JP6209485B2 - 蓋付カップ容器 - Google Patents
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Description
本発明に係る蓋付カップ容器は、開口部がシール材で密封された有底筒状のカップ体と、前記カップ体に被着され、前記シール材を覆う天壁部を有する蓋体と、前記天壁部に形成された貫通孔の上方、または該貫通孔内に配置され、前記シール材を破断して開封する開封部材と、を備える蓋付カップ容器であって、前記開封部材は、前端に切刃が形成され、かつ後端がヒンジ部を介して前記天壁部に連結された切刃部と、前記切刃部から後方に向けて突出するとともに、前記貫通孔を通して前記シール材に対向する操作部と、を備え、前記操作部には、下方に向けて突出し、前記カップ体内の加圧時に膨出するシール材により突き上げられる突き上げ突起が形成されていることを特徴としている。
この構成によれば、切刃部と突き上げ突起との間の距離を確保できるので、シール材をより小さな力で破断し易くなる。
図1、図2に示すように、本実施形態の蓋付カップ容器1は、内容物が収容されるとともに、開口部2aがシール材24で密封された有底筒状のカップ体2と、カップ体2に被着され、シール材24を覆う有頂筒状の蓋体3と、蓋体3に着脱可能に装着された有頂筒状のオーバーキャップ4(図2参照)と、を備えている。なお、カップ体2、蓋体3、及びオーバーキャップ4は、それぞれの中心軸が共通軸上に位置している。以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿うカップ体2側を単に下側、オーバーキャップ4側を単に上側という。さらに、容器軸O方向から見た平面視で容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O周りに周回する方向を周方向という。
また、カップ体2の外フランジ部12には、カップ体2の開口部2aを上方から覆うシール材24が貼着されている。これにより、カップ体2がシール材24で密封されている。なお、シール材24には、例えば合成樹脂フィルムをアルミニウム等の金属膜で被覆した熱融着性樹脂シートや、樹脂フィルム等が好適に用いられる。また、シール材24は、接着や、熱溶着、超音波溶着等の各種溶着等、種々の手段を用いて貼着することが可能である。
接続部36は、容器軸O方向から見た平面視で矩形状とされるとともに、前方から後方に向かうに従い上方に向けて傾斜して延在している。
また、上述したシール材24は、天壁部22の下面全体に接着や溶着等の手段を用いて貼着されるとともに、上述した第1貫通孔31を下方から覆っている。なお、本実施形態において、シール材24は、開封部材33のうち、天壁部22の下面と面一で配置される部分(切刃部34及び突出片37)にも貼着されている(図2参照)。
まず、内容物を加熱すると、加熱によって蓋付カップ容器1の内圧が上昇するとともに、それに伴ってシール材24が上方に向けて膨張する。すると、シール材24のうち、開封部材33の操作部35及び接続部36と容器軸O方向で重なる部分が、第1貫通孔31を通過して天壁部22よりも上方に向けて膨張することになる。
第1操作では、まず操作部35の第2貫通孔41内に指を挿入し、操作部35を上方に向けて引き上げ、開封部材33を、操作部35が上方に位置し、切刃部34が下方に位置する起立姿勢とする。すなわち、開封部材33をヒンジ部38周りに回動させると、開封部材33における切刃部34の前端部が下降してシール材24を押下することで、シール材24が大きく破断される。具体的に、シール材24は、スリット43のうち、切刃部34及び突出片37の前端縁(切刃)に沿って引き裂かれることになる。これにより、シール材24のうち、切刃部34及び突出片37に対応する部分に、容器軸O方向から見た平面視で三角形状の開口が形成される。
さらに、本実施形態では、操作部35の内周部分に突き上げ突起61が形成されているため、開封操作時において、操作部35内を通して指等を進入させた場合に、突き上げ突起61の後面、及び操作部35の外周部分に指等を引っ掛けることができる。これにより、シール材24の開封操作性を向上させることができる。
また、操作部35の内周部分に突き上げ突起61が形成されているため、突き上げ突起61を容器軸O寄りに配置することが可能になる。その結果、シール材24を過度に膨出変形させることなく、シール材24を切刃によって破断できる。
さらに、上述した実施形態では、複数種類の開封操作を行えるような構成について説明したが、これに限らず、少なくとも第1操作のみが行えるような構成であれば構わない。
さらに、上述した実施形態では、開封部材33のほぼ全体を他方向L2の両側から取り囲むようにスリット43を形成した場合について説明したが、これに限らない。例えば、第1操作のみが行えるような構成を採用した場合には、切刃部34及び突出片37の前端縁のみに沿ってスリット43を形成しても構わない。
2…カップ体
2a…開口部
3…蓋体
22…天壁部
24…シール材
31…第1貫通孔(貫通孔)
33…開封部材
61…突き上げ突起
Claims (2)
- 開口部がシール材で密封された有底筒状のカップ体と、
前記カップ体に被着され、前記シール材を覆う天壁部を有する蓋体と、
前記天壁部に形成された貫通孔の上方、または該貫通孔内に配置され、前記シール材を破断して開封する開封部材と、を備える蓋付カップ容器であって、
前記開封部材は、
前端に切刃が形成され、かつ後端がヒンジ部を介して前記天壁部に連結された切刃部と、
前記切刃部から後方に向けて突出するとともに、前記貫通孔を通して前記シール材に対向する操作部と、を備え、
前記操作部には、下方に向けて突出し、前記カップ体内の加圧時に膨出するシール材により突き上げられる突き上げ突起が形成されていることを特徴とする蓋付カップ容器。 - 前記切刃部は、容器軸に対して前方に位置し、
前記突き上げ突起の少なくとも一部は、容器軸に対して後方に位置していることを特徴とする請求項1記載の蓋付カップ容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014094079A JP6209485B2 (ja) | 2014-04-30 | 2014-04-30 | 蓋付カップ容器 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2014094079A JP6209485B2 (ja) | 2014-04-30 | 2014-04-30 | 蓋付カップ容器 |
Publications (2)
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---|---|
JP2015209261A JP2015209261A (ja) | 2015-11-24 |
JP6209485B2 true JP6209485B2 (ja) | 2017-10-04 |
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ID=54611779
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014094079A Active JP6209485B2 (ja) | 2014-04-30 | 2014-04-30 | 蓋付カップ容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP6209485B2 (ja) |
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-
2014
- 2014-04-30 JP JP2014094079A patent/JP6209485B2/ja active Active
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