JP6216912B2 - 傘カバー装置及び傘 - Google Patents

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Description

本発明は、市販の傘の石突部分に取り付け可能な傘カバー装置と、石突部分に傘カバーが取り付けられた傘とに関する。
使用後の傘を閉じて建物や乗り物に持ち込む際には、傘から垂れる雨水によって、所有者や周囲の人、あるいは床や物が濡れてしまうことがある。このため、傘の中には、傘カバーが付属されたものも流通している。しかし、これら付属の傘カバーは、傘本体と別体で付属されることが多いため、傘を使用している最中の持ち運びに不便であり、紛失しやすいという問題があった。また、これら付属の傘カバーは、傘の石突部分を露出させるための開口部を設けたものが大半であり、当該開口部から雨水が滴り落ちてしまうという問題もあった。これとは別に、建物の入り口付近等において、使い捨ての傘袋が提供されることもある。しかし、この種の傘袋は濡れた傘に張り付きやすく、傘の出し入れがし辛いという問題があった。また、この種の傘袋は、薄手の樹脂シートで形成されることが多いため、傘の石突等で突き破られやすく、その破れた箇所から雨水が垂れ落ちてしまうという問題もあった。さらに、使い捨ての傘袋は、ゴミを増やす原因となり、資源節約の観点からも好ましいものとは言えなかった。
そこで、特許文献1には、傘の石突(同文献の図1における棒状土突き部110)を嵌装する土突き部用嵌装部(同図における土突き部用嵌装部211)がほぼ中央に設けられた水受け部(同図における水受け部210)を有し、該水受け部210に、伸縮自在の筒状体(同図における伸縮自在の筒状帯220)が取り付けられた傘用水滴落下防止カバー200が提案されている。この傘用水滴落下防止カバー200は、傘の石突に簡単に装着することができ、これによって傘からの水滴落下を防止することができる。また、この傘用水滴落下防止カバー200は、傘を開いて使用する際には伸縮自在の筒状帯220を収縮させて傘の石突付近に固定することができるため、傘の使用中にも傘に装着したままにすることができ、携帯に便利なものとなっている。
しかし、特許文献1の伸縮自在の筒状帯220を伸長させて傘を覆う際には、傘を閉じた後、ひだ状になった傘布を傘の中棒に巻き付けて固定するという手順を先に踏む必要がある。というのも、当該手順を踏まず、傘を閉じた直後に伸縮自在の筒状帯220を伸長させようとすると、傘布に皺が寄って嵩張り、伸縮自在の筒状帯220を最後まで伸長させ辛くなるからである。しかし、当該手順を踏むためには、雨で濡れた傘布に直接触れる必要が生じ、手等が濡れてしまうという問題があった。また、当該手順を踏んでいる間にも傘布から雨水が滴ってしまうため、自動車に乗り込む際等、傘を閉じてすぐに傘カバーを傘にかける必要がある場合においては、特許文献1の傘用水滴落下防止カバー200は周囲の人や物を濡らさないという目的を十分に達成できるものとは言えなかった。
特開平11−032821号公報
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、傘布に直接触れることなく傘を傘カバーで覆うことができる傘カバー装置を提供する。また、これらの機能を備えた傘カバー装置が石突部分に予め一体的に取り付けられた傘を提供することも本発明の目的である。
上記課題は、
傘の石突部分に固定される石突固定部と、
蛇腹状の伸縮可能なチューブによって形成され、その上端を石突固定部に直接的又は間接的に取り付けられた傘カバーと、
を備え、
傘を開く際には傘カバーを収縮させて石突固定部付近に押し上げることができ、傘を閉じた際には傘カバーを引き下げて伸長させることで傘の外面を傘カバーで覆うことができる傘カバー装置であって、
筒状に形成され、傘カバーの下端縁に取り付けられた、傘カバーを引き下げ又は押し上げる際に保持するための握り部と、
上端を石突固定部に固定され、下端に下向きの傘カバー収納用開口部を有して、その内部に傘カバーを収納可能とした収納カップと、
をさらに備え、
握り部が、傘カバーの下端縁に対して周回方向に回動可能な状態で係合された
ことを特徴とする傘カバー装置
を提供することによって解決される。
ここで、「上端」や「下端」という記載における「上」又は「下」という語句は、傘の石突側を上、手元側を下として使用している。
このように、傘カバーの下端縁に握り部を回動可能な状態で取り付けることによって、握り部を回動させながら引き下げて傘カバーを伸長させることが可能になる。従って、使用後の傘を閉じた後、握り部を回動させながら引き下げることで、傘布を中棒に巻き付けながら傘を傘カバーに収納し、濡れた傘布が周囲の人や物に触れないようにすることが可能になる。また、握り部を設けたことで傘カバーを押し上げ又は引き下げる際の操作性が向上するとともに、傘カバーを直接操作する必要がなくなるため、傘カバーをより薄い素材や柔軟な素材で形成することも可能になる。さらに、収納カップ内に傘カバーを収納可能としたことにより、傘カバーを押し上げて傘を使用している間に傘カバーの外面が雨に濡れることを防ぐことができ、傘カバーを再び引き下げて傘を覆った際に傘カバーの外面から雨水が垂れないようにすることができる。
