JP2009534262A

JP2009534262A - 飲み口もしくは注ぎ口及びフォイル突刺具を具えるプラスティック製蓋体

Info

Publication number: JP2009534262A
Application number: JP2009506886A
Authority: JP
Inventors: セールホファー，フリッツ
Original assignee: ベルキャップスウィツァーランド，アーゲー
Priority date: 2006-04-25
Filing date: 2007-04-19
Publication date: 2009-09-24
Also published as: EP2013100B1; WO2007121601A1; ATE452835T1; ES2336844T3; EP2013100A1; US20090101618A1; CH698015B1; DE502007002423D1

Abstract

このプラスティック製蓋体は、飲み口兼注ぎ口（１３）を形成している蓋体下部構造（４）と、蝶番（２１）によって開閉可能であり蓋体下部構造（４）に連結されたキャップ（２）によって構成されている。飲み口兼注ぎ口（１３）は平担な円盤（７）に座していて、この円盤にキャップ（２）の蝶番（２１）が形成されている。円盤（７）の下で、飲み口兼注ぎ口（１３）は、変形可能で円錐形もしくはドーム形の壁（８）に囲まれており、この壁は飲み口兼注ぎ口（１３）から斜め下方に延在して蓋体下部構造（４）の外側端部に連結されている。飲み口兼注ぎ口（１３）はこの変形可能な壁（８）に向かって下側に突出しており、飲み口兼注ぎ口下縁には少なくとも２つの突刺エレメント（２２）が形成されている。キャップ（２）の下側端部には、所定の切離し部分として作用する（図面では、このスペーサがすでに破談されている）１もしくは複数の材質ブリッジを有するスペーサが形成されている。このスペーサーは初回開栓を保障するものであり、キャップ（２）が閉じている状態にあっては変形可能な壁（８）を囲み、蓋体下部構造（４）の外縁の上に載っている。キャップ（２）は、所定の破断点によってキャップ（２）の下側端部に保持されているスペーサ（５）が破断した後に初めて下方に押付けが可能となり、円盤（７）とそこを貫通している飲み口兼注ぎ口（１３）が押し下げられて変形可能な壁（８）が変形し、これによって容器の密封フォイルが突き破られて開封される。
【選択図】図３

Description

この発明は、飲み口もしくは注ぎ口とフォイル突刺具を具えるプラスティック製蓋体に係るものであり、この蓋体は、未開封保証を提供し、更に、フォイルで密封された容器もしくはこの蓋体を装備した容器を、飲み口兼注ぎ口に指で触れることなく開栓するよう作用する。この蓋体はあらゆるタイプの容器、とりわけプラスティックや、複合板、ガラス、その他これらの素材の組み合わせでできたチューブあるいはその他の容器に適している。なかでも液状あるいはペースト状の内容物に適している。

飲み口もしくは注ぎ口を具える別のタイプのプラスティック製蓋体もあり、一般的にスポーツ用蓋体が公知である。通常、ネジ締めによって回し込む蓋体下部構造とそこに蝶番式に形成されたキャップで構成されている。蓋体下部構造の中心部には飲み口兼注ぎ口が取り付けられており、開閉するために軸線上を可倒式になっている。初回開栓のために、蓋体全体を回して容器から外した後容器口の密封フォイルを剥がして、再び蓋体を容器にネジ入れて、その後閉じ蓋を外して、あるいは開けて、飲み口もしくは注ぎ口は自由になる。別の解決法では、キャップを開けた後に人が指で飲み口または注ぎ口を軸線下方に押して密封フォイルが刺し開ける。ここでは飲み口または注ぎ口を掴まなければならないので、この解決策は衛生上万全なものではない。更に、これら全ての解決策は複数パーツによって実現されるものであり、言い換えれば、個々に射出成形された複数のパーツがその後に一体化されて製造されることになる。これら複数パーツによる解決は費用が高く、複雑で場所を取る組み立て装置が必要となる。

