業員が必要な工程である。他には、加工工程には、たとえば加工装置107として一方断裁機や三方断裁機などの断裁装置を使う断裁工程などがある。断裁工程では、作業員が断裁装置に印刷物をセットし、断裁の実行ボタンを押し、断裁された印刷物を装置外に移動させる必要があるため、同じく作業員が必要な工程である。他には、作業員を伴う検品工程や配送工程が挙げられる。これら工程は、生産品に加工を施すわけではないが、作業員の介入が必要となる点で、ここでは加工工程に分類する。
他方、作業員が必要でない工程とは、製造装置がネットワークを介して制御サーバ(不図示)に接続され、作業員が製造装置の近くにいなくても制御サーバの指示により製造行為が開始されるような製造装置を使う工程を指す。例えば、印刷サーバ(不図示)に接続されたデジタル印刷装置を使う印刷工程がある。他には、印刷装置と中綴じ製本機がインラインで接続され、印刷装置から排出された印刷物が作業員の手を介さずに中綴じ製本機に投入されて遂行される加工工程が挙げられる。このようにインラインで接続されたインライン加工装置(インライン後処理装置、インラインフィニッシャとも呼ぶ)を用いて印刷後の加工を行う場合には、印刷工程と加工工程とは一連の処理で行われることとなる。本実施形態を、インライン加工装置を用いた印刷工程及び加工工程に適用することは可能であるが、本実施形態ではインライン加工装置ではなく、作業員による介入が必要とされるいわゆるニアライン加工装置を用いた加工工程について工程のスケジューリングを説明する。ニアライン加工装置は、印刷物は作業者が運ぶが、加工ジョブは例えば情報処理装置105から受信することができる加工装置である。
印刷工程402、404、406は、印刷装置を使う印刷工程である。フォワード方式で注文アイテム単位に工程をリソースに割り付けた場合、先ず、印刷工程402が印刷装置に割り付けられ、次に加工工程401が加工装置に割り付けられる。加工工程は印刷工程が完了してからでないと実行できないため、加工工程401の開始時刻は印刷工程402の終了時刻以降となる。尚、このような工程間の前後関係の制約を先行制約と呼ぶ。
次に、印刷工程404が印刷装置に割り付けられ、加工工程403が印刷工程404以降で加工装置に割り付けられる。同様に、印刷工程406、加工工程405が割り付けられる。このとき、加工装置107のレーンに着目すると、加工工程401の終了時刻と加工工程403の開始時刻、加工工程403の終了時刻と加工工程405の開始時刻の間に空きができている。この計画通りに作業を行うと、加工工程の作業員は少し作業した後、次の印刷物が来るまで待機し、次の印刷物が来たら少し作業した後また待機するという状態を繰り返すことになる。このような計画では、空き時間が断続的なため、作業員が空き時間の間に他の作業を行おうにも作業効率が悪い。断続的な空き時間をなくし、連続させることで、連続した空き時間の間に作業員は他の作業を行えるようになる。そこで、本実施形態では、図4(b)のS203において不連続な計画工程を連続するように計画を再作成することで、作業員の作業効率が高い生産計画を作成する。
<本計画システムで扱うデータの例>
各処理部の説明に先立ち、本計画システムで扱うデータの例について図5Aの(a)から図5Bの(h)を用いて説明する。なお以下の説明では、図5Aと図5Bとを区別せずに図5と表記した。
図5(a)において、501は商品テーブルである。テーブルの1行をレコードと呼ぶことにする。商品テーブル501では1レコードは商品に対応し、フィールドは、商品ID、商品名、製造プロセスID、価格で構成される。商品IDは、各商品を識別するためのIDである。商品名は、商品の名称である。製造プロセスIDは、その商品を製造するための製造プロセスを識別するためのIDである。価格は、商品の価格である。商品IDはたとえば注文情報に含まれ、注文情報から商品IDを特定することができる。
図5(b)において、502は製造プロセステーブルである。1レコードは製造プロセスに対応し、フィールドは、製造プロセスID、製造プロセス名、工程IDで構成される。製造プロセスIDは、各製造プロセスを識別するためのIDである。製造プロセス名は、製造プロセスの名称である。工程IDは、その製造プロセスの最終工程となる工程の工程IDである。
図5(c)において、503は工程テーブルである。1レコードは工程に対応し、フィールドは、工程ID、工程名、リソースID、前工程ID、単位作業時間、有人で構成される。工程IDは、各工程を識別するためのIDである。工程名は、工程の名称である。リソースIDは、その工程で使用するリソースを識別するリソースIDである。前工程IDは、その工程の前の工程を表す工程IDである。前工程がない工程については前工程IDは空欄である。これにより最終工程から必要な工程をたどることができる。単位作業時間は、その工程において1回の作業をするときに必要な作業時間で、単位はたとえば秒である。有人は、その工程が作業員を必要とするか否かを表すフラグであり、1が要、0が不要を表す。
図5(d)において、504はリソーステーブルである。1レコードはリソースに対応し、フィールドは、リソースID、リソース名で構成される。リソースIDは、各リソースを識別するためのIDである。リソース名は、リソースの名称である。リソースはたとえば加工工程を遂行するために必要なハードウェアやソフトウェアの資源であり、印刷装置106や加工装置107などである。ここで管理されるリソースは、たとえばひとつのジョブで排他的に利用されるリソースであり、複数のジョブで同時に利用できるリソース或いは実質的に同時利用できるリソースは管理対象としなくともよい。
図5(e)において、505は注文テーブルである。1レコードはひとつの注文に対応し、フィールドは、注文アイテムID、商品ID、注文数量、製造期限、優先度、ページ数で構成される。注文アイテムIDは、各注文アイテムを識別するためのIDである。商品IDは、その注文アイテムで注文された商品の商品IDである。注文数量は、注文された商品の数量である。製造期限は、注文された商品の製造を完了させなければならない期限である。優先度は、商品を製造する優先度であり、たとえば1から100の範囲で設定し、100を優先度高、1を優先度低とする。ページ数は、商品を構成するページ数である。
図5(f)において、506は計画工程テーブルである。1レコードはスケジュール済みの工程を示す。フィールドは、計画工程ID、注文ID、工程ID、開始時刻、終了時刻で構成される。計画工程IDは、各計画工程を識別するためのIDである。注文IDは、その計画工程に紐付く注文の注文IDである。工程IDは、その計画工程に紐付く工程の工程IDである。開始時刻は、その計画工程に紐付く工程の作業を開始する時刻である。終了時刻は、その計画工程に紐付く工程の作業を終了する時刻である。
図5(g)において、507は連続計画工程テーブルである。1レコードは連続させるスケジューリング済みの工程を示す。フィールドは、連続計画工程ID、計画工程ID、前計画工程IDで構成される。連続計画工程IDは、各連続計画工程を識別するためのIDである。計画工程IDは、その連続計画工程に属する計画工程の計画工程IDである。前計画工程IDは、前記計画工程IDの計画工程の時間軸上で前(時間軸を遡る)の計画工程の計画工程IDである。連続的に実行されるようスケジューリングされた工程を連続計画工程と呼ぶ。連続計画工程の連鎖により、3つ以上の工程が連続的に実行されるようスケジューリングすることもできる。
図5(h)において、508は、計画工程テーブル506に、連続計画工程507を反映した再作成後の計画工程テーブルである。各フィールドは、計画工程テーブル506と同じなので、説明は省略する。
上述した各テーブルの内、商品テーブル501、製造プロセステーブル502、工程テーブル503、リソーステーブル504は事前に作業員等が作成し、製造情報保持部309に保持しておく。注文テーブル505は、受注サーバ104の受注部302による受注に応じて注文情報保持部303で保持する。注文テーブル505の各レコードは、受注部302で受注した注文の内容から生成される。計画工程テーブル506は、たとえば図4(b)のS201において作成部306により作成され、計画保持部311に保持される。連続計画テーブル507は、例えば図4(b)のS202において作成され、連続計画保持部313に保持される。また計画工程テーブル508は、たとえば図4(b)のS203において再作成部308により作成され、計画保持部311に保持される。計画工程テーブル506は、再作成後の計画工程テーブル508により置換されてもよいし、再作成後の計画工程テーブル508を追加的に保持してもよい。後者の場合には、たとえばそれぞれのテーブルにレビジョンを付し、区別可能としておくことが望ましい。計画工程テーブル506,508は、情報として記憶されるのみならず、可視化処理を施されて例えばディスプレイ204に表示されたり、あるいは印刷装置106(または他の画像形成装置)により印刷されたりしてもよい。可視化はたとえばテーブルそのままを図5(h)のような形式としてもよいし、図4(c)のようなガントチャートとしてもよい。
<計画工程テーブルの生成>
