JP2012194393A - 光学走査装置 - Google Patents

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Hiroyuki Fukuhara
浩之 福原
Akihiro Fukutomi
章宏 福冨
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潤 永利
Hiroshi Murotani
拓 室谷
Mitsuhiro Ohara
光裕 尾原
Mitsuhiro Ota
充広 太田
Kunihiro Niwa
邦博 丹羽
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Abstract

【課題】軸倒れの調整機能を有さずとも、光偏向器を光学箱に組付けた時点での軸倒れを低減させることができる光学走査装置を提供する。
【解決手段】回路基板126が光学箱113に固定される際に最初にネジ留めされるビス孔133aを中心として、回路基板126が最初にネジ留めされるネジの回転方向に移動するのを規制するボス136が光学箱113に設けられており、最初にネジ留めされる際に、嵌合穴139に挿入された軸受120は、嵌合穴139内でビス孔133aを中心として揺動可能である。
【選択図】図8

Description

本発明は、レーザビームプリンタやデジタル複写機、デジタルFAX等の画像形成装置において、レーザビームを使用して光書き込みを行う光学走査装置に関するものである。
光学走査装置に具備された光偏向器の回転軸の倒れ、所謂軸倒れは、感光ドラム上におけるレーザ光のスポットの歪みを発生させ、画像品質を悪化させる。
特許文献1によれば、ビスとバネを用いて光偏向器を光学箱に固定し、ビスの押し込み量を調節して軸倒れを調整している。
特開2005−201941号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、軸倒れ調整のために、部品点数が増加してしまうことが懸念され、また、組立工数が増加することにより、生産性が低下してしまうことが懸念される。
本発明は上記したような事情に鑑みてなされたものであり、軸倒れの調整機能を有さずとも、光偏向器を光学箱に組付けた時点での軸倒れを低減させることができる光学走査装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明にあっては、
光源から出射された光束を偏向走査する回転多面鏡、相対的に回転する軸部材及び軸受を有し前記回転多面鏡を回転自在に保持する回転構造体であって、前記軸部材及び前記軸受のうち一方が固定され他方が前記回転多面鏡とともに回転する回転構造体、及び、前記回転多面鏡と前記回転構造体とが配設される基板で構成される光偏向器と、
前記光偏向器が配設される光学箱と、
を有し、
前記光学箱には前記一方が挿入される穴が設けられており、前記穴に前記一方を挿入した状態で、前記基板が前記光学箱にネジ留めされることにより、前記光偏向器が前記光学箱に固定される光学走査装置において、
前記基板が前記光学箱に固定される際に最初にネジ留めされるネジ留め部を中心として、前記基板が前記最初にネジ留めされるネジの回転方向に移動するのを規制する規制部が前記光学箱に設けられており、
前記最初にネジ留めされる際に、前記穴に挿入された前記一方は、前記穴内で前記ネジ留め部を中心として揺動可能であることを特徴とする。
本発明によれば、軸倒れの調整機能を有さずとも、光偏向器を光学箱に組付けた時点での軸倒れを低減させることができる光学走査装置を提供することが可能となる。
実施例1において光学走査装置が適用された画像形成装置を示す概略断面図 実施例1の光学走査装置の構成を示す概略斜視図 実施例1の光学走査装置に具備された光偏向器の内部構成を示す概略断面図 光学走査装置の概略斜視図 光学走査装置の概略斜視図 光学走査装置の概略上面図 光学走査装置の概略断面図 実施例1における光学箱の概略上面図 実施例2における光学箱の概略上面図 実施例2における光学走査装置の概略断面図 実施例3における光学走査装置の概略上面図 実施例4における光学走査装置の概略斜視図 実施例4における光学走査装置の概略上面図 実施例4において回転軸の軸倒れ角度を表した分布図 実施例5における光学走査装置の概略上面図
