JP4894851B2 - 光学走査装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

光学走査装置及びこれを用いた画像形成装置 Download PDF

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本発明は、光学走査装置及びこれを用いた画像形成装置に関する。
通常、カラー画像が形成可能な画像形成装置では感光体ドラム等の像保持体へ潜像を形成するための露光方式として半導体レーザからの光束を像保持体上で結像させる光学走査装置を用いることがある。このような光学走査装置では、半導体レーザからの光束を回転多面鏡(ポリゴンミラー)で偏向する方式(ポリゴンモータを使用する方式)が採用され、光源部、光源部からの光束を偏向走査するポリゴンモータを用いた偏向走査部、光源部からの光束を偏向走査部に導き且つ偏向走査部で偏向走査された光束を像保持体上に結像する結像光学部が装置筐体に取り付けられる。中でも、偏向走査部の取り付けは重要で、ポリゴンモータが搭載された回路基板をポリゴンモータの回転軸が軸倒れしないように装置筐体に取り付ける必要があり、各種の提案がなされている。
特許文献1では、像保持体への光束位置やスポット形状の変動に対し最も敏感なポリゴンモータの軸倒れ方向に対して装置筐体への回路基板の取付箇所を設ける技術で走査レンズの長手方向に沿って取り付けることが提案されている。
また、特許文献2では、ポリゴンモータのモータ基板を装置筐体(光学フレーム)の支柱に取り付ける際、支柱の裏面側に受け座面を形成すると共に、この受け座面に治工具の受柱を合わせた状態でビス止めを行うようにすることで光学フレーム及びモータ基板での変形を防ぐようにした技術が提案されている。
更に、特許文献3では、ポリゴンモータの回路基板を装置筐体に取り付ける際、装置筐体の反りなどによって取り付け後に大きな軸倒れを生じることがあり、この取り付け後の軸倒れが所望の範囲内になるように補正部材を用いて回路基板を歪ませる技術が提案されている。
更にまた、特許文献4では、偏向装置の回路基板を装置筐体(光学ハウジング)に取り付ける際、回転軸の近傍二箇所の固定部を設けると共に、これらから離れた一箇所に受け部材を設けると共に三箇所で支持した状態で二箇所の固定部を締結し、その後受け部材を除去するようにした技術が提案されている。
特開2005−201941号公報(実施の形態1、図1) 特開2004−138771号公報(第1実施形態、図4) 特開2008−58353号公報(第一実施形態、図4) 特開2008−3231号公報(本発明の実施形態、図1)
本発明の技術的課題は、偏向走査部の取付基台を装置筐体に位置決めして取り付けるに際し、装置筐体の反りなどに起因する偏向走査部にて偏向走査される光束の照射姿勢のずれを容易に防ぎ、光束の安定した光学走査装置を提供することにある。
すなわち、本件請求項1又は2に係る発明の基本的構成は、光学要素が取り付けられる取付受部を有する装置筐体と、この装置筐体の取付受部に取り付けられ且つ光束を出射する光学要素としての光源部と、前記装置筐体の取付受部に取り付けられ且つ前記光源部から出射された光束を偏向走査する光学要素としての偏向走査部と、前記装置筐体の取付受部に取り付けられ且つ前記光源部から出射された光束を前記偏向走査部に導くと共に当該偏向走査部にて偏向走査された光束を被対象物に結像させる光学要素としての結像光学部とを備えた光学走査装置であって、偏向走査部は装置筐体の取付受部の複数箇所に取付具を介して取り付けられ且つ偏向走査された光束の照射姿勢を規制する取付基台を有し、装置筐体の取付受部は、前記取付基台の複数の取付箇所に対応して設けられ且つ取付基台の取付具が取り付けられる被取付部と、夫々の被取付部の周りに設けられ且つ当該取付箇所での取付基台の高さ位置を位置決めする位置決め部とを備え光学走査装置である。
特に、請求項1に係る発明は、夫々の位置決め部の少なくとも一つは、前記取付基台側に向かって突出する複数の位置決め突起を有すると共にこれら複数の位置決め突起のうち少なくとも一つはその突出端が曲面状に形成されており、これら複数の位置決め突起の突出端で被取付部に対する取付基台の位置決め面を形成するものである。
一方、請求項2に係る発明は、夫々の位置決め部の少なくとも一つは、前記取付基台側に向かって突出する複数の位置決め突起を有し、これら複数の位置決め突起の突出端で被取付部に対する取付基台の位置決め面を形成するものであり、更に、前記複数の位置決め部のうち一以上の位置決め部が偏向走査部による光束の偏向走査方向に沿った装置筐体の幅方向中心線に対し非対称配置されると共に、前記装置筐体は、前記複数の位置決め部のうち前記中心線に対し非対称配置された位置決め部と同様の構造として形成される擬似位置決め部を有するものである。
請求項に係る発明は、光学要素が取り付けられる取付受部を有する装置筐体と、この装置筐体の取付受部に取り付けられ且つ光束を出射する光学要素としての光源部と、前記装置筐体の取付受部に取り付けられ且つ前記光源部から出射された光束を偏向走査する光学要素としての偏向走査部と、前記装置筐体の取付受部に取り付けられ且つ前記光源部から出射された光束を前記偏向走査部に導くと共に当該偏向走査部にて偏向走査された光束を被対象物に結像させる光学要素としての結像光学部とを備えた光学走査装置であって、偏向走査部は装置筐体の取付受部の複数箇所に取付具を介して取り付けられ且つ偏向走査された光束の照射姿勢を規制する取付基台を有し、装置筐体の取付受部は、前記取付基台の複数の取付箇所に対応して設けられ且つ取付基台の取付具が取り付けられる被取付部と、夫々の被取付部の周りに設けられ且つ当該取付箇所での取付基台の高さ位置を位置決めする位置決め部とを備え、夫々の位置決め部の少なくとも一つは、被取付部を囲む周囲全体が取付基台側に向かって突出する突出段部と、この突出段部から取付基台側に向かって突出する複数の位置決め突起とを有し、これら複数の位置決め突起の突出端で被取付部に対する取付基台の位置決め面を形成するようにした光学走査装置である。
請求項に係る発明は、請求項に係る光学走査装置において、前記取付具は、被取付部に取り付けられるときに位置決め部に取付基台が押え付けられる鍔状の押え部を有し、この押え部による押え面の領域に対し位置決め部である複数の位置決め突起を対向配置した光学走査装置である。
請求項に係る発明は、請求項に係る光学走査装置において、前記複数の位置決め突起は、前記押え面の領域に対応する取付基台の反対面側領域内にある光学走査装置である。
請求項に係る発明は、請求項乃至のいずれかに係る光学走査装置において、前記位置決め突起のうち少なくとも一つはその突出端が曲面状に形成されている光学走査装置である。
請求項に係る発明は、請求項乃至のいずれかに係る光学走査装置のうち、前記複数の位置決め部のうち一以上の位置決め部が偏向走査部による光束の偏向走査方向に沿った装置筐体の幅方向中心線に対し非対称配置される態様において、装置筐体は、前記複数の位置決め部のうち前記中心線に対し非対称配置された位置決め部と同様の構造として形成される擬似位置決め部を有する光学走査装置である。
請求項に係る発明は、請求項1乃至のいずれかに係る光学走査装置において、前記光源部は複数の光束を出射する光学走査装置である。
請求項に係る発明は、帯電可能で且つトナー像を保持する一若しくは複数の被対象物としての像保持体と、光源部からの光束を偏向走査して帯電された前記像保持体に結像させる請求項1乃至のいずれかに係る光学走査装置とを備えた画像形成装置である。