ここで図4(b)のステップS201における生産計画たとえば計画工程テーブル506の作成処理について簡単に説明する。ステップS201では、生産物(あるいは注文あるいは製造プロセス)ごとに、工程を上流から下流に配置して生産計画を作成する。その際に制約となるのは、共有できないリソースはひとつの工程で排他的に利用する、ということである。作成されるのは例えば図5B(f)に示すような計画工程テーブル506である。S201では、注文ごとに商品IDを参照し、商品IDに関連付けられた製造プロセスIDを製造プロセステーブル502から探し、製造プロセスIDに関連付けられているその製造工程の最終段の工程IDを決定する。そして、新たに付与した計画工程IDに関連づけて、注文IDと工程IDとを計画工程テーブル506に登録する。この後、工程テーブル503を参照して登録した工程IDの前工程を特定し、上述した手順でその工程についても計画工程テーブル506に登録する。これを前工程が空白となるまで繰り返す。こうして注文に応じた工程をすべて特定し、計画保持部311に保存した計画工程テーブル506に実行される順序で(あるいは逆順で)登録する。
この後、注文テーブル505の当該注文の製造期限を参照し、製造期限よりも前に当該注文に係る工程が完了するための工程の開始時刻および終了時刻を決定する。たとえば、スケジュール対象の工程の内、ひとつの製造プロセス(あるいは注文)の先頭の工程について着目し、計画工程テーブル506に登録された同じリソースを使用する工程のうち、終了時刻が最も新しいものを特定する。そしてその終了時刻を、着目工程の開始時刻とする。終了時刻から一定時間後の時刻を開始時刻としても良い。その開始時刻を基準として、その工程の完了に必要な処理時間を加算して終了時刻を決定する。処理時間は、たとえば工程テーブル503の単位作業時間に単位数を乗じて得ることができる。単位作業時間は、例えば印刷なら1ページ当たりの所要時間、中綴じ製本なら1部あたりの所要時間、三方断裁なら、1回の断裁あたり所要時間でよい。このほかの工程についても同様に予め決められている。こうして1つの工程について、開始時間と終了時間とが決定されたならそれらを計画工程テーブルの該当する欄に書き込む。そして後続の工程についても同様に時間を決定する。ただし後続の加工工程では、加工対象となる製造物を出力する工程の終了時刻を基準として、開始時刻を決定する。以上のようにして末尾の工程までスケジュールを決めた後、最終工程の終了時刻が、注文の製造期限よりも前であれば良い。製造期限はたとえば納期などを基に決めることができる。
最終工程の終了時刻が注文の製造期限よりも後になった場合には、その直前に実行するようスケジュールされた注文の各工程について、それを後にずらせるか判定する。たとえば、その直前の最終工程の終了時刻に、新たに追加した注文の全工程の所要時間を加えた時刻が製造期限よりも前ならば当該注文は後にずらすことができる。そこで、これらの注文の順序をいれかえてスケジューリングし直す。このようにして計画工程テーブル506を生成する。どうしても製造期限に間に合わせられない場合には、その旨を管理者等に中地する。もちろん、以上は計画工程テーブルの一例にすぎず、生成方法はこれに限らない。たとえば、ひとつの製造プロセスについて、その最後の工程の終了時刻から前の工程に向けて順次スケジューリングを行ってもよい。ここに例示したような手順で、再スケジューリング前の計画工程テーブル506が作成される。
<選択部307における処理の流れ>
次に図4(b)のステップS202における、図6(a)を用いて、選択部307における処理の流れを説明する。このステップは、S201で作成し、計画保持部311に保存した計画工程テーブル506から連続処理を行った方が効率的な工程を連続計画工程として抽出する処理である。
ステップS301において、選択部307は、計画保持部311から計画工程テーブル506を取得する。
ステップS302において、選択部307は、有人工程の計画工程を抽出する。有人工程は、工程IDに対応する有人フラグを参照し、真にセットされた工程である。抽出した計画工程のリストをlist1とする。具体的な抽出方法については、図6(b)を用いて後述する。複数のlist1が生成されている可能性がある。その場合には、別途識別情報を付して識別可能にしておいてよい。list1には、有人工程である計画工程のIDと該工程で使用するリソースIDとが対応付けて保存されている。
ステップS303において、選択部307は、処理対象の全てのlist1について処理を行う。S303とS312の間のステップは、ひとつのlist1に着目し、着目list1について実行される。そして、ひとつの着目list1について処理が完了したなら未処理の他のlist1に着目し、同様に処理を実行する。これを全てのlist1に対する処理が完了するまで繰り返す。
ステップS304において、選択部307は、着目list1を開始時刻で降順にソートする。ソートした着目list1をlist2とする。なお時刻について降順とは、新しいものから古いものに遡る順序である。
ステップS305において、選択部307は、list2の全ての計画工程についてlist2の上から順に(すなわち降順に)処理を行う。ステップS305とS311との間のステップは、list2中の一つの計画工程に着目し、着目計画工程について実行される。そして、ひとつの着目計画工程について処理が完了したなら降順に次の計画工程に着目し、同様に処理を実行する。これをlist2内の全ての計画工程に対する処理が完了するまで繰り返す。
ステップS306において、選択部307は、list2の着目計画工程を取得する。取得した着目計画工程をA1とする。
ステップS307において、選択部307は、着目計画工程A1の下であって、工程A1と同じリソースを利用する計画工程を取得する。取得した計画工程をA2とする。計画工程A2は、着目計画工程A1の直前に行われる、同じリソースを利用する有人の工程である。
ステップS308において、選択部307は、工程A1と工程A2にそれぞれ紐付く先頭の先行工程の間の空き時間が所定の時間以下か否かを判定する。ここでいう紐づくとは、たとえば共通の注文IDを持つ一連の計画工程である。そしてそれぞれの先頭の計画工程のうち、早い方の計画工程の終了時刻から、遅い方の計画工程の開始時刻までが空き時間である。重複していれば空き時間0である。すなわちS308では、先頭の工程が所定時間以上の空き時間を経て実行される場合には、有人の工程であっても無理に連続させないための判定を行う。これはたとえば、完了時刻の著しい遅延を防止するためである。
ステップS308を図5A,図5Bの例で説明すると以下のようになる。たとえば計画工程テーブル506において、最後に実行されるようスケジュールされた工程は計画工程A007である。これは有人工程でありlist2において最も上のレコードとなる。工程テーブル503を参照すると計画工程A007は工程O001であり、リソースR006を利用することが分かる。したがってその前にスケジュールされたリソースR006を利用する計画工程は、計画工程A004である。これらの計画工程はいずれも工程O001であり、工程テーブル503を参照すると、その前工程は工程O002であり、更にその前工程が工程O003であり、工程O003が先頭の工程であることが分かる。計画工程A007の注文IDは注文OI003であり、計画工程A004の注文IDは注文OI002である。したがって、計画工程A007とA004とにそれぞれ紐づく先頭の先行工程は、それぞれA009、A006である。それぞれの開始時刻と終了時刻とを参照すると、計画工程A006が10:06:40に終了し、計画工程A009が同時刻に開始される。したがってステップS308で判定される空き時間は0となる。
このような判定の結果、空き時間が所定の時間以下の場合は、ステップS309に進み、所定の時間より長い場合は、ステップS311に進む。
ステップS309において、選択部307は、工程A1と工程A2を連続させたときに連続時間が所定の時間以下か判定する。判定の結果、所定の時間以下の場合は、ステップS310に進み、所定の時間より長い場合は、ステップS311に進む。具体的には、連続計画工程テーブル507に登録された連続計画工程から工程A1が含まれる連続計画工程の作業時間を合計し、その合計値と工程A2の作業時間を合計する。なお連続計画工程テーブルに工程A1が未登録の場合には、工程A1と工程A2の作業時間の合計で良い。そして、その合計値が所定の時間以下か判定し、前記の通りに処理を分岐する。尚、前記所定の時間は、予め設定しておくものとする。ステップS309は、一つのリソースを所定時間以上占有しないために設けたステップである。
ステップS310において、選択部307は、連続計画工程テーブル507にA1とA2を追加する。具体的には、連続計画工程テーブル507に新規レコードを追加し、そのレコードの計画工程IDフィールドにA1の計画工程IDを、前計画工程IDフィールドにA2の計画工程IDを登録する。
ステップS311において、選択部307は、list2の全ての計画工程について処理が完了していたらステップS312に進み、完了していなかったらステップS305に戻る。
ステップS312において、選択部307は、全てのlist1について処理が完了していたら選択部307における処理を終了し、完了していなかったらステップS303に戻る。
<有人工程の計画工程を抽出する処理の流れ>
図6(b)を用いて、選択部307における有人工程の計画工程を抽出する処理(S302)の流れを説明する。
