JP5124395B2 - 蓋付カップ容器 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば飲料などが充填される蓋付カップ容器に関するものである。
この種の蓋付カップ容器としては、例えば下記特許文献1に示すように、上方に向けて開口する開放端が形成されてこの開放端をシール部材で封止したカップ本体と、前記シール部材を破断する破断部材を有しカップ本体に被着される蓋体とを備えるものが提供されている。ここで、破断部材は、蓋体の天面部に設けられており、その下面側(シール部材を向く側)に下側に向けて突出する切刃が形成されると共に、天面部に連結ヒンジ部を介して連結されていて、この連結ヒンジ部を中心として下側に向けて回動可能に構成されている。
このような構成の蓋付カップ容器は、破断部材を上方から指などで押下して連結ヒンジ部を中心にして下側(シール部材側)へと回動させ、蓋体の下側に向けて突出された切刃によってシール部材を破断して開口し、カップ本体内に充填されている飲料などの内容物を外部へと取り出すことができるものである。
特開2005−22757号公報
しかしながら、上記従来の蓋付カップ容器においても、以下の課題が残されている。すなわち、破断部材を指で押し込んだ際に指がカップ本体内に入り込んで指に内容物が付着するおそれがある。また、破断部材を必要以上に強く押下した場合には、内容物に破断部材や指などが勢いよく入り込んで内容物が外部に飛散するおそれがある。さらに、蓋体の取出口部に設けられた切刃を指などで押し込むため、取出口部に指が触れることになる。このため、特に内容物が飲料などの食品の場合に衛生上の問題がある。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、内容物が外部に飛散して指などに付着することを防止できると共に、破断部材により開封する際に指などが取出口部に触れることなく衛生的である蓋付カップ容器を提供することを目的とする。
本発明は、上記のような課題を解決するために以下のような手段を採用した。すなわち、本発明の蓋付カップ容器は、開放端がシール部材によって封止されるカップ本体と、該カップ本体に被着される蓋体と、を備える蓋付カップ容器であって、前記蓋体が、破断可能な弱化部が形成された天面部と、前記弱化部に連設された破断部材と、を備え、前記破断部材が、前記弱化部にて前記天面部に連設された破断片と、該破断片に連設部を介して連設された操作片と、を有し、前記弱化部が、前記破断片において少なくとも前記連設部側の径方向外方の先端縁に沿って鋸歯状に延在し、前記操作片の操作により、前記弱化部が前記シール部材と共に破断されることを特徴とする。
この発明では、操作片の操作により弱化部をシール部材と共に破断してカップ本体を開封しているため、開封時に弱化部において破断により形成された破断縁に指などが触れず衛生的である。すなわち、例えば操作片を操作し、破断片の一部分にカップ本体に向かう力を付与する。これにより、破断片の先端縁における一部分がカップ本体の内側に向けて押し込まれ、シール部材を破断して開口を形成することで、カップ本体が開封される。このように、カップ本体の開封動作において弱化部の破断縁に指などが触れないため、衛生的となる。また、開封時に内容物が外部に飛散した場合であっても、飛散した内容物が指などに付着しにくくなる。そして、弱化部の破断縁に指などが触れないため、内容物が食品の場合に衛生面を向上させることができる。
さらに、弱化部が破断片の先端縁に沿って形成されているため、弱化部を破断するための力が例えば破断片の先端縁の中央部分に付与されずに中央部分からずれた箇所に付与された場合や上記力の方向がカップ本体の軸方向ではなく径方向である場合においても、弱化部のいずれかの箇所を破断の起点として弱化部を確実に破断することができる。
また、本発明の蓋付カップ容器は、前記弱化部が、前記破断片の先端縁に沿って鋸歯状に延在しているので、弱化部を破断した際に形成される弱化部の破断縁が鋸歯状となる。そのため、操作片を操作して破断片から弱化部に力を加えたときに一気にすべての弱化部を破断させることなく段階的に破断させることができる。したがって、弱化部を破断するときに破断部材とカップ本体との相対的な移動速度や移動量が大きくなることを防止することや、カップ本体内の内容物が開口からこぼれることを抑制することができる。さらに、操作片の操作により破断縁の複数個所がシール部材と接触するので、シール部材の複数個所に同時に開口が形成されたり、操作片の操作方向にかかわらずいずれかの鋸歯部先端に応力が集中しやすくなったりする。これにより、容易に開封することができる。
