JP6204104B2 - 液体分析装置 - Google Patents

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Description

本発明は、水質等を分析する液体分析装置に関するものである。
この種の液体分析装置としては、特許文献1に示すように、分析対象となるサンプル液を一定量取得し、そのサンプル液に希釈液や反応液などの複数の分析用液を一定量ずつ加えて混合し、加熱などして反応させるといった一連の工程を行って最終液を生成し、その最終液の例えば吸光度を測定することによって、サンプル液中の例えばリンや窒素などの所定成分濃度を自動計測するものが知られている。
そして、前記一連の工程を行うために、このような液体分析装置においては、サンプル液や各分析用液を貯留したり反応させたりするための種々の計量管やセル等(以下、液貯留部材とも言う。)と、それら液貯留部材間に設けられてサンプル液や分析用液を流通させる液体移送管と、液貯留部材や液体移送管の圧力を変化させて、所望の液貯留部材にサンプル液や分析用液を送る圧力調整機構とが設けられている。
この圧力調整機構は、例えば、液貯留部材や液体移送管に接続された気体移送管と、この気体移送管の基端に接続されたポンプと、前記気体移送管や液体移送管に設けられた複数のバルブとからなるものであり、前記バルブを開閉制御することによって、所望の液貯留部材や液体移送管の圧力を正圧または負圧に変化させ、一の液貯留部材から他の液貯留部材にサンプル液や分析用液を送ることができるようにしてある。
特開2005−204578号公報
しかしながら、上述の構成では、配管漏れ、配管詰まり、バルブ不良、ポンプの劣化等により、液体の移送等に何らかの異常が発生しても、その原因を特定することが難しい。もちろん、種々のセンサを異常発生可能箇所にそれぞれ設ければ、異常原因の特定は可能であろうが、そうすると、部品や価格、組み立て工数の増大などが新たな問題として浮上する。
そこで本発明は、上記問題点を解決すべくなされたものであって、この種の液体分析装置において、極めて簡単な構成で、異常の発生原因を特定できるようにすることをその主たる課題とするものである。
すなわち本発明に係る液体分析装置は、サンプル液を複数の箇所に移送する一連の工程を経て該サンプル液を分析する液体分析装置において、前記サンプル液を移送するための圧力を発生するポンプと、一端が前記ポンプに接続された根元管部及び該根元管部の他端から分岐して前記各箇所に接続された複数の枝管部から構成された気体移送管と、前記根元管部内の圧力を測定する圧力センサと、前記箇所の内部圧力を前記気体移送管の圧力を制御することによって変化させ、前記サンプル液を液体移送管を通じて一の箇所から他の箇所へ移送する制御部と、前記一連の工程中の所定期間において、前記圧力センサが測定した圧力の時系列変化を示す実圧力データを記録する実圧力データ記録部と、前記圧力の基準となる時系列変化を示す基準圧力データを記憶している基準圧力データ記憶部と、前記実圧力データと基準圧力データとを比較可能に出力する比較出力部とを備えているものであることを特徴とするものである。
このような液体分析装置であれば、実圧力データと基準圧力データとを比較可能に出力するので、これらを比較するだけで実圧力データと基準圧力データとのずれから液体移送管や気体移送管等に生じた異常の発生原因を簡単に特定することができる。
具体的に、例えば、配管漏れ、配管詰まり、ポンプの劣化等は、ずれの生じている期間やずれの大きさ等から特定することができる。
さらに、実圧力データは、気体移送管の根元管部に設けられた圧力センサから得られるので、種々のセンサを異常発生可能箇所にそれぞれ設けることなく、極めて簡単な構成で異常の発生原因を特定することができる。
バルブの不具合により異常が発生している場合でも、極めて簡単な構成で異常の発生原因を特定するためには、前記液体移送管または前記気体移送管に設けられた1以上のバルブを更に具備し、前記制御部が、前記箇所の内部圧力を前記バルブの開閉制御によって変化させ、前記サンプル液を前記液体移送管を通じて一の箇所から他の箇所へ移送するものが好ましい。