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
図1は、本発明の実施例1に係る光学走査装置が適用された画像形成装置101を示す概略断面図である。102は光学走査装置であって、光学台103に設置されている。光学台103は画像形成装置101の筐体の一部である。
画像形成装置101には、その他に記録材Pを載置して給送する給送部104、給送ローラ105、転写手段としての転写ローラ106、定着手段としての定着器107、プロセスカートリッジ108等を有する画像形成手段が設けられている。
プロセスカートリッジ108には、像担持体としての感光ドラム109が設けられており、画像形成手段によりトナー像が感光ドラム109上に形成される。感光ドラム109は、記録材搬送経路を挟んで転写ローラ106に対向する位置に配置されている。
記録材Pは、給送部104から給送ローラ105によって給送され、転写ローラ106により感光ドラム109上に形成されたトナー像が転写される。その後、記録材P上のトナー像は、定着器107における熱と圧力によって記録材Pに定着される。トナーが定着した記録材Pは排出ローラ110によって画像形成装置101の外に出力される。
図2は、本実施例における光学走査装置102の構成を示す概略斜視図である。
光源装置111から出射されたレーザビームL(二点鎖線)は、シリンドリカルレンズ112によって副走査方向のみ集光され、黒色樹脂等から成る光学箱113に形成された光学絞り114によって所定のビーム径に制限される。このようにして、回転多面鏡115のレーザビーム反射面116に主走査方向に長い線状に集光される。
回転多面鏡115は、光偏向器117によって回転駆動され、入射したレーザビームLを偏向走査する。偏向されたレーザビームLは、走査レンズ(fθレンズ)118を通過後、感光ドラム109上(被走査面上)に集光(結像)、走査されることで、感光ドラム109上に静電潜像が形成される。光学箱113の上部開口は、樹脂や板金製の光学蓋119によって閉塞されている。
図3は、本実施例における光学走査装置102に具備された光偏向器117の内部構成を示す概略断面図である。
回転多面鏡115を回転させる駆動モータは、軸受120に支承された軸部材としての
回転軸121を有する。また、回転軸121は、座面122及びヨーク123とカシメ等で一体的に結合され、さらにヨーク123にロータマグネット124を備えて構成されたロータ125を具備している。
また、鉄製の回路基板126にステータコア127及びステータコイル128を固定して構成されたステータ129も備えている。また、軸受120は、回路基板126に対して垂直にカシメ等で一体的に結合されている。回転多面鏡115は、座面122に固定され、回転軸121及びロータ125等と一体的に回転する。ここで、回路基板126は鉄製に限るものではなく、紙フェノールやガラスエポキシ等のプリント基板と、金属プレートの組み合わせであっても良い。
また、回路基板126の裏側にはロータ125を回転支持するための軸受120が突出しており、軸受120は、光学走査装置102に組付けられた際に、光学箱113に設けられた後述の嵌合穴内で揺動可能に設けられている。ここで、軸受120、回転軸121、座面122、ロータ125、及びステータ129は、回転多面鏡115を回転自在に保持する回転構造体に相当する。光偏向器117は、この回転構造体、回転多面鏡115、及び回路基板126で構成されている。
本実施例においては、規制部としてのボス136と、軸受120を挿入するための嵌合穴139とが、光学箱113に設けられていることを特徴とする。
まず、本実施例の特徴的な構成であるボス136について説明する。
本実施例において軸受120は、光学箱113に設けられた嵌合穴139内で揺動可能であるが、ボス136について説明する便宜上、図4〜7を用いた以下の説明では、光学箱113に設けられた嵌合穴131と、軸受120とが嵌合するものとして説明する。この嵌合によって、光偏向器117は光学箱113に位置決めされる。
図4は、光学走査装置102の概略斜視図であり、光学箱113に光偏向器117を組み付ける様子について説明するためのものである。