また、本発明の蓋付カップ容器は、前記弱化部が、前記天面部の外周縁部の全周にわたって形成されていることが好ましい。
この発明では、弱化部に沿って破断することにより天面部全体を蓋体から分離することができる。そして、内容物を外部へ取り出すための大きな開口を形成することができる。ここで、弱化部は、例えば天面部の外周縁部の全周にわたって形成された薄肉部分による弱化ラインや、部分的に連結されたブリッジ、あるいはこれらの組み合わせなどにより形成されてもよい。
また、本発明の蓋付カップ容器は、前記シール部材が、前記天面部及び前記破断片それぞれの表裏面のうち前記カップ本体側を向く面に固着されていることが好ましい。
この発明では、操作片の操作に伴う破断片の動作にシール部材を確実に追従させることができ、弱化部の破断に伴い破断片を蓋体に対して移動させることによりシール部材を破断させる力をシール部材に効率よく伝達することができる。したがって、上記力の方向がカップ本体の軸方向ではなく径方向である場合においても、弱化部をより一層確実に破断することができる。
また、この発明では、上述したような破断片の先端縁に対してカップ本体に向かう力を付与する開封方法に限らず、例えば操作部を操作して破断片の先端縁にカップ本体から離れる方向の力を付与する開封方法によりカップ本体を開封することができる。
例えば操作片を連設部側に向かって引き起こす操作によって、破断片の一部分にカップ本体に向かう力を付与する。これにより、破断片の先端縁における一部分がカップ本体の内側に向けて押し込まれ、シール部材を破断して開口を形成する。この後、操作片を連設部と反対側に引き上げることで、上記開口を起点としてシール部材が破断片とともに全周にわたって破断され、カップ本体が開封される。
また、操作片を最初から連設部と反対側に引き上げることによっても、上記シール部材を開封することが可能である。すなわち、破断片の先端縁にカップ本体から離れる方向の力を付与すると、弱化部が破断されて破断片が捲り上げられる。この際、破断片の下面にシール部材が固着されているため、シール部材は、破断片と共にカップ本体から捲り上げられて、破断される。このようにして、カップ本体を開封することができる。
この発明にかかる蓋付カップ容器によれば、操作片の操作によりカップ本体を開封しているため、開封時に弱化部の破断縁に指などが触れず衛生的であり、飛散した内容物が指などに付着しにくくなる。また、弱化部を確実に破断することができる。
以下、本発明による蓋付カップ容器の一実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
本発明における蓋付カップ容器1は、図1から図4に示すように、例えば飲料などが充填されて流通するものであって、ユーザ(消費者)が購入して当該カップ容器から他の容器に飲料を移して飲んだり直接飲料などを飲んだりすることができるものである。
蓋付カップ容器1は、図1に示すように、カップ本体11と、蓋体12と、外蓋13とを備えている。
なお、カップ本体11、蓋体12及び外蓋13は、それぞれ円筒状に形成されており、それぞれの中心軸が共通軸上に位置している。以下、この共通軸を中心軸線Oと称する。また、本実施形態では、中心軸線Oに沿って外蓋13側を「上側」とし、その反対側を「下側」とする。さらに、本実施形態では、中心軸線Oと直交する方向を「径方向」とする。
カップ本体11は、中心軸線Oに沿って延びるほぼ有底円筒状をなし、開放端11Aにより上方に向けて開口する。また、カップ本体11は、図1に示すように、下方に向かうにしたがって縮径するテーパ胴部21と、テーパ胴部21の下端に接続される底部22とを備えている。
テーパ胴部21の上端部には、図1から図4に示すように、カップ本体11の径方向外方に向けて突出するフランジ部23が形成されている。
蓋体12は、図1、図3及び図4に示すように、カップ本体11の上部に被着されている。蓋体12は、図1から図3に示すように、中心軸線Oを中心とした円筒状をなす側壁部31と、円板状をなして側壁部31の内周縁に連設された天面部32と、破断部材33とを備えている。
側壁部31は、図1、図3及び図4に示すように、内側壁部41と、外側壁部42と、円環状平面部43と、装着筒部44とを備えている。
内側壁部41は、ほぼ円筒状をなし、下端縁が天面部32の外周縁に連設されている。
外側壁部42は、ほぼ円筒状をなし、内側壁部41よりも径方向外方に配置されており、上端が内側壁部41の上端に連設されている。
円環状平面部43は、平面視でほぼ円環状をなし、その内周縁が外側壁部42の下端縁に連設されている。
装着筒部44は、円環状平面部43の外周縁から下方に向けて突設されている。また、装着筒部44の内周面には、径方向内方に向けて突出する係合凸部44Aが形成されている。
