JP6481924B2 - 山形鋼鉄塔の主柱材取替装置および主柱材取替方法 - Google Patents

山形鋼鉄塔の主柱材取替装置および主柱材取替方法 Download PDF

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本発明は、山形鋼鉄塔の主柱材を取り替えるための主柱材取替装置および主柱材取替方法に関するものである。
山形鋼鉄塔の主柱材に経年変化や災害等に起因して腐食や変形等の損傷が生じた場合、損傷した主柱材の取り替えが行われている。主柱材を取り替える場合には、送電経路を迂回させる仮線路を設け、送電線を鉄塔から取り外して主柱材の取替作業を行っているが、仮線路の設置と送電経路の変更には多額の費用がかかるという問題があった。
そこで、送電線を架線した状態で鉄塔の主柱材を取り替える工法が提案されている。例えば、取替主柱材の上側に連なる上側隣接主柱材に固定される上側固定具と、取替主柱材の下側に連なる下側隣接主柱材に固定される下側固定具と、上側固定具と下側固定具との間にジャッキが介在されて設置される支持部材とを備えた主柱材取替装置を用いて、前記ジャッキにより支持部材を押し上げて取替主柱材の応力を支持部材に移した後、取替主柱材を取り外して新たな主柱材を挿入し、新たな主柱材を組み付けることで、主柱材の取り替えを行っている(例えば、特許文献1参照。)。なお、上側および下側固定具は、摩擦部材とクランプを有しており、互いに密着した摩擦部材と主柱材をクランプで押圧して、主柱材に固定されている。
しかしながら、特許文献1の主柱材取替工法は、取替主柱材の下側に連なる下側隣接主柱材がコンクリート基礎に埋設されている場合、下側隣接主柱材に下側固定具を固定することができないため、コンクリートをはつって下側隣接主柱材の一部を露出させる必要があり、作業に手間と費用がかかるという問題があった。
そのため、主柱材取替装置の下側固定具をコンクリート基礎をはつらずに固定する主柱材取替工法が提案されている。例えば、取替主柱材の上側に連なる上側隣接主柱材に固定される上側固定具と、取替主柱材の下側に連なる下側隣接主柱材が埋設されている基礎体に固定される下側固定具と、上側固定具と下側固定具との間にジャッキが介在されて設置される支持部材とを備えた主柱材取替装置を用いて、前記ジャッキにより支持部材を押し上げて取替主柱材の応力を支持部材に移した後、取替主柱材を取り外して新たな主柱材を挿入し、新たな主柱材を組み付けることで、主柱材の取り替えを行っている(例えば、特許文献2参照。)。
特許文献2の主柱材取替工法では、上側固定具に、山形鋼の内側面と外側面とに配置され、山形鋼よりも幅広で山形の2つの締付部材を設けている。これら2つの締付部材で山形鋼の両面を挟み、締付部材の縁部をボルトナットで固定して山形鋼の両面を締め付けて、上側固定具を主柱材に固定している。これと共に、上側隣接主柱材に設けられたガセットプレートの縁に、締付部材の上端面を係止させて、ジャッキにより支持部材を押し上げる時の固定具のずれ止めを行っている。また、下側固定具に、基礎体の四角錐状部分の外周面に配置される分割されたバンド方式の締付部材を設けている。この分割されたバンド方式の締付部材を基礎体の四角錐状部分の外周面に嵌め、分割された締付部材同士をボルトナットで固定して基礎体の四角錐状部分の外周面を締め付けて、下側固定具を基礎体に固定している。
特開2011−149171号公報 特開平10−153015号公報
しかしながら、特許文献2の主柱材取替工法は、取替主柱材の下側に連なる下側隣接主柱材がコンクリート基礎に埋設されている場合、下側固定具を基礎体に固定するため、基礎体周辺の土を掘削して、基礎体の一部を露出させる必要があり、作業に手間と費用がかかるという問題がある。
また、ジャッキにより支持部材を押し上げる時の固定具のずれ止めのために、取替主柱材の上側に連なる上側隣接主柱材に設けられたガセットプレートの縁に、上側固定具の締付部材の上端面を係止させ、取替主柱材の下側に連なる下側隣接主柱材が埋設されている基礎体の四角錐状部分の外周面に、下側固定具の分割されたバンド方式の締付部材を設けているため、ジャッキにより支持部材を引き下げる時にはずれ止めの効果がなく、上側および下側の固定具にずれが生じる可能性がある。
また、上側固定具を上側隣接主柱材のガセットプレートに係止させる必要があるので、ガセットプレートの周辺に金具やボルトが設けられている場合、上側固定具を主柱材に固定し難い問題がある。また、ガセットプレートを有しない主柱材には、上側固定具のずれ止めができないので、上側固定具を安定して固定できないという問題がある。
そこで、本発明の課題は、取替主柱材の下側に連なる下側隣接主柱材がコンクリート基礎に埋設されている場合においても、コンクリートのはつりや基礎体周辺の土の掘削をすることなく、主柱材を取り替えることができる山形鋼鉄塔の主柱材取替装置および主柱材取替方法を提供することにある。
また、ガセットプレート、金具およびボルトなどが設けられている主柱材に固定可能で、ジャッキによる支持部材の押し上げ時および引き下げ時に固定具がずれることなく、固定具に発生する応力を支持することができる山形鋼鉄塔の主柱材取替装置および主柱材取替方法を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明の山形鋼鉄塔の主柱材取替装置は、取替主柱材の両端に重ね継手を介して連なる2つの隣接主柱材に、各々固定される2つの固定具と、これら2つの固定具の間にジャッキが介在されて設置される支持部材とを備えた山形鋼鉄塔の主柱材取替装置において、少なくとも一方の固定具は、前記重ね継手の一部に重なって設置されており、前記隣接主柱材の外面側に前記取替主柱材が接続されている重ね継手の一部に重なって設置される場合の固定具は、前記隣接主柱材の内面側の両方のフランジ面にそれぞれ接するように配置される板状の連結金具と、ボルトの呼び長さが、前記連結金具の厚みと前記隣接主柱材の厚みとを足し合わせた寸法に形成され、前記連結金具に設けられているボルト孔から前記隣接主柱材の重ね継手のボルト孔に挿入される仮止めボルトと、前記仮止めボルトのボルト頭部を押さえるようにして配置され、前記連結金具と接続して、前記仮止めボルトのボルト頭部を挟持するボルト押さえ金具と、前記取替主柱材および前記隣接主柱材のフランジ幅よりも大きい幅のL字形状体で形成され、前記隣接主柱材の外面側に配置される挟持金具と、を有し、前記隣接主柱材から幅方向に突出している範囲で、前記挟持金具と前記連結金具とが接続されることにより、前記挟持金具と前記連結金具とで前記隣接主柱材を挟持することを特徴としている。
