JP2015105122A - 蓋付カップ容器 - Google Patents

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誠明 栗原
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Abstract

【課題】加熱時のカップ本体における過度の内圧上昇を抑制できる蓋付カップ容器を提供すること。
【解決手段】開口端2Aがシール材によって封止されるカップ本体2と、カップ本体2に被着され、シール材10を覆う天壁部11を有する蓋体3と、を備え、天壁部11の上面視において天壁部11に形成された第1貫通孔13の内側に向けて突出しかつその先端部が先鋭形状に形成された横針体24を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、蓋付カップ容器に関するものである。
この種の蓋付カップ容器としては、開口端がシール材によって封止されるカップ本体と、カップ本体に被着され、シール材を覆う天壁部を有する蓋体と、天壁部に形成された貫通孔の上方に配置され、シール材を破断して開封する開封部材と、を備える蓋付カップ容器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この開封部材は、ヒンジ溝を介して天壁部に連結されており、開封部材の切刃部は、ヒンジ溝を中心として下方に向けて回動可能となっている。
このような構成の蓋付カップ容器では、カップ本体内にレトルト食品などを密封収納した後で加熱処理される食品を収納しており、開封部材をヒンジ溝回りで回転させることによって開封部材の切刃部がシール材を破断して開封し、カップ本体内に収容されている内容物を外部へと取り出す。
実用新案登録第2589151号公報
しかしながら、上記従来の蓋付カップ容器においても、以下の課題が残されている。すなわち、加熱時にカップ本体の内圧が過度に高くなることがあるという問題がある。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、加熱時のカップ本体における過度の内圧上昇を抑制できる蓋付カップ容器を提供することを目的とする。
本発明は、上記のような課題を解決するために以下のような手段を採用した。すなわち、本発明の蓋付カップ容器は、開口端がシール材によって封止されるカップ本体と、前記カップ本体に被着され、前記シール材を覆う天壁部を有する蓋体と、を備える蓋付カップ容器であって、前記天壁部の上面視において前記天壁部に形成された貫通孔の内側に向けて突出しかつその先端部が先鋭形状に形成された横針体を備えることを特徴とする。
この発明では、貫通孔内に横針体の先端部を設けることにより、カップ本体の内圧が上昇してシール材が上方に膨出変形したときに、シール材のうち貫通孔内に進入した部分が横針体の先端部に当接し、横針体がこの部分を穿刺してシール材を開封する。これにより、カップ本体の内圧が解放され、カップ本体内の内容物から発生した例えば水蒸気などを逃がすことができる。したがって、カップ本体の内圧が過度に上昇することを回避できる。
また、横針体が天壁部の上面視において貫通孔の内側に向けて突出しているので、例えば横針体が天壁部から下方に向けて突出している構成と比較して、シール材が横針体の先端部に接触して不用意に開封されることをより確実に防止できる。
また、本発明の蓋付カップ容器は、前記横針体の基端部が、前記天壁部の外周縁部に位置してもよい。
この発明では、シール材の中で上方への膨出変形量が比較的小さい外周部分上に位置する天壁部の外周縁部に横針体を配置することにより、シール材の不意の変形によって横針体がシール材を開封してしまうことをより確実に防止できる。
また、本発明の蓋付カップ容器は、前記シール材を破断して開封する開封部材を備え、前記天壁部の上面視において、前記開封部材と前記横針体とが互いに異なる位置に配置されてもよい。
この発明では、開封部材と横針体とが天壁部の上面視において互いに異なる位置に配置されているので、開封部材に不意の外力が加えられても、横針体がシール材を誤って開封することを防止できる。