ステップS321において、選択部307は、リソースIDをキー、計画工程IDを値とするハッシュテーブルlist1を生成する。
ステップS322において、選択部307は、計画工程テーブル506の全ての計画工程について処理を行う。ステップS322とS328との間のステップは、計画工程テーブル506のレコードそれぞれに着目しつつ繰り返し実行される。
ステップS323において、選択部307は、計画工程テーブル506から着目した計画工程A1を取得する。
ステップS324において、選択部307は、A1の工程IDに紐付く工程O1のレコードを工程テーブル503から取得する。これを着目工程と呼ぶことにする。
ステップS325において、選択部307は、着目工程O1の有人フィールドを参照し、値が1であるか否かを判定する。値が1の場合は、ステップS326に進み、値が0の場合は、ステップS328に進む。
ステップS326において、選択部307は、着目工程O1のリソースIDであるR1を工程テーブル503から取得する。
ステップS327において、選択部307は、list1に、キーがR1で、値がA1の計画工程IDであるレコードを追加する。
ステップS328において、選択部307は、全ての計画工程について処理が完了していたらステップS303へ進み、完了していなかったら次の計画工程レコードに着目してステップS322に戻る。
本実施例では、リソースIDをキーとしたが、特定のリソースしか連続させる対象としないような場合であれば、リソースIDをキーとしなくても良い。
また、例えば、注文の優先度が高い商品を優先して製造したい場合には、注文の優先度をキーに設定しても良い。
さらに言えば、製造現場が考慮すべき要件をキーに設定すれば良い。
以上の手順により、計画工程テーブル506に登録された計画工程のうち、有人工程について、そのリソースIDと計画工程IDとを関連付けたテーブルであるlist1が作成される。
<再作成部308における処理の流れ>
図7A(a)を用いて、再作成部308における処理(図4(b)のS203)の流れを説明する。なお以下の説明では、図7Aと図7Bとを区別せず、図7と表記する。
ステップS401において、再作成部308は、連続計画保持部313から連続計画工程テーブル507を取得する。
ステップS402において、再作成部308は、取得した連続計画工程テーブル507の全ての連続計画工程について処理を行う。S402とS406との間のステップは、連続計画工程テーブル507のひとつのレコードに着目し、着目レコードについて実行される。そして、ひとつの着目レコードについて処理が完了したなら未処理の他のレコードに着目し、同様に処理を実行する。これを連続計画工程テーブル507の全てのレコードに対する処理が完了するまで繰り返す。
ステップS403において、再作成部308は、着目レコードの計画工程IDに紐付く計画工程のレコードを計画工程テーブル506から取得する。取得した計画工程をB1とする。
ステップS404において、再作成部308は、着目レコードの前計画工程IDに紐付く計画工程(B2)を計画工程テーブル506において特定し、計画工程B2の終了時刻を、計画工程B1の開始時刻と同じ時刻に設定する。設定とは、たとえば該当する計画工程B2の終了時刻の書き換えでよい。
ステップS405において、再作成部308は、計画工程B1の開始時刻から計画工程B2の作業時間を引いた時刻を計画工程B2の開始時刻に設定する。これにより、連続計画工程テーブル507において計画工程B1の前計画工程である計画工程B2は、計画工程B1の直前に時間間隔をおかずに行われるようスケジュールされる。ステップS403からS405により、リソース間で計画工程が時間的に重複して割り付けられる。
ステップS406において、再作成部308は、全ての連続計画工程について処理を完了している場合には、ステップS407に進む。完了していない場合には、次のレコードに着目してステップS402に戻る。
ステップS407において、再作成部308は、注文情報保持部303から注文テーブルを取得する。
ステップS408において、再作成部308は、全ての注文アイテムについて処理を行う。408とS410との間のステップS409は、注文テーブル505のひとつのレコードに着目し、着目レコードについて実行される。そして、ひとつの着目レコードについて処理が完了したなら未処理の他のレコードに着目し、同様に処理を実行する。これを注文テーブル505の全てのレコードに対する処理が完了するまで繰り返す。
ステップS409において、再作成部308は、先行制約を守るようにリソース毎に計画工程を後方に移動する。具体的には、前の工程の生成物を加工する後続の工程の開始時刻が、その前の工程の終了時刻以降になるように後続の工程の開始時刻を更新する。本ステップの詳細な説明は、図7(b)から図7(d)を用いて後述する。
ステップS410において、再作成部308は、全ての注文アイテムについて処理が完了しているか判定する。完了している場合は、ステップS411に進む。完了していない場合はステップS408に戻る。
ステップS411において、再作成部308は、全ての計画工程について処理を行う。ステップS411とS413との間のステップS412は、計画工程テーブル506のひとつのレコードに着目し、着目レコードについて実行される。そして、ひとつの着目レコードについて処理が完了したなら未処理の他のレコードに着目し、同様に処理を実行する。これを計画工程テーブル506の全てのレコードに対する処理が完了するまで繰り返す。
ステップS412において、再作成部308は、リソース毎の元の計画工程の順序が維持されていなかったら、後続の計画工程を後方に移動する。具体的には、計画工程テーブル506の全ての計画工程について、リソース毎の開始時刻順に計画工程を抽出し、その順序が、再作成(更新)した計画工程テーブルにおいても成り立っているか判定する。加えて、リソースごとの後続の計画工程の開始時刻が、前の計画工程の終了時刻よりも遅いか否かも判定する。リソースごとの計画工程の順序が維持されていないか、あるいは、後続の計画工程の開始時刻が前の計画工程の終了時刻よりも遅いと判定された場合には、元の計画工程の順序が維持されるように、かつひとつのリソースを利用する計画工程が時間的に重複しないように、後続の計画工程の開始時刻を更新する。開始時刻が更新されれば併せて終了時刻も更新される。
ステップS413において、再作成部308は、全ての計画工程について処理を完了している場合は、再作成部308における処理を終了し、完了していない場合は次のレコードに着目してステップS414に戻る。
以上の手順により、一つのリソースを利用する工程は連続して遂行されるよう再スケジューリングされる。また、この再スケジューリングによっても、先行制約は破られることがなく、注文の処理順序も維持される。
<ステップS409における処理の流れ>
図7(b)から(d)を用いて、ステップS409における処理の流れを説明する。
ステップS421において、再作成部308は、製造プロセスに紐付く全ての工程を抽出する。本ステップの詳細は図7(c)を用いて後述する。
ステップS422において、再作成部308は、先行制約を判定し、計画工程を後方に移動する。本ステップの詳細は図7(d)を用いて後述する。
<ステップS421における処理の流れ>
図7(c)を用いて、ステップS421における処理の流れを説明する。
ステップS431において、再作成部308は、注文テーブル505から注文アイテムを取得する。取得した注文アイテムをOI1とする。
ステップS432において、再作成部308は、商品テーブル501を検索し、商品IDにより注文アイテムOI1に紐付く商品を商品テーブル501から取得する。取得した商品をS1とする。
ステップS433において、再作成部308は、製造プロセスに含まれる工程を保存するためのスタックStを生成する。
ステップS434において、再作成部308は、製造プロセステーブル502を検索し、製造プロセスIDにより商品S1に紐付く工程IDを製造プロセステーブル502から取得する。取得した工程IDをO1とする。工程O1は、商品S1に紐づけられた製造プロセスの最終段の工程である。
ステップS435において、再作成部308は、工程O1の工程IDを着目した前工程IDとして一時的に保持する。
ステップS436において、再作成部308は、着目した前工程IDについて、ステップS436とS440との間のステップを繰り返す。これらステップは、着目した前工程IDを工程テーブル503の工程IDとして持つレコードについて実行される。着目した前工程IDについての処理が完了したなら、その前工程IDに対するさらなる前工程IDに着目し、同様に処理を実行する。
ステップS437において、再作成部308は、着目した前工程IDを工程IDとして持つレコードを工程テーブル503から取得する。取得した工程レコードをO2とする。
ステップS438において、再作成部308は、工程O2のレコードをStに登録する。Stはスタックであり、登録された工程レコードは登録の順序で積み上げられる。
ステップS439において、再作成部308は、工程O2の前工程IDが空か否か判定する。空の場合は、そのときの工程O2が最先の工程であるので、ステップS421の処理を終了し、空でない場合は、ステップS440を経てS436に戻る。