請求項1に係る発明によれば、偏向走査部の取付基台を装置筐体に位置決めして取り付けるに際し、曲面状突起による取付基台の安定した位置決め支持を図りながら、装置筐体の反りなどに起因する偏向走査部にて偏向走査される光束の照射姿勢のずれを容易に防ぐと共に光束の安定化を図ることができる。
請求項2に係る発明によれば、偏向走査部の取付基台を装置筐体に位置決めして取り付けるに際し、被対象物に対する光束の偏向走査方向に対する装置筐体の反りの影響を低減しながら、装置筐体の反りなどに起因する偏向走査部にて偏向走査される光束の照射姿勢のずれを容易に防ぐと共に光束の安定化を図ることができる。
請求項に係る発明によれば、偏向走査部の取付基台を装置筐体に位置決めして取り付けるに際し、装置筐体の反りなどに起因する偏向走査部にて偏向走査される光束の照射姿勢のずれを容易に防ぐと共に光束の安定化を図ることができる。
請求項に係る発明によれば、本構成を有しない場合に比して、取付具による取り付け時の応力を全ての位置決め突起に分散させると共に取付基台での余分な歪の発生を低減することができる。
請求項に係る発明によれば、本構成を有しない場合に比して、取付具による取り付け時の応力を全ての位置決め突起全域に分散させると共に取付基台での余分な歪の発生を一層低減することができる。
請求項に係る発明によれば、本構成を有しない場合に比して、曲面状突起による取付基台の安定した位置決め支持がなされるようになる。
請求項に係る発明によれば、本構成を有しない場合に比して、被対象物に対する光束の偏向走査方向に対する装置筐体の反りの影響を低減することができる。
請求項に係る発明によれば、本構成を有しない場合に比して、偏向走査部にて偏向走査される光束の照射姿勢のずれの低減による結像特性の効果がより顕著に現れるようになる。
請求項に係る発明によれば、偏向走査部の取付基台を装置筐体に位置決めして取り付けるに際し、装置筐体の反りなどに起因する偏向走査部にて偏向走査される光束の照射姿勢のずれを容易に防ぐことができると共に光束の安定した光学走査装置を用いた画像形成装置を提供できる。
先ず、本発明が適用される実施の形態モデルの概要について説明する。
◎実施の形態モデルの概要
図1は本発明を具現化する基本的構成を有する実施の形態モデルに係る光学走査装置の概要を示す説明図であり、(a)は全体図、(b)要部斜視図である。
ここで、本発明の光学走査装置の基本的構成は、図1(a)及び(b)に示すように、光学要素が取り付けられる取付受部1aを有する装置筐体1と、この装置筐体1の取付受部1aに取り付けられ且つ光束を出射する光学要素としての光源部2と、装置筐体1の取付受部1aに取り付けられ且つ光源部2から出射された光束を偏向走査する光学要素としての偏向走査部3と、装置筐体1の取付受部1aに取り付けられ且つ光源部2から出射された光束を偏向走査部3に導くと共に偏向走査部3にて偏向走査された光束を被対象物に結像させる光学要素としての結像光学部4とを備えた光学走査装置であって、偏向走査部3は装置筐体1の取付受部1aの複数箇所に取付具5を介して取り付けられ且つ偏向走査された光束の照射姿勢を規制する取付基台3aを有し、装置筐体1の取付受部1aは、取付基台3aの複数の取付箇所に対応して設けられ且つ取付基台3aの取付具5が取り付けられる被取付部6と、夫々の被取付部6の周りに設けられ且つ当該取付箇所での取付基台3aの高さ位置を位置決めする位置決め部7とを備えている。
ここで、装置筐体1の取付受部1aは、光学要素が装置筐体1に取り付けられる部位を意味し、夫々の光学要素を装置筐体1に取り付ける方法は対象となる光学要素に応じて適宜選定される。また、偏向走査部3としては、代表的にはポリゴンミラー(回転多面鏡)を用いる態様が挙げられるが、例えばガルバノミラー等を揺動させる態様等であっても差し支えない。また、取付基台3aの代表的態様としては平板状の印刷配線板を用いた回路基板が挙げられるが、例えば回路を一体に形成した立体型の樹脂回路基板等であっても差し支えない。更に、装置筐体1の代表的態様としては合成樹脂製のものが挙げられるが、合成樹脂製に限られず、例えば亜鉛ダイカスト等を用いるものであってもよい。
また、被取付部6としてねじ切りの施されていない単なる孔が用いられる場合に取付具5を取り付ける観点から、取付具5の代表的態様としてはタッピンねじが挙げられるが、これに限られず、取付基台3aが装置筐体1に強固に取り付けられるものであればよく、例えばねじ、はとめ、ブッシング等を用いるようにしてもよい。更には、取付基台3a自体がこのような取付具5を備えるものであっても差し支えない。そして、取付具5としては、例えばワッシャ等が用いられる場合は、これらも含む。
また、被取付部6の数量は特に限定されないが、偏向走査部3を取付基台3a毎装置筐体1に安定して取り付けるには二箇所以上設ける方がよい。更に、位置決め部7が被取付部6を有するものであっても差し支えない。そして、位置決め部7は、被取付部6の周りに設けられ且つ取付箇所での取付基台3aの高さ位置を位置決めするものであればその形状は特に限定されないが、少なくとも一箇所は被取付部6の周りに複数の位置決め突起8を有するものあるいは突出段部上に複数の位置決め突起8を有するものであればよい。
そして、位置決め突起8としては複数あればよいが、位置決めの安定性を図る観点からすれば三個設ける方がよい。
図2は、位置決め部7の拡大図を示すもので、(a)は図1で示した本発明に関連する関連発明としての位置決め部7であり、夫々の位置決め部7の少なくとも一つは、取付基台3a側に向かって突出する複数の位置決め突起8を有し、これら複数の位置決め突起8の突出端で被取付部6に対する取付基台3aの位置決め面を形成するものとなっている。
また、(b)は本発明による位置決め部7の実施の形態モデルを示したもので、夫々の位置決め部7の少なくとも一つは、被取付部6を囲む周囲全体が取付基台3a(図示せず)側に向かって突出する突出段部9と、この突出段部9から取付基台3a側に向かって突出する複数の位置決め突起8とを有し、これら複数の位置決め突起8の突出端で被取付部6に対する取付基台3aの位置決め面を形成するものとなっている。
更に(c)は、比較モデルとしての位置決め部7’を示したもので、夫々の位置決め部7’は、被取付部6を囲む周囲全体が取付基台3a側に向かって突出する環状の位置決め段部9’を有し、複数の位置決め段部9’の突出端で被取付部6に対する取付基台3aの位置決め面を形成するものとなっている。尚、この位置決め段部9’の高さは(b)の突出段部9より高くなっている。
そして、本実施の形態モデルでは、装置筐体1に対して取付基台3aを良好に位置決めするには位置決め部7の少なくとも一箇所が位置決め突起8を有する位置決め部7であればよく、位置決め突起8を備えない位置決め部7を取付基台3aの位置決め基準とし、位置決め突起8を有する位置決め部7にて当該部位の位置決め突起8の高さ調整をすることで取付基台3aを略平坦に取り付けることも可能であるが、全ての位置決め部7に位置決め突起8を備えていれば、装置筐体1の反りに対する適応性が一層向上されるようになる。
更に、このような位置決め突起8を設けることで、位置決め突起8の突出端部が取付基台3aに対し平行から少しずれた状態で取り付けられる場合にも、取付具5の取り付け時に位置決め突起8自体が変形容易であれば、位置決め突起8の一部の突出端部が変形したり、突出端部の一部が変形することで位置決め突起8の全体で応力をより均一に分散させることができ、その分、取付基台3aを取り付ける際に取付基台3aの変形が抑えられるようにもなる。