従って、本発明の目的は、飲み口又は兼注ぎ口を具え、初回開栓を保証して、本来の飲み口もしくは注ぎ口たる部分を指で掴む必要がなく、加えて蓋体全体を容器から外さなければならないと云うこともない、密封フォイルを具える容器もしくは容器の口を開けることを可能とする蓋体を提供することである。更に、この蓋体は一体成型品、すなわち一度きりの射出成型工程として製作可能である。

この目的は、飲み口もしくは注ぎ口を形成している蓋体下部構造ならびに該蓋体下部構造と蝶番によって開閉可能に連結されたキャップからなる飲み口もしくは注ぎ口と、フォイル突刺具を具えるプラスティック製蓋体によって達成されるものであり、それは、飲み口もしくは注ぎ口が、キャップの蝶番が形成されている平らな円盤に座していること、円盤の下側で飲み口もしくは注ぎ口が変形可能な壁によって囲まれており、この壁が内側に湾曲した円錐形あるいは外側に湾曲した丸天井形を形成しており、口から斜めに下方に伸びて蓋体下部構造の外側縁部に連結されており、飲み口もしくは注ぎ口はこの変形可能な壁の下側で当該壁を越えて突き出ており、この突き出た下縁が少なくとも二つの突刺エレメントを形成していること、そして、キャップ下縁には予め決められた切離し部分として動作する１もしくは複数の橋梁材をを介してスペーサが形成されていて、キャップが閉じられた状態ではこのスペーサが変形可能な壁を抱き込んで蓋体下部構造の外縁の上に載って、スペーサがちぎれた後に初めてキャップを下側に押付け可能となり、前記円盤とそれを貫通している飲み口もしくは注ぎ口が押し下げられて変形可能な壁が変形し、これによって容器の密封フォイルを突き破って開封される。

図１は、蓋体１を側面から見た図であり、上から順番に、キャップ２があり、その下縁には切離し部分として機能する特定の材質ブリッジ１４を介してスペーサ５が形成されている。これはスペーサとして機能すると同時に、蓋体下部構造４の上に載ってキャップ２が傾いたり、更に下方に押込まれないように作用する。蓋体下部構造の下には更に別のスペーサ６が材質ブリッジ１５を介して形成されている。キャップ２に付いたリップ１６は、キャップを開ける際にこのブリッジを上方に傾ける。キャップの他方側部には蝶番２１が見えており、これによってキャップは、（ここでは見えない）スペーサの上縁の高さに位置している円盤とその上縁で連結されている。蓋体下部構造はここではネジ切りキャップ状であり、容器側のネジ切り部に螺合するようになっている。必要に応じて緩めて外すことができるように、その外側にリブ３が設けられている。スペーサ５は蝶番２１の近くがリブ１１付きの薄板状になっていて、剥がして外す際にここを掴むことができる。

図２は、キャップ２を開けた状態の蓋体を示す。この状態では容器の栓としての特徴が見て取れる。スペーサ５はキャップ２の下縁に形成されている。キャップの内側の上にはリング２５が設けられており、これはキャップ２を閉じたときに飲み口もしくは注ぎ口１３に被さって、その上縁を封入する。この飲み口もしくは注ぎ口１３は、ここでは平らな円盤７の中心に位置しており、キャップ２は蝶番２１を介してこの円盤に連結されている。この平らな円盤７の外側には嵌合エレメント１２が形成されている。円盤で囲った飲み口兼注ぎ口７付の円盤７は、軸線方向において下方に押下げられ、その後に嵌合エレメント１２が対応する蓋体下部構造４のスナップエレメントに嵌り、円盤７は飲み口兼注ぎ口１３と共にこの押し下げた位置に保持もしくは係止される。飲み口兼注ぎ口１３は、その上縁の外周に肉厚縁１０を具えており、これはキャップ２が容器口に押し込まれるとキャップ２内側のリング２５によってピッタリと包み込まれる。飲み口兼注ぎ口１３の開口部９の内法面には星形の補強材３１が形成されており、キャップ２がここに示す位置から蓋体下部構造４の上に押し込まれると、リング２５が飲み口兼注ぎ口１３の上縁に嵌り、キャップ２を押し下げて止める。そこで蓋体は第１図に示すようになる。

