JP6734156B2 - アンカー固定構造、およびアンカー固定方法 - Google Patents

アンカー固定構造、およびアンカー固定方法 Download PDF

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Description

本発明は、配筋箇所においてアンカーを固定するためのアンカー固定構造、およびアンカー固定方法に関する。
配筋箇所においてアンカーを精度良く固定するためのアンカー固定構造として、アンカー固定用のフレームを用いるものがある。例えば、アンカーボルトの上下端を上下のフレームにそれぞれ固定することでアンカーボルトとフレームによるアンカー固定構造を予め形成し、このアンカー固定構造を建込んで所定の位置に配置した後、コンクリートを打設する(特許文献1、2参照)。
特許文献3には、捨てコンクリート上にフレーム本体を固定し、アジャスタボルトを用いてフレーム本体の水平レベルを調整した後、アンカーボルトを上方から挿入してフレーム本体に固定し、アンカーボルトの上端にテンプレート(フレーム)をセットしてアンカー固定構造を形成し、コンクリートを打設することが記載されている。
一方、特許文献4には、脚部鉄筋を設けたテンプレートの例が記載されており、配筋された本体鉄筋に当該脚部鉄筋を溶接してテンプレートを設置し、このテンプレートにアンカーボルトの上端を取付けてその位置を固定することが記載されている。
特開2001-73458号公報 特開2015-55079号公報 特許第5620839号 特開2002-339374号公報
梁・柱・基礎の取合い部分など配筋が密集した箇所では、前記のようにアンカー固定構造の配置を行ったりアンカー固定構造を形成したりするのが難しくなる。特許文献4では脚部鉄筋を本体鉄筋に溶接することでアンカー固定構造を簡略化しているが、この場合も溶接などの手間がかかり、テンプレートの位置が若干不安定になる恐れもある。
また、これらのアンカー固定構造によってアンカーボルトを固定しても、コンクリート打設時にその位置がずれてアンカーボルトの位置精度が低下する恐れもあった。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたもので、配筋が密集した箇所においても容易且つ高精度にアンカーを固定できるアンカー固定構造等を提供することである。
前述した目的を達成するための第1の発明は、配筋箇所にアンカーを固定するためのアンカー固定構造であって、架台と、配筋された鉄筋に前記架台を固定するための固定治具と、前記架台の上方に設置され且つ前記架台に固定可能な、アンカーを取付けるためのテンプレートと、を具備し、前記テンプレートは、前記テンプレートの鉛直方向の位置を調整するための鉛直方向の位置調整手段を有することを特徴とするアンカー固定構造である。
本発明では、固定治具を用いて架台を鉄筋に固定し、当該架台とテンプレートを用いてアンカーを固定する。従って、配筋後にその上端部の鉄筋等に架台を固定することで配筋の密集した箇所でも簡単且つ正確に架台を設置でき、架台とテンプレートによる強固な構造によりアンカーを容易且つ高精度に固定することができる。そのため、効率よく経済的に高品質な構造物の施工ができ、工期や労務の削減にもつながる。また架台は固定治具を用いて鉄筋に固定できるので、鉄筋に溶接する等の手間も必要ない。
前記テンプレートは、前記テンプレートの水平方向の位置を調整するための水平方向の位置調整手段を有することが望ましい。さらに、前記テンプレートの鉛直方向の位置を調整するための鉛直方向の位置調整手段を有することも望ましい。
このように、テンプレートの構成として水平方向や鉛直方向の位置調整手段を設けておくことで、架台に対するテンプレートの位置を細かく調整し、アンカーを高精度に固定することができる。
前記固定治具は、前記架台と前記固定治具とで前記鉄筋を上下に挟んで前記架台を前記鉄筋に固定するものであることが望ましい。
これにより、架台を鉄筋に容易に固定することができる。
例えば、前記架台は、板材に、当該板材から上方に突出する突出部を設けたものであり、前記板材は開口を有し、前記突出部は前記開口を囲むように設けられた筒体であり、前記テンプレートは、開口を有する。
これらの開口や筒体の内部空間を利用して、コンクリートの打設などの作業を行うことができる。
前記鉄筋は、配筋箇所の上端部の鉄筋であることが望ましい。
配筋後に、その配筋箇所の上端部の鉄筋に架台を固定することで、架台等が簡単に設置できる。
