JP2008112111A - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の光ビームを用いて精度よく被走査面を走査する。
【解決手段】光源10の発光点は主走査方向と所定の角度を成す方向と、主走査方向に直交する第2方向に2次元配置されている。そして、この光源10をチルト調整手段により主走査方向又は副走査方向と略平行な軸回りにチルト調整することで、光源10と光学素子11の光軸との相対角度を調整し、光源10の各発光点と光学素子11との相対位置とのばらつきを補正することができる。これにより、被走査面上での各光ビームの照度を均一にすることができ、結果的に複数の光ビームで精度よく被走査面を走査することが可能となる。
【選択図】図4

Description

本発明は、光走査装置及び画像形成装置に係り、更に詳しくは、光ビームにより被走査面を走査する光走査装置、及び該光走査装置を備える画像形成装置。
従来カールソンプロセスを用いて画像を形成する画像形成装置としては、例えば、回転する感光ドラムの表面に、ポリゴンミラーを介して光ビームを走査することにより感光ドラム表面に潜像を形成し、この潜像を可視化して得られたトナー像を、記録媒体としての用紙上に定着させることにより、画像を形成する画像形成装置が知られている。近年、この種の画像形成装置は、オンデマンドプリンティングシステムとして簡易印刷によく用いられるようになり、画像の高密度化及び画像出力の高速化への要求が一層高まっている。
一般に、画像出力の高速化を図る方法としては、光ビームを偏向させるポリゴンミラーの回転数と感光ドラムの回転数を高くして、プリント速度を増加させることが考えられる。しかしなら、ポリゴンミラーの回転数を高くすると、その駆動系からの騒音や振動が増加するとともに消費電力も増大し、装置の耐久性が低下してしまう。また、画像出力の高速化は、画像の高密度化に対しトレードオフの関係になっているため、ポリゴンミラーの回転数を高くしていくと、それにともなって画質が低下するという不都合もある。
そこで、画像の高密度化及び画像出力の高速化を同時に両立する方法として、光源をマルチビーム化し、一度に複数本の光ビームにより感光ドラムを走査する方法が提案されている(例えば、特許文献1、及び特許文献2参照)。特許文献1及び特許文献2に記載の方法は、光ビームの光源として、複数の発光点を有する面発光型レーザアレイ(VCSEL: vertical cavity surface emi-tting laser)からの発散光を、カップリングレンズを用いてカップリングした状態で、一括してポリゴンミラーにより偏向させることにより、感光ドラム上を同時に複数本の光ビームで走査することが可能な方法である。
ここで、光源をマルチビーム化するには、例えば特許文献1及び特許文献2に記載の方法以外に、光源として複数の端面発光型LED(Light Emitting Diode)を用いる方法や、1次元又は2次元の端面発光型レーザアレイなどを用いる方法も考えられる。光源として端面発光型LEDを用いる場合には、汎用のLEDを使用することできるため、製品のコストアップを抑制することができるが、LEDとカップリングレンズとの位置関係を、複数のLED間で安定的に維持するのが困難であるため、画像の高密度化を達成するのは難しい。また、配置するLEDの個数も制限されるため、画像の高密度化及び画像出力の高速化を同時に両立するのは困難である。
光源として端面発光型レーザアレイを用いる場合には、光ビームによる走査線間隔を均一にすることができるが、光源の消費電力が大きくなってしまうことや、光学系を構成する光学素子の光軸からの光ビームのずれ量が大きくなってしまい、装置の光学特性が劣化するという不都合がある。これに対し、面発光型レーザは、その基板に対し垂直方向に光ビームを出射する半導体レーザであるため、発光点の2次元集積が容易であるとともに、消費電力も端面発光型の素子に比べて、1桁程度小さくすることが可能である。
特許文献1及び特許文献2に記載されているような、ポリゴンミラーを偏向手段として複数本のレーザ光を走査する光走査装置では、光源と、この光源からの光ビームを平行光とするカップリングレンズとの距離を一定に維持するのは比較的容易である。しかしながら、光源に配置された発光点のうち、カップリングレンズの光軸から遠い位置にある発光点では、光源がカップリングレンズの光軸に対して傾くことにより、各発光点とカップリングレンズとの相対位置にばらつきを生じてしまう。したがって、各発光点からの光ビームにより被走査面を精度よく走査するためには、光源とカップリングレンズとの距離を一定に維持しつつ、各発光点とカップリングレンズとの相対位置のばらつきを適切に補正する必要がある。
特開2005−250319号公報 特開2004−287292号公報
本発明は、係る事情の下になされたもので、その第1の目的は、複数の光ビームを用いて、精度よく被走査面を走査することが可能な光走査装置を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、精度よく画像を形成することが可能な画像形成装置を提供することにある。
本発明は、第1の観点からすると、偏向手段により光ビームを主走査方向へ偏向して、被走査面を走査する光走査装置であって、前記光ビームを射出する複数の発光点が、前記主走査方向と所定の角度を成す第1方向と、前記主走査方向又は前記第1方向に直交する第2方向とに2次元配置された光源と;前記光源の発光点から射出される光ビームを、カップリングする光学素子と;前記光源を、前記主走査方向又は前記主走査方向に直交する副走査方向に略平行な軸回りに回動する回動手段と;を備える光走査装置である。
これによれば、光源の発光点は主走査方向と所定の角度を成す第1方向と、主走査方向又は第1方向に直交する第2方向に2次元配置されている。そして、この光源を回動手段により主走査方向又は副走査方向と略平行な軸回りに回動することで、光源と光学素子の光軸との相対角度を調整し、光源の各発光点と光学素子との相対位置とのばらつきを補正することができる。これにより、被走査面上での各光ビームの照度を均一にすることができ、結果的に複数の光ビームで精度よく被走査面を走査することが可能となる。
本発明は、第2の観点からすると、光ビームにより被走査面を走査する光走査装置であって、前記光ビームを射出する複数の発光点が2次元配置された光源と;前記光源の発光点から射出する光ビームを、主走査方向へ偏向する偏向手段と;を備え、前記発光点は前記主走査方向に直交する副走査方向において最も近接する間隔が、1μm以上で5μm未満となるように配置されていることを特徴とする光走査装置である。
これによれば、光源の発光点は、副走査方向において最も近接する間隔が、1μm以上で5μm未満となるように配置されている。したがって、被走査面上での各光ビームの照度を均一にすることができ、結果的に複数の光ビームで精度よく被走査面を走査することが可能となる。
本発明は、第3の観点からすると、本発明の光走査装置を備える画像形成装置である。これによれば、画像形成装置は、本発明の光走査装置を備えている。したがって、精度よく画像を形成することが可能となる。
《第1の実施形態》
以下、本発明の第1の実施形態を図1〜図11に基づいて説明する。図1には、第1の実施形態に係る画像形成装置としてのプリンタ200の概略構成が示されている。
プリンタ200は、カールソンプロセスを用いて、トナー像を普通紙(用紙)上に転写することにより、画像を印刷するカラープリンタである。このプリンタ200は、図1に示されるように、光走査装置100、感光ドラム201、帯電チャージャ202、トナーカートリッジ204、クリーニングケース205、給紙トレイ206、給紙コロ207、レジストローラ対208、転写チャージャ211、定着ローラ209、排紙ローラ212、排紙トレイ210、及びこれらを収容するハウジング220などを備えている。
前記ハウジング220は略直方体状で、+X側及び−X側の側壁に、内部空間と連通する開口が形成されている。
