JP2004262472A - 易開封性包装体および易開封性包装体の製造方法 - Google Patents

易開封性包装体および易開封性包装体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】密封性および易開封性を両立しつつ、品質の安定した易開封性包装体を提供することにある。
【解決手段】易開封性包装体1は、開口部13周縁にフランジ部14が形成された容器本体10と、フランジ部14にヒートシールされて開口部13を塞ぐ蓋材20とを備え、フランジ部14には、内周側および外周側それぞれに開口部13を囲む内周側切り込み15Aおよび外周側切り込み15Bが形成され、フランジ部14および蓋材20は、開口部13を囲み、内周側切り込み15Aおよび外周側切り込み15Bの間に形成された所定幅の第1シール部16Aと、この第1シール部16Aの領域内部に該第1シール部16Aに沿って開口部13を囲むように形成され、第1シール部16Aよりも幅狭の第2シール部16Bとによりヒートシールされ、第2シール部16Bは、タブ21に応じた位置で他の部分よりも外側に突出した部分としての突出シール部17を有している。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、易開封性包装体および易開封性包装体の製造方法に関する。
【0002】
【背景技術】
従来より、容器に食品などの内容物を充填し、この容器に蓋材をヒートシールして構成される包装体は、内容物の保存性の観点より密封性が高いことが望ましく、高いヒートシール強度でシールされることが必要である。しかし、内容物の利用時の観点からは、弱い力で開封できること、すなわち易開封性を有することが望ましい。これら密封性および易開封性という相反する特性を満足する方法が提案されている。
中でも、容器の開口部の外周方向に張り出したフランジ部と、蓋材とをヒートシールして容器を密封する際には、このヒートシールの界面の接着強度をヒートシール条件の制御により調整する方法や、蓋材の開封時に少なくとも蓋材と一緒に容器の最内層が、剥離するように容器を構成する方法が提案されている。
【0003】
一方、容器のサイズの拡大や、容器の形状の変化、さらには省資源の観点からの容器の薄肉化などのために、容器の剛性確保の観点より、容器のフランジ部の幅の拡大、フランジ部の外周端縁から折り曲げてなる折り曲げ部を有するスカート付きフランジ部の形成、またはフランジ部の外周端縁が断面コ字形に折り曲げて形成されたカール付きフランジ部の形成等が提案されている。
これらスカート付きフランジ部やカール付きフランジ部等の特殊な形状をしたフランジ部を有する容器では、容器のフランジ部と蓋材とをヒートシールした際に、フランジ部のヒートシールした部分以外の部分を残したまま、容器の最内層を蓋材とともに剥離する必要があり、密封性を有しつつ、易開封性を実現することはより困難となる場合がある。
【0004】
以上の問題を解決すべく、容器の開口部を囲むようにして、フランジ部の内周側および外周側にそれぞれ、環状の内周側切り込み、外周側切り込みを設け、これら内周側切り込みおよび外周側切り込みの間に溶融シール部を形成してフランジ部と蓋材を接着し、また、蓋材角隅部に位置する溶融シール部には、外周側切り込みより外方に突出した突出シール部が形成され、さらに、この突出シール部の外縁部の容器の内層に凹部が形成されている易開封性容器が提案されている。この易開封性容器では、蓋材を容器から剥離する際には、突出シール部外縁に形成された凹部が剥離の開始点となり、続いて、外周側切り込みに沿って蓋材の開封が進行するようになっている(特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特許2724355号公報(第3頁左欄、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1記載の技術では、容器の内容物が食品である場合には、容器成形、切り込み形成後に内容物が充填され、殺菌等の目的で内容物のボイル・加熱処理が行われるために、この加熱処理によって、上記した切り込みの位置がわずかにずれ、ヒートシールの位置が上記した2つの切り込みの間の範囲に収まらなくなり、切り込みの範囲を超えてヒートシールすることで容器の密封性に問題が生ずる。この密封性を解決するために、例えば、蓋材と容器との接着強度を大きくすると、小さな力での剥離が困難となり易開封性を実現できなくなるため、結果として密封性および易開封性を両立することができないという問題がある。
【0007】
