JP6202587B2 - 粘膜免疫賦活剤 - Google Patents

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Description

本発明は、新規な粘膜免疫賦活剤に関する。
外界と接する腸管及び呼吸器等の粘膜組織は初発感染部位となる場合が多いため、粘膜免疫機能を強化することは、予防医学的観点からみて、重要である。感染防御機構の第一線バリアとして、パイエル板及び鼻咽頭関連リンパ組織(NALT)は、粘膜免疫応答の誘導及び制御に関して中心的な役割を担っている。小襞細胞(Microfold細胞又はM細胞)は、パイエル板等の腸管関連リンパ組織、及びNALT等のリンパ濾胞を覆う濾胞関連上皮(FAE)に見出される。M細胞は、腸管内の抗原の取り込み及びトランスサイトーシスを介して粘膜免疫応答の開始に関わっている(非特許文献1)。糖タンパク質2(GP2)は、M細胞特異的マーカーとして知られている(非特許文献2)。
粘膜免疫賦活剤として、特許文献1には、ローヤルゼリー、プロポリス、花粉荷から選ばれる少なくともいずれか1つのミツバチ産品を有効成分として含有する粘膜免疫賦活剤が開示されている。
特開2011−84525号公報
Bioscience of Microbiota,Food and Health,2014年,33巻(3号),pp.91−97 Mucosal Immunology,2013年,6巻(4号),pp.666−677
特許文献1に開示されるように粘膜免疫賦活剤はいくつか知られてはいるものの、需要者の多様なニーズを満たすためには、未だ充分な選択肢が存在するとは言えない。そこで、本発明は、新規な粘膜免疫賦活剤を提供することを目的とする。
本発明は、下記一般式(1)で表される飽和脂肪酸、及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種を有効成分として含有する粘膜免疫賦活剤に関する。
R−COOH (1)
[一般式(1)中、Rは、1つのヒドロキシ基で置換された炭素数7〜11のアルキル基を示す。]
本発明の粘膜免疫賦活剤は、上記一般式(1)で表される飽和脂肪酸、及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種を有効成分としているため、粘膜免疫を活性化することができる。
上記飽和脂肪酸は、Rが1つのヒドロキシ基で置換されたノニル基であることが好ましい。また、上記飽和脂肪酸は、3−ヒドロキシデカン酸及び10−ヒドロキシデカン酸であることがより好ましい。これにより、粘膜免疫をより一層活性化することができる。
上記飽和脂肪酸は、10−ヒドロキシデカン酸であることが更に好ましい。10−ヒドロキシデカン酸は、ローヤルゼリーの構成成分としても知られており、生体への安全性が高く、長期間継続的に摂取することもできる。
本発明の粘膜免疫賦活剤は、上記一般式(1)で表される飽和脂肪酸、及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種を有効成分としていることにより、M細胞の分化を誘導することができる。本発明の粘膜免疫賦活剤による作用メカニズムの少なくとも一部は、このM細胞の分化誘導に基づくものである。
本発明はまた、上記粘膜免疫賦活剤を含む、粘膜免疫賦活用食品組成物にも関する。当該食品組成物には、食品、健康食品、機能性表示食品、栄養補助食品、サプリメント及び特定保健用食品が含まれる。
上記食品組成物は、本発明の粘膜免疫賦活剤を含んでいることから、粘膜免疫を活性化する機能を有しており、粘膜免疫賦活用として好適に使用される。
本発明は更に、上記粘膜免疫賦活剤を含むアジュバントにも関する。上記粘膜免疫賦活剤は、粘膜免疫応答の開始に関わるM細胞の分化を誘導することができるため、アジュバントとして好適に使用することができる。
本発明は更にまた、上記アジュバントを含むワクチン製剤にも関する。