前記光走査装置100は、ハウジング220の内部上方に配置され、画像情報に基づいて変調した光ビームを主走査方向(図1におけるY軸方向)へ偏向することにより、感光ドラム201の表面を走査する。なお、光走査装置100の構成については後述する。
前記感光ドラム201は、その表面に、光ビームが照射されると、その部分が導電性となる性質をもつ感光層が形成された円柱状の部材であり、光走査装置100の下方にY軸方向を長手方向として配置され、不図示の回転機構により図1における時計回り(図1の矢印に示される方向)に回転されている。そして、その周囲には、図1における12時(上側)の位置に帯電チャージャ202が配置され、2時の位置にトナーカートリッジ204が配置され、6時の位置に転写チャージャ211が配置され、10時の位置にクリーニングケース205が配置されている。
前記帯電チャージャ202は、感光ドラム201の表面に対し所定のクリアランスを介して配置され、感光ドラム201の表面を所定の電圧で帯電させる。
前記トナーカートリッジ204は、黒色画像成分のトナーが充填されたカートリッジ本体と、感光ドラム201とは逆極性の電圧によって帯電された現像ローラなどを備え、カートリッジ本体に充填されたトナーを現像ローラを介して感光ドラム201の表面に供給する。
前記クリーニングケース205は、Y軸方向を長手方向とする長方形状のクリーニングブレードを備え、該クリーニングブレードの一端が感光ドラム201の表面に接するように配置されている。感光ドラム201の表面に吸着されたトナーは、感光ドラム201の回転に伴いクリーニングブレードにより剥離され、クリーニングケース205の内部に回収される。
前記転写チャージャ211は、感光ドラム201の表面に対し所定のクリアランスを介して配置され、帯電チャージャ202とは逆極性の電圧が印加されている。
前記給紙トレイ206は、ハウジング220の+X側の側壁に形成された開口から+X側端が突出した状態で配置され、外部から供給される用紙213を複数枚収容することが可能となっている。
前記給紙コロ207は、給紙トレイ206から用紙213を1枚ずつ取り出し、1対の回転ローラから構成されるレジストローラ対208を介して、感光ドラム201と転写チャージャ211によって形成される隙間に導出する。
前記定着ローラ209は、1対の回転ローラから構成され、用紙61を過熱するとともに加圧し、排紙ローラ212へ導出する。
前記排紙ローラ212は、1対の回転ローラなどから構成され、ハウジング220の−X側の側壁に形成された開口から−X側端が突出した状態で配置された排紙トレイ210210に対し、定着ローラ209から送られる用紙213を順次スタックする。
次に、光走査装置100の構成について説明する。図2は光走査装置100の概略構成を示す図である。図2に示されるように、光走査装置100は、光源ユニット70と、長手方向をX軸方向とする直方体状の光学ハウジング101に収容された光学系102とを備え、光走査装置100の斜視図である図3に示されるように、光源ユニット70は光学ハウジング101の−X側の外壁面(以下、取り付け面という)に取り付けられている。
図4は、光源ユニット70を上方(+Z側)から見た図であり、図5は、光源ユニット70を−Y側から見た図である。図4及び図5を総合するとわかるように、前記光源ユニット70は、光源10、ベース72、ケーシング74、基板76、カップリングレンズ11などを含んで構成されている。
前記光源10は、発光点として例えばVCSELが2次元配置された面発光型半導体レーザアレイであり、図6に示されるように、発光面(−X側の面)上に、32のVCSELが、Y軸と角度θ1をなす直線L1と平行な方向を行方向とし、Z軸と平行な方向を列方向とする4行8列のマトリクス状に配置されている。また、行間隔Dzは18.4μmで、列間隔Dyは30μmとなっており、各VCSELのZ軸方向(副走査方向)に関し隣り合う発光点の間隔dzは2.3μm(=Dz/8)となっている。
図7は、VCSELの断面構造を示す概略図である。各VCSELは780nm帯のVCSELであり、図7に示されるように、P側電極20が形成されたn―GaAs基板21上に、Al0.12Ga0.88Asからなる量子井戸層とAl0.3Ga0.7Asとからなる障壁層を含む活性層24を含み、活性層24及びAl0.6Ga0.4Asからなるスペーサ層23,25からなる1波長光学厚さの共振器領域を、各層λ/4の光学厚さで40.5ペアのn−Al0.3Ga0.7As高屈折率層と、n−Al0.9Ga0.1Asの低屈折率層からなる下部反射鏡22と、24ペアのp−Al0.3Ga0.7As高屈折率層とp−Al0.9Ga0.1As低屈折率層からなる上部反射鏡27とではさんだ構成となっている。そして、AlxOy電流狭窄層26に囲まれたAlAs被選択酸化層30が共振器領域からλ/4離れた上部反射鏡27に設けられている。反射鏡22,27の各層間には抵抗値の低減のために組成が徐々に変わる不図示の組成傾斜層が含まれている。
ここで、前記光源10に設けられたVCSELの形成方法について説明する。まず、上記各層を有機金属気相成長法(MOCVD法)あるいは分子線結晶成長法(MBE法)を用いた結晶成長によって作成する。
次に、ドライエッチング法により素子領域となる領域の周囲に、例えば深さ4.5μmの溝を形成することによりメサ形状を形成する。エッチング底面は少なくとも被選択酸化層30を超えたところに設けるのが一般的である。
次に、エッチングによる溝形成工程により側面が露出した被選択酸化層30を、水蒸気中で熱処理し周辺を酸化させAlの絶縁物層に変え、素子駆動電流の経路を中心部の酸化されていないAlAs領域だけに制限する電流狭窄構造を形成する。
次に、各素子領域上の上部電極31が形成される領域及び光出射部102を除いて、例えば厚さ150nmのSiO保護層(不図示)を設け、さらにポリイミド29でエッチング部を埋め込んで平坦化する。
次に、各素子領域におけるpコンタクト層28と光出射部を除いた領域に上部電極31をそれぞれ形成し、n―GaAs基板21にn側電極を形成する。
本実施形態の場合、ドライエッチング法により形成されたメサ部が各面発光レーザ素子となる。光源10の発光点の配置を形成する方法は、本発明の発光点の配置に沿ったフォトマスクを形成し、通常のフォトリソグラフ工程によりエッチング用マスクを形成し、エッチングすることで形成できる。アレイの各素子の電気的空間的分離のために素子と素子の間の溝は4μm程度以上は設けることが好ましい。あまり狭いとエッチングの制御が難しくなるからである。また、メサ部は本実施形態のような円形の他に、楕円形や、正方形、長方形の矩形など任意の形状とすることができる。また、大きさ(直径など)は10μm程度以上設けることが好ましい。あまり小さいと素子動作時に熱がこもり特性が悪くなるからである。
前記ベース72は、図4及び図5を総合するとわかるように、中央に円形開口72bが形成された板状の本体部と、本体部の上面に円形開口72bを囲むように形成された環状凸部72aと、環状凸部72aの下方(−Z側)に配置された長手方向をX軸方向とするレンズ支持部72cの3部分を有している。そして、ベース72の本体部の−X側の面には、円形開口72bを囲むように固定軸81と、2本の回転軸82A,82Bがそれぞれ配置されている。
前記固定軸81は、円形開口72bの+Y側に配置された長手方向をX軸方向とする円柱状の部材であり、例えば+X側端部をベース72の本体部に螺合することで、ベース72に固定されている。
前記回転軸82A,82Bは、円形開口72bの−Y側に配置され、図8に示されるように、−X側端部の外周面に雄ねじ部が形成された大径部と、ベース72の厚みよりも短い小径部との2部分からなる、長手方向をX軸方向とする段付き円柱状の部材である。これらの回転軸82A,82Bは、小径部が例えばベース72に設けられた丸孔72dに挿入されることにより、ベース72に対しX軸に平行な軸回りに回転可能に取り付けられている。そして、ベース72の+X側の面に形成された凹部72eの内部に突出した小径部に、例えばピン82aを取り付けることで、ベース72から脱落することが回避されるようになっている。