光偏向器117は、光学箱113に設けられた嵌合穴131と軸受120の嵌合によって位置決めされ、光学箱113内に配設される。光偏向器117は、ビス(ネジ)132a,132b,132cによって、回路基板126上に設けられたビス孔(ネジ留め部)133a,133b,133cを介して光学箱113上に設けられた座面(ネジ留め部)134a,134b,134cに固定される。このように、回路基板126上に設けられた複数のビス孔にビスが挿入されて、回路基板126が光学箱113にネジ留め(締結)されることにより、光偏向器117が光学箱113に固定される。ここで、ビス132a,132b,132cは右ネジである。
一般に、複数のビスを締結する(ネジ留めする)際、被締結部品の位置決め部に近く、かつ被締結部品の中心に近いほうから順にビスを締結する。これは、被締結部品に発生する歪みを最小に抑えるためである。なお、被締結部品としては、回路基板126が相当する。したがって、ビス締結はビス132a,ビス132b,ビス132cの順に行われる。
図5は、光学走査装置102の概略斜視図である。以下に、図5を用いて、一本目に(最初に)ビス132aを用いて光偏向器117を締結する際の、軸受120が光学箱113に与える荷重とその方向について説明する。ここで、ビス孔133a及び座面134aは、光偏向器117が光学箱113に固定される際に最初にネジ留めされるネジ留め部に相当する。
ビス132aで光偏向器117を固定する場合、光偏向器117(回路基板126)は締結される瞬間に、図中矢印の方向にトルクT1を受ける。このトルクT1は、ビス13
2aのヘッダー(頭部)の一部と被固定部である回路基板126との摩擦により発生するものである。
光偏向器117(回路基板126、軸受120)はトルクT1を受け、図中矢印A1で示すようにビス132a(ビス孔133a)を中心として時計周りに回転する。この回転に伴って、光偏向器117の軸受120は嵌合穴131の側壁135と接触する。このとき、軸受120は光学箱113に荷重f1を与え、その荷重f1の反力を受ける。
荷重f1の方向は、以下の通りである。
ビス孔133a(座面134a)の中心軸と同軸で嵌合穴131の中心軸を通る仮想円筒をC1とする。次に、仮想円筒C1と嵌合穴131内周円筒の2つの交線のうち、嵌合穴131中心軸が仮想円筒C1の側面上を、ビス孔133aを通るビス132aの挿入方向から見てビス締め方向に進んだ(回転した)際に一致する交線をK1とする。交線K1のうち回路基板126に近い最も上側の点をK2とする。点K2における仮想円筒C1の接線で、かつ仮想円筒C1の中心軸に垂直である方向であり、且つ嵌合穴131から遠ざかる方向が荷重f1の方向である。
図6は、光学走査装置102の概略上面図であり、光学箱113に設けられたボス136の位置と、図5を用いて説明した一本目にビス132aを締結した際の、回路基板126が光学箱113に与える荷重とその方向について説明するための図である。
光学箱113には、回路基板126の端部と接触する本実施例の特徴であるボス136が設けられている。ボス136は、一本目のビス132aの締結が行われる際に、ビス孔133aを中心として、ビスの回転方向に回路基板126が移動するのを規制するためのものである。
本実施例ではボス136は、一本目のビス132aを締結する座面134aと嵌合穴131の近くであり、且つ座面134aから嵌合穴131を見て(ビス132aから回転軸121を見て)右側に位置する回路基板126の端部で接触する位置に設けられている。
ここで、回路基板126の端部とボス136が接触する点をK3とする。また、ビス132aを中心とし、点K3を通る仮想円をD1とする。
先述のとおり、一本目のビス132aを締結すると、回路基板126は図中矢印A1の方向に回転する。このとき、ボス136は回路基板126から荷重f3を受け、それにより回路基板126の端部へ反力f4を与える。この荷重f3及び反力f4の方向は、点K3における円D1の接線方向となる。この反力f4により、回路基板126はトルクT1による連れ回り及び軸受120(図3参照)への荷重を低減することができる。
次に、図7を用いて、軸受120が光学箱113より受ける反力f2について詳しく述べる。