そして、突出段部9を備える態様においては、突出段部9に複数の位置決め突起8を設けることで、位置決め突起8自体の長さ(高さ)を突出段部9のない場合よりも短くすることができるようになり、位置決め突起8自体の見かけ上の剛性が高まるようになる。この場合、この突出段部9にも取付具5に対する被取付部6を形成するようにしてもよい。更に、突出段部9の形状は被取付部6を囲む周囲全域が突出する形であればよく、その外形形状はいずれであっても差し支えない。
ここで、位置決め突起8による取付基台3aの位置決め作用について説明する。
今、位置決め部7が、図3(a)のような突出段部9を備えたものとし、この突出段部9上の三箇所(P,P,P)に位置決め突起8が設けられているものとする。装置筐体1が反りのない状態で形成されたと仮定すると、(b)のように、位置決め突起8の位置決め面sは装置筐体1側の基準面sに対し略平行な位置に決まり、そのまま、三箇所の位置決め突起8の突出端による位置決め面sで取付基台3a(図示せず)が位置決めされるようになる。しかしながら、実際には装置筐体1が反った状態で形成されることが多く、(c)に示すように、装置筐体1側の基準面sが装置筐体1の反りに起因してsからs’へ変位してしまい、これに伴って、位置決め突起8による位置決め面sもs’へ変位してしまう。そのため、このような位置決め部7を用いて取付基台3aを位置決めしようとすると、取付基台3aが良好な位置に位置決めされず、取付基台3aも反るようになり、結果的に偏向走査部3にて偏向走査される光束の照射姿勢のずれ(軸倒れ)に繋がるようになる。したがって、位置決め面sを三箇所の位置決め突起8で必要な位置決め面sを構成しようとすると、例えば(d)に示すように、P位置及びP位置にある位置決め突起8を当初より長くする(図中交差斜線で示す部分)必要がある。
一方、図4に示す比較モデルでは、(a)に示すように、位置決め部7’が一つの位置決め段部9’で構成されているため、装置筐体1が反りのない状態で形成されたと仮定すると、(b)のように、位置決め段部9’の位置決め面sが装置筐体1側の基準面sと略平行になり、そのまま、位置決め段部9’の突出端による位置決め面sで取付基台3a(図示せず)が位置決めされるようになる。しかしながら、実際には装置筐体1が反った状態で形成されることが多く、(c)に示すように、装置筐体1側の基準面sが装置筐体1の反りに起因してsからs’へ変位してしまい、これに伴って、位置決め段部9’による位置決め面sもs’へ変位してしまう。そのため、位置決め段部9’を(d)のように修正する必要がある。
このような装置筐体1を多数作製するには金型を用いた成形加工によってなされるが、同一金型では略同一形状の装置筐体1が作製されることから、装置筐体1の反りも全てで略同じ傾向の反りを持った状態で形成される。このような装置筐体1に対して図3で示したように位置決め突起8を修正するには金型修正を行う必要があるが、位置決め突起8自体が小さく単なる凸部の構造のため、対応する金型修正も容易になされるようになる。例えば図3(d)のような修正を行う場合には、P,P位置の位置決め突起8に対応する金型部分をフライス加工等で例えば円柱状の凹部が形成されるように追加孔開けするようにすればよく、金型の修正作業も容易になされるようになる。また、三箇所の位置決め突起8の突出端は基準面s’に対し斜めになるようにしてもよいが、基準面s’に平行であっても取付基台3aの位置決め面sとして適用可能であり、その分、金型修正も簡略化されるようになる。
一方、このような金型修正を図4のような位置決め段部9’を持った構成のもので行おうとすると、図4(d)に示すように、位置決め段部9’の広い面積の突出端全面を修正する必要があり、この全面で位置決め面sを構成するようにしなければならない。それには、位置決め段部9’に対応する金型凹部を彫り込み方向に対して斜めな平面ができるように加工する必要があり、また、修正部分の面積も広がるため、面全域の平面度を精度よく加工しなければならず、金型の修正作業自体が複雑になる。よって、本実施の形態モデルでの位置決め突起8が有効なものであることが理解される。
また、本実施の形態モデルでは、図1に示すように、取付具5にて取付基台3aを装置筐体1に取り付ける際、取付具5による取付基台3aの変形を少なくする観点から、取付具5は、被取付部6に取り付けられるときに位置決め部7に取付基台3aが押え付けられる鍔状の押え部を有し、この押え部による押え面の領域に対し位置決め部7である複数の位置決め突起8を対向配置することが好ましい。このことにより、位置決め突起8の突出端で取付具5による負荷を分散して受けとめるようになり、取り付けられる取付基台3aでの歪の発生が抑えられるようになる。更に、この場合には、複数の位置決め突起8は、前記押え面に対応する取付基台3aの反対面側領域内にあることが好ましい。このように夫々の位置決め突起8が取付基台3aに接触する接触領域が全て取付具5の押え面に対応する領域内にあるようにすることで、取付具5による取り付け時の応力が全ての位置決め突起8の全域に亘って分散されるようになり、取付基台3aでの歪発生を一層抑えるようになる。仮に、位置決め突起8が取付具5の接触領域より外側に位置する場合には、取付具5を取り付ける際の応力によって取付基台3aの微小変形が生じるようになり、偏向走査部3にて偏向走査される光束の照射姿勢のずれ(軸倒れ)を来す虞がある。
また、位置決め突起8による取付基台3aの位置決めを良好にする観点から、位置決め突起8のうち少なくとも一つはその突出端が曲面状に形成されていることが好ましい。位置決め突起8が曲面状であることで、位置決め突起8の突出端と取付基台3aとの接触が点接触に近似されるようになり、取付基台3aの位置決めがより良好になされるようになる。このとき、曲面状としては例えば半球状であってもよいし、他の曲面状であってもよく、更に、全ての位置決め突起8がこのような曲面状となっている方が好適である。
また、装置筐体1を作製する際、被対象物に対する光束をより安定化させるため、成形時の金型での材料の流れや冷却速度を考慮して成形後の装置筐体1の反りを低減する観点から、複数の位置決め部7のうち一以上の位置決め部7が偏向走査部3による光束の偏向走査方向に沿った装置筐体1の幅方向中心線に対し非対称配置される態様において、装置筐体1は、複数の位置決め部7のうち前記中心線に対し非対称配置された位置決め部7と同様の構造として形成される擬似位置決め部を有することが好ましい。これによれば、中心線を境に同一構造の位置決め部7が略対称に配置されるようになり、成形時の材料の流れが中心線を境に略同様になり、また、冷却時の冷却速度の傾向も同様となるため、装置筐体1での前記中心線を挟む反りの発生が低減されるようになる。また、このような場合、材料の流し込みポイントは中心線に近い部分に設けるようにする方が装置筐体1での反りの発生を一層抑えるのに好適である。尚、対称配置とは、装置筐体1の設計や作製時の誤差を含む程度の配置であることを意味する。また、同様の構造とは、全くの同一構造がなく、位置決め部7作製時の設計誤差や製造誤差等を含むことを意味する。
更に、このような偏向走査部3での軸倒れが抑えられる効果をより発揮させる観点から、光源部2は複数の光束を出射するものとすることが好ましい。複数の光束を有する光学走査装置に対して取付基台3aをより安定して装置筐体1に取り付けることで、偏向走査部3にて偏向走査される複数の光束の夫々が安定して照射され、結果的に被対象物に対する良好な結像性を確保できるようになる。
