JP2019107039A - 集中力増進剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】プロポリスの新規な用途を提供すること。【解決手段】プロポリス又はその処理物を有効成分として含有する、集中力増進剤。【選択図】なし
Description
本発明は、集中力増進剤に関する。
プロポリスは、抗菌作用、抗腫瘍作用等多くの生理活性を持つことが知られている(例えば、特許文献1〜4)。
本発明は、プロポリスの新規な用途を提供することを目的とする。
本発明者らは、プロポリスに集中力を増進する作用があることを見出した。本発明は、この新規な知見に基づくものである。
すなわち、本発明は、プロポリス又はその処理物を有効成分として含有する、集中力増進剤を提供する。
本発明の集中力増進剤は、集中力増進用食品、健康食品、機能性表示食品(機能性食品)、栄養補助食品、サプリメント若しくは特定保健用食品又は医薬品として使用することもできる。プロポリスは、従来から食品等として使用されており、生体への安全性が確立されている。したがって、当該集中力増進用食品、健康食品、機能性表示食品(機能性食品)、栄養補助食品、サプリメント若しくは特定保健用食品又は医薬品は、長期間に亘って継続的に摂取することもできる。
本発明によれば、プロポリス又はその処理物を有効成分として含有する、集中力増進剤が提供される。
以下、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
本発明の集中力増進剤は、プロポリス又はその処理物を有効成分として含有する。
プロポリスとは、ミツバチの巣の巣壁を構成する樹脂状又は蝋状の物質である。プロポリスには、桂皮酸誘導体、フラボノイド、ビタミン、ミネラル等が含まれていることが知られている。プロポリスは、例えばブラジル産、中国産、ヨーロッパ諸国産、オセアニア産、アメリカ産等、いずれの産地由来のものであってもよい。また、プロポリスは、アレクリン由来、ユーカリ由来等、いずれの植物由来であってもよい。これらの中でもブラジル産のプロポリスは、起源植物がキク科バッカリス属のバッカリスドラクンクリフォリア(Baccharis dracunculifolia)であり、アルテピリンC等の桂皮酸誘導体を多く含んでいるため好ましい。また、プロポリスは、スーパーグリーン、ウルトラグリーン等いずれのランクであってもよい。プロポリスを採取するために利用されるミツバチの種類は特に限定されず、例えば、セイヨウミツバチ、アフリカ蜂化ミツバチを挙げることができる。これらの中でもブラジル産のプロポリスを産生するアフリカ蜂化ミツバチ(Apis mellifera;アフリカミツバチとセイヨウミツバチとの交雑種)が好ましい。プロポリスは、例えば、常法に従い養蜂産品として入手することができる。
プロポリスは、プロポリス原塊であってもよく、プロポリス原塊に、粉砕、超臨界抽出、水又は親水性有機溶媒抽出、抽出物の濃縮又は粉末化、粉末の造粒等の処理が施されたプロポリス処理物であってもよい。これらの中でもプロポリスの親水性有機溶媒抽出により得られる親水性有機溶媒抽出物は、プロポリスの有効成分が、短時間で効率的にバランスよく抽出されたものであるため好ましい。抽出に使用する親水性有機溶媒としてはエタノールが好ましい。
プロポリス又はプロポリスの処理物は、市販されているものを用いてもよい。プロポリス又はプロポリスの処理物の具体例としては、例えば、株式会社山田養蜂場のプロポリス300、プロポリス液30(ブラジル産)、プロポリスヘルプ、プロポリス粒、プロポリス顆粒APC、プロポリスマイルド、プロポリスドリンク等が挙げられる。
本発明の集中力増進剤には、上述したプロポリス原塊又はプロポリスの処理物を1種のみの形態で用いてもよいし、2種以上の形態を組み合わせて用いてもよい。
本発明の集中力増進剤は、プロポリス又はプロポリスの処理物を有効成分として含有しているため、集中力を増進すること、すなわち、集中力を高めることができる。
