JP2018003586A - 取付補助具及び伸縮装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】設置後において表面部の上面を加工する必要がない取付補助具及び伸縮装置を提供する。【解決手段】橋梁の桁端部に設けられ、表面部14と、当該表面部14と一体に形成された腹板部16とを有する一対の継手12を備える伸縮装置10用の取付補助具30Aであって、前記表面部14上を横断するように配置される横板部36,40と、前記横板部36,40から前記腹板部16に沿うように一体に形成された脚部38,42とを備え、前記脚部38,42において前記腹板部16に固定されることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、取付補助具及び伸縮装置に関するものである。
伸縮装置は、橋梁の種々の変位、主に環境における温度変化によって生じる橋桁の長さの変位を吸収するため、桁端部に設けられる。この伸縮装置は、桁端部間の平坦性を保つと共に、雨水などの浸透を防止する機能が求められている。
このような伸縮装置として、一対の継手と、継手間に設けられたシール層とを備えた技術が開示されている(例えば、特許文献1)。継手は、橋桁に露出する表面部と、当該表面部と一体に形成された腹板部とを有する。
伸縮装置は、一対の継手間の距離や高さがずれることがないように、桁端部に取り付ける必要がある。継手間のずれを防止するため、一対の継手に仮固定される一対のガイド部材と、上記ガイド部材を継手の表面部が平坦になるように伸縮方向に相対移動するように連結する連結手段とを備えた取付補助具が開示されている(例えば、特許文献2)。取付補助具は、継手を桁端部に設置後、取り外される。特許文献2には、一対の表面部の相対位置関係が上下・左右等にずれることがなくなり、継手部間の隙間を容易にかつ精度良く調節できる、と記載されている。
特開2004−100150号公報 特開2006−52610号公報
しかしながら、上記特許文献2では、ガイド部材を表面部の上面に溶接にて固定すると、ガイド部材を取り外した後、表面部の上面を平滑に仕上げ、他の部分と同様の塗料にて塗装するなど、設置後において表面部を加工する必要がある。近年、伸縮装置の防錆力向上を目的として、継手に重防食塗装(ジンクリッジプライマー、エポキシ樹脂塗料の重ね塗り)や、金属溶射(アルミ・マグネシウム合金溶射)による防錆処理が求められることがある。しかし、仮固定金具を撤去した後、現地で工場製作時と同等の防錆力を有した防錆処理をすることは、施工時間、設備等の兼ね合いから、ほぼ不可能である。
また、防錆処理が不十分であると、不十分な箇所から錆が発生する。特に、寒冷地域においては、路面の凍結防止剤(塩化ナトリウムや塩化カルシウム等)を散布するため、腐食が顕著に表れやすい。
本発明は、設置後において表面部の上面を加工する必要がない取付補助具及び伸縮装置を提供することを目的とする。
本発明に係る取付補助具は、橋梁の桁端部に設けられ、一対の継手を備える伸縮装置用の取付補助具であって、前記継手の表面上を横断するように配置される横板部と、前記横板部に一体に形成された脚部とを備え、前記脚部において前記継手の側面に固定されることを特徴とする。
本発明に係る伸縮装置は、上記取付補助具が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、取付補助具は、継手の側面において伸縮装置に固定することとしたから、伸縮装置から取り外した後において、表面部の上面を加工する必要がない。したがって表面部の上面は、工場において防錆処理が施された状態とすることができる。
本実施形態に係る取付補助具が設けられた伸縮装置の全体構成を示す斜視図である。 第1実施形態に係る取付補助具が設けられた伸縮装置の縦断面図である。 第1実施形態に係る取付補助具が設けられた伸縮装置の側面図である。 第1実施形態に係る取付補助具の構成を示す斜視図である。 第1実施形態に係る取付補助具が設けられた伸縮装置の使用状態を示す縦断面図である。 変形例(1)に係る取付補助具が設けられた伸縮装置の縦断面図である。 変形例(1)に係る取付補助具が設けられた伸縮装置の側面図である。 変形例(2)に係る取付補助具が設けられた伸縮装置の縦断面図である。 変形例(2)に係る取付補助具が設けられた伸縮装置の側面図である。 変形例(3)に係る取付補助具が設けられた伸縮装置の縦断面図である。 変形例(3)に係る取付補助具が設けられた伸縮装置の側面図である。 変形例(4)に係る取付補助具が設けられた伸縮装置の縦断面図である。 変形例(4)に係る取付補助具が設けられた伸縮装置の側面図である。 第2実施形態に係る取付補助具が設けられた伸縮装置の斜視図である。 第2実施形態に係る取付補助具の構成を示す斜視図である。