本発明は、粘膜免疫賦活に使用するための、上記一般式(1)で表される飽和脂肪酸、又はその塩と捉えることもできる。本発明はまた、粘膜免疫賦活に使用するための、上記一般式(1)で表される飽和脂肪酸、又はその塩からなる群より選択される少なくとも1種を有効成分として含有する剤と捉えることもできる。
本発明は、粘膜免疫賦活剤の製造における、上記一般式(1)で表される飽和脂肪酸、又はその塩の使用と捉えることもできる。
本発明は、上記一般式(1)で表される飽和脂肪酸、又はその塩からなる群より選択される少なくとも1種を有効成分として含有する粘膜免疫賦活剤の有効量を、それを必要とする対象に投与するステップを含む、粘膜免疫を賦活する方法と捉えることもできる。
本発明により、新規な粘膜免疫賦活剤が提供される。本発明の粘膜免疫賦活剤は、M細胞の分化を誘導することができるため、アジュバントとしても有用である。
M細胞分化誘導試験の結果を示すFACSのヒストグラムである。 M細胞分化誘導試験の結果を示す電子顕微鏡写真である。 M細胞分化誘導試験の結果を示す蛍光免疫組織染色写真である。 免疫賦活試験の結果を示す蛍光免疫組織染色写真である。 抗体価の測定結果を示すグラフである。
以下、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
本発明の粘膜免疫賦活剤は、一般式(1)で表される飽和脂肪酸(以下、単に「飽和脂肪酸」ともいう。)、及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種を有効成分として含有する。
R−COOH (1)
一般式(1)中、Rは、1つのヒドロキシ基で置換された炭素数7〜11のアルキル基を示す。
R中の炭素数7〜11のアルキル基としては、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基及びウンデシル基を挙げることができる。R中の1つのヒドロキシ基は、これらのアルキル基中の任意の水素原子と置換されていればよい。
Rは、1つのヒドロキシ基で置換されたノニル基であることが好ましい。この場合の飽和脂肪酸としては、2−ヒドロキシデカン酸、3−ヒドロキシデカン酸、4−ヒドロキシデカン酸、5−ヒドロキシデカン酸、6−ヒドロキシデカン酸、7−ヒドロキシデカン酸、8−ヒドロキシデカン酸、9−ヒドロキシデカン酸、10−ヒドロキシデカン酸を挙げることができる。
飽和脂肪酸としては、3−ヒドロキシデカン酸及び10−ヒドロキシデカン酸がより好ましく、10−ヒドロキシデカン酸が更に好ましい。
飽和脂肪酸は、光学異性体が存在する場合、R体及びS体のいずれであってもよい。
飽和脂肪酸は、食品用途又は医薬用途に許容されるアルカリ金属、アルカリ土類金属、その他の金属、アンモニウム等との塩であってもよい。具体的には、例えば、カリウム塩、ナトリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩を挙げることができる。
上述した飽和脂肪酸及びその塩は、ひまし油(castor oil)に含まれるリシノール酸をアルカリ融解する方法(例えば、Eur. J. Lipid Sci. Technol.,2010年,112(1),pp.10−30;J. Am. Oil Chem. Soc.,1974年,51(3),pp.65−71)など、常法に従い製造することができる。また、市販されているものを使用してもよい。
本発明の粘膜免疫賦活剤は、上述した飽和脂肪酸及びその塩を1種単独で含有していてもよく、2種以上を組み合わせて含有していてもよい。
本発明の粘膜免疫賦活剤は、上記有効成分のみを含有するものであってもよく、本発明による効果を妨げない限り、他の成分を更に含有していてもよい。他の成分としては、例えば、薬学的に許容される成分(例えば、賦形剤、結合材、滑沢剤、崩壊剤、乳化剤、界面活性剤、基剤、溶解補助剤、懸濁化剤)、食品として許容される成分(例えば、ミネラル類、ビタミン類、フラボノイド類、キノン類、ポリフェノール類、アミノ酸、核酸、必須脂肪酸、清涼剤、結合剤、甘味料、崩壊剤、滑沢剤、着色料、香料、安定化剤、防腐剤、徐放調整剤、界面活性剤、溶解剤、湿潤剤)を挙げることができる。
