JP6199165B2 - シフト装置 - Google Patents

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本発明は、シフト体が移動されることでシフト位置が変更されるシフト装置に関する。
下記特許文献1に記載のシフトレバー装置では、操作レバーがハウジング・レバーガイドのガイド溝に挿通されており、操作レバーが移動されることで、シフトレンジが「B」レンジ及び「D」レンジ等に変更される。また、ハウジング・レバーガイドには、半島部が設けられており、半島部は、ガイド溝の周面を構成して、操作レバーの「B」レンジと「D」レンジとの間でのセレクト操作方向への移動を係止する。
しかしながら、このシフトレバー装置では、操作レバーのセレクト操作方向への移動可能距離を短くすると、半島部のセレクト操作方向寸法が小さくなって、半島部による操作レバーの移動係止強度が低下する可能性がある。
なお、このシフトレバー装置では、操作レバーが一対のカバースライド及びハウジング・サブアッシーに貫通される。しかしながら、下記特許文献1には、一対のカバースライド及びハウジング・サブアッシーが操作レバーの移動を係止することは記載されていない。
特開2006−218940号公報
本発明は、上記事実を考慮し、シフト体の第1移動路と第2移動路との間での移動距離が短くてもシフト体の第1移動路と第2移動路との間での移動係止強度を確保可能にできるシフト装置を得ることが目的である。
請求項1に記載のシフト装置は、第1移動路と第2移動路とを移動されることでシフト位置が変更されるシフト体と、前記シフト体の前記第1移動路における移動を許容する第1移動孔及び前記シフト体の前記第1移動路から前記第2移動路への移動を係止する第1係止部が設けられた第1係止部材と、前記シフト体の前記第2移動路における移動を許容する第2移動孔及び前記シフト体の前記第2移動路から前記第1移動路への移動を係止する第2係止部が設けられた第2係止部材と、を備えている。
請求項2に記載のシフト装置は、請求項1に記載のシフト装置において、前記シフト体が前記第2移動路を移動される際に前記第1係止部材が移動されると共に、前記シフト体が前記第1移動路を移動される際に前記第2係止部材が移動される。
請求項3に記載のシフト装置は、請求項1又は請求項2に記載のシフト装置において、前記シフト体が前記第1移動路を移動される際に前記第1係止部材の移動が規制されると共に、前記シフト体が前記第2移動路を移動される際に前記第2係止部材の移動が規制される。
請求項4に記載のシフト装置は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のシフト装置において、前記第1係止部材及び前記第2係止部材の少なくとも一方に前記第1移動孔、前記第1係止部、前記第2移動孔及び前記第2係止部を設けている。
請求項5に記載のシフト装置は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のシフト装置において、前記シフト体に設けられると共に、前記シフト体の回動中心に対し前記第1係止部材及び前記第2係止部材の少なくとも一方とは反対側に配置され、操作されることで前記シフト体が回動される操作部を備えている。
請求項1に記載のシフト装置では、シフト体が第1移動路と第2移動路とを移動されることで、シフト位置が変更される。
ここで、第1係止部材に設けられた第1移動孔がシフト体の第1移動路における移動を許容すると共に、第1係止部材に設けられた第1係止部がシフト体の第1移動路から第2移動路への移動を係止する。さらに、第2係止部材に設けられた第2移動孔がシフト体の第2移動路における移動を許容すると共に、第2係止部材に設けられた第2係止部がシフト体の第2移動路から第1移動路への移動を係止する。
このため、シフト体の第1移動路と第2移動路との間での移動を別々の第1係止部材の第1係止部と第2係止部材の第2係止部とで係止できるため、シフト体の第1移動路と第2移動路との間での移動距離が短くても、シフト体の第1移動路と第2移動路との間での移動係止強度を確保可能にできる。
