JP6208840B1 - カートのローラユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】ローラ台の外周に玉が千鳥状に配置され、直径が大きめの玉が使用されているため、車輪が大きめの荷重に耐えることができるカートのローラユニットを提供する。【解決手段】カートのローラユニット1は、車輪フレーム10、ローラ20及び2つの車輪カバー30を備える。車輪フレーム10は、2つの対称的な中空環状の耳板11から構成されてなる。2つの耳板11の頂端は、幅を有する接続部12により互いに接続され、2つの耳板11は幅により離間されてローラ20を収容する空間が形成される。耳板11の周囲には、複数の位置決め孔14及び複数の凹入槽15がそれぞれ形成される。ローラ20は、空間中に配設されるとともに、ローラ台21と、複数の玉22と、外輪23と、タイヤ24と、2つの位置決めリング25とを含む。車輪カバー30は、凹入槽15に対応するとともに、耳板11の内壁に掛合される複数のフック部31を内壁に有する。【選択図】図1

Description

本発明は、カートのローラユニットに関し、特に、ローラ台の外周に玉が千鳥状に配置されたカートのローラユニットに関する。
カートは、スーパーマーケット、市場その他様々な場所で広く使用されている。従来のカートのローラユニットは、ローラフレーム、ローラ、2つの軸受及びローラ軸を含む。ローラフレームは、下方へ延びた2つの対称的な耳板を含み、2つの耳板には横方向に軸孔が形成されている。2つの耳板間には、ローラが配設されている。ローラの軸心には、両端面を貫通する貫通孔が形成されている。ローラの両端面には、軸受孔が形成されている。2つの軸受孔には、2つの軸受が対称的に取り付けられている。2つの軸受は、貫通孔と同軸接続された軸受孔を有する。ローラ軸は、軸孔に挿通され、貫通孔と軸受孔とが密着されているため、ローラは、2つの軸受を介してローラ軸の周りで自転し、カートを移動させることができる。
しかし、カートに重い物を載せると、ローラのローラ軸が受ける力が大きくなり、長時間使用した場合、ローラ軸が損壊する虞があった。
そのため、ローラ軸をローラに挿設し、大きな負荷に耐え得るカートのローラユニットが求められていた。
本発明の主な目的は、ローラ台の外周に玉が千鳥状に配置され、直径が大きめの玉が使用されているため、車輪が大きめの荷重に耐えることができるカートのローラユニットを提供することにある。
本発明のもう一つの目的は、螺着方式を利用しているため、様々なカートに螺着して使用することができるカートのローラユニットを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態によれば、車輪フレーム、ローラ及び2つの車輪カバーを備えたカートのローラユニットであって、前記車輪フレームは、2つの対称的な中空環状の耳板から構成されてなり、前記2つの耳板の頂端は、幅を有する接続部により互いに接続され、前記2つの耳板は前記幅により離間されて前記ローラを収容する空間が形成され、前記耳板の周囲には、複数の位置決め孔及び複数の凹入槽がそれぞれ形成され、前記ローラは、空間中に配設されるとともに、ローラ台と、複数の玉と、外輪と、タイヤと、2つの位置決めリングとを含み、前記ローラ台の外周には、複数の半円形状凹槽が千鳥状に形成され、前記ローラ台の両側壁には、複数の第1のロック孔が形成され、前記玉は、前記半円形状凹槽内にそれぞれ配設され、前記外輪は、前記ローラ台の外周に配設されて前記玉を覆う中空環状の構造であり、前記タイヤは、前記外輪の外周を覆う中空環状の構造であり、一方の前記位置決めリングは、前記ローラ台の一側に配設され、他方の前記位置決めリングは、前記ローラ台の他側に配設され、前記位置決めリング間に前記外輪が位置決めされ、前記位置決めリングの内周には、複数の内凹部が形成され、前記内凹部は、前記第1のロック孔及び前記位置決め孔にそれぞれ対応し、ねじにより前記車輪フレーム、前記ローラ台及び前記位置決めリングが互いに螺着され、前記車輪カバーは、前記凹入槽に対応するとともに、前記耳板の内壁に掛合される複数のフック部を内壁に有することを特徴とするカートのローラユニットが提供される。
前記ローラ台の両側壁には、複数の位置決め凹槽と、複数の第2の位置決め孔と、複数の凹状係合槽とが形成されていることが好ましい。
前記位置決めリングの内周には、前記位置決め凹槽と組み合わされる複数の突出部が設けられていることが好ましい。
前記車輪カバーは、複数のバンプを内壁に有し、前記バンプは、前記車輪フレームの前記第2の位置決め孔に挿設され、前記フック部は、前記凹入槽に対応して前記耳板の内壁に掛合され、前記凹状係合槽に当止されることが好ましい。
前記車輪フレームの前記接続部には、軸ピンが固着される枢着部材が接続されていることが好ましい。
前記軸ピンには、ねじ部が設けられていることが好ましい。
本発明のカートのローラユニットは、ローラ台の外周に玉を千鳥状に配置することにより、玉が配置される凹槽の直径を大きめにして玉の直径を大きめに設計し、大きめの荷重に車輪が耐えられるようにする。また、本発明のカートのローラユニットは、ねじ部と螺合し得る全てのカートと組み合わせることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るカートのローラユニットを示す分解斜視図である。 図2は、本発明の一実施形態に係るカートのローラユニットの第1の組立状態を示す分解斜視図である。 図3は、本発明の一実施形態に係るカートのローラユニットの第2の組立状態を示す分解斜視図である。 図4は、本発明の一実施形態に係るカートのローラユニットの第3の組立状態を示す分解斜視図である。 図5は、本発明の一実施形態に係るカートのローラユニットの第4の組立状態を示す分解斜視図である。 図6は、本発明の一実施形態に係るカートのローラユニットの第5の組立状態を示す分解斜視図である。