また、突出シール部外縁に形成される凹部の形成の際に、この所定の位置以外にも凹部が形成され、この凹部のために、外周側切り込みからではなく、ヒートシールした部分の外周端から剥離してしまうので、品質の安定した容器を製造することが困難であるという問題がある。
【0008】
本発明の目的は、密封性および易開封性を両立しつつ、品質の安定した易開封性包装体および易開封性包装体の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達するために、本発明の易開封性包装体は、多層シートを成形してなり、開口部周縁にフランジ部が形成された容器本体と、前記フランジ部にヒートシールされて前記開口部を塞ぐ蓋材とを備え、該蓋材外周に開封開始部が形成され、この開封開始部から蓋材を剥離すると、前記フランジ部のヒートシール部分である前記容器本体の少なくとも最内層が、開封時、前記蓋材とともに剥離する易開封性包装体であって、前記フランジ部には、前記フランジ部の内周側および外周側それぞれに前記開口部を囲む内周側切り込みおよび外周側切り込みが形成され、前記フランジ部および蓋材は、前記開口部を囲み、前記内周側切り込みおよび外周側切り込みの間に形成された所定幅の第1シール部と、この第1シール部の領域内部に該第1シール部に沿って前記開口部を囲むように形成され、前記第1シール部よりも幅狭の第2シール部とによりヒートシールされ、前記第2シール部は、前記開封開始部に応じた位置で他の部分よりも外側に突出した形状を有していることを特徴とする。
【0010】
ここで、容器フランジ部の少なくとも最内層の蓋材とともに剥離する場合の剥離強度は、4〜15N/15mm、好ましくは8〜12N/15mmである。また、容器フランジ部と蓋材のシール強度は23N/15mm以上である。
また、突出した部分の形状としては、特に制限はないが、三角形、台形、四角形、半円状等が挙げられる。
この突出した部分の先端部および基部の形状、大きさも特に制限はないが、基部は、外周方向に向かってアールが形成されていることが好ましい。
突出した部分の数も特に制限はなく、1つ以上あればよい。また、この突出シール部が複数ある場合には、等間隔に設けられることが、剥離時に応力のバランスがよく好ましい。
【0011】
このような本発明によれば、第1シール部が、包装体の密封性を保ち、突出した部分を有する第2シール部の突出部が、蓋材を剥離する際の剥離の開始点となるとともに、剥離をスムースにする。さらに、ヒートシールが強力となることにより、密封性が向上する。すなわち、蓋材を容器本体から剥離する際に、フランジ部の少なくとも最内層を持ち上げ、ヒートシールした部分の最内層の全周を剥離するようになる。従って、容器本体形成後、切り込み形成後に、内容物の殺菌等のために、加熱処理が行われ、切り込みの範囲を超えてヒートシールすることで、密封性に問題が生じ、この問題を第1シール部の接着強度を過大にすることで解決する必要がないので、易開封性を阻害することがなく、密封性および易開封性を両立することができる。
また、第2シール部を備えることにより、この第2シール部が蓋材を剥離する際の剥離の開始点として作用する。従って、従来のように、剥離のための凹部の形成の際に、この所定の位置以外にも凹部が形成され、この凹部のために、外周側切り込みからではなく、ヒートシールした部分の外周端から剥離してしまうことがないので、品質の安定した易開封性包装体とすることができる。
【0012】
本発明の易開封性包装体では、前記突出した部分の先端部は、前記外周切り込みより内側でも離間が0.5mm以内であれば構わない。
これによれば、突出した部分の先端部は、外周切り込みより内側であることにより、外周切り込みの部分に突出シール部形成時の樹脂が流れることがなく、蓋材の剥離を阻害することがない。
【0013】
本発明の易開封性包装体では、前記第1シール部の内周側と前記内周側切り込みとが、離間していることが好ましい。離間としては0.2〜5mm程度である。
これによれば、第1シール部の内周側と内周側切り込みとが、離間していることにより、包装体内部の圧力が上昇しても、第1シール部の内周側に応力が集中するようになるので、容器フランジ部の少なくとも最内層が切り込みから容易に剥離するような構造でありながら、内側からの剥離は起こらない。
【0014】
本発明の易開封性包装体では、前記フランジ部は、該外周端を折り曲げてなる折り曲げ部を有することが好ましい。
ここで、折り曲げ部としては、該外周端を単に折り曲げるだけのスカート型と呼ばれるものや、該外周端縁が垂下し、さらに断面コ字形状、あるいは半円状に折り曲げて形成されたカール型と呼ばれるもの等が挙げられる。