係合凸部44Aの突出した部分における内径は、テーパ胴部21のフランジ部23の外径よりも小さくなっている。したがって、装着筒部44をフランジ部23に被せると、蓋体12がカップ本体11に固定される構成となっている。
天面部32の外周縁部には、弱化ライン45Aを有する弱化部45が形成されると共に、弱化部45に径方向内方から連なる薄肉部46が全周にわたって形成されている。
また、天面部32の径方向中央部分には、開口部47が形成されている。
弱化部45は、図2に示すように、平面視で鋸歯状を呈する弱化ライン45Aを有しており、径方向内側から外側に向かうにしたがって漸次下方に向けて傾斜しかつ周方向に沿う長さが短くなる複数の第1凸部45Bと、内側壁部41の内周縁から径方向内方に向かうにしたがって漸次下方に向けて傾斜しかつ周方向に沿う長さが短くなる複数の第2凸部45Cとを備える。
第1凸部45Bは、平面視でほぼ三角形状をなし、径方向外方端部が角部となっている。また、第1凸部45Bの厚さは、図1、図3及び図4に示すように、径方向内側から外側に向かうにしたがって薄くなっている。
第2凸部45Cは、図2に示すように、第1凸部45Bと同様に平面視でほぼ三角形状をなし、径方向内方端部が角部となっている。また、図1、図3及び図4に示すように、第2凸部45Cの肉厚は、径方向外側から内側に向かうにしたがって薄くなっている。これら第1及び第2凸部45B、45Cは、周方向に沿って交互に配置されている。
薄肉部46は、平面視でほぼ円環状をなし、図1、図3及び図4に示すように、第1凸部45Bの径方向内方端部と同等の厚さを有している。
破断部材33は、図1から図3に示すように、弱化部45にて天面部32に連設された破断片51と、破断片51に連設された操作片52とを有し、破断片51が天面部32の外周部に位置し、操作片52が天面部32の径方向中央部に位置している。
破断片51は、図2に示すように、ドーナツ状をなしており、操作片52が連設される連設部51Aと平面視ほぼC字状の平板部51Bとを有する。そして、破断片51には、開口部47と反対側の径方向外方の先端縁に沿って第1凸部45Bが延在している。
連設部51Aは、図2に示すように、平面視でほぼ弓形をなしており、径方向外方に向かうにしたがって径方向と直交する方向の幅が小さくなっている。
また、連設部51Aの径方向内方端である基端縁における中央部分が、操作片52に連設されている。さらに、連設部51Aの基端縁のうち操作片52との接続部分よりも周方向外側に位置する両側部分は、接続部53を介して平板部51Bに連設されている。
操作片52は、図2に示すように、中央部分に平面視ほぼ円形の開口部54が形成されたほぼ円環状をなしており、外縁の一部が径方向外方に延出して連設部51Aに接続されている。また、操作片52は、図1から図4に示すように、平面視で開口部47と重なる領域において上面が平板部51Bの上面とほぼ平行となるように平板部51Bよりも上方に配置されている。この開口部54にユーザの指などを入れることにより、ユーザの指などを操作片52に引っ掛けることができる。
シール部材55は、例えばアルミ蒸着シートなどのバリア性シート材で構成されており、下面に熱溶着層が形成されている。そして、シール部材55は、天面部32、破断片51及び円環状平面部43それぞれの下面とフランジ部23の上面とに高周波接着されており、カップ本体11内の内容物(飲料)が外部に漏出しないように封止している。なお、シール部材55としてバリア性シート材を使用した場合には、空気などがカップ本体11内に侵入することを防止して飲料の変質を防ぐこともできる。
外蓋13は、図1に示すように、蓋体12のさらに外側において蓋体12を覆うように被着されている。
外蓋13は、中心軸線Oを中心としたほぼ円筒状をなす円筒部61と、円筒部61の上端に配置された天板部62とを備えている。
円筒部61は、蓋体12に被着可能となっている。そして、円筒部61の内周面が蓋体12の外側壁部42の外周面及び装着筒部44の外周面と嵌合することで、蓋体12に外蓋13が被着される。
次に、以上のような構成の蓋付カップ容器1の開封方法について説明する。
まず、外蓋13を取り外す。そして、操作片52の開口部54に指などを引っ掛けた状態で操作片52を上方に引き起こす。これにより、操作片52に接続された連設部51Aの先端縁に下方に向かう力が付与される。
このまま操作片52を引き起こすと、上記下方に向かう力が連設部51Aの先端縁から薄肉部46を介して弱化部45に伝わることで、弱化部45は、弱化ライン45Aに沿って破断される。このとき、弱化ライン45Aが連設部51Aの先端縁に沿って形成されているので、上記下方に向かう力が連設部51Aの先端縁の中央部分に付与されずに中央部分からずれた箇所に付与された場合や、力の方向がカップ本体11の中心軸線O方向ではなく径方向である場合においても、弱化部45を破断できる。なお、弱化部45の破断縁は、弱化ライン45Aに沿う鋸歯状となる。