ステップS440において、再作成部308は、工程O2の前工程IDを次に着目する前工程としてステップS436に戻る。全ての工程について処理を完了しているなら、ステップS421の処理を終了する。ただし、通常はS439でYESと判定されてステップS421の処理を終了する。
以上の手順で、着目している注文に関連する製造プロセスに含まれる一連の工程のレコードを、後ろから順にスタックStに積み上げて登録することができる。
<ステップS422における処理の流れ>
図7(d)を用いて、ステップS422における処理の流れを説明する。
ステップS451において、再作成部308は、計画工程テーブル506の内容を複製する。複製した計画工程テーブルをOTとする。
ステップS452において、再作成部308は、Stの全ての工程について処理を行う。すなわちステップS452とS470との間のステップは、着目している注文に関連付けられた、St内の各工程レコードに順次着目しながら全てのレコードについて実行される。
ステップS453において、再作成部308は、Stに工程が2つ以上存在するか判定する。2つ以上存在する場合には、ステップS454に進み、2つ未満の場合は、ステップS422の処理を終了する。
ステップS454において、再作成部308は、Stから工程を取り出す。取り出した工程を工程O3とする。Stは工程のスタックであり、最も上のレコードから取り出す。スタックStの最も上のレコードは、製造プロセスを構成する一連の工程のうち、スタックStに含まれた工程の中で最も早く実行される工程のレコードである。
ステップS455において、再作成部308は、工程O3の終了時刻を取得する。取得した終了時刻をT1Eとする。なおスタックStに格納されたレコードは本例では工程テーブル503のレコードであるので、開始時刻や終了時刻は含まれていない。そこで、Stに関連した注文IDおよび工程O3の工程IDを持つ計画工程を計画工程テーブルから探し、該当する計画工程の開始時刻および終了時刻を参照すればよい。これは他の工程においても同様である。なおスタックには計画工程レコードを格納しておけば、スタックから取り出したレコードから開始時刻および終了時刻を参照できる。
ステップS456において、再作成部308は、Stから工程を取り出す。取り出した工程を工程O4とする。ただしステップS454とは異なり、現在のスタックStに積まれた最も上のレコードを工程O4として参照するだけで、スタックの内容は変えなくてもよい。
ステップS457において、再作成部308は、工程O4の開始時刻を取得する。取得した開始時刻をT2Sとする。
ステップS458において、再作成部308は、T1EがT2Sよりも遅い時刻か判定する。遅い時刻の場合は、ステップS459に進み、それ以外の場合は、ステップS470に進む。
ステップS459において、再作成部308は、T1E-T2Sの値(T1EとT2Sの差分の時間)をTdiffとする。
ステップS460において、再作成部308は、工程O4のリソースIDを工程テーブルから取得する。取得したリソースIDをR1とする。
ステップS461において、再作成部308は、全ての計画工程について処理を行う。すなわちステップS461とS469との間のステップは、計画工程テーブルの各レコードに順次着目して実行される。
ステップS462において、再作成部308は、計画工程に紐付く工程(O5)のリソースID(R5)を工程テーブル503から取得する。
ステップS463において、再作成部308は、リソースR5とR1とが同一か判定する。同一の場合、ステップS464に進み、異なる場合、ステップS469に進む。すなわち、工程O4のリソースR1と同一のリソースを用いる工程を、複製した計画工程テーブルから探す。
工程O4のリソースR1とR5とが一致した場合、ステップS464において、再作成部308は、複製した計画工程テーブルOTから工程O4の終了時刻を取得する。取得した終了時刻をT4Eとする。
ステップS465において、再作成部308は、複製した計画工程テーブルOTから工程O5の開始時刻を取得する。取得した開始時刻をT5Sとする。ここで工程O5はステップS461で着目した計画工程に対応する工程である。
ステップS466において、再作成部308は、工程O4の終了時刻T4Eが工程O5の開始時刻T5Sよりも早い時刻もしくは同時刻か、または遅い時刻化を判定する。早い時刻もしくは同時刻の場合は、ステップS467に進み、遅い時刻の場合は、ステップS469に進む。
ステップS467において、再作成部308は、計画工程テーブルOTにおける工程O5の開始時刻にTdiffを加算する。
ステップS468において、再作成部308は、計画工程テーブルOTにおける工程O5の終了時刻にTdiffを加算する。
ステップS469において、再作成部308は、全ての計画工程について処理が完了したか判定する。完了している場合には、ステップS470に進み、完了していない場合には、次の計画工程に着目してステップS461に戻る。
ステップS470において、再作成部308は、Stの全ての工程について処理が完了したか判定する。完了している場合には、ステップステップS422の処理を終了し、完了していない場合には、ステップS452に戻る。
なおS469の直後、S458からの分岐が流入する前に、計画工程テーブルOT内の工程O4についてもその開始時刻および終了時刻にTdiffを加算してもよい。このようにすることで、工程O4とリソースを共有する後続の工程のみならず、工程O4についても先行制約に従わせることができる。
<再作成部308の処理による計画工程の推移>
再作成部308の処理による計画工程の推移を図8(a)から(f)のガントチャートを用いて説明する。
ガントチャートの読み方は、既に図4(c)で説明しているので、省略する。
ただし、リソースの種類は図4(c)とは異なり、上から順に印刷装置、中綴じ製本機、三方断裁機を表す。
矩形内の記号は計画工程IDを表す。図8(a)から(f)で同じ計画工程IDの計画工程は同一の計画工程を表す。
図8(a)は、図5(a)から(e)のテーブルに示す条件のもとで作成部306によって作成された計画工程を表すガントチャートである。
601から603は注文アイテムOI001、604から606は注文アイテムOI002、607から609は注文アイテムOI003の商品を製造するための計画工程である。
図8(b)は、ステップS403からステップS405によって連続計画工程C001が処理され、計画工程A005が計画工程A008の直前に移動された様子を示す。
図8(c)は、ステップS403からステップS405によって連続計画工程C002が処理され、計画工程A002が計画工程A005の直前に移動された様子を示す。
図8(d)は、ステップS403からステップS405によって連続計画工程C003が処理され、計画工程A004が計画工程A007の直前に移動された様子を示す。
図8(e)は、ステップS403からステップS405によって連続計画工程C004が処理され、計画工程A001が計画工程A004の直前に移動された様子を示す。
図8(f)は、ステップS408からステップS410によって工程の先行制約を守るように、計画工程A001、A004、A007が計画工程A002以降に移動された様子を示す。
この例では、存在しないが、作成部306で作成された計画工程において、たとえば中綴じ製本機を使う計画工程A010が、三方断裁機を使う計画工程A007の直後に割り付けられていた場合を考える。すなわち、計画工程A010では、計画工程A007の出力物を対象にして加工工程を遂行する。この場合には、ステップS409の処理によってA007の終了時刻がA010の開始時刻よりも遅い時間に設定される可能性がある。その場合、1つのリソースたとえば印刷物に対して2つの計画工程が割り付けられることになるため、作業することができない。そこで、そのように作業することができないことがないようにステップS412によって計画工程の重複を防止する。上記例ではたとえば計画工程A010の開始時刻を計画工程A007の終了時刻と同じ又は後にずらす。こうすることによって、リソースは各工程により占有され、計画工程A007の出力物を、計画工程A010で加工することができる。
<計画工程テーブルの使用>
上述の手順で作成された計画工程テーブルすなわちスケジュールは、たとえばテーブルそのままで、あるいはガントチャートなどの形式で視覚化され、出力される。たとえば、スケジュールは、画像形成装置により印刷され、あるいはディスプレイに表示され、あるいは携帯端末等に送信されて、作業者の参照に供される。またたとえば、計画工程テーブルに基づいて、印刷装置106により実行される印刷ジョブや、各種加工装置107により実行される加工ジョブが情報処理装置105により生成され、各装置に配信される。その場合印刷装置106や加工装置107で実行される工程は、工程ごとに対応する一つのジョブが生成されてよい。たとえば印刷工程であれば、印刷工程のスケジュールに従い、印刷データ部数等の注文テーブルが参照されて印刷ジョブが生成され、印刷装置106に送信される。印刷装置106は印刷ジョブの入力と共にその実行を開始して印刷物を排出する。また加工工程についても同様にスケジュールが参照されて、注文テーブルの部数などが参照されて加工ジョブが生成される。そして加工ジョブは、該当する加工装置に送信される。送信された加工ジョブは、例えば以下の手順で実行される。作業者は当該加工ジョブに関する計画工程テーブルを参照して、次の加工ジョブを実行する加工装置107に処理対象の印刷物(シート束など)を運んでセットし、その加工ジョブを開始する指示を加工装置107に与える。加工装置107は、その指示に応じて、開始を指示された加工ジョブを実行する。これを加工ジョブごとに行えばよい。これによってジョブに従った加工処理が行われる。
