JP6204118B2 - 外壁用熱膨張性目地材 - Google Patents

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Description

本発明は外壁用熱膨張性目地材に関する。
図25は従来の外壁用耐火目地材を説明するための模式断面図である。
図25に示されるように、外壁1,1の目地2にロックウール、セラミックブランケット等の無機繊維からなる耐火材50が設置されている。
前記耐火材50に接してポリエチレン発泡体からなるバックアップ材40が外壁1,1の目地2に設置されている。
このバックアップ材50と外壁1,1の目地2との隙間にシーリング材101を注入することにより、図25に示す外壁の耐火目地構造が得られる。
ところが図25に示した外壁の耐火目地構造の場合は、外壁1,1の目地2に前記無機繊維からなる耐火材50を挿入するのが容易ではなく、施工に時間が掛かる問題があった。
この一方、建築用材料として火災等の熱により膨張残渣を形成する熱膨張性耐火樹脂組成物が提供されている。
この膨張残渣を利用して火災の延焼、煙の拡散を防止することができることから、熱膨張性耐火樹脂組成物を含む成形体は広く建材の用途に使用されている。
前記熱膨張性耐火樹脂組成物の一例として、エラストマー、中和された熱膨張性黒鉛、リン含有化合物等を配合して得られる熱膨張性耐火樹脂組成物が提案されている。
この耐火樹脂組成物を成形して得られる独立気泡構造を有するエラストマー発泡体は、断熱性、耐火性に優れるとされる(特許文献1)。
しかし、発泡体は湿気が浸透することがあるためリン含有化合物を含む熱膨張性耐火樹脂組成物は、湿気、結露、雨水等に由来する水分によりリン含有化合物が溶出することが懸念される。
前記リン含有化合物を含む熱膨張性耐火樹脂組成物を成形して得られる成形体は、建築物等に長時間設置されることが多いため、水分により性能の変化を受けやすい。
水分による影響を防ぐ一つの手段として、リン含有化合物を含む熱膨張性耐火材を成形しておき、この成形材を粉砕あるいはチップ化して得られる熱膨張性耐火片を、エラストマーと混合して成形する技術についても提案されている(特許文献2)。
この技術によれば、リン含有化合物は熱膨張性耐火片の内部に閉じ込められていて、前記熱膨張性耐火片の周囲をエラストマーが覆う構造が得られる。このためリン含有化合物に対する水分の影響を低減することができる。
しかし、前記エラストマーとして水分を吸収しやすいものを選択した場合には、前記エラストマーに吸収された水分が常時前記熱膨張性耐火片に接触することから、やはりリン含有化合物が溶出する問題が残る。
WO2004/096369 特開2005−220575号公報
本発明の目的は、耐火性、耐水性に優れ、取り扱い易い外壁用熱膨張性目地材を提供することにある。
上記課題を解決するため本発明者らが鋭意検討した結果、熱膨張性耐火樹脂組成物層を含む外壁用熱膨張性目地材であって、
EPDM、ポリブテンおよびポリブタジエンからなる群より選ばれる少なくとも一つ、ならびに熱膨張性黒鉛、ホウ素含有化合物、アンチモン含有化合物および加硫剤を含む熱膨張性耐火樹脂組成物からなる熱膨張性耐火樹脂組成物層が押出成形により成形された外壁用熱膨張性目地が本発明の目的に適うことを見出し、本発明者らは本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、
[1]熱膨張性耐火樹脂組成物層を含む外壁用熱膨張性目地材であって、
記熱膨張性耐火樹脂組成物層を形成する熱膨張性耐火樹脂組成物が、樹脂成分100重量部、熱膨張性黒鉛5〜200重量部、ホウ素含有化合物20〜200重量部、アンチモン含有化合物10〜70重量部および加硫剤0.1〜10重量部を含有し、
前記樹脂成分が、EPDM、ポリブテンおよびポリブタジエンからなる群より選ばれる少なくとも一つからなり、
前記熱膨張性耐火樹脂組成物がリン化合物を実質的に含有せず、
前記熱膨張性耐火樹脂組成物を使用した押出成形により成形されてなる、外壁用熱膨張性目地材を提供するものである。

また本発明の一つは、
[2]前記熱膨張性耐火樹脂組成物層の比重が、0.1〜0.8g/cmの範囲である、上記[1]に記載の外壁用熱膨張性目地材を提供するものである。
また本発明の一つは、
[3]前記熱膨張性耐火樹脂組成物層を形成する熱膨張性耐火樹脂組成物が、樹脂成分100重量部に対して、無機充填材を100〜300重量部の範囲で含む、上記[1]または[2]のいずれかに記載の外壁用熱膨張性目地材を提供するものである。
また本発明の一つは、
[4]前記熱膨張性耐火樹脂組成物層を形成する熱膨張性耐火樹脂組成物が、樹脂成分100重量部に対して、熱膨張開始温度が30℃以上異なる二種以上の熱膨張性黒鉛を5〜200重量部の範囲で含む、上記[1]〜[3]のいずれかに記載の外壁用熱膨張性目地材を提供するものである。
また本発明の一つは、
[5]前記熱膨張性耐火樹脂組成物層を形成する熱膨張性耐火樹脂組成物が、樹脂成分100重量部に対して、軟化剤を20〜200重量部の範囲で含む、上記[1]〜[4]のいずれかに記載の外壁用熱膨張性目地材を提供するものである。
また本発明の一つは、
[6]前記熱膨張性耐火樹脂組成物層を形成する熱膨張性耐火樹脂組成物が、樹脂成分100重量部に対して、発泡剤を0.1〜20重量部の範囲で含む、上記[1]〜[5]のいずれかに記載の外壁用熱膨張性目地材を提供するものである。
また本発明の一つは、
[7]前記熱膨張性耐火樹脂組成物が、熱安定剤、滑剤、加工助剤、酸化防止剤、帯電防止剤、顔料、架橋剤および架橋促進剤からなる群より選ばれる少なくとも一つを含む、上記[1]〜[6]のいずれかに記載の外壁用熱膨張性目地材を提供するものである。
また本発明の一つは、
[8]長手方向に対する垂直面を基準とする前記外壁用熱膨張性目地材の断面形状の外周が、直線および曲線の少なくとも一方を含む、上記[1]〜[7]のいずれかに記載の外壁用熱膨張性目地材を提供するものである。
また本発明の一つは、
[9]長手方向に対する垂直面を基準とする前記外壁用熱膨張性目地材の断面形状が、溝部および中空部の少なくとも一つを含む、上記[1]〜[8]のいずれかに記載の外壁用熱膨張性目地材を提供するものである。
また本発明の一つは、
[10]前記外壁用熱膨張性目地材の用途が、外壁と外壁との目地に挿入され、前記目地に設置されるシーリング材を支持するためのバックアップ材である、上記[1]〜[9]のいずれかに記載の外壁用熱膨張性目地材を提供するものである。
また本発明は、
[11]上記[1]〜[9]のいずれかに記載の外壁用熱膨張性目地材の中空部半径の産出方法であって、
前記外壁用熱膨張性目地材の形状が、筒状であり、
前記外壁用熱膨張性目地材に含まれる第一の外壁用熱膨張性目地材の外径の半径をR
前記第一の外壁用熱膨張性目地材の中空部半径をR
前記第一の外壁用熱膨張性目地材の比重をdとし、
前記外壁用熱膨張性目地材に含まれる第二の外壁用熱膨張性目地材の外径の半径をR
前記第二の外壁用熱膨張性目地材の中空部半径をR
前記第二の外壁用熱膨張性目地材の比重をdとし、
前記第一の外壁用熱膨張性目地材と前記第二の外壁用熱膨張性目地材とが同一重量である場合に、
が、(R^2+(d/d)×(R^2−R^2))^(1/2)により表される、
前記第一の外壁用熱膨張性目地材と比較して、耐火性能が優れる前記第二の外壁用熱膨張性目地材の中空部半径Rの算出方法を提供するものである。
本発明によれば、押出成形により耐火性、耐水性に優れ、取り扱い易い外壁用熱膨張性目地材を提供することを提供することができる。
本発明の外壁用熱膨張性目地材は、熱膨張性耐火樹脂組成物層を備えている。このため本発明の外壁用熱膨張性目地材が火災等の熱にさらされた場合にはこの熱膨張性耐火樹脂組成物層が膨張して膨張残渣を形成する。
前記膨張残渣は不燃性であり、前記外壁用熱膨張性目地材が設置された外壁の目地を閉塞させることができる。この膨張残渣により火災等により生じた炎や煙が目地の隙間を通って広がることを防止できることから、本発明の外壁用熱膨張性目地材は耐火性に優れる。
本発明の外壁用熱膨張性目地材は耐水性に優れる。このため、湿気や水分にさらされる用途に使用された場合でも、前記外壁用熱膨張性目地材に含まれる成分が損なわれることを低減することができるから、長期間に渡って耐火性能を発揮することができる。
また本発明の外壁用熱膨張性目地材は、耐火性を有することから従来ロックウール、セラミックブランケット等の無機繊維等からなる耐火材を代替することができる。さらに前記外壁用熱膨張性目地材を目地に挿入するだけで外壁の目地に設置するシーリング材のバックアップ材としての機能も果たすことができる。