1.第1実施形態
以下、図面を参照して本発明の第1実施形態について詳細に説明する。図1及び図2に示す伸縮装置10は、鋼製であって、橋桁の幅と同じ長さを有する一対の継手12と、継手12の長手方向にそれぞれ複数設けられたアンカー部13とを備える。
継手12は、逆L字型の部材からなり、橋桁表面側に配置される表面部14と、表面部14と一体に形成された腹板部16とを有する。表面部14は、橋桁の幅方向(図中Y方向)長さと同じ長さを有する略矩形状の板部材からなり、長手方向の一側面(以下、「先端」という)が相手側の表面部14の先端と対向するように配置されている。
表面部14の先端は、相手側へ向かって櫛歯状の凹凸が繰り返し形成されている。表面部14の先端間には、隙間18が形成されている。表面部14の先端間に形成された隙間18は、表面部14の凹凸を組み合わせて形成されている。すなわち一方の継手12の表面部14に形成された凹が、他方の継手12の表面部14に形成された凸と対となっており、一方の継手12の表面部14に形成された凸が、他方の継手12の表面部14に形成された凹と対になっている。このように表面部14に形成された凹凸を組み合わせることによって、表面部14の先端間の隙間18はジグザグ状に形成されている。
腹板部16は、表面部14の基端に一体形成されており、表面部14に対し直角に設けられた板部材からなる。腹板部16の外側表面には、アンカー部13が設けられている。アンカー部13は、略矩形状の板部材からなり、腹板部16の表面から橋軸方向(図中X方向)に平行に突出するように設けられている。アンカー部13は、上端が先端に向かって下方に傾斜しており、設置後において、除雪グレーダのブレードを上方へ逃がすように誘導することにより、ブレードによって継手12が損傷しないように保護する。
一対の継手12間には、防塵層22と、支持部21と、シール層24と、バックアップ層25が表面部14の直下であって、上から順に配置されている。防塵層22は、EPDMフォームなど弾性を有する発泡体からなる。発泡体としては、連続気泡で構成されているだけでなく、独立気泡と連続気泡が混在していてもよい。
支持部21は、継手12の長手方向長さと同じ長さを有する矩形の板部材であって、一対の継手12にそれぞれ設けられており、シール層24の変形を防止する。支持部21は、表面部14の下面に固定された保持部23としての例えば六角ナットを介して、図示しないが皿ボルト又は丸頭ボルトで表面部14の下面に固定されている。皿ボルト又は丸頭ボルトを用いることにより、シール層24の傷つきを防止することができる。
シール層24は、桁端部へ雨水などが浸透するのを防止すると共に、隙間18の拡大及び収縮に追従して伸縮し得るように形成されている。シール層24は、弾性ゴム、伸縮フォーム等で形成することができる。
支持部21は、一方の長手方向側面(以下、「基端」という)が腹板部16に突き当たっており、他方の長手方向側面(以下、「先端」という)間に直線状の隙間(本図には図示しない)が形成されている。この支持部21によって形成された隙間は、平面視において、表面部14の先端間に形成されたジグザグ状の隙間18の略中央に配置される。
バックアップ層25は、シール層24よりも軟質の部材で構成され、例えばウレタンフォームで形成することができる。バックアップ層25は、下面において、腹板部16に固定された受プレート26によって支持されている。
上記のように構成された伸縮装置は、さらに取付補助具30Aが設けられている。取付補助具30Aは、横板部と、当該横板部と一体に形成された脚部とを有する。本実施形態の場合、取付補助具30Aは、第1本体32A及び第2本体34Aを備える。当該第1本体32A及び第2本体34Aは、鋼製の板部材であり、それぞれ横板部36,40と、当該横板部36,40と一体に形成された脚部38,42とを有する。横板部36,40は、前記表面部14上を橋軸方向に横断するように配置される。脚部38,42は、横板部36,40の基端から前記腹板部16に沿うように横板部36,40に対し直角に形成されている。脚部38,42は、先端に腹板部16へ向かって突出した突出部35,37が形成されている。脚部38,42は、突出部35,37の先端において、溶接によって、継手12の側面である腹板部16表面に固定されている。