本発明の傘カバー装置において、傘カバーは、石突固定部に対して動かない状態で固定しても良いが、その場合には前述のように握り部を回動させて引き下げる際に、傘カバーが傘本体に対して捻じれてしまう可能性がある。本発明における傘カバーは、蛇腹状に形成されているため、このような捻じれが繰り返し起こると、蛇腹部分に不適切な癖が付き、正しく折りたたまれなくなってしまう虞がある。このため、傘カバーは、石突固定部に対して周回方向に回動可能な状態で設けると好ましい。これにより、傘カバーが傘本体に対して捻じれることを防止することができる。
本発明の傘カバー装置においては、収納カップの径を可変なものとし、傘カバーを収納カップから引き出した際の径が、傘カバーが収納カップの内部に収納されている際の径よりも小さくなるようにすると好ましい。これにより、収縮した傘カバーを収納する際には、収納カップの内部に十分な空間を確保するとともに、傘カバーを引き出して傘を覆う際には、収納カップを目立たせないようにして傘カバー装置全体をスマートな形状とすることができる。
本発明の傘カバー装置において、上記のように収納カップの径を可変とする場合には、収納カップの側壁に複数本の径調整用溝を放射状に設けて、各径調整用溝の幅が変化することで収納カップの径が変化するようにすると好ましい。これにより、シンプルな構成で、収納カップの径を収納カップの略全体に渡って同時に変化させることが可能になる。
ところで、前述した「径調整用溝を放射状に設け」るとは、径調整用溝を、収納カップの上端中心から下端縁に向かう方向に配することを云う。これには、径調整用溝が収納カップの上端から始まる場合だけでなく、収納カップの上端から離れた場所から始まる場合も含む。従って、径調整用溝は、収納カップの側面のみに設けることもできる。また、径調整用溝は、収納カップの下端縁に対して垂直に交わるようにしても良いが、傾斜させても良い。従って、径調整用溝は、収納カップに対して螺旋状となるように設けることもできる。
本発明の傘カバー装置において、傘カバーと収納カップとは別体で形成することもできるが、一体的に形成することが好ましい。これにより、傘を閉じて傘カバーを引き下げた際に、収納カップと傘カバーとが一体の筒状となるようにすることができ、傘カバー装置全体を整った外観とすることができる。また、前述したように、収納カップの側壁に径調整用溝を設けることで収納カップの径を可変とした場合には、傘カバーを引き下げた際に、収納カップの下端が傘カバーで引き絞られるようになり、収納カップの径を小さくすることも可能になる。
本発明の傘カバー装置において、握り部の形状は、手等で握ることが可能なものであれば特に限定されないが、収縮時の傘カバーを格納するための傘カバー格納用凹部を、握り部の側壁上端面に環状に設けたものとすると好ましい。これにより、収納時の傘カバーを収納カップと握り部とで二重に覆うことができ、傘カバーの外面が雨水に濡れることをより確実に防ぐことが可能になる。また、収縮時の傘カバーと握り部とをコンパクトにまとめることが可能になるため、これらを収納する収納カップの大きさを小さく抑えることができ、傘カバー装置の外観をよりスマートなものとすることができる。
本発明の傘カバー装置において、石突固定部は、傘の石突部分に傘カバー装置を固定できるものであれば、その形状を特に限定されないが、傘の石突を挿入するための石突挿入穴を有し、当該石突挿入穴の内周部に、傘の石突を把持することができる複数の石突把持片を備えたものとすると好ましい。これにより、寸法や形状の異なる石突に対しても、傘カバー装置を装着することが可能になる。石突把持片の素材は特に限定されないが、大きさの異なる石突を把持可能とするため、弾性を有する素材とすると好ましい。
本発明の傘カバー装置において、収納カップの素材は特に限定されないが、透光性を有する素材によって形成した収納カップの内面に蛍光層又は反射層を設けると好ましい。これにより、収納カップを、単に傘カバーを収納するための部分としてだけでなく、夜間に車のライト等を反射したり、蛍光を発したりして、傘の使用者の存在を他者に知らせるための部分としても利用することが可能になる。
ところで、上記課題は、
中棒と、
中棒の上端付近から放射状に設けられた傘骨と、
傘骨に張られた傘布と、
中棒の上端に設けられた石突と、
蛇腹状の伸縮可能なチューブによって形成され、その上端を石突に直接的又は間接的に取り付けられた傘カバーと、
を備え、
開く際には傘カバーを収縮させて石突固定部付近に押し上げることができ、閉じた際には傘カバーを引き下げて伸長させることで外面を傘カバーで覆うことができる開閉式の傘であって、
筒状に形成され、傘カバーの下端縁に取り付けられて、傘カバーを引き下げ又は押し上げる際に保持するための握り部と、
上端を石突に固定され、下端に下向きの開口部を有して、その内部に傘カバーを収納可能とした収納カップと、
をさらに備え、
握り部が、傘カバーの下端縁に対して周回方向に回動可能な状態で係合された
ことを特徴とする傘
を提供することによっても解決される。
これにより、握り部を回動させながら引き下げることで、その傘布を傘の中棒に巻き付けて傘カバー内に収納することができ、雨水が垂れ落ちることを防止することができる傘を提供することができる。また、本発明の傘においては、前述の傘カバー装置と比較して、石突固定部に相当する部分の構造を単純化できるため、傘の外観をよりスマートなものとすることが可能になる。