また、本発明の山形鋼鉄塔の主柱材取替装置は、取替主柱材の両端に重ね継手を介して連なる2つの隣接主柱材に、各々固定される2つの固定具と、これら2つの固定具の間にジャッキが介在されて設置される支持部材とを備えた山形鋼鉄塔の主柱材取替装置において、少なくとも一方の固定具は、前記重ね継手の一部に重なって設置されており、前記隣接主柱材の内面側に前記取替主柱材が接続されている重ね継手の一部に重なって設置される場合の固定具は、前記隣接主柱材の外面側の両方のフランジ面にそれぞれ接するように配置される板状の連結金具と、ボルトの呼び長さが、前記連結金具の厚みと前記隣接主柱材の厚みとを足し合わせた寸法に形成され、前記連結金具に設けられているボルト孔から前記隣接主柱材の重ね継手のボルト孔に挿入される仮止めボルトと、前記仮止めボルトのボルト頭部を押さえるようにして配置され、前記連結金具と接続して、前記仮止めボルト のボルト頭部を挟持するボルト押さえ金具と、前記取替主柱材および前記隣接主柱材のフランジ幅よりも大きい幅のL字形状体で形成された第1バンド金具と第2バンド金具とを有し、前記第1バンド金具は前記隣接主柱材の外面側に配置されている前記連結金具の外側に配置され、前記第2バンド金具は前記隣接主柱材の内面側に配置される挟持金具と、を有し、前記第1バンド金具と前記第2バンド金具とで前記連結金具および前記隣接主柱材を挟むようにして、前記隣接主柱材から幅方向に突出している範囲で、前記連結金具を介して前記第1バンド金具と前記第2バンド金具とが接続されることにより、前記連結金具を介して、前記第1バンド金具と前記第2バンド金具とで前記隣接主柱材を挟持することを特徴としている。
また、前記連結金具は、前記取替主柱材および前記隣接主柱材のフランジ幅よりも大きい幅の板状体で形成されており、前記連結金具の一部が前記重ね継手の一部に重なるように配置されていること、前記連結金具の前記隣接主柱材と接している範囲には、前記重ね継手のボルト孔と重なる位置に、前記仮止めボルトを挿通するためのボルト孔が設けられていること、前記連結金具の前記隣接主柱材から幅方向に突出している範囲には、前記ボルト押さえ金具と接続するためのボルト孔と、前記挟持金具と接続するためのボルト孔とが設けられていることを特徴としている。
また、前記ボルト押さえ金具は、前記取替主柱材および前記隣接主柱材のフランジ幅よりも大きい幅のL字形状体で、前記連結金具の重ね継手との重なり部を覆う程度の長さに形成されていること、前記ボルト押さえ金具は、前記連結金具のボルト孔から前記隣接主柱材の重ね継手のボルト孔に挿入されている複数の前記仮止めボルトを、ボルト頭部側から同時に押さえるようにして配置されていること、前記ボルト押さえ金具の幅方向の両端付近には、前記連結金具と接続するためのボルト孔が設けられていることを特徴としている。
また、前記支持部材は、使用する種類および個数によって全体の長さが調整可能な1つ又は複数の単位部材で形成され、前記固定具、ジャッキおよび支持部材のうちいずれか2つの間に、ネジの螺合位置に応じて長さが調整可能なネジ調整部を備えることを特徴としている。
本発明の山形鋼鉄塔の主柱材取替方法は、取替主柱材の両端に重ね継手を介して連なる2つの隣接主柱材に、2つの固定具を各々固定する工程と、前記2つの固定具の間に、ジャッキを介在させて支持部材を設置する工程と、前記ジャッキを伸張させて、前記取替主柱材の荷重を支持部材に移す工程と、前記取替主柱材を撤去し、新たな主柱材を取り付ける工程と、を備えており、前記2つの固定具の内、少なくとも一方の固定具が、前記隣接主柱材の外面側に前記取替主柱材が接続されている重ね継手の一部に重なって設置される場合、前記連結金具の一部が前記重ね継手の一部に重なるようにして、前記連結金具を前記隣接主柱材の内面側の両方のフランジ面にそれぞれ接するように配置する工程と、前記連結金具に設けられているボルト孔から前記隣接主柱材の重ね継手のボルト孔に、前記仮止めボルトを挿入する工程と、前記仮止めボルトをボルト頭部側から押さえるようにして、前記ボルト押さえ金具を配置する工程と、前記仮止めボルトのボルト頭部を挟持するように、前記ボルト押さえ金具と前記連結金具とを接続する工程と、前記挟持金具を前記隣接主柱材の外面側に配置する工程と、前記隣接主柱材を挟持するように、前記挟持金具と前記連結金具とを接続する工程とを備えることを特徴としている。
また、本発明の山形鋼鉄塔の主柱材取替方法は、取替主柱材の両端に重ね継手を介して連なる2つの隣接主柱材に、2つの固定具を各々固定する工程と、前記2つの固定具の間に、ジャッキを介在させて支持部材を設置する工程と、前記ジャッキを伸張させて、前記取替主柱材の荷重を支持部材に移す工程と、前記取替主柱材を撤去し、新たな主柱材を取り付ける工程と、を備えており、前記2つの固定具の内、少なくとも一方の固定具が、前記隣接主柱材の内面側に前記取替主柱材が接続されている重ね継手の一部に重なって設置される場合、前記連結金具の一部を前記重ね継手の一部に重なるようにして、前記連結金具を前記隣接主柱材の外面側の両方のフランジ面にそれぞれ接するように配置する工程と、前記連結金具に設けられているボルト孔から前記隣接主柱材の重ね継手のボルト孔に、前記仮止めボルトを挿入する工程と、前記仮止めボルトをボルト頭部側から押さえるようにして、前記ボルト押さえ金具を配置する工程と、前記仮止めボルトのボルト頭部を挟持するように、前記ボルト押さえ金具と前記連結金具とを接続する工程と、前記挟持金具の第1バンド金具を前記連結金具の外面側に配置する工程と、前記隣接主柱材を挟持するように、前記第1バンド金具と、前記隣接主柱材の内面側に配置されている前記挟持金具の第2バンド金具とを前記連結金具を介して接続する工程とを備えることを特徴としている。
本発明の山形鋼鉄塔の主柱材取替装置および主柱材取替方法によれば、主柱材取替装置の固定具を、取替主柱材と隣接主柱材の重ね継手の一部に重なって固定できることから、取替主柱材の下側に連なる下側隣接主柱材がコンクリート基礎に埋設されている場合においても、コンクリートのはつりや基礎体周辺の土の掘削をすることなく、固定具を主柱材に固定できるため、作業の手間とコストを削減することができる。
また、主柱材取替装置の固定具は、取替主柱材と隣接主柱材の重ね継手の一部に重なって固定されており、固定具の連結金具に設けられているボルト孔から隣接主柱材の重ね継手のボルト孔に仮止めボルトが挿入されているため、固定具のずれ止めが不要となり、ジャッキによる支持部材の押し上げ時および引き下げ時に固定具がずれることなく、固定具に発生する応力を支持することができる。
さらに、主柱材取替装置の固定具は、取替主柱材と隣接主柱材の重ね継手の一部に重なって固定されるため、ガセットプレートの周辺に金具やボルトが設けられている場合やガセットプレートを有しない主柱材においても、固定具を安定して固定することができる。