請求項2に記載のシフト装置では、シフト体が第2移動路を移動される際に第1係止部材が移動される。このため、第1係止部材に第2移動孔を設ける必要をなくすことができ、第1係止部材の第1係止部の強度を向上できる。
また、シフト体が第1移動路を移動される際に第2係止部材が移動される。このため、第2係止部材に第1移動孔を設ける必要をなくすことができ、第2係止部材の第2係止部の強度を向上できる。
請求項3に記載のシフト装置では、シフト体が第1移動路を移動される際に第1係止部材の移動が規制される。このため、第1係止部材の第1移動孔の位置を規定でき、第1移動路の位置を規定できる。
さらに、シフト体が第2移動路を移動される際に第2係止部材の移動が規制される。このため、第2係止部材の第2移動孔の位置を規定でき、第2移動路の位置を規定できる。
請求項4に記載のシフト装置では、第1係止部材及び第2係止部材の少なくとも一方に第1移動孔、第1係止部、第2移動孔及び第2係止部が設けられている。このため、第1係止部材及び第2係止部材の少なくとも一方を移動可能にする必要をなくすことができる。
請求項5に記載のシフト装置では、シフト体に設けられた操作部が操作されることで、シフト体が回動される。
ここで、操作部がシフト体の回動中心に対し第1係止部材及び第2係止部材の少なくとも一方とは反対側に配置されている。このため、操作部とシフト体の回動中心との距離を短くでき、操作部の操作距離を短くできる。
本発明の第1実施形態に係るシフト装置を示す左斜め後方から見た斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るシフト装置を示す左斜め後方から見た分解斜視図である。 (A)及び(B)は、本発明の第1実施形態に係るシフト装置の第1スライダ及び第2スライダを示す上方から見た平面図であり、(A)は、レバー体が「H」位置に配置された際を示し、(B)は、レバー体が「B」位置に配置された際を示している。 (A)〜(C)は、本発明の第1実施形態に係るシフト装置の第1スライダ及び第2スライダを示す上方から見た平面図であり、(A)は、レバー体が「N」位置に配置された際を示し、(B)は、レバー体が「D」位置に配置された際を示し、(C)は、レバー体が「R」位置に配置された際を示している。 本発明の第2実施形態に係るシフト装置を示す左斜め後方から見た分解斜視図である。 (A)及び(B)は、本発明の第2実施形態に係るシフト装置の第1スライダ及び第2スライダを示す上方から見た平面図であり、(A)は、レバー体が「H」位置に配置された際を示し、(B)は、レバー体が「B」位置に配置された際を示している。 (A)〜(C)は、本発明の第2実施形態に係るシフト装置の第1スライダ及び第2スライダを示す上方から見た平面図であり、(A)は、レバー体が「N」位置に配置された際を示し、(B)は、レバー体が「D」位置に配置された際を示し、(C)は、レバー体が「R」位置に配置された際を示している。 (A)及び(B)は、本発明の第2実施形態に係るシフト装置のロック体、第1スライダ及び第2スライダを示す上方から見た一部破断した平面図であり、(A)は、レバー体が「H」位置に配置された際を示し、(B)は、レバー体が「N」位置に配置された際を示している。
[第1実施形態]
図1には、本発明の第1実施形態に係るシフト装置10(シフタ)が左斜め後方から見た斜視図にて示されており、図2には、シフト装置10が左斜め後方から見た分解斜視図にて示されている。なお、図面では、シフト装置10の前方を矢印FRで示し、シフト装置10の右方を矢印RHで示し、シフト装置10の上方を矢印UPで示す。
本実施形態に係るシフト装置10は、車両(自動車)に適用されており、シフト装置10は、所謂フロア式のものにされて、車室の床部(フロア)に設置されている。シフト装置10は、前方、右方及び上方を、それぞれ車両前方、車両右方及び車両上方へ向けられている。
図1及び図2に示す如く、シフト装置10には、略直方体形箱状の支持体12が設けられており、支持体12が車室内に固定されることで、シフト装置10が車室の床部に設置されている。