この発明にかかる蓋付カップ容器によれば、カップ本体の内圧上昇に伴ってシール材が上方に膨出変形して貫通孔内に進入すると、横針体がシール材のうちこの進入部分を穿刺するので、カップ本体の内圧を開放することができる。また、横針体の先端部が貫通孔内に位置しているので、例えば横針体が天壁部から下方に向けて突出している構成と比較して、横針体の先端部にシール材が不意に接触することを防止できる。
本発明の第1実施形態における蓋付カップ容器を示す部分斜視図である。 図1の蓋付カップ容器を示す断面斜視図である。 本発明の第2実施形態における蓋付カップ容器を示す上面図である。 図3の蓋付カップ容器を示す軸方向断面図である。 図3の蓋付カップ容器の動作を示す軸方向部分断面図である。 本発明の第3実施形態における蓋付カップ容器を示す上面図である。 図6の蓋付カップ容器を示す軸方向断面図である。 図6の蓋付カップ容器の動作を示す軸方向部分断面図である。 本発明の第4実施形態における蓋付カップ容器を示す上面図である。 図9の蓋付カップ容器を示す軸方向断面図である。 図9の蓋付カップ容器の動作を示す軸方向部分断面図である。
以下、本発明による蓋付カップ容器の第1実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
本実施形態における蓋付カップ容器1には、例えばレトルト食品などの密封収納後に加熱処理される食品が収納されており、この蓋付カップ容器1は、例えば図1及び図2に示すように、内容物を収納する有底円筒状のカップ本体2と、カップ本体2に被着される有頂円筒状の蓋体3と、蓋体3に設けられた開封部材4と、蓋体3及び開封部材4を覆う有頂円筒状のオーバーキャップ5と、を備える。
なお、カップ本体2、蓋体3及びオーバーキャップ5は、それぞれの中心軸が共通軸上に位置している。以下、この共通軸を容器軸Oと称し、容器軸Oに沿うオーバーキャップ5側を上側とし、その反対側を下側とする。また、容器軸O回りの方向を周方向とし、上面視において容器軸Oと直交する方向を径方向とする。
カップ本体2は、上端が上方に向けて開口する開口端2Aとされており、この開口端2Aは、シール材10によって封止されている。また、カップ本体2の上端には、径方向外側に向けて突出するフランジ部2Bが全周にわたって形成されている。
蓋体3は、シール材10を上方から覆う上面視で円板状の天壁部11と、天壁部11の外周縁に連設された円筒状の側壁部12と、を有する。
天壁部11には、天壁部11を貫通する一対の第1貫通孔(貫通孔)13、第2貫通孔14及び溝部15と、折曲可能な一対の第1ヒンジ部16及び一対の第2ヒンジ部17と、が形成されている。また、天壁部11には、開封部材4を保持する一対の保持部18が上方に向けて突設されている。
第1貫通孔13は、上面視で天壁部11の外周縁から径方向内側に向けて突出する半円状をなしており、容器軸Oを径方向で挟む両側に形成されている。
第2貫通孔14は、一部が天壁部11の中央部に位置するように配置されており、開封部材4のうち後述する操作部32の外縁形状に沿った内縁形状を有する。
溝部15は、径方向に沿う一方側が閉塞しかつ他方側が開口するように延びる上面視でU字状またはV字状をなすスリットである。以下、径方向に沿う一方側を前側、他方側を後側と称し、一方側と他方側とを結ぶ方向を前後方向と称する。本実施形態では、溝部15は、閉塞した前側が天壁部11の外周縁部に位置し、開口した後側が天壁部11の径方向中央部に位置するように配置されている。また、溝部15には、その側壁同士を部分的に接続するブリッジ(図示略)が設けられている。なお、溝部15は、開封部材4を含む溝部15よりも内側部分を天壁部11に対して変位可能とする構成であれば、天壁部11に対して薄肉に形成された薄肉部や、スリットのみの構成であってもよい。
第1ヒンジ部16は、天壁部11のうち上面視でU字状またはV字状をなす溝部15で囲まれた領域に配置されている。そして、第1ヒンジ部16は、上面視において溝部15のうち前後方向に延びる一対の延伸部分から前後方向に直交する直交方向Aに沿って各別に上記領域内に向けて延在しており、同一直線上に配置されている。なお、第1ヒンジ部16は、天壁部11の上面を窪ませることによって形成されている。
第2ヒンジ部17は、第1ヒンジ部16よりも溝部15の後側に配置されている。そして、第2ヒンジ部17は、上面視において溝部15の上記一対の延伸部分から上記直交方向Aに沿って上記領域内に向けて延在しており、同一直線上に配置されている。なお、第2ヒンジ部17は、天壁部11の下面を窪ませることによって形成されている。