この例は、加工工程をニアライン加工装置で行うものとした。このほかオフライン加工装置で行うこともできる。この場合には、加工ジョブはたとえば記憶媒体を介して入力されるか、あるいは電子データではなく、たとえば紙等に印刷した情報により示される。後者の場合には作業員がその加工ジョブに従って加工装置の設定等を行って加工ジョブを実行させる。
以上のようにして、本実施形態では、スケジュールされた工程のうち、連続して行った方が効率のよい工程例えば作業者による作業が必要な工程が連続して行われるように再スケジューリングすることができる。そしてこの再スケジューリングによっても工程間の先行制約は守られ、有るべき順序で各工程は実行される。
[第二実施形態]
第一の実施例では、不連続な計画工程を連続させるときに、リソース間で作業時間が重複することを許容する割り付け方法の例を示した。これは、リソース毎に作業員が配置され、並行して作業できるような製造現場では有効な割り付け方法である。しかしながら、各作業員が製品を上流工程から順に製造していくような製造現場では、並行して作業することは困難である。
そこで、第二の実施例では、不連続な計画工程を連続させるときに、リソース間で作業時間が重複することを許容しない割り付け方法の例を示す。第一の実施例と異なる点は再作成部における処理である。第二の実施例における再作成部を再作成部701(不図示)として、以下に説明する。再作成部701の情報処理装置105における位置づけは再作成部308と同様である。
<再作成部701における処理の流れ>
図9Aを用いて、再作成部701における処理の流れを説明する。第一実施形態の再作成部308と同じ処理のステップについては、図7A(a)と同一の符号を付し、説明を省略する。
ステップS501において、再作成部701は、取得した連続計画工程テーブル507の全ての連続計画工程について処理を行う。すなわちステップS501とS503との間のS502は、連続計画工程に順次着目しつつ繰り返し実行される。
ステップS502において、再作成部701は、連続計画工程のまとまりの両端の計画工程を抽出する。両端とは、一連の計画工程の先頭と末尾でよい。先頭を左端、末尾を右端とも呼ぶ。一連の計画工程は、連続計画工程テーブル507の各レコードの前計画工程IDにより追跡でき、とぎれたところが端部となる。たとえば図5B(g)の連続計画工程テーブル507では、C001とC002とに登録された計画工程A008,A005,A002は、前計画工程IDで辿ることができ、一つのまとまりを形成する。処理順は逆にA002,A005,A008となるので、左端はA002、右端はA008とすることができる。
ステップS503において、再作成部701は、全ての連続計画工程について処理が完了していたらステップS504に進み、完了していなかったらステップS501に戻る。
ステップS504において、再作成部701は、全ての連続計画工程のまとまりについて処理を行う。すなわちステップS504とS507との間のステップは、連続計画工程のまとまりに順次着目しつつ繰り返し実行される。
ステップS505において、再作成部701は、まとまりの左端の計画工程の開始時刻を製造プロセス上の前工程の右端の終了時刻に設定する。
ステップS506において、再作成部701は、移動したまとまりの左端の計画工程の開始時刻に合わせて、まとまりに含まれる全ての計画工程の開始時刻を移動する。たとえば、まとまりに含まれている計画工程の間に空き時間がある場合には、その空き時間を詰め、まとまり内の計画工程の順序を維持しつつ、ひとつの計画工程の終了時刻を次の計画工程の開始時刻に設定する。なお、S401の直後に、図7A(a)のS402~S406を実行しておけば、空き時間は詰められているので、まとまりの左端の計画工程の開始時刻の移動分だけ、まとまりに含まれる全ての計画工程の開始時刻を移動すればよい。
ステップS507において、再作成部701は、全ての連続計画のまとまりについて処理が完了していたらステップS407に進み、完了していなかったら次のまとまりに着目してステップS504に戻る。
この後は図7A(a)と同様に、S407以降の処理を実行して計画工程の処理順序を先行制約にしたがって調整する。
<再作成部701の処理による計画工程の推移>
再作成部701の処理による計画工程の推移を図9B(a)から(e)のガントチャートを用いて説明する。計画を作成するときの各種テーブルの条件は図8(a)と同じなので、説明を省略する。
図9B(a)は、図5(a)から(e)のテーブルに示す条件のもとで作成部によって作成された計画工程を表すガントチャートである。
図9B(b)は、ステップS505によって連続計画工程C001とC002が含まれるまとまりが処理され、計画工程A002の開始時刻がA009の終了時刻に設定された様子を示す。このとき計画工程A008は計画工程A002と同時刻にスケジューリングされたままなので、A002と重複している。
図9B(c)は、ステップS506によって連続計画工程C001とC002が含まれるまとまりが処理され、計画工程A005が計画工程A002の直後に、計画工程A008がA005の直後に移動された様子を示す。
図9B(d)は、ステップS505によって連続計画工程C003とC004が含まれるまとまりが処理され、計画工程A001の開始時刻がA008の終了時刻に設定された様子を示す。
図9B(e)は、ステップS506によって連続計画工程C003とC004がふくまれるまとまりが処理され、計画工程A004が計画工程A001の直後に、計画工程A007がA004の直後に移動された様子を示す。
尚、S506では、空き時間を詰めるよう、計画工程の開始時刻を移動した。このように、空き時間をなしにしてもよいし、空き時間を所定の時間以下になるよう、計画工程の開始時刻を移動してもよい。要は、作業者が、連続的に処理可能な範囲内にスケジューリングされていればよい。
以上のように本実施形態によれば、不連続な計画工程を連続させるときに、リソース間で作業時間が重複することを許容しないよう工程をスケジューリングできる。このため、作業員が製品を上流工程から順に製造していくような製造現場においても、効率的な工程のスケジューリングが可能となる。
[第三実施形態]
第一の実施形態ではリソース間の時間的重複を許容した計画作成方法を、第二の実施形態ではリソース間の時間的重複を許容しない計画作成方法を示した。
製造現場では、前記二通りの計画作成方法に、計画工程を連続させない計画作成方法を加えた三通りの方法の中から計画作成方法を選択できると多様な注文状況に柔軟に対応できる。そこで、第三の実施例では、これらの計画作成方法を作業員に指定させて計画を作成する例を示す。なお計画工程を連続させない計画作成方法とは、たとえば、図5Bの計画工程506のように、再スケジューリングを施す前の計画工程をそのまま利用する方法である。
第三の実施形態では、情報処理装置105の構成に加えてモード入力部711を備え、モードを選択可能である。また、再作成部308は処理の内容が変わるため再作成部802(不図示)とする。本実施例における処理の流れを、図10を用いて説明する。図10(a)は、たとえば情報処理装置105により図4(a)のS103において、図4(b)に代えて実行される手順である。
ステップS601において、モード入力部711は、計画工程の連続のさせ方に関するモードをバッファメモリ314から取得する。具体的には、図10(b)に示すような計画工程の連続のさせ方に関するUI(工程連続設定画面あるいは単に設定画面)を表示し、作業員からの設定の入力(設定モード)を受け付ける。図10(b)の詳細は後述する。ステップS602において、再作成部701は、入力されたモードの値に応じて処理を振り分ける。モードの値が1の場合には、ステップS603へ進み、2の場合には、ステップS604へ進む。モードの値が3の場合には、本実施例における処理を終了する。
モード値が1ではステップS603において、再作成部802は、第一実施形態の再作成部203における処理を実行する。すなわち図4(b)のS202、S203を実行し、その際、S203として、図7AのS401からS416が実行される。
モード値が2ではステップS604において、再作成部802は、第二実施形態の再作成部701における処理を実行する。すなわち図4(b)のS202、S203を実行し、その際、S203として、図9AのS401、S501からS507、S407からS413が実行される。
<工程連続設定画面>
図10(b)に、工程連続設定画面の例を示す。図10(b)において、901は、計画工程の連続のさせ方に関する設定を受け付ける工程連続設定画面である。
902は、計画工程を連続させるときにリソース間で作業時間帯が重複することを許す設定を行うためのラジオボタンである。
903は、計画工程を連続させるときにリソース間で作業時間帯が重複することを許さない設定を行うためのラジオボタンである。
