JP6213526B2 - 作業機械 - Google Patents

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Description

本発明は、油圧ショベル等の作業機械に関し、その中でも、作業のイメージデータや後方カメラの画像データ等、操作を支援する情報を表示するモニターの取付構造に関する。
近年、コンピュータ技術の向上により、建設作業やリサイクル作業等に用いられる作業機械においても、電子化、多機能化が進み、高度な制御が行えるようになってきている。そのような作業機械では、センサやカメラ、通信装置等、様々な電子機器が搭載されるため、スイッチやモニターなどの操作装置や表示装置が増加し、これらが設置される運転スペースが狭くなりつつある。
特に、操作を支援する情報を表示し、タッチパネル(入力装置)として利用されることもあるモニターは、情報量や操作量の増加に伴って既設のモニターでの対応が困難になり、モニターが増設される機会が増えてきている。
そのような補助モニターは、オペレータの作業時の視野を妨げないようにしながら、オペレータが視認及び操作のし易い位置に配置する必要がある。そのため、例えば特許文献1の油圧ショベルでは、運転シートの前側に拡がる床面や前側の縦枠に、支柱状や正面視が門形状をした支持パイプを設け、その支柱パイプに補助モニターを取り付けることで、着座しているオペレータから見て、真正面の下方に目視できる位置に、その補助モニターを配置している。
特許文献2には、キャブの前側の一方の縦枠(第1ピラー)の内側に設置されているモニタ装置に加えて、情報化施工用に画面の大きなモニターを増設した油圧ショベルが開示されている。そのモニターは、キャブの前窓を開閉する際に、前窓と干渉しない位置に退避できるように、支持部材を介して第1ピラーに移動可能に取り付けられている。
実開平5−32089号公報 特開2014−136943号公報
特許文献1の油圧ショベルのように、運転スペースの床面に支持パイプを直接取り付けてモニターを設置する場合、様々な問題がある。
運転スペースの床面のうち、座席シートの前側に拡がる領域は、着座したオペレータの足元空間を確保する必要があるため、支持パイプが設置できるのは床面の周縁領域に限られる。更に視認性を考慮すると、実質的には床面の前側の周縁領域に限られてしまう。しかも、床面の前側の周縁領域には、走行レバーやペダルなど、他の操作装置が多数設置されているため、これら装置の間の、操作の邪魔にならない限られた場所にしか設置できない。設置できる場所があったとしても、更に、床下にも多数の配線や配管、装置等が設置されているため、これらに配慮しながら床面に孔を開けるなど、手間を要する改造が必要になる。
また、運転スペースの床面には、通常、パネルやフロアマットが敷設されている。パネルやフロアマットは、床面の形状、例えば、走行レバーやペダル等の配置や形状なども考慮して設計されている。従って、床面に新たに支持パイプが取り付けられると、既存のパネルやフロアマットは敷設できなくなる。新たに設計し直せばよいが、製造コストが増加する。フロアマットの場合、切り込みや孔を形成するなどして追加工すれば既存品でも使用できるが、捲れ易くなるなど、新たな問題が発生する。
支持パイプをキャブの縦枠に取り付ける場合も問題がある。例えば、特許文献1の油圧ショベルのように、左右の縦枠に、門形状をした支持パイプを架設すると、支持パイプが走行レバーやペダルの操作の邪魔になるし、作業時に特に必要なオペレータの前方下側の視野が支持パイプによって妨げられる。
その点、特許文献2の油圧ショベルでは、モニターを、キャブの前側の一方の縦枠(第1ピラー)に取り付けることによって、キャブの前隅部分に配置しているため、そのような問題は生じないが、強度の面で不利がある。すなわち、第1ピラーから横向きに突き出した支持部材でモニターが片持ち支持されており、そのモニターを移動可能にするために、その支持部材が自在継手やヒンジを用いて屈曲可能に構成されている。
