JP6213539B2 - 空気調和装置の室内ユニット - Google Patents
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Description
図1〜図4は、実施形態1による空気調和装置の室内ユニット(10)の構成例を示している。この室内ユニット(10)は、室外ユニット(図示を省略)とともに空気調和装置を構成している。空気調和装置では、室内ユニット(10)と室外ユニットを連絡配管で接続することによって、冷媒が循環して冷凍サイクルを行う冷媒回路が形成されている。
ケーシング(20)は、室内空間(500)の天井(501)に設置されている。ケーシング(20)は、ケーシング本体(21)と化粧パネル(22)とによって構成されている。このケーシング(20)には、室内ファン(31)と、室内熱交換器(32)と、ドレンパン(33)と、ベルマウス(36)とが収容されている。
図3に示すように、室内ファン(31)は、下方から吸い込んだ空気を径方向の外側に向けて吹き出す遠心送風機である。室内ファン(31)は、ケーシング本体(21)の内部中央に配置されている。室内ファン(31)は、室内ファンモータ(31a)によって駆動される。室内ファンモータ(31a)は、天板(21a)の中央部に固定されている。
ベルマウス(36)は、室内ファン(31)の下方に配置されている。このベルマウス(36)は、ケーシング(20)へ流入した空気を室内ファン(31)へ案内するための部材である。ベルマウス(36)は、ドレンパン(33)とともに、ケーシング(20)の内部空間を、室内ファン(31)の吸い込み側に位置する一次空間(21c)と、室内ファン(31)の吹き出し側に位置する二次空間(21d)とに仕切っている。
室内熱交換器(32)は、いわゆるクロスフィン型のフィン・アンド・チューブ熱交換器である。図2に示すように、室内熱交換器(32)は、平面視でロ字状に形成され、室内ファン(31)の周囲を囲むように配置されている。すなわち、室内熱交換器(32)は、二次空間(21d)に配置されている。室内熱交換器(32)は、その内側から外側へ向かって通過する空気を、冷媒回路の冷媒と熱交換させる。
ドレンパン(33)は、いわゆる発泡スチロール製の部材である。図3に示すように、ドレンパン(33)は、ケーシング本体(21)の下端を塞ぐように配置されている。ドレンパン(33)の上面には、室内熱交換器(32)の下端に沿った水受溝(33b)が形成されている。水受溝(33b)には、室内熱交換器(32)の下端部が入り込んでいる。水受溝(33b)は、室内熱交換器(32)において生成したドレン水を受け止める。
化粧パネル(22)は、四角い厚板状に形成された樹脂製の部材である。化粧パネル(22)の下部は、ケーシング本体(21)の天板(21a)よりも一回り大きな正方形状に形成されている。この化粧パネル(22)は、ケーシング本体(21)の下面を覆うように配置されている。また、化粧パネル(22)の下面は、ケーシング(20)の下面を構成し、室内空間(500)に露出している。
図4に示すように、各主吹出開口(24a〜24d)には、風向調節羽根(51)が設けられている。風向調節羽根(51)は、主吹出開口(24a〜24d)から吹き出される空気(以下「吹出空気」と記載)の風向を上下方向に変更するための部材である。すなわち、風向調節羽根(51)は、吹出空気の風向と水平面のなす角度(水平面に対する吹出空気の風向の傾斜角度)が変化するように、吹出空気の風向を変化させる。なお、風向調節羽根(51)の動作と吹出空気の風向については、後で詳しく説明する。
室内ユニット(10)には、吸込温度センサ(81)などの各種センサが設けられている。吸込温度センサ(81)は、吸込口(23)に設けられ、吸込口(23)を通って室内ファン(31)に吸い込まれる空気の温度(以下「吸込温度」と記載)を検出するように構成されている。