前記レンズ支持部72cは、図9に示されるように、断面が扇形状で長手方向をX軸方向とする突起部である。このレンズ支持部72cの上面は、カップリングレンズ11の外周の曲率と同程度の曲率で凹形状に湾曲し、カップリングレンズ11を、その光軸が円形開口72bの中心を通るように支持している。
前記カップリングレンズ11は、屈折率が1.5119程度のレンズであり、第1面(光ビームの入射側の面)及び第2面(光ビームの出射側の面)の両面とも次式(1)で表される。ただし、yは光軸位置を原点とする主走査方向の座標であり、第1面及び第2面の各係数の値は次表1の通りである。
Figure 2008112111
Figure 2008112111
カップリングレンズ11の光軸コリメート調整は、ベース72に設けられたレンズ支持部72cの上面に、膜厚が300μm以下になる量のUV硬化型の接着剤を塗布し、図10に示されるように、レンズ支持部72cの上面に、コリメートレンズ11の+Y側及び−Y側を、1対の治具300A,300Bで挟持した状態で配置する。次に、治具300A,300Bにより、カップリングレンズ11をX軸方向、Y軸方向、Z軸方向、及び各軸回りに動かしながら、ナイフエッジ法を用いてピント位置を検出するとともに、ポジションセンサーで光軸AXの位置を検出しつつ、カップリングレンズ11を最適位置に調整する。そして、調整が終了したら、UV硬化型の接着剤にUV照射を行なって接着剤を硬化させることにより行う。
前記ケーシング74は、例えば金属板を板金加工することにより形成され、図4及び図5を総合するとわかるように、+X側が開放された長手方向をY軸方向とする箱状の部材である。このケーシング74は+Y側及び−Y側の外壁面の+X側端部に1対の長方形状のフランジ部74b,74cが形成され、このフランジ部74b,74cが例えば不図示の螺子などによりベース72に固定されている。また、ケーシング74の−X側の内壁面には、+X側端が略球面形状の突出部74aが形成されている。
前記基板76は、長手方向をY軸方向とする基板であり+X側の面の中心に光源10が実装されるとともに、その表裏面に複数の電子部品からなる光源10の駆動回路(不図示)が形成されている。図11に示されるように、この基板10には、光源10の周りに、前記固定軸81が挿入可能な開口76aと、1対の回転軸82A,82Bの雄螺子部に螺合する雌螺子部が形成された1対の螺合部77A,77Bが設けられている。本実施形態では、1対の螺合部77A,77Bは、例えば段付きのDカット形状を有するナットを、例えば図5に示されるように基板76の下方から、基板に設けられたD型の開口に嵌合することにより形成されている。
そして、図4及び図5を総合するとわかるように、基板76は、その開口76aに押バネ83を介して固定軸81が挿入され、1対の螺合部77A,77Bが1対の回転軸82A,82Bに螺合した状態で配置されるとともに、−X側の面の中央部をケーシング74の内部に設けられた突出部74aの+X側端で支持されることで、ベース72の本体部とほぼ平行となるように、かつ、光源10の中心が円形開口72bの中心と一致するように支持されている。
これにより、押バネ83の弾性力により基板76の−X側は、常時突出部74aに対し図4の矢印の方向に付勢されるため、突出部74aと基板76の接点(以下、単に基板中心点という)の位置と、螺合部77A,77Bの位置の3つの位置で基板76の姿勢が規定され、回転軸82A,82Bを回動して基板76の螺合部77A,77Bの位置をX軸方向に移動することで、基板76に実装された光源10の姿勢を調整することが可能となっている。具体的には、図3に示されるようにケーシング74に設けられた丸孔74d又は74eから、ドライバ等の工具先端を挿入し、回転軸82A,82Bを回動して、螺合部77A,77Bそれぞれを、+X方向又は−X方向へ等距離移動させることで、光源10を基板76の基板中心点を中心としてZ軸に平行な軸回りにチルトさせることができ、螺合部77A,77Bのうち、一方を+X方向へ移動し、他方を−X方向へ移動することで、光源10を基板76の基板中心点を中心としてY軸に平行な軸回りにチルトさせることができる。なお、光源10のチルト調整は、光源ユニット70を光学ハウジング101に取り付ける前に、例えば光源10から射出される光ビームのビームスポット径のばらつきを抑え、発光光量の低減等が最も回避されるように行う。また、説明の便宜上、光源10のZ軸に平行な軸回りのチルトをαチルト、Y軸に平行な軸回りのチルトをβチルトと定義する。
上述のように構成された光源ユニット70は、前記光学ハウジング101の取り付け面に形成された円形開口(不図示)にベース72の環状凸部72aが嵌合し、図9に示されるベース72の+X側及び−X側に形成された1対の長孔72fを介して、図3に示されるように、螺子84A,84Bが光学ハウジング101の取り付け面に螺合することで、光学ハウジング101に対し、X軸に平行な軸AXを中心に回動可能に取り付けられている。そして、ベース72の下方が、光学ハウジング101の取り付け面に設けられた1対の突出部101a,101bのうち、突出部101aに+Y側を支持された押バネ91の−Y側端と、突出部101bに螺合することによりY軸方向に移動可能な調整螺子92の+Y側端とによって挟持されることで、軸AX回りの回転位置が規定されている。これにより、例えば、調整螺子92を回転して+Y方向へ移動することにより、光源ユニット70を矢印aに示される方向に回動し、また、調整螺子92を回転して−Y方向へ移動することにより、光源ユニット70を矢印a’に示される方向に回動することができるようになっている。
実際に光源ユニット70を回動し、光ビームのピッチを調整する際には、まず、螺子84A,84Bで光源ユニット70を光学ハウジング11に仮止めした状態とし、調整螺子92を、その移動可能範囲の最も−Y側に位置させる。次に、不図示の計測器等で光ビームの副走査方向のピッチをモニタしつつ、調整螺子92を+Y側に移動させる。そして、副走査方向のピッチが所定のピッチとなったら調整螺子92の移動を停止して、螺子84A,84Bにより、光源ユニット70を光学ハウジング101に対し強固に固定する。
図2に戻り、前記光学系102は、光源ユニット70の+X側に順次配置されたアパーチャ12、線像形成レンズ13、反射ミラー14と、該反射ミラー14の−Y側に配置されたポリゴンミラー15、該ポリゴンミラー15の+X側に順次配置された第1走査レンズ16、及び第2走査レンズ17を備えている。
前記アパーチャ12は、Y軸方向(主走査方向)の幅が5.5mm、Z軸方向(副走査方向)の幅が1.18mmの矩形状の開口を有し、該開口中心がカップリングレンズ11の焦点位置よりも+X側に位置するように(カップリングレンズ11の第2面から58.2mmの位置に)配置されている。
前記線像形成レンズ13は、第1面がZ軸方向(副走査方向)に屈折力を有し、第2面がY軸方向(主走査方向)に屈折力を有するアナモフィックレンズであり、アパーチャ12を通過した光ビームを反射ミラー14を介して、ポリゴンミラー15へ集光する。
前記ポリゴンミラー15は、上面が半径7mmの円に内接する正方形である4角柱状の部材である。このポリゴンミラー15の4つの側面には偏向面が形成され、不図示の回転機構により、図2に示される矢印の方向に一定の角速度で回転している。これにより、ポリゴンミラー15に入射した光ビームはY軸方向に偏向される。
前記第1走査レンズ16は、光ビームの入射角に比例した像高をもち、ポリゴンミラー15により、一定の角速度で偏向される光ビームの像面を、Y軸に対して等速移動させる。なお、第1走査レンズ16の第1面及び第2面の曲率は、一例として次表2に示される通りである。
Figure 2008112111
前記第2走査レンズ17は、長手方向をY軸方向として配置され、入射する光ビームを感光ドラム201の表面に結像する。なお、第2走査レンズ17の第1面及び第2面の曲率は一例として次表3に示される通りである。