作業機械の場合、作業時にはキャブにも大小様々な衝撃が絶え間なく加わるため、モニターの支持強度の確保は極めて重要である。この点、床面に取り付けた支持パイプによる支持であれば、モニターが下支えされ、その荷重が支持パイプを通じて受け止められるため、比較的安定した状態でモニターを支持できる。それに対し、特許文献2の油圧ショベルのように、横向きに突き出した支持部材でモニターを片持ち支持する場合には、モニターの荷重が支持部材の基端部に集中するため、構造上、十分な支持強度を確保するのは難しい。
特に、特許文献2の油圧ショベルでは、モニターを任意の位置で位置決めするために、オペレータがボルト部材を締めたり緩めたりすることによって支持部材の可動部位を固定しているため、締結が不十分であったり衝撃で締結が少しでも弛むと、モニターが勝手に動いてしまう。場合によっては支持部材やモニターが破損するおそれがある。
そこで、本発明の目的は、モニターが容易に運転スペースに設置できて、モニターの支持強度も確保できる作業機械を提供することにある。
本発明は、作業装置の操作が行われる運転スペース(通常、キャブやキャノピーなどによって構成される)に補助モニター、すなわち操作を支援する情報を表示するモニター、が設置されている作業機械に関する。
前記運転スペースには、運転シートと、前記運転シートの前方下側に拡がる床面と、前記床面の前記運転シートから前方に離れた位置に設けられ、フットレストの着脱が可能な取付部と、前記床面の上方に拡がる空間の所定の支持位置に位置するように、前記補助モニターを支持する支持バーと、が備えられている。そして、前記支持バーが、支持ブラケットを介して前記取付部に着脱可能に取り付けられていて、前記支持ブラケットの上部に、前記運転シートの方からの踏み付けを可能にする踏付面が設けられている。
すなわち、この作業機械によれば、床面の運転シートから前方に離れた位置に、フットレストの着脱が可能な取付部が設けられていて、補助モニターを支持する支持バーが、支持ブラケットを介してその取付部に着脱可能に取り付けられているので、フットレストを支持ブラケットに取り換えるだけで、簡単に支持ブラケットを取り付けることができる。それにより、例えば、既設の油圧ショベルであっても、追加工を行うこと無く、簡単に支持ブラケットが設置できる。床パネルやフロアマットも既存品がそのまま使用できるので、余計なコストの増加を招くおそれもない。従って、モニターの設置が容易にできる。
床面に支持バーを直接取り付けるのではなく、支持ブラケットを介して取り付けるので、支持バーを床面に強固に取り付けることができ、補助モニターを支持するのに十分な支持強度が確保できる。しかも、支持バーを支持ブラケットの奥方の端部や側部などに取り付けることによって、支持ブラケットの上部に運転シートの方からの踏み付けを可能にする踏付面が設けられているので、支持ブラケットはフットレストとして利用できる。従って、フットレストを支持ブラケットに取り換えても、オペレータは従来と変わりなく運転することができ、機能性が損なわれることがない。
具体的には、前記支持ブラケットが、前記取付部に着脱可能に取り付けられる取付座部と、前記取付座部の上に設けられ、前記踏付面を構成する踏付部と、を有し、前記支持バーの下端部が、前記取付座部と、前記踏付部の少なくとも当該取付座部から離れて位置する上部とに固定されているようにすることができる。
すなわち、支持バーの下端部を、支持ブラケットの取付座部と踏付部の上部との、上下に離れた少なくとも二箇所で固定すれば、構造的に支持バーを強固に支持できる。なお、ここでいう少なくともとは、支持バーの下端部が、踏付部の上部だけでなくその下部や中間部にも固定されていてもよいとの意味である。
更には、前記支持バーが、前記取付部から直上方向に延びる垂直部と、前記垂直部から前記運転シートの方に傾斜して延びる傾斜部と、を有しているようにするのが好ましい。
このような垂直部と傾斜部とを支持バーに設ければ、オペレータの足元空間を確保しながら、補助モニターをオペレータの近くに配置することができる。すなわち、床上の下方のスペースでは、支持バーは運転シートから前方に離れた位置で直上方向に延びているため、オペレータの脚部の操作動作の邪魔になるのを効果的に防ぐことができる。そして、その上方のスペースで、支持バーが運転シートの方に傾斜して延びているため、オペレータの脚部の操作動作の邪魔にならずに、オペレータが視認や操作し易い位置へ、補助モニターを配置することができる。