以上のように、本発明によって、傘布に直接触れることなく傘を傘カバーで覆うことができる傘カバー装置を提供することが可能になる。また、これらの機能を備えた傘カバー装置が石突部分に予め一体的に取り付けられた傘を提供することも可能になる。
本発明の傘カバー装置を装着した傘を閉じて傘カバーを引き下げた状態を示した図である。 本発明の傘カバー装置を装着した傘を閉じて傘カバーを収納カップの下まで押し上げた状態を示した図である。 本発明の傘カバー装置を装着した傘を開いた状態を示した図である。 収納カップの周辺の様子を示した上面図及び斜視図である。 石突固定部が傘の石突に固定される様子を示した上面図及び斜視図である。 本発明の傘カバー装置を石突部分に予め一体的に取り付けた傘の断面拡大図である。
本発明の傘カバー装置の好適な実施態様について、図面を用いてより具体的に説明する。本発明の傘カバー装置は、一般に流通している開閉式の傘の石突部分に装着して使用するものとなっている。また、本発明の傘カバー装置は、傘の石突部分に予め一体的に取り付けて使用することもできる。
0. 傘
図1は、本発明の傘カバー装置20を装着した傘10を閉じて傘カバー22を引き下げた状態を示した図である。図2は、本発明の傘カバー装置20を装着した傘10を閉じて傘カバー22を収納カップ24の下まで押し上げた状態を示した図である。図3は、本発明の傘カバー装置20を装着した傘10を開いた状態を示した図である。図1〜3における拡大部分の傘カバー装置20については、断面で示してある。
本発明の傘カバー装置20は、図1に示すように、中棒11と、中棒11の上端付近から放射状に設けられた傘骨12と、傘骨12に張られた傘布13と、中棒11の上端に設けられた石突14と、使用者が保持するための手元15とを備えた傘10に装着することができる。傘10のサイズや用途は特に限定されない。従って、本発明の傘カバー装置20は、大人用の傘にも子供用の傘にも用いることができる。また、本発明の傘カバー装置20は、雨傘(晴雨兼用傘を含む)において用いると、本発明の傘カバー装置20を採用する意義がより高まるために好ましい。しかし、日傘に用いることを除外されるものではない。
1. 傘カバー装置
本実施態様の傘カバー装置20は、図1に示すように、石突固定部21と、傘カバー22と、握り部23と、収納カップ24とで構成されている。石突固定部21は、傘カバー装置20を傘10の石突14に固定するための部分となっている。傘カバー22は、蛇腹状の伸縮可能なチューブによって形成されており、傘10の外面を覆うためのものとなっている。傘カバー22の上端は、石突固定部21に取り付けられている。握り部23は、傘カバー22の下端縁に回動可能な状態で取り付けられた筒状の部材となっている。収納カップ24は、その上端が石突固定部21に取り付けられており、下端に下向きの傘カバー収納用開口部24aを有している。収納カップ24の内部には、傘カバー収納用開口部24aを通じて、傘カバー22を収納できるようになっている。
本実施態様の傘カバー装置20は、傘10を閉じて持ち歩く際には、図1に示すように、傘カバー22を引き下げて伸長させることによって、傘布13の外面についた雨水や傘から垂れ落ちる雨水が周囲の人や物に触れないようにすることができるようになっている。握り部23は、傘カバー22に対して周回方向に回動可能であるため、傘10を閉じたあとに握り部23を回動させながら傘カバー22を引き下げることで、傘布13を中棒11に巻き付けることもできるようになっている。このため、濡れた傘布13に触れることなく、少ない手順で傘10を傘カバー22に収容することができるようになっている。このとき、傘カバー22も石突固定部21に対して周回方向に回動可能となっており、傘カバー22が傘10本体に対して捻じれることを防ぐことができるようになっている。また、本実施態様において、傘カバー22は収納カップ24と一体で形成されており、傘カバー22を引き下げると収納カップ24の下端が引き絞られ、収納カップ24の径が小さくなるようになっている。これにより、持ち運び時の傘カバー装置20の外観をスマートなものとすることができるようになっている。
傘10を使用する際には、図2に示すように、傘カバー22を収納カップ24の下まで押し上げてから傘10を開くと、図3に示すように、握り部23が開く傘骨12に押し上げられることで、握り部23と傘カバー22とが収納カップ24内に収納されるようになっている。即ち、傘10を使用している間も、傘カバー22が傘10に装着された状態となるため、傘カバー22を紛失する心配が無くなる。また、傘カバー22は、傘10を開いた状態のときには収納カップ24に覆われるため、傘10を使用しているときにもその外面が雨に濡れることがない。このため、傘10の使用後に傘カバー22を再度引き下げて傘10を覆う際にも、傘カバー22の外面から雨水が垂れることがないようになっている。なお、傘カバー22を押し上げ始めると、傘カバー22がたるみ、収納カップ24の下端を下方に引き絞る力がかからなくなるため、収納カップ24の径は元の大きさに戻る。これにより、収納カップ24内に握り部23と傘カバー22を収納できるだけの空間が確保されるようになっている。
1.1 傘カバー