なお、第2貫通孔14は、天壁部11において溝部15の一対の延伸部分同士の間に位置する部分に配置されている。
一対の保持部18は、天壁部11のうち開封部材4よりも後側に位置する部分に設けられている。そして、一対の保持部18の間隔は、開封部材4の後述する捲上部33の第1ヒンジ部16近傍における幅と同等となっており、この捲上部33を係止可能に形成されている。また、保持部18は、天壁部11の上面から上方に向けて突設されており、保持部18のうち互いに対向する面には、保持突出部18Aが互いに向けて突設されている。
側壁部12は、天壁部11の外周縁から上方に向けて連設された円筒状の筒壁部21と、天壁部11の外周縁から径方向外側に向けて全周にわたって突設された上面視で円環状の環状板部22と、環状板部22の外周縁から下方に向けて延設された円筒状の取付筒部23と、を有する。
筒壁部21のうち周方向で第1貫通孔13に対応する部分における下端部には、上面視で第1貫通孔13の内側に向けて直交方向Aに沿って突出する横針体24が設けられている。
横針体24は、上面視で三角形状をなす板状の本体部25と、本体部25の上面に設けられた支持リブ部26と、を有する。
本体部25の先端部は、先鋭形状に形成されており、上面視において第1貫通孔13内に位置する。また、本体部25の先端部は、支持リブ部26よりも上面視において第1貫通孔13内に突出している。
また、筒壁部21のうち容器軸Oを径方向で挟む溝部15の前端縁の反対側には、開封部材4の後述する操作部32の前側部分を収容可能な切欠部21Aが形成されている。
開封部材4は、それぞれ板状をなす切刃部31、操作部32及び捲上部33を有しており、上面視において横針体24を回避した部分に配置されている。
切刃部31は、天壁部11のうち溝部15で囲まれた領域のなかで、第1ヒンジ部16よりも溝部15の前側に位置する。そして、切刃部31は、上面視で天壁部11の外周縁に角部が位置する三角形状をなしている。
操作部32は、中央部分に上面視で円状の引掛開口部32Aが形成された円環状をなしており、外縁の一部が径方向外側に向けて延出している。そして、この操作部32の上記一部は、切刃部31の後端部における上記直交方向A方向の中央部分に接続されている。また、操作部32の上記一部は、後側に向かうにしたがって上方に向けて延在しており、操作部32のうち上記一部を除いて天壁部11とほぼ平行となるように配置されている。操作部32の引掛開口部32Aにユーザの指などを入れることにより、この指などを操作部32に引っ掛けることができる。
捲上部33は、天壁部11のうち溝部15で囲まれた領域のなかで、第2貫通孔14及び操作部32を上記直交方向Aで挟む両側に位置している。また、捲上部33は、上面視で前後方向に延びる帯状をなしている。捲上部33は、溝部15における上記一対の延伸部分により画成されている。そして、捲上部33の前端部は、第1ヒンジ部16に連結されており、捲上部33の後端部は、第2ヒンジ部17に連結されている。
シール材10は、例えばアルミ蒸着シートなどのバリア性シート材で構成されており、下面に接着層が形成されている。そして、シール材10は、天壁部11、切刃部31、捲上部33及び環状板部22それぞれの下面とフランジ部2Bの上面とに高周波接着されており、カップ本体2内の内容物が外部に漏出しないように封止している。これにより、蓋体3は、カップ本体2に対して着脱不能に取り付けられている。なお、シール材10としてバリア性シートを使用した場合には、空気などがカップ本体2内に進入して内容物が変質することを防止することもできる。
オーバーキャップ5は、上面視で円状の頂壁部41と、頂壁部41の外縁から下方に向けて延設された円筒状の周壁部42と、を有する。周壁部42は、筒壁部21及び取付筒部23の外側に取外し可能に被着されている。
次に、以上のような構成の蓋付カップ容器1の動作につい説明する。