本発明の主柱材取替装置の取付状態の一例を示す正面図である。 図1のA−A線における下側固定具の断面図である。 下側固定具の連結金具の配置状態の一例を示す正面図である。 下側固定具のボルト押さえ金具の配置状態の一例を示す正面図である。 図1のB−B線における下側固定具の断面図である。 下側固定具の挟持金具に用いられる第1バンド金具の上面図である。 図6のA−A線からみた第1バンド金具の正面図である。 図6のB−B線からみた第1バンド金具の背面図である。 下側固定具の挟持金具に用いられる第2バンド金具の上面図である。 下側固定具の挟持金具に用いられる第2バンド金具の正面図である。 図1のC−C線における上側固定具の断面図である。 上側固定具の連結金具の配置状態の一例を示す正面図である。 図12の反対面側(主柱材の内面側)から見た上側固定具の連結金具の配置状態の一例を示す正面図である。 図12の反対面側(主柱材の内面側)から見た上側固定具のボルト押さえ金具の配置状態の一例を示す正面図である。 図1のD−D線における上側固定具の断面図である。 上側固定具の挟持金具の上面図である。 図16のA−A線からみた上側固定具の挟持金具の正面図である。 図16のB−B線からみた上側固定具の挟持金具の背面図である。 山形鋼鉄塔の一例を示す正面図である。 山形鋼鉄塔の下端部付近の一例を示す拡大正面図である。
以下、本発明の実施形態を、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図19は、山形鋼鉄塔の一例を示す正面図である。図20は、山形鋼鉄塔の下端部付近の一例を示す拡大正面図である。山形鋼鉄塔100は、地上から縦方向に沿って立設される鉄塔本体101と、鉄塔本体101から横方向に突出する腕金102とを備えている。鉄塔本体101は、縦方向に沿って配置され、鉄塔本体101の上端まで延びる4本の主柱材111,111,・・・を備えている。また、鉄塔本体101は、横方向に配置され、主柱材111,111同士を連結する複数の水平材112,112,・・・と、主柱材111や水平材112と傾斜するように配置され、主柱材111,111同士を連結する複数の斜材113,113,・・・とを備えている。
各主柱材111は、端部に継手部114を有する山形鋼を複数連接し、地面に対して所定の角度で傾斜して配置される各山形鋼が、継手部114,114同士を重ね合わせてボルトナットで接合されて構成されている。また、最下の主柱材111は、一方の端部の継手部114を上方に突出させた状態でコンクリート基礎に埋設されて、基礎体115に固定されている。
各腕金102は、鉄塔本体101から横方向に沿って突出される一対の腕金主材121,121を備えている。また、各腕金102は、鉄塔本体101から突出し、腕金主材121と傾斜するように配置されて、鉄塔本体101と腕金主材121の先端とを連結する一対の腕金吊材122,122を備えている。
このような山形鋼鉄塔100の主柱材111の取り替えを行う場合、取替主柱材の両端に重ね継手を介して連なる2つの隣接主柱材に、各々固定される2つの固定具と、これら2つの固定具の間にジャッキが介在されて設置される支持部材とを備えた主柱材取替装置が従来から用いられている。前記従来の主柱材取替装置の固定具は、摩擦部材とクランプを有しており、摩擦部材を隣接主柱材に接触させて配置し、互いに密着した摩擦部材と隣接主柱材をクランプで押圧して、隣接主柱材に固定するものである。このため、隣接主柱材の継手部114や、斜材113および水平材112との接続部を避けた位置に固定具を固定する必要があり、隣接主柱材が基礎115に埋設されている場合は、コンクリートをはつって隣接主柱材の一部を露出させる必要があった。また、他の固定方法の固定具として、分割されたバンド方式の締付部材を有し、このバンド方式の締付部材を基礎体115の四角錐状部分の外周面に嵌め、締付部材同士をボルトナットで固定して、基礎体115に固定する固定具がある。この固定具の場合、固定具を基礎体115に固定するため、基礎体115周辺の土を掘削して、基礎体115の一部を露出させる必要があった。
本発明の山形鋼鉄塔の主柱材取替装置は、固定具を取替主柱材と隣接主柱材の重ね継手114の一部に重なって固定するものであり、取替主柱材の下側に連なる隣接主柱材が基礎115に埋設されている場合においても、コンクリートのはつりや基礎体115周辺の土の掘削をすることなく、隣接主柱材の基礎体115から上方に突出した部分の継手114位置に固定具を固定することができる。
図1は、本発明の主柱材取替装置の取付状態の一例を示す正面図である。本発明の主柱材取替装置1は、取替主柱材7の上端の重ね継手10を介して連なる上側隣接主柱材8に固定される上側固定具2と、取替主柱材7の下端の重ね継手11を介して連なる下側隣接主柱材9に固定される下側固定具3と、上側固定具2と下側固定具3との間にジャッキ5が介在されて設置される支持部材4とを備えている。前記上側固定具2および下側固定具3は、前記重ね継手10,11の一部に重なって固定され、連結金具12と仮止めボルト13とボルト押さえ金具14と挟持金具15とを有している。図1において、上側固定具2は、上側隣接主柱材8の外面側に取替主柱材7が接続されている重ね継手10への取付状態を示しており、下側固定具3は、下側隣接主柱材9の内面側に取替主柱材7が接続されている重ね継手11への取付状態を示している。なお、図1の本発明の主柱材取替装置1の取付状態の例では、上側および下側固定具に本発明の主柱材取替装置1の固定具2,3を取り付けた場合を示しているが、一方の固定具を従来の摩擦部材とクランプを有する固定具としても構わない。
まず、下側隣接主柱材9の内面側に取替主柱材7が接続されている重ね継手11に固定される下側固定具3について説明する。図2は、図1のA−A線における下側固定具3の断面図、図3は下側固定具3の連結金具12aの配置状態の一例を示す正面図である。下側固定具3の連結金具12aは、取替主柱材7および下側隣接主柱材9のフランジ幅よりも大きい幅の板状体で形成されており、連結金具12aの一部が重ね継手11の一部に重なるようにして、下側隣接主柱材9の外面側の両方のフランジ面にそれぞれ配置されている。なお、図1に示す主柱材取替装置1の取付状態の例、および図3に示す連結金具12aの配置状態の例では、各フランジ面に6本ずつのボルトが使用されている重ね継手11において、重ね継手11の3本のボルトに連結金具12aの一部が重なるようにして、連結金具12aが下側隣接主柱材9に配置された状態を示している。前記連結金具12aと重ね継手11との重なりは、重ね継手11のボルト本数の半分程度の範囲とすることが好ましい。