これによれば、フランジ部は、該外周端を折り曲げてなる折り曲げ部を有することにより、容器の剛性が向上するので、容器のサイズの拡大や形状の変化、さらには薄肉化に対応することができる。
【0015】
本発明の易開封性包装体では、前記最内層は、ポリプロピレン樹脂からなり、該厚みは、40〜100μmであることが好ましい。
厚みが40μm未満であると、耐圧性が低下する場合がある。厚みが100μmを越えると、突出シール部の形成が困難となる場合がある。
【0016】
本発明の易開封性包装体では、前記容器本体の少なくとも最内層が、開封時、前記蓋材とともに剥離する際に、前記最内層が、該最内層と隣接する次層との層間剥離をするか、または前記次層が、該次層内において凝集剥離をすることが好ましい。
【0017】
これによれば、最内層が、該最内層と隣接する次層との層間剥離をするか、または次層が、該次層内において凝集剥離をすることにより、蓋材と最内層との間で、蓋材を剥離することがなく、蓋材と最内層とのシール強度を大きくしても問題ないので、包装体の密封性に影響を与えることなく容易に開封することができる。
【0018】
本発明の易開封性包装体の製造方法は、多層シートを成形してなり、開口部周縁にフランジ部が形成された容器本体と、前記フランジ部にヒートシールされて前記開口部を塞ぐ蓋材とを備え、該蓋材外周に開封開始部が形成され、この開封開始部から蓋材を剥離すると、前記フランジ部のヒートシール部分である前記容器本体の少なくとも最内層が、開封時、前記蓋材とともに剥離する易開封性包装体の製造方法であって、前記フランジ部の内周側および外周側それぞれに前記開口部を囲む内周側切り込みおよび外周側切り込みを形成する切り込み形成工程と、前記容器本体に内容物を充填する内容物充填工程と、前記開口部を囲み、前記内周側切り込みおよび外周側切り込みの間に形成される所定幅の第1シール部を形成する第1ヒートシール工程と、この第1シール部の領域内部に該第1シール部に沿って前記開口部を囲み、かつ前記第1シール部よりも幅狭であり、前記開封開始部に応じた位置で他の部分よりも外側に突出した形状を有している第2シール部を形成する第2ヒートシール工程とを備えることを特徴とする。
【0019】
このような本発明によれば、第1シール部が、包装体の密封性を保ち、突出した部分を有する第2シール部の突出部が、蓋材を剥離する際の剥離の開始点となるとともに、剥離をスムースにする。さらに、ヒートシールが強力となることにより、密封性が向上する。すなわち、蓋材を容器本体から剥離する際に、フランジ部の少なくとも最内層を持ち上げ、ヒートシールした部分の最内層の全周を剥離するようになる。
従って、容器本体形成後、切り込み形成後に、内容物の殺菌等のために、加熱処理が行われ、切り込みの範囲を超えてヒートシールすることで、密封性に問題が生じ、この問題を第1シール部の接着強度を過大にすることで解決する必要がないので、易開封性を阻害することがなく、密封性および易開封性を両立することができる。
また、第2シール部を備えることにより、この第2シール部が蓋材を剥離をする際の剥離の開始点として作用し、従来のように、剥離のための凹部の形成の際に、この所定の位置以外にも凹部が形成され、この凹部のために、外周側切り込みからではなく、ヒートシールした部分の外周端から剥離してしまうことがないので、品質の安定した易開封性包装体とすることができる。
【0020】
本発明の易開封性包装体の製造方法では、前記第2ヒートシール工程は、前記第1ヒートシール工程よりも高い温度、圧力の条件で行うことが好ましい。
これによれば、第2ヒートシール工程は、第1ヒートシール工程よりも高い温度、圧力の条件で行うことにより、ヒートシール時に所定の位置以外に発生する凹部が形成されることがなく、ヒートシールした部分の外周端から剥離してしまうことがなくなるので、信頼性の高い包装体とすることができる。
【0021】
本発明の易開封性包装体の製造方法では、前記第2ヒートシール工程におけるヒートシール温度が、前記第1ヒートシール工程におけるヒートシール温度より5℃以上高いことが好ましい。
第2ヒートシール工程におけるヒートシール温度が、第1ヒートシール工程におけるヒートシール温度より5℃以上高くないと、剥離開始ができず、また剥離のスムース性も劣る。さらに、ヒートシール強度が低くなり、密封性に問題が生ずる場合がある。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
図1(側面図)、図2(上面図)、および図3(図1の一部分の断面図)には、本発明の一実施形態に係る易開封性包装体1が示されている。
