JP6203250B2 - 吸湿層を有する太陽電池用バックシート及びそれを用いた太陽電池 - Google Patents

吸湿層を有する太陽電池用バックシート及びそれを用いた太陽電池 Download PDF

Info

Publication number
JP6203250B2
JP6203250B2 JP2015508217A JP2015508217A JP6203250B2 JP 6203250 B2 JP6203250 B2 JP 6203250B2 JP 2015508217 A JP2015508217 A JP 2015508217A JP 2015508217 A JP2015508217 A JP 2015508217A JP 6203250 B2 JP6203250 B2 JP 6203250B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solar cell
layer
skin layer
outer skin
hygroscopic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015508217A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2014156494A1 (ja
Inventor
祥之 中里
祥之 中里
厚地 善行
善行 厚地
暁 寺田
暁 寺田
海里 山▲崎▼
海里 山▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyodo Printing Co Ltd
Original Assignee
Kyodo Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyodo Printing Co Ltd filed Critical Kyodo Printing Co Ltd
Publication of JPWO2014156494A1 publication Critical patent/JPWO2014156494A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6203250B2 publication Critical patent/JP6203250B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B27/00Layered products comprising a layer of synthetic resin
    • B32B27/32Layered products comprising a layer of synthetic resin comprising polyolefins
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B15/00Layered products comprising a layer of metal
    • B32B15/04Layered products comprising a layer of metal comprising metal as the main or only constituent of a layer, which is next to another layer of the same or of a different material
    • B32B15/08Layered products comprising a layer of metal comprising metal as the main or only constituent of a layer, which is next to another layer of the same or of a different material of synthetic resin
    • B32B15/085Layered products comprising a layer of metal comprising metal as the main or only constituent of a layer, which is next to another layer of the same or of a different material of synthetic resin comprising polyolefins
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B15/00Layered products comprising a layer of metal
    • B32B15/20Layered products comprising a layer of metal comprising aluminium or copper
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L31/00Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L31/04Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof adapted as photovoltaic [PV] conversion devices
    • H01L31/042PV modules or arrays of single PV cells
    • H01L31/048Encapsulation of modules
    • H01L31/049Protective back sheets
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B2323/00Polyalkenes
    • B32B2323/10Polypropylene
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