本発明の粘膜免疫賦活剤は、有効成分量換算で、体重60kgの成人に一日当たり1mg以上10g以下の用量で用いることができ、5mg以上8g以下の用量で用いることが好ましく、10mg以上3g以下の用量で用いることがより好ましく、15mg以上1.5g以下の用量で用いることが更に好ましく、20mg以上1g以下の用量で用いることが更により好ましく、22mg以上500mg以下の用量で用いることが更によりまた好ましく、24mg以上250mg以下の用量で用いることが特に好ましい。本発明の粘膜免疫賦活剤を小児に用いる場合の用量は、例えば、6歳から13歳未満では成人の3/5用量、1歳から6歳未満では成人の2/5用量、1歳未満では1/5用量としてもよい。当該用量は、摂取する人の健康状態、投与方法及び他の剤との組み合わせ等の因子に応じて、上記範囲内で適宜設定することができる。
本発明の粘膜免疫賦活剤は、経口投与(摂取)されてもよく、非経口投与(例えば、鼻腔内投与)されてもよい。本発明の粘膜免疫賦活剤は、一日当たりの有効成分量が上述した範囲内にあれば、一日一回投与されてもよいし、一日二回、一日三回等、複数回に分けて投与されてもよい。また、本発明の粘膜免疫賦活剤は、継続的に投与されるのが好ましい。継続的に投与されることにより、粘膜免疫賦活効果がより一層顕著に発揮される。
本発明の粘膜免疫賦活剤は、固体、液体、ペースト等のいずれの形状であってもよい。本発明の粘膜免疫賦活剤の形態は、例えば、素錠、糖衣錠、顆粒、粉末、タブレット、カプセル(ハードカプセル、ソフトカプセル、シームレスカプセル)であってもよい。本発明の粘膜免疫賦活剤は、例えば、有効成分である飽和脂肪酸、又はその塩と、必要に応じて他の成分とを混合して上記剤形に成形することによって調製することができる。
本発明の粘膜免疫賦活剤は、医薬品、医薬部外品及び食品組成物そのものとして、並びに医薬品、医薬部外品及び食品組成物に添加して使用することができる。食品組成物としては、食品の3次機能(体調調節機能)が強調された食品であることが好ましい。食品の3次機能が強調された食品としては、例えば、健康食品、機能性表示食品、栄養補助食品、サプリメント及び特定保健用食品を挙げることができる。
本発明の粘膜免疫賦活剤からなる医薬品、医薬部外品若しくは食品組成物、又は本発明の粘膜免疫賦活剤を含む医薬品、医薬部外品若しくは食品組成物は、粘膜免疫賦活用であってよく、「免疫力をアップする旨」、「ウイルスに負けない体を作る旨」、「免疫機能をサポートする旨」、「M細胞の増加に役立つ旨」、「免疫力を保つ旨」、「免疫力を維持する旨」、「風邪をひきやすい方に適する旨」、「免疫機能を良好にする旨」「弱った免疫系が衰弱するのを防ぐのに役立つ旨」「食中毒菌に負けない体をつくる旨」「粘膜の健康をサポートする旨」、「粘膜免疫をサポートする旨」、「鼻やのどの健康をサポートする旨」、「冬の健康維持に役立つ旨」、「寒い時期の健康維持に役立つ旨」、「寒い季節に負けない旨」等の表示が付されていてもよい。
医薬品、医薬部外品及び食品組成物における本発明の粘膜免疫賦活剤の含有量は、一日当たり摂取する有効成分量が上述した範囲内となるように、医薬品、医薬部外品及び食品組成物の種類等に応じて適宜設定すればよい。
本発明の粘膜免疫賦活剤を食品組成物そのものとして、又は食品組成物に添加して使用する場合、食品組成物の形態は特に限定されず、例えば、飲料類(コーヒー、ジュース、茶飲料等の清涼飲料、乳飲料、乳酸菌飲料、ヨーグルト飲料、炭酸飲料等);スプレッド類(カスタードクリーム等);ペースト類(フルーツペースト等);洋菓子類(チョコレート、ドーナツ、パイ、シュークリーム、ガム、ゼリー、キャンデー、クッキー、ケーキ、プリン等);和菓子類(大福、餅、饅頭、カステラ、あんみつ、羊羹等);氷菓類(アイスクリーム、アイスキャンデー、シャーベット等);食品類(カレー、牛丼、雑炊、味噌汁、スープ、ミートソース、パスタ、漬物、ジャム等);調味料類(ドレッシング、ふりかけ、旨味調味料、スープの素等)であってもよい。