そして、連設部51Aは、弱化部45が有する第1及び第2凸部45B、45Cのうち第1凸部45Bと共に下方に向けて移動する。
連設部51Aが下方に向けて移動すると、破断縁を構成する第1凸部45Bの径方向外方端部がシール部材55と当接しているので、第1凸部45Bがシール部材55を破断する。このとき、複数の第1凸部45Bそれぞれの径方向外方端部によってシール部材55が複数個所で同時に破断されるので、容易にシール部材55を破断できる。
このように、操作片52を引き起こすことで、弱化部45は、連設部51Aの先端縁に沿って破断される。
操作片52を引き起こした後、操作片52を天面部32の径方向内側に向けて引き上げると、弱化部45が連設部51Aの先端縁と近傍の部分から順に弱化ライン45Aに沿って破断されることで、平板部51Bが蓋体12に対して上方に捲り上げられる。このとき、天面部32の下面及び破断片51の下面にシール部材55が接着されているため、シール部材55は、平板部51Bの捲り上げに伴って破断縁を構成する弱化部45の第2凸部45Cの径方向内方端部と当接して破断される。このように、破断片51と共にシール部材55が捲り上げられるため、平板部51Bを捲り上げることでシール部材55を破断させる力をシール部材55に効率よく伝達できる。このとき、連設部51Aの縁部に沿って配置された第1凸部45Bによりシール部材55が段階的に破断されるため、カップ本体11内の内容物が開口からこぼれることを抑制することができる。
その後、弱化部45が完全に破断されることで破断片51が分離されると共に、シール部材55に弱化ライン45Aの直径と同等の開口が形成される。以上のようにして、蓋付カップ容器1が開封される。
なお、本実施形態における蓋付カップ容器1では、操作片52を上方に引き起こしてカップ本体11を開封しているが、例えば以下のような開封方法であってもよい。
まず、操作片52を蓋体12における連設部51Aとは反対側の径方向外方に向けて引っ張る。ここで、操作片52が平板部51Bの上方に配置されている。そのため、操作片52を径方向外方に向けて引っ張ることで、連設部51Aを上方に捲り上げようとする上向きの力が連設部51Aに付与される。
このまま操作片52を引っ張ると、上記上向きの力により、弱化部45において連設部51Aの先端縁に薄肉部46を介して連なる部分が弱化ライン45Aに沿って破断される。そして、連設部51Aは、その先端縁に薄肉部46を介して連なる弱化部45の第1凸部45Bと共に上方に向けて捲り上げられる。また、シール部材55は、天面部32の下面及び破断片51の下面に接着されているため、連設部51Aと共に上方に向けて捲り上げられる。
連設部51Aが上方に向けて捲り上げられると、破断縁を構成する第2凸部45Cの径方向内方端部がシール部材55と当接しているので、第2凸部45Cがシール部材55を破断する。
そして、操作片52を引っ張っていくと、弱化部45が連設部51Aの先端縁との近傍の部分から順に弱化ライン45Aに沿って破断されることで、平板部51Bが蓋体12に対して上方に捲り上げられる。このとき、天面部32の下面及び破断片51の下面にシール部材55が接着されているため、シール部材55は、破断片51の捲り上げに伴い破断縁を構成する弱化部45の第2凸部45Cの径方向内方端部と当接して破断される。
その後、弱化部45が完全に破断されることで破断片51が分離されると共に、シール部材55に弱化ライン45Aの直径と同等の開口が形成される。以上のようにして、蓋付カップ容器1が開封される。
本実施形態における蓋付カップ容器1によれば、カップ本体11の開封時において破断片51と操作片52とが離間しているため、開封時に弱化部45の破断縁に指などが触れず衛生的である。また、蓋付カップ容器1では、開封時に内容物が外部に飛散した場合であっても、破断片51と操作片52とが離間しているので、飛散した内容物が指などに付着しにくくなる。さらに、蓋付カップ容器1では、弱化ライン45Aが破断片51の先端縁に沿って形成されているため、操作片52の操作時において弱化ライン45Aを確実に破断することができる。
また、開封時において第1凸部45Bまたは第2凸部45Cによりシール部材55が段階的に破断されるため、カップ本体11内の内容物が開口からこぼれることを抑制することができる。また、複数の第1凸部45Bの先端によって複数個所でシール部材55が破断され、かつ操作片52の操作方向にかかわらずいずれかの第1及び第2凸部45B、45C先端に応力が集中しやすくなるので、容易にシール部材55を破断できる。