以下、本発明を実施形態に基づいて、より具体的に説明する。但し、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
図1を参照する。図1は、本発明の一実施形態に係るカートのローラユニットを示す分解斜視図である。図1に示すように、本発明の一実施形態に係るカートのローラユニット1は、少なくとも車輪フレーム10、ローラ20及び車輪カバー30から構成されてなる。
車輪フレーム10は、2つの対称的な中空環状(即ち、中心部が空間のドーナツ状)の構造の耳板11から構成されてなる。2つの耳板11の頂端は、幅を有する接続部12により互いに接続されている。これら2つの耳板11は該幅により離間され、ローラ20を収容する空間13が形成されている。各耳板11の周囲には、複数の位置決め孔14及び複数の凹入槽15が形成されている。
ローラ20は、空間13中に配設されるとともに、ローラ台21と、複数の玉22と、外輪23と、タイヤ24と、2つの位置決めリング25とを含む。
ローラ台21の外周には、複数の半円形状凹槽211が千鳥状に形成され、ローラ台21の両側壁には、複数の位置決め凹槽212と、複数の第1のロック孔213と、複数の第2の位置決め孔214と、複数の凹状係合槽215とが形成されている。玉22は、半円形状凹槽211内に配設される。位置決め凹槽212及び第1のロック孔213は半円形状である。ローラ台21の外周には、半円形状凹槽211が千鳥状に形成されているため、各半円形状凹槽211の直径は、非千鳥状に形成された凹槽の直径より大きく、これにより半円形状凹槽211内に配置する玉22も大きくなり、大きめの負荷に耐えることができる。
外輪23は、ローラ台21の外周に配設された玉22を覆う中空環状の構造である。
タイヤ24は、外輪23の外周を覆う中空環状の構造である。
一方の位置決めリング25は、ローラ台21の一側に配設され、他方の位置決めリング25は、ローラ台21の他側に配設され、位置決めリング25間に外輪23が位置決めされる。複数の位置決めリング25の内周には、複数の半円形状の突出部251及び内凹部252が設けられている。突出部251は、ローラ台21の側壁上の複数の位置決め凹槽212と組み合わせ、位置決めリング25がローラ台21の両側に位置がずれないように位置決めされる。位置決めリング25の外径は、ローラ台21の外径より大きいとともに、外輪の内径と外径との中間のサイズを有するため、位置決めリング25は、ローラ台21を外輪23中に位置決めさせることができる。内凹部252は、ローラ台21の側壁に形成された第1のロック孔213に対応しているため、半円形状の第1のロック孔213と内凹部252とにより円形状のロック孔が形成される。
車輪カバー30は、中空状かつ内凹状を呈し、複数のフック部31及び複数のバンプ32を内壁に有する。フック部31は、車輪フレーム10の凹入槽15及びローラ台21の凹状係合槽215に対応する。バンプ32は、ローラ台21の第2の位置決め孔214に対応する。
図2〜図6を参照する。図2〜図6は、カートのローラユニット1の一連の組み合わせを示す分解斜視図であり、図2〜図6に示す順に各部材を組み合わせる方式を以下(1)〜(5)に示す。
(1)玉22をローラ台21の半円形状凹槽211内に配置してから、ローラ台21を外輪23中に配設する。ローラ台21と外輪23との間の幅が玉22の半円形状凹槽211から露出される幅に等しく、ローラ20が押動されると、玉22が転動してローラ20が回転する。
(2)ローラ台21の両側に位置決めリング25を配設する。各位置決めリング25の突出部251は、ローラ台21の両側に形成された位置決め凹槽212と組み合わされ、ローラ台21の両側に位置決めリング25を位置決めする。各位置決めリング25の内凹部252には、ローラ台21の両側に形成された第1のロック孔213と組み合わされる円形状のロック孔が形成される。
(3)ローラ台21、外輪23及び位置決めリング25を組み合わせてタイヤ24中へ配設し、外輪23の外周をタイヤ24により覆う。
(4)ローラ台21、外輪23、位置決めリング25及びタイヤ24を組み合わせて車輪カバー30の空間13中へ配置する。車輪フレーム10の凹入槽15は、ローラ台21の凹状係合槽215に位置合わせされる。車輪フレーム10の位置決め孔14は、ローラ台21の第1のロック孔213及び位置決めリング25の内凹部252に位置合わせされ、複数のねじにより車輪フレーム10、ローラ台21及び位置決めリング25を螺着すると、車輪フレーム10とローラ20とが互いに固定される。
(5)螺着された車輪フレーム10及びローラ20の両側に車輪カバー30を係合する。各車輪カバー30内側のフック部31は、車輪フレーム10の凹入槽15及びローラ台21の凹状係合槽215に位置合わせする。フック部31は、車輪フレーム10の耳板11の内壁に掛合し、ローラ台21の凹状係合槽215に当止される。ローラ台21の第2の位置決め孔214にバンプ32が挿設されると、本発明のカートのローラユニット1の組立てが完了する。
車輪フレーム10の接続部12には、枢着部材121が設けられる。枢着部材121の一端は、軸ピン122に固着される。軸ピン122の上端には、ねじ部が設けられる。この構成により、本発明のカートのローラユニット1は、軸ピン122のねじ部と螺合し得る全てのカートの接続部材に螺着することができる。
1 カートのローラユニット
10 車輪フレーム
11 耳板
12 接続部
13 空間
14 位置決め孔
15 凹入槽
20 ローラ
21 ローラ台
22 玉
23 外輪
24 タイヤ
25 位置決めリング
30 車輪カバー
31 フック部
32 バンプ
121 枢着部材
122 軸ピン
211 半円形状凹槽
212 位置決め凹槽
213 第1のロック孔
214 第2の位置決め孔
215 凹状係合槽
251 突出部
252 内凹部
1221 ねじ部