具体的な実施態様としては、前記工程として、一定量のサンプル液を所定の箇所に移送するサンプル注入ステップと、一定量の分析用液を前記所定の箇所と同じまたは異なる箇所に移送する分析用液注入ステップと、前記一定量のサンプル液と一定量の分析用液とを前記所定の箇所と同じまたは異なる箇所に移送して混合する混合ステップとが少なくとも設定してあるもが挙げられる。
分析の自動化を図るためには、前記混合ステップによって混合したサンプル液と分析用液とが反応して生成される最終液を計測して、サンプル液の分析を行う分析部をさらに備えているものが好ましい。
異常の発生原因を自動で特定するためには、前記制御部が、前記各バルブを閉じた状態で前記ポンプによって所定の圧力を印加し、その後、各バルブを順次開閉する検査工程を行うものであって、前記検査工程中の実圧力データを出力する検査出力部をさらに備えているものが好ましい。
このように構成した本発明によれば、極めて簡単な構成で、異常の発生原因を特定できる。
第1実施形態の液体分析装置の全体構成を模式的に示す図。 同実施形態の制御装置の機能を示す機能ブロック図。 同実施形態の制御部により行われる一連の工程を説明するフローチャート。 同実施形態の正常時及び異常時における圧力計の出力値を示すグラフ。
以下に本発明に係る液体分析装置100の第1実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る液体分析装置100は、例えば下水等の水質を分析するために用いられるものであり、本実施形態では、サンプル液中の窒素濃度及びリン濃度を測定するものである。
より具体的に、この液体分析装置100は、図1に示すように、サンプル液計量機器1、希釈液計量機器2、窒素測定用試薬計量機器3、リン測定用試薬計量機器4、窒素測定セル5、リン測定セル6、及び圧力調整機構7を有する液送回路101と、情報処理装置102とを具備するものであり、液送回路101の所定の箇所には、液体を貯留したり反応させたりするための種々の貯留槽や計量管やセル等の液貯留部材が設けれられている。
なお、図1において、各箇所を接続する実線は、液体が流れる配管を示しており、点線は、気体が流れる配管を示している。
サンプル液計量機器1は、サンプル液を所定の濃度に希釈し、希釈後の希釈サンプル液を一定量計量するものである。
具体的にこのサンプル液計量機器1は、サンプル液が貯留されるサンプル貯留槽11と、サンプル貯留槽11から一定量のサンプル液が供給されるとともに、一定量の希釈液が供給される希釈セル12と、希釈セル12で所定の濃度に希釈された希釈サンプル液が供給されて、この希釈サンプル液を一定量計量するサンプル計量セル13と、サンプル貯留槽11、希釈セル12、サンプル計量セル13、窒素測定セル5、及びリン測定セル6の間に設けられて各種液体を移送させる液体移送管La1と、各液体移送管La1に設けられたバルブB1とを備えるものである。
なお、本実施形態のサンプル液計量機器1は、塩酸等の洗浄体を貯留する洗浄液貯留槽14と、校正液を貯留する校正液貯留槽15と、これらの貯留槽14、15及び希釈セル12の間に設けられた液体移送管La1とを更に備え、これらの洗浄液及び校正液を希釈セル12に供給できるように構成されている。
希釈液計量機器2は、本実施形態では、希釈液である純水を一定量計量するものであり、純水を貯留する純水貯留槽21と、純水貯留槽21から純水が供給されて、純水を一定量計量する純水計量セル22と、純水貯留槽21、純水計量セル22、及び希釈セル12の間に設けられて純水を移送する液体移送管La2と、各液体移送管La2に設けられたバルブB2とを備えるものである。