易開封性包装体1は、多層シートを成形してなる樹脂製の容器本体10と、開封タブ付きの円形状の蓋材20とを備えている。
ここで、蓋材20は、図示は略すが、容器本体10側より、無延伸ポリプロピレン、エチレンービニルアルコール樹脂およびナイロンを積層してなる3層構成のものであり、開封開始部としての半円状のタブ21を備えている。蓋材20の外径は、フランジ部14の外径よりも大きい。タブ21は、開封時に把持できる程度の大きさである。
【0023】
一方、容器本体10は、円形状の底面11と、この底面11から立ち上げて一体形成される円筒状の側面12と、上部には円形状の開口部13と、開口部13の周縁には外側に延出するリング状のフランジ部14とが一体形成されて構成されている。
【0024】
容器本体10の層構成は、詳しくは、図3に示されるように、内面側から最内層である第1層10A、第2層10B、第3層10C、第4層10D、第5層10E、第6層10F、および第7層10Gを備えている。これら各層には、ポリオレフィン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、エチレンービニルアルコール樹脂、接着用樹脂等、種々の樹脂を採用できる。
ここで、第1層10Aは、ポリエチレン系樹脂又はポリプロピレン系樹脂からなり、該厚みは、40〜100μmである。
厚みが40μm未満であると、耐圧性が低下する場合がある。厚みが100μmを越えると、後述する突出シール部17の形成が困難となる場合がある。
【0025】
フランジ部14は、該外周端を折り曲げてなる折り曲げ部14Aを有する。この折り曲げ部14Aは、該外周端を単に下方45度に折り曲げるだけのスカート型と呼ばれる形状である。
フランジ部14の上面には、前記フランジ部14の内周側および外周側それぞれに前記開口部13を囲む内周側切り込み15Aおよび外周側切り込み15Bと、これら内周側切り込み15Aおよび外周側切り込み15Bの間の領域に、ヒートシール部16とが同心円状に形成されている。
【0026】
内周側切り込み15Aおよび外周側切り込み15Bは、深さ方向に向かうにしたがって次第に幅狭になる断面V字形状であり、その深さは、容器本体10の第1層10Aの厚みと略同一である。
なお、内周側切り込み15Aおよび外周側切り込み15Bの断面形状は、U字形、線形、半円弧形等にしてもよい。また、内周側切り込み15Aおよび外周側切り込み15Bの深さは、蓋材20を剥がすときに容器本体10の第1層10Aを容易に切断できるものであればよく、第1層10Aの厚みよりも大きい深さが望ましい。
【0027】
ヒートシール部16は、蓋材20の裏面と溶着しており、開口部13を囲むように形成される所定幅の円環状の第1シール部16Aと、この第1シール部16Aの領域内部に第1シール部16Aに沿って開口部13を囲むように形成され、第1シール部16Aよりも幅狭の円環状の第2シール部16Bとを備えている。
【0028】
第1シール部16Aの内周側と内周側切り込み15Aとは、離間している(図3中t)。
第2シール部16Bは、第1シール部16Aの幅方向の中心部分に沿うように形成されており、その幅は、第1シール部16Aの幅よりも狭い。
【0029】
また、第2シール部16Bは、前記開封開始部としてのタブ21に応じた位置で他の部分よりも外側に突出した部分としての突出シール部17を有している。
突出シール部17は、図2に示されるように、平面略三角形状であり、突出シール部17の樹脂は、第2シール部16Bの樹脂と連続している。
【0030】
以上のように構成された易開封性包装体1は、以下のようにして製造される。
まず、予めTダイ押出、ラミネート加工等により成形した多層(本実施形態の場合7層)からなる樹脂製の多層シートを、容器外形状に形成されたキャビティ内にプラグで予備伸張し、その後、圧空あるいは真空成形により容器とするプラグアシスト成形により、容器本体10を製造する(容器成形工程)。
【0031】
その後、環状刃を有する押型をフランジ部14上面に押圧することにより、フランジ部14の内周側および外周側それぞれに開口部13を囲む内周側切り込み15Aおよび外周側切り込み15Bを形成する(切り込み形成工程)。
【0032】
上記切り込み形成工程後、容器本体10に内容物を充填し(内容物充填工程)、ヒートシール装置を用いてフィルム状の蓋材20をフランジ部14に溶着する。この際溶着する部分が、ヒートシール部16となる。
なお、使用するヒートシール装置は汎用される装置であり、容器本体10を受けるシールバケットと、フィルム状の蓋材20を送る蓋材送り装置と、上下に移動し、蓋材20と容器本体10のフランジ部14とをシールするためのシールリングとを備えたものである(図示省略)。