904は、作成部306で作成された計画に対して、計画工程を連続させる処理を行わない設定を行うためのラジオボタンである。
905は、工程連続設定画面901で選択した設定を受け付けるOKボタンである。OKボタン905が押下されると、選択した設定に対応する値がバッファメモリ314に書き込まれる。具体的には、ラジオボタン902が選択された場合には1、ラジオボタン903が選択された場合には2、ラジオボタン904が選択された場合には3が書き込まれる。
906は、工程連続設定画面901で選択した設定を無効にするキャンセルボタンである。
<各モードにおける計画例>
図10(c)から(e)に、各モードにおいて作成される計画の例をガントチャートで示す。図10(c)、(d)、(e)は、それぞれモード1、2、3を選択したときに作成される計画の例である。図10(c)において、1001と1002、1003と1004、1005と1006は、それぞれ注文A01、A02、A03に対応する計画工程である。1001、1003、1005は加工装置を使用する加工工程、1002、1004、1006は印刷装置を使用する印刷工程である。図10(c)、図10(d)においても作成部306で作成される計画は図10(e)と同一の計画である。ただし図10(c)では、モード1による計画のため、印刷工程1006と加工工程1001および加工工程1003の時間帯が重複を許すよう再計画されている。これに対して、図10(d)では、モード2による計画のため、連続計画工程の時間帯はいずれの計画工程にも重複していない。
以上のように本実施形態では、再スケジューリングするか否かを選択できる。さらに再スケジューリングを選択した場合には、その方法を選択できる。本例では、リソース間で工程の重複を許す再スケジューリングか、あるいは許さない再スケジューリングか、いずれかを選択できる。例えばモード3では、各注文の生産物(本例では印刷物)の生産時期は早い。モード2では、一時期に一つのリソースのみを使用するために、少ない作業者で作業できる。モード1では、作業者により作業効率が最も高い。このように、特徴とくに利点に応じたスケジューリング方法を選択できる。
[第四実施形態]
第一の実施例では、計画工程を連続させるときに、連続計画工程の作業時間の合計が所定の時間以下になるように処理し、前記所定の時間は予め設定しておくものとした(図6のS309)。製造現場によっては、連続計画工程の作業時間の合計が長くても良い場合もあれば、短くなければならない場合もある。つまり、製造現場毎に設定できることが好ましいと言える。そこで、第四の実施例では、連続計画工程の作業時間の合計に関する設定を作業員の操作により受け付ける例を示す。
図11(a)は、連続計画工程の作業時間の合計に関する設定を受け付けるUI(工程連続設定画面)の例である。この設定画面による連続作業時間の設定は、情報処理装置105により、例えば図4に示した手順とは独立した手順で行われてよい。また図4の一部として、たとえばS103の直前に行われてもよい。
図11(a)において、1101は、工程連続設定画面である。
1102は、計画工程を連続させるときの最大の作業時間(工程連続最大時間)の入力を受け付けるテキストボックスである。
1103は、工程連続設定画面1101で入力された工程連続最大時間の設定を受け付けるOKボタンである。OKボタン1103が押下されると、工程連続最大時間がバッファメモリ314に書き込まれる。ステップS309では所定の時間の代わりに、バッファメモリ314に書き込まれた工程連続最大時間を参照し、それを基準として判定処理を行う。
1104は、工程連続設定画面1101での設定を取り消すキャンセルボタンである。
図11(b)は、所定の時間以上同一リソースの計画工程が連続した場合に作業員に警告する警告画面の例である。
計画工程を連続させたときに同一リソースの計画工程が長時間に渡り連続した場合、一日中同じリソースを使った作業しか行わないというケースが出てくる。そこで、所定の時間以上同一リソースの計画工程が連続した場合にその旨を警告し、計画工程を連続させる最大の時間(連続可能な最大時間)を設定させることで、これを防止する。
図11(b)において、1201は、警告画面である。
1202は、作業員による、連続可能な最大時間の入力を受け付けるテキストボックスである。
1203は、警告画面での設定を受け付けるOKボタンである。OKボタンが押下されると、連続可能な最大時間がバッファメモリ314に書き込まれる。
1204は、警告画面1201での設定を取り消すキャンセルボタンである。
画面1201は、図4(a)のS104における印刷および加工(後処理)のなかで、装置(リソース)ごとに連続する作業時間を測定し、それが所定の時間あるいは別途設定した時間を超えたなら表示される。別途設定する場合には例えば図11(a)のUIを用いて時間を設定することもできる。
本実施形態により、一つの装置とくに後処理のための加工装置を用いた連続作業の上限時間を設定できる。また、一定の時間を超えた場合に警告するよう構成できる。
[第五実施形態]
第三の実施形態ではリソース間の時間的重複を許容した計画作成方法と、リソース間の時間的重複を許容しない計画作成方法と、計画工程を連続させない計画作成方法を作業員が指定することにより選択する例を示した。製造現場では、作業員として誰が作業を行うかまで含めた計画の作成を行うことがある。作業員を含めた計画を作成することにより実務を行う上で支障がない計画となりうる、また、作業員の過不足を確認することが可能となる。作業員を含めた計画の場合は、作業員はリソースと同様に一つの工程で一つの注文に対する作業する間は、他の工程や別の注文に対する作業はできない。したがって、作業員を含めた計画においては単純にリソース間の時間的重複を許すような計画作成をすることはできない。作業員を含めた計画では、リソースだけでなく作業員まで含めて時間的重複を考慮する必要がある。第五の実施形態では、作業員を含めてまとめた計画工程について「なるべく時間的重複させること」を指定した場合の計画作成の例を示す。なお、作業員はオペレータとも称する。
<再作成部803における処理の流れ>
第五の実施形態では、第三の実施形態と同様に情報処理装置105の構成に加えてモード入力部711(不図示)を備え、モードを選択可能である。モード入力部711は例えば入力部304により実現されるユーザインタフェースの一部であってもよいし、独立した入力部であってもよい。また、再作成部308は処理の内容が変わるため再作成部803(不図示)とする。再作成部803の情報処理装置105における位置づけは再作成部308と同様である。本実施例における処理の流れを、図12A及び図12Bを用いて説明する。図12A(c)は、たとえば情報処理装置105により図4(a)のS103において、図4(b)に代えて実行される手順である。図12A(a)は、本実施形態における工程テーブルの一例を示す。図5A(c)に示した工程テーブル503の有人の工程か否かを示すコードに代えて、工程を担当するオペレータIDが含まれている。オペレータが不要の工程にはオペレータIDが含まれない。またオペレータを特定するために、オペレータIDを含むオペレータテーブルが本実施形態では用いられる(図12A(c)参照)。
ステップS601において、モード入力部711は、計画工程の連続のさせ方に関するモードをバッファメモリ314から取得する。本実施形態では、図12B(a)に示すような計画工程の連続のさせ方に関するUI(工程連続設定画面あるいは単に設定画面)を表示し、作業員からの設定の入力(設定モード)を受け付ける。図12B(a)のUIは、図10のUIに「リソース間でなるべく重複させる」というラジオボタンを選択肢として追加したものである。ラジオボタン907が選択されOKボタンが押されると、モードとして値4がバッファメモリ314を介してモード入力部711に入力される。図12B(a)の詳細は後述する。ステップS602において、再作成部803は、入力されたモードの値に応じて処理を振り分ける。モードの値が1の場合には、ステップS603へ進み、2の場合には、ステップS604へ進む。モードの値が4の場合には、ステップS605へ進む。モードの値が3の場合には、本実施例における処理を終了する。
モード値が1及び2及び3の場合の処理は、第三の実施形態で説明済みである。
本実施形態では、モード値が4の場合について説明を行う。モード値4は、リソースのスケジュールが許す範囲で計画工程を時間的に重複させるモードである。
ステップS605において、再作成部803は、前後関係にある計画工程の組を対象に処理を繰り返す。繰り返される工程はステップS605からステップS607である。前後関係にある計画工程の組とは、たとえば「印刷」計画工程と「中綴じ製本」との関係では、「印刷」計画工程が前で、「中綴じ製本」計画工程が後である。またたとえば「中綴じ製本」計画工程と「三方断裁」計画工程との関係では、「中綴じ製本」計画工程が前で、「三方断裁」計画工程が後である。前後関係にある計画工程を対象に処理を繰り返すとは、たとえば前が「印刷」計画工程、後が「中綴じ製本」計画工程である計画工程の組に着目して再作成処理(ステップS606からS604)を実行し、次に前が「中綴じ製本」計画工程で、後が「三方断裁」計画工程である計画工程の組に着目して再作成処理実行することである。以上を後工程がなくなるまで、たとえば前が「検品」計画工程、後が「配送」計画工程となる計画工程の組まで繰り返すことである。
