JP6140596B2 - 蓋付カップ容器 - Google Patents
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Description
また、横針体が天壁部の上面視において貫通孔の内側に向けて突出しているので、例えば横針体が天壁部から下方に向けて突出している構成と比較して、シール材が横針体の先端部に接触して不用意に開封されることをより確実に防止できる。
この発明では、シール材の中で上方への膨出変形量が比較的小さい外周部分上に位置する天壁部の外周縁部に横針体を配置することにより、シール材の不意の変形によって横針体がシール材を開封してしまうことをより確実に防止できる。
この発明では、開封部材と横針体とが天壁部の上面視において互いに異なる位置に配置されているので、開封部材に不意の外力が加えられても、横針体がシール材を誤って開封することを防止できる。
なお、カップ本体2、蓋体3及びオーバーキャップ5は、それぞれの中心軸が共通軸上に位置している。以下、この共通軸を容器軸Oと称し、容器軸Oに沿うオーバーキャップ5側を上側とし、その反対側を下側とする。また、容器軸O回りの方向を周方向とし、上面視において容器軸Oと直交する方向を径方向とする。
天壁部11には、天壁部11を貫通する一対の第1貫通孔(貫通孔)13、第2貫通孔14及び溝部15と、折曲可能な一対の第1ヒンジ部16及び一対の第2ヒンジ部17と、が形成されている。また、天壁部11には、開封部材4を保持する一対の保持部18が上方に向けて突設されている。
第1貫通孔13は、上面視で天壁部11の外周縁から径方向内側に向けて突出する半円状をなしており、容器軸Oを径方向で挟む両側に形成されている。
第2貫通孔14は、一部が天壁部11の中央部に位置するように配置されており、開封部材4のうち後述する操作部32の外縁形状に沿った内縁形状を有する。
なお、第2貫通孔14は、天壁部11において溝部15の一対の延伸部分同士の間に位置する部分に配置されている。
筒壁部21のうち周方向で第1貫通孔13に対応する部分における下端部には、上面視で第1貫通孔13の内側に向けて直交方向Aに沿って突出する横針体24が設けられている。
本体部25の先端部は、先鋭形状に形成されており、上面視において第1貫通孔13内に位置する。また、本体部25の先端部は、支持リブ部26よりも上面視において第1貫通孔13内に突出している。
また、筒壁部21のうち容器軸Oを径方向で挟む溝部15の前端縁の反対側には、開封部材4の後述する操作部32の前側部分を収容可能な切欠部21Aが形成されている。
切刃部31は、天壁部11のうち溝部15で囲まれた領域のなかで、第1ヒンジ部16よりも溝部15の前側に位置する。そして、切刃部31は、上面視で天壁部11の外周縁に角部が位置する三角形状をなしている。
オーバーキャップ5を取り外した状態で蓋付カップ容器1の内容物を加熱すると、内容物に含まれる水分に起因する水蒸気などによってシール材10で密封されているカップ本体2の内圧が上昇する。これに伴い、シール材10は、上方に向けて膨出変形する。シール材10が上方に膨出すると、シール材10のうち第1貫通孔13内に進入した部分は、横針体24の先端部に接触する。このため、シール材10が開封されてカップ本体2内の水蒸気などが第1貫通孔13を通して蓋付カップ容器1の外部へ放出される。これにより、上昇したカップ本体2の内圧が開放される。
ここで、横針体24の先端部が第1貫通孔13内に位置しており、天壁部11から下方に突出していないので、シール材10が膨出変形していない状態で横針体24の先端部が不意にシール材10に接触してシール材10が開封されてしまうことを防止する。
切刃部31が下方に向けて回動すると、切刃部31の外縁部がシール材10に当接しているので、切刃部31がシール材10を破断する。このように、操作部32を引き起こすことで、シール材10に開口が形成される。
これにより、切刃部31により形成された開口が捲上部33を捲り上げる動作に伴って拡大されていき、シール材10に大きな開口が形成される。なお、一対の捲上部33間におけるシール材10も、捲上部33と共に上方に捲り上げられる。捲上部33は、第2ヒンジ部17回りに引き起こされる。
また、操作部32において切刃部31に接続される部分は、筒壁部21の切欠部21Aに収容される。このとき、上記接続される部分が切欠部21Aに係合されるように構成してもよい。以上のようにして、蓋付カップ容器1が開封される。
