JP6214153B2 - 走査光学装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザービームプリンタ(以下、LBP)やデジタル複写機、デジタルFAX等の画像形成装置において、レーザビームを使用して感光体ドラムなどに光書き込みを行う走査光学装置に関する。
LBP等の画像形成装置では、感光体ドラムに所望の画像の静電潜像を形成し、この静電潜像を現像してトナー画像を形成し、このトナー画像を記録材に転写することで記録材への画像の形成が実行される。そして、感光体ドラムに所望の静電潜像を形成するには、レーザービームを感光体ドラムに走査しつつ照射する走査光学装置が用いられる。
従って、このような画像形成装置の印字精度は、走査光学装置の機械的精度により大きく左右される。中でも回転多面鏡を回転駆動させる光偏向器は、LBPの光学系の基準である回転多面鏡の回転中心を、光学箱の光学基準位置に対して高精度に位置決めする必要がある。
そのため、一般的には光偏向器の軸もしくは軸受を光学箱の光学基準に設けられた嵌合穴と嵌合させて位置決めする構成が用いられている。
そして、従来、多面鏡及びこれを回転させるモータ部を有する光偏向器は、モータを囲む3点をビス固定するのが一般的である。このとき基板が各ビス固定部において、ビスの座面に倣わされて固定される。このため、ビス座面が傾いている場合には、基板が撓んで光偏向器のモータ部の軸倒れが発生する。
また、光偏向器の回転軸の倒れ、所謂軸倒れは、感光体ドラム上におけるレーザ光のスポット形状の歪みを発生させ、画像品質を悪化させる。
特許文献1によれば、ビスとバネを用いて光偏向器を光学箱に固定し、固定した後にビスを締め付けたり緩めたりすることで押し込み量を調節し、軸倒れを調整している。
特開2005−201941号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、軸倒れ調整のために組立工程が複雑になり、工数が増加してしまうという課題があった。
本発明は、軸倒れの調整機能を有さずとも、光偏向器の軸倒れを低減させることができる走査光学装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る代表的な構成は、光源からの光束を反射させて偏向する多面鏡と、前記多面鏡が取り付けられるロータ部及び前記ロータ部を回転させるステータ部を有する回転駆動部と、前記ステータ部を支持する基板と、を有する光偏向器と、前記基板がビスにより固定される光学箱と、を備え、被走査面上に前記光束を照射して走査する走査光学装置であって、前記光学箱は、前記基板を前記光学箱に固定するビスが挿通される穴と、前記穴の周囲に設けられ前記基板を支持する支持面と、を有する2つの固定座面と、前記回転駆動部が嵌合する嵌合部と、前記基板が前記固定座面に固定される際に、前記基板の前記ビスに押圧されていない部分に当接可能な2つの当接部と、を有し、前記2つの当接部を結ぶ直線と、嵌合部を通る直線上にあって前記嵌合部を挟んで両側に位置する前記2つの固定座面を結ぶ直線とが略直交することを特徴とする。
本発明では、回転軸が正規の取り付方向に対して傾きをもった状態で光偏向器が光学箱に固定される際には、当接部が光偏向器に当接して傾きを減少させる。このため、光学箱に光偏向器を組み立てた時の光偏向器の基板の歪みを低減させることができ、軸倒れを改善することができる。
その結果、軸倒れの調整機能を有さずとも光偏向器を光学箱に組付けた状態での軸倒れ精度を向上させることができる。すなわち、感光ドラム上でのレーザ光束のスポット形状の歪や走査線の曲りが低減され、画像不良を抑制することができる。
また、当接部は光偏向器に締結されないので、この締結による基板の撓みは生じない。