第2の発明は、配筋箇所にアンカーを固定するアンカー固定方法であって、固定治具を用いて、架台を、配筋された鉄筋に固定する工程と、テンプレートを前記架台の上方に設置して前記架台に固定するとともに、アンカーを前記テンプレートに取付ける工程と、を有し、前記テンプレートの有する位置調整手段により、前記テンプレートの鉛直方向の位置が調整されることを特徴とするアンカー固定方法である。
本発明によれば、配筋が密集した箇所においても容易且つ高精度にアンカーを固定できるアンカー固定構造等を提供することができる。
基礎梁と柱の接合部の配筋の例 架台1を鉄筋27、29に固定した状態を示す図 テンプレート11を架台1の上方に設置した状態を示す図 アンカーボルト31の設置を行った状態を示す図 コンクリートの打設を終えた状態を示す図 架台1aを鉄筋27、29に固定した状態を示す図 テンプレート11aを架台1aの上方に設置した状態を示す図 アンカーボルト31の設置を行った状態を示す図
以下、図面に基づいて本発明の実施形態について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
まず、本発明の第1の実施形態に係るアンカー固定方法等について説明する。本発明の実施形態は、本体構造物である縦横の基礎梁および柱を接合する接合部の配筋箇所において、柱の接合用のアンカーボルト(アンカー)を固定する例を挙げて説明する。
図1はこの接合部における配筋の例を上から見た図であり、基礎梁の上端部の梁主筋(以下、上端筋ということがある)のみを示している。図1の鉄筋27は横方向の基礎梁の上端筋であり、鉄筋29は縦方向の基礎梁の上端筋である。接合部においてこれらの鉄筋27、29は交差するように配置される。
特に図示しないが、これらの鉄筋27、29の下方では籠筋や基礎梁の下端部の梁主筋などの配筋が捨てコンクリート等の上で複雑に行われており、従来のような手法でアンカーボルトを固定するのは難しい。また苦労してアンカーを固定したとしても、コンクリート打設時にその位置がずれてしまう恐れもある。
そこで本実施形態では、接合部において上記した配筋を終えた後、図2に示すように鉄筋27、29上に架台1(フレーム)を設置し、これを鉄筋27、29に固定する。図2(a)は架台1を鉄筋27、29に固定した状態を上から見た図であり、図2(b)は図2(a)の線A−Aに沿った鉛直方向の断面図である。後述する図3、4についても同様である。
架台1は、板材3に筒体5(突出部)を設けて構成される。
板材3の平面は略矩形状であり、中央部に略矩形状平面の開口を有する。板材3の開口は筒体5の内部と連通している。
筒体5は板材3から上方へと略鉛直方向に突出するように設けられる。筒体5の平面は略ロの字状であり、板材3の開口を囲むように配置される。
架台1は、ボルト7、ナット8、およびアングル材9を固定治具として用い、鉄筋27、29に固定される。
すなわち、アングル材9を架台1の下方に配置して、架台1の板材3とアングル材9とで鉄筋27または鉄筋29を上下に挟み、板材3およびアングル材9の孔(不図示)にボルト7を通して先端にナット8を締め込むことで、架台1が鉄筋27、29に固定される。
こうして架台1を鉄筋27、29に取り付けた後、図3に示すようにテンプレート11(フレーム)を架台1の上方に設置する。本実施形態において、架台1、テンプレート11およびアングル材9等は、アンカーを固定するためのアンカー固定構造100を構成している。
テンプレート11はアンカーボルトの取付を行うためのものであり、略矩形状の平面を有する板材12に、開口13、孔15を設けたものである。また板材12の下面には、凸プレート21が設けられる。
開口13は、板材12の平面の中央部に設けられる。開口13の平面位置は、前記した架台1の板材3の開口に対応する。
孔15はアンカーボルトを挿入するためのものであり、開口13の周囲の4箇所に設けられる。各孔15の平面位置は、架台1の板材3の開口の四隅に対応する。
凸プレート21は、板材12の下方へと略鉛直方向に突出するプレートであり、例えば略L字状断面を有するアングル材の一面を板材12に沿って取付け、他面を板材12の下方に突出させる。
図3(a)の点線は凸プレート21の平面位置を示したものであり、凸プレート21は開口13の周囲の4箇所で設けられる。凸プレート21の平面位置は、前記した架台1の筒体5の外側に対応する。すなわち、各凸プレート21は、略ロの字状平面を有する筒体5の4つの側面の外側に、当該側面と平行に設けられる。