図7(a)は、光学走査装置102の概略断面図である。図7(a)は、図6において、仮想円筒C1の接線で、点K2を通る直線で切り取った断面を矢印B1方向から見たものを簡略化したものである(図5参照)。また、図7(b)は、図7(a)に示す光学走査装置102に対する比較例として、ボスが設けられていない光学走査装置を示す概略断面図である。図7(b)に示す光学走査装置における光学箱以外の構成部分においては、説明の便宜上、図7(a)に示す本実施例の光学走査装置と同一の符号を付している。なお、図7では説明の便宜上、軸受、嵌合穴や当接部材の隙間を誇張して表現している。
図7(a)に示すように、上述したトルクT1(図5,6参照)により、回路基板126、回路基板126と一体化した軸受120、ロータ125が図中矢印A1方向に移動し、交線K1において、軸受120は嵌合穴131の側壁135と接触する。接触後も光偏向器117は図中矢印A1方向に移動しようとするため、交線K1のうち、最も上側の点
K2で軸受120は側壁135に荷重f1を与え、その反力f2を受ける。また、このとき、回路基板126の端部は光学箱113に設けられたボス136と点K3で接触している。回路基板126が図中矢印A1方向に移動しようとする為、軸受120と同様に、回路基板126の端部は点K3でボス136にf3を与え、その反力f4を受ける。
本実施例では、軸受120が受ける反力f2と、回路基板126が受ける反力f4が同等程度の場合においての荷重関係について図示したが、光学箱113の寸法精度のばらつきなどに応じて、荷重関係は変化する。例えば、回路基板126が図中矢印A1方向に回転したとき、光学箱113の寸法のばらつきにより、軸受120が嵌合穴131の側壁135と接触するのに対して回路基板126がボス136と接触するタイミングが先になる場合、荷重関係はf4>f2となる。
ここで、回転軸121の中心(軸心)と回路基板126の交点をnとする。点K2は、トルクを受ける平面、すなわち回路基板126の上面に対して上下方向の位置が下にズレている(図5参照)。よって、軸受120は反力f2という点nを中心としたモーメントを受けることとなり、回転軸121は図中左方向に角度αだけ倒れる。
この角度αの値は、光偏向器117が受けるトルクのばらつきに応じて大きくなってしまう。
このトルクのばらつきは、ビス132a(図6参照)のヘッダーの直角度や、摩擦を発生する箇所の表面に付着している油脂、表面硬度、表面処理などの状態により、摩擦係数が大きくばらつくことに起因する。
一方、図7(b)で示す従来の光学走査装置のように、本実施例の特徴的な構成であるボス136を有していない光学走査装置の場合、トルクT1(図6参照)を受けた回路基板126は図7(a)の場合に比べ大きく連れ回る。このため、光学箱137が軸受120に与える荷重f5は図7(a)で示した荷重f1に対して大きく、よって軸受120が受ける荷重f6も図7(a)で示したf2に対して大きくなる。
図7(b)で示す従来の光学走査装置においても、先述したように、軸受120は点nを中心としたモーメントを受けることとなり、回転軸121は図中左方向に角度βだけ倒れる。このとき、f6>f2の関係より、回転軸の倒れ角度はβ>αという関係になる。
以上のように、軸倒れの発生原因の一つは、ビス締結時の軸受が受ける荷重である。本実施例では、この軸受が受ける荷重を低減させることにより、軸倒れのばらつきを小さく抑えるものである。
すなわち本実施例では、ボス136は、一本目のビス132aを締結する座面134aと嵌合穴131の近くであり、且つ、座面134aから嵌合穴131を見て右側に位置する回路基板126の端部で接触する位置に設けられている。また、ボス136は、ビス締結時に軸受120が光学箱113より受ける荷重の方向の延長方向で、回路基板126の端部との交点の位置に設けられるとより好ましい。
次に、本実施例のもう1つの特徴的な構成である嵌合穴139について説明する。
図8は、本実施例における光学箱113の概略上面図である。図8においては、軸受120の嵌合位置を破線E1、回路基板126の位置を破線E2で示している。
光学箱113に設けられた嵌合穴139は、上述した嵌合穴131に対し、上述の荷重f1方向に長い長穴となっている。回路基板126の表面において、嵌合穴139を回転軸121の軸方向に投影した投影形状(投影像)は、ビス孔133a(孔中心)を中心とし回転軸121(軸心)を通る仮想円の、回転軸121における接線方向(荷重f1方向)に延びた長穴形状となっている。これにより、軸受120に接線方向(荷重f1方向)