オーバーキャップ5を取り外した状態で蓋付カップ容器1の内容物を加熱すると、内容物に含まれる水分に起因する水蒸気などによってシール材10で密封されているカップ本体2の内圧が上昇する。これに伴い、シール材10は、上方に向けて膨出変形する。シール材10が上方に膨出すると、シール材10のうち第1貫通孔13内に進入した部分は、横針体24の先端部に接触する。このため、シール材10が開封されてカップ本体2内の水蒸気などが第1貫通孔13を通して蓋付カップ容器1の外部へ放出される。これにより、上昇したカップ本体2の内圧が開放される。
ここで、横針体24の先端部が第1貫通孔13内に位置しており、天壁部11から下方に突出していないので、シール材10が膨出変形していない状態で横針体24の先端部が不意にシール材10に接触してシール材10が開封されてしまうことを防止する。
加熱した内容物を取り出す際には、まず、操作部32の引掛開口部32Aに指などを引っ掛けた状態で操作部32を第1ヒンジ部16回りで回動させて上方に引き起こす。これにより、操作部32に接続された切刃部31が下方に向けて回動する。
切刃部31が下方に向けて回動すると、切刃部31の外縁部がシール材10に当接しているので、切刃部31がシール材10を破断する。このように、操作部32を引き起こすことで、シール材10に開口が形成される。
操作部32を引き起こした後に、操作部32を天壁部11の後側に向けて引き上げると、上記ブリッジが破断される。これにより、一対の捲上部33それぞれが天壁部11に対して上方に捲り上げられる。ここで、切刃部31及び一対の捲上部33それぞれの下面にシール材10が接着されているので、シール材10は捲上部33の捲り上げに伴って破断される。
これにより、切刃部31により形成された開口が捲上部33を捲り上げる動作に伴って拡大されていき、シール材10に大きな開口が形成される。なお、一対の捲上部33間におけるシール材10も、捲上部33と共に上方に捲り上げられる。捲上部33は、第2ヒンジ部17回りに引き起こされる。
捲上部33を引き起こした後、捲上部33を捲り上げ方向に沿って引き倒し、切刃部31または一対の捲上部33の側縁を保持部18に係止する。これにより、捲上部33の捲上状態が保持され、捲上部33が弾性復帰してシール材10に形成された開口を塞ぐことが回避される。
また、操作部32において切刃部31に接続される部分は、筒壁部21の切欠部21Aに収容される。このとき、上記接続される部分が切欠部21Aに係合されるように構成してもよい。以上のようにして、蓋付カップ容器1が開封される。
本実施形態における蓋付カップ容器1によれば、カップ本体2の内圧上昇に伴う上方への膨出変形によってシール材10のうち第1貫通孔13内に進入した部分が横針体24の先端部によって穿刺されるので、カップ本体2の内圧が解放される。
また、横針体24の先端部が第1貫通孔13内に位置しているので、横針体24の先端部が天壁部11から下方に向けて突出している場合と比較して、シール材10が横針体24の先端部に不意に接触してシール材10が不意に開封されることを確実に防止できる。ここで、横針体24の先端部がシール材10のうち上方への膨出変形量が比較的小さい天壁部11の外周部分に配置されているので、シール材10の不意の変形などによって横針体24がシール材10を開封することをより確実に防止できる。
さらに、開封部材4が上面視において横針体24と重ならないように配置されているので、開封部材4に不意の外力が加えられても、横針体24がシール材10を誤って開封することを防止できる。
次に、本発明における蓋付カップ容器の第2実施形態について説明する。なお、ここで説明する実施形態は、その基本的構成が上述した第1実施形態と同様であり、上述の第1実施形態に別の要素を付加したものである。したがって、図3から図5においては、図1及び図2と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態における蓋付カップ容器50の蓋体51では、図3及び図4に示すように、天壁部52に1つの貫通孔53と1つの横針体54とが形成されている。
貫通孔53は、天壁部52の外周縁のうち周方向で切欠部21Aに対応する部分から前方に向けて延在している。
横針体54は、筒壁部21のうち切欠部21Aが形成されている部分の下端部から前側に向けて突設されている。横針体54は、上面視で三角形状の板状をなしており、横針体54の先端部は、上面視で貫通孔53内に位置する。
開封部材55は、板状をなす切刃部56、操作部57及び一対の捲上部58を有する。
切刃部56は、上面視で天壁部52の外周縁に角部が位置する三角形状をなしており、切刃部56の後端部は、貫通孔53によって、前後方向に直交する直交方向Bに沿って2つに分岐されている。
操作部57は、切刃部56のうち直交方向Bにおいて上記2つに分岐された部分の間に配置されており、後側に向かうにしたがって上方に向けて延在している。
捲上部58それぞれは、前後方向に沿う帯状をなしており、溝部15における上記一対の延伸部分により画成されている。
以上のような構成の蓋付カップ容器50においても、オーバーキャップ5を取り外した状態で蓋付カップ容器50の内容物を加熱すると、シール材10が上方に向けて膨出変形する。そして、図5に示すように、シール材10のうち貫通孔53内に進入した部分は、横針体54の先端部に接触する。これにより、シール材10が開封され、カップ本体2内の水蒸気などは、貫通孔53を通して蓋付カップ容器50の外部へ放出される。なお、加熱した内容物の取出方法は、上述した第1実施形態における蓋付カップ容器1と同様である。
本実施形態における蓋付カップ容器50によっても、上述した第1実施形態における蓋付カップ容器1と同様の作用、効果を奏する。
次に、本発明における蓋付カップ容器の第3実施形態について説明する。なお、ここで説明する実施形態は、その基本的構成が上述した第1及び第2実施形態と同様であり、上述の第1及び第2実施形態に別の要素を付加したものである。したがって、図6から図8においては、図1から図5と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態における蓋付カップ容器60の蓋体61では、図6及び図7に示すように、天壁部62に1つの貫通孔63と1つの横針体64とが形成されている。
貫通孔63は、一部が天壁部52の中央部に形成された第1部分63Aと、第1部分63Aに後側から繋げられ、上面視で半円状をなす第2部分63Bと、を有する。
第1部分63Aは、開封部材4のうち操作部32の外縁形状に沿った内縁形状を有しており、上面視において開封部材4の操作部32によって覆われている。
横針体64は、第2実施形態における横針体54と同様に、筒壁部21のうち切欠部21Aが形成されている部分の下端部から前側に向けて突設されている。横針体64は、上面視で三角形状の板状をなす本体部65と、本体部65の上面に設けられた支持リブ部66と、を有する。本体部65の先端部は、上面視で貫通孔63内に位置する。
以上のような構成の蓋付カップ容器60においても、オーバーキャップ5を取り外した状態で蓋付カップ容器60の内容物を加熱すると、シール材10が上方に向けて膨出変形する。そして、図8に示すように、シール材10のうち貫通孔63内に進入した部分は、横針体64の先端部に接触する。これにより、シール材10が開封され、カップ本体2内の水蒸気などは、貫通孔63を通して蓋付カップ容器60の外部へ放出される。なお、加熱した内容物の取出方法は、上述した第1及び第2実施形態における蓋付カップ容器1、50と同様である。
本実施形態における蓋付カップ容器50によっても、上述した第1及び第2実施形態における蓋付カップ容器1、50と同様の作用、効果を奏する。
次に、本発明における蓋付カップ容器の第4実施形態について説明する。なお、ここで説明する実施形態は、その基本的構成が上述した第1から第3実施形態と同様であり、上述の第1から第3実施形態に別の要素を付加したものである。したがって、図9から図11においては、図1から図8と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態における蓋付カップ容器70の蓋体71では、図9及び図10に示すように、天壁部72に1つの貫通孔73と1つの横針体74とが形成されている。
貫通孔73は、一部が天壁部72の中央部に形成されており、上面視で円状をなしている。
横針体74は、天壁部72のうち貫通孔73の開口縁部近傍に設けられており、上面視で三角形状をなしている。横針体74の先端部は、先鋭形状に形成されており、貫通孔73内に位置する。
開封部材75は、板状をなす切刃部76、操作部77及び一対の捲上部78を有する。
切刃部76は、第1実施形態における切刃部31と同様に、上面視で天壁部72の外周縁に角部が位置する三角形状をなしている。
操作部77は、第2実施形態における操作部57と同様に、後側に向かうにしたがって上方に向けて傾くように延在している。
捲上部78それぞれは、上面視で前後方向に延びる帯状をなしており、溝部79における上記一対の延伸部分により画成されている。
以上のような構成の蓋付カップ容器70においても、オーバーキャップ5を取り外した状態で蓋付カップ容器70の内容物を加熱すると、シール材10が上方に向けて膨出変形する。そして、図11に示すように、シール材10のうち貫通孔73内に進入した部分は、横針体74の先端部に接触する。これにより、シール材10が開封され、カップ本体2内の水蒸気などは、貫通孔73を通して蓋付カップ容器70の外部へ放出される。なお、加熱した内容物の取出方法は、上述した第1から第3実施形態における蓋付カップ容器1、50、60と同様である。
本実施形態における蓋付カップ容器70によっても、上述した第1から第3実施形態における蓋付カップ容器1、50、60と同様の作用、効果を奏する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
例えば、シール材は、天面部、切刃部及び捲上片それぞれの下面に高周波接着されているが、高周波接着に限らず、熱溶着や超音波溶着などの他の溶着、接着剤を用いた接着など、他の固着方法を用いて固着されてもよい。
また、シール材は、天壁部、切刃部、捲上部及び環状板部それぞれの下面に溶着されずにカップ本体のフランジ部にのみ固着されてもよく、蓋体は、例えば取付筒部をアンダーカット嵌合などの方法によりフランジ部に装着することによって、カップ本体に対して着脱可能に取り付けられてもよい。このような場合でも、カップ本体の内圧上昇に伴ってシール材が上方に膨張変形することによって、横針体がシール材を穿刺できる。
さらに、シール材は、アルミ蒸着シートなどのバリア性シート材で構成されたものに限らず、例えば合成樹脂フィルムをアルミニウムなどの金属膜で被覆した熱融着性樹脂シートや樹脂フィルムなど、カップ本体内の内容物に応じて適宜変更してもよい。
横針体は、1つまたは2つ設けられているが、少なくとも1つ形成されていればよく、3つ以上設けられていてもよい。また、横針体は、先端部が天壁部と平行となるように延設されているが、径方向内側に向かうにしたがって若干下方や上方に向かうように傾斜させると共に先端部を貫通孔内に位置付ける構成としてもよい。
開封部材は、単に操作部を第1ヒンジ部回りで回動させて上方に引き起こすことで切刃部がシール材を破断させることによってシール材を開封する方法や、開封前の状態で操作部を後側に向けて引き寄せることでシール材を破断させることによってシール材を開封する方法など、他の方法でシール材を開封してもよい。
また、開封部材は、上面視で横針体を回避した部分に配置されているが、上面視で横針体と重なる部分に配置されてもよい。さらに、開封部材を設けなくてもよい。
この発明によれば、加熱時のカップ本体における過度の内圧上昇を抑制できる蓋付カップ容器に関して、産業上の利用可能性が認められる。
1,50,60,70 蓋付カップ容器、2 カップ本体、2A 開口端、3,51,61,71 蓋体、4,55,75 開封部材、10 シール材、11,52,62,72 天壁部、13 第1貫通孔(貫通孔)、24,54,64,74 横針体、53,63,73 貫通孔

Claims (3)

  1. 開口端がシール材によって封止されるカップ本体と、
    前記カップ本体に被着され、前記シール材を覆う天壁部を有する蓋体と、
    を備える蓋付カップ容器であって、
    前記天壁部の上面視において前記天壁部に形成された貫通孔の内側に向けて突出しかつその先端部が先鋭形状に形成された横針体を備えることを特徴とする蓋付カップ容器。
  2. 前記横針体の基端部が、前記天壁部の外周縁部に位置することを特徴とする請求項1に記載の蓋付カップ容器。
  3. 前記シール材を破断して開封する開封部材を備え、
    前記天壁部の上面視において、前記開封部材と前記横針体とが互いに異なる位置に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の蓋付カップ容器。
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