前記連結金具12aの下側隣接主柱材9と接している範囲には、重ね継手11のボルト孔と重なる位置に、前記仮止めボルト13aを挿入するためのボルト孔17a(以下、仮止め用孔という。)が設けられている。したがって、取替主柱材7と下側隣接主柱材9の重ね継手11のボルト孔と、連結金具12aの仮止め用孔17aとが通じている状態になる。また、連結金具12aの下側隣接主柱材9から幅方向に突出している範囲には、前記ボルト押さえ金具14aと接続するためのボルト孔18aと、前記挟持金具15aと接続するためのボルト孔19aとが設けられている。
前記下側固定具3の仮止めボルト13aは、ボルトの呼び長さが、連結金具12aの厚みと下側隣接主柱材9の厚みとを足し合わせた寸法に形成されており、連結金具12aの仮止め用孔17aから下側隣接主柱材9の重ね継手11のボルト孔に挿入される。つまり、取替主柱材7と下側隣接主柱材9の重ね継手11のボルト孔と、連結金具12aの仮止め用孔17aとが通じている状態であるが、仮止めボルト13aは、連結金具12aの仮止め用孔17aと下側隣接主柱材9の重ね継手11のボルト孔に挿入され、取替主柱材7の重ね継手11のボルト孔には挿入されていない状態となる。
図4は下側固定具3のボルト押さえ金具14aの配置状態の一例を示す正面図である。前記下側固定具3のボルト押さえ金具14aは、取替主柱材7および下側隣接主柱材9のフランジ幅よりも大きい幅のL字形状体で、連結金具12aの重ね継手11との重なり部を覆う程度の長さに形成されている。また、ボルト押さえ金具14aの幅方向の両端付近には、連結金具12aと接続するためのボルト孔20a(以下、ボルト押さえ用孔という。)が設けられている。
前記ボルト押さえ金具14aは、図2に示すように、連結金具12aの仮止め用孔17aから下側隣接主柱材9の重ね継手11のボルト孔に挿入されている複数の仮止めボルト13aを、ボルト頭部側から同時に押さえるようにして配置されている。そして、ボルト押さえ金具14aのボルト押さえ用孔20aと、連結金具12aのボルト押さえ金具14aと接続するためのボルト孔18aとにボルト16を挿入して、ボルトナット16で接続することにより、ボルト押さえ金具14aと連結金具12aとで仮止めボルト13aのボルト頭部を挟持する。なお、連結金具12aとボルト押さえ金具14aのボルト接合部には、連結金具12aとボルト押さえ金具14aの間の隙間に応じた厚みのフィラープレート21が挿入される。
前記下側固定具3の挟持金具15aは、第1バンド金具22と第2バンド金具23とを有している。図5は図1のB−B線における下側固定具3の断面図、図6は挟持金具15aの第1バンド金具22の上面図、図7は図6のA−A線からみた第1バンド金具22の正面図、図8は図6のB−B線からみた第1バンド金具22の背面図、図9は挟持金具15aの第2バンド金具23の上面図、図10は挟持金具15aの第2バンド金具23の正面図である。第1バンド金具22および第2バンド金具23は、取替主柱材7および下側隣接主柱材9のフランジ幅よりも大きい幅のL字形状体で形成されており、第1バンド金具22は、下側隣接主柱材9の外面側に配置されている連結金具12aの外側に配置され、第2バンド金具23は下側隣接主柱材9の内面側に配置されている。第1バンド金具22および第2バンド金具23の下側隣接主柱材9から幅方向に突出している範囲には、第1バンド金具22と第2バンド金具23相互を接続するためのボルト孔24が設けられている。そして、第1バンド金具22と第2バンド金具23とで連結金具12aおよび下側隣接主柱材9を挟むようにして、第1バンド金具22のボルト孔24と、連結金具12aの挟持金具15aと接続するためのボルト孔19aと、第2バンド金具23のボルト孔24とにボルト25を挿入して、ボルトナット25で接続することにより、第1バンド金具22と第2バンド金具23とで下側隣接主柱材9を挟持する。なお、第1バンド金具22と第2バンド金具23のボルト接合部には、連結金具12aと第2バンド金具23の間の隙間に応じた厚みのフィラープレート21が挿入される。
前記第1バンド金具22の幅方向の端部付近および中央部付近には、支持フレーム26と接続するためのボルト孔27が設けられている。支持フレーム26は、図5に示す下側固定具3の断面図において、矩形状に形成されており、矩形状の中央を下側隣接主柱材9が上下方向に貫通するようにして、第1バンド部材22とボルトナット28で接続されている。また、支持フレーム26は、図5に示す下側固定具3の断面図において、両端にジャッキ5を固定するためのジャッキ固定プレート29が固定されている。
上記の構成により、本発明の主柱材取替装置1の下側固定具3は、仮止めボルト13aを介して連結金具12aを下側隣接主柱材9に係止させると共に、連結金具12aを介して挟持金具15aで下側隣接主柱材9を挟持して下側隣接主柱材9に固定されることから、ジャッキ5による支持部材4の押し上げ時および引き下げ時に下側固定具3がずれることなく、下側固定具3に発生する応力を支持することができる。
次に、上側隣接主柱材8の外面側に取替主柱材7が接続されている重ね継手10に固定される上側固定具2について説明する。図11は、図1のC−C線における上側固定具2の断面図、図12は上側固定具2の連結金具12bの配置状態の一例を示す正面図、図13は図12の反対面側(主柱材の内面側)から見た上側固定具2の連結金具12bの配置状態の一例を示す正面図である。上側固定具2の連結金具12bは、取替主柱材7および上側隣接主柱材8のフランジ幅よりも大きい幅の板状体で形成されており、連結金具12bの一部が重ね継手10の一部に重なるようにして、上側隣接主柱材8の内面側の両方のフランジ面にそれぞれ配置されている。なお、図1に示す主柱材取替装置1の取付状態の例、および図12に示す連結金具12bの配置状態の例では、各フランジ面に6本ずつのボルトが使用されている重ね継手10において、重ね継手10の3本のボルトに連結金具12bの一部が重なるようにして、連結金具12bが上側隣接主柱材8に配置された状態を示している。前記連結金具12bと重ね継手10との重なりは、重ね継手10のボルト本数の半分程度の範囲とすることが好ましい。また、上側隣接主柱材8の内面側の両方のフランジ面にそれぞれ配置されている連結金具12bは、山形鋼の内R部の位置で、2つの板状体の連結金具12b同士を溶接で接続しても構わない。
前記連結金具12bの上側隣接主柱材8と接している範囲には、重ね継手10のボルト孔と重なる位置に、前記仮止めボルト13bを挿入するための仮止め用孔17bが設けられている。したがって、取替主柱材7と上側隣接主柱材8の重ね継手10のボルト孔と、連結金具12bの仮止め用孔17bとが通じている状態になる。また、連結金具12bの上側隣接主柱材8から幅方向に突出している範囲には、前記ボルト押さえ金具14bと接続するためのボルト孔18bと、前記挟持金具15bと接続するためのボルト孔19bとが設けられている。