方向の荷重が作用した場合、嵌合穴139の側壁に接触するようなことはなく、軸受120を嵌合穴139内で(嵌合穴139に沿って)揺動させることができる。
このような構成により、上述のトルクT1によって回路基板126(軸受120)が、矢印A1方向に回転しても、軸受120は、嵌合穴139の側壁から荷重を受けることがなくなるため、軸倒れをより小さく抑えることができる。
本実施例によれば、ボス136を設けるとともに、嵌合穴139を荷重f1方向に長い長穴としたことにより、ビス締結時に発生する軸倒れを低減することができる。したがって、軸倒れのより小さい光学走査装置をより安定的に供給することができ、軸倒れが原因である画像不良を防止することができる。
ここで、本実施例では、位置決め部に近く、かつ回路基板126の重心に近いビス孔からビスを締結する場合について説明した。しかし、最初に締めるビスの位置は、回路基板126の位置決め部や、回路基板126の重心に最も近くなくてもよく、ボス136は、最初に締めるビスの位置と軸受120の位置に応じた箇所に適宜配置されるものであればよい。
また、光偏向器117において、回転軸121から回路基板126の端部までの寸法をγとし、光学箱138において、嵌合穴139からボス136までの寸法をδとする。本実施例においては、寸法γ及び寸法δを精度良く保障することで、図4を用いて説明した、軸受120を光学箱113の嵌合穴131に嵌合する場合と同等の精度にて位置決めを行うことができる。
また、本実施例では、回路基板126上の複数のビス孔に複数のビスがそれぞれ締結され、回路基板126が光学箱113にネジ留めされる場合について説明したが、これに限るものではない。すなわち、1本のビスのみで回路基板126が光学箱113にネジ留めされる場合であっても、本発明を好適に適用することができる。
また、本実施例では、ボス136が光学箱113と一体成形されたものについて説明したが、別体でも良く、光学箱成形後にSUSピンなどを圧入するなどとしてもよい。
以下に、実施例2について説明する。
本実施例においても実施例1と同様に、光偏向器117をビス132aから締結した場合について説明する。なお、上述した実施例1と説明の重複する構成部分については同一の符号を付して説明を省略する。
図9は、本実施例における光学箱201の概略上面図である。
図9において、回路基板126(図6参照)の固定位置を破線E3で示している。光学箱201には、光偏向器117の軸受120(図3参照)を挿入(嵌合)するための嵌合穴202と、光偏向器117の連れ回りを抑制するための規制部としてのボス203が設けられている。
嵌合穴202は、座面204を中心とし、光偏向器117の回転軸121中心(軸心)を通る円C2の円弧形状をなしており、光偏向器117の軸受120が挿入され、円C2の半径方向を位置決めするためのものである。
また回路基板126の表面において、嵌合穴202を回転軸121の軸方向に投影した投影形状(投影像)は、ビス孔133a(孔の中心)を中心とし回転軸121(軸心)を通る仮想円(円C2)に沿って形成された円弧形状となっている。
そして、軸受120は、嵌合穴202を円弧方向に揺動可能に構成されている。
本実施例においてボス203は、実施例1と同様に一本目のビスを締結する座面204と嵌合穴202の近くであり、且つ、座面204から嵌合穴202を見て右側の回路基板126の端部、つまり破線E3上の点K4で接触する位置に設けられている。
ここで、光偏向器117において、回転軸121から回路基板126の端部までの寸法をεとし、光学箱201において、嵌合穴202からボス203までの寸法をζとする。
本実施例においては、寸法ε及び寸法ζを精度良く保障することで、実施例1における、軸受120を光学箱113の嵌合穴131(図4参照)に嵌合する場合と同等の精度にて位置決めを行うことができる。
次に、図10を用いて本実施例の効果について説明する。
図10は、本実施例における光学走査装置の概略断面図である。図10は、回転軸121中心と点K4を通る直線v2で切り取った断面を矢印B2方向から見た概略図である(図9参照)。