そして、以上のような光学走査装置は画像形成装置にも適用可能であり、この場合、帯電可能且つトナー像を保持する一若しくは複数の被対象物としての像保持体と、光源部2からの光束を偏向走査して帯電された像保持体に結像させる光学走査装置とを備え、この光学走査装置として上述のものを用いるようにすればよい。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明をより詳細に説明する。
◎実施の形態1
−画像形成装置の概要−
図5は本発明の基本的構成が適用された実施の形態1の光学走査装置を用いた画像形成装置を示すものである。同図において、画像形成装置10は、所謂タンデム型のカラー画像形成装置10であって、装置筐体11内に四色(例えばブラック、シアン、マゼンタ、イエロー)の作像を行う画像形成ユニット20が縦方向に延びるように設けられ、画像形成ユニット20の下方には供給用の記録材が収容された記録材供給部12を配設すると共に、画像形成ユニット20に沿って記録材供給部12からの記録材の搬送経路を設けたものとなっている。
画像形成ユニット20は、記録材の搬送方向に沿って上流側から順に、例えばブラック用、シアン用、マゼンタ用、イエロー用のトナー像を形成する各種プロセスユニットを組み込んだ四つのプロセスカートリッジ21(具体的には21a〜21d)と、これらのプロセスカートリッジ21に対して作像用の光束(光ビーム)を照射する共通の光学走査装置40とを備えている。プロセスカートリッジ21は内部に感光体ドラム22を初め、各種デバイス、例えば感光体ドラム22を帯電する帯電装置、帯電された感光体ドラム22に光学走査装置40による潜像形成を行い、この形成された潜像に対し対応する色トナーで可視像化する現像装置、感光体ドラム22上の残留トナーを清掃する清掃装置等が設けられている。
また、本実施の形態では、各プロセスカートリッジ21(21a〜21d)の感光体ドラム22(具体的には22a〜22d)に対応した箇所には四つのプロセスカートリッジ21を跨ぐように設けられた記録材搬送ベルト30が配置されている。記録材搬送ベルト30は、二つの張架ロール31,32に掛け渡され、例えば張架ロール31を駆動ロールとして循環回転するようになっている。そして、夫々の感光体ドラム22に対向する位置で記録材搬送ベルト30の裏面側には、感光体ドラム22上に形成されたトナー像を記録材搬送ベルト30によって搬送される記録材上に転写する転写装置24が設けられている。
本実施の形態の画像形成装置10での記録材搬送系は、記録材供給部12から供給された記録材が記録材搬送ベルト30の回転に合わせて上方に搬送され、装置筐体11の出口寄りに設けられた排出ロール17まで至る搬送経路18を有している。記録材供給部12には記録材を収容容器13から繰り出して一枚の記録材を下流側に向けて搬送する繰出機構14が設けられており、この繰出機構14によって一枚の記録材が通常搬送経路18に搬送されるようになっている。
通常搬送経路18には、繰出機構14より記録材搬送方向下流側で記録材搬送ベルト30より上流側に記録材を位置決めした後所定のタイミングで下流側に搬送するレジストロール15が設けられている。また、張架ロール32と記録材搬送ベルト30を挟んで対向する位置には、記録材を帯電させることで記録材搬送ベルト30に吸着させるための帯電装置33が設けられている。そして、最下流側のプロセスカートリッジ21dより更に下流側には、記録材搬送ベルト30上を搬送され図示外の剥離部材等によって記録材搬送ベルト30から剥離された記録材のトナー像を定着するための定着装置16が設けられ、例えば加熱ロールと加圧ロールによって十分な加熱及び加圧が加えられることでトナー像の定着がなされるようになっている。また、定着がなされた記録材は排出ロール17から装置筐体11の上面に設けられた記録材排出受け11aに排出収容されるようになる。
−光学走査装置の概要−
次に、本実施の形態の特徴点である光学走査装置40について説明する。
図6は本実施の形態の光学走査装置40の概要を示すもので、光学走査装置40は複数の光束を扱うマルチビーム方式のものであって、装置筐体としての光学ハウジング50内の取付受部に各種光学部品が配置されたものとなっている。また、光学ハウジング50の上方側で光学ハウジング50を支持するように設けられたシャフト41と、光学ハウジング50の下方位置から外方に突出するように設けられたボス42とが、画像形成装置10側に設けられた図示外の受部に位置決め支持されることで、画像形成装置10内に光学走査装置40が安定して設置されるようになっている。
光学ハウジング50は、外周を囲うように設けられた外壁51と、この外壁51の略中央全域に亘って設けられた縦壁状の仕切壁52とで構成されており、この仕切壁52にて光学走査装置40は左右二室に分かれる構成となっている。図中右側の第一室53には、四つの光源部60と、光源部60から出射された光ビームを偏向走査する偏向走査部100と、光源部60からの光ビームを偏向走査部100に導き、また、偏向走査部100に偏向走査された光ビームを四つの感光体ドラム22a〜22d上に結像させるための光学部品(光学要素)が含まれる結像光学部200とが収容されている。また、図中左側の第二室54には、第一室53からの光ビームを四つの感光体ドラム22a〜22d上に結像させる結像光学部200の残りの部分が配置されている。
つまり、本実施の形態の光学走査装置40は、先ず、第一室53に配置された各種光学部品によって、夫々の感光体ドラム22a〜22dに照射する四本の光ビームBa〜Bdを感光体ドラム22の軸方向に沿って偏向走査する。この偏向走査された四本の光ビームBa〜Bdは、仕切壁52に空けられた開口52aを通して第二室54側に導かれる。第二室54側ではここに配置された各種光学部品によって、四本の光ビームBa〜Bdの夫々が対応する感光体ドラム22a〜22dへと振り分けられるようになっている。
また、このような光学ハウジング50に対するシャフト41は外壁51と仕切壁52との交点近傍、即ち、光学ハウジング50の強度の強い箇所の近傍に設けられていることから、光学走査装置40を画像形成装置10内に設置するに十分耐性のある位置にシャフト41が配置されたものとなっている。
次に、各種光学部品について説明するが、先に、第二室54内の光学部品について説明する。開口52aを通過した光ビームBa〜Bdは、光分離多面鏡210によって夫々対応する感光体ドラム22a〜22dの配設位置に応じた方向に分離される。光分離多面鏡210によって分離された四本の光ビームBa〜Bdは適宜位置に配置された反射ミラー211a〜211dによって反射される。反射ミラー211a〜211dで反射された光ビームBa〜Bdは対応する位置に配置されたシリンダーミラー212a〜212dによって夫々対応する感光体ドラム22a〜22d上に導かれる。
次に、第一室53内の光学部品について図7を下に説明する。外壁51の段付き部には光源部60が取り付けられており、この光源部60は、光源を構成する四つの光ビームBa〜Bdを出射する半導体レーザ61a〜61dと、これらの半導体レーザ61a〜61dを駆動する駆動回路基板62にて構成され、半導体レーザ61a〜61dが駆動回路基板62に実装された状態で光学ハウジング50に取り付けられている。このとき、半導体レーザ61a〜61dはその光軸が微調整され、所望の方向に設定されるようになっている。