【0033】
まず、第1シール部16Aの形状に対応するシールリングを蓋材20を介してフランジ部14の上面に押圧する。
【0034】
第1シール部16Aの内周側と内周側切り込み15Aとは、離間し、第1シール部16Aの内周側と内周側切り込み15Aの間の間隔(図3中t)が、0.2〜5.0mmになるように第1シール部16Aを形成する(第1ヒートシール工程)。ここで、環状シール部の内部に応力が集中するため、前記の間隔が必要である。
【0035】
次に、外周側に突出した突出シール部17を有する第2シール部16Bの形状に対応するシールリングを蓋材20を介してフランジ部14の上面に押圧して、この第1シール部16Aの領域内部に該第1シール部16Aに沿って前記開口部13を囲み、かつ前記第1シール部16Aよりも幅狭の第2シール部16Bおよび突出シール部17を形成する(第2ヒートシール工程)。
【0036】
第2ヒートシール工程は、前記第1ヒートシール工程よりも高い温度、圧力の条件で行う。
ここで、第2ヒートシール工程におけるヒートシール温度が、前記第1ヒートシール工程におけるヒートシール温度より5℃以上高い。
第2ヒートシール工程におけるヒートシール温度が、第1ヒートシール工程におけるヒートシール温度より5℃以上高くないと、剥離開始ができず、また剥離のスムース製も劣る。さらに、ヒートシール強度が低くなり、密封性に問題が生ずる場合がある。
【0037】
易開封性包装体1の開封に当たっては、図3を参照して、まず、タブ21を把持して蓋材20を引き剥がす。
突出シール部17を有する第2シール部16Bが、蓋材20を剥離する際の剥離の開始点となる。すなわち、蓋材20を容器本体10から剥離する際に、フランジ部14の第1層10Aを持ち上げ、ヒートシールした部分の第1層10Aの全周を剥離するようになる。剥離が開始した後、外周側切り込み15Bで、第1層10Aが切断され、第1層10Aが、第2層10Bとの層間剥離をする。
そして、内周側切り込み15Aまで、第1層10Aが、第2層10Bとの層間剥離をした後、外周側切り込み15Bで、第1層10Aが切断される。この際、蓋材20側に内周側切り込み15Aおよび外周側切り込み15Bの間の部分の第1層10Aが接着した状態になる。
【0038】
上述のような本実施形態によれば、次のような効果がある。
(1)第1シール部16Aが、易開封性包装体1の密封性を保ち、突出した部分としての突出シール部17を有する第2シール部16Bが、蓋材20を剥離する際の剥離の開始点となるとともに、剥離をスムースにする。さらに、ヒートシールが強力となることにより、密封性が向上する。すなわち、蓋材20を容器本体10から剥離する際に、フランジ部14の少なくとも第1層10Aを持ち上げ、ヒートシール部16の第1層10Aの全周を剥離するようになる。従って、容器本体10形成後、内周側切り込み15Aおよび外周側切り込み15B形成後に、内容物の殺菌等のために、加熱処理が行われ、内周側切り込み15Aおよび外周側切り込み15Bの範囲を超えてヒートシールすることで、密封性に問題が生じ、この問題を第1シール部16Aの接着強度を過大にすることで解決する必要がないので、易開封性を阻害することがなく、密封性および易開封性を両立することができる。
また、第2シール部16Bを備えることにより、この第2シール部16Bが蓋材20を剥離する際の剥離の開始点として作用する。従って、従来のように、剥離のための凹部の形成の際に、この所定の位置以外にも凹部が形成され、この凹部のために、外周側切り込みからではなく、ヒートシールした部分の外周端から剥離してしまうことがないので、品質の安定した易開封性包装体1とすることができる。
【0039】
(2)突出シール部17の先端部は、外周切り込み15Bより内側である場合、外周切り込み15Bの部分に突出シール部17の形成時の樹脂が流れることがなく、蓋材20の剥離を阻害することがない。
(3)第1シール部16Aの内周側と内周側切り込み15Aとが、間隔tだけ離間していることにより、包装体内部の圧力が上昇しても、第1シール部16Aの内周側に応力が集中するようになるので、容器フランジ部14の少なくとも最内層が切り込みから容易に剥離するような構造でありながら、内側からの剥離は起こらない。
【0040】
(4)フランジ部14は、該外周端を折り曲げてなる折り曲げ部14Aを有することにより、容器本体10の剛性が向上するので、容器のサイズの拡大や形状の変化、さらには薄型化に対応することができる。
【0041】