本発明の粘膜免疫賦活剤を食品の3次機能が強調された食品(例えば、健康食品、機能性表示食品、栄養補助食品、サプリメント又は特定保健用食品)そのものとして、又は食品の3次機能が強調された食品に添加して使用する場合、食品の3次機能が強調された食品の形態は、上述した食品の形態に加えて、例えば、素錠、糖衣錠、顆粒、粉末、タブレット、カプセル(ハードカプセル、ソフトカプセル、シームレスカプセル)であってもよい。
本発明の粘膜免疫賦活剤を医薬品若しくは医薬部外品そのものとして、又は医薬品若しくは医薬部外品に添加して使用する場合、医薬品又は医薬部外品の形態は特に限定されず、例えば、素錠、糖衣錠、顆粒、粉末、タブレット、カプセル(ハードカプセル、ソフトカプセル、シームレスカプセル)であってもよい。
本発明の粘膜免疫賦活剤を添加した医薬品、医薬部外品又は食品組成物の製法は特に限定されず、適宜公知の方法に従うことができる。例えば、医薬品、医薬部外品又は食品組成物の製造工程における中間製品又は最終製品に、本発明の粘膜免疫賦活剤を混合等して、上記の用途に用いられる医薬品、医薬部外品又は食品組成物を得ることができる。
上述した本発明は、粘膜免疫賦活に使用するための、上記一般式(1)で表される飽和脂肪酸、又はその塩と捉えることもできる。本発明はまた、粘膜免疫賦活に使用するための、上記一般式(1)で表される飽和脂肪酸、又はその塩からなる群より選択される少なくとも1種を有効成分として含有する剤と捉えることもできる。本発明は更に、粘膜免疫賦活剤の製造における、上記一般式(1)で表される飽和脂肪酸、又はその塩の使用と捉えることもできる。
上述した本発明はまた、上記一般式(1)で表される飽和脂肪酸、又はその塩からなる群より選択される少なくとも1種を有効成分として含有する粘膜免疫賦活剤の有効量を、それを必要とする対象に投与するステップを含む、粘膜免疫を賦活する方法と捉えることもできる。対象は、齧歯類、有蹄類、食肉類、有袋類、及び霊長類であってよい。対象は、カニクイザル及びヒト等の哺乳動物であることが好ましく、ヒトであることがより好ましい。
〔ワクチン製剤〕
本発明の粘膜免疫賦活剤は、アジュバントとしても使用できる。本発明のアジュバントによる作用メカニズムの少なくとも一部は、粘膜免疫応答の開始に関わるM細胞の分化を誘導することに基づくものである。本実施形態に係るアジュバントは、上記粘膜免疫賦活剤を含むものであってもよく、上記粘膜免疫賦活剤からなるものであってもよい。
本発明のワクチン製剤は、上記アジュバントを含むものである。本発明のアジュバントは、種々の免疫原と組み合わせてワクチン製剤とすることができる。本発明のワクチン製剤は、アジュバントと免疫原が混合されたものであってもよく、またアジュバントと免疫原がそれぞれ分離されており、投与時に混合されるか又は別々に投与されてもよい。本発明のワクチン製剤は、治療用であってもよく、予防用であってもよい。
本発明のアジュバントと組み合わせる免疫原としては、ヒト等の哺乳動物に対して免疫応答を惹起する抗原であれば特に制限されない。免疫原の具体例としては、インフルエンザウイルス、ロタウイルス、アデノウイルス、ノロウイルス、麻しんウイルス、風しんウイルス、おたふくかぜウイルス、エイズウイルス、肝炎ウイルス、ポリオウイルス、狂犬病ウイルス、百日せき菌、ジフテリア菌、ヘリコバクター・ピロリ菌、出血性大腸菌(EHEC)、クラミジア原虫、マイコプラズマ原虫、マラリア原虫、コクシジウム原虫、及び住血吸虫からなる群より選択される一種又は二種以上の病原微生物及びこれら由来の抗原、プリオンタンパク質等を挙げることができる。これらの免疫原は、不活化されたものであってもよく、不活化されていないものであってもよい。