前記上側固定具2の仮止めボルト13bは、ボルトの呼び長さが、連結金具12bの厚みと上側隣接主柱材8の厚みとを足し合わせた寸法に形成されており、連結金具12bの仮止め用孔17bから上側隣接主柱材8の重ね継手10のボルト孔に挿入される。つまり、取替主柱材7と上側隣接主柱材8の重ね継手10のボルト孔と、連結金具12bの仮止め用孔17bとが通じている状態であるが、仮止めボルト13bは、連結金具12bの仮止め用孔17bと上側隣接主柱材8の重ね継手10のボルト孔に挿入され、取替主柱材7の重ね継手10のボルト孔には挿入されていない状態となる。
図14は、図12の反対面側(主柱材の内面側)から見た上側固定具2のボルト押さえ金具14bの配置状態の一例を示す正面図である。前記上側固定具2のボルト押さえ金具14bは、取替主柱材7および上側隣接主柱材8のフランジ幅よりも大きい幅のL字形状体で、連結金具12bの重ね継手10との重なり部を覆う程度の長さに形成されている。また、ボルト押さえ金具14bの幅方向の両端付近には、連結金具12bと接続するためのボルト押さえ用孔20bが設けられている。
前記ボルト押さえ金具14bは、図11に示すように、連結金具12bの仮止め用孔17bから上側隣接主柱材8の重ね継手10のボルト孔に挿入されている複数の仮止めボルト13bを、ボルト頭部側から同時に押さえるようにして配置されている。そして、ボルト押さえ金具14bのボルト押さえ用孔20bと、連結金具12bのボルト押さえ金具14bと接続するためのボルト孔18bとにボルト16を挿入して、ボルトナット16で接続することにより、ボルト押さえ金具14bと連結金具12bとで仮止めボルト13bのボルト頭部を挟持する。なお、連結金具12bとボルト押さえ金具14bのボルト接合部には、連結金具12bとボルト押さえ金具14bの間の隙間に応じた厚みのフィラープレート21が挿入される。
図15は図1のD−D線における上側固定具2の断面図、図16は上側固定具2の挟持金具15bの上面図、図17は図16のA−A線からみた上側固定具2の挟持金具15bの正面図、図18は図16のB−B線からみた上側固定具2の挟持金具15bの背面図である。前記上側固定具2の挟持金具15bは、取替主柱材7および上側隣接主柱材8のフランジ幅よりも大きい幅のL字形状体で形成されており、上側隣接主柱材8の外面側に配置されている。挟持金具15bの上側隣接主柱材8から幅方向に突出している範囲には、連結金具12bと接続するためのボルト孔30が設けられている。そして、挟持金具15bのボルト孔30と、上側隣接主柱材8の内面側に配置されている連結金具12bの挟持金具15bと接続するためのボルト孔19bとにボルト25を挿入して、ボルトナット25で接続することにより、挟持金具15bと連結金具12bとで上側隣接主柱材8を挟持する。なお、挟持金具15bと連結金具12bのボルト接合部には、挟持金具15bと連結金具12bの間の隙間に応じた厚みのフィラープレート21が挿入される。
前記挟持金具15bの幅方向の端部付近および中央部付近には、支持フレーム26と接続するためのボルト孔27が設けられている。支持フレーム26は、図15に示す上側固定具2の断面図において、矩形状に形成されており、矩形状の中央を上側隣接主柱材8が上下方向に貫通するようにして、挟持金具15bとボルトナット28で接続されている。また、支持フレーム26は、図15に示す上側固定具2の断面図において、両端に支持部材4を固定するための支持部材固定プレート31が固定されている。
上記の構成により、本発明の主柱材取替装置1の上側固定具2は、仮止めボルト13bを介して連結金具12bを上側隣接主柱材8に係止させると共に、挟持金具15bと連結金具12bとで上側隣接主柱材8を挟持して上側隣接主柱材8に固定されることから、ジャッキ5による支持部材4の押し上げ時および引き下げ時に上側固定具2がずれることなく、上側固定具2に発生する応力を支持することができる。
上側固定具2と下側固定具3との間に配置される支持部材4は、長さの異なる複数種類の単位部材としての鋼管ピース4a,4b,4c,4dによって形成されている。上側固定具2および下側固定具3をそれぞれ隣接主柱材8,9に固定した後、これら上側固定具2と下側固定具3の間の距離に応じて鋼管ピース4a,4b,4c,4dの種類と数を設定することにより、高い自由度で支持部材4の長さを調整可能になっている。
支持部材4の下端には、ネジ調整部6が接続されている。ネジ調整部6は、雄ネジで形成されたネジ本体6aと、支持部材4の下端に固定され、ネジ本体6aの上側部分に螺合する上側フランジ6bと、ジャッキ5の上端に固定され、ネジ本体6aの下側部分に螺合する下側フランジ6cと、上側フランジ6bが下端に固定された接続鋼管6dを有して構成されている。このネジ調整部6は、上側フランジ6b又は下側フランジ6cをネジ本体6aに対して回転させて、軸方向の全体の長さを調整するようになっている。上記鋼管ピース4a,4b,4c,4dの種類と数によって支持部材4の全長を調整した後、このネジ調整部6の全長を調整することにより、上側固定具2と下側固定具3の間の距離に応じて、支持部材4とジャッキ5とネジ調整部6との全長を正確に適合させることが可能になっている。
ジャッキ5は、シリンダ5aとロッド5bとロッド接続鋼管5cとを有して構成される。シリンダ5aは、下側固定具3のジャッキ固定プレート29に固定されると共に、図示しない油圧ポンプに接続されている。ロッド接続鋼管5cは、シリンダ5aで進退駆動されるロッド5bの先端に下端が固定されると共に、上端に、ネジ調整部6の下側フランジ6cが固定される。このジャッキ5は、取替主柱材7と支持部材4との間で荷重を移す際に、操作者による油圧ポンプの操作に基づいてシリンダ5aを伸縮駆動し、上側固定具2と下側固定具3との間の距離を調整するようになっている。
次に、上記構成の本発明の主柱材取替装置1を用いて、山形鋼鉄塔の主柱材を取り替える方法について説明する。
第1の工程では、取替主柱材7の上端の重ね継手10を介して連なる上側隣接主柱材8に上側固定具2を固定し、取替主柱材7の下端の重ね継手11を介して連なる下側隣接主柱材9に下側固定具3を固定する。
隣接主柱材の内面側に取替主柱材が接続されている重ね継手に固定具を固定する方法を、図1から図10に示す下側固定具3で説明する。まず、下側固定具3の連結金具12aを、連結金具12aの一部が重ね継手11の一部に重なるようにして、下側隣接主柱材9の外面側の両方のフランジ面にそれぞれ配置する。このとき、連結金具12aに設けられている仮止め用孔17aを下側隣接主柱材9の重ね継手11のボルト孔に重ねるようにして配置する。したがって、連結金具12aと重ね継手11との重なり部において、取替主柱材7と下側隣接主柱材9の重ね継手11のボルト孔と、連結金具12aの仮止め用孔17aとが通じている状態になる。なお、図1に示す主柱材取替装置1の取付状態の例、および図3に示す連結金具12aの配置状態の例では、各フランジ面に6本ずつのボルトが使用されている重ね継手11において、重ね継手11の3本のボルトに連結金具12aの一部が重なるようにして、連結金具12aが下側隣接主柱材9に配置された状態を示している。この連結金具12aと重ね継手11との重なりは、重ね継手11のボルト本数の半分程度の範囲とすることが好ましい。