窒素測定用試薬計量機器3は、サンプル液中の窒素濃度を測定するために用いられる試薬を一定量計量するものであり、本実施形態では、水酸化ナトリウム、ペルオキソ二硫酸カリウム、及び塩酸をそれぞれ収容する試薬容器31と、各試薬を所定量計量する試薬計量管32と、計量時に一時的に各試薬を貯留する試薬貯留槽33と、各試薬計量管32及び窒素測定セル5の間に設けれて各試薬を移送する液体移送管La3と、液体移送管La3に設けられたバルブB3とを備えるものである。
リン測定用試薬計量機器4は、サンプル液中のリン濃度を測定するために用いられる試薬を一定量計量するものであり、本実施形態では、硫酸、ペルオキソ二硫酸カリウム、アスコルビン酸、及びモリブデン酸アンモニウムをそれぞれ収容する試薬容器41と、各試薬を所定量計量する試薬計量管42と、計量時に一時的に各試薬を貯留する試薬貯留槽43と、各試薬計量管42及びリン測定セル6の間に設けれて各試薬を移送する液体移送管La4と、液体移送管La4に設けられたバルブB4とを備えるものである。
なお、本実施形態では、ペルオキソ二硫酸カリウムを収容する試薬容器31、41と、試薬計量管32、42と、試薬貯留槽33、43とはそれぞれ窒素測定用試薬計量機器3及びリン測定用試薬計量機器4のいずれにも兼用して用いられるものである。
窒素測定セル5及びリン測定セル6は、希釈サンプル液及び試薬が供給されてこれらを混合し、種々の化学反応を起こして最終液を生成するものである。
なお、本実施形態では、各測定セル5、6内で計測された最終液は、廃液槽9に送られるように構成されている。
圧力調整機構7は、希釈セル12、各計量セル13、22、各試薬貯留槽33、43、及び各測定セル5、6の内部圧力を正圧又は負圧に調整して、各種液体を一の箇所から他の箇所へ移送するものである。
本実施形態では、前記一の箇所としては、各貯留槽11、14、15、21と、希釈セル12と、各計量セル13、22と、各試薬容器31、41と、各試薬貯留槽33、43と、各測定セル5、6が挙げられ、前記他の箇所としては、希釈セル12と、各計量セル13、22と、各試薬貯留槽33、43と、各測定セル5、6と、廃液槽9が挙げられる。
具体的に圧力調整機構7は、各種液体を移送するための圧力を発生するポンプPと、このポンプPに接続された気体移送管Lbと、気体移送管Lbに設けられた複数のバルブB5とを備えるものである。
前記気体移送管Lbは、一端にポンプPが接続された根元管部Lb1と、根元管部Lb1の他端に分岐点を介して流体的に接続された複数の枝管部Lb2とから構成されている。より詳細には、根元管部Lb1は、前記分岐点のうち最もポンプP側に位置する分岐点とポンプPとを接続している。各枝管部Lb2の先端は、それぞれ希釈セル12、各計量セル13、22、各試薬貯留槽33、43、各測定セル5、6、廃液槽9に接続されている。また、各分岐点には、複数のバルブB5が設けられている。
本実施形態の根元管部Lb1には、複数のバルブB51が設けられており、該バルブB51が切り替わることで、ポンプPが空気を圧送する状態とポンプPが空気を吸引する状態とに切り替わり、気体移送管Lbに正圧又は負圧を印加するように構成されている。なお、本実施形態では、気体移送管Lb内を大気圧にできるようにも構成されている。
このように構成された圧力調整機構7が、前記液送回路101の所定箇所、すなわち、希釈セル12、各計量セル13、22、及び各試薬貯留槽33、43の内部圧力を正圧又は負圧に調整することで、各種液体の計量が行われ、一定量の各種液体を一の箇所から他の箇所へ供給可能な状態になる。
なお、各種液体を計量する方式は、本実施形態では、下記の2通りであり、希釈セル12、サンプル計量セル13及び純水計量セル22は、下記の第1方式を用いており、試薬計量管32、42は、下記の第2方式を用いている。
以下に、図1を参照して、第1方式及び第2方式について説明する。なお、以下では、説明の理解容易のため、液体移送管La1、La2、La3、La4を区別しない場合は、液体移送管Laと記載する。
<第1方式>
第1方式を用いる希釈セル12、サンプル計量セル13及び純水計量セル22は、セル内が密閉されており、上面から内部空間に気体移送管Lb及び液体移送管Laが差し込まれるとともに、下面には、当該セルと別の箇所とを連通する液体移送管Laが設けられている。上面から差し込まれた液体移送管Laの下端部は、気体移送管Lbの下端部よりも下方に位置している。