本発明のワクチン製剤における免疫原とアジュバントの量比は、使用する免疫原の種類、ワクチン製剤の目的等に応じて適宜設定することができるが、例えば、1:0.0001〜1:10,000(重量比)とすることができ、1:0.1〜1:10(重量比)とすることが好ましい。
本発明のワクチン製剤の形状は、液状であってもよく、粉末状であってもよい。本発明のワクチン製剤の形態は特に限定されず、例えば、素錠、糖衣錠、顆粒、粉末、タブレット、カプセル(ハードカプセル、ソフトカプセル、シームレスカプセル)であってもよい。
本発明のワクチン製剤には、公知の安定剤及び防腐剤等を含ませてもよい。本発明のワクチン製剤は、公知の方法により製造することができる。本発明のワクチン製剤は、経口接種されてもよく、経鼻摂取されてもよい。
本発明のワクチン製剤は、対象にアジュバントを投与するステップと、当該対象に免疫原を投与するステップとを含む方法により投与することができる。アジュバントの投与と免疫原の投与は、同時に行ってもよいし、別々に行ってもよい。また、例えば、アジュバントの投与を先行して行い、次いで免疫原の投与を行うこともできる。さらに、アジュバントを継続的に投与しつつ、適時に免疫原の投与を行うこともできる。本発明のワクチン製剤は、例えば、アジュバントを継続的に投与した後、免疫原を投与するように用いられることが好ましい。これにより、免疫応答の誘導をより一層増強することができる。アジュバントを継続的に投与する態様の具体例としては、例えば、1日1回の有効量の投与を3日以上、好ましくは7日以上、より好ましくは14日以上、更に好ましくは21日以上、継続することが挙げられる。また、一日あたりの有効量の範囲内で、一日二回、一日三回等、複数回に分けて投与されてもよい。
アジュバントの有効量は、有効成分量換算で、体重60kgの成人に一日当たり1mg以上10g以下の用量であり、5mg以上8g以下の用量であることが好ましく、10mg以上3g以下の用量であることがより好ましく、15mg以上1.5g以下の用量であることが更に好ましく、20mg以上1g以下の用量であることが更により好ましく、22mg以上500mg以下の用量であることが更によりまた好ましく、24mg以上250mg以下の用量であることが特に好ましい。また、小児に用いる場合の有効量は、例えば、6歳から13歳未満では成人の3/5用量、1歳から6歳未満では成人の2/5用量、1歳未満では1/5用量としてもよい。当該用量は、摂取する人の健康状態、投与方法及び他の剤との組み合わせ等の因子に応じて、上記範囲内で適宜設定することができる。
以下、実施例に基づいて本発明をより具体的に説明する。ただし、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[試験例1:M細胞分化誘導試験−インビトロ試験]
〔細胞培養〕
インビトロM細胞モデルとして、ヒト腸管上皮細胞由来のCaco−2細胞を使用した。Caco−2細胞は、EMEM培地(日水製薬株式会社製)に2%ウシ胎児血清(FCS:CANSERA INTERNATIONAL社製)、2mMグルタミン(和光純薬株式会社製)、及び0.1mM非必須アミノ酸(Gibco社製)を補充した培地を使用して、37℃、5%CO存在下で培養した。細胞は、対数増殖の範囲内(2.0×10〜1.0×10cells/mL)で継代培養を行った。なお、細胞濃度はトリパンブルー染色法により、生細胞数と死細胞数とを力ウントして求めた。
〔蛍光活性化細胞分類(FACS)解析〕