室内制御部(90)は、CPUやメモリなどによって構成されている。そして、図5に示すように、室内制御部(90)は、吸込温度センサ(81)などの各種センサと室内ユニット(10)の制御対象となる構成部品(具体的には、駆動モータ(54)および室内ファンモータ(31a))とに接続され、各種センサの検出値に基づいて室内ユニット(10)の各部を制御して室内ユニット(10)の運転動作を制御するように構成されている。具体的には、室内制御部(90)は、室内ファンモータ(31a)を制御して室内ファン(31)の動作を制御し、駆動モータ(54)を制御して風向調節羽根(51)の動作を制御する。この例では、室内制御部(90)は、四つの風向調節羽根(51)を個別に制御するように構成されている。なお、室内制御部(90)による動作については、後で詳しく説明する。
次に、図3を参照して室内ユニット(10)内における空気の流れについて説明する。室内ユニット(10)の運転中には、室内ファン(31)が回転する。室内ファン(31)が回転すると、室内空間(500)の空気が吸込口(23)を通ってケーシング(20)内の一次空間(21c)へ流入する。一次空間(21c)へ流入した空気は、室内ファン(31)に吸い込まれ、二次空間(21d)へ吹き出される。二次空間(21d)へ流入した空気は、室内熱交換器(32)を通過する間に冷却(または、加熱)され、その後、四つの主吹出通路(34a〜34d)と四つの副吹出通路(35a〜35d)へ分かれて流入する。主吹出通路(34a〜34d)へ流入した空気は、主吹出開口(24a〜24d)を通って室内空間(500)へ吹き出される。副吹出通路(35a〜35d)へ流入した空気は、副吹出開口(25a〜25d)を通って室内空間(500)へ吹き出される。
次に、図6〜図9を参照して、風向調節羽根(51)の動作と吹出空気の風向について説明する。吹出空気の風向は、風向調節羽根(51)の位置(姿勢)を変更することによって変化する。
室内制御部(90)は、室内ユニット(10)が暖房運転と冷房運転とを選択的に行うように、室内ユニット(10)の各部を制御する。
暖房運転では、室内制御部(90)は、室内ファン(31)を駆動状態に設定する。なお、室内熱交換器(32)は、凝縮器として機能する。これにより、室内空間(500)の空気が吸込口(23)を通じて室内ファン(31)に吸い込まれ、室内ファン(31)から吹き出された空気が室内熱交換器(32)を通過する間に加熱され、室内熱交換器(32)において加熱された空気の一部が副吹出開口(25a〜25d)を通じて室内空間(500)へ吹き出される。
冷房運転では、室内制御部(90)は、室内ファン(31)を駆動状態に設定する。なお、室内熱交換器(32)は、蒸発器として機能する。これにより、室内空間(500)の空気が吸込口(23)を通じて室内ファン(31)に吸い込まれ、室内ファン(31)から吹き出された空気が室内熱交換器(32)を通過する間に冷却され、室内熱交換器(32)において冷却された空気の一部が副吹出開口(25a〜25d)を通じて室内空間(500)へ吹き出される。
通常冷房制御では、室内制御部(90)は、四つの主吹出開口(24a〜24d)の各々において吹出空気の風向角度が予め定められた通常可動範囲(R1)内の風向角度となるように、その主吹出開口(24a〜24d)に設けられた風向調節羽根(51)を制御する。これにより、室内熱交換器(32)において冷却された空気(すなわち、冷気)が主吹出開口(24a〜24d)から所定の風向角度で吹き出される。
高負荷冷房制御では、室内制御部(90)は、気流制御動作を行う。気流制御動作では、室内制御部(90)は、四つの主吹出開口(24a〜24d)のうち一部の主吹出開口(24a〜24d)における空気の流れが風向調節羽根(51)で阻害されることによって残りの主吹出開口(24a〜24d)から吹き出される吹出空気の風速が高くなるように、四つの主吹出開口(24a〜24d)にそれぞれ設けられた四つの風向調節羽根(51)を制御する。
基本吹出動作では、室内制御部(90)は、四つの主吹出開口(24a〜24d)のうち全ての主吹出開口(24a〜24d)から室内空間(500)へ向けて吹出空気(温度調節された空気)が吹き出されるように、四つの主吹出開口(24a〜24d)にそれぞれ設けられた四つの気流阻害機構(この例では、四つの風向調節羽根(51))を制御する。