Figure 2008112111
ここで、上述した第1走査レンズ16、及び第2走査レンズ17の第1面及び第2面は、非球面形状であり、両面ともに主走査方向には式(1)で示される非円弧形状で、副走査断面(光軸と副走査方向とに平行な仮想的断面)内の曲率Cs(y)が主走査方向に次式(2)で示されるように変化する形状である。ただし、yは光軸位置を原点とする主走査方向の座標であり、第1面及び第2面の各係数の値は、一例として次表4から次表7に示される通りである。
Figure 2008112111
Figure 2008112111
Figure 2008112111
Figure 2008112111
Figure 2008112111
上述した光源ユニット70及び光学系102の、各素子間の光学的距離d1、d3、d5、d6、d8、d10、及び各素子の光軸方向の大きさd2、d4、d7、d9は、一例として次表8に示される通りである。また、光学系102に対しては、光源ユニット70を軸AX回りに回動することにより、光学系102により感光ドラム201上に集光された光ビームの副走査方向のピッチが所定のピッチとなるように調整することが可能となっている。
Figure 2008112111
次に、上述のように構成されたプリンタ200の動作について説明する。上位装置からの画像情報を受信すると、画像情報に基づく変調データにより光走査装置100が駆動され、光源ユニット70からは、画像情報に基づいて変調された32本の光ビームが射出される。この光ビームは、アパーチャ12を経由して線像形成レンズ13によりポリゴンミラー15の偏向面に集光されると、ポリゴンミラー15によってY軸方向に偏向される。そして、光ビームは、第1走査レンズ16へ入射することにより偏向速度が調整されたのち、第2走査レンズ17を介して感光ドラム201の表面に集光される。
一方、感光ドラム201の表面の感光層は、帯電チャージャ202によって所定の電圧で帯電されることにより、電荷が一定の電荷密度で分布している。そして、ポリゴンミラー15により偏向された光ビームにより、感光ドラム201が走査されると、光ビームが集光したところの感光層が導電性を有するようになり、その部分では電荷移動がおこり電位が零となる。したがって、図1の矢印の方向に回転している感光ドラム201が、画像情報に基づいて変調された光ビームにより走査されることにより、表面に電荷の分布により規定される静電潜像が形成される。
感光ドラム201の表面に静電潜像が形成されると、トナーカートリッジ203の現像ローラにより、感光ドラム201それぞれの表面にトナーが供給される。このときトナーカートリッジ203の現像ローラは感光ドラム201と逆極性の電圧により帯電しているため、現像ローラに付着したトナーは感光ドラム201と同極性に帯電されている。したがって、感光ドラム201の表面のうち電荷が分布している部分にはトナーが付着せず、走査された部分にのみトナーが付着することにより、感光ドラム201の表面に静電潜像が可視化されたトナー像が形成される。そして、このトナー像は転写チャージャにより用紙213に付着された後、定着ローラ209により定着されることで、用紙上に画像として形成される。このようにして画像が形成された用紙213は、排紙ローラ212により排紙され、順次排紙トレイ210にスタックされる。
以上説明したように、本実施形態に係る光走査装置100によると、光源ユニット70に収容された基板76を、基板中心点を中心にZ軸及びY軸に平行な軸回りにチルト調整することで、発光点が2次元配置された光源10をカップリングレンズ11に対する距離を一定に維持しつつ、チルト調整(αチルト及びβチルト)することができる。これにより、光源10の各発光点とカップリングレンズ11との相対位置のばらつきを簡単に補正することができ、感光ドラム201の表面上を均一な照度の光ビームにより走査することが可能となる。このとき、主走査方向の倍率│βm│は4.9、副走査方向の倍率│βs│は2.3となり、被走査面上で5.3μmの走査線間隔を得ることができ、解像度が4800dpiの走査光学系に適用可能である。
また、本実施形態では、図6に示されるように、光源10のY軸方向(主走査方向)に最も離れた発光点間(列間)の距離が、Z軸方向(副走査方向)に最も離れた発光点間(行間)の距離よりも大きくなっている。したがって、特に光源10に対してαチルトを行うことで、各発光点とカプリングレンズ11との相対位置のばらつきを簡単に補正することができる。具体的には、光ビームのビームスポット形状は次表9に示される結果となった。なお、像高yは光源10の主走査方向の位置(mm)を原点とし、dYは主走査方向の直径(μm)であり、dzは副走査方向の直径(μm)である。
Figure 2008112111
また、図12(A)には、光走査装置100により感光ドラム201を走査したときの、像高yに対する主走査方向の象面湾曲が点線で示され、副走査方向の像面湾曲が実線で示されている。この図から主走査方向、及び副走査方向の像面湾曲は±1mm以内の範囲に収束し、像面湾曲が良好に抑制されていることがわかる。また、図12(B)には、光学系102により光ビームを走査したときの、像高yに対するfθ特性が点線で示され、リニアリティが実線で示されている。この図から、全ての像高に対するfθ特性及びリニアリティは、±0.5%の範囲に収束し、良好な結果となっていることがわかる。
また、光源10のαチルト及びβチルト機構は、固定軸81と該固定軸81に装着された押バネ83、1対の回転軸82A,82B、及びケーシング74に形成された突出部74aなどからなる簡単な構成である。したがって、装置の高コスト化を回避することが可能である。
また、光源10には4行8列のマトリクス状にVCSELが形成されているが、例えば、図13(A)に示されるように、32個のVCSELが8行4列のマトリクス状に配置され、Y軸方向(主走査方向)に最も離れた発光点間(列間)の距離が、Z軸方向(副走査方向)に最も離れた発光点間(行間)の距離よりも小さい場合にも、同様に光源10に対してβチルトを行うことで、各発光点とカップリングレンズ11との相対位置のばらつきを簡単に補正することができる。更に、図13(B)に示されるように、直行する2軸で規定されるマトリクス状に配置された発光点を有する光源10を、例えば、角度αチルトさせて用いることもできる。
また、光学系102のアパーチャ12は、カップリングレンズ11の出射側の焦点位置よりもポリゴンミラー15に近い位置に配置されている。したがって、ポリゴンミラー15の偏向面上での最周辺の発光点に対応する光ビームの中心線間距離が短くなり、Y軸方向(主走査方向)、及びZ軸方向(副走査方向)の像面湾曲を良好にすることができる。以下、図14(A)〜図16(B)を参照しつつアパーチャ12の作用について説明する。
図14(A)には、カップリングレンズ11の後側焦点位置に配置されたアパーチャ12が示されている。アパ−チャ12をカップリングレンズ11の後側焦点位置に配置すると、図14(A)に示されるように、ポリゴンミラー15の偏向面で光ビームが広がってしまい、特に最周辺の発光点からの光ビームの光学特性が劣化してしまう。本構成において、最も重要な特性は被走査面上で所望の走査線間隔を得ることであり、主走査方向、及び副走査方向の光ビームのスポット径特性を向上させるためには、図14(B)に示されるように、アパーチャ12をカップリングレンズ11の後側焦点位置よりも、ポリゴンミラー15に近い位置に配置する必要がある。これにより、ポリゴンミラー15の偏向面上での最周辺の発光点からの光ビームの中心線間距離が短くなり、主走査方向、及び副走査方向の像面湾曲を良好にすることができ、ひいては、ビームスポットの主走査方向、及び副走査方向の直径の大きさにばらつきのない、良好な光ビームを得ることが可能となる。
また、光源10の最周辺の発光点から射出される光ビームでは、図15に破線で示されるように、アパーチャ12に形成された開口の中心と、ビームスポットの中心とが一致していないため、光源の最周辺にある発光点からの光ビームの利用効率が、光源の中央部にある発光点からの光ビームと比較して低下する。そこで、本実施形態では、光源10の最周辺の発光点からの出力を高く設定することにより、濃度むらのない光走査装置を実現している。