この構成において、上面に設けられた液体移送管Laからセル内に液体が供給され、液面が上面に設けられた液体移送管Laの下端部より上方に位置した状態で液体の供給を止める。続いて、圧力調整機構7が気体移送管Lbを介してセルに正圧を印加し、セル内の液面を上面に設けられた液体移送管Laの下端部まで下げる。この状態で、セルには、所定量の液体、つまり、セルの底面から上面に設けられた液体移送管Laの下端部までの液体が貯留される。この貯留された液体を下面に設けられた液体移送管Laから別の箇所へ移送することで、一定量の液体を供給することが可能となる。
なお、前記所定量は、上面に設けられた液体移送管Laの下端部の位置に応じて設定されている。
<第2方式>
第2方式を用いる試薬計量管32、42は、一端が試薬容器31、41に差し込まれるとともに、他端が試薬貯留槽33、43内に差し込まれており、試薬容器31、41と試薬貯留槽33、43との間にバルブB31、B41が取り付けられている。なお、本実施形態では、このバルブB31、B41は例えば三方電磁弁である。
この構成において、試薬計量管32、42が試薬容器31、41と試薬貯留槽33、43と連通するようにバルブB31、B41を開いた状態で、圧力調整機構7が気体移送管Lbを介して試薬貯蓄槽33、43に負圧を印加して、試薬容器31、41から試薬貯留槽33、43へ試薬を移送させる。このとき、試薬は試薬計量管32、42から溢れるように試薬貯留槽33、43内に流入する。この状態で、バルブB31、B41を閉じると、試薬計量管32、42内には、バルブB31、B41と試薬計量管32、42の上端部との間に一定量の試薬が残留する。つまり、この残留した試薬は所定量となり、この試薬をバルブB31、B41を切り替えることにより測定セル5、6へ移送することで、一定量の試薬を供給することが可能となる。
なお、前記所定量は、試薬計量管32、42の長さに応じて設定されている。
しかして、本実施形態の圧力調整機構7は、気体移送管Lbの根元管部Lb1に圧力センサ71が設けられており、この圧力センサ71は、ポンプPから圧送された直後の空気又はポンプPへ吸引される直前の空気により気体移送管Lbの根元管部Lb1に生じる内圧を測定するものである。
続いて、情報処理装置102について説明する。
なお、以下では、理解容易のため、バルブB1、B2、B3、B31、B4、B41、B5、B51を区別しない場合は、バルブBと記載する。
情報処理装置102は、CPU、内部メモリ、I/Oバッファ回路、ADコンバータ等を有した所謂コンピュータ回路であり、内部メモリの所定領域に格納したプログラムに従って動作することで情報処理を行い、図2に示すように、後述する制御部81、分析部82、実圧力データ記録部83、基準圧力データ記憶部84、比較出力部85としての機能を発揮するものである。
以下、各部について説明する。
制御部81は、ポンプPを制御するとともに、気体移送管Lb及び液体移送管Laに設けられた各バルブBの開閉制御することにより各箇所の内部圧力を変化させ、液体移送管Laを通じて一の箇所から他の箇所へ各種液体を移送するものである。
本実施形態の制御部81は、サンプル液及び該サンプル液を分析するために用いられる分析用液(希釈液、試薬等)を複数の箇所に移送する一連の工程を制御する。
一連の工程とは、本実施形態では、図3に示すように、一定量のサンプル液を希釈セル12に移送するサンプル注入ステップと、一定量の希釈液を希釈セル12に移送する希釈液注入ステップと、希釈セル12で希釈された希釈サンプル液をサンプル計量セル13に移送する計量ステップと、一定量の希釈サンプル液及び一定量の試薬を窒素測定セル5又はリン測定セル6に移送して混合する混合ステップと、一定量の試薬を窒素測定セル5又はリン測定セル6に移送して混合ステップによって生成された混合液と化学反応を起こさせる化学反応ステップと、後述の分析部82が化学反応ステップによって生成した最終液を分析した後、最終液を廃液槽9へ移送する廃液ステップとである。