各種脂肪酸(10−ヒドロキシデカン酸、(+/−)−3−ヒドロキシデカン酸、(9R)−9,10−ジヒドロキシデカン酸、10−ヒドロキシ−2−(E)−デセン酸)によるM細胞の分化誘導を、GP2を指標としてFACSにより解析した。10−ヒドロキシデカン酸(10HDAA)は、SIGMA−ALDRICH社製のものを、(+/−)−3−ヒドロキシデカン酸(3HDAA)は、SIGMA−ALDRICH社製のものを、10−ヒドロキシ−2−(E)−デセン酸(10−HDA)は、和光純薬工業株式会社製のものを、それぞれ用いた。(9R)−9,10−ジヒドロキシデカン酸(DDA−11)は、Tetrahedron:Asymmetry,2009年,20,pp457−460の方法を基に(4R)−4−(2−Hydroxyethyl)−2,2−dimethyl−1,3−dioxolaneをトシル化し、Grignard反応により5−Bromo−1−penteneで鎖を延長後、オゾン分解、Diethylphosphonoicacid ethylesterとの Wittig反応、接触水素化反応による水素添加、酢酸処理によるアセトナイドの除去、水酸化カリウム処理によるエチル基の除去を経て合成し、用いた。
上記各脂肪酸は、DMSO溶液として調製した(10mM)。6ウェルプレートにCaco−2細胞を播種し、単層膜を形成させた後、上記各脂肪酸を終濃度が100μMとなるよう添加した。また、対照として、同量のDMSOを添加した。培地は上述のとおりである。添加後、37℃、5%CO存在下で3日間培養した。培養後、1mM EDTA・2Na/PBS(−)(pH7.2)で細胞を回収し、ウサギ抗GP2抗体(IMGENEX社製)及びAlexa488標識抗ウサギ抗体(Molecular probes社製)で染色した。染色した細胞をFACS(BECKMAN COULTER社製)で解析し、GP2発現量を定量した。
FACSのヒストグラムを図1に示す。図1に示すように、10−ヒドロキシデカン酸(図1(a))及び(+/−)−3−ヒドロキシデカン酸(図1(b))は、GP2の発現を誘導した。また、10−ヒドロキシデカン酸の方がより強くGP2の発現を誘導した。一方、(9R)−9,10−ジヒドロキシデカン酸(図1(c))及び10−ヒドロキシ−2−(E)−デセン酸(図1(d))はGP2の発現を誘導しなかった。
〔形態解析〕
トランズウェルインサート(6.5mm Transwell,コーニング社製)にCaco−2細胞を2×10cells播種し、単層膜を形成させた後、単層膜の頂端側から10−ヒドロキシデカン酸(終濃度100μM)を作用させ、37℃、5%CO存在下で3日間培養した。培養後、トランズウェルインサートの膜ごと切断し、電子顕微鏡(JEOL社製)で細胞形態を観察した。
電子顕微鏡写真を図2に示す。一般的に、M細胞は形態学的に頂端側の微絨毛(microvilli)が近傍の上皮細胞よりも短くなるという特徴を有する。図2中矢印で示したとおり、10−ヒドロキシデカン酸を作用させることにより、微絨毛が短い細胞が観察された。この結果から、10−ヒドロキシデカン酸の作用により、Caco−2細胞が形態的にM細胞様細胞に変化したことを示すと考えられる。
[試験例2:M細胞分化誘導試験−インビボ試験]
〔試験方法〕
10−ヒドロキシデカン酸のDMSO溶液(10mM)を、PBS(−)で100倍希釈して試験液を調製した。カニクイザル(Macaca fascicularis)の雄3匹(試験開始時3〜4歳、試験開始時の体重3.53〜4.36kg)を被験動物とした。ファインアトマイザー(ネイザル)(商品番号:FAN020,製造販売元:吉川化成株式会社)を用いて、上記試験液をカニクイザルの左右鼻腔に約0.1mLずつ噴霧した。対照として、PBS(−)を用いて同様の操作を行った。この操作を1日1回、3日間繰り返した後、4日目にカニクイザルを解剖し、咽頭扁桃部位の鼻咽頭粘膜を採取した。採取した鼻咽頭粘膜をAlexa555標識抗GP2抗体(IMGENEX社製)又はAlexa555標識抗GP2抗体(Abcam社製)で蛍光免疫組織染色し、オールインワン蛍光顕微鏡 BZ−9000(キーエンス社製)で蛍光像を観察した。なお、蛍光像の観察にあたり、DAPI染色を併用している。