図3に示すように、第1本体32A及び第2本体34Aは、横板部36,40同士を重ねた状態で、ボルト41及びナット43によって連結されている。第1本体32Aは、横板部36の上端に前記第2本体34Aへ向かって突出した上側返し部39が形成されている。上側返し部39は、横板部36の上端を曲げ成形することによって、形成されている。横板部36,40と、継手12の表面部14の上面間には隙間29が形成されている。
図4に示すように、第1本体32Aは、横板部36に、第1ボルト穴44及び第1長穴46が形成されている。第1ボルト穴44及び第1長穴46は、横板部36の長手方向に直列に形成されている。第2本体34Aは、横板部40に、第2ボルト穴50及び第2長穴48が、横板部40の長手方向に直列に形成されている。第2ボルト穴50は、前記第1長穴46に対応した位置に形成されている。第2長穴48は、前記第1ボルト穴44に対応した位置に形成されている。
第1本体32A及び第2本体34Aは、第1ボルト穴44から前記第2長穴48へボルト41を挿入し当該ボルト41をナット43で固定すると共に、第2ボルト穴50から前記第1長穴46へボルト41を挿入し当該ボルト41をナット43で固定することにより、連結される。取付補助具30Aは、第1長穴46及び第2長穴48を有することにより、一対の継手12の隙間18を所定長さに調節した状態で連結することにより、隙間18を所定長さに保持することができる。
次に、上記のように取付補助具30Aが設けられた伸縮装置10を、その長手方向を橋桁の幅方向に合わせ、橋桁の桁端部に固定する手順について説明する。設置現場に搬送された、取付補助具30Aが設けられた伸縮装置10を、アンカー部13にスリングベルト(図示しない)を掛け回して吊り上げて、桁端部へ設置する。
アンカー部13にスリングを掛け回して吊り上げた際、取付補助具30Aには、第1本体32Aと第2本体34Aの連結箇所である横板部36,40に、曲げ応力が生じる。取付補助具30Aは、曲げ防止機構を備えている。すなわち第1本体32Aの上側返し部39が第2本体34Aの横板部40上端を支持すると共に、第1本体32A及び第2本体34Aが、第1ボルト穴44から前記第2長穴48へボルト41を挿入し当該ボルト41をナット43で固定すると共に、第2ボルト穴50から前記第1長穴46へボルト41を挿入し当該ボルト41をナット43で固定することにより、連結されている。このように構成された取付補助具30Aは、アンカー部13において吊り下げられ、曲げ応力が生じた場合でも、一対の継手12の相対的な位置がずれることを防止することができる。
取付補助具30Aは、伸縮装置10が桁端部に設置された後、切断箇所(図2)45において切断され、伸縮装置10から取り外される。図5に示すように、取付補助具30Aを取り外した後、桁端部27にコンクリート15が打設される。継手の腹板部16表面に残った切断残り49は、打設されたコンクリート15に埋まる。
上記のように取付補助具30Aは、表面部14ではなく腹板部16において伸縮装置10に固定することとしたから、伸縮装置10から取り外した後において、表面部14の上面を加工する必要がない。したがって表面部14は、工場において防錆処理が施された状態とすることができる。また取付補助具30Aは、表面部14の上面に取付補助具を取り付けていた従来に場合に比べ、取り外した後に表面部14の上面の加工をする必要がないので、その分、伸縮装置10を固定する作業を簡略化することができる。さらに横板部36,40と、継手12の表面部14の上面間には隙間29が形成されていることにより、表面部14の全体に防錆処理を施すことができる。
伸縮装置10が設置された後、気温が低下し、橋桁が橋軸方向において収縮した場合、桁端部27間の遊間t(図5)が広がる。これにより桁端部27に固定された伸縮装置10は、隙間18が広がる。桁端部27間の遊間tが広がるとき、継手12間に配置された防塵層22及びシール層24は、桁端部27間の拡大に追従して伸長する。したがって隙間18に入り込んだ雨水や埃などが桁端部27に入り込むことを防止することができる。
さらに、隙間18が広がった状態で雪が積り、通過する車両によって隙間18に雪が押し込まれた場合、伸縮装置10は、シール層24の上側に配置された支持部21が当該雪による荷重を受けることにより、圧雪によってシール層24が変形するのを防ぐことができる。