また本発明の外壁用熱膨張性目地材は柔軟性を備える。このため前記外壁の目地に簡単に設置することができる。また前記外壁の目地に前記外壁用熱膨張性目地材を設置した際に前記外壁の目地に密着させることができ、前記外壁の目地から水分が侵入することを軽減することができる。
また本発明の外壁用熱膨張性目地材に使用する熱膨張性耐火樹脂組成物層に、熱膨張開始温度が30℃以上異なる二種以上の熱膨張性黒鉛を用いた場合には、前記外壁用熱膨張性目地材が火災等の熱にさらされた場合には比較的低い温度から膨張残渣を形成することができる。また膨張残渣を形成した後にさらに温度が上昇した場合でも追加的に膨張残渣を形成することができるから耐火性に優れる外壁用熱膨張性目地材を与えることができる。
図1は、実施例1に係る外壁用熱膨張性目地材100を説明するための模式断面図である。 図2は、実施例1に係る外壁用熱膨張性目地材100を説明するための模式部分斜視図である。 図3は、実施例1に係る外壁用熱膨張性目地材100と外壁の目地との関係を説明するための模式部分断面図である。 図4は、実施例2に係る外壁用熱膨張性目地材110を説明するための模式断面図である。 図5は、実施例2に係る外壁用熱膨張性目地材110を説明するための模式部分斜視図である。 図6は、実施例2に係る外壁用熱膨張性目地材110と外壁の目地との関係を説明するための模式部分断面図である。 図7は、実施例3に係る外壁用熱膨張性目地材120を説明するための模式断面図である。 図8は、実施例3に係る外壁用熱膨張性目地材120を説明するための模式部分斜視図である。 図9は、実施例3に係る外壁用熱膨張性目地材120と外壁の目地との関係を説明するための模式部分断面図である。 図10は、実施例4に係る外壁用熱膨張性目地材130を説明するための模式断面図である。 図11は、実施例4に係る外壁用熱膨張性目地材130を説明するための模式部分斜視図である。 図12は、実施例4に係る外壁用熱膨張性目地材130と外壁の目地との関係を説明するための模式部分断面図である。 図13は、実施例5に係る外壁用熱膨張性目地材140を説明するための模式断面図である。 図14は、実施例5に係る外壁用熱膨張性目地材140を説明するための模式部分斜視図である。 図15は、実施例5に係る外壁用熱膨張性目地材140と外壁の目地との関係を説明するための模式部分断面図である。 図16は、実施例6に係る外壁用熱膨張性目地材150を説明するための模式断面図である。 図17は、実施例6に係る外壁用熱膨張性目地材150を説明するための模式部分斜視図である。 図18は、実施例6に係る外壁用熱膨張性目地材140と外壁の目地との関係を説明するための模式部分断面図である。 図19は、実施例7に係る外壁用熱膨張性目地材160を説明するための模式断面図である。 図20は、実施例6に係る外壁用熱膨張性目地材160を説明するための模式部分斜視図である。 図21は、実施例7に係る外壁用熱膨張性目地材160と外壁の目地との関係を説明するための模式部分断面図である。 図22は、実施例8に係る外壁用熱膨張性目地材170を説明するための模式断面図である。 図23は、実施例8に係る外壁用熱膨張性目地材170を説明するための模式部分斜視図である。 図24は、実施例8に係る外壁用熱膨張性目地材170と外壁の目地との関係を説明するための模式部分断面図である。 図25は、従来の外壁用耐火目地材を説明するための模式断面図である。
最初に本発明に使用する熱膨張性耐火樹脂組成物について説明する。
本発明に使用する膨張性樹脂組成物は、樹脂成分100重量部、熱膨張性黒鉛5〜200重量部、ホウ素含有化合物20〜200重量部、アンチモン含有化合物10〜70重量部および加硫剤0.1〜10重量部を含有する。
本発明に使用する熱膨張性耐火樹脂組成物に含まれる樹脂成分は、EPDM、ポリブテンおよびポリブタジエンからなる群より選ばれる少なくとも一つである。
本発明に使用する前記EPDMとしては、例えば、エチレン、プロピレンおよび架橋用ジエンモノマーとの三元共重合体が挙げられる。
前記EPDMに用いられるび架橋用ジエンモノマーとしては特に限定されず、例えば、5−エチリデン−2−ノルボルネン、5−プロピリデン−5−ノルボルネン、ジシクロペンタジエン、5−ビニル−2−ノルボルネン、5−メチレン−2−ノルボルネン、5−イソプロピリデン−2−ノルボルネン、ノルボルナジエン等の環状ジエン類、
1,4−ヘキサジエン、4−メチル−1,4−ヘキサジエン、5−メチル−1,4−ヘキサジエン、5−メチル−1,5−ヘプタジエン、6−メチル−1,5−ヘプタジエン、6−メチル−1,7−オクタジエン等の鎖状非共役ジエン類等が挙げられる。
前記EPDMは、ムーニー粘度(ML1+4 100℃)が35〜100の範囲であることが好ましく、40〜70の範囲であればより好ましい。
ムーニー粘度が35以上であると、柔軟性に優れる。またムーニー粘度が100以下の場合は硬くなりすぎるのを防止することができる。
なお、上記ムーニー粘度は、EPDMのムーニー粘度計による粘度の尺度のことをいう。
前記EPDMは、架橋用ジエンモノマーの含有量が2.0重量%〜20重量%の範囲であることが好ましく、5.0重量%〜15重量%の範囲であればより好ましい。
2.0重量%以上であれば、分子間の架橋が進むことから柔軟性に優れる、また20重量%以下の場合には耐候性に優れる。
また前記ポリブタジエンとしては、市販品を適宜選択して使用することができる。かかるポリブタジエンとしては、例えば、クラプレンLBR−305(クラレ社製)などのホモポリマータイプ、Poly bd(出光興産社製)などの1,2−結合型ブタジエンと1,4−結合型ブタジエンとのコポリマータイプ、クラプレンL−SBR−820(クラレ社製)などのエチレンと1,4−結合型ブタジエンと1,2−結合型ブタジエンとのコポリマータイプ等のものが挙げられる。
また前記ポリブテンは、ASTM D 2503に準拠した方法で測定した重量平均分子量が300〜2000であることが好ましい。
前記重量平均分子量が300未満であると、粘度が低いため、成形後、成形品表面に前記ポリブテンがにじみ出る傾向がある。また2000を超えると、粘度が大きくなるため押出成形が困難になる傾向がある。
本発明に使用するポリブテンとしては、例えば、出光石油化学社製「100R」(重量平均分子量:940)、「300R」(重量平均分子量:1450)、日本石油化学社製「HV−100」(重量平均分子量:970)、AMOCO社製「H−100」(重量平均分子量:940)などが挙げられる。
本発明に使用する樹脂成分は、EPDMに対してポリブテンおよびポリブタジエンの少なくとも一方を添加したものが、成形性向上の面から好ましい。
前記樹脂成分100重量部に対する前記ポリブテンおよびポリブタジエンの少なくとも一方の添加量は、1〜30重量部の範囲であることが好ましく、3〜25の範囲であればより好ましい。
また本発明に係る熱膨張性耐火樹脂組成物を成形した際に、前記成形体の内部に気泡を含有させる場合には、発泡剤を使用すればよい。
前記発泡剤としては、例えば、アゾ化合物含有発泡剤、ニトロソ化合物含有発泡剤、スルホニル・ヒドラジド含有発泡剤、重炭酸塩含有発泡剤等が挙げられる。また他に重炭酸ナトリウム、p−トルエン・スルホニルセミカルバジド、マイクロカプセル化発泡剤なども挙げられる。
前記アゾ化合物含有発泡剤としては、アゾジカルボンアミド、バリウムアゾジカルボキシレートなどが挙げられる。
前記ニトロソ化合物含有発泡剤としてはN,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミンなどが挙げられる。
前記スルホニル・ヒドラジド含有発泡剤としては4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、ヒドラゾジカルボンアミド、トルエンスルホニルヒドラジドなどが挙げられる。
前記重炭酸塩含有発泡剤としては、炭酸水素ナトリウムなどが挙げられる。
前記発泡剤は一種もしくは二種以上を使用することができる。
前記マイクロカプセル化発泡剤は、先に示した発泡剤の一種もしくは二種以上をマイクロカプセルに封入したものである。前記マイクロカプセル化発泡剤に使用する合成樹脂としては、例えば、一定温度以上になれば溶融する熱可塑性合成樹脂を使用すればよい。