ステップS606において、再作成部803は、着目した前後の計画工程のリソース又はオペレータ(作業員)のいずれかが同じか否かを判定する。同じ場合は、S604へ進む。同じでない場合は、S603へ進む。リソース又はオペレータの情報は計画工程が持つ工程IDから、図12A(a)の工程テーブルから取得できる。たとえば「印刷」工程では、リソースIDは「R001」すなわち、印刷機1号機であり、オペレータIDは不在である。「中綴じ」工程では、リソースIDは「R004」すなわち、中綴じ製本機であり、オペレータIDは「OP01」すわなち、田中である。オペレータの名は、図12A(b)のオペレータテーブルからオペレータIDに基づき取得することができる。前計画工程が「印刷」で、後計画工程が「中綴じ製本」の場合は、リソース、オペレータ共に同じはないと判定できる。前後の計画工程について、リソース、オペレータ共に同じはないと判定した場合は、ステップS603へ進む。ステップS603において、再作成部803は、前後の計画工程について、第一実施形態の再作成部203における処理を実行する。すなわち図4(b)のS202、S203を実行し、その際、S203として、図7AのS401からS416が実行される。
次に、次の計画工程の組、たとえば前計画工程が「中綴じ製本」で、後計画工程が「三方断裁」である計画工程の組についてステップS605で着目し、ステップS606の判定を行う。「中綴じ製本」工程では、リソースIDは「R004」すなわち、中綴じ製本機であり、オペレータIDは「OP01」すわなち、田中である。「三方断裁」工程では、リソースIDは「R006」すなわち、三方断裁機であり、オペレータIDは「OP01」すわなち、田中である。したがって、前計画工程が「中綴じ製本」で、後計画工程が「三方断裁」の場合は、両工程のオペレータが同じのため、リソース、オペレータのいずれかが同じと判定される。前後の計画工程について、リソース、オペレータのいずれかが同じと判定した場合は、ステップS604へ進む。ステップS604において、再作成部803は、第二実施形態の再作成部701における処理を実行する。すなわち図4(b)のS202、S203を実行し、その際、S203として、図9AのS401、S501からS507、S407からS413が実行される。
以上の判定及び再作成を、まとめる対象となる計画工程について繰り返す。たとえば、前が「検品」計画工程、後が「配送」計画工程まで繰り返す。なおオペレータは人的資源であり、リソースのひとつと考えれば、ステップS606においては、前後の工程で用いる少なくとも一つのリソースが同じであるか、または、すべてのリソースが異なるか、いずれであるかを判定すればよい。この場合には少なくとも一つのリソースが同じであればステップS604に分岐する。
<工程連続設定画面>
図12B(a)に、工程連続設定画面の例を示す。図12B(a)において、901から906までは実施形態3にて説明済みである。907は、作成部306で作成された計画に対して、具体的な作業員も考慮しながら、リソース間でなるべく重複させて、工程を連続させる処理を行う設定を行うためのラジオボタンである。907を選択し、OKボタン905が押下されると、選択した設定に対応する値がバッファメモリ314に書き込まれる。具体的には、ラジオボタン907が選択された場合には4が書き込まれる。
<モード4における計画例>
図12B(c)に、印刷、製本、三方断裁、検品、配送で構成される三つの計画工程から、モード4を選択したとき再作成される計画の例をガントチャートで示す。本ガントチャートでは、リソースに加えオペレータの計画を表示している。具体的には、「田中」、「鈴木」の右側の矩形は、それぞれのオペレータの計画である。例えば工程1104は、製本を行う計画工程であり、リソースである中綴じ製本機の右側と、オペレータである田中の右側それぞれに配置されている。以上より、製本工程1104は中綴じ製本機と作業員田中が作業に専有されていることがわかる。
図12B(b)は、図12(c)と同じ計画工程を対象としてモード3を選択したときに再作成される計画の例をガントチャートで示している。図12B(b)において、工程1101(A21)と工程1102(A22)と工程1103(A23)と工程1104(A24)と工程1105(A25)は、注文A11に対応する計画工程である。図12B(b)において、工程1106(A26)と工程1107(A27)と工程1108(A28)と工程1109(A29)と工程1110(A30)は、注文A12に対応する計画工程である。図12B(b)において、工程1111(A31)と工程1112(A32)と工程1113(A33)と工程1114(A34)と工程1115(A35)は、注文A13に対応する計画工程である。
工程1101、1106、1111は配送装置を使用する配送工程であり、作業員鈴木が配送装置を操作する作業に従事している。工程1102、1107、1112は検品装置を使用する検品工程であり、作業員鈴木が検品装置を操作する作業に従事している。工程1103、1108、1113は三方断裁機を使用する三方断裁工程であり、作業員田中が三方断裁機を操作する作業に従事している。工程1104、1109、1114は中綴じ製本機を使用する中綴じ製本工程であり、作業員田中が中綴じ製本機を操作する作業に従事している。工程1105、1110、1115は印刷機1号機を使用する印刷工程であり、作業員は従事していない。
図12B(b)は、モード3すなわち工程の連続化をしていない計画である。
図12B(c)は、モード4すなわち連続工程を作成し作業員も考慮して、同一リソースを用いる工程間の重複を許した計画である。
図12B(d)は、モード2すなわち連続工程を作成しリソース間で重複許さない計画である。
図12B(c)、図12B(d)においても作成部306で作成される計画は図12B(b)と同一の計画である。
図12B(b)では、モード3による計画のため、連続工程化していない。そのため、作業員は、製本と断裁等細かい作業を行き来しするため作業効率が悪い計画となっている。
図12B(c)では、モード4による計画のため、いずれの計画工程においても、時間的に重複する工程間では、リソースの重複はなく、かつ、オペレータの重複もしていない。しかし、異なるリソースを用い、かつ、異なるオペレータが操作する工程の重複は許している。
すわなち、連続化した製本工程A24、A29、A34と、連続化した三方断裁工程A23、A28、A33は使用するリソースは中綴じ製本機と三方断裁機で違ってはいるが、オペレータは共に作業員田中である。したがって、上記2つの連続化した工程(製本と三方断裁)は重複していない。一方、連続化した三方断裁工程A23、A28、A33と連続化した検品工程A22、A27、A32は使用するリソースは三方断裁機と検品装置であり、オペレータは作業員田中と作業員鈴木である。すわなち、リソース、オペレータ共に違っている。したがって、上記2つの連続化した工程(三方断裁と検品)は重複している。
図12B(d)では、モード2による計画のため、連続計画工程の時間帯はいずれの計画工程にも重複はしていない。そのため、全体の作業時間(A25を開始してからA31が終了するまでの時間)は、図12B(c)に比べ長くなってしまう。
以上のように本実施形態では、第三実施形態のモード1、2、3に加え、モード4を選択を許す。モード4が選択されると、リソース又はオペレータのいずれかが同じ工程は重複させず、いずれも違う工程は重複を許すスケジュールが作成できる。モード4を選択することにより、モード2と同等の作業員の効率的な作業性は確保した上で、モード2のように完全に重複させない計画に比べ短い時間で生産を完了させることができるという利点を持つ。
[他の実施の形態]
前記実施例において、再作成部308、701、803は、連続させる計画工程B1とB2の間の空き時間がないように設定したが、これに限定するものではなく、例えば、作業に遅れが生じた時の遅延を吸収するためのバッファとしてB1とB2の間に所定の空き時間を挟むように設定しても良い。つまり、本発明における連続は、計画工程間の空き時間を0にするだけでなく、計画工程間にある所定の時間の空き時間が設定されることも含む。
前記実施例において、情報処理装置105が、生産計画を作成し、時間的に連続させる複数の工程として選択して、選択された複数の工程が連続するよう生産計画を再構成した。しかしながら、別の装置で、生産計画を作成し、情報処理装置105は、作成された生産計画を取得し、時間的に連続させる複数の工程として選択して、選択された複数の工程が連続するよう生産計画を再構成してもよい。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
301. 発注部、302. 受注部、303. 注文情報保持部、304. 入力部、305. 表示部、306. 作成部、307. 選択部、308. 再作成部、309. 製造情報保持部、310. 計画ルール保持部、311. 計画保持部、312. 選択情報保持部、313. 連続計画保持部、314. バッファメモリ、315. 印刷物、316. 加工部、317. 検品部、318. 配送部

Claims (17)

  1. 製品の製造プロセスごとに上流から下流に工程を配置した生産計画を作成する作成手段と、