上述したトルクT1(図5,6参照)により、回路基板126、回路基板126と一体化した軸受120、ロータ125が図10に示す矢印A2方向に移動する。軸受120は円弧状の嵌合穴202に沿って移動するため、軸受120は光学箱201とは基本的に接触せず、大きな荷重を受けることがない。また、回路基板126の端部は光学箱201に設けられたボス203と点K4で接触している。そのため、回路基板126が矢印A2方向に移動しようとする際、回路基板126の端部は点K4でボス203にf7を与え、その反力f8を受ける。
つまり、上述したトルクT1により移動する回路基板126はボス203により所望の位置に位置決めされ、また、光偏向器117に掛かる荷重は回路基板126の端部に掛かるf8のみとなる。このため、軸受120は外部から荷重をほとんど受けず、軸倒れを極力低減することが出来る。
また、このとき、回路基板126の端部にはトルクT1によって生じる荷重が略全て掛かることになるが、回路基板126は鉄製であり、また、端部から垂直方向に荷重が掛かるので、回路基板126は座屈等の変形を起こしにくい。そのため、回路基板126に直接固定された軸受120の姿勢が回路基板126の撓みによって倒れることも無く、光偏向器の軸倒れが発生することはない。
以下に、実施例3について説明する。
本実施例においても、上述実施例1,2と説明の重複する構成部分については同一の符号を付して説明を省略する。
図11は、本実施例における光学走査装置の概略上面図であり、光学箱301に設けられた規制部としてのボス304の位置と、一本目のビス132aを締結した際の、回路基板303が光学箱301に与える荷重とその方向について説明するための図である。
光学箱301には光偏向器302の回路基板303の端部と接触するボス304が設けられている。ボス304は、一本目に締結するビス132aと回転軸121の近くであり、且つ、ビス132aから回転軸121を見て右側の回路基板303の端部で接触する位置に設けられている。ここで、回路基板303の端部とボス304が接触する点をK5とする。また、ビス132aを中心とし、点K5を通る仮想円をD2とする。
ここで、本実施例における光偏向器302の特徴について説明する。
図11に示すように、光偏向器302の回路基板303において、ビス132aを締結
するためのビス孔307の位置は、先述の点K5を有する回路基板303の辺308と同一直線上に設けられている。
本実施例では、回路基板303において点K5を有する部分を辺308としているが、これに限らず、回路基板303のうち点K5(ボス304と接触する部分)が、ビス132aの軸を含む仮想平面上に存在するものであればよい。
次に、光偏向器302及び光学箱301にかかる荷重について説明する。
一本目のビス132aが締結されると、回路基板303は、トルクT1(図5,6参照)を受け、図11に示す矢印A3の方向に回転する。このとき、ボス304は回路基板303から荷重f9を受け、それにより回路基板303の端部へ反力f10を与える。
この荷重f9及び反力f10の方向は、点K5における円D2の接線方向となる。反力f10を受ける回路基板303の辺308は、荷重方向に対して垂直となっているため、荷重f9は辺308に対して垂直に荷重を掛けることができる。
これにより、ボス304は荷重f9に対してロス無く反力f10を回路基板303に与えることができ、トルクT1に対してより効果的に反力f10を作用させることができる。このため、他の方向や部材への荷重を極力低減することができ、より効果的に、ビス締結時に発生する軸倒れを低減することができる。
本実施例においては、光学箱に設けられた嵌合穴については特に説明していないが、本実施例の光学箱301には、実施例1,2で説明した何れかの形態の嵌合穴が設けられるものであればよい。
以下に、実施例4について説明する。
本実施例においても、上述実施例1〜3と説明の重複する構成部分については同一の符号を付して説明を省略する。
図12は、本実施例における光学走査装置の概略斜視図であり、光学箱401に光偏向器117を組み付ける様子について説明するための図である。
本実施例においては、実施例1に対し、光偏向器117の軸受120(図3参照)が、光学箱401とは嵌合していない(接触していない)点が異なっており、本実施例の規制部としてのボス403は、実施例1同様の位置に設けられている。
すなわち本実施例では、光学箱401に光偏向器117の軸受120(図3参照)を大きく逃げる凹部405を設ける構成としている。
本実施例においては、光学箱401に設けられたボス402,403,404によって回路基板126の端部が位置決めされることで、光偏向器117が光学箱401に位置決め固定される。