分析部82は、加熱器、紫外線照射器、光源、光検出器等を具備した処理機構(図示しない)に処理信号を送信して、前記混合液を加水分解、加熱、及び紫外線照射するとともに、前記最終液に含まれる窒素量及びリン量を計測して、サンプル液の分析を行うものである。
より具体的には、本実施形態の分析部82は、例えば吸光度測定法を用いてサンプル液を分析するものであり、光源から測定セル5、6へ光を照射して光検出器で検出される透過光の光検出信号を受信し、その光検出信号に基づいて最終液に含まれる窒素濃度及びリン濃度を算出するように構成されている。
実圧力データ記録部83は、圧力センサ71からの信号を受信して、前述した一連の工程中の所定期間において、圧力センサ71で検出された根元管部Lb1における内部圧力の時系列変化を示す実圧力データを所定の内部メモリに記録するものである。本実施形態では、分析を開始した時から全工程を終了した時までの実圧力データを連続して記録するように構成されている。
基準圧力データ記憶部84は、根元管部Lb1の圧力の基準となる時系列データを示す基準圧力データを記憶しているものであり、本実施形態では、前述した一連の工程を複数回繰り返し行った期間の基準圧力データを記憶しているものである。
なお、基準圧力データは、正常状態の装置が一連の工程を行った際に圧力センサ71により取得された過去のものであっても良い。
比較出力部85は、前記実圧力データ記録部83及び前記基準圧力データ記憶部84からの信号を受信して、実圧力データと基準圧力データとを比較可能に出力するものであり、本実施形態では、例えば、実圧力データ及び基準圧力データを例えば同一のディスプレイ上で画面を切り替えることで比較可能に出力するように構成されている。
なお、比較出力部85が、ディスプレイ等に実圧力データ及び基準圧力データを同時に表示するように構成されていても良い。
より詳細には、比較出力部85は、図4に示すように、基準圧力データ及び実圧力データを横軸が測定時間を示し、縦軸が圧力値を示す同一のグラフ上に表示させるものである。
本実施形態では、前記グラフ上に表示される基準圧力データと実圧力データとは、表示形態が異なるように設定されており、本実施形態では、基準圧力データを破線で表示し、実圧力データを実線で表示するように設定されている。
なお、図4に示すグラフにおいて、測定範囲Aはサンプル注入ステップ及び希釈液注入ステップでの圧力変化を示し、測定範囲Bは計量ステップでの圧力変化を示し、測定範囲Cは混合ステップから分析終了時までの圧力変化を示し、測定範囲Dは廃液ステップでの圧力変化を示している。
図4の領域a及び領域bに示すように、サンプル液を移送するための液体移送管Laが抜けている場合、この液体移送管Laが用いられるサンプル注入ステップ及び希釈液注入ステップにおいて、正常時を示す基準圧力データと実圧力データとにずれが生じていることが分かる。
このように構成された本実施形態に係る液体分析装置100によれば、比較出力部85が、実圧力データとその基準圧力データとを比較可能に出力するので、実圧力データと基準圧力データとのずれから液体分析装置100の異常により影響を受けている工程を簡単に特定することができる。また、上述した構成により、各工程毎に、それぞれの工程で用いられる液体移送管La、気体移送管Lb、及びバルブB等の異常を確認することができる。さらに、液送回路101において、予め定められた液体移送管La、気体移送管Lb、及びバルブB等からなるユニット毎に異常を確認することもできる。
また、装置の異常により全て又はほぼ全ての工程が影響を受けている場合は、ポンプPの劣化が原因であると推定することで、ポンプPの劣化を簡単に気づくこともできる。
さらに、各工程において、圧力調整機構7によりセル内の圧力を調整しながら、各バルブBの開閉状態の切り替えることで、一の箇所から他の箇所に各種液体を容易に移送することができる。