本発明は、吸湿層を有する太陽電池用バックシートに関し、より詳しくは内側スキン層、吸湿層、外側スキン層、及びバリア層をこの順で含む太陽電池用バックシートに関する。さらに、本発明は、この太陽電池用バックシートを用いた太陽電池に関する。
太陽電池はクリーンなエネルギー源として注目されており、太陽電池の普及への取り組みが全世界的に行われている。普及の促進には低コストでの供給に加え、経済的にバランスする長期の耐久性が要求される。また、太陽電池は、家屋の外壁、屋上、屋根などに設置されることが多いため、屋外の極めて厳しい自然環境の中で、高い技術水準の品質対応が求められている。
しかし、太陽電池素子の発電セル部及び導線部は水分によって劣化するため、発電効率が経時で低下してしまうという問題が知られている。そこで、従来より太陽電池モジュールは、発電セル及び導線部に水分が触れないように様々な検討がされている。例えば、特許文献1には、太陽電池素子、防湿フィルム、及び太陽電池素子と防湿フィルムとを接着するための接着剤を含む太陽電池モジュールであって、接着剤がゼオライト等の吸湿剤を含有している太陽電池モジュールが開示されている。しかし、この太陽電池モジュールにおいては、接着剤に吸湿剤を混合するという構成の性質上、吸湿剤を30重量%以下の少量でしか添加することができない。吸湿剤の添加量が多い場合には、接着剤の粘着力が低下することで、バックシートが太陽電池素子から剥がれて、発電セルがその隙間から水分や熱にさらされることになる。
特許文献2は、乾燥剤を充填するためのスペースを有する太陽電池モジュールを開示している。この構造では、そのスペース内にヒーターを設け、ヒーターの熱によって水分を蒸発させることで、吸湿後の乾燥剤を再利用する。この発明では、太陽電池モジュールを製造するのに特殊な工程と部品とが必要になる。
特許文献3は、3層構造の外側防湿フィルムを有する太陽電池モジュールを開示している。上記防湿フィルムは、外側から太陽電池素子に向かって、防水フィルム、吸放湿層、高耐湿フィルムの順に3層構造を有しており、吸放湿層として、ポリアクリル酸塩系ポリマーを含有する不織布を用いている。しかし、図1に示すように吸放湿層のポリアクリル酸塩系ポリマーは、低湿度領域での吸湿性は高くないため、このような用途での効果は限られている。また、ここでは吸湿剤の量を多く用いることができていない。
特許文献4は、バックシートと電極との間に、ナイロンからなる透明な補水層を有する太陽電池モジュールを開示しているが、ナイロンでは吸湿性が限られている。
特許文献5は、太陽電池モジュールのエッジ部からの水の浸入を防ぐための、吸湿剤として無機物である酸化カルシウムを含むエッジシーラント組成物を開示している。この組成物は、吸湿剤の添加量を30重量%以下の少量でしか添加することができず、またエッジ部の水分のみを吸収するため、内部に入ってきた水分を吸収することができない。
特開平7−312440号公報 特開平9−45949号公報 特開2005−101404号公報 特開平7−321365号公報 特表平2013−509453号公報
そこで、本発明は、太陽電池モジュールの製造工程を大幅に変更することなく使用することができ、かつ高い吸湿性を長期間与えることができる太陽電池用バックシート、及びそれを用いた発電効率が長期間低下しない太陽電池を提供することを目的とする。
本発明者らは、以下の手段により、上記課題を解決することができることを見出した。
[1] 内側スキン層、バインダー樹脂及び無機吸湿剤を含む吸湿層、外側スキン層、並びにバリア層を、この順で少なくとも含み、かつ前記内側スキン層及び外側スキン層が熱可塑性樹脂からなる、太陽電池用バックシート。
[2] 前記無機吸湿剤は、1気圧、相対湿度20%、25℃における吸湿量が15重量%以上である、[1]に記載の太陽電池用バックシート。
[3] 前記無機吸湿剤が、天然ゼオライト、人工ゼオライト又は合成ゼオライトである、[1]又は[2]に記載の太陽電池用バックシート。
[4] 前記無機吸湿剤が、前記吸湿層の重量に対して30重量%超80重量%以下の範囲で前記吸湿層に含まれる、[1]〜[3]のいずれかに記載の太陽電池用バックシート。
[5] 前記内側スキン層、前記バインダー樹脂、及び前記外側スキン層が、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、塩素化ポリプロピレン、飽和ポリエステル、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−メチルアクリレート共重合体、アイオノマー、カルボン酸変性ポリエチレン、カルボン酸変性ポリプロピレン、カルボン酸変性エチレンビニルアセテート共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、及びこれらの誘導体、並びにこれらの混合物からなる群よりそれぞれ選択される、[1]〜[4]のいずれかに記載の太陽電池用バックシート。
[6] 前記バリア層が、アルミニウム箔を含む、[1]〜[5]のいずれかに記載の太陽電池用バックシート。