本発明の実施形態の走査光学装置の構成を示す斜視図である。 図1に示す走査光学装置の光偏向器の断面図である。 本発明の実施形態において、光偏向器の組み付けを示す図である。 当接部がなかった場合において光偏向器を光学箱に組付ける様子を示す斜視図である。 当接部がなかった場合においてビスによって光偏向器を光学箱に締結した場合の断面図である。 当接部がなかった場合において光偏向器を光学箱に締結した場合の変形の様子を示す斜視図である。 当接部がなかった場合において一方のビス座面が他方のビス座面の方に傾斜している光学箱に、光偏向器をビスで締結する様子を示す斜視図である。 図7の場合において基板の変形を示す側面図である。 当接部がなかった場合において回転軸の軸倒れの角度の分布を示す図である。 本発明の実施形態の当接部が基板の変形を抑制する様子を示す走査光学装置の斜視図である。 本発明の実施形態おいて回転軸の軸倒れの角度の分布を示す図である。 本発明の実施形態の画像形成装置の構成を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について詳細に説明する。
(画像形成装置の全体構成)
図12は、本発明の実施形態の画像形成装置の全体構成を示す図である。この画像形成装置は電子写真方式を用いたプリンタである。
プリンタ100は、外部のホストコンピュータ等(図示せず)から画像情報を受信し、受信した画像情報に応じた画像をシート状の記録材Pに形成して記録する。
プリンタ100がプリント信号を受信すると、トナー像を担持する感光体ドラム111(照射対象物、像担持体)の回転駆動が開始される。感光体ドラム111は時計方向に規定の周速度にて回転駆動される。そして、規定のバイアスが印加されている帯電ローラ112により、感光体ドラム111の表面が規定の電位に帯電される。
次に、不図示のホストコンピュータ等からの画像情報に応じて感光体ドラム111の表面の帯電処理済みの部位が、走査光学装置113により走査および露光される。露光された領域では画像情報に応じた静電潜像が感光体ドラム111表面に形成される。そして、現像装置114(現像手段)により、現像されて、感光体ドラム111の表面にトナー画像として可視像化される。
一方、所定のタイミングにて駆動された給送ローラ115により給送カセットから記録材Pが一枚分離給送される。給送カセットから給送された記録材Pはレジストローラ対116により所定の制御タイミングにて感光体ドラム111と転写ローラ117(転写手段)の間に形成された転写ニップ部NIPへと給送される。そして、記録材Pが転写ニップ部NIPを挟持搬送される過程において感光体ドラム111上のトナー画像が記録材Pに順次転写される。
そして、転写処理された記録材Pは、定着装置118によりトナー画像の加熱定着処理が施されたのち、排出ローラ対119を通過して、プリンタ本体の外へと排出される。
感光体ドラム111上に残された転写残トナーは、クリーニング装置120によりクリーニングされ、一連の画像形成プロセスが完了する。
(走査光学装置の構成)
図1は走査光学装置113の構成を示す斜視図である。半導体レーザユニット2(光源)の前方にはシリンドリカルレンズ4、光学絞り6、光偏向器9が順次、配置されている。光偏向器9は回転多面鏡7を回転駆動する。回転多面鏡7の反射方向には、fθレンズ11、感光体ドラム111が順次、配置されている。
光学箱5は、これらの光学部材を収容する筐体としての光学箱であり、光学部材は光学箱5と蓋13等により密閉された空間に収容されている。
半導体レーザユニット2から出射されたレーザビームL(光束)は、シリンドリカルレンズ4によって回転多面鏡7上の反射面8に線像を結像する。そして、このレーザビームLは回転多面鏡7を光偏向器9により回転させることによって偏向され、fθレンズ11によって、感光体ドラム111上に結像走査して照射される。
回転多面鏡7の回転によって、感光体ドラム111においてはレーザビームLによる主走査が行われ、また感光体ドラム111がその円筒の軸線まわりに回転駆動することによって副走査が行われる。このようにして感光体ドラム111の表面に静電潜像が形成される。
(光偏向器の構成)
図2は、回転多面鏡7を回転駆動する光偏向器9の構成を示す断面図である。