(5)第1層10Aが、該第1層10Aと隣接する第2層10Bとの層間剥離をすることにより、蓋材20と第1層10Aとの間で、蓋材20を剥離することがなく、蓋材20と第1層10Aとのシール強度を大きくしても問題ないので、易開封性包装体1の密封性に影響を与えることなく容易に開封することができる。
【0042】
(6)第2ヒートシール工程は、第1ヒートシール工程よりも高い温度、圧力の条件で行うことにより、ヒートシール時に所定の位置以外に発生する凹部が形成されることがなく、ヒートシール部16の外周端から剥離してしまうことがなくなるので、信頼性の高い包装体とすることができる。
【0043】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良は、本発明に含まれるものである。
例えば、突出シール部17の形状としては、前記実施形態では、三角形状であったが、これに限られず、台形、四角形、半円状等としてもよい。
この突出シール部17の先端部および基部の形状、大きさも特に制限はないが、基部は、外周方向に向かってアールが形成されていることが好ましい。
前記実施形態では、突出シール部17は、一カ所に形成されていたが、特に制限はなく、1つ以上あればよい。また、この突出シール部が複数ある場合には、等間隔に設けられることが、剥離時に応力のバランスがよく好ましい。
【0044】
前記実施形態では、折り曲げ部14Aとしては、該外周端を単に折り曲げるだけのスカート型と呼ばれるものであったが、これに限られず、該外周端縁が垂下し、さらに断面コ字形状に折り曲げて形成されたカール型と呼ばれるもの等としてもよい。
【0045】
前記実施形態では、容器本体10の最内層としての第1層10Aが、開封時、蓋材20とともに剥離する際に、第1層10Aが、該第1層10Aと隣接する次層としての第2層10Bの層間剥離をするものであったが、これに限られず、第2層10Bが、該第2層10B内において凝集剥離をするようにしてもよい。
【0046】
前記実施形態では、容器本体10は、7層構造の多層シートを成形してなるものであったが、これに限られず、2層以上で構成されていればよく、3〜6層で構成されていてもよく、8層以上で構成されていてもよい。
前記実施形態では、蓋材20は、3層構成のものであったが、これに限られず、単層でもよく、2層でもよく、4層以上の構成としてもよい。
前記実施形態では、蓋材20は、フラット状としたが、落とし蓋形式の蓋材であってもよい。
その他、本発明を実施する際の具体的な構造および形状等は、本発明の目的を達成できる範囲内で他の構造等としてもよい。
【0047】
【実施例】
以下、実施例および比較例を挙げて、本発明をより具体的に説明する。
[実施例1]
(多層シート)
容器本体10の成形に使用する多層シートの原料樹脂として、以下の樹脂を使用し、共押出成形により7層の多層シートを成形した。
[1]第1層10A(最内層)
[1−1]原料樹脂:ポリプロピレン(F734 出光石油化学(株)製)
[1−2]層の厚み:70μm
【0048】
[2]第2層10B(次層)
[2−1]原料樹脂:ポリプロピレン(E−105GM 出光石油化学(株)製)60重量部、低密度ポリエチレン(LDPE−fz−038三菱商事(株)製)40重量部
[2−2]層の厚み:200μm
【0049】
[3]第3層10C(基材層)
[3−1]原料樹脂:ポリプロピレン(E−170GM 出光石油化学(株)製)
[3−2]層の厚み:300μm
【0050】
[4]第4層10D
[4−1]原料樹脂:変性ポリオレフィン接着性樹脂(アドマーQB−550、三井化学(株)製)
[4−2]層の厚み:10μm
【0051】
[5] 第5層10E(バリア層)
[5−1]原料樹脂:エチレンービニルアルコール樹脂(エバール、クラレ(株)製)
[5−2]層の厚み:40μm
【0052】
[6] 第6層10F
[6−1]原料樹脂:変性ポリオレフィン接着性樹脂(アドマーQB−550、三井化学(株)製)
[6−2]層の厚み:10μm
【0053】
[7] 第7層10G(容器外層)
[7−1]原料樹脂:ポリプロピレン(E−170GM 出光石油化学(株)製)
[7−2]層の厚み:300μm
【0054】
(容器本体)
上記の7層の多層シートをプラグアシスト圧空成形法により、容器本体を以下のような寸法で、成形した。
開口部の内径:140mm
底部の径:80mm
高さ:40mm
フランジの幅:9mm
折り曲げ部の長さ:3mm
【0055】
(フランジ部)
フランジ部に、内周側切り込みおよび外周側切り込みの間隔を5mmとした状態で、環状加熱刃により、内周側切り込みおよび外周側切り込みを形成した。これら内周側切り込みおよび外周側切り込みの深さは、略第1層の厚みと同様とした。