[7] 前記バインダー樹脂のMFRが、温度190℃かつ荷重2.16kgの条件の下で、JIS K7210に準拠して測定した場合に、10g/10分以上である、[1]〜[6]のいずれかに記載の太陽電池用バックシート。
[8] 前記吸湿層の膜厚が10〜190μmであり、前記スキン層の膜厚が5〜190μmである、[1]〜[7]のいずれかに記載の太陽電池用バックシート。
[9] 透明基材、発電セル、導線、発電セル及び導線を封止するための封止樹脂、並びに[1]〜[8]のいずれかに記載の太陽電池用バックシートを具備する、太陽電池モジュール。
[10] 前記封止樹脂が、エチレンビニルアセテート共重合体(EVA)である、[9]に記載の太陽電池モジュール。
[11] 前記内側スキン層及び外側スキン層が、厚み5〜20μmのポリプロピレンフィルムであり;
前記バインダー樹脂が、低密度ポリエチレンであり;
前記無機吸湿剤が、ゼオライトであり;
前記吸湿層の厚みが、30〜100μmであり:かつ
前記バリアフィルムが、ポリエチレンテレフタレートフィルムである、[10]に記載の太陽電池モジュール。
本発明の太陽電池用バックシートは、従来からの太陽電池モジュールの製造工程を大幅に変更することなく使用でき、太陽電池素子との密着性が高く、かつ強力な無機吸湿剤を大量に含むことができるため、わずかに存在する太陽電池素子の封止樹脂内の水も吸収することができる。その結果、太陽電池素子内を長期間低湿度に保つことができる。この太陽電池用バックシートを用いた太陽電池は、電極等の劣化が生じないため、従来のものよりも変換効率を長期間維持することができる。
ポリアクリル酸ナトリウム、ナイロン、及びモレキュラーシーブの吸水量と相対湿度の関係を示す図である。 従来の太陽電池モジュールの概要図である。 本発明の太陽電池モジュールの概要図である。
<本発明の太陽電池用バックシート>
本発明の太陽電池用バックシートは、内側スキン層、バインダー樹脂及び無機吸湿剤を含む吸湿層、外側スキン層、並びにバリア層を少なくとも含む。バックシートは、太陽電池モジュールの入射光側とは反対側に使用されるものであり、上記4つの層は、入射光側から順に、内側スキン層、吸湿層、外側スキン層、そしてバリア層と位置する。内側スキン層及び外側スキン層が位置することで、それぞれ太陽電池素子の封止樹脂と吸湿層との密着性、及びバリア層と吸湿層との密着性を高めることができる。また、これらの層間に接着剤を用いて、層間の接着性を高めてもよい。
(吸湿層)
吸湿層には、バインダー樹脂に無機吸湿剤が分散されている。
吸湿層に用いることができる無機吸湿剤としては、酸化カルシウム、硫酸マグネシウム、塩化カルシウム、酸化アルミニウム、生石灰、シリカゲル、無機の分子篩等の吸湿剤を挙げることができる。無機の分子篩の例としては、限定されないが、アルミノケイ酸塩鉱物、クレー、多孔質ガラス、微細孔性活性炭、天然ゼオライト、人工ゼオライト、合成ゼオライト、活性炭、又は水等の小分子を拡散させることが可能な開口構造をもつ化合物を挙げることができ、特に合成ゼオライトであるモレキュラーシーブ3A 、モレキュラーシーブ4A 、モレキュラーシーブ5A 、モレキュラーシーブ13Xを挙げることができる。このような無機吸湿剤は、低湿度領域でも高い吸湿性を得ることができ、太陽電池素子の封入樹脂、特にエチレンビニルアセテート共重合体(EVA)にわずかに含まれる水を吸湿するには、このような相対湿度の低い環境下であっても高い吸湿性を発揮できる吸湿剤を用いることが特に好ましい。
無機吸湿剤は、低湿度領域でも高い吸湿性を得る観点から、1気圧、相対湿度20%で、25℃における吸湿量が、その吸湿前の吸湿材料の重量に基づいて、15重量%以上、又は20重量%以上であることが好ましい。より好ましくは、1気圧、相対湿度10%で、25℃における吸湿量が、その吸湿前の吸湿材料の重量に基づいて、15重量%以上、又は20重量%以上である。さらに好ましくは、1気圧、相対湿度5%で、25℃における吸湿量が、その吸湿前の吸湿材料の重量に基づいて、15重量%以上、又は20重量%以上である。図1は、ポリアクリル酸ナトリウム、ナイロン、及びモレキュラーシーブの吸水量と相対湿度の関係を示しているが、モレキュラーシーブAは相対湿度20%で15重量%以上の吸湿量を有するため、好ましい吸湿剤である。なお、吸湿量は、パウダー状の吸湿剤であれば、計量した吸湿剤を一定の保管環境(例えば25℃20%RH)に保管しておき、保管前後での重量変化から吸湿量を算出することができる。また、フィルムに分散されている吸湿剤であれば、一定の面積で切り出したフィルム(例えば10cm×10cm)を上記と同様に吸湿させて、保管前後での重量変化から吸湿量を算出することができる。
無機吸湿剤は、吸湿能力の観点から、吸湿層の重量に対して、10重量%以上、20重量%以上、30重量%以上、30重量%超、50重量%以上、60重量%以上、80重量%以上の範囲で吸湿層に含まれることができ、またバインダー樹脂への分散性の観点から90重量%以下、80重量%以下、70重量%以下、又は60重量%以下の範囲で吸湿層に含まれることができる。無機吸湿剤のバインダー樹脂への分散は、通常の混練押出し機により行うことができる。