本実施態様の傘カバー装置20において、傘カバー22は、図1に示すように、伸縮部22aと、折り返し部22bと、裏打ち部22cとで構成されている。伸縮部22aは、蛇腹状に伸縮するように予め癖がつけられたチューブ状となっている。折り返し部22bは、伸縮部の上側において蛇腹を有しないチューブ状に形成されている。裏打ち部22cは、折り返し部22bと連続して蛇腹を有しないチューブ状となっており、収納カップ24の内面全体と一体的に形成されている。伸縮部22aの下端には、環状の突起部として形成された第一係合部22dが設けられている。この第一係合部22dを、握り部23に形成された第一被係合部23bに嵌合することによって、握り部23を傘カバー22に対して回動可能な状態で固定できるようになっている。裏打ち部22cの上端(収納カップ24の上端)には、環状の突起部として形成された第二係合部22eが設けられている。この第二係合部22eを、石突固定部21の外側面に形成された第二被係合部21aに嵌合することによって、傘カバー22を石突固定部21に対して回動可能な状態で固定できるようになっている。
傘カバー22は、通常、防水性を有する素材によって形成される。このような素材としては、合成樹脂や、少なくとも片面に樹脂加工を施した紙又は布や、これらを組み合わせたもの等が例示される。合成樹脂としては、成形しやすく、チューブ状に成形した際に適度な可撓性を有するオレフィン系樹脂(ポリエチレン又はポリプロピレン等)やナイロン(登録商標)等を用いると好ましい。傘カバー22は、その全体を同一の素材で形成する必要はない。従って、例えば、第一係合部22dや第二係合部22eのみを異なる素材で形成することもできる。この場合、第一係合部22dや第二係合部22eの素材には、上記の合成樹脂に加えて、金属等も好適に採用することができる。傘カバー22の成形方法は、特に限定されないが、コルゲートチューブ等を成形する際に用いられている従来公知の各種成形法を採用することができる。このような成形法としては、バキューム成形法、ブロー成形法若しくは押出成形法又はこれらを組み合わせた成形法等が例示される。
伸縮部22aの形状は、蛇腹状に伸縮可能なチューブ状であって、傘10の略全体を覆うことができるものであれば特に限定されない。本実施態様の傘カバー装置20における伸縮部22aは、図1の拡大部分Bに示すように、山部αと谷部βとが略平行な状態で交互に繰り返された蛇腹状となっている。本実施態様の傘カバー装置20においては、山部αの稜線及び谷部の谷線が共に、蛇腹の伸縮方向に対して略垂直となっている。しかし、山部α及び谷部βは、蛇腹の伸縮方向に対して傾斜させても良い。例えば、山部α及び谷部βを、伸縮部22aの全体に渡って螺旋状となるように設けても良い。この場合には、握り部23を押し上げて伸縮部22aを収縮させる際に、後述する傘カバー格納用凹部23aの中へ伸縮部22aがスムーズに誘導されやすくなる。なお、ここで云う螺旋状とは、一重螺旋に限定されるものではなく、多重螺旋としても良い。
石突固定部21に対する傘カバー22の取り付け方法は、特に限定されない。傘カバー22は、何らかの部材を介して間接的に石突固定部21に固定することもできるが、製造時のコスト及び手間を削減するためには、石突固定部21に直接的に固定することが好ましい。この場合には、傘カバー22を、石突固定部21に対して周回方向に回動可能な状態で取り付けると好ましい。というのも、握り部23を回動させながら引き下げた際に、傘カバー22が傘10に対して捻じれてしまうと、伸縮部22aに不適切な癖が付いてしまい、蛇腹が正しく折りたたまれなくなる虞があるところ、傘カバー22を石突固定部21に対して回動可能に取り付けることにより、傘カバー22の傘10に対する捻じれを解消できるようになるからである。具体的には、傘カバー22及び石突固定部21に、一方が他方に嵌込されるように形成された係合部と被係合部をそれぞれ形成すると好ましい。本実施態様の傘カバー装置20においては、図2の拡大部分A1に示すように、裏打ち部22cの上縁(収納カップ24の上縁)を環状に膨出させて第二係合部22eが形成されている。この第二係合部22eは、石突固定部21の外面において環状の溝部として形成された第二被係合部21aに嵌込されるようになっている。これとは逆に、第二係合部22eを環状の溝部として形成し、第二被係合部21aを環状の突起部としても良い。また、嵌込する側の突起部の形状は、連続的な環状に形成しても良いが、分断された環状に形成することもできる。
第一係合部22dは、握り部23を傘カバー22に対して周回方向に回動可能な状態で固定できるものであれば、その形態を特に限定されない。第一係合部22dは、握り部23に多少の力がかかったとしても握り部23と傘カバー22とが外れない形態とすると好ましい。具体的には、第一係合部22dを、握り部23に設けた第一被係合部23bに対して、抜け止めされた状態で嵌め込み又は嵌め込まれるようにすると好ましい。本実施態様の傘カバー装置20において、第一係合部22dは、図2の拡大部分A2に示すように、傘カバー22の下端縁に取り付けられた環状の基部22dと、その下端縁を膨出させて形成された先端部22dとで構成されている。第一被係合部23bは、後述するように、開口部付近に狭窄部23bを有する環状の溝部として形成されている。このため、第一係合部22dが第一被係合部23bに嵌合された際に、先端部22dが狭窄部23bに引っかかって、第一係合部22dと第一被係合部23bとの間に多少の力がかかったとしても外れないようになっている。これとは逆に、第一係合部22dを、狭窄部を有する環状の溝部として形成し、第一被係合部23bを、先端が膨出した環状の突起部としても良い。また、嵌込する側の突起部の形状は、連続的な環状に形成しても良いが、分断された環状に形成することもできる。