蓋材は、容器本体側より無延伸ポリプロピレン、エチレンービニルアルコール樹脂およびナイロンを積層した3層のものである。蓋材の厚みは、90μmであった。
【0056】
(第1シール部)
第1シール部は、2.5mmのシールリングにより、内周側切り込みから1.75mm離間して形成されている。シール時の条件は、温度180℃、圧力15MPa/容器、時間1.2秒であった。
【0057】
(第2シール部および突出シール部)
第2シール部は、第1シール部の幅方向に対して中央に、シール幅1.5mmで行った。第2シール部形成の際、突出シール部を一体的に形成した。この突出シール部は、第2シール部の2カ所に形成され、該底部は、6mmであり、該高さは1mmであり、底部にアールを有する略三角形状のものであった。
すなわち、第2シール部および突出シール部に対応するシールリングにより、一体的にシールを行った。このシール時の条件は、温度190℃、圧力15MPa/容器、時間1.2秒であった。
【0058】
[実施例2]
実施例1とは、第1層10A(最内層)の層の厚みが70μmではなく、100μmとした点が異なる。
【0059】
[実施例3]
実施例1とは、第1層10A(最内層)の層の厚みが70μmではなく、40μmとした点が異なる。
【0060】
[比較例1]
実施例1とは、第2シール部および突出シール部を形成せず、第1シール部のみで容器のヒートシールを行った点が異なる。すなわち、第1層10A(最内層)の層の厚みは、70μmである。
【0061】
[比較例2]
実施例2とは、第2シール部および突出シール部を形成せず、第1シール部のみで容器のヒートシールを行った点が異なる。すなわち、第1層10A(最内層)の層の厚みは、100μmである。
【0062】
[比較例3]
実施例3とは、第2シール部および突出シール部を形成せず、第1シール部のみで容器のヒートシールを行った点が異なる。すなわち、第1層10A(最内層)の層の厚みは、40μmである。
【0063】
[比較例4]
実施例1とは、第2シール部を形成せず、第1シール部および第1シール部から外周側に突出した三角形状の突状部で容器のヒートシールを行った点が異なる。すなわち、第1層10A(最内層)の層の厚みは、70μmである。
【0064】
[比較例5]
実施例2とは、第2シール部を形成せず、第1シール部および第1シール部から外周側に突出した三角形状の突状部で容器のヒートシールを行った点が異なる。すなわち、第1層10A(最内層)の層の厚みは、100μmである。
【0065】
[比較例6]
実施例3とは、第2シール部を形成せず、第1シール部および第1シール部から外周側に突出した三角形状の突状部で容器のヒートシールを行った点が異なる。すなわち、第1層10A(最内層)の層の厚みは、40μmである。
【0066】
[評価方法および評価結果]
(開封状態の観察および結果)
実施例1〜3および比較例1〜6により得られた包装体の蓋材より開封したときの、開封状態を観察した。
【0067】
実施例1では、蓋材およびフランジ部のヒートシール部分の100%を容易に開封することができた。
実施例2では、蓋材およびフランジ部のヒートシール部分の70%を容易に開封することができた。
実施例3では、蓋材およびフランジ部のヒートシール部分の100%を容易に開封することができた。なお、この実施例3の蓋材の剥離時に、第1層(最内層)が一部破断していた。
【0068】
比較例1〜3では、内周側切り込みおよび外周側切り込みのいずれかに、第1シール部が0.1mmでもずれると、蓋材が、開封しなくなった。
比較例4〜6では、蓋材およびフランジ部のヒートシール部分の50%しか安定して開封することができなかった。
【0069】
(密封性の定量的評価および評価結果)
実施例1の包装体の突出シール部の近傍を15mm幅に切り出して、サンプルを得て、引張り試験機を使用し、引張り速度50mm/minでサンプル(15mm幅)を剥離角度180度で剥離したときの引張り強度を測定し、それは8N/15mm幅であった。
また、蓋材と容器本体の内側に相当する部分からの剥離を同様にして、測定し、それは、30N/15mm幅であった。
さらに、実施例1の包装体の内部に加圧空気を注入して、パンクをしたときの圧力を測定し、それは、0.05MPaであった。
【0070】
【発明の効果】
本発明によれば、密封性および易開封性を両立しつつ、品質の安定した易開封性包装体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の易開封性包装体を示す断面図である。
【図2】図1の実施形態における易開封性包装体の平面図である。
【図3】図1の実施形態におけるフランジ部を拡大した断面図である。