吸湿層の厚みは、吸湿能力を確保する観点から、10μm以上、20μm、又は40μm以上であることが好ましい。また、バリア層との貼り合せ時に熱収縮性の差異から発生するカールを防止する観点から、吸湿層の厚みは、500μm以下、200μm以下、190μm以下、150μm以下、又は100μm以下であることが好ましい。
吸湿層に用いることができるバインダー樹脂としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、ポリプロピレン(PP)、塩素化ポリプロピレン、飽和ポリエステル、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン−メチルアクリレート共重合体(EMA)、アイオノマー、カルボン酸変性ポリエチレン、カルボン酸変性ポリプロピレン、カルボン酸変性エチレンビニルアセテート共重合体、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリスチレン、及びこれらの誘導体、並びにこれらの混合物が挙げられる。
無機吸湿剤を多量に添加した場合に低下することがある吸湿層の成形性を確保する観点から、バインダー樹脂のメルトフローレート(MFR)は、温度190℃かつ荷重2.16kgの条件の下で、JIS K7210に準拠して測定した場合に、3g/10分以上、5g/10分以上、8g/10分以上、10g/10分以上、12g/10分以上、15g/10分以上、又は20g/10分以上である。
(内側スキン層及び外側スキン層)
吸湿層は表面の平滑性が低いためにそれだけでは太陽電池素子の封止樹脂との密着性を高めることができないが、内側スキン層を用いることによって、吸湿層と封止樹脂との密着性を高めることができる。内側スキン層に用いられる樹脂は、封止樹脂及び吸湿層と良好に密着できる熱可塑性樹脂であれば特に制限されない。用いることができる熱可塑性樹脂としては、上記の吸湿層のバインダーと同じ樹脂が挙げられる。
外側スキン層を用いて、バリア層と吸湿層との密着性を向上させることができる。外側スキン層に用いられる樹脂は、バリア層と吸湿層と良好に密着できる熱可塑性樹脂であれば特に制限されない。用いることができる熱可塑性樹脂としては、上記の吸湿層及びバインダーと同じ樹脂が挙げられる。
内側スキン層及び外側スキン層の厚みは、吸湿層との密着性を確保する観点から、3μm以上、5μm以上、又は7μm以上であることが好ましく、バリア層との貼り合せ時に熱収縮性の差異から発生するカールを防止する観点、及び内側スキン層に関しては吸湿層への透湿性を確保する観点から、100μm以下、50μm以下、30μm以下、又は20μm以下であることが好ましい。内側スキン層及び外側スキン層の表面粗さRaは、株式会社小坂研究所社製 ET4000Aを用いて、JIS B0601−1994に準拠して測定した場合に、1.50μm以下であり、好ましくは1.30μm以下であり、より好ましくは1.00μm以下である。
(バリア層)
本発明で用いられるバリア層としては、フッ素系樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステルフィルム等、及びこれらの積層体を用いることができる。積層体の場合、各層を接着剤等で接着することができる。また、金属層、例えばアルミニウム箔及び銅箔、並びに/又は金属酸化物層、例えば酸化ケイ素層及び酸化アルミニウム層をさらに積層してもよく、積層は、ドライラミネート、蒸着等により行うことができる。また、従来から用いられている太陽電池用バックシートをそのまま用いることができる。例えば、リプレア PKT HD(商標)、リプレア TFB MD(商標)(共にリンテック社製)、テドラー(商標)フィルム(デュポン社製)が挙げられる。
バリア層の厚みは、積層加工性の観点から、12μm以上600μm以下であり、好ましくは20μm以上400μm以下である。
(接着剤)
バリア層を作成する際に用いてもよい接着剤、並びに封止樹脂と内側スキン層及び外側スキン層とバリア層とを接着するのに用いてもよい接着剤としては、ウレタン系接着剤、オレフィン系樹脂接着剤、ブチルゴム系接着剤、アクリル樹脂系接着剤、ポリエステル樹脂系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、シリコーン樹脂系接着剤等が挙げられる。
<本発明の太陽電池モジュール>
本発明の太陽電池モジュールは、太陽電池素子と、上記の太陽電池用バックシートを含む。太陽電池素子は、透明基材、発電セル、導線、発電セル及び導線を封止するための封止樹脂を含む。透明基材としては、従来知られている太陽電池用のガラス基板が挙げられ、発電セルとしては、従来知られている単結晶型、多結晶型、アモルファス型、化合物半導体型のセル等が挙げられる。封止樹脂としては、エチレンビニルアセテート共重合体(EVA)、熱可塑性ポリウレタン、ポリビニルブチラール等を用いることができ、特にEVAを用いることができる。