連結金具12aを重ね継手11の一部に重ねるようにして配置するためには、連結金具12aと重ね継手11の重なり部において、重ね継手11のボルトナットを取り外す必要がある。重ね継手11のボルトナットを取り外すと、重ね継手11のボルト強度が低下し、重ね継手11に作用している応力を負担できなくなる場合がある。したがって、連結金具12aと重なっていない部分の重ね継手11のボルトナットを、現状の材質よりも高強度の材質のボルトナットに差し替えて、この差し替えた高強度のボルトナットのみで、重ね継手11に作用している応力を負担させるようにする。
次に、下側固定具3の仮止めボルト13aを、連結金具12aの仮止め用孔17aから下側隣接主柱材9の重ね継手11のボルト孔に挿入する。仮止めボルト13aは、ボルトの呼び長さが、連結金具12aの厚みと下側隣接主柱材9の厚みとを足し合わせた寸法に形成されているため、連結金具12aの仮止め用孔17aと下側隣接主柱材9の重ね継手11のボルト孔に挿入され、取替主柱材7の重ね継手11のボルト孔には挿入されていない状態となっている。
次に、複数の仮止めボルト13aをボルト頭部側から同時に押さえるようにして、下側固定具3のボルト押さえ金具14aを配置する。そして、ボルト押さえ金具14aのボルト押さえ用孔20aと、連結金具12aのボルト押さえ金具14aと接続するためのボルト孔18aとにボルト16を挿入し、ボルトナット16で接続して、ボルト押さえ金具14aと連結金具12aとで仮止めボルト13aのボルト頭部を挟持する。なお、連結金具12aとボルト押さえ金具14aのボルト接合部には、連結金具12aとボルト押さえ金具14aの間の隙間に応じた厚みのフィラープレート21を挿入する。
次に、下側固定具3の挟持金具15aの第1バンド金具22を下側隣接主柱材9の外面側に配置されている連結金具12aの外側に配置し、第2バンド金具23を下側隣接主柱材9の内面側に配置する。そして、第1バンド金具22と第2バンド金具23とで連結金具12aおよび下側隣接主柱材9を挟むようにして、第1バンド金具22のボルト孔24と、連結金具12aの挟持金具15aと接続するためのボルト孔19aと、第2バンド金具23のボルト孔24とにボルト25を挿入し、ボルトナット25で接続して、第1バンド金具22と第2バンド金具23とで下側隣接主柱材9を挟持する。なお、第1バンド金具22と第2バンド金具23のボルト接合部には、連結金具12aと第2バンド金具23の間の隙間に応じた厚みのフィラープレート21を挿入する。
次に、図5に示す下側固定具3の断面図において、矩形状に形成されている支持フレーム26を、矩形状の中央に下側隣接主柱材9が上下方向に貫通するようにして、第1バンド部材22とボルトナット28で接続する。また、支持フレーム26の両端にジャッキ5を固定するためのジャッキ固定プレート29を固定する。
上記の方法により、下側固定具3は、仮止めボルト13aを介して連結金具12aを下側隣接主柱材9に係止させると共に、連結金具12aを介して挟持金具15aで下側隣接主柱材9を挟持することで、隣接主柱材の内面側に取替主柱材が接続されている重ね継手に固定することができる。
次に、隣接主柱材の外面側に取替主柱材が接続されている重ね継手に固定具を固定する方法を、図1および図11から図18に示す上側固定具2で説明する。まず、上側固定具2の連結金具12bを、連結金具12bの一部が重ね継手10の一部に重なるようにして、上側隣接主柱材8の内面側の両方のフランジ面にそれぞれ配置する。このとき、連結金具12bに設けられている仮止め用孔17bを上側隣接主柱材8の重ね継手10のボルト孔に重ねるようにして配置する。したがって、連結金具12bと重ね継手10との重なり部において、取替主柱材7と上側隣接主柱材8の重ね継手10のボルト孔と、連結金具12bの仮止め用孔17bとが通じている状態になる。なお、図1に示す主柱材取替装置1の取付状態の例、および図12に示す連結金具12bの配置状態の例では、各フランジ面に6本ずつのボルトが使用されている重ね継手10において、重ね継手10の3本のボルトに連結金具12bの一部が重なるようにして、連結金具12bが上側隣接主柱材8に配置された状態を示している。この前記連結金具12bと重ね継手10との重なりは、重ね継手10のボルト本数の半分程度の範囲とすることが好ましい。
連結金具12bを重ね継手10の一部に重ねるようにして配置するためには、連結金具12bと重ね継手10の重なり部において、重ね継手10のボルトナットを取り外す必要がある。重ね継手10のボルトナットを取り外すと、重ね継手10のボルト強度が低下し、重ね継手10に作用している応力を負担できなくなる場合がある。したがって、連結金具12bと重なっていない部分の重ね継手10のボルトナットを、現状の材質よりも高強度の材質のボルトナットに差し替えて、この差し替えた高強度のボルトナットのみで、重ね継手10に作用している応力を負担させるようにする。
次に、上側固定具2の仮止めボルト13bを、連結金具12bの仮止め用孔17bから上側隣接主柱材8の重ね継手10のボルト孔に挿入する。仮止めボルト13bは、ボルトの呼び長さが、連結金具12bの厚みと上側隣接主柱材8の厚みとを足し合わせた寸法に形成されているため、連結金具12bの仮止め用孔17bと上側隣接主柱材8の重ね継手10のボルト孔に挿入され、取替主柱材7の重ね継手10のボルト孔には挿入されていない状態となっている。
次に、複数の仮止めボルト13bをボルト頭部側から同時に押さえるようにして、上側固定具2のボルト押さえ金具14bを配置する。そして、ボルト押さえ金具14bのボルト押さえ用孔20bと、連結金具12bのボルト押さえ金具14bと接続するためのボルト孔18bとにボルト16を挿入し、ボルトナット16で接続して、ボルト押さえ金具14bと連結金具12bとで仮止めボルト13bのボルト頭部を挟持する。なお、連結金具12bとボルト押さえ金具14bのボルト接合部には、連結金具12bとボルト押さえ金具14bの間の隙間に応じた厚みのフィラープレート21を挿入する。