本発明の集中力増進剤は、有効成分であるプロポリス又はプロポリスの処理物のみを含有するものであってもよく、本発明による効果を妨げない限り、他の成分を更に含有していてもよい。他の成分としては、例えば、薬学的に許容される成分(例えば、賦形剤、結合材、滑沢剤、崩壊剤、乳化剤、界面活性剤、基剤、溶解補助剤、懸濁化剤)、食品として許容される成分(例えば、ミネラル類、ビタミン類、フラボノイド類、キノン類、ポリフェノール類、アミノ酸、核酸、必須脂肪酸、清涼剤、結合剤、甘味料、崩壊剤、滑沢剤、着色料、香料、安定化剤、防腐剤、徐放調整剤、界面活性剤、溶解剤、湿潤剤)を挙げることができる。
本発明の集中力増進剤は、有効成分量換算で、体重60kgの成人に一日当たり1mg以上10g以下の用量で用いることができ、50mg以上8g以下の用量で用いることが好ましく、150mg以上3g以下の用量で用いることがより好ましく、150mg以上1.5g以下の用量で用いることが更に好ましい。当該用量は、摂取する人の健康状態、投与方法及び他の剤との組み合わせ等の因子に応じて、上記範囲内で適宜設定することができる。
本発明の集中力増進剤は、経口投与(摂取)されてもよく、非経口投与されてもよいが、経口投与するように用いられるのが好ましい。本発明の集中力増進剤は、一日当たりの有効成分量が上述した範囲内にあれば、一日一回投与されてもよいし、一日二回、一日三回等、複数回に分けて投与されてもよい。
集中力増進効果をより顕著に奏することから、本発明の集中力増進剤は、有効成分量換算で、体重60kgの成人に150mg以上1.5g以下となる量を、一日一回経口投与するように用いられることが好ましい。
本発明の集中力増進剤は、固体、液体、ペースト等のいずれの形状であってもよい。本発明の集中力増進剤の形態は、例えば、素錠、糖衣錠、顆粒、粉末、タブレット、カプセル(ハードカプセル、ソフトカプセル、シームレスカプセル)であってもよい。本発明の集中力増進剤は、例えば、有効成分であるプロポリス又はプロポリスの処理物と、必要に応じて他の成分とを混合して上記剤形に成形することによって調製することができる。
本発明の集中力増進剤は、医薬品、医薬部外品及び食品そのものとして、並びに医薬品、医薬部外品及び食品に添加して使用することができる。食品としては、食品の3次機能(体調調節機能。すなわち、集中力増進機能等。)が強調された食品であることが好ましい。食品の3次機能が強調された食品としては、例えば、健康食品、機能性表示食品(機能性食品)、栄養補助食品、サプリメント及び特定保健用食品を挙げることができる。
本発明の集中力増進剤からなる医薬品、医薬部外品若しくは食品、又は本発明の集中力増進剤を含む医薬品、医薬部外品若しくは食品は、集中力増進用であってよく、「集中力増進する旨」等の表示が付されていてもよい。
医薬品、医薬部外品及び食品における本発明の集中力増進剤の含有量は、一日当たり摂取する有効成分量が上述した範囲内となるように、医薬品、医薬部外品及び食品の種類等に応じて適宜設定すればよい。
本発明の集中力増進剤を食品そのものとして、又は食品に添加して使用する場合、食品の形態は特に限定されず、例えば、飲料類(コーヒー、ジュース、茶飲料、ゼリー飲料等の清涼飲料、乳飲料、乳酸菌飲料、ヨーグルト飲料、炭酸飲料等)、スプレッド類(カスタードクリーム等)、ペースト類(フルーツペースト等)、洋菓子類(チョコレート、ドーナツ、パイ、シュークリーム、ガム、ゼリー、キャンデー、クッキー、ケーキ、プリン等)、和菓子類(大福、餅、饅頭、カステラ、あんみつ、羊羹等)、氷菓類(アイスクリーム、アイスキャンデー、シャーベット等)、食品類(カレー、牛丼、雑炊、味噌汁、スープ、ミートソース、パスタ、漬物、ジャム等)、調味料類(ドレッシング、ふりかけ、旨味調味料、スープの素等)であってもよい。
本発明の集中力増進剤を食品の3次機能が強調された食品(例えば、健康食品、機能性表示食品(機能性食品)、栄養補助食品、サプリメント又は特定保健用食品)そのものとして、又は食品の3次機能が強調された食品に添加して使用する場合、食品の3次機能が強調された食品の形態は、上述した食品の形態に加えて、例えば、素錠、糖衣錠、顆粒、粉末、タブレット、カプセル(ハードカプセル、ソフトカプセル、シームレスカプセル)であってもよい。
本発明の集中力増進剤を医薬品若しくは医薬部外品そのものとして、又は医薬品若しくは医薬部外品に添加して使用する場合、医薬品又は医薬部外品の形態は特に限定されず、例えば、素錠、糖衣錠、顆粒、粉末、タブレット、カプセル(ハードカプセル、ソフトカプセル、シームレスカプセル)であってもよい。