また、光学系102を用いると、光源10の最周辺にある発光点から射出される光ビームの経路と、カップリングレンズ11の光軸とのずれ量は副走査方向よりも主走査方向のほうが大きくなる。ところが、アパーチャ12に設けられた開口の副走査方向の幅が主走査方向の幅よりも大きいと、光量ばらつきが大きくなる。例えば、図16(A)及び図16(B)は、主走査方向に関する光ビーム強度に対するアパーチャ12に形成された開口の位置関係を模式的に示した図である。図16(A)及び図16(B)に示される、D1、D1’、D2、及びD2’はそれぞれアパーチャ12を通過する光ビームの範囲を示し、曲線Lを範囲D1、D1’、D2、及びD2’の区間で積分したものが、アパーチャ12を通過した光ビームの光量を表す。また、D1とD1’、及びD2とD2’の大きさは同じで、D2、D2’はD1、D1’よりも大きくなっている。
図16(A)及び図16(B)からわかるとおり、範囲がD1からD1’へ変化したときの光ビームの光量の変化率は、範囲はD2からD2’へ変化したときの光ビームの光量の変化率のほうが小さくなることがわかる。したがって、光軸ずれが大きい主走査方向のアパーチャ12の開口幅を副走査方向の開口幅よりも大きくする必要がある。また、副走査方向の倍率を主走査方向の倍率よりも小さくするためには、アパーチャ12の主走査方向の開口幅と副走査方向の開口幅を大きくしていく必要があり、アパーチャ12をカップリングレンズ11の射出側焦点位置よりも、ポリゴンミラー15側に配置する意義は大きい。
また、光源ユニット70のケーシング74は、金属板を板金加工することに形成されている。したがって、ケーシング74内部へのノイズを遮蔽するともに、光源のヒートシンクとして作用し、光源からの発熱を有効に外部へ放熱することができる。
なお、前述した780nm帯の面発光レーザは、別の材料でも作製できる。図17には別材料で作成した活性層周辺の拡大図が示されている。図17に示されるように活性層は、圧縮歪組成であってバンドギャップ波長が780nmとなる3層のGaInPAs量子井戸活性層と格子整合する4層の引っ張り歪みを有するGa0.6In0.4P障壁層とから構成し、電子を閉じ込めるためのクラッド層(本実施形態ではスペーサ層)としてワイドバンドギャップである(Al0.7Ga0.3)0.5In0.5Pを用いている。キャリア閉じ込めのクラッド層をAlGaAs系で形成した場合に比べて、クラッド層と量子井戸活性層とのバンドギャップ差を極めて大きく取ることができる。
次表10には、AlGaAs(スペーサ層)/AlGaAs(量子井戸活性層)系780nm,850nm面発光型半導体レーザ、さらに、AlGaInP(スペーサ層)/GaInPAs(量子井戸活性層)系780nm面発光型半導体レーザの典型的な材料組成でのスペーサ層と井戸層、及び障壁層と井戸層とのバンドギャップ差が示されている。なお、スペーサ層とは、通常構成の場合には活性層と反射鏡の間にあたる層のことであって、キャリアを閉じ込めるためのクラッド層としての機能を有している層を指している。
次表10に示されるように、AlGaInP(スペーサ層)/GaInPAs(量子井戸活性層)系780nm面発光型半導体レーザによれば、AlGaAs/AlGaAs系780nm面発光型半導体レーザはもとより、AlGaAs/AlGaAs系850nm面発光型半導体レーザよりもバンドギャップ差を大きく取れることが判る。具体的にクラッド層と活性層とのバンドギャップ差は、クラッド層をAlGaAsで形成した場合の466meV(Al組成0.6の場合)に比べて、743meVであり極めて大きい。障壁層と活性層とのバンドギャップ差も同様に優位差があり、良好なキャリア閉じ込めとなる。
Figure 2008112111
また、活性層が圧縮歪を有しているので、ヘビーホールとライトホールのバンド分離により利得の増加が大きくなった。これらにより高利得となるので、低閾値で、高出力であった。なおこの効果は、GaAs基板とほぼ同じ格子定数を有するAlGaAs系で作製した780nmや850nm面発光レーザでは得られない。さらには、キャリア閉じ込め向上、歪量子井戸活性層による高利得化によって低閾値化することで、光取り出し側DBRの反射率低減が可能となり、さらに高出力化できる。
また、活性層と障壁層は、Alを含んでいない材料から構成されており、Alフリー活性領域(量子井戸活性層、及びそれに隣接する層)としているので、酸素の取り込みが低減することで非発光再結合センターの形成を抑えることができ、長寿命化を図ることができる。これにより、書込みユニットもしくは光源ユニットの再利用が可能となる。
また、第1の実施形態にかかるプリンタ200は、光走査装置100を備えている。したがって、感光ドラム201を均一な照度の光ビームで走査することができ、結果的に、用紙上に精度よく画像を形成することが可能となる。
《第2の実施形態》
次に、本発明の第2の実施形態を図18〜図28に基づいて説明する。なお、第1の実施形態と同一若しくは同等の構成部分については、同一の符号を用いるとともに、その説明を簡略し又は省略するものとする。
図18には、第2の実施形態に係る光走査装置100’の概略構成が示されている。この光走査装置100’は、基板76に実装された光源10、該光源10から射出される光ビームの進行方向に向かって配置されたカップリングレンズ11、アパーチャ12、線像形成レンズ13、ポリゴンミラー15、該ポリゴンミラー15の+X側に順次配置された第1走査レンズ16、第2走査レンズ17を備えている。
前記光源10には、発光点として、発振波長780nmのVCSELが、図19に示されるように、Y軸と角度θ2をなす直線L2に沿う方向を行方向とし、Z軸に沿う方向を列方向とする4行10列のマトリクス状に配置されている。また、行間隔Dzは24μmで、列間隔Dyが30μmとなっており、各VCSELのZ軸方向(副走査方向)に関し隣り合う発光点の間隔dzは2.4μm(=Dz/10)となっている。このような光源は垂直共振器型面発光レーザー(VCSEL)によって実現することができる。VCSELは発振波長の温度変動が小さく、波長の不連続な変化(波長飛び)が原理的に発生しないため、環境変化によっても光学特性が劣化しにくいという特徴がある。
前記カップリングレンズ11、及び線像形成レンズ13は、例えば、ガラス製又は樹脂製の光学素子である。樹脂製とした場合は温度変化による光学特性の劣化を低減するために、回折光学素子としてもよい。また、カプリングレンズ11、及び線像形成レンズ13の焦点距離F1,F2はそれぞれ46.5mm、106.9mmであり、光源10から射出された光ビームは、カップリングレンズ11により略平行光に成形された後、線像形成レンズ13により、ポリゴンミラー15の偏向面に結像される。
前記アパーチャ12は、光ビームが通過する矩形状、又は楕円形状の開口が形成され、通過する光ビームの主走査方向及び副走査方向について光束を制限し、ビームスポット径を調整する。本第2の実施形態では、開口の主走査方向全幅が5.44mm、副走査方向全幅が2.2mmとなっている。
前記ポリゴンミラー15は、上面が半径7mmの円に内接する正方形である4角柱状の部材である。このポリゴンミラー15の4つの側面には偏向面が形成され、不図示の回転機構により、矢印の方向に一定の角速度で回転している。
前記第1走査レンズ16、及び前記第2走査レンズ17は、それぞれ中心(光軸上)の肉厚が13.5mm、及び3.5mmの、例えば樹脂製の走査レンズであり、これらの光学面形状は、次式(3)、及び次式(4)で示される関数で表される。ただし、Yは光軸位置を原点とする主走査方向の座標であり、Rmはレンズの曲率半径であり、a00,a01,a02,…は主走査形状の非球面係数であり、RS0は副走査方向の光軸上の曲率であり、b00,b01,b02,…は副走査形状の非球面係数である。また、各係数の値は次表11に示される通りである。