光偏向器9のロータ部20(回転駆動部)は、回転軸21、フランジ部材22、回転多面鏡7、ロータヨーク23、ロータマグネット24により構成されている。回転軸21は、フランジ部材22を介してロータヨーク23と一体的に結合されており、ロータヨーク23には、ロータマグネット24が一体的に結合されている。なお、回転多面鏡7はフランジ部材22に固定されている。すなわち、回転軸21、フランジ部材22、ロータヨーク23、ロータマグネット24、回転多面鏡7は、一体的に結合され、回転軸21が回転するとこれらの部材は一体的に回転する。
また、基板28とスリーブ29は一体的に結合されており、スリーブ29が回転軸21を介して、ロータ部20を回転可能に支持している。
基板28には、ステータコイル30を備えたステータコア31も一体に固定されている。基板28は、鉄製の回路基板であり、回転多面鏡7を駆動するための集積回路等の電子部品が実装されている。基板28は、鉄製の回路基板に限定されず、紙フェノールやガラスエポキシ等のプリント基板と、金属プレートの組み合わせであっても良い。
光偏向器9は、駆動回路(不図示)によりステータコイル30に流す電流を順次切り替えることでロータ部20を回転駆動する。すなわち、ステータコイル30に流す電流を切り替えることでステータコイル30とステータコア31が発生する磁界を変化させる。それによって、ロータマグネット24に回転力を与え、ロータ部20を回転させる。
(光偏向器の光学箱への取付)
図3は本実施形態における走査光学装置113の斜視図であり、光学箱5に光偏向器9を組み付ける様子について説明したものである。
光偏向器9の基板28には、回転軸21近傍にビス孔43a、43bが設けられている。光学箱5には、ビス41a、41bが挿入され固定される孔の周囲に、ビス座面42a、42b(固定座面)が設けられている。また、光学箱5のビス座面42a、42bと異なる位置には当接部45、46が設けられている。ビス座面42a、42bを結ぶ直線Fと、当接部45、46を通る線分Eは、嵌合穴44の中心で略直交している。
光偏向器9の位置は、スリーブ29を光学箱5に設けた嵌合穴44に嵌合することにより決まる。光偏向器9の固定は、ビス(ねじ)41a、41bによって、基板28のビス孔43a、43b周囲の部分をそれぞれ光学箱5のビス座面42a、42bに向かった押圧し、ビス41a、41bとビス座面42a、42bとの間で基板28のビス孔43a、43bの周囲の部分を締結することで行われる。当接部45、46は、光偏向器9をビス41a、41bで締結した際に、ビス座面42a、42bの傾きによって基板28が変形する。つまり、基板28がビス41a、41bによってビス座面42a、42bに締結されると、基板28のビス孔43a、43b周囲の部分は、ビス41a、41bに押圧される。これにより、基板28のビス孔43a、43b周囲の部分は、それぞれビス41a、41b、ビス座面42a、42bのうちの少なくとも複数点と接触、又は、実質的な面接触することで、おおよそビス座面42a、42bの向き(傾き)に倣った向きとなるよう変形する。
当接部45、46は、光偏向器9をビス41a、41bで締結した際に、基板28のビス41a、41bに押圧されていない部分に当接して支持することにより、ビス座面42a、42bの傾きによって起きる基板28の変形を、基板28を押し戻すことで抑える。
すなわち、当接部45、46は、光偏向器9の基板28の底面に当接可能で、光偏向器9が光学箱5に回転軸21が正規の取り付け方向に対して傾きをもって固定されるときに、当接部45、46が光偏向器9に当接してその傾きを低減させる。