また更には、前記支持バーの上部が、前記支持位置の近傍に設置された補助取付部に着脱可能に支持されているようにするとよい。
そうすれば、上下に離れた箇所で支持バーが支持されるので、よりいっそう支持強度が高まって、補助モニターを安定して支持できる。
特に、前記運転スペースに、更に、前記運転シートの方に向いたモニターを有する操作支援装置が備えられている場合には、前記補助取付部により、前記補助モニターが前記操作支援装置と一体に支持されているようにするのが好ましい。
そうすれば、操作支援装置に対して補助モニターを特定位置に位置決めできるので、補助モニターと操作支援装置とを、両者の表示や操作を大きく妨げることなく重ねて配置することが可能になり、狭い領域に効率よく配置できる。従って、オペレータの作業視野を最大限確保しながら、モニターや補助モニターの良好な視認性及び操作性も確保できる。
本発明の作業機械によれば、十分な支持強度を確保しながらモニターを容易に運転スペースに設置することができる。
実施形態の作業機械を示す概略図である。 図1のキャブの部分を拡大して示す概略図である。運転スペースを見せるために、ドアを取り外して表示している。 運転スペースを上方から見た概略図である。 運転スペースの右側部分を前方から見た概略斜視図である。床面のフロアマット等は取り外して表示している。 フットレストを示す概略斜視図である。 フットレストや支持ブラケットが取り付けられていない運転スペースの前縁の領域を上方から見た概略図である。 支持ブラケット示す概略斜視図である。 運転シートに着座したオペレータから見た前方の風景を示す概略図である。 支持ブラケットの変形例を示す概略斜視図である。 支持ブラケットの他の変形例を示す概略斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。ただし、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物あるいはその用途を制限するものではない。
図1に、本発明を適用した油圧ショベル1(作業機械の一例)を示す。この油圧ショベル1は、一対のクローラ2a,2aを左右に有する下部走行体2と、その上に旋回ベアリングを介して旋回自在に設置された機械本体3とで構成されている。その機械本体3に、アタッチメント4(作業装置の一例)、キャブ10、機械室6、カウンタウエイト7などが備えられている。なお、説明で用いる前後左右等の方向は、特に言及しない限り機械本体3を基準とする。
アタッチメント4は、バケット4a、アーム4b、ブーム4c、及びこれらを動かす油圧シリンダ4dなどで構成されている。油圧シリンダ4dを駆動制御することでバケット4a等が回動し、掘削などの様々な作業動作が行えるようになっている。アタッチメント4は、機械本体3の前方で作業が行われるように、機械本体3の前部、詳しくはその左右幅方向の略中央部に起伏自在に軸支されている。
作業動作を行うアタッチメント4との間で前後のバランスを確保するために、高重量なカウンタウエイト7が、機械本体3の後端部に配置されている。そのカウンタウエイト7の前側に、カバーで覆われた機械室6が配置されており、その内部に、エンジンや油圧ポンプなどの駆動装置が収容されている。駆動装置に付随する燃料タンクや作動油タンクなども機械室6に併設されている。
キャブ10は、オペレータが乗り込む箱形の運転台であり、アタッチメント4の左側に隣接配置されている。キャブ10は、床フレーム11(図4に一部のみ示す)や枠材で構成された立体的なフレームに、壁パネル12や窓13、ドア14などを組み付けて構成されており、強度及び剛性に優れた構造となっている。床フレーム11は、機械本体3の下部フレームにマウントを介して支持されている。
キャブ10は、その前後左右の各面の大部分が透明な視認性に優れた構造となっており、その内部が、アタッチメント4の作業操作やクローラ2aの走行操作、機械本体3の旋回操作など、油圧ショベル1の運転が行われるスペースとなっている(運転スペース20)。なお、作業機械には、運転スペースの周囲を覆うキャブではなく、運転スペースの上部のみをルーフで覆うキャノピが設置される機種もあるが、本発明はそのような機種にも適用可能である。
図2、図3に、運転スペース20の詳細を示す。運転スペース20の後部には、台状のシートスタンド21が床フレーム11の上に設置されていて、そのシートスタンド21にオペレータが着座する運転シート22が載置されている。運転シート22は、オペレータが座る座部22aや背もたれ22b、ヘッドレスト22cなどで構成されている。座部22aの前後位置の調整や背もたれ22bの角度調整などが可能な点は、従来通りである。
運転シート22の左右には、アタッチメント4を操作する操作レバー23を備えたコンソールボックス24が設置されている。この機種では、キャブ10の左側に乗降口が設けられているため、左側のコンソールボックス24は、跳ね上げレバー25を操作することでその前部が後上方に回動するようになっている。
運転シート22の前方下側には、運転スペース20の前部下面を覆う略平坦な床面30が拡がっている。床面30は、床フレーム11の前側部分に床パネルやフロアマットを敷設して構成されている。運転シート22から前方に離れて位置しているその床面30の前縁の領域に、走行ペダル31や走行レバー32、フットレスト40、操作ペダル34、支持ブラケット50などが密集した状態で設置されている。
走行ペダル31は、左右のクローラ2a,2aを操作する左右一対で構成されており、運転シート22の真正面に左右対称状に配置されている。図4に示すように、床フレーム11の前側には、左右のクローラ2a,2aの駆動を制御する一対の変換装置31a,31aが床フレーム11を貫通した状態で設置されている。それら変換装置31a,31aの上部に走行ペダル31が取り付けられていて、各走行ペダル31を前後方向に踏み込み操作することで、各クローラ2aがその操作に連動して駆動するようになっている。なお、図示はしないが、床フレーム11の下方に突出した変換装置31aの下部には複数のケーブルが接続されている。
走行レバー32は、上端にグリップが装着された略く字形状をした棒状部材であり、左右一対で構成されている。走行レバー32が後傾して上方に延びるように、各走行レバー32の下端部が各変換装置31aの上部に取り付けられている。従って、各走行レバー32を前後方向に揺動操作しても各クローラ2aの操作ができるようになっている。
一対の走行ペダル31,31の左側には、フットレスト40が隣接して設置されている。一対の走行ペダル31,31の右側には、支持ブラケット50が隣接して設置され、更にその右側には、各走行ペダル31と同様の構造からなる操作ペダル34が隣接して設置されている。
支持ブラケット50は、フットレスト40と、補助モニター60を支持する支持バー70のブラケットとを兼用する部材であり、フットレスト40に代えて設置されている。
すなわち、図5に示すように、フットレスト40は、ボルト締結用の貫通孔41aを両端部に有する長円形状をした取付座部41と、その上に設けられた踏付部材42とで構成されている。踏付部材42の表面には、靴を載せ置く踏付面42aが設けられている。
そして、図6に示すように、床面30におけるフットレスト40及び支持ブラケット50が設置される部位には、そのフットレスト40の取付座部41の形状に対応した長円形状の取付部45が左右対称状に設けられている。各取付部45には、各貫通孔41aに挿通したボルトを締結することができる一対の締結孔45a,45aが形成されている。床面30の床パネルやフロアマットには、取付部45に対応した長円形状の開口30aが形成されている。
従って、フットレスト40は、左右いずれの取付部45にも着脱可能となっており、この油圧ショベル1では、左側の取付部45にのみ取り付けられている。
一方、支持ブラケット50は、図7に示すように、フットレスト40と同一の取付座部41と、その上に設けられた踏付部51とを有している。本実施形態の踏付部51は、踏付面42aを構成する踏付板51aと、踏付板51aを支持する一対の側板51b,51bとで構成されており、踏付部材42と同様の形状に形成されている。
具体的には、踏付板51aは、取付座部41の一方の端部側に立設され、踏付面42aがその表面に形成されるように他方の端部側に向かって屈曲しており、その上部は、取付座部41と上下に対向した状態で、取付座部41の上方に離れて位置している。一対の側板51b,51bは、互いに離れて対向した状態で、取付座部41に立設されており、その一方の側縁から上縁に至る部分が、踏付板51aの裏面に溶接して一体に固定されている。
支持ブラケット50は、踏付部材42と同様の形状の踏付部51を有しているので、フットレスト40として使用することができる。そして、支持ブラケット50は、フットレスト40と同一の取付座部41を有しているので、フットレスト40と同様に取付部45に着脱可能となっており、この油圧ショベル1では右側の取付部45に取り付けられている。
すなわち、右側のフットレスト40を取り外して支持ブラケット50に取り換えるだけで、簡単に支持ブラケット50を取り付けることができる。それにより、例えば、既設の油圧ショベル1であっても、追加工を行うこと無く、簡単に支持ブラケット50が設置できる。床パネルやフロアマットも既存品がそのまま使用できるので、余計なコストの増加を招くおそれもない。
支持ブラケット50には、補助モニター60を支持するパイプ状の支持バー70が固定されている。具体的には、支持バー70の下端部が、上下に離れた取付座部41と踏付板51aの上部とに溶接して固定されている。詳しくは、支持バー70の下端部の下側が、取付座部41に形成された差込孔41bに差し込んだ状態で溶接することによって固定されており、支持バー70の下端部の上側が、踏付板51aの上端縁に形成された円弧状の切欠51cに溶接することによって固定されている。支持バー70の下端部が、取付座部41だけでなく、踏付板51aと側板51bとで箱状に形成され、軽量でありながら立体的に強度が強化されている踏付部51の上部にも固定されているので、簡単な構成でありながら支持バー70を強固に支持できる。
支持バー70は、床面30の上方に拡がる空間の所定の支持位置に補助モニター60を位置させるように屈曲した形状を有している。具体的には、支持バー70は、支持ブラケット50が取付部45に取り付けられた時に、図4に示すように、その取付部45から直上方向に延びる下側垂直部71と、下側垂直部71から運転シート22の方に傾斜して上方に延びる傾斜部72と、傾斜部72の上端から直上方向に延びて補助モニター60が取り付けられる上側垂直部73とを有している。
そのような形状の支持バー70により、補助モニター60は、図2や図3にも示すように、運転シート22の座部22aよりも高く、ヘッドレスト22cよりも低い位置で、運転シート22の前方の斜め右側から走行ペダル31や走行レバー32の後端よりも運転シート22に近づいた位置に支持されている。
補助モニター60は、表示画面や各種スイッチが設けられたモニター本体61と、モニター本体61と一体に構成されたジョイント62とを有し、ジョイント62を介して上側垂直部73に取り付けられている。ジョイント62は、上側垂直部73の上端に立設されて、鉛直方向に延びる縦軸J1回りにモニター本体61を回動可能に支持する回動支持部62aと、回動支持部62aの上部とモニター本体61の背面上部との間に連結されて、縦軸J1に対して傾斜した傾斜軸J2を中心に一定の範囲でモニター本体61を揺動可能に支持する揺動支持部62bとを有し、ジョイント62を操作することによって、一定の範囲で補助モニター60の向き調整ができるようになっている。
傾斜部72は、図3に示すように、上方から見た場合、前後方向では運転シート22に近づくように、左右方向では運転シート22から離れるように傾斜している。このような傾斜部72を支持バー70に設けることで、支持バー70がオペレータの脚部の操作動作の邪魔になるのを防ぎながら、オペレータが視認や操作し易い位置への補助モニター60の配置が可能になっている。
また、踏付板51aの踏付面42aは、運転シート22の方からの踏み付けができるように、運転シート22の方に向けて設置されるため、支持ブラケット50に固定されている支持バー70の下端部は、踏付面42aより運転シート22から離れて位置し、傾斜部72より前方に位置する。その結果、支持バー70に加わる荷重が踏付板51aの切欠51cで受け止められることとなるため、よりいっそう効率的かつ強固に支持バー70が支持でき、補助モニター60を安定して支持できるようになっている。
更に、この油圧ショベル1では、よりいっそう補助モニター60を安定して支持できるように、支持バー70の上部も支持位置の近傍に設置された補助取付部80に着脱可能に支持されている。なお、ここでいう支持バー70の上部とは、概ね支持バー70の中間から上側の部分という意味である。
具体的には、運転スペース20の右前方の隅部には、クラスターゲージ81(操作支援装置の一例)が設置されている。クラスターゲージ81には、各種アラームや後方カメラの画像などを表示するモニター82と、多数のスイッチとが設けられていて、これらを斜め下方から運転シート22のヘッドレスト22cの方に向けた状態でキャブ10に固定されている。
図6に示すように、補助取付部80は、クラスターゲージ81の上部から張り出すブラケットで構成されており、補助取付部80の下部は、クラスターゲージ81の内部に有るクラスターゲージ81の支持部材(図示せず)に固定されている。図3や図4に示すように、この補助取付部80に、ボルトとナットによる締結により、上側垂直部73が補助ブラケット83を介して着脱可能に取り付けられており、補助モニター60は、補助取付部80によってクラスターゲージ81と一体に支持されている。
クラスターゲージ81の上部からは、先端にコネクタを有する中継ケーブル84も導出されており、補助モニター60の電気ケーブル63は、そのコネクタを介して中継ケーブル84に接続されている。
このように支持バー70は、下端部だけでなく上端部も着脱可能に支持されているので、作業中に大小様々な衝撃が絶え間なく加わっても補助モニター60を安定して支持できる。しかも、補助モニター60がクラスターゲージ81と一体に支持されているため、クラスターゲージ81に対して補助モニター60を特定の位置に位置決めすることができ、狭い領域に効率よく配置することができる。
すなわち、図8に示すように、クラスターゲージ81のモニター82では、アラームなどの特に重要な情報を表示する領域(重要情報表示領域82a)が、モニター82の下部に集約して配置されており、運転シート22に着座した小柄ないし大柄のオペレータから見て、モニター本体61がモニター82の一部に重なるように配置しながら、回動支持部62aや揺動支持部62bを操作してモニター本体61を動かしても、補助モニター60が、その重要情報表示領域82aに重ならない位置に位置決めされている。
更に、ジョイント62を操作することで、クラスターゲージ81の正面からモニター本体61を外せる位置に位置決めされている。従って、オペレータの作業視野を最大限確保しながら、モニター82及び補助モニター60の良好な視認性及び操作性も確保できるようになっている。しかも、補助モニター60の電気ケーブル63をクラスターゲージ81から導出した中継ケーブル84に接続することで、運転スペース20の内部に配索されるケーブルがコンパクトになって作業視野の邪魔になりにくいし、モニター関係の電気配線がクラスターゲージ81の内部に集約されるため、それらの配索も容易になる。
従って、この油圧ショベル1によれば、補助モニター60が容易に運転スペース20に設置できるし、補助モニター60の支持強度も十分に確保できる。
なお、本発明にかかる作業機械は、上述した実施形態に限定されず、それ以外の種々の構成をも包含する。
支持ブラケット50は一例であり、仕様に応じて適宜変更可能である。例えば、図9Aに示すように、支持ブラケット50の踏付部51を、踏付板51aと一対の側板51b,51bと裏板51dとで完全な箱形状に構成し、踏付板51aの上部に差込孔41bと上下に対向する孔を形成し、その孔に支持バー70を挿通して固定するようにしてもよい。図示は省略するが、踏付部51を中実な塊で構成したうえで、差込孔41bに連通する縦孔を形成し、その縦孔に支持バー70を差し込んで固定するようにしてもよい。
また、図9Bに示すように、支持ブラケット50の踏付部51を踏付板51aだけで構成してもよい。図示は省略するが、一方の側板51bを省略し、踏付板51aと一枚の側板51bとで踏付部51を構成してもよい。
踏付板51aの踏付面42aは、運転シート22の方からの踏み付けができるようになっていればよいので、支持バー70を支持ブラケット50へ取り付ける位置は、運転シート22から離れて配置される踏付面42aの上部に限らず、例えば、支持ブラケット50の左右いずれかの側方に支持バー70を取り付けもよい。要は、運転シート22に向けて配置される踏付面42aの下部や踏付面42aの中央部など、踏付面42aの踏み付けに障害となる位置以外であればよい。
その他、作業機械は油圧ショベルに限らない。クレーンでもよいし、作業装置も交換可能である。運転スペース20が機械本体3の左側に位置する場合には、フットレスト40と支持ブラケット50を左右逆に配置するのが好ましい。また、更に補助モニターを増設する場合には、左右の取付部45,45ともに、支持バー70を固定した支持ブラケット50を取り付けてもよい。フットレスト40及び支持ブラケット50の各取付座部41は、同一であるのが好ましいが、完全に同一でなくてもよい。要は、取付部45に着脱できればよい。
支持バー70の上部の支持は必須ではない。支持ブラケット50によって下端部が強固に固定された支持バー70で補助モニター60が下支えされているため、それだけでも補助モニター60を安定して支持できる。本発明は、必ずしも既設の作業機械にモニターを増設する場合に限らない。新設の作業機械に補助モニターが標準装備として設置されていてもよい。また、作業機械に設置されるモニターは補助モニターだけであってもよい。
1 油圧ショベル(作業機械)
3 機械本体
4 アタッチメント(作業装置)
10 キャブ
20 運転スペース
22 運転シート
30 床面
31 走行ペダル
32 走行レバー
40 フットレスト
42a 踏付面
50 支持ブラケット
60 補助モニター
80 補助取付部
81 クラスターゲージ(操作支援装置)
83 補助ブラケット

Claims (5)

  1. 作業装置の操作が行われる運転スペースに補助モニターが設置されている作業機械であって、
    前記運転スペースには、
    運転シートと、
    前記運転シートの前方下側に拡がる床面と、
    前記床面の前記運転シートから前方に離れた位置に設けられ、フットレストの着脱が可能な取付部と、
    前記床面の上方に拡がる空間の所定の支持位置に位置するように、前記補助モニターを支持する支持バーと、
    が備えられ、
    前記支持バー、支持ブラケットを介して前記取付部に着脱可能に取り付けられていて、前記支持ブラケットの上部に、前記運転シートの方からの踏み付けを可能にする踏付面が設けられていて、
    前記支持ブラケットは、
    前記取付部に着脱可能に取り付けられる取付座部と、
    前記取付座部の上に設けられ、前記踏付面を構成する踏付部と、
    を有し、
    前記支持バーの下端部が、前記取付座部と、前記踏付部の少なくとも当該取付座部から離れて位置する上部とに固定されている作業機械。
  2. 請求項1に記載の作業機械において、
    前記支持バーが、
    前記取付部から直上方向に延びる垂直部と、
    前記垂直部から前記運転シートの方に傾斜して延びる傾斜部と、
    を有している作業機械。
  3. 請求項2に記載の作業機械において、
    前記支持バーの上部が、前記支持位置の近傍に設置された補助取付部に着脱可能に支持されている作業機械。
  4. 作業装置の操作が行われる運転スペースに補助モニターが設置されている作業機械であって、
    前記運転スペースには、
    運転シートと、
    前記運転シートの前方下側に拡がる床面と、
    前記床面の前記運転シートから前方に離れた位置に設けられ、フットレストの着脱が可能な取付部と、
    前記床面の上方に拡がる空間の所定の支持位置に位置するように、前記補助モニターを支持する支持バーと、
    が備えられ、
    前記支持バーは、支持ブラケットを介して前記取付部に着脱可能に取り付けられていて、前記支持ブラケットの上部に、前記運転シートの方からの踏み付けを可能にする踏付面が設けられていて、
    前記支持バーの上部が、前記支持位置の近傍に設置された補助取付部に着脱可能に支持されている作業機械。
  5. 請求項4に記載の作業機械において、
    前記運転スペースに、更に、前記運転シートの方に向いたモニターを有する操作支援装置が備えられ、
    前記補助取付部により、前記補助モニターが前記操作支援装置と一体に支持されている作業機械。
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