本発明に係る熱膨張性耐火樹脂組成物に対し、前記マイクロカプセル化発泡剤を添加しておくことにより、前記熱膨張性耐火樹脂組成物が一定温度以上に加熱された場合には、前記合成樹脂が溶融するため、前記熱膨張性耐火樹脂組成物を発泡させることができる。
前記樹脂成分に対する発泡剤の使用量は、例えば、前記樹脂成分100重量部に対して、通常0.1〜20重量部の範囲であり、1.0〜10重量部の範囲であれば好ましい。
さらに前記発泡剤を使用する際には発泡助剤を使用することもできる。
前記発泡助剤を使用することにより発泡剤の分解温度が低下し、より効率的に発泡させることが可能となる。
前記発泡助剤としては有機アミン、ジ-n-ブチルアミン、硫酸アルミニウム、ジエタノールアミン、尿素、尿素化合物、サリチル酸、無水フタル酸、安息香酸、ジエチレングリコールなどが挙げられる。
前記EPDMに対する発泡助剤の使用量は、例えば、前記樹脂成分100重量部に対して、0.01〜10重量部の範囲であれば好ましい。
前記発泡助剤はそれぞれ一種もしくは二種以上を使用することができる。
次に本発明に使用する熱膨張性黒鉛について説明する。
前記熱膨張性黒鉛は、従来公知の物質であり、天然鱗状グラファイト、熱分解グラファイト、キッシュグラファイト等の粉末を、濃硫酸、硝酸、セレン酸等の無機酸と、濃硝酸、過塩素酸、過塩素酸塩、過マンガン酸塩、重クロム酸塩、過酸化水素等の強酸化剤とにより処理してグラファイト層間化合物を生成させたものである。生成された熱膨張性黒鉛は炭素の層状構造を維持したままの結晶化合物である。
本発明に使用する熱膨張性黒鉛は、前記酸処理して得られた熱膨張性黒鉛に対してアンモニア、脂肪族低級アミン、アルカリ金属化合物、アルカリ土類金属化合物等により中和することもできる。
前記脂肪族低級アミンとしては、例えば、モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン等が挙げられる。
前記アルカリ金属化合物及びアルカリ土類金属化合物としては、例えば、カリウム、ナトリウム、カルシウム、バリウム、マグネシウム等の水酸化物、酸化物、炭酸塩、硫酸塩、有機酸塩等が挙げられる。
本発明に使用する熱膨張性黒鉛の具体例としては、例えば、日本化成社製「CA−60S」等が挙げられる。
前記熱膨張性黒鉛の粒度は、細かくなりすぎると黒鉛の膨張度が小さく、発泡性が低下する傾向がある。また大きくなりすぎると膨張度が大きいという点では効果があるが、樹脂と混練する際に、分散性が悪く成形性が低下し、得られた押出成形体の機械的物性が低下する傾向がある。
このため前記熱膨張性黒鉛の粒度は20〜200メッシュの範囲のものが好ましい。
前記熱膨張性黒鉛の添加量は、少なくなると耐火性能及び発泡性が低下する傾向がある。また多くなると押出成形しにくくなり、得られた成形体の表面性が悪くなり、機械的物性が低下する傾向がある。このため前記樹脂成分100重量部に対する前記熱膨張性黒鉛の添加量は、5〜200重量部の範囲である。
前記熱膨張性黒鉛の添加量は、10〜150重量部の範囲であれば好ましい。
また本発明においては、膨張開始温度が30℃以上異なる二種以上の熱膨張性黒鉛を使用することが好ましい。
ここで膨張開始温度とは熱膨張性黒鉛を加熱した際に熱膨張性黒鉛の膨張を観測できる際の温度を意味し、機械熱分析(TMA)により測定することができる。
本発明に使用する熱膨張性黒鉛の膨張開始温度は、150℃〜400℃の範囲のものを適宜選択して使用することができるが、二種以上の熱膨張性黒鉛を使用する際は、この温度範囲内で、30℃以上異なる膨張開始温度のものを選択して使用することができる。
実際の火災の際には外壁の全体が偏りなく加熱されるとは限らず、通常は外壁の一部が強く熱せられるが、他の部分はそれほど熱せられない状況が生じる。
このため直接火災等の炎にさらされる外壁用熱膨張性目地材もあれば、外壁を通じて間接的に加熱される外壁用熱膨張性目地材もある。
間接的に加熱される前記外壁用熱膨張性目地材は温度が十分に上昇しない場合があるが、このような外壁用熱膨張性目地材に膨張開始温度の高い熱膨張性黒鉛を使用すると十分な体積の膨張残渣が形成されないことがあり、前記外壁用熱膨張性目地材に期待される耐火性能が発揮されない場合がある。
膨張開始温度の低い熱膨張性黒鉛を使用すれば前記外壁用熱膨張性目地材に期待される耐火性能が発揮することができる。
しかし膨張開始温度の低い熱膨張性黒鉛を使用した場合にも問題は生じる。
膨張開始温度の低い熱膨張性黒鉛を使用した外壁用熱膨張性目地材の場合は、比較的低い温度で膨張残渣が形成される。この膨張残渣の形成が完了した後の段階で火災等の熱により、外壁に変形が生じて前記外壁の目地の周囲に隙間が生じた場合には、その隙間から炎や煙が漏出することとなる。
30℃以上異なる膨張開始温度の二種以上の熱膨張性黒鉛を採用することにより、火災等の熱が伝わりにくく前記外壁用熱膨張性目地材が十分加熱されない段階でも比較的低い膨張開始温度の熱膨張性黒鉛が膨張残渣を形成して外壁の目地を閉塞することができる。
そしてさらに前記膨張残渣の温度が上昇した場合には比較的高い膨張開始温度の熱膨張性黒鉛が膨張残渣を追加的に形成することができるから、より確実に外壁の目地に生じる隙間を追加的に形成された膨張残渣により閉塞することができる。
次に本発明に使用するホウ素含有化合物について説明する。
本発明に使用するホウ素含有化合物としては、例えば、ホウ酸、メタホウ酸、オルトホウ酸、次ホウ酸、ボロン酸、ボリン酸、三酸化二ホウ素等のホウ素化合物、
ホウ酸亜鉛、メタホウ酸亜鉛、オルトホウ酸亜鉛、次ホウ酸亜鉛、ボロン酸亜鉛、ボリン酸亜鉛、ホウ酸カルシウム、メタホウ酸カルシウム、オルトホウ酸カルシウム、次ホウ酸カルシウム、ボロン酸カルシウム、ボリン酸カルシウム、ホウ酸ナトリウム、メタホウ酸ナトリウム(ホウ砂)、オルトホウ酸ナトリウム、次ホウ酸ナトリウム、ボロン酸ナトリウム、ボリン酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、メタホウ酸カリウム、オルトホウ酸カリウム、次ホウ酸カリウム、ボロン酸カリウム、ボリン酸カリウム、メタホウ酸コバルト、メタホウ酸バリウム、メタホウ酸アンモニウム等のホウ素含有塩等が挙げられる。
取扱性の面から、本発明に使用するホウ素含有化合物は、ホウ酸含有塩が好ましい。
前記ホウ素含有化合物は一種もしくは二種以上を使用することができる。
前記ホウ素含有化合物の添加量は、少なくなると加熱時の膨張が低下する傾向がある。また多くなると成形しにくくなる傾向がある。このため前記樹脂成分100重量部に対する前記ホウ素含有化合物の添加量は、20〜200重量部の範囲である。
前記ホウ素化合物の添加量は、30〜180重量部の範囲であれば好ましい。
次に本発明に使用するアンチモン含有化合物について説明する。
本発明に使用するアンチモン含有化合物としては、例えば、酸化アンチモン、アンチモン酸塩、ピロアンチモン酸塩等が挙げられる。
前記酸化アンチモンとしては、例えば、三酸化アンチモン、五酸化アンチモン等が挙げられる。
前記アンチモン酸塩としては、例えば、アンチモン酸ナトリウム、アンチモン酸カリウム等が挙げられる。
前記ピロアンチモン酸塩としては、例えば、ピロアンチモン酸ナトリウム、ピロアンチ
モン酸カリウム等が挙げられる。
本発明に使用するアンチモン含有化合物は、三酸化アンチモンであることが好ましい。
前記アンチモン含有化合物は、一種もしくは二種以上を使用することができる。
前記アンチモン含有化合物の添加量は、少なくなると難燃性が低下する傾向がある。また多くなると成形しにくくなる傾向がある。このため前記樹脂成分100重量部に対する前記アンチモン含有化合物の添加量は、10〜70重量部の範囲である。
前記アンチモン含有化合物の添加量は、15〜60重量部の範囲であることが好ましい。
次に本発明に使用する加硫剤について説明する。
前記加硫剤としては、例えば、硫黄、塩化硫黄、二塩化硫黄、モルフォリンジスルフィド、アルキルフェノールジスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィド、ジチオカルバミン酸セレン等が挙げられる。
前記加硫剤は、硫黄およびテトラメチルチウラムジスルフィド等が好ましい。
前記加硫剤は、一種もしくは二種以上を使用することができる。
前記加硫剤の添加量は、少なくなると熱時の安定性が低下する傾向がある。また多くなると成形しにくくなる傾向がある。このため前記樹脂成分100重量部に対する前記加硫剤の添加量は、0.1〜10重量部の範囲である。
前記加硫剤の添加量は、0.5〜5重量部の範囲であれば好ましい。
また前記加硫剤を用いる場合には、加硫促進剤を併用することができる。