このような半導体レーザ61a〜61dから出射された光ビームBa〜Bdの光路には、コリメータレンズ221a〜221d及びスリット222a〜222dを介して第一反射ミラー223a〜223dが設けられ、この第一反射ミラー223a〜223dによって反射された光ビームBa〜Bdは第一レンズ系224を通って第二反射ミラー225によって更に反射され、第二レンズ系226に至る。そして、第二レンズ系226を通った光ビームBa〜Bdが偏向走査部100に達するようになる。偏向走査部100の回転多面鏡(ポリゴンミラー)113によって感光体ドラム22a〜22dの回転軸方向に偏向走査された光ビームBa〜Bdは、第一fθレンズ201、第二fθレンズ202を通って走査方向の補正が行われ、折り返しミラー203を介して第二室54内に導かれる。
−偏向走査部−
次に、光学走査装置40のうち、本実施の形態における特徴点である偏向走査部100について、更に、詳細に説明する。
図8は本実施の形態の光学走査装置40の偏向走査部100周辺を見た斜視図である。同図において、偏向走査部100は、ポリゴンモータ110と、このポリゴンモータ110が取り付けられた取付基台120とで構成され、ポリゴンモータ110は取付基台120側に取り付けられたロータ111と、ロータ111によって回転する回転軸112に取り付けられた回転多面鏡113とで構成され、仕切壁52のうち第一fθレンズ201や第二fθレンズ202が取り付けられる取付受部より一段低くなった取付受部に取付具としてのタッピンねじ130によって取り付けられている。結果的に取付基台120が三箇所で仕切壁52(光学ハウジング50に相当)に取り付けられるようになる。そして、タッピンねじ130が取り付けられる仕切壁52側には、取付箇所での取付基台120の高さ位置を位置決めする位置決め部55が設けられている(位置決め部55については後述する)。
本実施の形態の取付基台120は、ポリゴンモータ110を駆動する回路基板で構成され、この取付基台120のポリゴンモータ110が配置される位置と異なる側には図示外の配線部材が接続されるコネクタ部品121が実装されている。また、タッピンねじ130は、ポリゴンモータ110を略等間隔に挟む位置に二箇所が配置され、もう一箇所は取付基台120の端部側(本例ではコネクタ部品121側)に配置されている。
また、図9は、取付基台120が光学ハウジング50の対応する取付受部(具体的には仕切壁52)に取付られた状態を横方向から見た断面図である。同図において、ポリゴンモータ110には仕切壁52側に突出する円柱形の突起114があり、この突起114を仕切壁52に空けられた位置決め孔56に挿入することで、取付基台120の面方向に沿ったポリゴンモータ110の移動(図中左右方向の移動)が規制されるようになっている。また、仕切壁52に設けられた位置決め部55には、仕切壁52から取付基台120側に向かって突出する位置決め突起としてのボス551(後述する)が三個設けられ、これらのボス551は仕切壁52に設けられた被取付部としてのねじ締め孔57の周囲に略均等に配置されている。尚、図ではボス551を二個しか示していないが本例では三個のボス551が設けられている。ここで、ボス551の数量は三個に限られないが、取付基台120を位置決め部55にて安定して位置決めするには、三個設ける方が好適である。
また、これらのボス551の突出端は、タッピンねじ130が取付基台120に接触して取付基台120をボス551側に押える押え面の領域に対応する取付基台120の反対側面内(タッピンねじ130の投影面内)に入るようになっている。
このような構成の位置決め部55に対して、ねじ締め孔57へのタッピンねじ130による締結がなされることで、取付基台120が仕切壁52に対して位置決めされて取り付けられるようになり、ポリゴンモータ110の取付基台120高さ方向(図中上下方向)の移動が規制されるようになる。
図10は、仕切壁52に偏向走査部100を取り付ける前の状態を示すもので、三本のタッピンねじ130の夫々に対応する位置に空けられたねじ締め孔57の周囲に夫々三個のボス551が設けられている。このように、ねじ締め孔57の周囲にボス551を設けることで、ボス551によるタッピンねじ130の締め付け応力がボス551によって有効に分散され、また、ボス551を三個設けることでそれらによる位置決め面が確定するようにもなる。尚、ここでは、仕切壁52に空いた位置決め孔56も示されている。
−光学ハウジングの作製方法−
このような仕切壁52を含む光学ハウジング50の作製方法は、例えば成形材料としてABS樹脂を用いて射出成形を行うことでなされる。このような成形材料としては、ABS樹脂に限られず、光学ハウジング50として必要な性能を確保できるものを適宜選定するようにすればよい。
図11は例えば射出成形時の金型の様子を示すもので、(a)は一対の金型A,Bが成形のために型合わせされた状態、(b)は射出成形後に金型A,Bを開いた状態を示している。つまり、(a)の状態で成形材料を所定位置に設けられたゲートから流し込み、冷却後、(b)のように、金型A,Bを開放し、例えば金型A側に張り付いた成形品をエジェクターピンによって金型Aから押し出すことで成形品としての光学ハウジング50が作製される。尚、ここでは説明を簡単にするために、金型A,Bや光学ハウジング50を二次元的に表し、また、位置決め部55が二箇所で、各位置決め部55には二個のボス551を有するものとして示している。
通常、当初の金型A,Bで形成される光学ハウジング50としては成形後に明らかになる反り等の発生は想定しておらず、位置決め面は金型の開き方向に直交する方向の面であり、ボス551も開き方向と平行する方向に形成されることが予想される。そのため、金型Aには、ボス551に対応する位置に成形材料が流れ込む四箇所の凹部(A1,A2,A4,A5)と、ねじ締め孔57用の二箇所の突起(A3,A6)が設けられ、凹部の深さは同一長さとして作製されている。しかしながら、実際の成形においては、成形時の金型内での材料の流れが成形品の形状変化箇所や厚さ等によって変化し、更に、冷却速度も箇所毎に異なることから完成した光学ハウジング50では反りが生じる虞がある。このような反りに対して、成形条件を調整することである程度の改善もなされるが、反りをゼロにすることは実質困難であり、安定した反りの量や反りの発生位置が確認できた時点で成形品のボス551を含めた各部精度を要する箇所に対応する箇所の金型修正が必要となる。
すなわち、反り等の発生した光学ハウジング50では、全ての位置決め部55のボス551の高さによる位置決め面が一つの平坦面に沿って配置されなくなり、このような位置決め部55に対して取付基台120を位置決めすると、取付基台120自体が直線状(平坦)に位置決めできず、夫々の位置決め部55のボス551の高さに合った反った状態で位置決めされる。一方、偏向走査部100のポリゴンモータ110は、結像光学部200を介して感光体ドラム22に向かって左右対称(感光体ドラム22の軸方向に沿った方向)に光ビームを走査するため、光学ハウジング50の中央寄りに配置されることから、反りの影響を一層受けやすく、また、光学ハウジング50の反りによって取付基台120も反ることでポリゴンモータ110の軸倒れが生じるようになり、感光体ドラム22に対する光ビームの偏向走査が良好になされないようになる。
本実施の形態では、位置決め部55に複数(本例では三個)のボス551を設けていることから、光学ハウジング50が反った場合でもボス551の高さを簡単な調整によって修正することができる分、取付基台120を容易に直線状に取り付けられるようになり、ポリゴンモータ110の軸倒れの発生が抑えられるようになる。