支持体12には、収容部としての略矩形筒状のベースプレート14が設けられており、ベースプレート14の上端内には、支持部としての略直方体状のカバー16が固定されている。カバー16には、支持孔18が形成されており、支持孔18は、カバー16の上側及び下側に開放されると共に、外周面が球面状にされている。
カバー16には、支持孔18において、シフト体としてのレバー体20が上下方向に貫通されており、レバー体20の上下方向中間部分には、保持部22が設けられている。
保持部22の上側部分には、被支持部としての略球状の嵌入部22Aが形成されており、嵌入部22Aの外周面は、球面状にされている。嵌入部22Aは、カバー16の支持孔18内に嵌入されており、これにより、支持孔18の外周面に嵌入部22Aの外周面が回転可能に支持されて、レバー体20が嵌入部22Aの外周面中心を中心として前後方向(シフト方向)及び左右方向(セレクト方向)に回動可能にされている。
保持部22の下側部分には、固定部としての円柱状の固定柱22Bが形成されており、固定柱22Bは、嵌入部22Aの下方に延出されている。保持部22の下側部分には、固定柱22Bの後側において、円筒状の保持筒22Cが形成されており、保持筒22Cは、嵌入部22Aの後斜め下方に延出されている。
保持部22の上側部分(嵌入部22A)には、延出部としての円柱状の操作レバー24が固定されており、操作レバー24は、嵌入部22Aからカバー16の上方に延出されている。操作レバー24の上端部には、操作部としての球状のノブ26が固定されており、車両の乗員(運転手)によって、ノブ26が回動操作されて、レバー体20が回動操作可能にされている。
保持部22の下側部分(固定柱22B)には、移動部としての円柱状のガイドレバー28が固定されており、ガイドレバー28は、固定柱22Bから下方に延出されると共に、操作レバー24と同軸上に配置されている。
支持体12内(ベースプレート14内)には、レバー体20の固定柱22Bの下側において、第1係止部材又は第2係止部材としての矩形板状のレバーガイド30が配置されており、レバーガイド30は、ベースプレート14と一体に形成されて(ベースプレート14に固定されてもよい)、上下方向、左右方向及び前後方向へのスライド(移動)を規制されている。
レバーガイド30には、第1移動孔としての第1ガイド孔32が貫通形成されており、第1ガイド孔32は、前後方向に延伸にされている。レバーガイド30には、第1ガイド孔32の右側において、第2移動孔としての第2ガイド孔34が貫通形成されており、第2ガイド孔34は、前後方向に延伸にされて第1ガイド孔32と平行に配置されると共に、第1ガイド孔32より後側に延出されている。レバーガイド30には、連絡移動孔としての連絡孔36が貫通形成されており、連絡孔36は、第1ガイド孔32の後部と第2ガイド孔34の前後方向中央部とを含んで左右方向に延伸にされて、第1ガイド孔32の後部と第2ガイド孔34の前後方向中央部とを連絡している。
レバーガイド30には、第1ガイド孔32の前部と第2ガイド孔34の前部との間において、係止部としての板状の半島部38が形成されており、半島部38の左側面(第1ガイド孔32前部の右側面)は、第1係止部としての第1係止面32Aにされると共に、半島部38の右側面(第2ガイド孔34前部の左側面)は、第2係止部としての第2係止面34Aにされている。
第1ガイド孔32、第2ガイド孔34及び連絡孔36には、レバー体20のガイドレバー28が回動されて挿通可能にされており、ガイドレバー28が第1ガイド孔32、第2ガイド孔34又は連絡孔36に案内されることで、レバー体20の回動操作が案内(許容)されると共に、ガイドレバー28が第1ガイド孔32、第2ガイド孔34又は連絡孔36の周面(第1係止面32A及び第2係止面34Aを含む)に係止されることで、レバー体20の回動操作が係止される。
ガイドレバー28が第1ガイド孔32に案内されることで、レバー体20が第1移動路としての第1回動路40(図1参照)を前後方向に回動操作される。また、ガイドレバー28が第2ガイド孔34に案内されることで、レバー体20が第2移動路としての第2回動路42(図1参照)を前後方向に回動操作される。さらに、ガイドレバー28が連絡孔36に案内されることで、レバー体20が連絡移動路としての連絡路44(図1参照)を左右方向に回動操作される。