第1吹出動作では、室内制御部(90)は、四つの主吹出開口(24a〜24b)のうち第1開口(24X)を構成する二つの主吹出開口(24b,24d)における空気の流れが気流阻害機構(この例では、風向調節羽根(51))で阻害されることによって第2開口(24Y)を構成する二つの主吹出開口(24a,24c)から吹き出される吹出空気の風速が高くなるように、四つの主吹出開口(24a〜24d)にそれぞれ設けられた四つの気流阻害機構(この例では、四つの風向調節羽根(51))を制御する。
第2吹出動作では、室内制御部(90)は、四つの主吹出開口(24a〜24b)のうち第2開口(24Y)を構成する二つの主吹出開口(24a,24c)における空気の流れが気流阻害機構(この例では、風向調節羽根(51))で阻害されることによって第1開口(24X)を構成する二つの主吹出開口(24b,24d)から吹き出される吹出空気の風速が高くなるように、四つの主吹出開口(24a〜24d)にそれぞれ設けられた四つの気流阻害機構(この例では、四つの風向調節羽根(51))を制御する。
以上のように、高負荷冷房制御(すなわち、冷房運転において室内空間(500)の負荷が所定値よりも高い場合)においてスイング制御動作を行うことにより、吹出空気の風向スイング範囲(吹出空気の風向の上下方向の移動範囲)の下端風向位置の風向角度(水平面に対する風向角度)を小さくすることができる。すなわち、風向スイング範囲の下端風向位置の風向角度を、通常可動範囲(R1)の下端風向位置の風向角度(この例では、下端風向角度(θ6))よりも小さい制限可動範囲(R2)の下端風向位置の風向角度(この例では、第2風向角度(θ2))に設定することができる。これにより、冷房運転中に通常可動範囲(R1)において吹出空気の風向を変動させる場合よりも、吹出空気を主吹出開口(24a〜24d)の下方へ向けて流れにくくさせることができるので、吹出空気を室内空間(500)に行き渡らせて室内空間(500)を広範囲に亘って冷却することができる。したがって、冷房運転において室内空間(500)における温度の偏りを抑制しながら室内空間(500)の負荷を低減することができる。
なお、上記の説明では、風向調節羽根(51)が気流阻害機構(50)を兼ねている場合を例に挙げたが、気流阻害機構(50)は、風向調節羽根(51)とは別の部材によって構成されていてもよい。例えば、気流阻害機構(50)は、主吹出開口(24a〜24d)に設けられた開閉式のシャッタ(主吹出開口(24a〜24d)を開閉可能なシャッタ)によって構成されていてもよい。
また、図11に示すように、気流制御動作では、基本吹出動作と第1吹出動作と第2吹出動作とが順に繰り返し行われてもよい。図11の例では、気流制御動作の一つのサイクルにおいて、基本吹出動作と第1吹出動作と第2吹出動作とが一回ずつ行われる。なお、気流制御動作では、基本吹出動作と第2吹出動作と第1吹出動作とが順に繰り返し行われてもよい。
また、上記の説明では、互いに対向する第2主吹出開口(24b)および第4主吹出開口(24d)が第1開口(24X)を構成し、残りの第1主吹出開口(24a)および第3主吹出開口(24c)が第2開口(24Y)を構成する場合を例に挙げたが、隣り合う第1主吹出開口(24a)および第2主吹出開口(24b)が第1開口(24X)を構成し、残りの第3主吹出開口(24c)および第4主吹出開口(24d)が第2開口(24Y)を構成してもよい。この場合、第1吹出動作では、四つの主吹出開口(24a〜24b)のうち第1開口(24X)を構成する二つの主吹出開口(24a,24b)における空気の流れが気流阻害機構(50)で阻害されることによって第2開口(24Y)を構成する二つの主吹出開口(24c,24d)から吹き出される吹出空気の風速が高くなる。また、第2吹出動作では、四つの主吹出開口(24a〜24b)のうち第2開口(24Y)を構成する二つの主吹出開口(24c,24d)における空気の流れが気流阻害機構(50)で阻害されることによって第1開口(24X)を構成する二つの主吹出開口(24a,24b)から吹き出される吹出空気の風速が高くなる。
また、上記の説明では、気流制御動作における第1吹出動作とともに第1風向固定動作が行われ、気流制御動作における第2吹出動作とともに第2風向固定動作が行われる場合を例に挙げたが、室内制御部(90)は、第1風向固定動作および第2風向固定動作の代わりにスイング制御動作を行うように構成されていてもよい。この場合、第1吹出動作とともにスイング制御動作が行われ、第2吹出動作とともにスイング制御動作が行われる。
また、上記の説明では、高負荷冷房制御において気流制御動作が行われる場合を例に挙げたが、室内制御部(90)は、高負荷冷房制御において気流制御動作を行わずにスイング制御動作を行うように構成されていてもよい。この場合、室内制御部(90)は、高負荷冷房制御において、四つの主吹出開口(24a〜24d)の各々から吹き出される吹出空気の風向が制限可動範囲(R2)において変動するように、四つの主吹出開口(24a〜24d)にそれぞれ設けられた四つの風向調節羽根(51)をスイング(往復回動)させるスイング制御動作を行う。
また、図12に示すように、各主吹出開口(24a〜24d)に、開口調節機構(55)が設けられていてもよい。開口調節機構(55)は、主吹出開口(24a〜24d)の開口面積(すなわち、吹出空気の流路断面積)を調節することが可能に構成されている。例えば、開口調節機構(55)は、その開度を調節可能なシャッタによって構成されている。
また、室内制御部(90)は、高負荷冷房制御においてファン制御動作を行うように構成されていてもよい。ファン制御動作では、室内制御部(90)は、吹出空気の風速が通常風速(室内空間(500)の負荷が所定値よりも低い場合の吹出空気の風速として予め定められた風速)よりも速い風速となるように、室内ファン(31)を制御する。
また、上記の説明では、吸込温度センサ(81)によって検出された吸込温度と予め定められた目標冷房温度との差分値を室内空間(500)の負荷として処理する場合を例に挙げたが、室内空間(500)の負荷として用いられるデータ値は、これに限定されない。例えば、室内制御部(90)は、吹出口(26)から吹き出された空気が室内空間(500)を循環せずに吸込口(23)に吸い込まれる可能性を考慮して吸込温度センサ(81)によって検出された吸込温度を補正(例えば、吸込温度に所定値を加算)し、その補正後の吸込温度と目標冷房温度との差分値を室内空間(500)の負荷として処理してもよい。または、室内制御部(90)は、吸込温度センサ(81)によって検出された吸込温度(または、補正された吸込温度)と床温度センサ(図示を省略)によって検出された室内空間(500)の床温度との平均値を求め、その平均値と目標冷房温度との差分値を室内空間(500)の負荷として処理してもよい。
実施形態2による空気調和装置の室内ユニット(10)は、室内制御部(90)の構成が実施形態1による空気調和装置の室内ユニット(10)と異なっている。実施形態2による室内ユニット(10)のその他の構成は、実施形態1による室内ユニット(10)の構成と同様となっている。
実施形態2では、室内制御部(90)は、ユーザによる操作に対応した制御指示信号を受信可能に構成されている。例えば、室内制御部(90)は、室内空間(500)に設けられたリモートコントローラ(図示を省略)と有線または無線による通信を行うように構成されている。リモートコントローラは、ユーザによって操作され、ユーザによる操作(例えば、ボタン操作やタッチパネル操作など)に対応した制御指示信号を室内制御部(90)に送信するように構成されている。なお、実施形態2では、室内ユニット(10)に吸込温度センサ(81)が設けられていなくてもよい。