Figure 2008112111
Figure 2008112111
Figure 2008112111
図20(A)は、式(4)で示される、第1走査レンズ16の副走査方向曲率のレンズ高さごとの関数Cs(Y)を示しており、図20(A)に点線で示される曲線は入射面L1R1の光学面形状を示し、実線で示される曲線は射出面L1R2の光学面形状を示している。また、図20(B)は、式(4)で示される、第2走査レンズ17の副走査方向曲率のレンズ高さごとの関数Cs(Y)を示しており、図20(B)に点線で示される曲線は入射面L2R1の光学面形状を示し、実線で示される曲線は射出面L2R2の光学面形状を示している。
また、図21(A)は、式(4)で示される、第1走査レンズ16の主走査断面内の形状を示しており、図21(A)に点線で示される曲線は入射面L1R1の光学面形状を示し、実線で示される曲線は射出面L1R2の光学面形状を示している。また、図21(B)は、第2走査レンズ17の主走査断面内の形状を示しており、図21(B)に点線で示される曲線は入射面L2R1の光学面形状を示し、実線で示される曲線は射出面L2R2の光学面形状を示している。なお、縦軸は光軸方向の座標X、横軸はレンズ高さを示し、光軸とは特に断らない限りは、式(3)において、Y=0としたときの副走査方向において、中央の点を通る軸をいうものとする。
なお、図18に示される各素子間の光学的距離d1、d3、d4、d6、d7、d9、d11及び各素子の光軸方向の大きさd2、d5、d8、d10は次表12に示される通りであり、光走査装置100’に含まれる光学系全系の副走査倍率は2.2倍、ポリゴンミラー15より被走査面側の光学系のみの副走査倍率は−0.97倍となっている。そして、光走査装置100’では、被走査面上でのビームスポット径の狙いとして、主走査方向で52μm、副走査方向で55μmに設定されている。
Figure 2008112111
図22(A)には、光走査装置100’により被走査面を走査したときの、像高Yに対する主走査方向の象面湾曲が点線で示され、副走査方向の像面湾曲が実線で示され、図22(B)には、光学系102により光ビームを走査したときの、像高Yに対するfθ特性が点線で示され、リニアリティが実線で示されている。図22(A)及び図22(B)から、主走査方向、及び副走査方向の像面湾曲は±1mm以内の範囲に収束するとともに、全ての像高に対するfθ特性及びリニアリティは、±0.5%の範囲に収束し、上記のように肉厚を低減しているにもかかわらずビームスポット径のばらつきが非常に小さくなることが分かる。また、図23には、副走査横倍率偏差Δβが示されている。この図23から、副走査横倍率偏差Δβは±0.5%の範囲に抑えられ、略一定となっていることがわかる。
本第2の実施形態において、光走査装置100’の光学系全系(光源から被走査面)の副走査横倍率は2倍以上とすることが望ましい。以下その理由を説明する。
《カップリングレンズについて》
一般的な端面発光型レーザにおいてもそうであるが、VCSEL素子にとっては特に、発光量の向上という課題がある。VCSELはその制作方法構造上、原理的に共振器長が短く、光増幅を行う領域が小さい。従って一般的な端面発光型レーザに比較して光出力を得にくい。そのため、光束が拡がりすぎて光利用効率が低下することは望ましくない。また装置の大型化を防ぐためにも、焦点距離F1はできるだけ小さくすることが望ましい。
例えば、一般的な端面発光レーザでは定格出力7mW程度が得られるが、VCSELでは1つのビームにつき1〜2mW程度でしかない。そのため、光束が拡がりすぎて光利用効率が低下することは望ましくない。また装置の大型化を防ぐためにも、焦点距離F1はできるだけ小さくすることが望ましい。一方、VCSELは発光領域径が大きいため、光学系の倍率の影響を受けてビームスポット径が増大してしまう。即ち、主走査方向において倍率は5.1倍(=237.8/46.5倍)の本実施形態では、ビームスポット径は52μmとなり、発光領域径が無限小とみなせる場合の50μmに比較して2μmの増加にとどまる。
図24(A)及び図24(B)、並びに図25(A)及び図25(B)は、従来のカップリングレンズ焦点距離が15mmの光学系(主走査方向倍率約16倍)におけるビームスポット径を示す図である。図24(A)及び図24(B)は発光領域が無限小のときに相当し、図25(A)及び図25(B)は光源がVCSELの場合に相当する。主走査方向においてはビームウエスト径の差が5μm程度と10%増大し、画質劣化の問題を引き起こし高解像度化できなくなる。このように、焦点距離F1を小さくすると光学系の倍率が大きくなるためビームスポット径が小径化できなくなる。このことから焦点距離F1は光学系の主の倍率が10倍より小さくなるよう設定することが望ましく、本実形態のように5倍程度とすればなお望ましい。このように焦点距離F1の値は選択の幅に大きな制約があり、例えばA3対応の光学系ならF1=25〜47mm、A4対応光学系ならF1=18〜33mmとすることが望ましい。
《線像形成レンズについて》
副走査方向について、高解像度書込のためにビームスポット径を安定的に小径化するには、特に副走査方向は温度変動によるビームウエスト位置ずれが大きいため、ビームスポット径深度を深くする必要がある。深度を深くするためには開口数を低く制御して、光ビームが絞られ過ぎないようにしなければならない。開口数を下げるためにはアパーチャの開口を小さくするか線像形成レンズの焦点距離を長くするかであるが、上述したような光利用効率の問題から、アパーチャの開口はできるだけ大きくすることが望ましい。そのため、焦点距離はできるだけ大きくすることが望ましい。
《走査光学系について》
走査光学系(偏向手段(ポリゴンミラー15)から被走査面(感光ドラム201))の副走査方向の横倍率の絶対値|βs|は、その値が大きいと製造誤差によるビームウエスト位置ずれの発生が問題になるため、走査光学系は、等倍から縮小系であることが望ましいが、縮小系にした場合には次のような別の問題が発生する。つまり、アパーチャによってビーム整形を行う際に発生する回折光が被走査面に到達し、ビームスポット径がデフォーカス方向に関して非対称な形になってしまうため、深度を浅くしてしまい、ビームスポット径のばらつきが増大する。回折光の結像位置が被走査面に近い場合に起こる現象で、等倍から縮小倍率の走査光学系を用いると顕著となる。
図26(A)〜図26(C)には、略同一の構成を持つ一般的な書込光学系における、アパーチャからの回折光の結像位置の違いよる、副走査ビームスポット径のデフォーカスに対する変化の例が示されている。横軸はデフォーカス(mm)、縦軸は副走査ビームスポット径(μm)を示し、回折光の結像位置が、図26(A)では、被走査面から−30mm、図26(B)では−100mm、図26(C)では+30mmの位置にある場合の、副走査方向のデフォーカスとビームスポット径の特性を示す曲線がそれぞれ示されている。図26(A)及び図26(C)では、回折光の影響で曲線のカーブは非対称となっており、深度は浅い。図26(B)では、回折光の結像位置が図26(A)及び図26(C)に示される場合よりも離れているので、被走査面に対してより対称に近い形になっており、深度も深い。
図27(A)には、本第2の実施形態でのデフォーカスと主走査方向のビームスポット径の特性を示す曲線が示され、図27(B)には、デフォーカスと副走査方向のビームスポット径の特性を示す曲線が示されている。本第2の実施形態では、アパーチャからの回折光の結像位置は被走査面から−42mmとなるため、やはり非対称な深度カーブになり、深度が浅くなっている。走査光学系の副走査方向横倍率|βs|を小さくすることは、走査レンズが被走査面に近づく配置を必要とし、回折光の結像位置も被走査面に近づくことになるため、βを小さくすることは高画質化達成のためには適当ではない。さらに高速化を行うためのマルチビーム光学系においては、主走査方向に離れた発光点の光束は走査レンズの異なる位置を通過するため、ビームウエスト位置は全てのビームではそろわない。従って全光束における深度はより浅くなるため、ビームスポット径安定化のための課題はさらに大きくなる。従って、走査光学系の副走査方向横倍率絶対値|β|は小さくすることが出来ず、本実形態では上記のように|βs|=0.97に設定している。