前記加硫促進剤としては、チアゾール含有加硫促進剤、グアニジン含有加硫促進剤、アルデヒドアミン含有加硫促進剤、イミダゾリン含有加硫促進剤、チオウレア含有加硫促進剤、チウラム含有加硫促進剤、ジチオ酸塩含有加硫促進剤、チオウレア含有加硫促進剤、ザンテート含有加硫促進剤等が挙げられる。
前記チアゾール含有加硫促進剤としては、例えば、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N−オキシジエチレン−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド等が挙げられる。
前記グアニジン含有加硫促進剤としては、例えば、ジフェニルグアニジン、トリフェニルグアニジン等が挙げられる。
前記アルデヒドアミン含有加硫促進剤としては、例えば、アセトアルデヒド・アニリン縮合物等が挙げられる。
前記イミダゾリン含有加硫促進剤としては、例えば、2−メルカプトイミダゾリン等が挙げられる。
前記チオウレア含有加硫促進剤としては、例えば、ジエチルチオウレア、ジブチルチオウレア等が挙げられる。
前記チウラム含有加硫促進剤としては、例えば、テトラメチルチウラムモノスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィド等が挙げられる。
前記ジチオ酸塩含有加硫促進剤としては、例えば、ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛等が挙げられる。
前記チオウレア含有加硫促進剤としては、例えば、エチレンチオ尿素、N,N'−ジエ
チルチオ尿素等が挙げられる。
前記ザンテート含有加硫促進剤としては、例えば、ジブチルキサトゲン酸亜鉛等が挙げられる。
前記加硫促進剤は、一種もしくは二種以上を使用することができる。
前記樹脂成分100重量部に対する前記加硫促進剤の添加量は、0.1〜20重量部の範囲であることが好ましい。前記加硫促進剤を使用することにより、加硫を効率よく進行させることができる。
前記加硫促進剤の添加量は、0.1〜10重量部の範囲であれば好ましい。
また前記加硫剤を使用する場合には、加硫助剤を併用することができる。
前記加硫助剤としては、例えば、p−キノンジオキシム等のキノンジオキシム系加硫助剤、エチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート等のアクリル含有加硫助剤、
ジアリルフタレート、トリアリルイソシアヌレート等のアリル含有加硫助剤、マレイミド含有加硫助剤、
ジビニルベンゼン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、亜鉛華が挙げらる。
前記樹脂成分100重量部に対する前記加硫助剤の添加量は、1〜50重量部の範囲であることが好ましい。前記加硫助剤を使用することにより、加硫を効率よく進行させることができる。
次に本発明に係る熱膨張性耐火樹脂組成物は、無機充填材を含むことができる。
前記無機充填材としては、例えば、アルミナ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化鉄、酸化錫、酸化アンチモン、フェライト類などの金属酸化物、
水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、ハイドロタルサイトなどの含水無機物、 塩基性炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、炭酸ストロンチウム、炭酸バリウムなどの金属炭酸塩、
硫酸カルシウム、石膏繊維、ケイ酸カルシウムなどのカルシウム塩、
シリカ、珪藻土、ドーソナイト、硫酸バリウム、タルク、クレー、マイカ、モンモリロナイト、ベントナイト、活性白土、セピオライト、イモゴライト、セリサイト、ガラス繊維、ガラスビーズ、シリカ系バルン、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ケイ素、カーボンブラック、グラファイト、炭素繊維、炭素バルン、木炭粉末、各種金属粉、チタン酸カリウム、硫酸マグネシウム、チタン酸ジルコン酸鉛、アルミニウムボレート、硫化モリブデン、炭化ケイ素、ステンレス繊維、各種磁性粉、スラグ繊維、フライアッシュなどが挙げられる。
本発明に使用する無機充填材は、金属酸化物、含水無機物、金属炭酸塩が好ましい。
前記含水無機物は、加熱時の脱水反応によって水が生成し、この水によって吸熱が生じ温度上昇が低減されて高い耐熱性が得られる点、及び、加熱残渣として酸化物が残存し、これが骨材となって働くことで、耐火性樹脂組成物を膨張、炭化させて得られる発泡耐火物の強度が向上する点から好ましい。
前記含水無機物のうち、水酸化マグネシウムと水酸化アルミニウムは、脱水効果を発揮する温度領域が異なるため、両者を併用することによって脱水効果を発揮する温度領域が広がり、より効果的な温度上昇の抑制効果が得られるので、水酸化マグネシウムと水酸化アルミニウムとを併用することが好ましい。
前記金属炭酸塩は、加熱残渣として酸化物が残存し、これが骨材となって働くことで、耐火性樹脂組成物を膨張、炭化させて得られる発泡耐火物の強度が向上する点から好ましい。
前記無機充填剤は、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。前記無機充填剤は、前記含水無機物と金属炭酸塩とが併用されることが好ましい。前記含水無機物と金属炭酸塩は、骨材的な働きをするところから、燃焼残渣の強度向上や熱容量の増大に寄与するものと考えられる。
前記無機充填剤の平均粒径は、0.5〜100μmが好ましく、1〜50μmがより好ましい。無機充填剤の平均粒径が小さいと、無機充填剤の凝集が生じて耐火性樹脂組成物中に均一に分散させることが難しくなる。無機充填剤の平均粒径が大きいと、耐火性樹脂組成物の機械的強度が低下する。
なお、前記無機充填剤は、粒径の大きいものと粒径の小さいものを組み合わせて用いられることが好ましく、組み合わせて用いられることによって、熱膨張性耐火樹脂組成物の機械的強度を維持したまま、無機充填剤を熱膨張性耐火樹脂組成物中に高濃度に含有させることができる。
前記無機充填剤の添加量は、少なくなると前記熱膨張性耐火樹脂組成物の流動性が向上する傾向がある。また多くなると前記熱膨張性耐火樹脂組成物の成形体の強度が向上する傾向がある。このため前記樹脂成分100重量部に対する前記無機充填材の添加量は、10〜300重量部の範囲であることが好ましく、50〜150重量部の範囲であればより好ましい。
また本発明に使用する熱膨張性耐火樹脂組成物には軟化剤を使用することができる。
前記軟化剤は、一般に熱可塑性樹脂成形体を製造する際に使用されている軟化剤であれば、特に限定されない。具体的には、例えば、ジ‐2‐エチルヘキシルフタレート(DOP)、ジブチルフタレート(DBP)、ジヘプチルフタレート(DHP)、ジイソデシルフタレート(DIDP)等のフタル酸エステル軟化剤、
ジ‐2‐エチルヘキシルアジペート(DOA)、ジイソブチルアジペート(DIBA)、ジブチルアジペート(DBA)等の脂肪酸エステル軟化剤、
エポキシ化大豆油等のエポキシ化エステル軟化剤、
アジピン酸エステル、アジピン酸ポリエステル等のポリエステル軟化剤、
トリ−2−エチルヘキシルトリメリテート(TOTM)、トリイソノニルトリメリテート(TINTM)等のトリメリット酸エステル軟化剤、
トリメチルホスフェート(TMP)、トリエチルホスフェート(TEP)等の燐酸エステル軟化剤、
鉱油等のプロセスオイルなどが挙げられる。
前記軟化剤は一種もしくは二種以上を使用することができる。
前記軟化剤の添加量は、少なくなると押出成形性が低下する傾向があり、多くなると得られた成形体が柔らかくなり過ぎる傾向がある。このため前記熱膨張性耐火樹脂組成物100重量部に対して、前記軟化剤の添加量は20〜200重量部の範囲である。
また本発明に使用する熱膨張性耐火樹脂組成物は燐酸エステル軟化剤を除くリン化合物を含有すると、押出成形性が低下する。このため燐酸エステル軟化剤を除くリン化合物を含有しないことが好ましい。なお、先に説明した軟化剤である燐酸エステル軟化剤を含有することができる。
押出成形性を阻害するリン化合物は次の通りである。
赤リン、
トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、キシレニルジフェニルホスフェート等の各種リン酸エステル、
リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸マグネシウム等のリン酸金属塩、
ポリリン酸アンモニウム類、
下記化学式で表される化合物等が挙げられる。
Figure 0006204118
上記化学式中、R及びRは、水素、炭素数1〜16の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、又は、炭素数6〜16のアリール基を表す。
は、水酸基、炭素数1〜16の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、炭素数1〜16の直鎖状若しくは分岐状のアルコキシル基、炭素数6〜16のアリール基、又は、炭素数6〜16のアリールオキシ基を表す。
前記化学式で表される化合物としては、例えば、メチルホスホン酸、メチルホスホン酸ジメチル、メチルホスホン酸ジエチル、エチルホスホン酸、プロピルホスホン酸、ブチルホスホン酸、2−メチルプロピルホスホン酸、t−ブチルホスホン酸、2,3−ジメチル−ブチルホスホン酸、オクチルホスホン酸、フェニルホスホン酸、ジオクチルフェニルホスホネート、ジメチルホスフィン酸、メチルエチルホスフィン酸、メチルプロピルホスフィン酸、ジエチルホスフィン酸、ジオクチルホスフィン酸、フェニルホスフィン酸、ジエチルフェニルホスフィン酸、ジフェニルホスフィン酸、ビス(4−メトキシフェニル)ホスフィン酸等が挙げられる。
ポリリン酸アンモニウム類としては、特に限定されず、例えば、ポリリン酸アンモニウム、メラミン変性ポリリン酸アンモニウム等が挙げられる。
本発明においては、これらの押出成形を阻害するリン化合物を使用するものではない。
また本発明に使用する前記熱膨張性耐火樹脂組成物には、その物性を損なわない範囲で、必要に応じて、一般に使用されている、リン化合物以外の熱安定剤、滑剤、加工助剤、酸化防止剤、帯電防止剤、顔料、架橋剤、架橋促進剤等が添加されてもよい。
前記熱安定剤としては、例えば、三塩基性硫酸鉛、三塩基性亜硫酸鉛、二塩基性亜リン酸鉛、ステアリン酸鉛、二塩基性ステアリン酸鉛等の鉛熱安定剤、
有機錫メルカプト、有機錫マレート、有機錫ラウレート、ジブチル錫マレート等の有機錫熱安定剤、
ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等の金属石鹸熱安定剤等が挙げられる。
前記熱安定剤は一種もしくは二種以上を使用することができる。
前記滑剤としては、例えば、ポリエチレン、パラフィン、モンタン酸等のワックス類、
各種エステルワックス類、
ステアリン酸、リシノール酸等の有機酸類、
ステアリルアルコール等の有機アルコール類、
ジメチルビスアミド等のアミド化合物類等が挙げられる。
前記滑剤は一種もしくは二種以上を使用することができる。
前記加工助剤としては、例えば、塩素化ポリエチレン、メチルメタクリレートーエチルアクリレート共重合体、高分子量のポリメチルメタクリレート等が挙げられる。
前記酸化防止剤としては、例えば、フェノール化合物等が挙げられる。
前記帯電防止剤としては、例えば、アミノ化合物等が挙げられる。
前記顔料としては、例えば、アゾ類、フタロシアニン類、スレン類、染料レーキ類等の有機顔料、酸化物類、クロム酸モリブデン類、カーボンブラック、硫化物・セレン化物類、フェロシアニン化物類などの無機顔料等が挙げられる。
前記架橋剤としては、例えば、硫黄等が挙げられる。また前記架橋促進剤としては、例えば、ジエチルジチオカルバミン酸テルル、N,N,N’,N’−テトラエチルチウラムジスルフィド、ジエチルジチオカルバミン酸ベンジル等が挙げられる。
[熱膨張性耐火樹脂組成物の具体例]
本発明に使用される熱膨張性耐火樹脂組成物の具体例は次の通りである。
(a)樹脂成分、熱膨張性黒鉛、ホウ素含有化合物、アンチモン含有化合物および加硫剤からなる樹脂組成物
(b)樹脂成分、熱膨張性黒鉛、ホウ素含有化合物、アンチモン含有化合物、加硫剤および無機充填材からなる樹脂組成物
(c)樹脂成分、熱膨張性黒鉛、ホウ素含有化合物、アンチモン含有化合物、加硫剤、無機充填材および軟化剤からなる樹脂組成物
(d)樹脂成分、熱膨張性黒鉛、ホウ素含有化合物、アンチモン含有化合物、加硫剤、無機充填材、軟化剤および発泡剤からなる樹脂組成物
(e)上記(a)〜(d)からなる群より選ばれる少なくとも一つの樹脂組成物に対し、熱安定剤、滑剤、加工助剤、発泡助剤、加硫促進剤、加硫助剤、酸化防止剤、帯電防止剤、顔料、架橋剤および架橋促進剤からなる群より選ばれる少なくとも一つを添加してなる樹脂組成物
本発明に使用する熱膨張性耐火樹脂組成物は、前記樹脂成分、熱膨張性黒鉛、ホウ素含有化合物、アンチモン含有化合物および加硫剤、ならびに、必要に応じて含有される他の添加剤を公知の混練装置を用いて溶融混練することにより得ることができる。
なお、混練装置としては、例えば、押出機、ニーダーミキサー、二本ロール、バンバリーミキサーなどが挙げられる。
また本発明に使用する熱膨張性耐火樹脂組成物は押出成形用に好ましく使用することができる。前記熱膨張性耐火樹脂組成物を使用して、常法に従い、一軸押出機、二軸押出機等の押出機で50〜80℃で溶融させて押出成形を行うことにより、熱膨張性耐火樹脂組成物層を含む構造の長尺の外壁用熱膨張性目地材を得ることができる。
前記長尺の外壁用熱膨張性目地材を用途に応じて適切な長さに切断することにより、本発明の外壁用熱膨張性目地材が得られる。
本発明の外壁用熱膨張性目地材としては、例えば、外壁の目地に使用されるものが挙げられる。前記外壁用熱膨張性目地材の用途としては、例えば、外壁と外壁との目地に挿入され、前記目地に設置されるシーリング材を支持するためのバックアップ材として使用する用途等を挙げることができる。
以下に図面を参照しつつ実施例により本発明を詳細に説明する。なお本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。
[参考例1〜9]
表1に示す配合の熱膨張性耐火樹脂組成物をニーダーに供給して溶融、混練してカレンダー成形によって厚みが2mmのシート状の熱膨張性耐火樹脂組成物を得た。
[性能比較試験]
1.膨張倍率の試験
得られたシート状の熱膨張性耐火樹脂組成物の厚みTを測定した。
次に、シート状の熱膨張性耐火樹脂組成物を電気炉にて600℃で30分間加熱し、燃焼後の残渣を得た。
この燃焼後の残渣の厚みTを測定し、下記式に基づいて膨張倍率を算出した。
膨張倍率(%)=100×発泡耐火層の厚みT/耐火性樹脂組成物の厚みT
結果を表1に示す。
2.燃焼後の残渣固さの試験
膨張倍率の測定で得られた燃焼後の残渣に微少圧縮試験機を用いて0.25cmの圧子を0.1cm/秒の速度にて押圧して燃焼後の残渣を圧縮させて破断点応力を測定した。
結果を表1に示す。
3.耐水性の試験
前記シート状の熱膨張性耐火樹脂組成物を常温で水に浸漬し、溶出物を肉眼で観測することができなかった場合を○、溶出物を肉眼で観測することができた場合を×とした。
結果を表1に示す。
4.成形性の試験
前記シート状の熱膨張性耐火樹脂組成物を押出成形機に供給し、常法に従い、一軸押出機、二軸押出機等の押出機で50〜80℃で溶融させて押出成形を実施した。
表1に示す配合の熱膨張性耐火樹脂組成物を作成し、それぞれの熱膨張性耐火樹脂組成物を一軸押出機(池貝機販社製、65mm押出機)に供給し、150tの圧力で押出成形を行うことにより、厚さ2mmおよび厚さ1mmのシート状成形物を1m/hrの速度で押出成形した。
前記シート状成形物の厚み精度について、厚み精度がプラスマイナス0.2mm以下の場合を○、プラスマイナス0.2mmを超えてプラスマイナス0.4mm以下の場合を△、プラスマイナス0.4mmを超えた場合を×とした。結果を併せて表1に示す。
参考例2,4,5,6〜8の場合では発泡剤および発泡助剤を使用した。前記発泡剤および発泡助剤を使用することにより、押出成形により得られるシート状成形物内部に気泡を包含させることができる。
気泡を含有するシート状成形物は密度が小さくて柔軟性に優れることから、下記の各実施例に使用する熱膨張性耐火樹脂組成物として参考例2,4,5,6〜8に示した各熱膨張性耐火樹脂組成物が優れる。特に樹脂成分としてEPDMとポリブタジエンとを併用したときに優れた性能を示す。
本発明に使用する熱膨張性耐火樹脂組成物を成形して得られる熱膨張性耐火樹脂組成物層の密度は、0.1〜0.8g/cmの範囲であるものであれば、柔軟性等に優れることから、さらに好ましい。
[比較参考例1〜2]
表1に示す配合の熱膨張性耐火樹脂組成物を作成し、参考例1〜8の場合と全く同様に実験を行った。