以上のように、高負荷冷房制御指示信号を受信した場合(すなわち、スイング制御指示信号を受信した場合)にスイング制御動作を行うことにより、吹出空気の風向スイング範囲(吹出空気の風向の上下方向の移動範囲)の下端風向位置の風向角度(水平面に対する風向角度)を小さくすることができる。すなわち、風向スイング範囲の下端風向位置の風向角度を、通常可動範囲(R1)の下端風向位置の風向角度(この例では、下端風向角度(θ6))よりも小さい制限可動範囲(R2)の下端風向位置の風向角度(この例では、第2風向角度(θ2))に設定することができる。これにより、冷房運転中に通常可動範囲(R1)において吹出空気の風向を変動させる場合よりも、吹出空気を主吹出開口(24a〜24d)の下方へ向けて流れにくくさせることができるので、吹出空気を室内空間(500)に行き渡らせて室内空間(500)を広範囲に亘って冷却することができる。したがって、冷房運転において室内空間(500)における温度の偏りを抑制しながら室内空間(500)の負荷を低減することができる。
以上の説明では、室内ユニット(10)に四つの主吹出開口(24a〜24d)が形成されている場合を例に挙げたが、主吹出開口の数は四つに限定されない。例えば、室内ユニット(10)に二つの主吹出開口(第1および第2主吹出開口)が形成されている場合、室内制御部(90)は、第1主吹出開口における空気の流れを気流阻害機構(50)で阻害することによって第2主吹出開口から吹き出される吹出空気の風速を高くする動作を第1吹出動作として行い、第2主吹出開口における空気の流れを気流阻害機構(50)で阻害することによって第1主吹出開口から吹き出される吹出空気の風速を高くする動作を第2吹出動作として行うように構成されていてもよい。
20 ケーシング
24a 第1主吹出開口(吹出用開口)
24b 第2主吹出開口(吹出用開口)
24c 第3主吹出開口(吹出用開口)
24d 第4主吹出開口(吹出用開口)
24X 第1開口
24Y 第2開口
50 気流阻害機構
51 風向調節羽根
55 開口調節機構
90 室内制御部(制御部)
500 室内空間
501 天井
Claims (9)
- 室内空間(500)に空気を吹き出す空気調和装置の室内ユニットであって、
吹出用開口(24a〜24d)が形成されたケーシング(20)と、
上記吹出用開口(24a〜24d)に設けられ、該吹出用開口(24a〜24d)から吹き出される吹出空気の風向を上下方向に変更するための風向調節羽根(51)と、
冷房運転において上記室内空間(500)の負荷が所定値よりも高い場合に、冷房運転において該室内空間(500)の負荷が該所定値よりも低い場合の上記吹出空気の風向の上下方向の可動範囲として予め定められた通常可動範囲(R1)の下端風向位置の水平面に対する風向角度よりも下端風向位置の水平面に対する風向角度が小さく且つ該通常可動範囲(R1)よりも狭い制限可動範囲(R2)において該吹出空気の風向が変動するように上記風向調節羽根(51)をスイングさせることで該吹出空気の水平方向における飛距離を延ばすスイング制御動作を行う制御部(90)とを備え、
上記制御部(90)は、上記スイング制御動作において、上記吹出空気の風向が制限可動範囲(R2)を一往復するのに要するスイング周期時間のうち、吹出空気の風向が上記制限可動範囲(R2)における上側の領域に位置する時間が、吹出空気の風向が上記制限可動範囲(R2)における下側の領域に位置する時間よりも長くなるように、上記風向調節羽根(51)をスイングさせる
ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。 - 請求項1において、
上記制限可動範囲(R2)の上端風向位置は、上記吹出空気が水平吹き状態となるときの該吹出空気の風向位置に設定されている
ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。 - 請求項1または2において、
上記ケーシング(20)には、上記吹出用開口(24a〜24d)が複数形成され、
上記複数の吹出用開口(24a〜24d)の各々には、上記風向調節羽根(51)が設けられ、
上記制御部(90)は、上記スイング制御動作において、上記複数の吹出用開口(24a〜24d)の各々から吹き出される吹出空気の風向が上記制限可動範囲(R2)において変動するように、上記複数の吹出用開口(24a〜24d)にそれぞれ設けられた複数の風向調節羽根(51)をスイングさせる
ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。 - 請求項3において、