また本実施形態では、テンプレート11の位置が、テンプレート11に設けた鉛直方向の位置調整手段であるボルト17、および、水平方向の位置調整手段であるボルト23を用いて調整される。
すなわち、本実施形態では、鉛直方向の位置調整手段である4本のボルト17が、テンプレート11の板材12の四隅のそれぞれに設けた孔(不図示)を貫通し、架台1の板材3の上面と略直交するように略鉛直方向に配置されている。
これらのボルト17は板材12に固定したナット19に螺合されており、ボルト17の先端が架台1の板材3の上面に当接した状態で当該ボルト17を回転させることにより、テンプレート11が架台1に対して鉛直方向に移動し、テンプレート11の鉛直方向の位置調整が可能である。
例えばテンプレート11を配置した際にその平面が傾いている場合、適切な箇所のボルト17を適切な量だけ操作(回転)してテンプレート11の鉛直方向の位置を調整し、その平面を水平とすることができる。
さらに本実施形態では、水平方向の位置調整手段である4本のボルト23が、各凸プレート21に設けた孔210を貫通し、架台1の筒体5の側面と略直交するように略水平方向に配置されている。
これらのボルト23は凸プレート21に固定したナット25に螺合されており、ボルト23の先端が架台1の筒体5の外側面に当接した状態で当該ボルト23を回転させて締め込むことにより、テンプレート11が架台1に対して水平方向に移動し、テンプレート11の水平方向の位置調整が可能である。
例えば図3(b)の右側のボルト23を締め込むと、テンプレート11は図3(b)の矢印aに示すように右側に移動する。筒体5を挟んで対向する位置にある左側のボルト23については、上記のようなテンプレート11の移動を可能とするため、ボルト先端と筒体5の外側面との間隔を予め空けておくか、右側のボルト23を回転させて締め込むと同時に逆回転させ、ボルト23を緩めるようにしておく。
例えばテンプレート11を配置した際に、アンカーボルトを挿入する孔15の平面位置が鉄筋27や鉄筋29と干渉する場合、適切なボルト23を適切な量だけ操作(回転)してテンプレート11の水平方向の位置を調整し、孔15に挿入するアンカーボルトが鉄筋27や鉄筋29と干渉しないようにする。
テンプレート11の鉛直方向および水平方向の位置を調整した後、改めて各ボルト23を締め付け、これらのボルト23の先端を架台1の筒体5の外側面に押し付けることで、テンプレート11を架台1に固定可能である。すなわち、各ボルト23は、テンプレート11を架台1に固定する固定手段としての役割も有している。
こうしてテンプレート11を設置してその位置を調整し、テンプレート11を架台1に固定した後、図4に示すようにアンカーボルト31をテンプレート11に取付ける。
アンカーボルト31はテンプレート11の孔15に上方から挿入し、ナット32等を用いてテンプレート11上で保持する。アンカーボルト31は架台1の筒体5の内部を通り、板材3の開口から下方に出てその下端がアングル材9よりも下方に達している。必要に応じて、アンカーボルト31の設置後にテンプレート11の位置を前記の手法で再調整しておくことも可能である。
こうしてアンカーボルト31を固定した後、配筋箇所にてコンクリートを数回に分けて打設する。コンクリートは、テンプレート11の開口13から架台1の筒体5の内部および板材3の開口を介して打設することができる。図5はコンクリートの打設を終えた状態を上から見た図である。
コンクリート打設時には、打設圧や振動によってアンカーボルト31の位置ずれが生じる場合があるので、適宜アンカーボルト31の位置の確認を行い、必要に応じてテンプレート11の位置を再調整し、これによりアンカーボルト31の位置を修整するようにしておく。アンカーボルト31の下部がコンクリートに埋まっている状態であっても、当該コンクリートが硬化前であれば位置調整は可能である。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、アングル材9等の固定治具を用いて架台1を鉄筋27、29に固定し、当該架台1とテンプレート11を用いてアンカーボルト31を固定する。従って、配筋後にその上端部の鉄筋27、29に架台1を固定することで配筋の密集した箇所でも簡単且つ正確に架台1を設置でき、架台1とテンプレート11による強固な構造によりアンカーボルト31を容易且つ高精度に固定することができる。そのため、効率よく経済的に高品質な構造物の施工ができ、架台1等との干渉を気にすることなく配筋ができるので工期や労務の削減にもつながる。また本実施形態では架台1とアングル材9とで鉄筋27、29を挟んで架台1を鉄筋27、29に容易に固定でき、鉄筋27、29に溶接する等の手間も必要ない。