また、横針体24の先端部が第1貫通孔13内に位置しているので、横針体24の先端部が天壁部11から下方に向けて突出している場合と比較して、シール材10が横針体24の先端部に不意に接触してシール材10が不意に開封されることを確実に防止できる。ここで、横針体24の先端部がシール材10のうち上方への膨出変形量が比較的小さい天壁部11の外周部分に配置されているので、シール材10の不意の変形などによって横針体24がシール材10を開封することをより確実に防止できる。
さらに、開封部材4が上面視において横針体24と重ならないように配置されているので、開封部材4に不意の外力が加えられても、横針体24がシール材10を誤って開封することを防止できる。
貫通孔53は、天壁部52の外周縁のうち周方向で切欠部21Aに対応する部分から前方に向けて延在している。
横針体54は、筒壁部21のうち切欠部21Aが形成されている部分の下端部から前側に向けて突設されている。横針体54は、上面視で三角形状の板状をなしており、横針体54の先端部は、上面視で貫通孔53内に位置する。
切刃部56は、上面視で天壁部52の外周縁に角部が位置する三角形状をなしており、切刃部56の後端部は、貫通孔53によって、前後方向に直交する直交方向Bに沿って2つに分岐されている。
操作部57は、切刃部56のうち直交方向Bにおいて上記2つに分岐された部分の間に配置されており、後側に向かうにしたがって上方に向けて延在している。
捲上部58それぞれは、前後方向に沿う帯状をなしており、溝部15における上記一対の延伸部分により画成されている。
貫通孔63は、一部が天壁部52の中央部に形成された第1部分63Aと、第1部分63Aに後側から繋げられ、上面視で半円状をなす第2部分63Bと、を有する。
第1部分63Aは、開封部材4のうち操作部32の外縁形状に沿った内縁形状を有しており、上面視において開封部材4の操作部32によって覆われている。
貫通孔73は、一部が天壁部72の中央部に形成されており、上面視で円状をなしている。
横針体74は、天壁部72のうち貫通孔73の開口縁部近傍に設けられており、上面視で三角形状をなしている。横針体74の先端部は、先鋭形状に形成されており、貫通孔73内に位置する。
切刃部76は、第1実施形態における切刃部31と同様に、上面視で天壁部72の外周縁に角部が位置する三角形状をなしている。
操作部77は、第2実施形態における操作部57と同様に、後側に向かうにしたがって上方に向けて傾くように延在している。
捲上部78それぞれは、上面視で前後方向に延びる帯状をなしており、溝部79における上記一対の延伸部分により画成されている。
例えば、シール材は、天面部、切刃部及び捲上片それぞれの下面に高周波接着されているが、高周波接着に限らず、熱溶着や超音波溶着などの他の溶着、接着剤を用いた接着など、他の固着方法を用いて固着されてもよい。
また、シール材は、天壁部、切刃部、捲上部及び環状板部それぞれの下面に溶着されずにカップ本体のフランジ部にのみ固着されてもよく、蓋体は、例えば取付筒部をアンダーカット嵌合などの方法によりフランジ部に装着することによって、カップ本体に対して着脱可能に取り付けられてもよい。このような場合でも、カップ本体の内圧上昇に伴ってシール材が上方に膨張変形することによって、横針体がシール材を穿刺できる。
さらに、シール材は、アルミ蒸着シートなどのバリア性シート材で構成されたものに限らず、例えば合成樹脂フィルムをアルミニウムなどの金属膜で被覆した熱融着性樹脂シートや樹脂フィルムなど、カップ本体内の内容物に応じて適宜変更してもよい。
また、開封部材は、上面視で横針体を回避した部分に配置されているが、上面視で横針体と重なる部分に配置されてもよい。さらに、開封部材を設けなくてもよい。
Claims (3)
- 開口端がシール材によって封止されるカップ本体と、
前記カップ本体に被着され、前記シール材を覆う天壁部を有する蓋体と、
を備える蓋付カップ容器であって、
前記天壁部の上面視において前記天壁部に形成された貫通孔の内側に向けて突出しかつその先端部が先鋭形状に形成された横針体を備えることを特徴とする蓋付カップ容器。 - 前記横針体の基端部が、前記天壁部の外周縁部に位置することを特徴とする請求項1に記載の蓋付カップ容器。
- 前記シール材を破断して開封する開封部材を備え、
前記天壁部の上面視において、前記開封部材と前記横針体とが互いに異なる位置に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の蓋付カップ容器。
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