図12は、金型修正の様子を示すもので、(a)のような金型Aに対し、成形後の光学ハウジング50の反り形状(図11(b)参照)から、位置決め部55のボス551の高さを合わせるために(b)のように夫々のボス551に対応する四箇所の凹部(A1,A2,A4,A5)の深さを調整する金型修正を行った後、修正された金型Aによる成形では(c)のように反りがあっても取付基台120の平坦な取り付けがなされるようになる。尚、図中符号A3,A6はねじ締め孔57用の突起である。
つまり、本実施の形態では、光学ハウジング50の反りを考慮して、先ず、高さの低いボス551が成形されるように金型Aを作製する。そして、図13(a)の拡大図に示すように、成形後の高さが低いボス551に対応する金型Aの凹部A7(図12のA4,A5に相当)に対しフライス加工等で孔開けの追加工を行って当初のボス高さLを所望のボス高さLにする。このように、ボス551の高さ調整が金型Aを削るだけで済むことから、金型修正が簡単になされるようになる。
尚、ボス551の高さを低くすることも可能で、この場合、(b)に示すように、金型Aの凹部A7に一旦金属A8を溶融や溶射等によって追加し、その後、孔開け追加工を行うことで、当初のボス高さLを所望のボス高さLにすることが可能になる。
そして、このように、ボス高さを調整した後に、金型にめっき処理等を施してその後の光学ハウジング50の成形を行うようにすればよい。
更に、本実施の形態では成形材料として合成樹脂材料(例えばABS樹脂)を用いているため、タッピンねじ130で締め付ける場合ボス551自体の変形が十分可能である。図14は、ボス551に対応した取付基台120の取り付け状態を示すもので、(a)はタッピンねじ130を締結する前の状態、(b)は締結後の状態を示す。
今、(a)のように金型修正されたボス551によって、ボス551自体の突出端が取付基台120の裏面側に対して傾斜している状態の場合、タッピンねじ130で締結するようにすると、(b)のように、ボス551の突出端のうち取付基台120に近い部分ではつぶされるようになり、図の横方向に広がるように変形する。そのため、締結後のボス551の突出端は取付基台120との密着性が一層保たれるようになり、タッピンねじ130の締結力をより一層強固に分散支持できるようになる。また、タッピンねじ130を締結する際、ねじ締め孔57の取付基台120に面する側では径の大きなタッピンねじ130が径の小さいねじ締め孔57に挿入されるために、光学ハウジング50の樹脂が上方にめくれる現象を生じるが、ボス551の高さによってこのめくれが取付基台120に直接接触して不要な歪等を発生させる虞はない。
更に、本実施の形態では、図15に示すように、タッピンねじ130の外径に比べ、ボス551の配置領域が内側になるようにすることで、タッピンねじ130の締結による締め付け応力を三個のボス551の全域に亘って分散させることができ、タッピンねじ130締結時に取付基台120に対する余分なスラスト方向の力が作用することを抑えるようになる。このようなタッピンねじ130の外径としては、タッピンねじ130単独ではなく、例えば平ワッシャ、スプリングワッシャ、菊座金等を用いるようにすれば、これらの部材の外径サイズより内側にボス551を配置するようにすれば同様の効果を生じるようになる。
そして、このようなボス551による取付基台120の位置決めを採用することで、取付基台120自体に要する剛性をこのような構成を用いないものに比べ小さくすることができ、その分取付基台120自体の厚さを薄くすることも可能になる。
尚、図15では、ボス551がタッピンねじ130の外径より内側に配置される構成を示したが、夫々のボス551の一部が外径内に配置されていれば、タッピンねじ130の締結による締め付け応力を夫々のボス551に分散させることができる分、締結時に取付基台120に対する余分な力の作用を抑えることができるようになることは言うまでもない。
また、図16は、本実施の形態の変形の形態として、位置決め部55のボス551の数量が二個のものを示している。尚、(a)は位置決め部55の斜視図を示し、(b)は平面図を示している。本形態では、ねじ締め孔57を挟んで両側に二つのボス551(551a,551b)が設けられており、いずれかのボス551に取付基台120の実質的な支持点が二箇所確保されるようになることから、安定した位置決め面の形成がなされるようになる。また、ここでは、二つのボス551(551a,551b)の大きさを異なるものとして示したが、これに限られず、例えば同じ大きさのボス551を二つ配置するようにしても差し支えなく、二つのボス551の突出端で位置決め面が一義的に決まればよい。
本実施の形態では、ボス551の高さに対応する金型修正を行うようになるため、修正作業自体が容易になり、簡単に金型修正がなされるようになる。このような金型修正に際して、より簡略化する方法としては、次のような方法が挙げられる。図17は、金型A側のボス551対応部分に入れ子ピンCを用いるようにしたものを示している。つまり、当初から精度を要するボス551の高さに対して光学ハウジング50の反りによる影響が発生することを想定して、金型Aのボス551の部分を入れ子構造とし、入れ子ピンCを出し入れすることで成形後のボス551の高さを調整することがより容易になされるようになる。
先ず、図17(a)のように、当初のボス551のボス高さがLとなるように入れ子ピンCが配置されているものとすると、成形後のボス高さはLで形成される。しかしながら、成形後の光学ハウジング50の反りなどから、ボス551の適正な高さを求め、その変更が必要な場合には金型Aでの入れ子ピンCの高さを調整する。つまり、成形後のボス551のボス高さLが高すぎる場合には、(b)に示すように、入れ子ピンCをα方向に押し出し、ボス高さがLより低いLになるようにする。一方、成形後のボス551のボス高さLが低すぎる場合には、(c)に示すように、入れ子ピンCをβ方向に押し込み、ボス高さがLより高いLになるようにする。このような入れ子ピンCの調節によってボス高さが容易に変更されるようになる。
本実施の形態では、位置決め部55にボス551を三個備える態様を示したが、取付基台120を位置決めできるものであれば例えば二個であっても差し支えなく、その際、ボス551の大きさ(突出端の大きさ)が異なるものを組み合わせるようにしてもよい。
また、位置決め部55の数量も偏向走査部100が光学ハウジング50に位置決めされる数量であればよく、二箇所であってもよいし、例えば四箇所以上であってもよい。
◎実施の形態2
図18は、本発明が適用された実施の形態2に係る光学走査装置40にて偏向走査部100を取り付ける前の状態を示すものである。同図において、本実施の形態の偏向走査部100は実施の形態1(図10参照)と同様に構成されるが、位置決め部55の形状が実施の形態1と異なるものとなっている。尚、実施の形態1と同様の構成要素には同様の符号を付し、ここではその詳細な説明を省略する。
本実施の形態の位置決め部55は、光学ハウジング50(具体的には仕切壁52)のねじ締め孔57を囲む周囲全体が取付基台120側に向かって突出する突出段部552を有し、この突出段部552に取付基台120側に向かって突出する位置決め突起としての小ボス553を夫々三個設けたものとなっている。尚、本例では突出段部552として円筒形のものを用いているがこれに限られない。
このような構成における小ボス553の作用は、実施の形態1のボス551(図10参照)と略同様であり、また、金型修正も同様になされることから、ここでは省略するが、これらの小ボス553は実施の形態1のボス551に比べ、短くできることから、位置決め部55としての剛性をその分高めることができるようになる。