当接部45、46は、光偏向器9の基板28に当接可能であるが、ビス座面42a、42bとは異なり、ビス等により固定されるものではない。つまり、当接部45、46は基板28のビスに押圧されていない部分と当接する。このため、当接部45,46に当接しても、ビスにより押圧される場合と比べ、基板28の捻じれが生じることはない。しかし、基板28が当接部45、46に当接した場合、基板28は当接部45、46と実質的に1点で接触するだけである。また、本願で、「当接部」と言う場合には、当接する対象の物体(基板28)との間でビス等による締結はされていないものとする。なお、基板28が当接部45、46と実質的に1点のみでの接触するのであれば、基板28の当接部45、46に当接する部分を、当接部45、46に向かって軽圧で押圧するような弾性部材等を設けてもよい。
次に、光学箱5のビス座面が傾いた場合に、光偏向器9の軸倒れが発生する様子を説明する。
図4は光偏向器9を光学箱60に組付ける様子を示す斜視図であり、光学箱5のビス座面42bの中心を通る平面で切断している。尚、図4では図3で示した光学箱5に設けられている当接部45、46が設けられていない光学箱60を用いて説明するが、分かり易さのため、その他の番号は図3と同一の番号を付して説明する。
本来、光学箱60のビス座面42a、42bは水平に形成されることが望ましいが、成型のばらつき等により、数十μmレベルでの傾きが生じる。図4は、ビス座面42bが図中で示した座標のX軸周りに回転したような状態であって、−Y方向に低く傾斜している様子を示している(説明のために、ビス座面42bの傾きは拡大している)。
次に、このようなビス座面42bを有する光学箱60に光偏向器9を組付けた場合について説明する。
図5は、ビス41a、ビス41bによって光偏向器9を光学箱60に締結した場合の断面図である。傾いているビス座面42bにビス41bを締めていくと、ビス41bのヘッダー61と傾いているビス座面42bが基板28を挟み込み、基板28は破線で示す基板28aのようにビス座面42bの傾きにならって変形し、回転軸21が角度αだけ傾く。
図6は、その時の基板28の変形の詳細を示した光偏向器9の斜視図であり、(a)が基板28が変形することなく取り付けられた状態を示すのに対し、(b)は基板28が変形して取り付けられた状態を説明のため誇張して示している。なお、図9(b)の二点鎖線で示す基板28が変形していない状態を示し、実線で示す基板28が変形した状態を示している。図5で説明した、ビス41bのヘッダー61と傾いているビス座面42bが基板28を挟み込むことにより、ヘッダー61はビス孔43b近傍の斜線A部に力を加える。この力は、ビス孔43a、ビス孔43bの中心を通る軸(仮想軸B)回りの矢印C方向の捻じれモーメントとなる。この捻じれにより基板28が変形し、回転軸21が角度αだけ傾く。
以上の説明では、ビス座面42bがX軸周りに回転した状態であって、−Y方向に低く傾斜した場合を用いて説明したが、ビス座面42bが他の方向に傾くことや、ビス座面42aとビス座面42bがそれぞれ別の方向に傾くこともありえる。
図7は、ビス座面42bがビス座面42aの方に低く傾斜している光学箱60に、光偏向器9をビス41a、ビス41bで締結する様子を示す斜視図である。
光学箱60は、理解し易くするために、ビス座面42aの中心とビス座面42bの中心とを通る平面で切っている。
図8は、ビス41a、ビス41bによって光偏向器9を光学箱60に締結したときの図であり、図7中の矢印K方向から見た側面図である。
傾いているビス座面42bとビス41bが基板28を挟み込むことにより基板28は変形する。しかし、この場合は変形しようとする方向にビス座面42aがあるため、その変形は抑制される。したがって、回転軸21の傾きβは図5の傾きαに比べ微々たるものとなる。
以上、図4乃至図8を用いて説明したように、光偏向器9の回転軸21付近を2点でビス固定した場合は、ビスで固定する2点を通る仮想軸B(図6(b)参照)回りの基板28の捻じれが大きく、その仮想軸Bに直交する仮想軸J(図6(b)参照)回りの基板28の捻じれは小さい。よって、光学箱60の2つのビス座面42a、42bはどの方向にも傾く可能性があるものの、基板28が大きく捻じれるのは、ビスで固定する2点を通る仮想軸B回りの捻じれである。
図9は、当接部45、46が設けられていない場合において、幾つか光学箱に光偏向器9をビスで固定したときに、回転軸21を上方から見たときの、回転軸21の軸倒れ角度をそれぞれ表した分布図である。
分布図のX、Y座標は、図4に示した座標と同じである。図9において、中心Oは、軸倒れが無いことを表している。また点Qは、回転軸21の上端部がX方向に距離aだけ、Y方向に距離bだけ軸倒れにより移動したことを示している。
図6を用いて説明したようにビスで固定する2点を通る仮想軸Bに対しての捻じれによって、 矢印M、矢印N方向に大きく分布する形で回転軸21の倒れが起きていることがわかる。
次に、本実施形態における当接部45、46を設けることにより、軸倒れが抑制される様子を説明する。
図10は、本実施形態の当接部45、46が基板28の変形を抑制する様子を示す走査光学装置113の斜視図である。
本実施形態の光学箱5は、嵌合穴44の周囲に、当接部45、46を持つ。前述のように、ビス座面42aやビス座面42bがビスで固定する2点を通るF軸回りに傾いていると、光偏向器9をビス止めした際に、基板28に仮想軸Bを中心とした捻じれが発生する。しかし、本実施形態にあっては矢印C方向に捻じれた場合は、当接部46が基板28の領域G(当接部46と基板28とが当接する箇所)を押し戻し、矢印D方向に変形した場合は、当接部45が基板28の領域H(当接部45と基板28とが当接する箇所)を押し戻すため、基板28の捻じれは改善される。基板28の捻じれを改善することにより、ビス座面42a、42bの傾きにより発生した光偏向器9の回転軸21の倒れを改善することができる。
当接部45、46の高さ寸法(Z方向)は、高精度である程、軸倒れのばらつきは更に改善する。そのためには、可能な限り当接部45、46が基板28と接触する部分の面積は小さい方がよい。すなわち、当接部45、46が光偏向器9に当接する際の接触面積は、光偏向器9が光学箱5の2つのビス座面42a、42bにビスで固定される際に、2つのビス座面42a、42bの各々と光偏向器9との接触面積よりも小さくする。理想的には略1点で接触(点接触)しているのが良い。また、当接部45、46の接触面積が小さい程、ビス座面42a、42bのように成型のばらつき等での当接面の傾きが小さくなるため、高さ方向の寸法のばらつきも小さくなる。当接部の高さがばらつきが小さくなる程基板を押し戻す角度(B軸回り)のばらつきも小さくなるため、軸倒れのばらつきも小さくなる。
なお、本実施形態では図10に示すように、光学箱5の底面にはテーパー形状のボス部47,48が設けられており、これらのボス部47,48の中央部に当接部45,46が設けられている。すなわち、ボス部47、48は、光学箱5に接している部分からの距離が大きくなるにつれて徐々に断面積が小さくなるテーパー形状を有している。
捻じれた基板28を押し戻すためにかかる力によって当接部45、46を支えているボス部47、ボス部48が大きく収縮してしまうと、当接部45、46の高さがばらついてしまい、これも軸倒れがばらつく原因となる。よってボス部47、ボス部48の収縮を低減するために、ボス部47、48の断面積(Z軸に垂直な面)は大きい方がよい。この2つの条件を満たすため、ボス部47、48の形状は、下方へ向かうにしたがって断面積が大きくなるテーパー形状が適している。
なお、当接部45,46の高さは同等にしている。そして、基板28が捻れずに、すなわち回転軸21が軸倒れを起こすことなく、正規の取り付け方向で取り付けられるときは当接部45、46は基板に当接しない高さでよい。もっとも、当接部45、46が基板を押圧しない程度であれば、当接する高さであってもよい。したがって、回転軸21が軸倒れしない状態で取り付けられるときは、当接部45、46は基板を押圧しない。
一方、ビス座面42a、42bの当接面が傾いているときに、ビスにより基板28を固定して基板28が捻じれたときは、当接部45、46のうち、捻れた側のいずれか一方の当接部が基板28と当接することで軸倒れを低減する。このとき、基板28に当接した当接部は、基板28に押されることにより多少の収縮を生じる。そのため、反対側の当接部と基板28との間には隙間が生じ、基板28は光学箱5に当接部45、46のうちの1つと、ビス座面42aと、ビス座面42bとの3箇所で支持されることになる。