そして、弱化部45が天面部32の径方向外縁に沿って形成されているため、弱化部45に沿って破断することにより破断片51全体を蓋体12から分離することができ、内容物を取り出すための大きな開口を得ることができる。
さらに、シール部材55が天面部32の下面及び破断片51の下面に接着されているため、破断片51と共にシール部材55が捲り上げられるため、破断片51が捲り上げられることによりシール部材55を破断させる力がシール部材55に効率よく伝達される。このため、弱化部45がより一層確実に破断される。また、操作片52を上方に引き起こす開封方法に限らず、操作片52を径方向外方に引っ張る開封方法によってもカップ本体11の開封を行うことができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
例えば、シール部材は、天面部の下面及び破断片の下面に高周波接着されているが、高周波接着に限らず、接着剤を用いた接着や溶着など、他の固着方法を用いて固着されてもよい。
また、シール部材は、天面部、破断片及び円環状平面部それぞれの下面とフランジ部の上面とに限らず、カップ本体を封止できれば、他の箇所に固着されてもよい。ここで、シール部材が天面部の下面及び破断片の下面に固着されていない場合、破断片と共にシール部材を上方に捲り上げることができないため、上述した操作片を引っ張って破断片を上方に捲り上げるようにして弱化部を破断するような開封方法を行うことができない。
そして、弱化部は、天面部の外周縁部に沿って全周にわたって形成されているが、少なくとも破断片における連設部側の先端縁に沿って形成されていればよい。ここで、弱化部は、内容物を取り出すための開口の形状に応じて適宜形成することができる。また、弱化部は、第1及び第2凸部間を薄肉とされた弱化ラインで接続する構成となっているが、例えば図5に示すように、第1及び第2凸部45B、45C間をブリッジ45Dで接続する構成など、他の構成であってもよい。このとき、ブリッジ45Dは、第1凸部45Bまたは第2凸部45Cの先端からずらして設けられていることが好ましい。これにより、ブリッジ45Dの破断が困難となることを回避できる。
さらに、弱化部は、交互に配置された複数の第1及び第2凸部を備えており鋸歯状の弱化ラインを有するが、他の形状であってもよい。
また、シール部材は、アルミ蒸着シートなどのバリア性シート材で構成されたものに限らず、カップ本体内の内容物に応じて適宜変更してもよい。
そして、シール部材は、操作片を引っ張って破断片を上方に捲り上げるようにして弱化部を破断するときにおいて弱化部の破断縁により破断されるが、破断縁による破断に限らず、破断片を捲り上げたときに引きちぎられるように破断されてもよい。
この発明によれば、内容物が外部に飛散して指などに付着することを防止できると共に、破断部材により開封する際に指などが取出口部に触れることなく衛生的である蓋付カップ容器に関して、産業上の利用可能性が認められる。
本発明の一実施形態における蓋付カップ容器を示す軸方向断面図である。 図1の平面図である。 図2のA−A矢視断面図である。 図1の部分拡大図である。 本発明を適用可能な他の弱化部の構成を示す部分拡大図である。
符号の説明
1 蓋付カップ容器、11 カップ本体、11A 開放端、12 蓋体、32 天面部、33 破断部材、45 弱化部、51 破断片、51A 連設部、52 操作片、55 シール部材

Claims (3)

  1. 開放端がシール部材によって封止されるカップ本体と、該カップ本体に被着される蓋体と、を備える蓋付カップ容器であって、
    前記蓋体が、破断可能な弱化部が形成された天面部と、前記弱化部に連設された破断部材と、を備え、
    前記破断部材が、前記弱化部にて前記天面部に連設された破断片と、該破断片に連設部を介して連設された操作片と、を有し、
    前記弱化部が、前記破断片において少なくとも前記連設部側の径方向外方の先端縁に沿って鋸歯状に延在し、
    前記操作片の操作により、前記弱化部が前記シール部材と共に破断されることを特徴とする蓋付カップ容器。
  2. 前記弱化部が、前記天面部の外周縁部の全周にわたって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の蓋付カップ容器。
  3. 前記シール部材が、前記天面部及び前記破断片それぞれの表裏面のうち前記カップ本体側を向く面に固着されていることを特徴とする請求項1または2に記載の蓋付カップ容器。
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