傘カバー22と収納カップ24とは、別体として形成することもできる。この場合には、折り返し部22b及び裏打ち部22cは設ける必要がない。しかし、この場合には、傘10を閉じて傘カバー22を引き下げた際に、収納カップ24だけが大きく目立ってしまい、見た目が悪くなる虞がある。このため、傘カバー22と収納カップ24とは一体的に形成することが好ましい。本実施態様の傘カバー装置20においては、図1の拡大部分Aに示すように、収納カップ24の内面全体と傘カバー22の一部(裏打ち部22c)とが一体となっている。これにより、傘カバー22を引き下げた際に、収納カップ24と傘カバー22とが連続した一体の筒状に見えるようにし、傘カバー装置20の見た目を良くすることができる。また、後述するように、収納カップ24の側壁に径調整用溝24bを設けて収納カップ24の径を可変とした場合には、傘カバー22と収納カップ24とを一体的に形成したことにより、傘カバー22を引き下げる際に、その引き下げる動作に連動して収納カップ24の下端が下方に引き絞られるようにし、収納カップ24の径を小さくすることが可能になる。
本実施態様の傘カバー装置20における折り返し部22bは、伸縮部22aの上側において蛇腹を有しないチューブ状に形成されており、傘カバー22が収納カップ24内に収納される際に、伸縮部22aに対して略逆方向に折り返すためのものとなっている(図3の拡大部分A1を参照)。というのも、折り返し部22bを設けず、伸縮部22aが収納カップ24の下端まで延在された場合には、傘カバー22を収納カップ24の内側に収納する際に、伸縮部22aの上側を一部折り返す必要が生じ、蛇腹部分に不適切な癖が付いてしまう虞があるからである。加えて、折り返された部分で伸縮部22aの蛇腹同士が重なって嵩張ってしまうことも考えられる。本実施態様の傘カバー装置20において、折り返し部22bの径は、図2の拡大部分Aに示すように、折り返し部22bの下端に近付くにつれて小さくなるようになっている。このため、傘カバー22が収納カップ24内に収納される際に、折り返し部22bが収納カップ24の内壁に沿ってコンパクトに収納されやすくなっている(図3の拡大部分A1を参照)。
本実施態様の傘カバー装置20における裏打ち部22cは、収納カップ24の内面全体と一体化したチューブ状に形成されている。裏打ち部22cは、後述するように、収納カップ24の側壁に径調整用溝24bを設けて収納カップ24の径を可変とした場合には、径調整用溝24bの幅が狭まった際に、その径調整用溝24bから露出した部分が、収納カップ24の内側に折れ曲がるようになっている。
1.2 握り部
握り部23は、傘カバー22の下端縁に取り付けられた筒状部材となっている。握り部23は、傘カバー22を引き下げ又は押し上げる際に保持するための部位となっている。握り部23は、手等で握ることが可能なものであれば、その形態を特に限定されない。本実施態様の傘カバー装置20において、握り部23は、図1の拡大部分Bに示すように、握りやすくするための窪み部23cを設けた円筒状に形成されている。握り部23の側壁上端面には、環状の傘カバー格納用凹部23aを設けている。傘カバー格納用凹部23aは、握り部23を押し上げて傘カバー22を収縮させる際に、折りたたまれた傘カバー22をその内部に格納できるものとなっている。これにより、収納時の傘カバー22を収納カップ24と握り部23とで二重に覆うことができ(図3の拡大部分Aを参照)、収納時の傘カバー22が雨水に濡れることをより確実に防ぐことが可能になる。また、収縮時の傘カバー22と握り部23とをコンパクトにまとめることが可能になるため、これらを収納する収納カップ24の大きさを小さく抑えることができ、傘カバー装置20の外観をよりスマートなものとすることができる。
握り部23の素材は、特に限定されない。握り部23の素材としては、金属や合成樹脂を採用することができる。金属としては、錆びにくいものが好ましく、ステンレス鋼やアルミ等を用いることができる。また、金属の表面を樹脂コーティングしたものを用いても良い。合成樹脂としては、成形しやすく、可撓性と剛性とのバランスが良いオレフィン系樹脂(ポリエチレン又はポリプロピレン等)を用いると好ましい。
握り部23を傘カバー22に取り付ける方法は、握り部23が傘カバー22に対して回動可能で、握り部23を引き下げた際にも握り部23と傘カバー22とが外れないようにすることができるものであれば、特に限定されない。本実施態様の傘カバー装置20においては、図2の拡大部分A2に示すように、傘カバー格納用凹部23aの底部に、傘カバー22の第一係合部22dと係合するための第一被係合部23bを設けている。第一被係合部23bは、環状の溝部として形成され、その開口部付近において、奥部よりも幅が狭い狭窄部23bを有している。これにより、傘カバー22の先端部22dが狭窄部23bに引っかかることで、第一係合部22dが第一被係合部23bから抜けにくくしながら、握り部23を傘カバー22に対して回動可能な状態で固定することができるようになっている。