また、制御部81及び分析部82を有しているので、サンプル液を希釈セル12に注入して分析を開始してから、サンプル液に含まれる対象成分の濃度を求めて、分析終了後に最終液を廃液するまでの工程を自動化することができる。
次に、第2実施形態について説明する。
第2実施形態の液体分析装置は、制御部が、各バルブを閉じた状態でポンプによって所定の圧力を印加し、その後、各バルブを順次開閉する検査工程を行うものであって、前記検査工程中の実圧力データを出力する検査出力部を更に備えている。
より詳細には、制御部は、前記検査工程において、液送回路の全てのバルブを閉じた状態においてポンプを用いて気体移送管に所定の圧力を印加し、その後、予め定めた複数のバルブを、所定の順番で開閉制御するものである。
予め定めた複数のバルブは、本実施形態では、各バルブが直列に接続された直列バルブ群及び各バルブが並列に接続され並列バルブ群である。
前記直列バルブ群に対しては、制御部は、ポンプに近いバルブから遠いバルブに向かって順次閉状態から開状態に切り替えていくように設定されている。
前記並列バルブ群に対しては、制御部は、所定の順番で順次閉状態から開状態に切り替えていくように設定されている。なお、並列バルブ群のうち1つのみが開状態となるように、各バルブを順次開閉制御しても良い。
検査出力部は、検査工程の実圧力データ及び検査工程の基準圧力データを例えば、ディスプレイ等に比較可能に表示するように構成されている。
より具体的には、前記第1実施形態の比較出力部と同様、検査出力部は、同一のグラフ上に実圧力データ及び基準圧力データを表示するように構成されている。
上述した構成により、検査工程中の実圧力データと基準圧力データとを比較することにより、各バルブ及び各バルブに接続されている液体移送管や気体移送管それぞれに対して異常が発生していないかを確認することができ、異常の発生原因をより確実に特定することができる。
その他の実施形態について説明する。
例えば、前記実施形態では、比較出力部が、実圧力データ及び基準圧力データを同一のグラフ上に表示するものであったが、例えば、ディスプレイ上に数値で表示するものや、プリンターによって紙面に出力するものや、別のパソコン等に送信するものであっても良い。
実圧力データ記憶部は、所定の内部メモリに記憶した実圧力データを、液体分析装置に着脱可能に設けられた例えばSDカード、USBメモリ等の外部メモリに保存して、この保存データをユーザ又は管理者が任意の場所でディスプレイ等に表示して確認するようにしてもよい。
また、基準圧力データ記憶部は、前記実施形態では、一連の工程を複数回行った際の基準圧力データを記憶しているものであったが、サンプル注入ステップから廃液ステップまでの基準圧力データを1サイクルの基準単位データとして記憶しているものであっても良い。
さらに、基準圧力データ記憶部は、圧力センサからの信号を受信して、圧力センサで検出された根元管部の内部圧力を予め定められた期間遡って記憶しているものであっても良い。
また、比較出力部により比較可能に出力された実圧力データ及び基準圧力データに基づいて、実圧力データと基準圧力データとの圧力値が所定の値以上の差を有するときに、異常と判断し、例えば、ディスプレイ上に異常告知マークを表示させる異常判断部としての機能を情報処理装置に更に具備させても良い。
また、複数のボタンを具備し、各ボタンを選択することによりディスプレイ上のグラフを切り替えることで、各ボタンに応じて定められたユニット毎に異常を確認できるように構成されていても良い。
サンプル液に含まれる分析対象としては、前記実施形態では、窒素及びリンであったが、その他の成分を分析対象としても良い。
また、圧力調整機構は、空気以外の気体を圧送又は吸引することで、各種液体を移送させるものであっても良い。
その他、本発明は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
100 ・・・液体分析装置
7 ・・・圧力調整機構
La ・・・液体移送管
Lb ・・・気体移送管