また、本発明は上記の内側スキン層、吸湿層、及び外側スキン層を、上記のバリア層と組み合わせて太陽電池用バックシートを製造する方法に関する。さらに、本発明はその太陽電池用バックシートを、上記の太陽電池素子と組み合わせて太陽電池モジュールを製造する方法に関する。
図2は、従来の構成の太陽電池モジュールの概要図を示している。太陽電池モジュール100は、入射光側から、透明基材であるガラス1、並びに導線3及び発電セル4を封止するための封止樹脂2を含む太陽電池素子10と、バリア層5からなるバックシート20とを具備する。図示していないが、通常は太陽電池素子10とバックシート20とは、接着剤で接着されている。
図3は、本発明の構成の太陽電池モジュールの概要図を示している。太陽電池モジュール100は、入射光側から、透明基材であるガラス1、並びに導線3及び発電セル4を封止するための封止樹脂2を含む太陽電池素子10と、内側スキン層6、吸湿層7、外側スキン層8及びバリア層5を含むバックシート20とを具備する。
以下に、実施例1〜3及び比較例1の評価用サンプルの作製方法、評価方法及び評価結果について示す。
実施例1
吸湿層、内側スキン層、及び外側スキン層の積層体を、インフレーション製膜機を使って作製した。ここでは、吸湿層を60μm、内側スキン層及び外側スキン層をそれぞれ10μmとした。吸湿層は、ゼオライト50wt%とバインダー樹脂50wt%とを混練して作製した。この積層体の外側スキン層上に、接着剤を用いてドライラミネートすることでバリア層である200μmの白色PETフィルムを積層し、バックシートを得た。さらに、真空ラミネーターを用いて130℃10分の条件で真空圧着して、このバックシートと太陽電池素子とをパネル化した。ここで、ガラス基板の厚みは5mmであり、発電セル及び導線を含む封止樹脂の厚みは600μmであった。
実施例2
バリア層の白色PETの代わりとして、外側スキン層に12μmのPETフィルム及び9μmのアルミニウム箔を、アルミニウム箔を接着面としてドライラミネートして積層させた以外は、実施例1と同様の手順で太陽電池モジュールを得た。
実施例3
バリア層の白色PETの代わりとして、二層の透明蒸着PETフィルム(GX−P−F12μm/GX−P−F12μm)を、PETフィルム・蒸着面/PETフィルム・蒸着面/外側スキン層の順でドライラミネートして積層させた以外は、実施例1と同様の手順で太陽電池モジュールを得た。
比較例1
吸湿層、内側スキン層、及び外側スキン層の積層体を用いない以外は、実施例1と同様の手順で太陽電池モジュールを得た。すなわち、200μmの白色PETフィルムをバックシートとし、これと太陽電池素子とをパネル化した。
上記の各サンプルの詳細を以下の表に示す。また、その構成の4つの太陽電池モジュールを、JIS C8917−1998に基づいて、温度85℃、相対湿度85%の下の条件で3000時間保管し、保管前後での変換効率を測定した。その結果を以下の表に示す。
Figure 0006203250
本発明の太陽電池用バックシートを組み込んだ実施例1〜3の太陽電池モジュールは、温度85℃、相対湿度85%で3000時間経過しても変換効率が、初期の90%以上を保っていたのに対し、本発明の太陽電池用バックシートを用いていない比較例においては、変換効率が初期の76.1%まで低下した。
なお、ガラス、単結晶シリコン型発電セル及びバリア層の白色PETは、太陽電池モジュールで通常用いられる市販品を使用した。なお、この白色PETは、0.2g/m・day以下の水蒸気透過度を有していた。他の材料の型番(商標)、入手先等、及び作製時に用いた機器の詳細は以下の通りである。
EVA:ソーラーエバ(三井化学東セロ社製)
ポリプロピレン:F−704NP(プライムポリマー社製)
ゼオライト:ゼオライト4A(ユニオン昭和社製)
LDPE:ペトロセン202(東ソー社製)
PET:E5102(東洋紡社製)・・・実施例2
アルミニウム箔:ベスパ(住軽アルミ箔社製)・・・実施例2
透明蒸着PETフィルム:GX−P−F(凸版印刷社製)・・・実施例3
ウレタン系接着剤:LIS−073−50及びCR−001の混合物(東洋インキ社製)
インフレーション製膜機:多層インフレーション製膜機3SOIB(プラコー社製)
真空ラミネーター:柏木式真空包装機(エヌピーシー社製)
本発明の太陽電池用バックシートは、太陽電池素子との密着性が高く、かつ無機吸湿剤を大量に含むことができるため、太陽電池素子内を長期間低湿度に保つことができるため有用である。この太陽電池用バックシートを用いた太陽電池は、電極等の劣化が生じないため、従来のものよりも変換効率を長期間維持することができるため有用である。
1 透明基材
2 封止樹脂
3 導線
4 発電セル
5 バリア層
6 内側スキン層
7 吸湿層
8 外側スキン層
10 太陽電池素子
20 バックシート
100 太陽電池モジュール