    複数の製品の生産計画に含まれた工程の中から、作業員が必要な同一のリソースを利用する複数の工程を時間的に連続させる複数の工程として選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された前記複数の工程が連続するよう前記生産計画を再構成する再構成手段と
    を備え、
    前記作成された生産計画のうち、作業員が必要な工程については、作業員の識別情報が割り当てられ、
    前記再構成手段は、選択された前記複数の工程のうち、第1の工程に割り当てられた作業員の識別情報と、前記第1の工程の後続の第2の工程に割り当てられた作業員の識別情報とが同じである場合は、前記第1の工程と前記第2の工程とを時間的に重複させないようにし、選択された前記複数の工程のうち、第1の工程に割り当てられた作業員の識別情報と、前記第1の工程の後続の第2の工程に割り当てられた作業員の識別情報とが同じでない場合は、前記第1の工程と前記第2の工程とを時間的に重複させて、前記生産計画を再構成することを特徴とする生産計画作成システム。
  2. 前記再構成手段は、前記第1の工程に割り当てられた作業員の識別情報と、前記第2の工程に割り当てられた作業員の識別情報とが同じである場合は、前記選択手段により選択された複数の工程が、空き時間なしに連続になるよう、前記生産計画を再構成することを特徴とする請求項1に記載の生産計画作成システム。
  3. 前記再構成手段は、前記第1の工程に割り当てられた作業員の識別情報と、前記第2の工程に割り当てられた作業員の識別情報とが同じである場合は、前記選択手段により選択された複数の工程の空き時間が所定の時間以下になるよう、前記生産計画を再構成することを特徴とする請求項1に記載の生産計画作成システム。
  4. 前記再構成手段は、前記第1の工程に割り当てられた作業員の識別情報と、前記第2の工程に割り当てられた作業員の識別情報とが同じである場合は、前記選択手段により選択された複数の工程が、所定の空き時間を空けて連続するよう前記生産計画を再構成することを特徴とする請求項1に記載の生産計画作成システム。
  5. 前記再構成手段は、前記第1の工程に割り当てられた作業員の識別情報と、前記第2の工程に割り当てられた作業員の識別情報とが同じである場合は、前記複数の工程を連続するよう再構成すると、その連続する工程の所要時間が所定時間を超える場合には、当該複数の工程については再構成しないことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の生産計画作成システム。
  6. 前記生産計画を、可視化された出力物として出力する手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の生産計画作成システム。
  7. 前記生産計画に基づいて、前記工程を実行するためのジョブを生成し、前記工程を実行する装置に配信する手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の生産計画作成システム。
  8. 前記製品は印刷製品であり、前記工程には、印刷工程と、綴じ工程と、断裁工程とを含むことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の生産計画作成システム。
  9. 前記生産計画を再構成するモードをユーザが選択可能なユーザインタフェースを更に有し、
    前記ユーザインタフェースにより、
    前記作成手段により作成された生産計画を、異なるリソースを利用する工程が時間的に重複することを許し、前記選択手段により選択された複数の工程が連続するよう前記生産計画を再構成する第1のモードと、
    前記作成手段により作成された生産計画を、異なるリソースを利用する工程が時間的に重複せず、かつ前記選択手段により選択された複数の工程が連続するよう前記生産計画を再構成する第2のモードと、
    前記作成手段により作成された生産計画を再構成しない第3のモードと、
    前記作成手段により作成された生産計画を、異なるリソースまたは異なる作業員を利用する工程が時間的に重複せず、かつ前記選択手段により選択された複数の工程が連続するよう前記生産計画を再構成する第4のモードと、
    のいずれかを選択可能であり、
    前記再構成手段は、前記第4のモードが選択された場合に、選択された前記複数の工程のうち、第1の工程に割り当てられた作業員の識別情報と、前記第1の工程の後続の第2の工程に割り当てられた作業員の識別情報とが同じである場合は、前記第1の工程と前記第2の工程とを時間的に重複させないようにし、選択された前記複数の工程のうち、第1の工程に割り当てられた作業員の識別情報と、前記第1の工程の後続の第2の工程に割り当てられた作業員の識別情報とが同じでない場合は、前記第1の工程と前記第2の工程とを時間的に重複させて、前記生産計画を再構成することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の生産計画作成システム。
  10. 前記再構成手段は、前記第1のモードが選択された場合に、異なるリソースを利用する工程が時間的に重複することを許し、前記選択手段により選択された複数の工程が連続するよう前記生産計画を再構成することを特徴とする請求項9に記載の生産計画作成システム。
  11. 前記再構成手段は、前記第2のモードが選択された場合に、異なるリソースを利用する工程が時間的に重複せず、かつ前記選択手段により選択された複数の工程が連続するよう前記生産計画を再構成することを特徴とする請求項9に記載の生産計画作成システム。
  12. 前記所定時間を設定するためのユーザインタフェースを更に有することを特徴とする請求項5に記載の生産計画作成システム。
  13. 請求項1乃至12のいずれか一項に記載の生産計画作成システムとしてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  14. 作成手段と選択手段と再構成手段とを備えた生産計画作成システムによる生産計画作成方法であって、
    前記作成手段が、製品の製造プロセスごとに上流から下流に工程を配置した生産計画を作成し、
    前記選択手段が、複数の製品の生産計画に含まれた工程の中から、作業員が必要な同一のリソースを利用する複数の工程を時間的に連続させる複数の工程として選択し、
    前記再構成手段が、選択された前記複数の工程が連続するよう前記生産計画を再構成し、
    前記作成された生産計画のうち、作業員が必要な工程については、作業員の識別情報が割り当てられ、
    前記再構成手段が前記再構成することにおいては、選択された前記複数の工程のうち、第1の工程に割り当てられた作業員の識別情報と、前記第1の工程の後続の第2の工程に割り当てられた作業員の識別情報とが同じである場合は、前記第1の工程と前記第2の工程とを時間的に重複させないようにし、選択された前記複数の工程のうち、第1の工程に割り当てられた作業員の識別情報と、前記第1の工程の後続の第2の工程に割り当てられた作業員の識別情報とが同じでない場合は、前記第1の工程と前記第2の工程とを時間的に重複させて、前記生産計画を再構成する
    ことを特徴とする生産計画作成方法。
  15. 製品の製造プロセスごとに上流から下流に工程を配置した生産計画を取得する取得手段と、
    複数の製品の生産計画に含まれた工程の中から、作業員が必要な同一のリソースを利用する複数の工程を時間的に連続させる複数の工程として選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された前記複数の工程が連続するよう前記生産計画を再構成する再構成手段と
    を備え、
    前記取得された生産計画のうち、作業員が必要な工程については、作業員の識別情報が割り当てられ、
    前記再構成手段は、選択された前記複数の工程のうち、第1の工程に割り当てられた作業員の識別情報と、前記第1の工程の後続の第2の工程に割り当てられた作業員の識別情報とが同じである場合は、前記第1の工程と前記第2の工程とを時間的に重複させないようにし、選択された前記複数の工程のうち、第1の工程に割り当てられた作業員の識別情報と、前記第1の工程の後続の第2の工程に割り当てられた作業員の識別情報とが同じでない場合は、前記第1の工程と前記第2の工程とを時間的に重複させて、前記生産計画を再構成することを特徴とする情報処理装置。
  16. 前記再構成手段は、前記第1の工程に割り当てられた作業員の識別情報と、前記第2の工程に割り当てられた作業員の識別情報とが同じである場合は、前記選択手段により選択された複数の工程が、空き時間なしに連続になるよう、前記生産計画を再構成することを特徴とする請求項15に記載の情報処理装置。
  17. 前記再構成手段は、前記第1の工程に割り当てられた作業員の識別情報と、前記第2の工程に割り当てられた作業員の識別情報とが同じである場合は、前記選択手段により選択された複数の工程の空き時間が所定の時間以下になるよう、前記生産計画を再構成することを特徴とする請求項15に記載の情報処理装置。
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