B ・・・バルブ
12 ・・・希釈セル
13 ・・・サンプル計量セル
71 ・・・圧力センサ
P ・・・ポンプ
81 ・・・制御部
82 ・・・分析部
83 ・・・実圧力データ記録部
84 ・・・基準圧力データ記憶部
85 ・・・比較出力部

Claims (5)

  1. サンプル液を内部空間を有する複数の箇所に移送する一連の工程を経て該サンプル液を分析する液体分析装置において、
    前記サンプル液を移送するための圧力を発生するポンプと、
    一端が前記ポンプに接続された根元管部及び該根元管部の他端から分岐して前記各箇所のうち少なくとも一部に接続された複数の枝管部から構成された気体移送管と、
    複数の前記箇所間を接続する液体移送管と、
    前記液体移送管及び前記気体移送管に設けられた1以上のバルブと、
    前記根元管部内の圧力を測定する圧力センサと、
    前記バルブの開閉制御と、前記ポンプによる前記気体移送管の圧力制御によって前記箇所の内部圧力を変化させ、前記サンプル液を前記液体移送管を通じて一の箇所から他の箇所へ移送する制御部と、
    前記一連の工程中の所定期間において、前記圧力センサが測定した圧力の時系列変化を示す実圧力データを記録する実圧力データ記録部と、
    前記圧力の基準となる時系列変化を示す基準圧力データを記憶している基準圧力データ記憶部と、
    異常の発生原因を特定するために前記実圧力データと基準圧力データとを比較可能に出力する比較出力部とを備えていることを特徴とする液体分析装置。
  2. 前記工程が、一定量のサンプル液を所定の箇所に移送するサンプル注入ステップと、一定量の分析用液を前記所定の箇所と同じまたは異なる箇所に移送する分析用液注入ステップと、前記一定量のサンプル液と一定量の分析用液とを前記所定の箇所と同じまたは異なる箇所に移送して混合する混合ステップとを少なくとも含み、
    前記制御部に前記サンプル注入ステップ、前記分析用液注入ステップ、及び、前記混合ステップを実行するように設定してある請求項1記載の分析装置。
  3. 前記混合ステップによって混合したサンプル液と分析用液とが反応して生成される最終液を計測して、サンプル液の分析を行う分析部をさらに備えている請求項2記載の分析装置。
  4. 前記制御部が、前記各バルブを閉じた状態で前記ポンプによって所定の圧力を印加し、その後、前記各バルブを順次開閉する検査工程を行うものであって、
    前記検査工程中の実圧力データを出力する検査出力部をさらに備えている請求項1乃至3のうち何れか一項に記載の分析装置。
  5. サンプル液を内部空間を有する複数の箇所に移送する一連の工程を経て該サンプル液を分析する液体分析装置の異常特定方法であり、前記液体分析装置が、前記サンプル液を移送するための圧力を発生するポンプと、一端が前記ポンプに接続された根元管部及び該根元管部の他端から分岐して前記各箇所のうち少なくとも一部に接続された複数の枝管部から構成された気体移送管と、複数の前記箇所間を接続する液体移送管と、前記液体移送管及び前記気体移送管に設けられた1以上のバルブと、前記根元管部内の圧力を測定する圧力センサと、を備えたものであって、
    前記異常特定方法が、
    前記バルブの開閉制御と、前記ポンプによる前記気体移送管の圧力の制御によって前記箇所の内部圧力を変化させ、前記サンプル液を前記液体移送管を通じて一の箇所から他の箇所へ移送する制御ステップと、
    前記一連の工程中の所定期間において、前記圧力センサが測定した圧力の時系列変化を示す実圧力データを記録する実圧力データ記録ステップと、
    前記圧力の基準となる時系列変化を示す基準圧力データを設定する基準圧力データ設定ステップと、
    異常の発生原因を特定するために前記実圧力データと基準圧力データとを比較可能に出力する比較出力ステップとを備えていることを特徴とする液体分析装置の異常特定方法。
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