また本実施形態ではテンプレート11の構成として水平方向の位置調整手段であるボルト23や鉛直方向の位置調整手段であるボルト17を設けているので、架台1に対するテンプレート11の位置を細かく調整し、アンカーボルト31を高精度に固定することができる。
本実施形態では架台1が板材3と筒体5を有しており、ボルト17、23の先端が板材3の上面や筒体5の外側面に当接した状態で当該ボルト17、23を回転させることにより、コンクリート打設時などで、架台1に対するテンプレート11の位置を簡易且つ迅速に調整することができる。
また、テンプレート11の開口13や架台1の板材3の開口、筒体5の内部空間を利用してコンクリートの打設等を行うこともできる。
しかしながら、本発明はこれに限らない。例えば架台1やテンプレート11の板材3、12の平面は略矩形状であるが、これに限ることはない。さらに、筒体5の平面は略ロの字状であるが、その形状はこれに限らず、また板材3から突出していれば筒状のものに限ることもない。加えて、架台1を固定するための固定治具も前記したアングル材9等を用いるものに限ることはなく、架台1を鉄筋27、29に固定することができればよい。
また、コンクリート打設時の適当な時点でボルト17、23やナット32をテンプレート11から取外してテンプレート11を撤去することもでき、当該テンプレート11を他の施工箇所で再利用することが可能になる。
また本発明の実施形態は、縦横の基礎梁と柱の接合部の配筋箇所においてアンカーを固定する例を挙げて説明したが、本発明の適用範囲はこれに限らず、各種の配筋箇所にアンカーを固定する際に用いることが可能である。場合によっては架台1を鉄筋27、29に固定した後、その鉄筋27、29の上にさらに別の配筋を行うことも考えられる。
次に、本発明の第2の実施形態に係るアンカー固定方法等について説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態と異なる点について主に説明し、第1の実施形態と同様の構成については図等で同じ符号を付すなどして説明を省略する。
[第2の実施形態]
第2の実施形態でも、配筋を終えた後に図6に示すように鉄筋27、29の上に架台1aを設置し、ボルト7、ナット8、アングル材9等の固定治具を用いて第1の実施形態と同様に架台1aを鉄筋27、29に固定する。ただし、本実施形態では架台1aの板材3a、筒体5aの平面の大きさが第1の実施形態より若干小さくなっている。なお、図6(a)は架台1aを鉄筋27、29に固定した状態を上から見た図であり、図6(b)は図6(a)の線B−Bに沿った鉛直方向の断面図である。後述する図7、8についても同様である。
このように架台1aを鉄筋27、29に取付けた後、図7に示すようにテンプレート11aを架台1aの上方に設置する。本実施形態において、架台1a、テンプレート11aおよびアングル材9等は、アンカーを固定するためのアンカー固定構造100aを構成している。
テンプレート11aは、第1の実施形態のテンプレート11と同様、略矩形状の平面を有する板材12aに開口13、孔15を設けたものであり、また板材12aの下面に凸プレート21も設けられるが、孔15や凸プレート21等の配置が前記のテンプレート11と異なっている。
すなわち、孔15は板材12aの対向する一対の辺のそれぞれに沿って、複数並べて配置される。各孔15の平面位置は、架台1aの板材3aの外側に対応する。
また、図7(a)の点線で示すように、凸プレート21は開口13の近傍の4箇所で設けられており、その平面位置は架台1aの筒体5の内側に対応する。すなわち、各凸プレート21は、略ロの字状平面を有する筒体5aの4つの側面の内側に、当該側面と平行に設けられる。
テンプレート11aの鉛直方向の位置調整はボルト17を用いて前記と同様に行うことができる。ボルト17は開口13の周囲の4箇所に設けた孔(不図示)を貫通して略鉛直方向に配置され、その下端が架台1aの板材3aに当接している。
テンプレート11aの水平方向の位置調整もボルト23を用いて前記と同様に行うことができるが、本実施形態では、4本のボルト23が、架台1aの筒体5aの内側において、各凸プレート21に設けた孔210を貫通して略水平方向に配置されている。