本実施形態の場合、支持部21は表面部14の下面に保持部23を介して固定されていることにより、支持部21の先端に作用する力によって生じるモーメントを低減することができる。従来、支持部21は、基端において腹板部16に固定されていたため、基端を原点とした場合、先端に作用する力によって生じるモーメントは大きくなる。これに対し本実施形態の場合、支持部21を表面部14に固定し、原点(この場合、保持部23の位置)と、支持部21の先端までの距離を短くした。これにより伸縮装置10は、支持部21に生じるモーメントを低減することができるので、より確実にシール層24の変形を防止することができる。
また、支持部21によって形成された直線状の隙間28が、平面視において、表面部14の先端間に形成されたジグザグ状の隙間18の略中央に配置される。このように隙間28が配置されることにより、表面部14の隙間18と支持部21の隙間28の重なりを小さくすることができるので、伸縮装置10は、シール層24の変形をより確実に防止することができる。
気温が上昇し、橋桁が橋軸方向において伸長した場合、桁端部27間の遊間tが狭くなる。これにより桁端部27に固定された伸縮装置10は、隙間18が狭くなる。桁端部27間の遊間tが狭くなるとき、継手12間に配置された防塵層22及びシール層24は、桁端部27間の収縮に追従して収縮する。シール層24は、収縮すると、下側に配置されたバックアップ層25がシール層よりも軟質の部材で構成されていることにより、下側に変形する。すなわちシール層24の下側に設けられたバックアップ層25が、シール層24の下側への変形を吸収する。これにより伸縮装置10は、シール層24が継手12の表面部14の隙間18から橋桁表面へ飛び出すことはない。
支持部21は、防塵層22の下側に配置されているので、表面部14の先端間に形成された隙間18から視認されることはない。したがって、伸縮装置10は、支持部21が外部から視認されないので、美観を向上することができる。
(変形例)
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内で適宜変更することが可能である。
上記実施形態の場合、曲げ防止機構として、第1本体32Aの上側返し部39が第2本体34Aの横板部40上端を支持すると共に、第1本体32A及び第2本体34Aが、第1ボルト穴44から前記第2長穴48へボルト41を挿入し当該ボルト41をナット43で固定すると共に、第2ボルト穴50から前記第1長穴46へボルト41を挿入し当該ボルト41をナット43で固定することにより、連結されている場合について説明したが、本発明はこれに限らない。
例えば、図6及び図7に示すように、取付補助具30Bは、前記第1本体32Bの前記横板部36に形成された溝47と、前記溝47内を移動可能に形成された前記第2本体34Aの前記横板部40とを有する。前記溝47は、第1本体32Bの横板部36の、上端に設けられ第2本体34Aへ向かって突出した上側返し部39と、下端に設けられ第2本体34Aへ向かって突出した下側返し部51とで形成される。溝47は、上側返し部39と、下側返し部51とで、第2本体34Aの横板部40の上端及び下端を支持する。このように本変形例では、上側返し部39及び下側返し部51により、横板部36,40が支持されるので、第1本体32B及び第2本体34Aは、一組のボルト41とナット43で固定することとしてもよい。すなわち、第1本体32B及び第2本体34Aは、第2本体34Aに形成された第2ボルト穴50(図示しない)から第1本体32Bに形成された第1長穴46へボルト41を挿入し、当該ボルト41をナット43で固定することにより、連結される。本変形例に係る取付補助具30Bは、脚部38,42において腹板部16に固定されると共に、曲げ防止機構を備えることにより、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに曲げ防止機構が、第1本体32Bの前記横板部36に形成された溝47と、前記溝47内を移動可能に形成された前記第2本体34Aの前記横板部40とを有することにより、一組のボルト41とナット43によって連結することができるので、上記実施形態に比べ、部品点数を削減することができる。