本発明の集中力増進剤を添加した医薬品、医薬部外品又は食品の製法は特に限定されず、適宜公知の方法に従うことができる。例えば、医薬品、医薬部外品又は食品の製造工程における中間製品又は最終製品に、本発明の集中力増進剤を混合等して、上記の用途に用いられる医薬品、医薬部外品又は食品を得ることができる。
以下、本発明を実施例に基づいてより具体的に説明する。ただし、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
〔試験方法〕
健常なボランティア150人を対象とし、8週間毎日、プロポリス300 3粒(株式会社山田養蜂場製、ブラジル産のプロポリスエキス 226.8mg/3粒)を飲用してもらった。飲用前後で「集中できない」程度を3段階のスコア(1:あり(集中できない)、2:ややあり(やや集中できない)、3:なし(集中できる))で評価するアンケートを実施した。アンケート結果から「1:あり」及び「2:ややあり」を「あり」、「3:なし」を「なし」としてクロス集計表を作成し、飲用前と飲用後の症状の有無をMcNemar検定により解析した。
健常なボランティア150人を対象とし、8週間毎日、プロポリス300 3粒(株式会社山田養蜂場製、ブラジル産のプロポリスエキス 226.8mg/3粒)を飲用してもらった。飲用前後で「集中できない」程度を3段階のスコア(1:あり(集中できない)、2:ややあり(やや集中できない)、3:なし(集中できる))で評価するアンケートを実施した。アンケート結果から「1:あり」及び「2:ややあり」を「あり」、「3:なし」を「なし」としてクロス集計表を作成し、飲用前と飲用後の症状の有無をMcNemar検定により解析した。
表1に解析結果を示す。表中の網掛けは、8週間の飲用後に改善がみられたことを示す。
プロポリスの飲用により、集中力が有意に増進されたことが示された。
Claims (1)
- プロポリス又はその処理物を有効成分として含有する、集中力増進剤。
Priority Applications (1)
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JP2019077054A JP2019107039A (ja) | 2019-04-15 | 2019-04-15 | 集中力増進剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019077054A JP2019107039A (ja) | 2019-04-15 | 2019-04-15 | 集中力増進剤 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2015102779A Division JP2016216391A (ja) | 2015-05-20 | 2015-05-20 | 集中力増進剤 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2019107039A true JP2019107039A (ja) | 2019-07-04 |
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Family Applications (1)
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JP2019077054A Pending JP2019107039A (ja) | 2019-04-15 | 2019-04-15 | 集中力増進剤 |
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Country | Link |
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2019
- 2019-04-15 JP JP2019077054A patent/JP2019107039A/ja active Pending
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