結果を表1に示す。
Figure 0006204118
[外壁用熱膨張性目地材100の構造]
図1は、実施例1に係る外壁用熱膨張性目地材100を説明するための模式断面図であり、実施例1に係る外壁用熱膨張性目地材100の長手方向に対する垂直面を基準とする断面形状を示したものである。
図2は、実施例1に係る外壁用熱膨張性目地材100を説明するための模式部分斜視図である。
また図3は、実施例1に係る外壁用熱膨張性目地材100と外壁の目地との関係を説明するための模式部分断面図である。
実施例1に係る外壁用熱膨張性目地材100は、円柱形状を有している。
実施例1に係る外壁用熱膨張性目地材100は、長手方向に対する垂直面を基準とする断面形状は円形である
実施例1に係る外壁用熱膨張性目地材100は、熱膨張性耐火樹脂組成物層からなる。
前記熱膨張性耐火樹脂組成物層は、表1の参考例2に示す配合比を有するEPDM含有熱膨張性耐火樹脂組成物により形成されている。これらの熱膨張性耐火樹脂組成物は軟化剤が含まれていることから柔軟性を有する。
また参考例2に示す発泡剤を使用することにより、前記熱膨張性耐火樹脂組成物層に微細な気泡を内部に含有させることもできる。
前記熱膨張性耐火樹脂組成物層の密度が0.3〜0.8g/cmの場合には前記熱膨張性耐火樹脂組成物層が柔軟性を有し、外壁用熱膨張性目地材の建材に対する密着性が向上する。
[外壁用熱膨張性目地材100の製造例]
表1に示した参考例2の場合と全く同様の熱膨張性耐火樹脂組成物を使用して押出成形を行った。
前記押出機および金型には樹脂組成物の付着が観察されなかった。
得られる長尺異型成形体を、前記長尺異型成形体の長手方向に対して垂直方向に切断することにより、実施例1に係る外壁用熱膨張性目地材100が得られる。この外壁用熱膨張性目地材100は全て外観に優れる。
[外壁用熱膨張性目地材100の応用]
図3に示す外壁の目地構造は、外壁1,1の目地2に前記外壁用熱膨張性目地材100を挿入し、前記外壁用熱膨張性目地材100、前記外壁1,1とにより囲まれる空間にシーリング材101を注入することにより得ることができる。
図3に示すように、前記外壁用熱膨張性目地材100は前記シーリング材101のバックアップ材として機能している。
前記外壁用熱膨張性目地材100は柔軟性を有することから、簡単に前記外壁1,1の目地2に挿入することができる。
図3に示す外壁用熱膨張性目地材100を備えた外壁1,1の目地2が火災等の熱にさらされた場合、前記熱膨張性耐火樹脂組成物層からなる外壁用熱膨張性目地材100は膨張する。この膨張により生じた膨張残渣が、前記外壁1,1の目地2を閉塞する。
この膨張残渣により、火災により生じた炎、煙等が前記外壁1,1の目地2を通って、火災の生じていない側に侵入することを遅延させることができる。
上述の通り、実施例1に係る外壁用熱膨張性目地材100を備えた外壁1,1の目地構造は耐火性に優れる。
[外壁用熱膨張性目地材110の構造]
実施例2に係る外壁用熱膨張性目地材110は、実施例1に係る外壁用熱膨張性目地材100の変形例である。
図4は実施例2に係る外壁用熱膨張性目地材110を説明するための模式断面図であり、実施例2に係る外壁用熱膨張性目地材110の長手方向に対する垂直面を基準とする断面形状を示したものである。
図5は実施例2に係る外壁用熱膨張性目地材110を説明するための模式部分斜視図である。
実施例1に係る外壁用熱膨張性目地材100は、その断面が円形の円柱構造であった。
これに対し、実施例2に係る外壁用熱膨張性目地材110は、長手方向に対する断面の形状が長方形の四角柱構造である。
それ以外は実施例2に係る外壁用熱膨張性目地材110は、実施例1に係る外壁用熱膨張性目地材100の場合と同様である。
[外壁用熱膨張性目地材110の製造例]
実施例2に係る外壁用熱膨張性目地材110の場合は、参考例2に記載の熱膨張性耐火樹脂組成物を使用して押出成形による成形を実施した。
実施例2の場合でも、押出成形により前記外壁用熱膨張性目地材110を製造することができる。
表2に示した通り、得られる外壁用熱膨張性目地材110は外観に優れる。
[外壁用熱膨張性目地材110の応用]
図6は、実施例2に係る外壁用熱膨張性目地材110と外壁の目地との関係を説明するための模式部分断面図である。
実施例2の場合は、四角柱の形状である二本の外壁用熱膨張性目地材110を組み合わせて外壁1,1の目地2に挿入した。実施例2の場合も、実施例1の場合と同様、簡単に施工することができ、耐火性にも優れる。
[外壁用熱膨張性目地材120の構造]
実施例3に係る外壁用熱膨張性目地材120は、実施例1に係る外壁用熱膨張性目地材100の変形例である。
図7は実施例3に係る外壁用熱膨張性目地材120を説明するための模式断面図であり、実施例3に係る外壁用熱膨張性目地材120の長手方向に対する垂直面を基準とする断面形状を示したものである。
図8は実施例3に係る外壁用熱膨張性目地材120を説明するための模式部分斜視図である。
実施例1に係る外壁用熱膨張性目地材100は、その断面が円形の円柱構造であった。
これに対し、実施例3に係る外壁用熱膨張性目地材120は、長手方向に対する断面の外周形状が直線と曲線とを含む柱状構造となっている。
それ以外は実施例3に係る外壁用熱膨張性目地材120は、実施例1に係る外壁用熱膨張性目地材100の場合と同様である。
[外壁用熱膨張性目地材120の製造例]
実施例1に係る外壁用熱膨張性目地材100の場合と同様、実施例3の場合でも押出成形により前記外壁用熱膨張性目地材120を製造することができる。
得られる外壁用熱膨張性目地材120は外観に優れる。
[外壁用熱膨張性目地材120の応用]
図9は、実施例3に係る外壁用熱膨張性目地材120と外壁の目地との関係を説明するための模式部分断面図である。
実施例3の場合は、平面を外側にし、曲面を内側にして外壁用熱膨張性目地材120を外壁1,1の目地2に挿入した。実施例3の場合も、実施例1の場合と同様、簡単に施工することができ、耐火性にも優れる。
[外壁用熱膨張性目地材130の構造]
実施例4に係る外壁用熱膨張性目地材130は、実施例2に係る外壁用熱膨張性目地材110の変形例である。
図10は実施例4に係る外壁用熱膨張性目地材130を説明するための模式断面図であり、実施例4に係る外壁用熱膨張性目地材130の長手方向に対する垂直面を基準とする断面形状を示したものである。
図11は実施例4に係る外壁用熱膨張性目地材130を説明するための模式部分斜視図である。
実施例2に係る外壁用熱膨張性目地材110は、その断面が長方形の四角柱構造であった。
これに対し、実施例4に係る外壁用熱膨張性目地材130は、長手方向に対する断面形状が長方形である四角柱構造である点は同じであるが、外壁1,1の目地2に挿入する際にU字状に折り曲げる点が異なっている。
それ以外は実施例3に係る外壁用熱膨張性目地材120は、実施例1に係る外壁用熱膨張性目地材100の場合と同様である。
[外壁用熱膨張性目地材130の製造例]
実施例2に係る外壁用熱膨張性目地材110の場合と同様、実施例4の場合でも押出成形により前記外壁用熱膨張性目地材140を製造することができる。
得られる外壁用熱膨張性目地材140は外観に優れる。
[外壁用熱膨張性目地材130の応用]
図12は、実施例4に係る外壁用熱膨張性目地材130と外壁の目地との関係を説明するための模式部分断面図である。
実施例4の場合は、四角柱を折り曲げた状態に変形して外壁用熱膨張性目地材120を外壁1,1の目地2に挿入した。実施例4の場合も、実施例2の場合と同様、簡単に施工することができ、耐火性にも優れる。
[外壁用熱膨張性目地材140の構造]
実施例5に係る外壁用熱膨張性目地材140は、実施例2に係る外壁用熱膨張性目地材110の変形例である。
図13は実施例5に係る外壁用熱膨張性目地材140を説明するための模式断面図であり、実施例5に係る外壁用熱膨張性目地材140の長手方向に対する垂直面を基準とする断面形状を示したものである。
図14は実施例5に係る外壁用熱膨張性目地材140を説明するための模式部分斜視図である。
実施例2に係る外壁用熱膨張性目地材110は、長手方向に対する垂直面を基準とする断面形状が長方形の柱状であった。
これに対し、実施例5に係る外壁用熱膨張性目地材140は、長手方向に対する垂直面を基準とする断面形状に溝部10,10を備えている点が異なる。
それ以外は実施例2の場合と同様である。
[外壁用熱膨張性目地材140の製造例]
実施例2に係る外壁用熱膨張性目地材110の場合と同様、表1に示した配合により、実施例5の場合でも押出成形により前記外壁用熱膨張性目地材140を製造することができる。