本実施態様の傘カバー装置20においては、図2の拡大部分A2に示すように、握り部23の内周面に第一水切り用突起23d及び第二水切り用突起23dが設けられている。これにより、握り部23を回動させながら引き下げる際に、傘布13の外面に付着した雨水を払い落として、傘カバー22内に垂れ落ちる雨水の量を減らすことができる。また、傘布13と握り部23との接触面積を最小限に抑え、濡れた傘布13に握り部23が張り付いて動かし辛くなることを防止することもできる。
また、本実施態様の傘カバー装置20においては、図2の拡大部分A2に示すように、握り部23の下端面に握り部下部突起23eが設けられている。これにより、傘10を開いて握り部23を収納カップ24内に収納する際に、傘布13と握り部23下端との接触面積を小さく抑えて(図3の拡大部分A1を参照)、傘布13と握り部23との間の摩擦を抑えるとともに、傘布13の摩耗を防ぐことができる。
1.3 収納カップ
図4は、収納カップ24の周辺の様子を示した上面図及び斜視図である。図4(a)は収納カップ24の径が大きくなっているときの状態を、図4(b)は収納カップ24の径が小さくなっているときの状態を、それぞれ示している。図4における拡大部分においては、収納カップ24を断面で示してある。収納カップ24は、その上端を石突固定部21に固定されている。収納カップ24は、その内部に傘カバー22を収納するための部分となっている。傘カバー22は、収納カップ24の下端に設けられた傘カバー収納用開口部24aを通じて、収納カップ24の内部に収納される。収納カップ24は、収縮時の傘カバー22を覆って傘カバー22の外面が雨に濡れることを防止できるものであれば、その形態を特に限定されない。本実施態様の傘カバー装置20において、収納カップ24は、図4に示すように、上側部分がドーム状に窄まった円筒状となっている。収納カップ24の上端(裏打ち部22cの上縁)は環状に膨出して第二係合部22eを形成しており、石突固定部21の第二被係合部21aに嵌合されるようになっている。収納カップ24の側壁には、複数本の径調整用溝24bが放射状に設けられている。径調整用溝24bは、その幅を変化させることができるようになっており、各径調整用溝24bの幅を狭くすることで収納カップ24の径を小さくすることができるようになっている。
本実施態様の傘カバー装置20において、径調整用溝24bは、図4に示すように、収納カップ24の側壁上部から下端にかけて放射状に複数形成された切込み状となっている。収納カップ24の径が大きくなっているときは、図4(a)に示すように、径調整用溝24bはある程度の幅を持っており、図4(a)の拡大部分に示すように、傘カバー22の裏打ち部22cが上記切込みから外部へ露出した状態となっている。収納カップ24の径が大きくなっているときの収納カップ24の径は、傘カバー22の伸縮部22aの径よりも大きいものとなっている。
一方、傘カバー22が引き下げられ、収納カップ24の下端(裏打ち部22cの下端)が傘カバー22の折り返し部22bによって下方に引っ張られると、図4(b)に示すように、径調整用溝24bの幅が狭まって、収納カップ24の径が小さくなる。というのも、折り返し部22bによって収納カップ24の下端が下方に引っ張られると、収納カップ24の肩部24cの周辺が弾性変形して、収納カップ24の側壁が引き下ろされるからである。この際、図4(b)の拡大部分に示すように、径調整用溝24bから露出している裏打ち部22cが、内側に折れ曲がるようになっている。収納カップ24の径が小さくなっているときの収納カップ24の径は、伸縮部22aの径よりも大きくしても良いが、持ち運び時の傘カバー装置20をよりスマートな外観とするため、伸縮部22aの径と略同じか、伸縮部22aの径よりも小さいものとすると好ましい。
径調整用溝24bの本数は、特に限定されるものではないが、収縮カップ24の径の変化量を確保するため、2本以上であることが好ましい。しかし、あまりに径調整用溝24bの本数を多くすると、収納カップ24の強度を保つことが困難になる可能性がある。従って、径調整用溝24bは30本以下とすると好ましい。また、収納カップ24の径を偏りなく変化させるため、径調整用溝24bは、傘10の中棒11が配置される箇所を中心として対称な位置に設けると好ましい。
収納カップ24の素材は、防水性を有し、カップ状の形態を維持可能なものであれば特に限定されない。収納カップ24の素材としては、金属や合成樹脂のほか、少なくとも片面に樹脂加工を施した紙又は布等を採用することができる。合成樹脂としては、成形しやすく、可撓性と剛性とのバランスが良いオレフィン系樹脂(ポリエチレン又はポリプロピレン等)を用いると好ましい。収納カップ24は、不透明な素材とすることもできるが、透光性を有する素材とすることもできる。この場合には、収納カップ24の内面に、蛍光層又は反射層を設けると好ましい。というのも、これによって、夜間に傘カバー装置を装着した傘を使用する際に、収納カップ24が車のライト等を反射したり、蛍光を発したりして、傘の使用者の存在を他者に知らせる部分としても利用でき、夜間の事故防止につなげることができるからである。
1.4 石突固定部