次に、上側固定具2の挟持金具15bを上側隣接主柱材8の外面側に配置する。そして、挟持金具15bのボルト孔30と、上側隣接主柱材8の内面側に配置されている連結金具12bの挟持金具15bと接続するためのボルト孔19bとにボルト25を挿入し、ボルトナット25で接続して、挟持金具15bと連結金具12bとで上側隣接主柱材8を挟持する。なお、挟持金具15bと連結金具12bのボルト接合部には、挟持金具15bと連結金具12bの間の隙間に応じた厚みのフィラープレート21を挿入する。
次に、図15に示す上側固定具2の断面図において、矩形状に形成されている支持フレーム26を、矩形状の中央に上側隣接主柱材8が上下方向に貫通するようにして、挟持金具15bとボルトナット28で接続する。また、支持フレーム26の両端に支持部材4を固定するための支持部材固定プレート31を固定する。
上記の方法により、上側固定具2は、仮止めボルト13bを介して連結金具12bを上側隣接主柱材8に係止させると共に、挟持金具15bと連結金具12bとで上側隣接主柱材8を挟持することで、隣接主柱材の外面側に取替主柱材が接続されている重ね継手に固定することができる。
第2の工程では、上側固定具2および下側固定具3の間に、ジャッキ5を介在させて支持部材4を設置する。
上側固定具2および下側固定具3の固定が完了すると、下側固定具3のジャッキ固定プレート29にジャッキ5のシリンダ5aを固定し、シリンダ5aに油圧配管を接続して、下側固定具3にジャッキ5を動作可能に設置する。
この後、上側固定具2と下側固定具3の間の距離を測定し、測定値に適合する支持部材4の長さを設定し、この設定長さに適合する鋼管ピース4a,4b,4c,4dの種類と数を決定する。決定された種類と数の鋼管ピース4a,4b,4c,4dを互いに連結して支持部材4を作製し、この支持部材4の上端部4a,4aを上側固定具2の支持部材固定プレート31に連結する。この後、ネジ調整部6のネジ本体6aを下側フランジ6cに対して回動させ、また、ネジ本体6aに対して上側フランジ6bおよび接続鋼管6dを回動させて、ネジ調整部6の長さ調整を行う。ネジ調整部6の長さ調整により、接続鋼管6dの上端のフランジが、支持部材4の下端に設けられた鋼管ピース4dの下端のフランジに接すると、接続鋼管6dと鋼管ピース4dをボルトナットで固定する。こうして、隣接主柱材8,9に固定された上側固定具2と下側固定具3の左右両端の間に、2組の支持部材4とジャッキ5とネジ調整部6を、各々の全長を調整して設置する。
第3の工程では、ジャッキ5を伸張させて、取替主柱材7の荷重を支持部材4に移す。
取替主柱材7に接続されている斜材や水平材を、これらの結合位置に締結されていたボルトナットを取り外して、取替主柱材7から切り離す。続いて、取替主柱材7と下側隣接主柱材9を接合するボルトナットと、取替主柱材7と上側隣接主柱材8を接続するボルトナットを緩め、油圧ポンプを作動させてシリンダを伸張駆動し、取替主柱材7に作用していた荷重を支持部材4に移す。
第4の工程では、取替主柱材7を撤去し、新たな主柱材を取り付ける。
取替主柱材7に作用していた荷重を支持部材4に移すと、取替主柱材7を撤去し、新たな主柱材を下側隣接主柱材9の上端と上側隣接主柱材8の下端との間に組み付ける。新たな主柱材を組み付けた後、ジャッキ5を収縮駆動して支持部材4の荷重を主柱材に移し、ネジ調整部6、支持部材4およびジャッキ5を撤去する。最後に、下側隣接主柱材9から下側固定具3を撤去し、上側隣接主柱材8から上側固定具2を撤去して、取替作業が完了する。
上記の山形鋼鉄塔の主柱材取替方法によれば、主柱材取替装置の固定具を、取替主柱材と隣接主柱材の重ね継手の一部に重なって固定することから、取替主柱材の下側に連なる下側隣接主柱材がコンクリート基礎に埋設されている場合においても、コンクリートのはつりや基礎体周辺の土の掘削をすることなく、下側隣接主柱材の基礎体から上方に突出した部分の継手位置に固定具を固定することができる。
また、主柱材取替装置の固定具は、仮止めボルトを介して連結金具を隣接主柱材に係止させると共に、連結金具を介して挟持金具で隣接主柱材を挟持することで、重ね継手に固定できることから、固定具のずれ止めが不要となり、ジャッキによる支持部材の押し上げ時および引き下げ時に固定具がずれることなく、固定具に発生する応力を支持することができる。また、ガセットプレートの周辺に金具やボルトが設けられている場合やガセットプレートを有しない主柱材においても、固定具を安定して固定することができる。
1 主柱材取替装置
2 上側固定具
3 下側固定具
4 支持部材
5 ジャッキ
5a シリンダ
5b ロッド
5c ロッド接続鋼管
6 ネジ調整部
6a ネジ本体
6b 上側フランジ
6c 下側フランジ
6d 接続鋼管
7 取替主柱材
8 上側隣接主柱材
9 下側隣接主柱材
10 取替主柱材の上端の重ね継手
11 取替主柱材の下端の重ね継手
12 連結金具
13 仮止めボルト
14 ボルト押さえ金具
15 挟持金具
16 ボルトナット
17 仮止め用孔
18 ボルト押さえ金具と接続するためのボルト孔
19 挟持金具と接続するためのボルト孔
20 ボルト押さえ用孔
21 フィラープレート
22 第1バンド金具
23 第2バンド金具
24 第1バンド金具と第2バンド金具相互を接続するためのボルト孔
25 ボルトナット
26 支持フレーム
27 支持フレームと接続するためのボルト孔
28 ボルトナット
29 ジャッキ固定プレート
30 連結金具と接続するためのボルト孔
31 支持部材固定プレート
100 山形鋼鉄塔
101 鉄塔本体
102 腕金
111 主柱材
112 水平材
113 斜材
114 継手部
115 基礎体
121 腕金主材
122 腕金吊材

Claims (7)

  1. 取替主柱材の両端に重ね継手を介して連なる2つの隣接主柱材に、各々固定される2つの固定具と、これら2つの固定具の間にジャッキが介在されて設置される支持部材とを備えた山形鋼鉄塔の主柱材取替装置において、
    少なくとも一方の固定具は、前記重ね継手の一部に重なって設置されており、
    前記隣接主柱材の外面側に前記取替主柱材が接続されている重ね継手の一部に重なって設置される場合の固定具は、
    前記隣接主柱材の内面側の両方のフランジ面にそれぞれ接するように配置される板状の連結金具と、
    ボルトの呼び長さが、前記連結金具の厚みと前記隣接主柱材の厚みとを足し合わせた寸法に形成され、前記連結金具に設けられているボルト孔から前記隣接主柱材の重ね継手のボルト孔に挿入される仮止めボルトと、
    前記仮止めボルトのボルト頭部を押さえるようにして配置され、前記連結金具と接続して、前記仮止めボルトのボルト頭部を挟持するボルト押さえ金具と、
    前記取替主柱材および前記隣接主柱材のフランジ幅よりも大きい幅のL字形状体で形成され、前記隣接主柱材の外面側に配置される挟持金具と、
    を有し、
    前記隣接主柱材から幅方向に突出している範囲で、前記挟持金具と前記連結金具とが接続されることにより、前記挟持金具と前記連結金具とで前記隣接主柱材が挟持されること、