実施例5に係る外壁用熱膨張性目地材140は押出成形の際に発泡剤を使用していないことから、密度が1.0〜1.5g/cmの範囲である。
密度が1.0〜1.5g/cmの範囲でも溝部10,10を設けることにより使用時の気密性を発揮することができる。
得られる外壁用熱膨張性目地材140は外観に優れる。
[外壁用熱膨張性目地材140の応用]
図15は、実施例5に係る外壁用熱膨張性目地材140と外壁の目地との関係を説明するための模式部分断面図である。
実施例5の場合は、使用する外壁用熱膨張性目地材140に溝部10,10が形成されている。この溝部10,10の影響により、外壁1,1の目地2に前記外壁用熱膨張性目地材140を設置する際の抵抗が少なく、簡単に設置することができる。
また前記溝部10,10は排水溝としての役割も果たすため、外壁用熱膨張性目地材140に湿気が侵入した場合でも前記溝部10,10から外部へ湿気を排出することが可能となる。
また実施例5の場合も、実施例2の場合と同様、簡単に施工することができ、耐火性にも優れる。
[外壁用熱膨張性目地材150の構造]
実施例6に係る外壁用熱膨張性目地材150は、実施例3に係る外壁用熱膨張性目地材120の変形例である。
図16は実施例6に係る外壁用熱膨張性目地材150を説明するための模式断面図であり、実施例6に係る外壁用熱膨張性目地材150の長手方向に対する垂直面を基準とする断面形状を示したものである。
図17は実施例6に係る外壁用熱膨張性目地材150を説明するための模式部分斜視図である。
実施例3に係る外壁用熱膨張性目地材120は、長手方向に対する断面の外周形状が直線と曲線とを含む柱状構造となっていた。
これに対し、実施例6に係る外壁用熱膨張性目地材150は、溝部10,10を含む点が異なる。
それ以外は実施例3の場合と同様である。
前記断面形状の外周が曲線を含む場合には、前記曲線は外部に向かって突き出る曲線であることが好ましく、図17における左右方向を基準として、左右対称の形状であることがより好ましい。
[外壁用熱膨張性目地材150の製造例]
実施例3に係る外壁用熱膨張性目地材120の場合と同様、表1に示した配合により、実施例6の場合でも押出成形により前記外壁用熱膨張性目地材150を製造することができる。
得られる外壁用熱膨張性目地材150は外観に優れる。
[外壁用熱膨張性目地材150の応用]
図18は、実施例6に係る外壁用熱膨張性目地材140と外壁の目地との関係を説明するための模式部分断面図である。
実施例6に係る外壁用熱膨張性目地材150は曲線を含む断面外周を備える。
前記外壁用熱膨張性目地材150の断面外周に曲線が存在すると、前記外壁1,1の目地2に前記外壁用熱膨張性目地材150を挿入しやすくなる。
また前記外壁用熱膨張性目地材150は溝部10,10を含むから、実施例5の場合と同様、前記溝部10,10の影響により、外壁1,1の目地2に前記外壁用熱膨張性目地材150を設置する際の抵抗が少なく、簡単に設置することができる。
また前記溝部10,10は排水溝としての役割も果たすため、外壁用熱膨張性目地材150に湿気が侵入した場合でも前記溝部10,10から外部へ湿気を排出することが可能となる。
また実施例6の場合も、実施例3および5の場合と同様、簡単に施工することができ、耐火性にも優れる。
[外壁用熱膨張性目地材160の構造]
実施例7に係る外壁用熱膨張性目地材160は、実施例1に係る外壁用熱膨張性目地材100の変形例である。
図19は実施例7に係る外壁用熱膨張性目地材160を説明するための模式断面図であり、実施例7に係る外壁用熱膨張性目地材160の長手方向に対する垂直面を基準とする断面形状を示したものである。
図20は実施例7に係る外壁用熱膨張性目地材160を説明するための模式部分斜視図である。
実施例1に係る外壁用熱膨張性目地材100は、内部に空洞がない柱状構造となっていた。
これに対し、実施例7に係る外壁用熱膨張性目地材160は、中空部20を含む円筒構造となっている点が異なる。
それ以外は実施例1の場合と同様である。
長手方向に対する垂直面を基準とする前記外壁用熱膨張性目地材160の断面形状に含まれる中空部20の面積は、60〜95%であることが好ましく、70〜90%の範囲であることが好ましい。前記中空部の面積を大きくすることにより、同じ重量では外径を大きく確保することができ、幅広く目地を覆うことができることから耐火性に優れる。
[外壁用熱膨張性目地材160の製造例]
図21は、実施例7に係る外壁用熱膨張性目地材160と外壁の目地との関係を説明するための模式部分断面図である。
実施例1に係る外壁用熱膨張性目地材100の場合と同様、表1に示した配合により、実施例7の場合でも押出成形により前記外壁用熱膨張性目地材160を製造することができる。
得られる外壁用熱膨張性目地材160は外観に優れる。
[外壁用熱膨張性目地材160の応用]
実施例7に係る外壁用熱膨張性目地材160は、その内部に中空部20を備える。
前記外壁用熱膨張性目地材160の内部に中空部20が存在すると、前記外壁用熱膨張性目地材160を簡単に変形させることができるから前記外壁1,1の目地2に前記外壁用熱膨張性目地材150を挿入しやすくなる。
また実施例7の場合も、実施例1の場合と同様、簡単に施工することができ、耐火性にも優れる。
[外壁用熱膨張性目地材170の構造]
実施例8に係る外壁用熱膨張性目地材170は、実施例7に係る外壁用熱膨張性目地材160の変形例である。
図22は実施例8に係る外壁用熱膨張性目地材170を説明するための模式断面図であり、実施例8に係る外壁用熱膨張性目地材170の長手方向に対する垂直面を基準とする断面形状を示したものである。
図23は実施例8に係る外壁用熱膨張性目地材170を説明するための模式部分斜視図である。
実施例7に係る外壁用熱膨張性目地材160は、長手方向に対する垂直面を基準とする断面外周が円形の円筒構造となっていた。
これに対し、実施例8に係る外壁用熱膨張性目地材170は、中空部20に加えて、溝部10と円形の突起部30とを含む点が異なる。
それ以外は実施例7の場合と同様である。
[外壁用熱膨張性目地材170の製造例]
実施例7に係る外壁用熱膨張性目地材160の場合と同様、表1に示した配合により、実施例8の場合でも押出成形により前記外壁用熱膨張性目地材170を製造することができる。
得られる外壁用熱膨張性目地材170は外観に優れる。
[外壁用熱膨張性目地材170の応用]
図24は、実施例8に係る外壁用熱膨張性目地材170と外壁の目地との関係を説明するための模式部分断面図である。
実施例8に係る外壁用熱膨張性目地材170は、その内部に中空部20を備える。
前記外壁用熱膨張性目地材170の内部に中空部20が存在すると、前記外壁用熱膨張性目地材170を簡単に変形させることができるから前記外壁1,1の目地2に前記外壁用熱膨張性目地材170を挿入しやすくなる。
また前記外壁用熱膨張性目地材170は、外面が曲面の突起部30を含む。このため前記突起部30と前記外壁1,1の目地2との接触面積を小さくすることができることから、摩擦が少なく前記外壁1,1の目地2に前記外壁用熱膨張性目地材170を挿入しやすくなる。
また実施例7の場合も、実施例1の場合と同様、簡単に施工することができ、耐火性にも優れる。
実施例9に係る外壁用熱膨張性目地材161は、実施例7に係る外壁用熱膨張性目地材161の変形例である。
実施例7の場合と全く同様にして、円筒形状の実施例9に係る外壁用熱膨張性目地材161を得た。
前記外壁用熱膨張性目地材161は、比重が0.55g/cmであり、前記外壁用熱膨張性目地材161の長手方向に対する垂直面による断面形状の直径は13.5mmであり、中空部の直径は10mmであった。
取り扱い性と耐火性の両面を損なうことなく保つために、本発明に使用する外壁用熱膨張性目地材は、比重が0.2〜0.8g/cmの範囲であることが好ましく、0.3〜0.7g/cmの範囲であればより好ましい。
前記外壁用熱膨張性目地材161を使用して、図21に示される耐火目地構造と全く同様の耐火目地構造を作成し、ISO834の条件に従い、耐火試験を実施した。実験に使用した耐火目地構造の目地幅は11mmであった。
試験開始後、非加熱面側の温度が140℃に到達するまでの時間は、100分であった。
[比較参考例1]
比較参考例1に係る外壁用熱膨張性目地材162は、実施例9に係る外壁用熱膨張性目地材161の変形例であり、前記外壁用熱膨張性目地材161と同様の円筒形状となっている。