図5は、石突固定部21が傘10の石突14に固定される様子を示した上面図及び斜視図である。石突固定部21が石突14に固定されたときの石突把持片21c及び傘10を破線で示す。石突固定部21は、傘10の石突14に対して傘カバー装置20を固定できるものであれば、その形態を特に限定されない。本実施態様の傘カバー装置20において、石突固定部21は、図5に示すように、円筒形の部材として形成され、傘10の石突14を挿入するための石突挿入穴21bをその中心に備えたものとなっている。石突挿入穴21bは、石突固定部21を上下に貫通して形成され、その内周部に、傘10の石突14を把持することができる複数の石突把持片21cを備えたものとなっている。これにより、大きさの異なる石突14を着脱可能な状態で把持することが可能になる。本実施態様の傘カバー装置20においては、石突固定部21の側面に、傘カバー22内に垂れ落ちた雨水を吸収するための吸水スポンジ21d(図5において網掛けハッチングで示された部分)を設けている。
石突固定部21における、傘カバー22を取り付ける部分は、その形態を特に限定されない。当該部分は、傘カバー22を石突固定部21に対して回動可能な状態で固定することができるものとすると好ましい。本実施態様の傘カバー装置20においては、図5に示すように、石突固定部21の外側面に第二被係合部21aを環状に設けている。第二被係合部21aは、溝状に形成されている。この第二被係合部21aに対して、傘カバー22の上端(収納カップ24の上縁)に設けられた第二係合部22eが嵌合することによって、傘カバー22を石突固定部21に対して回動可能としながら固定することができるようになっている。
石突把持片21cの形態は、特に限定されないが、図1の拡大部分Aに示すように、その下側部分において、側端縁が外向きに傾斜したものとすると好ましい。これにより、石突挿入穴21bに石突14を挿入しやすくするとともに、石突14が石突挿入穴21bの左右方向略中心に固定されるように石突14を誘導することができる。石突把持片21cの素材は、特に限定されないが、大きさの異なる石突14をより確実に把持するために、弾性を有する素材を用いると好ましい。従って、例えば、天然ゴムや合成ゴム等を好適に用いることができる。石突把持片21cの個数は、2個以上であれば特に限定されない。石突把持片21cは、石突挿入穴21bの内周部における任意の箇所に設けることができるが、石突挿入穴21b内において対称な位置に設けると、石突14を石突挿入穴21bの左右方向略中心に固定しやすくなるため好ましい。本実施態様の傘カバー装置20においては、図5に示すように、4個の石突把持片21cを等間隔で環状に配している。
石突固定部21は、石突挿入穴21bの上端を閉じて、石突14の先端が露出しないような構造とすることもできる。しかし、その場合、通常の持ち運び時において石突固定部21の上端が地面に当接しやすくなり、石突固定部21に傷がつきやすくなってしまう。このため、本実施態様の傘カバー装置20においては、石突挿入穴21bの上端を開放して石突14の先端を突出させることで、石突14が直接地面に当接するようになっている。これによって、石突固定部21に傷がつくことを防止することができ、装着する傘10を取り換えて傘カバー装置20を長く使用することができる。石突固定部21の素材は、上記の機能を発揮できるものであれば特に限定されず、金属や合成樹脂等を用いることができる。
1.5 傘カバー装置の動作
本実施態様の傘カバー装置20において、傘カバー22が押し上げられて傘10を開いた状態(図3に示される状態)から、傘カバー22が引き下げられて傘10を覆った状態(図1に示される状態)に移行するまでの過程は、次のようになっている。即ち、まず、傘10を閉じて、握り部23を収納カップ24内から引き出す(図2に示される状態)。握り部23と傘10の手元15とを保持して、握り部23を、傘10の周りを回動させながら引き下げる。又は、握り部23を固定して、傘10を、握り部23内部で回動させながら押し上げるようにしても良い。これにより、濡れた傘布13に触れることなく、傘布13を中棒11に巻き付けてコンパクトに折りたたむことができると同時に、傘10の外面を傘カバー22で覆うことができる。中棒11に巻き付けられた傘布13は、特段固定等しなくとも、巻き戻ることなく傘カバー22内に格納される。握り部23が傘10の手元15付近まで引き下げられ、傘カバー22が完全に収納カップ24から引き出されると、傘カバー22によって収納カップ24の下端が下方に引っ張られ、引き絞られるようにして収納カップ24の径が小さくなる。これにより、持ち歩き時の傘カバー装置20を、細身で凹凸が少ない形状とすることができ、その外観をスマートなものとすることができる。
これとは反対に、本実施態様の傘カバー装置20において、傘カバー22が引き下げられて傘10を覆った状態(図1に示される状態)から、傘カバー22が押し上げられて傘10を開いた状態(図3に示される状態)に移行するまでの過程は、次のようになっている。即ち、まず、握り部23を収納カップ24の下まで押し上げる(図2に示される状態)。すると、傘カバー22の伸縮部22aが収縮し、その略全体が折りたたまれて握り部23の傘カバー格納用凹部23a内に格納される。また、傘カバー22がたるみ、収納カップ24の下端を下方に引き絞っていた力がかからなくなるため、収納カップ24の径が元の大きさに戻る。この状態で傘10を開くと、握り部23が開く傘骨12に押し上げられて、収納カップ24内に収納される。このとき、折り返し部22bは、その下部が握り部23に押し込まれることで、裏返されながら収納カップ24内に陥入していき、傘10を完全に開くと、図3の拡大部分A2に示すように、収納カップ24の内壁沿いに収納される。ここで、傘カバー22及び握り部23は、傘10を開いている間は傘骨12によって押し上げられており、特に固定等しなくとも、収納カップ24内から出てくることがないようになっている。