これらのボルト23は凸プレート21に固定したナット25に螺合されており、ボルト23の先端が架台1aの筒体5aの内側面に当接した状態で当該ボルト23を回転させて締め込むことにより、テンプレート11aが架台1aに対して水平方向に移動し、テンプレート11aの水平方向の位置調整が可能である。
この場合、例えば図7(b)の右側のボルト23を締め込むと、テンプレート11aは図7(b)の矢印bに示すように左側に移動する。右側のボルト23と対向する位置にある左側のボルト23については、上記のようなテンプレート11aの移動を可能とするため、ボルト先端と筒体5の内側面との間隔を予め空けておくか、右側のボルト23を回転させて締め込むと同時に逆回転させ、ボルト23を緩めるようにしておく。
各ボルト23は第1の実施形態と同様テンプレート11aを架台1に固定する固定手段としての役割も有し、テンプレート11aの鉛直方向および水平方向の位置を調整した後、改めて各ボルト23を締め付け、これらのボルト23の先端を架台1aの筒体5aの内側面に押し付けることで、テンプレート11aを架台1aに固定可能である。なお、本実施形態では各ボルト23の頭部が開口13内に露出しており、開口13から手や器具を入れてボルト23を回転させることが可能である。
こうしてテンプレート11aを設置してその位置を調整し、テンプレート11aを架台1aに固定した後、図8に示すようにアンカーボルト31をテンプレート11aに取付ける。
本実施形態では、アンカーボルト31をテンプレート11aの孔15に上方から挿入し、ナット32等を用いてテンプレート11a上で保持することで、アンカーボルト31が架台1aの板材3aの外側を通って下方に突出することとなる。その下端がアングル材9よりも下方に達しているのは第1の実施形態と同様であり、この後、前記と同様にコンクリートを打設する手順となる。
以上説明した第2の実施形態でも、配筋の密集した箇所において簡単且つ正確に架台1aを設置でき、アンカーボルト31を容易且つ高精度に固定できるなど、第1の実施形態と同様の効果が得られる。このように、架台やテンプレートの大きさ、あるいはアンカーボルトを通すための孔のサイズや配置などは、アンカーボルトの数やそれらの配置、またアンカーボルトのサイズや配筋の状態等に応じて様々に定めることができる。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1、1a;架台
3、3a、12、12a;板材
5、5a;筒体
7、17、23;ボルト
8、19、25、32;ナット
9;アングル材
11、11a;テンプレート
13;開口
15、210;孔
21;凸プレート
27、29;鉄筋
31;アンカーボルト

Claims (5)

  1. 配筋箇所にアンカーを固定するためのアンカー固定構造であって、
    架台と、
    配筋された鉄筋に前記架台を固定するための固定治具と、
    前記架台の上方に設置され且つ前記架台に固定可能な、アンカーを取付けるためのテンプレートと、
    を具備し、
    前記テンプレートは、前記テンプレートの鉛直方向の位置を調整するための鉛直方向の位置調整手段を有することを特徴とするアンカー固定構造。
  2. 前記テンプレートは、前記テンプレートの水平方向の位置を調整するための水平方向の位置調整手段を有することを特徴とする請求項1記載のアンカー固定構造。
  3. 前記固定治具は、前記架台と前記固定治具とで前記鉄筋を上下に挟んで前記架台を前記鉄筋に固定するものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアンカー固定構造。
  4. 前記架台は、板材に、当該板材から上方に突出する突出部を設けたものであり、
    前記板材は開口を有し、
    前記突出部は前記開口を囲むように設けられた筒体であり、
    前記テンプレートは、開口を有することを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載のアンカー固定構造。
  5. 配筋箇所にアンカーを固定するアンカー固定方法であって、
    固定治具を用いて、架台を、配筋された鉄筋に固定する工程と、
    テンプレートを前記架台の上方に設置して前記架台に固定するとともに、アンカーを前記テンプレートに取付ける工程と、
    を有し、
    前記テンプレートの有する位置調整手段により、前記テンプレートの鉛直方向の位置が調整されることを特徴とするアンカー固定方法。
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