ここで、本実施例では、光学箱401に凹部405を設ける構成としたが、これに限るものではなく、光偏向器117を固定する座面の高さを高くして、軸受120(図3参照)が光学箱に触れない構成であってもよい。
本実施例によれば、光偏向器117を固定する際に、軸受120は光学箱401に触れずに回路基板126のみで位置決めを行うことができ、軸受120(図3参照)に荷重を掛けることなく光偏向器117を位置決め、固定することができる。このため、軸倒れを小さく抑えることができる。
図13は、本実施例における光学走査装置の概略上面図である。
図13で示すように光偏向器117において、回転軸121の中心から回路基板126
の端部までの寸法をκ及びη、光学箱401において、回転軸121の中心からボス402までの寸法をσ、回転軸121の中心からボス403,404までの寸法をξとする。本実施例においては、寸法κ,η、寸法σ、寸法ξを精度良く保障することで、実施例1の軸受120を光学箱113の嵌合穴131(図4参照)に嵌合する場合と同等の精度にて位置決めを行うことができる。
以下に、本実施例の効果について実験を行うことにより検証したので、その結果について説明する。
図14は、光学箱401に光偏向器117をビス固定し、回転軸121を上方から見たときの、回転軸121の軸倒れ角度を表した分布図である。尚、ビスを締める順序は実施例1で説明したとおりである。図中の△プロットは、従来例における回転軸121の軸倒れ角度を表した分布であり、●プロットは、本実施例における回転軸121の軸倒れ角度を表した分布である。
図14からわかるように、従来例における光学走査装置では、ビス締結時に軸受が荷重を受け、軸倒れ角度が大きく、またばらつきも大きくなっている。一方、本実施例における光学走査装置では、ビス締結時に軸受120は荷重を受けないため、軸倒れ角度は小さく、また、ばらつきも低減されていることがわかる。
このように、軸受120が受ける荷重によって軸倒れ角度及びばらつきは大きく左右され、本実施例のように、軸受120に荷重を掛けない構成にすることによって軸倒れ角度及びばらつきを低減することができる。
なお本実施例においても実施例3のように、回路基板126において、一本目のビス132aを締結するためのビス孔の位置が、回路基板126の端部とボス403が接触する点(実施例3の点K5に相当)を有する回路基板126の辺と同一直線上にあってもよい。
以下に、実施例5について説明する。
本実施例においても、実施例1と同様に、光偏向器をビス132aから締結した場合について説明する。なお、上述実施例1〜4と説明の重複する構成部分については同一の符号を付して説明を省略する。
図15は、本実施例における光学走査装置の概略上面図であり、光学箱501に設けられた規制部としてのボス509の位置について説明するための図である。尚、図15においては、光偏向器の回路基板508は、説明の便宜上、破線で示している。また本実施例においても実施例1同様、ボス509は、一本目に締結するビス132aと回転軸121の近くであり、且つ、ビス132aから回転軸121を見て右側の回路基板508の端部で接触する位置に設けられている。
図15において、光学箱501に組み付けられた光源装置502から照射されるレーザ光束方向503と走査レンズ504の光軸方向505のなす角の2等分線を直線506とする。
ここで、光学走査装置の光学系においては、光偏向器の軸(実施例1の回転軸121に相当)が直線506方向に倒れると、スポット形状が悪化することが懸念されている。
そこで、本実施例では、光偏向器の回路基板508の端部と、直線506の交点を有する回路基板508の辺に接触するようにボス509を設けたことを特徴としている。すなわち、ボス509を含み光偏向器の軸方向に直交する仮想平面にて、光源装置502から出射された光束が回転多面鏡に到達するまでの光路と、走査レンズ504の光軸とを前記
軸方向に投影した2つの投影線がなす角の2等分線上にボス509が位置している。
このことで、光偏向器の回路基板508を光学箱501にビス締めする際に生じる軸倒れを低減することができ、より効果的にスポット形状の悪化を防ぐことができる。