上記複数の吹出用開口(24a〜24d)の各々には、該吹出用開口(24a〜24d)における空気の流れを阻害するための気流阻害機構(50)が設けられ、
上記制御部(90)は、冷房運転において上記室内空間(500)の負荷が上記所定値よりも高い場合に、上記複数の吹出用開口(24a〜24d)のうち一部の吹出用開口(24a〜24d)における空気の流れが上記気流阻害機構(50)で阻害されることによって残りの吹出用開口(24a〜24d)から吹き出される吹出空気の風速が高くなるように上記複数の気流阻害機構(50)を制御する気流制御動作を行う
ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。 - 請求項4において、
上記複数の吹出用開口(24a〜24d)のうち一部の吹出用開口(24a〜24d)が第1開口(24X)を構成し、残りの吹出用開口(24a〜24d)が第2開口(24Y)を構成し、
上記制御部(90)は、上記気流制御動作において、上記第1開口(24X)における空気の流れを上記気流阻害機構(50)で阻害することによって上記第2開口(24Y)から吹き出される吹出空気の風速を高くする第1吹出動作と、上記第2開口における空気の流れを上記気流阻害機構(50)で阻害することによって上記第1開口から吹き出される吹出空気の風速を高くする第2吹出動作とを切り換えながら行う
ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。 - 請求項5において、
上記制御部(90)は、上記気流制御動作において、上記第1吹出動作と、上記第2吹出動作と、上記第1開口(24X)および上記第2開口(24Y)から上記室内空間(500)へ空気を供給する基本吹出動作とを切り換えながら行う一方で、上記基本吹出動作とともに上記スイング制御動作を行う
ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。 - 請求項4〜6のいずれか1項において、
上記風向調節羽根(51)は、上記吹出用開口(24a〜24d)における空気の流れを阻害する姿勢に変位可能に構成され、上記気流阻害機構(50)を兼ねている
ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。 - 請求項3〜7のいずれか1項において、
上記複数の吹出用開口(24a〜24d)の各々には、該吹出用開口(24a〜24d)の開口面積を調節するための開口調節機構(55)が設けられ、
上記制御部(90)は、冷房運転において上記室内空間(500)の負荷が上記所定値よりも高い場合に、上記複数の吹出用開口(24a〜24d)のうち少なくとも1つの吹出用開口(24a〜24d)の開口面積が該室内空間(500)の負荷が該所定値よりも低い場合の該吹出用開口(24a〜24d)の開口面積として予め定められた通常開口面積よりも狭い開口面積となることによって該吹出用開口(24a〜24d)から吹き出される吹出空気の風速が高くなるように該吹出用開口(24a〜24d)に設けられた上記開口調節機構(55)を制御する開口制御動作を行う
ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。 - 請求項1〜8のいずれか1項において、
上記ケーシング(20)に収容されて上記吹出用開口(24a〜24d)から吹き出される吹出空気の流れを生成する室内ファン(31)をさらに備え、
上記制御部(90)は、冷房運転において上記室内空間(500)の負荷が上記所定値よりも高い場合に、上記吹出空気の風速が該室内空間(500)の負荷が該所定値よりも低い場合の該吹出空気の風速として予め定められた通常風速よりも速い風速となるように上記室内ファン(31)を制御するファン制御動作を行う
ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
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