    を特徴とする山形鋼鉄塔の主柱材取替装置。
  2. 取替主柱材の両端に重ね継手を介して連なる2つの隣接主柱材に、各々固定される2つの固定具と、これら2つの固定具の間にジャッキが介在されて設置される支持部材とを備えた山形鋼鉄塔の主柱材取替装置において、
    少なくとも一方の固定具は、前記重ね継手の一部に重なって設置されており、
    前記隣接主柱材の内面側に前記取替主柱材が接続されている重ね継手の一部に重なって設置される場合の固定具は、
    前記隣接主柱材の外面側の両方のフランジ面にそれぞれ接するように配置される板状の連結金具と、
    ボルトの呼び長さが、前記連結金具の厚みと前記隣接主柱材の厚みとを足し合わせた寸法に形成され、前記連結金具に設けられているボルト孔から前記隣接主柱材の重ね継手のボルト孔に挿入される仮止めボルトと、
    前記仮止めボルトのボルト頭部を押さえるようにして配置され、前記連結金具と接続して、前記仮止めボルトのボルト頭部を挟持するボルト押さえ金具と、
    前記取替主柱材および前記隣接主柱材のフランジ幅よりも大きい幅のL字形状体で形成された第1バンド金具と第2バンド金具とを有し、前記第1バンド金具は前記隣接主柱材の外面側に配置されている前記連結金具の外側に配置され、前記第2バンド金具は前記隣接主柱材の内面側に配置される挟持金具と、
    を有し、
    前記第1バンド金具と前記第2バンド金具とで前記連結金具および前記隣接主柱材を挟むようにして、前記隣接主柱材から幅方向に突出している範囲で、前記連結金具を介して前記第1バンド金具と前記第2バンド金具とが接続されることにより、前記連結金具を介して、前記第1バンド金具と前記第2バンド金具とで前記隣接主柱材が挟持されること、
    を特徴とする山形鋼鉄塔の主柱材取替装置。
  3. 請求項1および請求項2に記載の山形鋼鉄塔の主柱材取替装置において、
    前記連結金具は、前記取替主柱材および前記隣接主柱材のフランジ幅よりも大きい幅の板状体で形成されており、前記連結金具の一部が前記重ね継手の一部に重なるように配置されていること、
    前記連結金具の前記隣接主柱材と接している範囲には、前記重ね継手のボルト孔と重なる位置に、前記仮止めボルトを挿通するためのボルト孔が設けられていること、
    前記連結金具の前記隣接主柱材から幅方向に突出している範囲には、前記ボルト押さえ金具と接続するためのボルト孔と、前記挟持金具と接続するためのボルト孔とが設けられていること、
    を特徴とする山形鋼鉄塔の主柱材取替装置。
  4. 請求項1および請求項2に記載の山形鋼鉄塔の主柱材取替装置において、
    前記ボルト押さえ金具は、前記取替主柱材および前記隣接主柱材のフランジ幅よりも大きい幅のL字形状体で、前記連結金具の重ね継手との重なり部を覆う程度の長さに形成されていること、
    前記ボルト押さえ金具は、前記連結金具のボルト孔から前記隣接主柱材の重ね継手のボルト孔に挿入されている複数の前記仮止めボルトを、ボルト頭部側から同時に押さえるようにして配置されていること、
    前記ボルト押さえ金具の幅方向の両端付近には、前記連結金具と接続するためのボルト孔が設けられていること、
    を特徴とする山形鋼鉄塔の主柱材取替装置。
  5. 請求項1および請求項2に記載の山形鋼鉄塔の主柱材取替装置において、
    前記支持部材は、使用する種類および個数によって全体の長さが調整可能な1つ又は複数の単位部材で形成され、
    前記固定具、ジャッキおよび支持部材のうちいずれか2つの間に、ネジの螺合位置に応じて長さが調整可能なネジ調整部を備えること、
    を特徴とする山形鋼鉄塔の主柱材取替装置。
  6. 取替主柱材の両端に重ね継手を介して連なる2つの隣接主柱材に、2つの固定具を各々固定する工程と、
    前記2つの固定具の間に、ジャッキを介在させて支持部材を設置する工程と、
    前記ジャッキを伸張させて、前記取替主柱材の荷重を支持部材に移す工程と、
    前記取替主柱材を撤去し、新たな主柱材を取り付ける工程と、
    を備えており、
    前記2つの固定具の内、少なくとも一方の固定具が、前記隣接主柱材の外面側に前記取替主柱材が接続されている重ね継手の一部に重なって設置される場合、
    前記連結金具の一部が前記重ね継手の一部に重なるようにして、前記連結金具を前記隣接主柱材の内面側の両方のフランジ面にそれぞれ接するように配置する工程と、
    前記連結金具に設けられているボルト孔から前記隣接主柱材の重ね継手のボルト孔に、前記仮止めボルトを挿入する工程と、
    前記仮止めボルトをボルト頭部側から押さえるようにして、前記ボルト押さえ金具を配置する工程と、
    前記仮止めボルトのボルト頭部を挟持するように、前記ボルト押さえ金具と前記連結金具とを接続する工程と、
    前記挟持金具を前記隣接主柱材の外面側に配置する工程と、
    前記隣接主柱材を挟持するように、前記挟持金具と前記連結金具とを接続する工程と、
    を備えることを特徴とする山形鋼鉄塔の主柱材取替方法。
  7. 取替主柱材の両端に重ね継手を介して連なる2つの隣接主柱材に、2つの固定具を各々固定する工程と、
    前記2つの固定具の間に、ジャッキを介在させて支持部材を設置する工程と、
    前記ジャッキを伸張させて、前記取替主柱材の荷重を支持部材に移す工程と、
    前記取替主柱材を撤去し、新たな主柱材を取り付ける工程と、
    を備えており、
    前記2つの固定具の内、少なくとも一方の固定具が、前記隣接主柱材の内面側に前記取替主柱材が接続されている重ね継手の一部に重なって設置される場合、
    前記連結金具の一部を前記重ね継手の一部に重なるようにして、前記連結金具を前記隣接主柱材の外面側の両方のフランジ面にそれぞれ接するように配置する工程と、
    前記連結金具に設けられているボルト孔から前記隣接主柱材の重ね継手のボルト孔に、前記仮止めボルトを挿入する工程と、
    前記仮止めボルトをボルト頭部側から押さえるようにして、前記ボルト押さえ金具を配置する工程と、
    前記仮止めボルトのボルト頭部を挟持するように、前記ボルト押さえ金具と前記連結金具とを接続する工程と、
    前記挟持金具の第1バンド金具を前記連結金具の外面側に配置する工程と、
    前記隣接主柱材を挟持するように、前記第1バンド金具と、前記隣接主柱材の内面側に配置されている前記挟持金具の第2バンド金具とを前記連結金具を介して接続する工程と、
    を備えることを特徴とする山形鋼鉄塔の主柱材取替方法。
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