2. 傘カバー装置を予め取り付けた傘
図6は、本発明の傘カバー装置20を石突14部分に予め一体的に取り付けた傘10の断面拡大図である。本発明の傘カバー装置20は、上述したように、市販の傘10に取り付けて使用しても良いが、図6に示すように、傘10の石突14部分に予め一体的に取り付けて使用することもできる。この場合には、石突固定部21に相当する部分を設ける必要がないため、市販の傘10に装着するための傘カバー装置20に比べて、石突14周辺の構造を単純化することができる。従って、傘の外観をよりスマートなものとすることが可能になる。
図6に示す態様の傘10においては、石突14の側面に第二被係合部21aが形成されており、石突14に傘カバー22が直接固定されている。また、吸水スポンジ21dも、第二被係合部21aよりも下部において、石突14の側面に直接取り付けられている。石突14の上端は、収納カップ24よりも上側に突出しており、持ち歩き時に収納カップ24が地面に当接しないようになっている。これ以外の構成については、上述した傘カバー装置20と同様のものを採用することができるため、詳しい説明を割愛する。
10 傘
11 中棒
12 傘骨
13 傘布
14 石突
15 手元
20 傘カバー装置
21 石突固定部
21a 第二被係合部
21b 石突挿入穴
21c 石突把持片
21d 吸水スポンジ
22 傘カバー
22a 伸縮部
22b 折り返し部
22c 裏打ち部
22d 第一係合部
22d 基部
22d 先端部
22e 第二係合部
23 握り部
23a 傘カバー格納用凹部
23b 第一被係合部
23b 狭窄部
23c 窪み部
23d 第一水切り用突起
23d 第二水切り用突起
23e 握り部下部突起
24 収納カップ
24a 傘カバー収納用開口部
24b 径調整用溝
24c 肩部
α 山部
β 谷部

Claims (7)

  1. 傘の石突部分に固定される石突固定部と、
    蛇腹状の伸縮可能なチューブによって形成され、その上端を石突固定部に直接的又は間接的に取り付けられた傘カバーと、
    を備え、
    傘を開く際には傘カバーを収縮させて石突固定部付近に押し上げることができ、傘を閉じた際には傘カバーを引き下げて伸長させることで傘の外面を傘カバーで覆うことができる傘カバー装置であって、
    筒状に形成され、傘カバーの下端縁に取り付けられて、傘カバーを引き下げ又は押し上げる際に保持するための握り部と、
    上端を石突固定部に固定され、下端に下向きの傘カバー収納用開口部を有して、その内部に傘カバーを収納可能とした収納カップと、
    をさらに備え、
    握り部が、傘カバーの下端縁に対して周回方向に回動可能な状態で係合されるとともに、
    収納カップの側壁に複数本の径調整用溝が放射状に設けられ、傘カバーを収納カップから引き出した際に収納カップが弾性変形して各径調整用溝の幅が変化することで、傘カバーを収納カップから引き出した際の径が、傘カバーが収納カップの内部に収納されている際の径よりも小さくなるようにし
    ことを特徴とする傘カバー装置。
  2. 傘カバーが、石突固定部に対して周回方向に回動可能な状態で設けられた請求項1記載の傘カバー装置。
  3. 傘カバーと収納カップとが一体的に形成された請求項1又は2記載の傘カバー装置。
  4. 収縮時の傘カバーを格納するための傘カバー格納用凹部が、握り部の側壁上端面に環状に設けられた請求項1〜いずれか1つに記載の傘カバー装置。
  5. 傘の石突を挿入するための石突挿入穴が石突固定部に形成され、石突挿入穴の内周部に、傘の石突を把持することができる複数の石突把持片を備えた請求項1〜いずれか1つに記載の傘カバー装置。
  6. 収納カップが透光性を有する素材によって形成され、収納カップの内面に蛍光層又は反射層が設けられた請求項1〜いずれか1つに記載の傘カバー装置。
  7. 中棒と、
    中棒の上端付近から放射状に設けられた傘骨と、
    傘骨に張られた傘布と、
    中棒の上端に設けられた石突と、
    使用者が保持するための手元と、
    蛇腹状の伸縮可能なチューブによって形成され、その上端を石突に直接的又は間接的に取り付けられた傘カバーと、
    を備え、
    開く際には傘カバーを収縮させて石突固定部付近に押し上げることができ、閉じた際には傘カバーを引き下げて伸長させることで外面を傘カバーで覆うことができる開閉式の傘であって、
    筒状に形成され、傘カバーの下端縁に取り付けられて、傘カバーを引き下げ又は押し上げる際に保持するための握り部と、
    上端を石突に固定され、下端に下向きの開口部を有して、その内部に傘カバーを収納可能とした収納カップと、
    をさらに備え、
    握り部が、傘カバーの下端縁に対して周回方向に回動可能な状態で係合されるとともに、
    収納カップの側壁に複数本の径調整用溝が放射状に設けられ、傘カバーを収納カップから引き出した際に収納カップが弾性変形して各径調整用溝の幅が変化することで、傘カバーを収納カップから引き出した際の径が、傘カバーが収納カップの内部に収納されている際の径よりも小さくなるようにし
    ことを特徴とする傘。
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