図11は、図9と同様に、本実施形態の光学箱5に光偏向器9を幾つかビス固定した際の、回転軸21を上方から見たときの、回転軸21の軸倒れ角度を表した分布図である。図11中、黒点は、図9に示した従来の軸倒れ角度を示しており、白点は、本実施形態の軸倒れ角度を示している。図11に示されているように本実施形態では、従来よりも軸倒れの大きいものがなくなり、軸倒れが改善していることがわかる。
光偏向器9を駆動した場合、ロータ部20のアンバランスにより、振動が発生する。その振動は基板28にも伝わるため、振動している基板28が当接部45、46の内、触れていない側に接触し、異音を発生する可能性がある。そのため、当接部46、45をビス座面42a、42bより若干高くし、当接部45、46を両方とも常に基板28に当接させるようにしてもよい。その場合でも、前述したような基板28の捻じれを抑制する効果は保たれる。
以上説明したように、本実施形態によれば、当接部45、46を設けたことにより、光偏向器9を固定する光学箱5のビス座面が傾いていた場合でも、光偏向器9の基板28の大きな捻じれを抑制することが可能である。このため、光偏向器9の軸倒れの小さい走査光学装置1を安定的に製造することができ、画像形成装置において軸倒れが原因である画像不良を防止できる。
5‥‥光学箱
7…回転多面鏡
9‥‥光偏向器
20‥‥ロータ部
21‥‥回転軸
42a、42b‥‥ビス座面
45、46‥‥当接部
113‥‥走査光学装置

Claims (5)

  1. 光源からの光束を反射させて偏向する多面鏡と、前記多面鏡が取り付けられるロータ部及び前記ロータ部を回転させるステータ部を有する回転駆動部と、前記ステータ部を支持する基板と、を有する光偏向器と、
    前記基板がビスにより固定される光学箱と、を備え、
    被走査面上に前記光束を照射して走査する走査光学装置であって、
    前記光学箱は、
    前記基板を前記光学箱に固定するビスが挿通される穴と、前記穴の周囲に設けられ前記基板を支持する支持面と、を有する2つの固定座面と、
    前記回転駆動部が嵌合する嵌合部と、
    前記基板が前記固定座面に固定される際に、前記基板の前記ビスに押圧されていない部分に当接可能な2つの当接部と、
    を有し、
    前記2つの当接部を結ぶ直線と、嵌合部を通る直線上にあって前記嵌合部を挟んで両側に位置する前記2つの固定座面を結ぶ直線とが略直交する
    ことを特徴とする走査光学装置。
  2. 前記当接部の高さは前記固定座面の高さよりも高いことを特徴とする請求項1に記載の走査光学装置。
  3. 前記当接部が前記基板に当接する際の接触面積は、前記基板が前記光学箱の前記2つの固定座面に固定される際に、前記2つの固定座面の各々と前記基板との接触面積よりも小さいことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の走査光学装置。
  4. 前記当接部は、前記基板に接している部分からの距離が大きくなるにつれて徐々に断面積が小さくなるテーパー形状であることを特徴とする請求項3に記載の走査光学装置。
  5. トナー像を担持する像担持体と、
    前記像担持体を前記照射対象物として前記光束を走査しつつ照射して静電潜像を形成する請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の走査光学装置と、
    前記静電潜像にトナー像を形成する現像手段と、
    前記現像手段により前記担持体に形成されたトナー像を記録材に転写する転写手段と
    を具備することを特徴とする画像形成装置。
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