レバー体20のシフト位置は、所定位置としての「H」位置(ホーム位置)に配置されている。レバー体20が「H」位置からノブ26を後方に回動操作されることで、レバー体20のシフト位置が「B」位置(ブレーキ位置)に変更される。また、レバー体20が「H」位置からノブ26を左方に回動操作されることで、レバー体20のシフト位置が「N」位置(ニュートラル位置)に変更される。さらに、レバー体20が「N」位置からノブ26を後方に回動操作されることで、レバー体20のシフト位置が「D」位置(ドライブ位置)に変更される。また、レバー体20が「N」位置からノブ26を前方に回動操作されることで、レバー体20のシフト位置が「R」位置(リバース位置)に変更される。
レバーガイド30では、レバー体20のガイドレバー28が第1ガイド孔32の後部(連絡孔36の左部)に配置されている。レバー体20が「H」位置から「B」位置に回動操作された際には、ガイドレバー28が第1ガイド孔32を前方に回動されて第1ガイド孔32の前部に配置される。また、レバー体20が「H」位置から「N」位置に回動操作された際には、ガイドレバー28が連絡孔36を右方に回動されて第2ガイド孔34の前後方向中間部(連絡孔36の右部)に配置される。さらに、レバー体20が「N」位置から「D」位置に回動操作された際には、ガイドレバー28が第2ガイド孔34を前方に回動されて第2ガイド孔34の前部に配置される。また、レバー体20が「N」位置から「R」位置に回動操作された際には、ガイドレバー28が第2ガイド孔34を後方に回動されて第2ガイド孔34の後部に配置される。
支持体12内(ベースプレート14内)には、レバーガイド30の下側において、第1係止部材としての矩形板状の第1スライダ46が配置されており、第1スライダ46は、ベースプレート14内に支持されて、上下方向及び左右方向へのスライド(移動)を規制されると共に、前後方向にスライド(移動)可能にされている。
第1スライダ46には、レバーガイド30と同様の第1ガイド孔32及び連絡孔36が貫通形成されており、第1ガイド孔32前部の右側面は、レバーガイド30と同様の第1係止面32Aにされている。
第1スライダ46の第1ガイド孔32及び連絡孔36には、レバー体20のガイドレバー28が回動されて挿通可能にされており、ガイドレバー28は、第1ガイド孔32の後部(連絡孔36の左部)に配置されている(図3(A)参照)。レバー体20が「H」位置から「B」位置に回動操作された際には、ガイドレバー28が第1ガイド孔32を前方に回動されて第1ガイド孔32の前部に配置される(図3(B)参照)。また、レバー体20が「H」位置から「N」位置に回動操作された際には、ガイドレバー28が連絡孔36を右方に回動されて連絡孔36の右部に配置される(図4(A)参照)。さらに、レバー体20が「N」位置から「D」位置に回動操作された際には、ガイドレバー28が連絡孔36の右部の周面を前方に押圧して、第1スライダ46がガイドレバー28によって前方にスライドされる(図4(B)参照)。また、レバー体20が「N」位置から「R」位置に回動操作された際には、ガイドレバー28が連絡孔36の右部の周面を後方に押圧して、第1スライダ46がガイドレバー28によって後方にスライドされる(図4(C)参照)。
支持体12内(ベースプレート14内)には、第1スライダ46の下側において、第2係止部材としての矩形板状の第2スライダ48が配置されており、第2スライダ48は、ベースプレート14内に支持されて、上下方向及び左右方向へのスライド(移動)を規制されると共に、前後方向にスライド(移動)可能にされている。
第2スライダ48には、レバーガイド30と同様の第2ガイド孔34及び連絡孔36が貫通形成されており、第2ガイド孔34前部の左側面は、レバーガイド30と同様の第2係止面34Aにされている。