【符号の説明】
1 易開封性包装体
10 容器本体
10A 第1層
10B 第2層
10C 第3層
10D 第4層
10E 第5層
10F 第6層
10G 第7層
11 底面
12 側面
13 開口部
14 フランジ部
14A 折り曲げ部
15A 内周側切り込み
15B 外周側切り込み
16 ヒートシール部
16A 第1シール部
16B 第2シール部
17 突出シール部
20 蓋材
21 タブ
t ノッチからシール端部までの間隔

Claims (9)

  1. 多層シートを成形してなり、開口部周縁にフランジ部が形成された容器本体と、前記フランジ部にヒートシールされて前記開口部を塞ぐ蓋材とを備え、該蓋材外周に開封開始部が形成され、この開封開始部から蓋材を剥離すると、前記フランジ部のヒートシール部分である前記容器本体の少なくとも最内層が、開封時、前記蓋材とともに剥離する易開封性包装体であって、
    前記フランジ部には、前記フランジ部の内周側および外周側それぞれに前記開口部を囲む内周側切り込みおよび外周側切り込みが形成され、
    前記フランジ部および蓋材は、前記開口部を囲み、前記内周側切り込みおよび外周側切り込みの間に形成された所定幅の第1シール部と、この第1シール部の領域内部に該第1シール部に沿って前記開口部を囲むように形成され、前記第1シール部よりも幅狭の第2シール部とによりヒートシールされ、
    前記第2シール部は、前記開封開始部に応じた位置で他の部分よりも外側に突出した部分を有していることを特徴とする易開封性包装体。
  2. 請求項1に記載の易開封性包装体において、
    前記突出した部分の先端部は、前記外周切り込みより内側であることを特徴とする易開封性包装体。
  3. 請求項1または請求項2に記載の易開封性包装体において、
    前記第1シール部の内周側と前記内周側切り込みとが、離間していることを特徴とする易開封性包装体。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の易開封性包装体において、
    前記フランジ部は、該外周端を折り曲げてなる折り曲げ部を有することを特徴とする易開封性包装体。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の易開封性包装体において、
    前記最内層は、ポリプロピレン樹脂からなり、
    該厚みは、40〜100μmであることを特徴とする易開封性包装体。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の易開封性包装体において、
    前記容器本体の最内層が、開封時、前記蓋材とともに剥離する際に、
    前記最内層が、該最内層と隣接する次層との層間剥離をするか、または前記次層が、該次層内において凝集剥離をすることを特徴とする易開封性包装体。
  7. 多層シートを成形してなり、開口部周縁にフランジ部が形成された容器本体と、前記フランジ部にヒートシールされて前記開口部を塞ぐ蓋材とを備え、該蓋材外周に開封開始部が形成され、この開封開始部から蓋材を剥離すると、前記フランジ部のヒートシール部分である前記容器本体の少なくとも最内層が、開封時、前記蓋材とともに剥離する易開封性包装体の製造方法であって、
    前記フランジ部の内周側および外周側それぞれに前記開口部を囲む内周側切り込みおよび外周側切り込みを形成する切り込み形成工程と、
    前記容器本体に内容物を充填する内容物充填工程と、
    前記開口部を囲み、前記内周側切り込みおよび外周側切り込みの間に形成される所定幅の第1シール部を形成する第1ヒートシール工程と、
    この第1シール部の領域内部に該第1シール部に沿って前記開口部を囲み、かつ前記第1シール部よりも幅狭であり、前記開封開始部に応じた位置で他の部分よりも外側に突出した形状を有している第2シール部を形成する第2ヒートシール工程とを備えることを特徴とする易開封性包装体の製造方法。
  8. 請求項7に記載の易開封性包装体の製造方法において、
    前記第2ヒートシール工程は、前記第1ヒートシール工程よりも高い温度、圧力の条件で行うことを特徴とする易開封性包装体の製造方法。
  9. 請求項7または請求項8に記載の易開封性包装体の製造方法において、
    前記第2ヒートシール工程におけるヒートシール温度が、前記第1ヒートシール工程におけるヒートシール温度より5℃以上高いことを特徴とする易開封性包装体の製造方法。
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