また図8及び図9に示すように、取付補助具30Cは、第1本体32Aの横板部36の、上端に設けられ第2本体34Bへ向かって突出した上側返し部39と、第2本体34Bの横板部40の下端に設けられ前記第1本体32Aへ向かって突出した下側返し部52とを有する。このように本変形例では、上側返し部39及び下側返し部52により、横板部36,40が支持されるので、第1本体及び第2本体を一組のボルト41とナット43によって連結してもよい。本変形例に係る取付補助具30Cは、脚部において腹板部16に固定されると共に、曲げ防止機構を備えることにより、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
上記実施形態の場合、取付補助具30Aは、溶接によって腹板部16に固定する構成について説明したが、本発明はこれに限らない。例えば、図10及び図11に示すように、ボルト41及びナット43によって固定することとしてもよい。この場合、継手12の腹板部16には、固定板部58,60が溶接により固定されている。固定板部58,60には、ボルト穴(図示しない)が形成されている。第1本体54及び第2本体56の脚部38,42には、それぞれ固定板部58,60のボルト穴に対応してボルト穴(図示しない)が形成されている。脚部38,42と固定板部58,60を重ねた状態で、ボルト穴にボルト41を挿入し、当該ボルト41をナット43で固定することにより、取付補助具30Dを伸縮装置10に固定することができる。本変形例に係る取付補助具30Dは、脚部において腹板部16に固定されると共に、曲げ防止機構を備えることにより、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに第1本体54及び第2本体56は、ボルト41及びナット43で伸縮装置10に固定することとしたから、伸縮装置10から取り外した後、再利用することができる。
上記実施形態の場合、取付補助具30Aは、第1本体32A及び第2本体34Aを有する構成について説明したが、本発明はこれに限らない。例えば、図12及び図13に示すように、第1本体及び第2本体が一体であってもよい。本図の場合、取付補助具30Eは、1枚の板部材からなり、横板部62と横板部62の両端から腹板部16に沿うように形成された脚部64とを備える。本変形例の場合、曲げ防止機構は、単体の横板部62で構成されている。本変形例に係る取付補助具30Eは、脚部64において腹板部16に固定されると共に、曲げ防止機構を備えることにより、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに横板部62が単体であることから、隙間18の長さは横板部62の長さに固定されるものの、ボルト41及びナット43を省略することができるので、上記実施形態に比べ、部品点数を削減することができる。
2.第2実施形態
以下、図面を参照して本発明の第2実施形態について詳細に説明する。本実施形態に係る取付補助具は、上記第1実施形態に比べて大型の伸縮装置に適用し得る点が、上記第1実施形態と異なる。図14に示す伸縮装置70は、鋼製であって、橋桁の幅と同じ長さを有する一対の継手72と、継手72の長手方向にそれぞれ複数設けられたアンカー部73とを備える。
継手72は、橋桁表面側に配置される板状の表面部74と、表面部74と一体的に形成されたL型状部材からなる腹板部76とを有する。表面部74は、橋桁の幅方向(図中Y方向)長さと同じ長さを有する略矩形状の板部材からなり、長手方向の一側面(以下、「先端」という)が相手側の表面部74の先端と対向するように配置されている。表面部74の厚さは、28〜100mm程度である。
表面部74の先端間には、隙間78が形成されている。表面部74の先端間に形成された隙間78は、表面部74の凹凸を組み合わせて形成されている。
腹板部76は、上端が表面部74の下面に接合されている。アンカー部73は、表面部74の側面75及び腹板部76の外側表面に接合されている。アンカー部73は、略矩形状の板部材からなり、腹板部76の外側表面から橋軸方向(図中X方向)に平行に突出するように設けられている。アンカー部73は、上端が先端に向かって下方に傾斜している。
一対の継手72間には、乾式シール材79が配置されている。乾式シール材79は、止水膜と、伸縮部とが一体化したものを用いるのが好ましい。伸縮部は、弾性率が異なる連続気泡フォームが交互に配置されている。乾式シール材79は、下面において、腹板部76に固定された受プレート80によって支持されている。