Claims (11)

  1. 内側スキン層、バインダー樹脂及び無機吸湿剤を含む吸湿層、外側スキン層、並びにバリア層を、この順で少なくとも含み、前記内側スキン層及び外側スキン層が熱可塑性樹脂からなり、かつ前記前記無機吸湿剤が前記吸湿層の重量に対して30重量%超80重量%以下の範囲で前記吸湿層に含まれる、太陽電池素子の封止樹脂と密着させて用いるための太陽電池用バックシート。
  2. 前記無機吸湿剤は、1気圧、相対湿度20%、25℃における吸湿量が15重量%以上である、請求項1に記載の太陽電池用バックシート。
  3. 前記無機吸湿剤が、天然ゼオライト、人工ゼオライト又は合成ゼオライトである、請求項1又は2に記載の太陽電池用バックシート。
  4. 前記内側スキン層、前記吸湿層、及び前記外側スキン層の積層体がインフレーションフィルムである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の太陽電池用バックシート。
  5. 前記内側スキン層、前記バインダー樹脂、及び前記外側スキン層が、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、塩素化ポリプロピレン、飽和ポリエステル、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−メチルアクリレート共重合体、アイオノマー、カルボン酸変性ポリエチレン、カルボン酸変性ポリプロピレン、カルボン酸変性エチレンビニルアセテート共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、及びこれらの誘導体、並びにこれらの混合物からなる群よりそれぞれ選択される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の太陽電池用バックシート。
  6. 前記バリア層が、アルミニウム箔を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の太陽電池用バックシート。
  7. 前記バインダー樹脂のMFRが、温度190℃かつ荷重2.16kgの条件の下で、JIS K7210に準拠して測定した場合に、10g/10分以上である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の太陽電池用バックシート。
  8. 前記吸湿層の膜厚が10〜190μmであり、前記内側スキン層及び外側スキン層の膜厚が5〜10μmである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の太陽電池用バックシート。
  9. 透明基材、発電セル、導線、発電セル及び導線を封止するための封止樹脂、並びに請求項1〜8のいずれか一項に記載の太陽電池用バックシートを具備する、太陽電池モジュール。
  10. 前記封止樹脂が、エチレンビニルアセテート共重合体(EVA)である、請求項9に記載の太陽電池モジュール。
  11. 前記内側スキン層及び外側スキン層が、厚み5〜20μmのポリプロピレンフィルムであり;
    前記バインダー樹脂が、低密度ポリエチレンであり;
    前記無機吸湿剤が、ゼオライトであり;
    前記吸湿層の厚みが、30〜100μmであり:かつ
    前記バリアが、ポリエチレンテレフタレートフィルムである、請求項10に記載の太陽電池モジュール。
JP2015508217A 2013-03-29 2014-03-03 吸湿層を有する太陽電池用バックシート及びそれを用いた太陽電池 Expired - Fee Related JP6203250B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013074467 2013-03-29
JP2013074467 2013-03-29
PCT/JP2014/055328 WO2014156494A1 (ja) 2013-03-29 2014-03-03 吸湿層を有する太陽電池用バックシート及びそれを用いた太陽電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2014156494A1 JPWO2014156494A1 (ja) 2017-02-16
JP6203250B2 true JP6203250B2 (ja) 2017-09-27