蛍光免疫組織染色写真を図3に示す。なお、図3は視認性を高めるため、明暗を反転させている。図3に示すように、10−ヒドロキシデカン酸を鼻腔内に3日間暴露させることで、GP2陽性細胞(図3中、矢印で例示した黒色の箇所)が鼻咽頭粘膜状に観察された。一方、対照では、このようなGP2陽性細胞の増加は観察されなかった。
[試験例3:免疫賦活試験−インビボ試験]
〔試験方法〕
(カプセル剤の調製)
10−ヒドロキシデカン酸2.4mgのみを腸溶カプセルに充填し、10−ヒドロキシデカン酸入りカプセル剤(カプセルA錠)を調製した。10−ヒドロキシデカン酸2.4mgに加え、抗原としてFetuin(3mg)、不活化ポリオウィルス抗原(10 TCID50)及び不活化インフルエンザウイルス抗原(220_HA Units)を腸溶カプセルに充填し、10−ヒドロキシデカン酸と上記3種の抗原を含有するカプセル剤(カプセルB錠)を調製した。また、抗原としてFetuin(3mg)、不活化ポリオウィルス抗原(10 TCID50)及び不活化インフルエンザウイルス抗原(220_HA Units)を腸溶カプセルに充填し、上記3種の抗原を含有するカプセル剤(カプセルC錠)を調製した。
(カプセル剤の投与)
カニクイザル(Macacafascicularis)の雄3頭(試験開始時3〜6歳、試験開始時の体重3.0〜6.0kg)を被験動物とし、上記カプセルA錠及びカプセルB錠を下記表1に示すスケジュールに従って経口投与した(1日1回1錠)(以下、試験群)。対照として、カニクイザルの雄3頭(試験開始時3〜6歳、試験開始時の体重3.0〜6.0kg)にカプセルC錠のみを下記表1に示スケジュールに従って経口投与した(カプセルA錠及びカプセルB錠は投与せず)(以下、対象群)。22日目にカニクイザルを解剖し、腸管粘膜を採取した。採取した腸管粘膜をAlexa555標識抗GP2抗体(IMGENEX社製)又はAlexa555標識抗GP2抗体(Abcam社製)で蛍光免疫組織染色し、オールインワン蛍光顕微鏡BZ−9000(キーエンス社製)で蛍光像を観察した。なお、蛍光像の観察に当たり、DAPI染色を併用している。
蛍光免疫組織染色写真の一例を図4に示す。なお、図4は視認性を高めるため、明暗を反転させている。図4に示すように、10−ヒドロキシデカン酸を1日1回継続的に摂取しながら約3日おきに抗原で感作した試験群は、GP2陽性細胞(図4中、矢印で例示した黒色の箇所)が腸管粘膜上に観察された。一方、約3日おきに抗原のみで感作した対照群では、このようなGP2陽性細胞の増加は観察されなかった。
[試験例4:抗体価の測定]
〔試験方法〕
試験例3で飼育したカニクイザルの糞便を採取し、糞便中の抗Fetuin IgA抗体価、抗ポリオウィルスIgA抗体価、抗インフルエンザウイルスIgA抗体価を、ELISAにより測定した。
Fetuin抗原(シグマ社製)は、antigen buffer(50mmol/L Tris−HCl(pH8.0),10mmol/L MgCl,0.1% Tween80)で100μg/mLになるように溶解した。この抗原をNunc MaxiSorp(登録商標) flat−bottom 96well plateに加え、抗原プレートを作製した。インフルエンザウイルス H1N1抗原(11,000 HA Unit)及びポリオウイルス抗原III型(0.67×10 TCID50)は、25mLのantigen bufferで希釈し、同様に抗原プレートを作製した。なお、マスキングは200μl/well,4℃でover night反応させた。
糞便試料に対し、重量比で1:4になるようにsample buffer(0.1% sodium azide,1mmol/L EDTA・2Na,0.05% Tween20,5% nonfat skim milk,1mmol/L phenylmethylsulfonyl fluoride(PMSF)のPBS(−)(pH7.2)溶液)を添加した。これを13,000×g、5分間、4℃で遠心分離した後、上清を回収し、ELISA用サンプルとした。ELISA用サンプルは、氷感フリーザーにて保存した。測定時にELISA用サンプルをPBS(−)で10倍及び100倍に希釈した。