本実施の形態では、位置決め部55として突出段部552上に夫々三個の小ボス553を設ける態様を示したが、小ボス553の数量は二個であっても差し支えない。更には、位置決め部55の一部に対して小ボス553を設けず、他の位置決め部55に小ボス553を設け、これらの小ボス553の修正を行うことで、取付基台120の位置決めを行うことも可能である。ただし、この場合、突出段部552のみの部位は、ポリゴンモータ110から離れた位置にある方がよい。
また、本実施の形態では、突出段部552に対してもねじ締め孔57を設けるようにしてもよいし、突出段部552にはタッピンねじ130の径より大きい孔を設け、ねじ締め孔57は光学ハウジング50側に設けるようにしてもよい。
◎実施の形態3
図19は、本発明が適用された実施の形態3に係る光学走査装置40にて偏向走査部100を取り付ける前の状態を示すものである。同図において、本実施の形態の偏向走査部100は実施の形態2(図18参照)と同様に構成されるが、位置決め部55の形状が実施の形態2と異なるものとなっている。尚、実施の形態2と同様の構成要素には同様の符号を付し、ここではその詳細な説明を省略する。
本実施の形態の位置決め部55は、ねじ締め孔57を囲む周囲全体が取付基台120側に向かって突出する突出段部552を有し、この突出段部552に取付基台120側に向かって突出する位置決め突起としての曲面状の曲面形ボス554を夫々三個設けたものとなっている。
このような構成の曲面形ボス554を用いると、タッピンねじ130を締結したときに曲面形ボス554と取付基台120とは点接触に近似されるようになり、締結時に曲面形ボス554の変形が抑えられ、取付基台120に対する接触状態がより安定化するようになる。また、このような曲面形ボス554の金型修正も実施の形態1や2と同様に行うことができ、容易に曲面形ボス554を適切な高さに調整することが可能になる。
このような曲面形状の代表例としては半球状の形状が挙げられるが、特にその形状に限られず、取付基台120との接触が略点接触になる形状であればよい。
また、本実施の形態では、突出段部552に曲面形ボス554を設ける態様を示したが、例えば実施の形態1(図10参照)のボス551の一部に対してその突出端に本実施の形態の曲面形ボス554を設けるようにしても差し支えない。このような形状のボスを含むことで、このようなボスを基準にして位置決め部55の位置決め位置が確定されるようにもなる。
◎実施の形態4
図20は、本発明が適用された実施の形態4の光学走査装置40に用いられる光学ハウジング50を示すもので、光学ハウジング50成形時の成形材料の流れや冷却速度を考慮し、光学ハウジング50自体での成形時の反り等の影響を低減するようにしたものである。同図において、(a)は一例としての光学ハウジング50の様子を示すもので、三箇所の位置決め部55が設けられ、そこに偏向走査部100が取り付けられ、また、結像光学部200の要素である第一fθレンズ201の位置を表したものとなっている。
本実施の形態では、このような構成の光学ハウジング50での位置決め部55の他に、更に(b)に示すように、三箇所の擬似位置決め部55aを設けたものとなっている。これらの擬似位置決め部55aは偏向走査部100から結像光学部200(ここでは具体的に第一fθレンズ201)へ偏向走査される光ビームの偏向方向に沿った光学ハウジング50の中心線cに対し、位置決め部55と対称の位置に配置されている。また、本実施の形態では第一fθレンズ201の中心もこの中心線c上に位置するようになっている。尚、位置決め部55及び擬似位置決め部55aの形状は略同じ形状であればよく、例えば上述の実施の形態1〜3の形状を用いるようにすればよい。
このように、位置決め部55及び擬似位置決め部55aが中心線cを中心に対称形状に配置されることで、成形時の材料の流れや、冷却時の冷却速度、エジェクターピンによる金型からの押し出し時の抵抗などのバランスが光学ハウジング50の中心線cを境に略揃えられるようになり、成形後の光学ハウジング50でのこの方向の反りの発生が低減されるようになる。そのため、ポリゴンモータ110の軸倒れの防止効果を一層発揮させることができるようになる。ここで、擬似位置決め部55aは光学ハウジング50での反りを低減するために設けたものであることから、ここのボス高さは、光学ハウジング50に偏向走査部100を取り付けた際、ボスの突出端部が取付基台120に接しない程度の高さにしておけばよい。
◎比較の形態
図21は、比較の形態としての光学走査装置40に対して偏向走査部100を取り付ける方法を説明するための斜視図である。同図において、本比較の形態では、位置決め部55’の形状が上述の実施の形態1〜3と異なるものとなっている。つまり、位置決め部55’には、単なる環状の位置決め段部555(実施の形態2で用いた突出段部552と略同様の形状で高さが高い突起)を設けたもので、取付基台120はこの位置決め段部555の頂部に直接接触するようになる。
このような位置決め部55’にて光学ハウジング50の反りが発生すると、図22(a)に示すように、位置決め段部555の頂部が直線状にならず、位置決めされる取付基台120(図示せず)も反るため、位置決め段部555の形状を変更するように金型の修正が必要となる。
この場合、金型の修正は、図22(b)に示すように、位置決め段部555に対して斜め(図中二点鎖線で示す楕円面)に沿って修正する必要があり、位置決め段部555に対して直交する方向に沿って修正する場合に比べ、修正作業自体が非常に手間取るようになる。また、このような位置決め段部555で取付基台120を位置決めする際、位置決め段部555の広い突出端面で取付基台120が位置決め支持されることから、複数の位置決め部55’で位置決めされる面が一つの平坦面を構成するようにならないと、取付基台120に余分な応力が加わり、ポリゴンモータ110の軸倒れを来すようになる。更に、位置決め段部555のねじ締め孔57がタッピンねじ130より小さい径でそのまま取付基台120側まで延びていると、タッピンねじ130にて取付基台120を光学ハウジング50に取り付ける際、タッピンねじ130による締結時に位置決め段部555の突出端面(取付基台120に接触する部位)に当該突出端面の材料がめくれ上がるようになり、これが取付基台120に不要な応力をもたらすようにもなる。そのため、取付基台120自体を厚く剛性のあるものにして対応することも想定されるが、取付基台120の価格上昇をもたらすようにもなる。
本実施の形態では、このようなことはなく、金型修正も容易になされ、ポリゴンモータ110の軸倒れを抑えるようになることが理解される。