第2スライダ48の第2ガイド孔34及び連絡孔36には、レバー体20のガイドレバー28が回動されて挿通可能にされており、ガイドレバー28は、連絡孔36の左部に配置されている(図3(A)参照)。レバー体20が「H」位置から「B」位置に回動操作された際には、ガイドレバー28が連絡孔36の左部の周面を前方に押圧して、第2スライダ48がガイドレバー28によって前方にスライドされる(図3(B)参照)。また、レバー体20が「H」位置から「N」位置に回動操作された際には、ガイドレバー28が連絡孔36を右方に回動されて第2ガイド孔34の前後方向中間部(連絡孔36の右部)に配置される(図4(A)参照)。さらに、レバー体20が「N」位置から「D」位置に回動操作された際には、ガイドレバー28が第2ガイド孔34を前方に回動されて第2ガイド孔34の前部に配置される(図4(B)参照)。また、レバー体20が「N」位置から「R」位置に回動操作された際には、ガイドレバー28が第2ガイド孔34を後方に回動されて第2ガイド孔34の後部に配置される(図4(C)参照)。
図2に示す如く、レバー体20(保持部22)の保持筒22C内には、節度手段を構成する付勢部材としてのコイルスプリング50が同軸上に挿入(保持)されている。さらに、保持筒22C内には、コイルスプリング50の下側かつ後側において、節度手段を構成する節度部材としての略円柱状のディテントピン52が同軸上にスライド(移動)可能に嵌入(保持)されており、ディテントピン52は、保持筒22Cの先端面(下側かつ後側の端面)から延出されている。
支持体12内(ベースプレート14内)には、下側かつ後側の部分において、節度手段を構成する所定形状の節度面(図示省略)が設けられている。節度面には、ディテントピン52が当接されており、これにより、コイルスプリング50が圧縮されてディテントピン52を保持筒22Cの先端側に付勢することで、コイルスプリング50がレバー体20を付勢している。レバー体20が「H」位置から回動操作される際には、レバー体20が「H」位置から離間されるに従い、ディテントピン52が節度面によって保持筒22C内にスライドされることで、コイルスプリング50の圧縮量が増加されて、コイルスプリング50の付勢力が増加される。さらに、レバー体20が「H」位置以外の位置に配置された状態で回動操作力を解除された際には、レバー体20がコイルスプリング50の付勢力によって「H」位置に回動(復帰)される。
次に、本実施形態の作用を説明する。
以上の構成のシフト装置10では、レバー体20が、ノブ26を回動操作されて、嵌入部22A外周面の中心を中心として回動操作されることで、レバー体20が第1回動路40、第2回動路42及び連絡路44を回動操作されて、レバー体20のシフト位置が「H」位置、「B」位置、「N」位置、「D」位置及び「R」位置に変更される。
また、レバー体20のガイドレバー28がレバーガイド30及び第1スライダ46の第1ガイド孔32に案内されることで、レバー体20が第1回動路40(「H」位置及び「B」位置を含む)を前後方向に回動操作される。さらに、ガイドレバー28がレバーガイド30及び第2スライダ48の第2ガイド孔34に案内されることで、レバー体20が第2回動路42(「N」位置、「D」位置及び「R」位置を含む)を前後方向に回動操作される。しかも、ガイドレバー28がレバーガイド30、第1スライダ46及び第2スライダ48の連絡孔36に案内されることで、レバー体20が連絡路44(「H」位置及び「N」位置を含む)を左右方向に回動操作される。
ここで、レバーガイド30の第1係止面32A(半島部38の左側面である第1ガイド孔32前部の右側面)と第1スライダ46の第1係止面32A(第1ガイド孔32前部の右側面)とがレバー体20(ガイドレバー28)の第1回動路40(「B」位置)から第2回動路42(「D」位置)への左右方向における回動を係止する。さらに、レバーガイド30の第2係止面34A(半島部38の右側面である第2ガイド孔34前部の左側面)と第2スライダ48の第2係止面34A(第2ガイド孔34前部の左側面)とがレバー体20(ガイドレバー28)の第2回動路42(「D」位置)から第1回動路40(「B」位置)への左右方向における回動を係止する。