また、光学箱501には、光偏向器の軸受と嵌合する嵌合穴510が設けられている。このとき、図15に示すように、嵌合穴510は直線506方向に長穴形状に構成され、ボス509が接触する回路基板508の辺が、直線506に対し直交するように構成されるものであるとよい。
このような構成により、軸受に掛かる直線506方向の荷重をより効果的に低減することができ、直線506方向への光偏向器の軸倒れをより効果的に低減することができる。
ここで、光学箱501の嵌合穴に関しては、上述した図15に示す嵌合穴510の形態に限るものではない。例えば、実施例1,2で説明したような嵌合穴を適用してもよく、実施例1,2で説明したような嵌合穴と、嵌合穴510を組み合わせた形態であってもよく、実施例4のように、光偏向器の軸受が、光学箱501とは嵌合しない構成であってもよい。
本実施例においても実施例4のように、回路基板508において、一本目のビス132aを締結するためのビス孔の位置が、回路基板508の端部とボス509が接触する点(実施例4の点K5に相当)を有する回路基板508の辺と同一直線上にあってもよい。
また、上述した実施例1〜5においては、相対的に回転する軸部材及び軸受のうちの一方として軸受が回路基板に固定され、他方として軸部材が回転多面鏡とともに回転する場合について説明したが、これに限るものではない。すなわち、回路基板に軸部材が固定され、軸受が回転多面鏡とともに回転する形態であっても、本発明を好適に適用することができる。
111…光源装置、113…光学箱、115…回転多面鏡、117…光偏向器、120…軸受、121…回転軸、126…回路基板、132a…ビス、133a…ビス孔、136…ボス

Claims (6)

  1. 光源から出射された光束を偏向走査する回転多面鏡、相対的に回転する軸部材及び軸受を有し前記回転多面鏡を回転自在に保持する回転構造体であって、前記軸部材及び前記軸受のうち一方が固定され他方が前記回転多面鏡とともに回転する回転構造体、及び、前記回転多面鏡と前記回転構造体とが配設される基板で構成される光偏向器と、
    前記光偏向器が配設される光学箱と、
    を有し、
    前記光学箱には前記一方が挿入される穴が設けられており、前記穴に前記一方を挿入した状態で、前記基板が前記光学箱にネジ留めされることにより、前記光偏向器が前記光学箱に固定される光学走査装置において、
    前記基板が前記光学箱に固定される際に最初にネジ留めされるネジ留め部を中心として、前記基板が前記最初にネジ留めされるネジの回転方向に移動するのを規制する規制部が前記光学箱に設けられており、
    前記最初にネジ留めされる際に、前記穴に挿入された前記一方は、前記穴内で前記ネジ留め部を中心として揺動可能であることを特徴とする光学走査装置。
  2. 前記基板の表面において、前記穴を前記軸部材の軸方向に投影した投影形状は、前記ネジ留め部を中心とし前記軸部材を通る仮想円の、前記軸部材における接線方向に延びた長穴形状であることを特徴とする請求項1に記載の光学走査装置。
  3. 前記基板の表面において、前記穴を前記軸部材の軸方向に投影した投影形状は、前記ネジ留め部を中心とし、前記軸部材の軸心を通る仮想円に沿って形成された円弧形状であることを特徴とする請求項1に記載の光学走査装置。
  4. 前記光学箱と前記一方とは、接触しないことを特徴とする請求項1に記載の光学走査装置。
  5. 前記規制部に接触して移動が規制される前記基板の部分が、前記ネジ留め部をネジ留めするネジの軸を含む仮想平面上に存在することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光学走査装置。
  6. 前記光学箱には、前記回転多面鏡により偏向走査された光束を被走査面上に結像させる走査レンズが設けられ、
    前記規制部を含み前記軸部材の軸方向に直交する仮想平面において、前記光源から出射された光束が前記回転多面鏡に到達するまでの光路と、前記走査レンズの光軸とを前記軸方向に投影した2つの投影線がなす角の2等分線上に前記規制部が位置していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光学走査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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