実施例9に係る外壁用熱膨張性目地材161と全く同じ材料を使用して、比較参考例1に係る外壁用熱膨張性目地材162を製造した。
前記外壁用熱膨張性目地材162の長手方向に対する垂直面による断面形状の直径は11.5mmであり、中空部の直径は7mmであった。
実施例9の場合と全く同様の耐火試験を実施したところ、試験開始後、非加熱面側の温度が140℃に到達するまでの時間は、92分であった。
実施例9の場合と比較参考例1の場合の比較から、同じ材料により得られる筒状の外壁用熱膨張性目地材は、単位長さ当たりの重量が同じものについては、最大径が大きいものほど耐火性能に優れることが判明した。
実施例7の場合と同様に、表1の参考例9に記載した配合の樹脂組成物を使用して、円筒構造の外壁用熱膨張性目地材を製造した。
実施例11に係る外壁用熱膨張性目地材の外径は直径11.5mmであり、中空部の内径は直径が7.0mmであった。
実施例9の場合と同様、ISO834の条件に従い、耐火試験を実施した。
試験開始後、非加熱面側の温度が140℃に到達するまでの時間は、94分であった。
結果を表2に示す。
実施例7の場合と同様に、表1の参考例9に記載した配合の樹脂組成物を使用して、円筒構造の外壁用熱膨張性目地材を製造した。
実施例11に係る外壁用熱膨張性目地材の外径は直径13.5mmであり、中空部の内径は直径が9.9mmであった。
実施例9の場合と同様、ISO834の条件に従い、耐火試験を実施した。
試験開始後、非加熱面側の温度が140℃に到達するまでの時間は、100分であった。
結果を表2に示す。
実施例7の場合と同様に、表1の参考例9に記載した配合の樹脂組成物を使用して、円筒構造の外壁用熱膨張性目地材を製造した。
実施例12に係る外壁用熱膨張性目地材の外径は直径18mmであり、中空部の内径は直径が15.5mmであった。
実施例9の場合と同様、ISO834の条件に従い、耐火試験を実施した。
試験開始後、非加熱面側の温度が140℃に到達するまでの時間は、101分であった。
結果を表2に示す。
実施例7の場合と同様に、表1の参考例9に記載した配合の樹脂組成物を使用して、円筒構造の外壁用熱膨張性目地材を製造した。
実施例13に係る外壁用熱膨張性目地材の外径は直径11.5mmであり、中空部の内径は直径が5.0mmであった。
実施例9の場合と同様、ISO834の条件に従い、耐火試験を実施した。
試験開始後、非加熱面側の温度が140℃に到達するまでの時間は、103分であった。
結果を表2に示す。
実施例7の場合と同様に、表1の参考例9に記載した配合の樹脂組成物を使用して、円筒構造の外壁用熱膨張性目地材を製造した。
実施例14に係る外壁用熱膨張性目地材の外径は直径14mmであり、中空部の内径は直径が9.5mmであった。
実施例9の場合と同様、ISO834の条件に従い、耐火試験を実施した。
試験開始後、非加熱面側の温度が140℃に到達するまでの時間は、108分であった。
結果を表2に示す。
Figure 0006204118
本発明の場合、円筒構造の外壁用熱膨張性目地材は、同一重量であれば中空部が大きく外径が大きいほど、外壁の目地部に挿入した際に、外壁の目地部の中で大きな体積を閉塞させることができる。
このため、本発明の円筒構造の外壁用熱膨張性目地材のうち、任意に選ばれた第一の外壁用熱膨張性目地材に対し、同一重量の第二の外壁用熱膨張性目地材は、第一の界壁用熱膨張性目地材よりも耐火性能が向上する形状を特定することができる。
具体的に示すと次の通りである。
前記外壁用熱膨張性目地材の形状が、筒状であり、
前記外壁用熱膨張性目地材に含まれる第一の外壁用熱膨張性目地材の外径の半径をR
前記第一の外壁用熱膨張性目地材の中空部半径をR
前記第一の外壁用熱膨張性目地材の比重をdとし、
前記外壁用熱膨張性目地材に含まれる第二の外壁用熱膨張性目地材の外径の半径をR
前記第二の外壁用熱膨張性目地材の中空部半径をR
前記第二の外壁用熱膨張性目地材の比重をdとし、
前記第一の外壁用熱膨張性目地材と前記第二の外壁用熱膨張性目地材とが同一重量である場合に、
は、(R^2+(d/d)×(R^2−R^2))^(1/2)により表すことができる。
ここで「^2」は二乗を意味し、「^(1/2)」は平方根を意味する。
前記第一の外壁用熱膨張性目地材と比較して、耐火性能が優れる前記第二の外壁用熱膨張性目地材の中空部半径Rを算出することができる。
本発明に係る外壁用熱膨張性目地材は、外壁の目地の耐火性を容易に高めることができることに加え、耐水性に優れ、簡単に取り扱うことができることから、特に雨等の水分にさらされる外壁の目地の材料として広く活用することができる。
1 外壁
2 目地
10 溝部
20 中空部
30 突起部
40 バックアップ材
50 耐火材
101 シーリング材
100,110,120,130,140,150,160,170 外壁用熱膨張性目地材

Claims (11)

  1. 熱膨張性耐火樹脂組成物層を含む外壁用熱膨張性目地材であって、
    記熱膨張性耐火樹脂組成物層を形成する熱膨張性耐火樹脂組成物が、樹脂成分100重量部、熱膨張性黒鉛5〜200重量部、ホウ素含有化合物20〜200重量部、アンチモン含有化合物10〜70重量部および加硫剤0.1〜10重量部を含有し、
    前記樹脂成分が、EPDM、ポリブテンおよびポリブタジエンからなる群より選ばれる少なくとも一つからなり、
    前記熱膨張性耐火樹脂組成物がリン化合物を実質的に含有せず、
    前記熱膨張性耐火樹脂組成物を使用した押出成形により成形されてなる、外壁用熱膨張性目地材。
  2. 前記熱膨張性耐火樹脂組成物層の比重が、0.1〜0.8g/cmの範囲である、請求項1に記載の外壁用熱膨張性目地材。
  3. 前記熱膨張性耐火樹脂組成物層を形成する熱膨張性耐火樹脂組成物が、樹脂成分100重量部に対して、無機充填材を100〜300重量部の範囲で含む、請求項1または2に記載の外壁用熱膨張性目地材。
  4. 前記熱膨張性耐火樹脂組成物層を形成する熱膨張性耐火樹脂組成物が、樹脂成分100重量部に対して、熱膨張開始温度が30℃以上異なる二種以上の熱膨張性黒鉛を5〜200重量部の範囲で含む、請求項1〜3のいずれかに記載の外壁用熱膨張性目地材。
  5. 前記熱膨張性耐火樹脂組成物層を形成する熱膨張性耐火樹脂組成物が、樹脂成分100重量部に対して、軟化剤を20〜200重量部の範囲で含む、請求項1〜4のいずれかに記載の外壁用熱膨張性目地材。
  6. 前記熱膨張性耐火樹脂組成物層を形成する熱膨張性耐火樹脂組成物が、樹脂成分100重量部に対して、発泡剤を0.1〜20重量部の範囲で含む、請求項1〜5のいずれかに記載の外壁用熱膨張性目地材。
  7. 前記熱膨張性耐火樹脂組成物が、熱安定剤、滑剤、加工助剤、酸化防止剤、帯電防止剤、顔料、架橋剤および架橋促進剤からなる群より選ばれる少なくとも一つを含む、請求項1〜6のいずれかに記載の外壁用熱膨張性目地材。
  8. 長手方向に対する垂直面を基準とする前記外壁用熱膨張性目地材の断面形状の外周が、直線および曲線の少なくとも一方を含む、請求項1〜7のいずれかに記載の外壁用熱膨張性目地材。
  9. 長手方向に対する垂直面を基準とする前記外壁用熱膨張性目地材の断面形状が、溝部および中空部の少なくとも一つを含む、請求項1〜8のいずれかに記載の外壁用熱膨張性目地材。
  10. 前記外壁用熱膨張性目地材の用途が、外壁と外壁との目地に挿入され、前記目地に設置されるシーリング材を支持するためのバックアップ材である、請求項1〜9のいずれかに記載の外壁用熱膨張性目地材。
  11. 請求項1〜9のいずれかに記載の外壁用熱膨張性目地材の中空部半径の算出方法であって、
    前記外壁用熱膨張性目地材の形状が、筒状であり、
    前記外壁用熱膨張性目地材に含まれる第一の外壁用熱膨張性目地材の外径の半径をR
    前記第一の外壁用熱膨張性目地材の中空部半径をR
    前記第一の外壁用熱膨張性目地材の比重をdとし、
    前記外壁用熱膨張性目地材に含まれる第二の外壁用熱膨張性目地材の外径の半径をR
    前記第二の外壁用熱膨張性目地材の中空部半径をR
    前記第二の外壁用熱膨張性目地材の比重をdとし、
    前記第一の外壁用熱膨張性目地材と前記第二の外壁用熱膨張性目地材とが同一重量である場合に、
    が、(R^2+(d/d)×(R^2−R^2))^(1/2)により表される、
    前記第一の外壁用熱膨張性目地材と比較して、耐火性能が優れる前記第二の外壁用熱膨張性目地材の中空部半径Rの算出方法。
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