本発明に係る基本的構成を有する光学走査装置の概要を示す説明図であり、(a)は全体構成、(b)は偏向走査部を示す。 (a)は本発明に関連する関連発明の位置決め部、(b)は実施の形態モデルの位置決め部を示す説明図であり、(c)は比較モデルでの位置決め部を示す。 (a)〜(d)は実施の形態モデルでの位置決め部の修正を要する理由を説明する説明図である。 (a)〜(d)は比較の形態モデルでの位置決め部の修正を要する理由を説明する説明図である。 実施の形態1に係る画像形成装置を示す説明図である。 実施の形態1の光学走査装置の概要を示す説明図である。 光学走査装置の第一室の概要を示す説明図である。 偏向走査部近傍の斜視図である。 偏向走査部の光学ハウジングへの取り付け構造を示す断面図である。 偏向走査部の取り付け方法を説明するための斜視図である。 光学ハウジングの成形状態を示す説明図であり、(a)は金型が型合わせされた状態、(b)は成形後に金型が開いた状態を示す。 光学ハウジングの反りによる金型修正の様子を示す説明図であり、(a)は当初の金型、(b)は修正後の金型、(c)は修正後の金型による光学ハウジングと取付基台との関係を示す。 ボス高さの修正部位の拡大図であり、(a)はボス高さを高く、(b)はボス高さを低くする例である。 (a)(b)はタッピンねじによるボスの変形を示す説明図である。 タッピンねじとボスとの位置関係を示す説明図である。 変形の形態としてボスが二個の態様を示す説明図である。 (a)〜(c)は金型修正の変形として、入れ子ピンによってボス高さを変更する様子を示す説明図である。 実施の形態2に係る偏向走査部の光学ハウジングへの取り付け方法を説明するための斜視図である。 実施の形態3に係る偏向走査部の光学ハウジングへの取り付け方法を説明するための斜視図である。 実施の形態4に係る位置決め部の配置を示す説明図であり、(a)は変更前、(b)は変更後を示す。 比較の形態の偏向走査部の光学ハウジングへの取り付け方法を説明するための斜視図である。 (a)(b)は比較の形態での金型修正を説明する説明図である。
符号の説明
1…装置筐体,1a…取付受部,2…光源部,3…偏向走査部,3a…取付基台,4…結像光学部,5…取付具,6…被取付部,7…位置決め部,8…位置決め突起,9…突出段部

Claims (9)

  1. 光学要素が取り付けられる取付受部を有する装置筐体と、
    この装置筐体の取付受部に取り付けられ且つ光束を出射する光学要素としての光源部と、
    前記装置筐体の取付受部に取り付けられ且つ前記光源部から出射された光束を偏向走査する光学要素としての偏向走査部と、
    前記装置筐体の取付受部に取り付けられ且つ前記光源部から出射された光束を前記偏向走査部に導くと共に当該偏向走査部にて偏向走査された光束を被対象物に結像させる光学要素としての結像光学部とを備えた光学走査装置であって、
    偏向走査部は装置筐体の取付受部の複数箇所に取付具を介して取り付けられ且つ偏向走査された光束の照射姿勢を規制する取付基台を有し、
    装置筐体の取付受部は、前記取付基台の複数の取付箇所に対応して設けられ且つ取付基台の取付具が取り付けられる被取付部と、夫々の被取付部の周りに設けられ且つ当該取付箇所での取付基台の高さ位置を位置決めする位置決め部とを備え、
    夫々の位置決め部の少なくとも一つは、前記取付基台側に向かって突出する複数の位置決め突起を有すると共にこれら複数の位置決め突起のうち少なくとも一つはその突出端が曲面状に形成されており、これら複数の位置決め突起の突出端で被取付部に対する取付基台の位置決め面を形成するものであることを特徴とする光学走査装置。
  2. 光学要素が取り付けられる取付受部を有する装置筐体と、
    この装置筐体の取付受部に取り付けられ且つ光束を出射する光学要素としての光源部と、
    前記装置筐体の取付受部に取り付けられ且つ前記光源部から出射された光束を偏向走査する光学要素としての偏向走査部と、
    前記装置筐体の取付受部に取り付けられ且つ前記光源部から出射された光束を前記偏向走査部に導くと共に当該偏向走査部にて偏向走査された光束を被対象物に結像させる光学要素としての結像光学部とを備えた光学走査装置であって、
    偏向走査部は装置筐体の取付受部の複数箇所に取付具を介して取り付けられ且つ偏向走査された光束の照射姿勢を規制する取付基台を有し、
    装置筐体の取付受部は、前記取付基台の複数の取付箇所に対応して設けられ且つ取付基台の取付具が取り付けられる被取付部と、夫々の被取付部の周りに設けられ且つ当該取付箇所での取付基台の高さ位置を位置決めする位置決め部とを備え、
    夫々の位置決め部の少なくとも一つは、前記取付基台側に向かって突出する複数の位置決め突起を有し、これら複数の位置決め突起の突出端で被取付部に対する取付基台の位置決め面を形成するものであり、
    更に、前記複数の位置決め部のうち一以上の位置決め部が偏向走査部による光束の偏向走査方向に沿った装置筐体の幅方向中心線に対し非対称配置されると共に、前記装置筐体は、前記複数の位置決め部のうち前記中心線に対し非対称配置された位置決め部と同様の構造として形成される擬似位置決め部を有することを特徴とする光学走査装置。
  3. 光学要素が取り付けられる取付受部を有する装置筐体と、
    この装置筐体の取付受部に取り付けられ且つ光束を出射する光学要素としての光源部と、
    前記装置筐体の取付受部に取り付けられ且つ前記光源部から出射された光束を偏向走査する光学要素としての偏向走査部と、
    前記装置筐体の取付受部に取り付けられ且つ前記光源部から出射された光束を前記偏向走査部に導くと共に当該偏向走査部にて偏向走査された光束を被対象物に結像させる光学要素としての結像光学部とを備えた光学走査装置であって、
    偏向走査部は装置筐体の取付受部の複数箇所に取付具を介して取り付けられ且つ偏向走査された光束の照射姿勢を規制する取付基台を有し、
    装置筐体の取付受部は、前記取付基台の複数の取付箇所に対応して設けられ且つ取付基台の取付具が取り付けられる被取付部と、夫々の被取付部の周りに設けられ且つ当該取付箇所での取付基台の高さ位置を位置決めする位置決め部とを備え、
    夫々の位置決め部の少なくとも一つは、被取付部を囲む周囲全体が取付基台側に向かって突出する突出段部と、この突出段部から取付基台側に向かって突出する複数の位置決め突起とを有し、これら複数の位置決め突起の突出端で被取付部に対する取付基台の位置決め面を形成するものであることを特徴とする光学走査装置。
  4. 請求項記載の光学走査装置において、
    前記取付具は、被取付部に取り付けられるときに位置決め部に取付基台が押え付けられる鍔状の押え部を有し、この押え部による押え面の領域に対し位置決め部である複数の位置決め突起を対向配置したことを特徴とする光学走査装置。
  5. 請求項記載の光学走査装置において、
    前記複数の位置決め突起は、前記押え面の領域に対応する取付基台の反対面側領域内にあることを特徴とする光学走査装置。
  6. 請求項乃至のいずれかに記載の光学走査装置において、
    前記位置決め突起のうち少なくとも一つはその突出端が曲面状に形成されていることを特徴とする光学走査装置。
  7. 請求項乃至のいずれかに記載の光学走査装置のうち、前記複数の位置決め部のうち一以上の位置決め部が偏向走査部による光束の偏向走査方向に沿った装置筐体の幅方向中心線に対し非対称配置される態様において、
    装置筐体は、前記複数の位置決め部のうち前記中心線に対し非対称配置された位置決め部と同様の構造として形成される擬似位置決め部を有することを特徴とする光学走査装置。
  8. 請求項1乃至のいずれかに記載の光学走査装置において、
    前記光源部は複数の光束を出射するものであることを特徴とする光学走査装置。
  9. 帯電可能で且つトナー像を保持する一若しくは複数の被対象物としての像保持体と、
    光源部からの光束を偏向走査して帯電された前記像保持体に結像させる請求項1乃至のいずれかに記載の光学走査装置とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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