上記のように構成された伸縮装置70は、さらに取付補助具82が設けられている。取付補助具82は、横板部と、当該横板部と一体に形成された脚部とを有する。本実施形態の場合、取付補助具82は、第1本体84及び第2本体86を備える。
図15に示すように、当該第1本体84及び第2本体86は、鋼製の板部材であり、それぞれ横板部88,94と、当該横板部88,94と一体に形成された脚部89,95とを有する。横板部88,94は、前記表面部74上を橋軸方向に横断するように配置される。脚部89,95は、横板部88,94の基端から横板部88,94に対し直角に形成されている。脚部89,95は、先端に表面部の側面へ向かって突出した突出部99,100が形成されている。脚部89,95は、突出部99,100の先端において、溶接によって、継手72の側面である表面部74の側面75に固定されている(図14)。
第1本体84及び第2本体86は、横板部88,94同士を重ねた状態で、ボルト41及びナット43によって連結されている。第1本体84は、横板部88の上端に前記第2本体86へ向かって突出した上側返し部90が形成されている。上側返し部90は、板状部材であり、横板部88の上端に溶接で接合されている。横板部88,94と、表面部74の上面77の間には隙間が形成されている。
第1本体84は、横板部88に、第1ボルト穴92及び第1長穴91、上側返し部90に第3長穴93が形成されている。第1ボルト穴92及び第1長穴91は、横板部88の長手方向に直列に形成されている。第3長穴93は、横板部88の長手方向に平行に形成されている。第2本体86は、横板部94に、第2ボルト穴97及び第2長穴96、及びナット98が設けられている。第2ボルト穴97及び第2長穴96は、横板部94の長手方向に直列に形成されている。第2ボルト穴97は、前記第1長穴91に対応した位置に形成されている。第2長穴96は、前記第1ボルト穴92に対応した位置に形成されている。ナット98は、第3長穴93に対応した位置に、溶接により横板部94表面に固定されている。
第1本体84及び第2本体86は、第1ボルト穴92から前記第2長穴96へボルト41を挿入し当該ボルト41をナット43で固定すると共に、第2ボルト穴97から前記第1長穴91へボルト41を挿入し当該ボルト41をナット43で固定することにより、連結される。取付補助具30Aは、第1長穴91及び第2長穴96を有するので、一対の継手72の隙間78を所定長さに調節した状態で連結することにより、隙間78を所定長さに保持することができる。
さらに第3長穴93へ挿入したボルト41をナット98で固定することにより、第1本体84及び第2本体86の高さ方向の位置を一致させることができる。
次に、上記のように取付補助具82が設けられた伸縮装置70を、その長手方向を橋桁の幅方向に合わせ、橋桁の桁端部に固定する手順について説明する。設置現場に搬送された、取付補助具82が設けられた伸縮装置70を、アンカー部73にスリングベルト(図示しない)を掛け回して吊り上げて、桁端部へ設置する。
アンカー部73にスリングを掛け回して吊り上げた際、取付補助具82には、第1本体84と第2本体86の連結箇所である横板部88,94に、曲げ応力が生じる。取付補助具82は、曲げ防止機構を備えている。すなわち第1本体84の上側返し部90が第2本体86の横板部94上端を支持すると共に、第1本体84及び第2本体86が、第1ボルト穴92から前記第2長穴96へボルト41を挿入し当該ボルト41をナット43で固定すると共に、第2ボルト穴97から前記第1長穴91へボルト41を挿入し当該ボルト41をナット43で固定することにより、連結されている。さらに第3長穴93へ挿入したボルト41をナット98に締め込むことにより、第1本体84及び第2本体86の高さ方向の位置を一致させることができる。
このように構成された取付補助具82は、伸縮装置70が上記実施形態に比べて大型であっても、アンカー部73において吊り下げられ、曲げ応力が生じた場合に、一対の継手72の相対的な位置がずれることを、より確実に防止することができる。
横板部88,94と、表面部74の上面77の間には隙間が形成されているので、上記第1実施形態と同様の効果が得られる。
本実施形態の場合、ナット98が第2本体86の横板部94に固定され、第3長穴93へ挿入したボルト41をナット98で固定する場合について説明したが、本発明はこれに限らず、ボルト41とナット98を入れ替えてもよい。具体的には、ボルト41が第2本体86の横板部94に固定され、ボルト41の先端を第3長穴93へ挿入し、当該ボルト41の先端にナット98を締め込み、固定することとしてもよい。この場合、第2本体86に対し第1本体84を上側から被せるようにして、第2本体86に固定されたボルト41を、第3長穴93へ挿入することができる。