図３は、この状態であるが、異なる角度から見た蓋体を示す図であり、平坦な円盤７の下側部分が見える。図に示すように、円盤７の下側には飲み口兼注ぎ口１３から変形可能な壁８が延在しており、ここではアーチ状あるいはドーム状に形成されている。すなわち、壁が外側に向かって湾曲して斜め下方に延在しており、その下端が蓋体下部構造４の上縁に連結されている。この壁８は、内側に湾曲した円錐形の壁に、あるいは蛇腹状に形成することも可能である。蓋体を開けるためには、キャップ２を閉じた状態で軸方向に下方に向かって押し下げる。第１図に示すように、閉じた蓋体から先ずスペーサ５が切れるが、キャップ２は密封した状態を保つ。

蓋体のこの状態を、図４に断面で示す。キャップ２は指もしくは手で下に押される。これによって飲み口兼注ぎ口１３、ならびに内部の補強材３１とこれを囲んでいる円盤７が、ここではアーチ状である壁８が変形しながら、軸線方向において下方に変位してゆく。次いで、円盤７の外縁にある嵌合エレメント１２が蓋体下側部分４の上縁の嵌合エレメント３２に嵌る。同時に、飲み口兼注ぎ口１３下側の歯付き縁が、蓋体に設けたネジ付き筒の上に取り付けた、または蓋体下側部分４の内側に形成した肩口３０に貼られている密封フォイルを、突刺エレメント２２で突き刺して開ける。この状態で初めて、キャップ２が開いて飲み口兼注ぎ口１３が自由になり、指で飲み口兼注ぎ口１３に触れること無く密封フォイルが破断して開栓される。

図５は、蓋体を下側から見た状態を示す図であり、蓋体の後側に蝶番２１が見られる。蓋体の中心部には、飲み口兼注ぎ口１３がその下縁に設けた突刺エレメント２２と共に見られる。注ぎ口１３は変形可能な壁８によって下から包まれている。この壁はアーチ状に持ち上げられたか下面を形成しており、さらに、領域１７および１８が設けられている。これらは上向きあるいは下向きの膨隆を形成して、キャップ２によって容器口１３が押下げられるときの壁８の変形を容易にする。ここに示した例では、Ｓ字型リブ１９も成形されており、これは容器口１３を押下げて壁８を変形させるときに、容器口１３が下方へ動く間に容器口１３をわずかに回転させて、突刺エレメント２２が密封フォイルを容易に刺して切り開くことができるようにする。図６に、同様の状態を別の角度から見た図を示す。

図７は、閉じた蓋体を後方から見た図であり、蝶番２１および閉じたキャップ２と、キャップ下縁に連結された間隔保持具として機能し、下縁が蓋体下部構造４の上に載ってキャップ２が蓋体下部構造４へ押下げられないようにするスペーサー５が示されている。押下げるためには、先ずスペーサ５を取り除かれねばならず、このためには、リブ１１を有する薄板をつかんで、キャップ２下縁の別の細い材質ブリッジを引き千切ることになる。

図８は、キャップ２を押し下げた後のこのタイプの蓋体の断面を示す図であり、図に示すように、飲み口兼注ぎ口１３も押し下げられており、下端に突刺エレメント２２を具える下側縁が、容器口２３を密封している密封フォイル２６を突き破る。円盤７は蓋体下部構造４の上に嵌っており、たとえキャップ２が開いても飲み口兼注ぎ口１３はこの位置に固定されている。スペーサ５はすでに破断されているのでもはや見えない。蓋体下部構造は雌ネジ２７の付いたネジ切りキャップとして形成されている。

図９は、非常に似た蓋体を示す図であり、唯一の違いは、蓋体下部構造がネジ切りキャップではなく、周内側に膨らみ２９を有する嵌め込みキャップとして形成されている点である。この膨らみを対応する形状の容器口側に突き当てる。蓋体と容器の縁の間にあるフォイルは、両面が接着されているか、誘導過熱で溶着されている。

図１０は、類似の蓋体を示す図であり、その蓋体下部構造にはフランジ２８が形成されており、それによって蓋体は、例えば紙製パックのような容器の密封フォイルで密封した孔の上に接着もしくは溶着されている。最後に、図１１には、幾つかの異なるタイプの容器を示す。いずれの容器もこのような蓋体を装備することが可能であり、特に、プラスティック製の瓶、特にＰＥＴボトル、あるいは金属フラスコやガラス製の瓶類のほか、、例えば丸もしくは筒状の複合パッケージあるいは複合テトラパックなどの何らかの形にした複合板などがある。また、プラスティック製蓋付きの、密封フォイルで密閉した紙コップ、あるいはチューブにも適する。

図面には、さまざまな容器に装着するための単一部品としての蓋体のバリエーションが異なる角度から記載されている。これらの図面を参照して、本件蓋体を個々に詳述しその機能を解説する。
図１は、蓋体下部構造とキャップの間隔を保つスペーサが残っている状態で、キャップを閉じた状態の蓋体を側面から見た図である。図２は、図１に示す蓋体をキャップを開いて飲み口もしくは注ぎ口を露出させた状態で示す図である。図３は、射出成形後のキャップが開いた状態の蓋体を示す。図４は、スペーサを取り除いた蓋体の断面を示す図であり、キャップが押し下げられた状態を示す。図５は、図１および図２に示す蓋体を斜め下方から見た状態を示す。図６は、図１および図２に示す蓋体を斜め下方の別の角度から見た状態を示す。図７は、初回開栓前の蓋体を示す図であり、スペーサは未切除で、キャップも閉じられており、キャップの蝶番を視野に入れて後ろから見た状態を示す。図８は、図１および図２の蓋体の断面を示す図であり、下側はフォイルで密封された容器口にネジ込まれており、飲み口が押し下げられた状態を示す。図９は、この蓋体を断面で示す図であり、フォイルで密封された容器口に蓋体が突き当たっている状態を示す。図１０は、この蓋体を断面で示す図であり、複合パッケージのフォイル密封された穴の上に接続されている状態を示す。図１１は、この蓋体を装着することができる各種の容器やパッケージを示す図である。

Claims

飲み口もしくは注ぎ口と、フォイル突刺具を具え、飲み口もしくは注ぎ口を形成している蓋体下部構造と、蝶番によって前記蓋体下部構造に回動可能に連結されたキャップによって構成されているプラスティック製蓋体において、前記飲み口もしくは注ぎ口（１３）は平担な円盤（７）に座し、その上にキャップ（２）の蝶番（２１）が形成されており、前記円盤（７）の下側に、飲み口もしくは注ぎ口（１３）は円錐状もしくはドーム状を形成するさ変形可能な壁（８）に囲まれており、当該壁は飲み口兼注ぎ口（１３）から斜め下方に導かれて前記蓋体下部構造（４）の外側端部に連結されており、前記のみ口兼注ぎ口（１３）がこの変形可能な壁（８）の下側に突き出していると共に、その下縁に少なくとも２つの突刺エレメント（２２）を形成しており、前記キャップ（２）の下端には、所定の切離し部分として機能する一または複数の材質ブリッジ（１４）を介してスペーサ（５）が形成されており、当該スペーサ（５）は前記キャップ（２）が閉められた状態では変形可能な壁（８）を取り囲んで蓋体下部構造（４）の外側端部の上に載っており、前記キャップ（２）は前記スペーサ（５）が破断した後に押下げが可能となり、同時に前記円盤（７）とそこを貫通している前記飲み口兼注ぎ口（１３）が押されて、前記変形可能な壁（８）が変形することを特徴とする蓋体。
請求項１に記載の飲み口もしくは注ぎ口とフォイル突刺具とを具えるプラスティック製蓋体において、前記円盤（７）の端部に嵌合エレメント（１２）が形成されており、これらのエレメントは、前記平担な円盤（７）を押し下げると前記蓋体下部構造（４）の上縁（２４）に嵌まり、前記円盤（７）は押し下げられたポジションにおいて蓋体下部構造（４）に係止されることを特徴とする蓋体。
請求項１又は２に記載の飲み口もしくは注ぎ口とフォイル突刺具を具えるプラスティック製蓋体において、飲み口兼注ぎ口（１３）を取り囲んでいる前記変形可能な壁（８）がドーム状に形成されており、前記飲み口兼注ぎ口がこのドームの中央部に位置することを特徴とする蓋体。
請求項１又は２に記載の飲み口もしくは注ぎ口とフォイル突刺具を具えるプラスティック製蓋体において、飲み口兼注ぎ口（１３）を包んでいる前記変形可能な壁（８）が円錐状に形成されており、前記飲み口兼注ぎ口がこの円錐形の中央部に位置することを特徴とする蓋体。
請求項１乃至４のいずれか１項に記載の飲み口もしくは注ぎ口とフォイル突刺具を具えるプラスティック製蓋体において、前記変形可能な壁（８）が、変形を助け、前記壁の表面から下向きもしくは上向き持ち上げられた少なくとも一のサブ領域（１７、１８）具えることを特徴とする蓋体。
請求項１乃至５のいずれか１項に記載の飲み口もしくは注ぎ口とフォイル突刺具を具えるプラスティック製蓋体において、前記変形可能な壁（８）は、捩れを助け、半径方向に斜めに延在する少なくとも１つのリブ（１９）を有し、当該リブが前記壁（８）が変形するときに注ぎ口（１３）とその突刺エレメント（２２）を回転させるように設計されていることを特徴とする蓋体。
請求項１乃至６のいずれか１項に記載の飲み口もしくは注ぎ口とフォイル突刺具を具えるプラスティック製蓋体において、前記キャップ（２）の下にリング（２５）が形成されており、当該キャップ（２）が閉じると、このリングが飲み口兼注ぎ口（１３）の上側端部を囲み、前記変形可能な壁（８）が前記蓋体下部構造外縁（４）に隣接する部分では、前記蓋体下部構造体（４）が周辺端部（２４）を具え、当該端部が前記スペーサ（５）の下縁の支持面として作用するように設計されていることを特徴とする蓋体。
請求項１乃至７のいずれか１項に記載の飲み口もしくは注ぎ口とフォイル突刺具を具えるプラスティック製蓋体において、前記蓋体下部構造（４）がその下側に内ネジ（２７）が切られたネジキャップを形成しており、当該キャップを容器口に切られた外ネジ（２３）にネジ込むことができることを特徴とする蓋体。
請求項１乃至７のいずれか１項に記載の飲み口もしくは注ぎ口とフォイル突刺具を具えるプラスティック製蓋体において、前記蓋体下部構造（４）が、内側の全周もしくは部分に膨らみ（２９）あるいは溝を具え、この蓋体を装着する容器の注ぎ口（２３）に押し込んで嵌めることができる.ことを特徴とする蓋体。
請求項１乃至７のいずれか１項に記載の飲み口もしくは注ぎ口とフォイル突刺具を具えるプラスティック製蓋体において、前記蓋体下部構造（４）が、当該構造から半径方向に突出するフランジ（２８）を具え、当該フランジを容器のフォイルで密封した孔に被せることができることを特徴とする蓋体。