JP6216588B2 - 覆工板取付器具 - Google Patents
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Description
覆工板を押さえ付けるための押さえ部材を、覆工板方向に押し付ける押圧手段と、
前記押圧手段による押し付けのための反力を確保するための反力確保手段と、
を具備する覆工板取付器具によって達成される。
図2は、図1に示す桟橋の覆工板敷設前の様子を示す平面図である。
図3は、桟橋の幅員相当の幅を有する一体構造の覆工板を、主桁長手方向に沿って敷き並べている様子を示す平面図と断面図である。
図4は、覆工板が敷設された桟橋の右サイドを示す拡大断面図である。なお、桟橋の左サイドについては同様の構成が現れるため図示を省略する。
次に、桟橋を具体例に挙げて、図1〜図7に基づいて覆工板敷設方法の具体的手順について説明する。図5A〜図5Gは、構築途中の桟橋の主桁3に覆工板1を敷設、固定する際の手順を例示している。
姿勢固定ボルト27および押し付けボルト33のいずれも、正回転・逆回転させることで進退動するように構成されている。
図5Dに示す工程では、姿勢固定ボルト27を締め付けることで、該ボルト27と受圧部37との間で地覆材のウェブ6を確りとクランプし、それにより、覆工板取付器具21の姿勢を固定して該地覆材に反力を確保する。そして、このように地覆材5に反力をとった状態で、押し付けボルト33の先端部を徐々に降下させて、その先端部で押さえ部材9の凸部10を覆工板1に強く押し付ける。これにより、地覆材を反力に利用して、押さえ部材9が覆工板1の上面側エッジ部を主桁3方向に対し押し付ける状態が確保される。
次に、上述した覆工板敷設方法で用いる覆工板取付器具21の具体的構成について説明する。覆工板取付器具21(エッジ・プレッサー)は、両端にある主桁3に対して覆工板1を固定する際に用いる作業器具である。
持ち運び用のハンドル23を一体的に具備する略C字状の本体25と、
万力のネジ部のように動作する姿勢固定ボルト27(水平ボルト)と、
該姿勢固定ボルト27を進退動可能に保持する筒状のボルトホルダー31と、
押さえ部材9を覆工板方向に押し込む又は近接させるための押し付けボルト33(垂直ボルト)と、
該押し付けボルトを進退動可能に保持するブロック状の受圧部37と、
を有している。
上記構成の覆工板取付器具21を用いた覆工板の敷設作業では、図8に示す一連の手順に従って、覆工板取付器具21を地覆材5に取り付ける必要がある。その工程では、はじめに覆工板取付器具21の姿勢固定ボルト(水平ボルト)27および押し付けボルト(垂直ボルト)33を回して緩めた状態にセットする。
上述した実施形態で用いる覆工板は、並行する複数本の梁上に敷設される覆工板であるとともに、両端の梁間に架け渡すことが可能な幅員サイズを有する一体構造の覆工板である。このような覆工板を、仮設構台や桟橋の構築などの各種工事で利用することで、覆工板敷設に係る部材点数(覆工板や締結ボルトなどの数)が激減して、敷設作業が著しく簡単になり、短工期・低コストでの施工が可能になり、急速施工の要求にも応えることが可能になる。また、該覆工板が敷設された仮設構台や桟橋などの撤去作業では、上述したように部材点数が少ないので、覆工板の取り外しが容易である。また、このように覆工板の敷設撤去作業が簡単になることで、施工の安全性が飛躍的に向上する。
このような方法によれば、配置済み覆工板の上面側にいる作業員だけで該覆工板の固定作業(覆工板がズレないように梁に対し直接的又は間接的に確りと固定する作業)を進めることができる。すなわち、従来のように、覆工板の下方に専用足場を組んだり、作業員が覆工板の裏面側に回り込んで狭小なスペースで締結作業を進める必要がなく、覆工板の上面側にいる作業員だけで作業を進めることが可能になる。したがって、覆工板の上側だけでの簡単な作業だけで該覆工板の敷設・固定が完了し、覆工板の裏面側に何らかの細工を施したり、足場を組む必要が無くなるので、覆工板の敷設・固定が簡便になり、従来よりも短期・低コストで作業完了することが可能になる。また、覆工板に係る部材点数が減って、覆工板の表面側での作業だけで足りるようになるので、もたつくことなく覆工板の敷設・固定作業を進めることができ、急速施工の要請にも確実に応えることができるようになる。
このように幅員方向に架け渡す覆工板を一体構造物(一枚板)で構成することにより、覆工板の両端エッジ部を梁に対して固定すれば足りるようになり、梁上に敷き並べた覆工板の固定作業を効率的かつ省力で行うことができる。また、幅員方向において覆工板の継ぎ目がなくなるので、覆工板の裏面側に作業員が回り込んで締結作業を行う必要がなくなるといった格別の効果が達成される。
また、施工に用いる覆工板の枚数(すなわち部材点数)が減る結果、隣接する覆工板がぶつかりあう長さと箇所数が減る。すなわち、施工に用いる覆工板の総面積が同じ場合、敷き並べた複数枚の覆工板の接触長さ(継ぎ目長さ)が短く、接触箇所数(継ぎ目箇所数)が少ない方が騒音が少ないので、本発明によれば、車両等の通過時における騒音を減らすことができるといった格別の効果が達成される。
さらに、施工に用いる覆工板の枚数が減る結果、覆工板の固定箇所が少なくなるので、覆工板の固定作業を省力で短期に完了することが可能になり、急速施工に貢献できる。
さらに、覆工板の部材点数が減ることで、上述したように固定作業が簡単になるとともに、桟橋等を撤去する際に覆工板を簡単かつ迅速に取り外すことができるといった効果も達成される。また、梁から覆工板が取り外しやすくなることで、施工の安全性が向上する。
2 横桁
3 主桁(梁/覆工受桁)
4 上フランジ
3 主桁(梁/覆工受桁)
5 地覆材(突出構造物/突起状構造物)
6 ウェブ
7 下フランジ
8 上フランジ
9 押さえ部材
10 凸部
13 ボルト
15 貫通孔
21 覆工板取付器具(エッジ・プレッサー)
23 ハンドル
25 本体
27 姿勢固定ボルト(水平ボルト/反力確保手段)
28 頭部
29 先端部(押さえキャップ)
31 ボルトホルダー
33 押し付けボルト(垂直ボルト/押圧手段)
34 頭部
35 先端部(押さえキャップ)
37 受圧部
39 ローレット加工部
51 ボルト
53 ボルト
55 ボルト
61 地覆材(突出構造物/突起状構造物)
62 地覆材(突出構造物/突起状構造物)
63 押さえ部材
67 ボルト
68 ボルト
Claims (3)
- 梁上に敷設した覆工板を固定する際に用いる器具において、
覆工板を押さえ付けるための押さえ部材を、覆工板方向に押し付ける押圧手段と、
前記押圧手段による押し付けのための反力を確保するための反力確保手段と、
を具備する覆工板取付器具。 - 前記押さえ部材は、覆工板の上面側エッジ部を押さえ付けるように構成され、
前記押圧手段は、前記押さえ部材を、覆工板の上面側エッジ部に対して押し付けるように構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の覆工板取付器具。 - 前記反力確保手段は、梁に固設された構造物に反力をとって覆工板固定器具の姿勢を固定するように構成されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の覆工板取付器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013196126A JP6216588B2 (ja) | 2013-09-20 | 2013-09-20 | 覆工板取付器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013196126A JP6216588B2 (ja) | 2013-09-20 | 2013-09-20 | 覆工板取付器具 |
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Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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-
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