抗原プレートの各wellに調製したサンプルを50μlずつ添加し、1.5時間、低温室で振盪させた。その後、washing buffer(0.1% Tween80 in MilliQ:200μl/well)で4回洗浄した。
二次抗体は、二次抗体Buffer(0.5M Tris−HCl,1.75% NaCl)に1%になるようにBSAを溶解し、このbufferで以下の(a)及び(b)の抗体を5000倍に希釈して調製した。
(a)Peroxidase−Labeled Affinity Purified antibody to Monkey IgA(alpha)(Cat.No.074−11−011,KPL)
(b)Goat Anti−monkey IgA(alpha−chain specifc)−peroxidase(Affinity purified)(Cat.No.70041,Alpha diagnostic international)
二次抗体の溶液を各wellに50μlずつ添加し、0.75時間反応させた。反応後、washing buffer(0.1% Tween80 in MilliQ:200μl/well)で4回洗浄した。
各wellにsubstrate solution(2.68mg TMBZ,1.05μl 35%過酸化水素水、7mL EDTA・2Na(2mM))を50μlずつ添加した。最後に各wellに0.3N HSOを50μlずつ添加して反応を停止した。その後、吸光度(450nm/630nm)を測定した。
糞便中の抗Fetuin IgA抗体価、抗ポリオウィルスIgA抗体価、及び抗インフルエンザウイルスIgA抗体価を図5に示す。図5に示すように、10−ヒドロキシデカン酸を1日1回継続的に摂取しながら約3日おきに抗原で感作した試験群では、抗Fetuin IgA抗体価、抗ポリオウィルスIgA抗体価、及び抗インフルエンザウイルスIgA抗体価の上昇が観察された。一方、約3日おきに抗原のみで感作した対照群ではこのような抗体価の増加は観察されなかった。この結果は、継続的に10−ヒドロキシデカン酸を投与することで免疫応答が誘導されることを示すと考えられる。また、10−ヒドロキシデカン酸による免疫応答の誘導は、抗原の種類に依らないこと、不活化された抗原でも認められることが示された。さらに、同時に複数の抗原で感作した場合でも免疫応答の誘導が可能であることが示された。

Claims (8)

  1. 下記一般式(1)で表される飽和脂肪酸、及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種を有効成分として含有する粘膜免疫賦活剤。
    R−COOH (1)
    [一般式(1)中、Rは、1つのヒドロキシ基で置換されたヘプチル基、オクチル基、ノニル基又はデシル基を示す。]
  2. 前記Rが、1つのヒドロキシ基で置換されたノニル基である、請求項1に記載の粘膜免疫賦活剤。
  3. 前記飽和脂肪酸が、3−ヒドロキシデカン酸及び10−ヒドロキシデカン酸である、請求項1に記載の粘膜免疫賦活剤。
  4. 前記飽和脂肪酸が、10−ヒドロキシデカン酸である、請求項1に記載の粘膜免疫賦活剤。
  5. M細胞の分化を誘導することに基づくものである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の粘膜免疫賦活剤。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の粘膜免疫賦活剤を含む、粘膜免疫賦活用食品組成物。
  7. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の粘膜免疫賦活剤を含むアジュバント。
  8. 請求項7に記載のアジュバントを含むワクチン製剤。
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