Claims (6)

  1. 車輪フレーム、ローラ及び2つの車輪カバーを備えたカートのローラユニットであって、
    前記車輪フレームは、2つの対称的な中空環状の耳板から構成されてなり、前記2つの耳板の頂端は、幅を有する接続部により互いに接続され、前記2つの耳板は前記幅により離間されて前記ローラを収容する空間が形成され、前記耳板の周囲には、複数の位置決め孔及び複数の凹入槽がそれぞれ形成され、
    前記ローラは、空間中に配設されるとともに、ローラ台と、複数の玉と、外輪と、タイヤと、2つの位置決めリングとを含み、
    前記ローラ台の外周には、複数の半円形状凹槽が千鳥状に形成され、前記ローラ台の両側壁には、複数の第1のロック孔が形成され、
    前記玉は、前記半円形状凹槽内にそれぞれ配設され、
    前記外輪は、前記ローラ台の外周に配設されて前記玉を覆う中空環状の構造であり、
    前記タイヤは、前記外輪の外周を覆う中空環状の構造であり、
    一方の前記位置決めリングは、前記ローラ台の一側に配設され、他方の前記位置決めリングは、前記ローラ台の他側に配設され、前記位置決めリング間に前記外輪が位置決めされ、前記位置決めリングの内周には、複数の内凹部が形成され、前記内凹部は、前記第1のロック孔及び前記位置決め孔にそれぞれ対応し、ねじにより前記車輪フレーム、前記ローラ台及び前記位置決めリングが互いに螺着され、
    前記車輪カバーは、前記凹入槽に対応するとともに、前記耳板の内壁に掛合される複数のフック部を内壁に有することを特徴とするカートのローラユニット。
  2. 前記ローラ台の両側壁には、複数の位置決め凹槽と、複数の第2の位置決め孔と、複数の凹状係合槽とが形成されていることを特徴とする請求項1に記載のカートのローラユニット。
  3. 前記位置決めリングの内周には、前記位置決め凹槽と組み合わされる複数の突出部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のカートのローラユニット。
  4. 前記車輪カバーは、複数のバンプを内壁に有し、
    前記バンプは、前記車輪フレームの前記第2の位置決め孔に挿設され、
    前記フック部は、前記凹入槽に対応して前記耳板の内壁に掛合され、前記凹状係合槽に当止されることを特徴とする請求項2に記載のカートのローラユニット。
  5. 前記車輪フレームの前記接続部には、軸ピンが固着される枢着部材が接続されていることを特徴とする請求項1に記載のカートのローラユニット。
  6. 前記軸ピンには、ねじ部が設けられていることを特徴とする請求項5に記載のカートのローラユニット。










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