10 伸縮装置
12 継手
14 表面部
16 腹板部
18 隙間
21 支持部
22 防塵層
23 保持部
24 シール層
27 桁端部
29 隙間
30A、30B、30C、30D、30E 取付補助具
32A、32B 第1本体
34A、34B 第2本体
36,40 横板部
38,42 脚部
39 上側返し部
41 ボルト
43 ナット
44 第1ボルト穴
46 第1長穴
47 溝
48 第2長穴
50 第2ボルト穴
51、52 下側返し部
54 第1本体
56 第2本体
62 横板部
64 脚部

Claims (13)

  1. 橋梁の桁端部に設けられ、一対の継手を備える伸縮装置用の取付補助具であって、
    前記継手の表面上を横断するように配置される横板部と、前記横板部に一体に形成された脚部とを備え、前記脚部において前記継手の側面に固定されることを特徴とする取付補助具。
  2. 前記横板部と前記脚部とを有する第1本体及び第2本体を備え、
    前記第1本体及び前記第2本体は、曲げ防止機構を介して前記横板部同士を重ねた状態で連結されていることを特徴とする請求項1記載の取付補助具。
  3. 前記曲げ防止機構は、
    前記第1本体の前記横板部に形成された溝と、
    前記溝内を移動可能に形成された前記第2本体の前記横板部と
    を有することを特徴とする請求項2記載の取付補助具。
  4. 前記曲げ防止機構は、
    前記第1本体の前記横板部の上端に設けられ前記第2本体へ向かって突出した上側返し部と、
    前記第2本体の前記横板部の下端に設けられ前記第1本体へ向かって突出した下側返し部と
    を有することを特徴とする請求項2記載の取付補助具。
  5. 前記曲げ防止機構は、
    前記第1本体に形成された第1ボルト穴及び第1長穴、及び、前記横板部の上端に設けられ前記第2本体へ向かって突出した上側返し部と、
    前記第2本体に形成された、前記第1長穴に対応した第2ボルト穴、及び、前記第1ボルト穴に対応した第2長穴と、
    前記第1ボルト穴から前記第2長穴へ挿入するボルト及び当該ボルトを固定するナットと、
    前記第2ボルト穴から前記第1長穴へ挿入するボルト及び当該ボルトを固定するナットと
    を有することを特徴とする請求項2記載の取付補助具。
  6. 前記曲げ防止機構は、
    前記上側返し部に設けられた第3長穴と、
    前記第3長穴へ挿入されたボルト、及び当該ボルトを固定するナットとを有し、
    前記ボルト又は前記ナットが前記第2本体の前記横板部に固定された
    ことを特徴とする請求項5記載の取付補助具。
  7. 前記継手は、表面部と、当該表面部と一体に形成された腹板部とを有し、前記脚部において前記腹板部に固定されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の取付補助具。
  8. 前記継手は、表面部と、当該表面部と一体に形成された腹板部とを有し、前記脚部において前記表面部の側面に固定されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の取付補助具。
  9. 前記横板部と前記表面部の間に隙間ができるように前記伸縮装置に設けられることを特徴とする請求項7又は8記載の取付補助具。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項記載の取付補助具が設けられていることを特徴とする伸縮装置。
  11. 一対の前記継手間を塞ぐように配置されるシール層を備え、
    表面部は、相手側へ向かって突出した櫛歯状の凹凸が形成され、
    前記シール層の変形を防止する支持部が、前記表面部に固定されていることを特徴とする請求項10記載の伸縮装置。
  12. 前記支持部は、保持部を介して前記表面部に固定されていることを特徴とする請求項11記載の伸縮装置。
  13. 前記表面部と前記支持部の間に、防塵層が形成されていることを特徴とする請求項12記載の伸縮装置。
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