上述の光学的な制約から、本第2の実施形態では光学系全系の副走査横倍率βは2.230(=F2/F1×|βs|)となる。本第2の実施形態の場合と異なる値を設定する場合は、カプリングレンズ11の焦点距離F1はより小さい値、線像形成レンズ13の焦点距離F2及び|βs|はより大きい値とすることが高画質化、高速化のために必要であり、βはより大きい値になる。従って、βは約2倍以上であることが望ましいといえる。
また、下限値を下回ると、発生する問題は以下の通りである。即ち、半導体レーザアレイに要求される精度を上げるためには、製造上の歩留を低下させることが必要となり、コストアップにつながる。その理由は、書込光学系の副走査横倍率が高くなるために、光源の誤差がそのまま拡大されて被走査面上に反映されてしまい、走査線間隔のばらつきを大きくしてしまうため、より発光点間距離ばらつきの小さい光源を製造しなければならなくなるし、高解像な光走査が困難になるためである。更に、発光点の間隔が広く取れないことから、配線が非常に困難になり高い精度の配線技術が要求される。
また、素子間の距離が小さいほど放熱性能が低下するため、駆動時の素子の発熱が無視できなくなり、素子の劣化を早めるため光源の短寿命化が起こる。その結果装置のコストアップになり、継続して装置を使用する場合には光源の交換が頻繁に発生し、資源を多く消耗してしまう。この問題を解決しようとしたときに、副走査方向の発光点間隔dzの値を下限値よりも下の値から変更せずに主走査方向に間隔を広げて発熱対策を取ろうとすると、発光点が離れすぎて走査線間隔のばらつき、ビームスポット径のばらつきが大きく発生し光学性能が劣化する。これらの理由から、副走査方向の発光点間隔dzの値は1μmを下回らないことが望ましい。
以上説明したように、本第2の実施形態に係る光走査装置100’において、書込密度を従来よりも高密度な2400dpiに対応させることを考えた場合、走査線の間隔は10.58μm(=25.4/2400)であるため、これを満足する副走査方向の発光点間隔dzは、光学系全系の副走査横倍率βから4.7μm(=10.58/2.230)となる。また、さらに高密度な4800dpiとした場合は、同様に副走査方向の発光点間隔dzは2.4μm(25.4/4800/2.23)となる。このように光源の副走査方向の発光点間隔を5μm未満、例えば4μm以下とすることで、高密度の光ビームをビームスポット径が安定した状態で走査することができ、光利用効率の問題がなく十分な露光量で光走査を行うことが可能となる。一方、5μm以上になると、露光量不足や、ビームスポット径の不安定化を招き、望ましくなく、また1μmを下回ると装置の短寿命化、走査線間隔の不安定化といった問題が起こる。
また、図19に示されるように、主走査方向において最も離れた発光点間の距離よりも副走査方向において最も離れた発光点間の距離が小さくなるように、各発光点が4行10列のマトリクス状に配列されている。すなわち、上述したように主走査方向に長い平行四辺形の中に発光点が配置されている。これにより副走査方向よりも主走査方向に数多く発光点を配列することとなり、次のような利点がある。
上述したように、隣接する発光点間の距離は、発熱防止や配線の問題からある程度広く取る必要がある。上述のように副走査方向に隣接する発光点間隔dzを1μm以上で5μm未満とした場合には、主走査方向に隣接する発光点の距離Dyを発光点間隔dzよりも広くとることができる。本第2の実施形態では、Dyが30μm、Dzが24μm、dzが2.4μm(4800dpi時)である。主走査方向には10個の発光点を並べており、主走査方向において最も離れた発光点間の距離は270μm(=Dy×9)、発光点総数は40であるため副走査方向において最も離れた発光点間の距離は93.6μm(dz×39)である。
高密度な走査を行うために副走査方向に発光点を密集させ、なおかつ素子の性能及び歩留、寿命の向上のためには、発光点の配列領域は副走査方向よりも主走査方向に長い形態にすることが望ましい。副走査方向に広い範囲に渡って発光点を配列すると、温度変化による光学性能劣化が著しく増大する。温度変化に伴う走査レンズの膨張、屈折率の変化による光学倍率の変化によって副走査方向のドット位置ずれが起こるが、これは光学系の光軸から副走査方向に離れているほど大きくなる。また走査線間隔のばらつきの温度による影響は副走査方向に最も離れた発光点の間で最大となる。走査光学系の副走査横倍率の差のために、光軸に対して副走査方向に+側の発光点による走査線と−側の発光点による走査線とは、曲がり方が逆方向になるからである。逆方向に曲がった走査線同士が隣接するときに発生する走査線間隔の大きな誤差は、副走査方向のドット位置ずれとなり、一走査ごとに現れるバンディングとして知覚されてしまい走査品質の劣化となる。装置の低コスト化のために走査レンズを樹脂製の成形品にした場合にはこの問題がさらに顕著になる。
従って、本実施形態のように、発光点の配列領域の副走査方向の幅は100μm以下にとどめることが望ましい。図28には、走査線間隔の温度による変動が示されている。2つの曲線はそれぞれプラス側とマイナス側の最大変動値である。この図28からわかるように、温度変動は5μm以下に抑えられ、画質劣化への寄与は許容できる範囲にある。また4800dpiに対応させる場合には、解像度が5μmとなるため、これ以上の変動は許容できなくなる。従って、発光点の配列領域の副走査方向の幅を100μm以下とする必要がある。
なお、上記各実施形態では、走査装置100,100’が単色の画像形成装置(プリンタ)に用いられる場合について説明したが、画像形成装置は一例として図29に示されるように、カラー画像に対応し、複数の感光体ドラムを備えるタンデムカラー機であっても良い。図29に示されるタンデムカラー機は、ブラック(K)用の感光体ドラムK1、帯電器K2、現像器K4、クリーニング手段K5、及び転写用帯電手段K6と、シアン(C)用の感光体ドラムC1、帯電器C2、現像器C4、クリーニング手段C5、及び転写用帯電手段C6と、マゼンダ(M)用の感光体ドラムM1、帯電器M2、現像器M4、クリーニング手段M5、及び転写用帯電手段M6と、イエロー(Y)用の感光体ドラムY1、帯電器Y2、現像器Y4、クリーニング手段Y5、及び転写用帯電手段Y6と、光走査装置900と、転写ベルト901と、定着手段902などを備えている。
この場合には、光走査装置900では、面発光レーザアレイ300における複数のVCSELはブラック用、シアン用、マゼンダ用、イエロー用に分割されている。そして、ブラック用の各VCSELからの光ビームは感光体ドラムK1に照射され、シアン用の各VCSELからの光ビームは感光体ドラムC1に照射され、マゼンダ用の各VCSELからの光ビームは感光体ドラムM1に照射され、イエロー用の各VCSELからの光ビームは感光体ドラムY1に照射されるようになっている。なお、光走査装置900は、色毎に個別の面発光レーザアレイ300を備えても良い。また、色毎に光走査装置900を備えていても良い。
各感光体ドラムは、図29中の矢印の方向に回転し、回転順にそれぞれ帯電器、現像器、転写用帯電手段、クリーニング手段が配置されている。各帯電器は、対応する感光体ドラムの表面を均一に帯電する。この帯電器によって帯電された感光体ドラム表面に光走査装置900によりビームが照射され、感光体ドラムに静電潜像が形成されるようになっている。そして、対応する現像器により感光体ドラム表面にトナー像が形成される。さらに、対応する転写用帯電手段により、記録紙に各色のトナー像が転写され、最終的に定着手段30により記録紙に画像が定着される。
また、上記各実施形態では、本発明の光走査装置100,100’がプリンタに用いられる場合について説明したが、プリンタ以外の画像形成装置、例えば、複写機、ファクシミリ、又は、これらが集約された複合機にも好適である。