Family

ID=51623484

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015508217A Expired - Fee Related JP6203250B2 (ja) 2013-03-29 2014-03-03 吸湿層を有する太陽電池用バックシート及びそれを用いた太陽電池

Country Status (5)

Country Link
JP (1) JP6203250B2 (ja)
KR (1) KR20150127138A (ja)
CN (1) CN105103304B (ja)
TW (1) TWI597167B (ja)
WO (1) WO2014156494A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105449024B (zh) * 2015-12-26 2017-08-25 乐凯胶片股份有限公司 一种高反射太阳能电池背板
CN106252440A (zh) * 2016-08-27 2016-12-21 无锡中洁能源技术有限公司 一种带有吸湿功能的太阳能电池背板
EP3543009B1 (en) * 2016-11-18 2023-06-07 Toyo Seikan Group Holdings, Ltd. Multilayer protective film for water absorption
JP7495201B2 (ja) * 2018-03-30 2024-06-04 東洋製罐グループホールディングス株式会社 有機エレクトロニクスデバイス用封止材
JP7356257B2 (ja) * 2019-05-10 2023-10-04 共同印刷株式会社 硫化物系全固体電池用ラミネートシート及びそれを用いたラミネートパック

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07312440A (ja) * 1994-05-17 1995-11-28 Fuji Electric Co Ltd 薄膜太陽電池
JP4194457B2 (ja) * 2003-09-26 2008-12-10 三洋電機株式会社 太陽電池モジュール
EP2095943B1 (en) * 2006-12-21 2015-10-07 Nippon Kasei Chemical Company Limited Humidity-regulating sheet
JP2010228309A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Toppan Printing Co Ltd バリア性ptp底材及びその製造方法
EP2448032B1 (en) * 2009-06-24 2014-09-17 Mitsubishi Chemical Corporation Organic electronic device and method for producing the same
CN102054878B (zh) * 2009-10-27 2013-02-06 苏州中来光伏新材股份有限公司 一种高阻隔耐紫外老化型太阳电池背膜及其加工工艺
CN102918658B (zh) * 2010-06-03 2015-09-02 株式会社钟化 太阳能电池用背板以及太阳能电池模块
US9228113B2 (en) * 2010-06-03 2016-01-05 National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology Water vapor barrier film and method for producing same
JP5671397B2 (ja) * 2011-03-30 2015-02-18 共同印刷株式会社 蓋材,包装容器及び包装体

Also Published As

Publication number Publication date
TW201446514A (zh) 2014-12-16
JPWO2014156494A1 (ja) 2017-02-16
KR20150127138A (ko) 2015-11-16
CN105103304A (zh) 2015-11-25
TWI597167B (zh) 2017-09-01
CN105103304B (zh) 2017-08-08
WO2014156494A1 (ja) 2014-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6203250B2 (ja) 吸湿層を有する太陽電池用バックシート及びそれを用いた太陽電池
TWI453241B (zh) 用於製造光伏板的複合吸氣劑
JP6033451B2 (ja) 吸収フィルムを備えた吸収性積層体、及びそれを含む電子デバイス、並びにその製造方法
CN101821859A (zh) 通过使用含复合吸气剂体系的三层聚合物,制备光生伏打板的方法
JP2000091610A (ja) 太陽電池のカバーフィルムおよびその製造方法、およびそのカバーフィルムを用いた太陽電池モジュール
WO2011142218A1 (ja) 太陽電池用裏面保護シートとそれを備えた太陽電池モジュール
CN203205441U (zh) 一种太阳能电池背板及一种太阳能电池组件
TW200818528A (en) Improved solar cell module using absorbent
JP2018014542A (ja) 太陽電池モジュール
JP4498490B2 (ja) 太陽電池のカバーフィルム、およびそれを用いた太陽電池モジュール
CN101979247A (zh) 太阳能光伏电池用封装背板
WO2010050343A1 (ja) 太陽電池用裏面保護シート及び太陽電池モジュール
JP4194457B2 (ja) 太陽電池モジュール
JP2011204881A (ja) 太陽電池モジュール用裏面保護シート及び太陽電池モジュール
JP2016204518A (ja) ホットメルトシート
JP2013138134A (ja) 太陽電池モジュール
CN220086060U (zh) 一种轻质光伏组件及光伏系统
JP2011228682A (ja) 多層フィルム、積層体および太陽電池
JP2004047499A (ja) 太陽電池用裏面シート
JP4720343B2 (ja) 表面保護シート及び該表面保護シートを用いた太陽電池モジュール
JP2006165434A (ja) 表面保護シート及びそれを用いた太陽電池モジュール
JP2010010189A (ja) 耐候性に優れた太陽電池モジュール用バックシート
JP2014187312A (ja) 太陽電池モジュール

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161220

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170801

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170829

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6203250

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees