JP5841505B2 - 作業機 - Google Patents
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Description
本発明は、フロアステップに膨出部を前後に複数本形成しかつ後膨出部と前膨出部とを繋ぐ連結膨出部を形成することにより、フロアステップの強度を向上できるようにした作業機を提供することを目的とする。
第1に、走行装置2に支持された機台3上に運転席5を配置し、この運転席5の前下部にフロアステップ23を設けた作業機であって、
前記フロアステップ23に左右方向に長い膨出部38を前後に複数本形成し、この複数本の膨出部38は、前膨出部38Aとこの前膨出部38Aの後方に隣接する後膨出部38Bとを含み、前記フロアステップ23の左右一側でかつ後膨出部38Bの端部前方に、左右方向外側方に向けて開放状とされた開口部40を設け、前記前膨出部38Aの左右一側の端部38Aaを左右方向外側方であって開口部40の前方まで延設し、前記後膨出部38Bの左右一側の端部を左右方向外側方であって前記開口部40の後方にまで延設し、前記開口部40の開放側とは反対側で且つ開口部40の近傍に後膨出部38Bと前膨出部38Aとを繋ぐ連結膨出部38Cを形成していることを特徴とする。
即ち、請求項1に係る発明は、フロアステップ23に左右方向に長い膨出部38を前後に複数本形成し、このフロアステップ23の左右一側でかつ後膨出部38Bの端部前方に開口部40を設け、この開口部40より左右方向中途部側に後膨出部38Bと前膨出部38Aとを繋ぐ連結膨出部38Cを形成しているので、フロアステップ23の側部に開口部40があっても、前後膨出部38A、38Bとそれらを繋ぐ連結膨出部38Cによって、強度を向上できる。
請求項3に係る発明は、フロアステップ23の開口部40に、上方突出した山形状のハーネスガイド部材32を設け、このハーネスガイド部材32の前側の山傾斜面にハーネス31を挿通する挿通口32Aを形成し、後側の山傾斜面に足置き面32Bを形成しているので、開口部40に挿通されるハーネス31の保護ができる。
図1〜5において、作業機1として後方小旋回型バックホーを例示しており、このバックホー1はクローラ式の走行装置2上に縦軸廻り旋回可能な機台(旋回台)3を支持し、機台3の前部にバケット式の掘削装置4を有し、機台3上に運転席5を有する操縦部6を包囲したキャビン7を搭載している。
前記席台21の左右上部には、掘削装置4のブームシリンダ及びバケットシリンダ、機台3用の旋回モータ等を操縦するレバー操縦装置22R、22Lが運転席5を挟んで左右に振り分け配置されている。
車両補器12の内側方を覆う補器側カバー15Aは、キャビン7の右側壁を形成しており、この補器側カバー15Aと操作機器27としてのエアーダクト25との間には、エンジン11を制御する電子機器であるエンジンコントロールユニット(ECU)30が配置されている。
このエンジンコントロールユニット30はそれのみでエンジン11を制御するもの、または、エンジンカバー13内にエンジン11を主制御する主エンジンコントロールユニットが設けられていて、その主エンジンコントロールユニットに接続されてエンジン11を補助制御するものである。
エンジンコントロールユニット30は、操縦部6の右側方で車両補器12を覆う補器カバー15の補器側カバー15Aと、エアーダクト25及びメータパネル26を有する操作機器27との間に支持部材29によって配置支持されている。
前記エンジンコントロールユニット30は、箱形状のケースカバー30A内に電子機器本体であるユニット本体30Bを取り付けており、ケースカバー30Aを外側ブラケット29Cの上部でボルトを介して吊り持ち、側面でもボルト固定している。
このハーネスガイド部材32は図6〜10、17、18に示すように、平面視L字状で、中途部分に支柱29Aに嵌合する嵌合部32Cと、この嵌合部32Cの左側方に位置する第1挿通口32Aaと、嵌合部32Cの前側方に位置する第2挿通口32Abとを有し、エンジンコントロールユニット30とエンジン11または主エンジンコントロールユニットに接続されるハーネス31を挿通し機台3内に案内している。
従って、ハーネスガイド部材32は外側ブラケット29Cの下部に装着され、複数本のハーネス31を前後・左右に分離して案内し、足置き面32Bを設けることにより、運転者の足がハーネス31にかかるのを防止している。
フロアステップ23は左右に長い平板をプレス打ち抜き加工及び絞り加工したものであり、前後方向には短くかつ左右方向に長い上向き突出状の膨出部38を前後に複数本(2本)形成し、このフロアステップ23の左右一側(右側)でかつ後膨出部38Bの端部前方にエンジンコントロールユニット(電子機器)30用のハーネス31を挿通する開口部40を設け、この開口部40より左右方向中途部側に後膨出部38Bと前膨出部38Aとを繋ぐ連結膨出部38Cを形成している。
前膨出部38Aは連結膨出部38Cとの繋ぎ側端部が、その他の部分に比べて前後方向広幅に形成され、前膨出部38Aの右端部38Aaが開口部40の前方まで回り込めるようになっている。
フロアステップ23上にはフロアマット39が敷設される。このフロアマット39はフロアステップ23の周囲だけではなく前後膨出部38A、38B間にも入るリブを下面に形成しており、フロアステップ23の上面の全面に載置される。
乗降ステップ34はキャビン7の下枠7D及び開閉ドア7Eの下部とオーバラップする位置に配置され、左側の機台側カバー33の上面に底面35Aが水平状の凹部35が形成され、この凹部35に乗降ステップ部材34Aが設けられており、乗降ステップ部材34Aの外側縁34bは左機台側カバー33の側面と平行な円弧形状であり、内側縁34aはキャビン7の開閉ドア7Eの下部外面より内側に位置していて略平行な直線形状になっている。
この凹部35は、底面35Aが水平でかつ上壁33aの上面と平行に形成され、底面35Aの周囲から斜め上向きに立ち上がった立ち上がり傾斜面35Bが形成され、この立ち上がり傾斜面35Bの上縁が上壁33aの上面と接続されている。
乗降ステップ部材34Aは樹脂又はゴム等で形成されていて、凹部35に挿入して、ボルト等の締結部材で左機台側カバー33に取り付けられる。
乗降ステップ部材34Aの外側縁34bは、機台側カバー33の外側面及び凹部35の外側縁と平行な外方突出状の円弧形状に形成されている。
例えば、電子機器30はエンジンコントロールユニット30以外の熱を好まないコンピュータ等の機器でもよい。
2 走行装置
3 機台
3A 旋回フレーム
4 掘削装置
5 運転席
6 操縦部
7 キャビン
7E 開閉ドア
11 エンジン
12 車両補器
15A 補器側カバー
20 エアコン装置
21 席台
22R 右レバー操縦装置
23 フロアステップ
25 エアーダクト
26 メータパネル
27 操作機器
29 支持部材
30 エンジンコントロールユニット(電子機器)
31 ハーネス
32 ハーネスガイド部材
33 機台側カバー
33a 上壁
33b 側壁
34 乗降ステップ
34A 乗降ステップ部材
34a 内側縁
34b 外側縁
35 凹部
35A 底面
35B 立ち上がり傾斜面
Claims (3)
- 走行装置(2)に支持された機台(3)上に運転席(5)を配置し、この運転席(5)の前下部にフロアステップ(23)を設けた作業機であって、
前記フロアステップ(23)に左右方向に長い膨出部(38)を前後に複数本形成し、この複数本の膨出部(38)は、前膨出部(38A)とこの前膨出部(38A)の後方に隣接する後膨出部(38B)とを含み、前記フロアステップ(23)の左右一側でかつ後膨出部(38B)の端部前方に、左右方向外側方に向けて開放状とされた開口部(40)を設け、前記前膨出部(38A)の左右一側の端部(38Aa)を左右方向外側方であって開口部(40)の前方まで延設し、前記後膨出部(38B)の左右一側の端部を左右方向外側方であって前記開口部(40)の後方にまで延設し、前記開口部(40)の開放側とは反対側で且つ開口部(40)の近傍に後膨出部(38B)と前膨出部(38A)とを繋ぐ連結膨出部(38C)を形成していることを特徴とする作業機。 - 前記前膨出部(38A)は、該前膨出部(38A)の左右一側に、前膨出部(38A)の左右他側に比べて前後幅が広い広幅部を有し、この広幅部が前記連結膨出部(38C)によって後膨出部(38B)に連結され、前記前膨出部(38A)の左右一側の端部(38Aa)を、前記広幅部の前部から延設しており、前記開口部(40)の前後長さは、前記連結膨出部(38C)から前記広幅部の後部にわたる長さに形成されていることを特徴とする請求項1に記載の作業機。
- 前記フロアステップ(23)の左右一側に電子機器(30)を立設しかつ電子機器(30)に接続されたハーネス(31)を開口部(40)に挿通しており、
前記フロアステップ(23)の開口部(40)に、上方突出した山形状のハーネスガイド部材(32)を設け、このハーネスガイド部材(32)の前側の山傾斜面にハーネス(31)を挿通する挿通口(32A)を形成し、後側の山傾斜面に足置き面(32B)を形成していることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機。
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