本発明の第1の実施形態に係るプリンタ200の概略構成を示す図である。 光走査装置100の概略構成を示す図である。 光走査装置100の斜視図である。 光源ユニット70を+Z側から見た図である。 光源ユニット70を−Y側から見た図である レーザアレイ152を示す平面図である。 レーザアレイ152に形成されたVCSELの断面図である。 回転軸82A,82Bの構成を説明するための図である。 光源ユニット70を+X側から見た図である。 カップリングレンズ11の光軸調整を説明するための図である。 光源ユニット70を−X側から見た図である。 図12(A)は、像高yに対する主走査方向の象面湾曲及び副走査方向の像面湾曲を示す図であり、図12(B)は、像高yに対するfθ特性及びリニアリティを示す図である。 図13(A)及び図13(B)は光源10の変形例を示す図である。 図14(A)及び図14(B)は、アパーチャ12の作用を説明するための図(その1、その2)である。 アパーチャ12の作用を説明するための図(その3)である。 図16(A)及び図16(B)は、アパーチャ12の作用を説明するための図(その4、その5)である。 VCSELの活性層24の拡大図である。 本発明の第2の実施形態に係る光走査装置100’の概略構成を示す図である。 図18における光源10を示す図である。 図20(A)は、式(4)で示される第1走査レンズ16の副走査方向曲率のレンズ高さごとの関数Cs(Y)を示す図であり、図20(B)は、式(4)で示される、第2走査レンズ17の副走査方向曲率のレンズ高さごとの関数Cs(Y)を示す図である。 図21(A)は、式(4)で示される、第1走査レンズ16の主走査断面内の形状を示す図であり、図21(B)は、第2走査レンズ17の主走査断面内の形状を示す図である。 図22(A)は、像高yに対する主走査方向の象面湾曲及び副走査方向の像面湾曲を示す図であり、図22(B)には、像高yに対するfθ特性及びリニアリティを示す図である 副走査横倍率偏差Δβを示す図である。 図24(A)及び図24(B)は、カップリングレンズ焦点距離が15mmの光学系(主走査方向倍率約16倍)におけるビームスポット径を説明するための図(その1、その2)である。 図25(A)及び図25(B)は、カップリングレンズ焦点距離が15mmの光学系(主走査方向倍率約16倍)におけるビームスポット径を説明するための図(その3、その4)である。 図26(A)〜図26(C)は、副走査ビームスポット径のデフォーカスに対する変化を示す図(その1〜その3)である。 図27(A)は、デフォーカスと主走査方向のビームスポット径の特性を示す図であり、図27(B)は、デフォーカスと副走査方向のビームスポット径の特性を示す図である。 走査線間隔の温度変動を説明するための図である。 カラー画像に対応した画像形成装置の概略構成を示す図である。
符号の説明
10…光源、11…カップリングレンズ、12…アパーチャ、13…線像形成レンズ、14…反射ミラー、15…ポリゴンミラー、16…第1走査レンズ、17…第2走査レンズ、20…P側電極、21…n―GaAs基板、22…下部反射鏡、23,25…スペーサ層、下部反射鏡24…活性層、26…AlxOy電流狭窄層、27…上部反射鏡、28…pコンタクト層、29…ポリイミド、30…AlAs被選択酸化層、31…上部電極、70…光源ユニット、72…ベース、72a…環状凸部、72b…円形開口、72c…レンズ支持部、72d…丸孔、72e…凹部、72f…長孔、74…ケーシング、74a…突出部、74b,74c…フランジ部、74d,74e…丸孔、76…基板、76a…開口、77A,77B…螺合部、81…固定軸、82A,82B…回転軸、82a…ピン、83…押バネ、84A,84B…螺子、91…押バネ、92…調整螺子、101…光学ハウジング、102…光学系、101a,101b…突出部、200…プリンタ、220…ハウジング、201…感光ドラム、202…帯電チャージャ、204…トナーカートリッジ、205…クリーニングケース、206…給紙トレイ、207…給紙コロ、208…レジストローラ対、209…定着ローラ、210…排紙トレイ、211…転写チャージャ、212…排紙ローラ、213…用紙。

Claims (13)

  1. 偏向手段により光ビームを主走査方向へ偏向して、被走査面を走査する光走査装置であって、
    前記光ビームを射出する複数の発光点が、前記主走査方向と所定の角度を成す第1方向と、前記主走査方向又は前記第1方向に直交する第2方向とに2次元配置された光源と;
    前記光源の発光点から射出される光ビームを、カップリングする光学素子と;
    前記光源又は光学素子を、前記主走査方向又は前記主走査方向に直交する副走査方向に略平行な軸回りに回動する回動手段と;を備える光走査装置。
  2. 前記回動手段は、前記2次元配置された発光点の、前記主走査方向に関し最も離れた発光点間の距離が、前記副走査方向に関し最も離れた発光点間の距離よりも長い場合には、前記光源を前記副走査方向と略平行な軸回りに回動することを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記回動手段は、前記2次元配置された発光点の、前記副走査方向に関し最も離れた発光点間の距離が、前記主走査方向に関し最も離れた発光点間の距離よりも長い場合には、前記光源を前記主走査方向と略平行な軸回りに回動することを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  4. 前記光源が一側の面に配置された基板を更に備え、
    前記回動手段は、前記基板の他側の面の、前記光源の中心に対応する点を中心点として、前記基板を回動することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の光走査装置。
  5. 前記回動手段は、前記中心点を支持する支持手段と、前記中心点以外の少なくとも2点を位置決めする位置決め手段と、前記基板を前記支持手段に押圧する付勢手段とを備えることを特徴とする請求項4に記載の光走査装置。
  6. 前記光源から射出される光ビームの経路上で、前記光学素子の射出側焦点位置よりも前記偏向手段に近い位置に配置され、前記光ビームの少なくとも主走査方向の光束を制限する開口部を有する部材を更に備える請求項1〜5のいずれか一項に記載の光走査装置。
  7. 前記光学素子は、少なくとも該光学素子の光軸方向と、該光軸方向に直交する方向に調整された状態で保持されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の光走査装置。
  8. 前記支持手段が配置され、前記基板に設けられた前記光源の制御手段に対するノイズを遮蔽する遮蔽部材を更に備える請求項5〜7に記載の光走査装置。
  9. 前記遮蔽部材は、前記光源からの発熱を放熱する効果を有することを特徴とする請求項8に記載の光走査装置。
  10. 前記光源と前記光学素子とを、前記光学素子の光軸回りに回動可能な保持部材を更に備える請求項1〜9のいずれか一項に記載の光走査装置。
  11. 光ビームにより被走査面を走査する光走査装置であって、
    前記光ビームを射出する複数の発光点が2次元配置された光源と;
    前記光源の発光点から射出される光ビームを、主走査方向へ偏向する偏向手段と;を備え、前記発光点は前記主走査方向に直交する副走査方向において最も近接する間隔が、1μm以上で5μm未満となるように配置されていることを特徴とする光走査装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の光走査装置を備える画像形成装置。
  13. 前記画像形成装置は、多色対応の画像形成装置であることを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
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