このため、レバー体20の第1回動路40(「B」位置)から第2回動路42(「D」位置)への回動を別々のレバーガイド30と第1スライダ46とによって係止できると共に、レバー体20の第2回動路42(「D」位置)から第1回動路40(「B」位置)への回動を別々のレバーガイド30と第2スライダ48とによって係止できる。これにより、レバー体20の第1回動路40と第2回動路42との間での左右方向への回動距離が短くされて、レバーガイド30の半島部38の左右方向寸法が小さくされても、レバー体20の第1回動路40(「B」位置)と第2回動路42(「D」位置)との間での回動係止強度(レバー体20のノブ26に作用された過負荷に対する強度)を確保できる。したがって、レバー体20の左右方向への回動操作距離を短くできると共に、シフト装置10の左右方向における体格を小型化できる。しかも、レバーガイド30の半島部38の左右方向寸法を小さくできるため、レバーガイド30、第1スライダ46及び第2スライダ48をレバー体20の回動中心部(嵌入部22A)に接近させることができ、シフト装置10の上下方向における体格を小型化できる。
また、第1スライダ46に第2ガイド孔34が設けられておらず、レバー体20が第2回動路42(「N」位置、「D」位置及び「R」位置を含む)を前後方向に回動される際には、第1スライダ46がレバー体20のガイドレバー28によって前後方向にスライドされる。さらに、第2スライダ48に第1ガイド孔32が設けられておらず、レバー体20が第1回動路40(「H」位置及び「B」位置を含む)を前後方向に回動される際には、第2スライダ48がレバー体20のガイドレバー28によって前後方向にスライドされる。
このため、第1スライダ46に第2ガイド孔34が設けられないことで、第1スライダ46の第1係止面32Aの強度を向上でき、レバーガイド30の第1係止面32Aの強度を低くしても、レバー体20の第1回動路40(「B」位置)から第2回動路42(「D」位置)への回動係止強度を確保できる。さらに、第2スライダ48に第1ガイド孔32が設けられないことで、第2スライダ48の第2係止面34Aの強度を向上でき、レバーガイド30の第2係止面34Aの強度を低くしても、レバー体20の第2回動路42(「D」位置)から第1回動路40(「B」位置)への回動係止強度を確保できる。これにより、レバーガイド30(半島部38を含む)、第1スライダ46(第1係止面32Aを含む)及び第2スライダ48(第2係止面34Aを含む)の上下方向寸法(肉厚寸法)を小さくでき、シフト装置10の上下方向における体格を一層小型化できる。
また、レバーガイド30に第1ガイド孔32、第1係止面32A、第2ガイド孔34、第2係止面34A及び連絡孔36が設けられている。このため、レバーガイド30をスライド可能にする必要をなくすことができ、コストを低減できる。
しかも、レバーガイド30の前後方向へのスライドが規制されている。このため、第1スライダ46及び第2スライダ48が前後方向にスライド可能にされる場合でも、レバーガイド30の第1ガイド孔32、第2ガイド孔34及び連絡孔36の前後方向位置を規定でき、第1回動路40、第2回動路42及び連絡路44の前後方向位置を規定できる。
また、レバー体20のノブ26がレバー体20の回動中心部(嵌入部22A)に対しレバーガイド30、第1スライダ46及び第2スライダ48とは反対側に配置されている。このため、レバー体20のノブ26とレバー体20の回動中心部との距離を短くでき、ノブ26の回動操作距離を短くできる。
なお、本実施形態では、レバーガイド30、第1スライダ46及び第2スライダ48を設けた。しかしながら、レバーガイド30と第1スライダ46及び第2スライダ48の一方とを設けてもよい。さらに、第1スライダ46及び第2スライダ48を設けずに、レバーガイド30を複数設けてもよい。
また、本実施形態では、レバーガイド30、第1スライダ46及び第2スライダ48をレバー体20の回動中心部(嵌入部22A)に対しノブ26とは反対側に配置した。しかしながら、レバーガイド30、第1スライダ46及び第2スライダ48の少なくとも1つをレバー体20の回動中心部(嵌入部22A)に対しノブ26側に配置してもよい。
[第2実施形態]
図5には、本発明の第2実施形態に係るシフト装置70(シフタ)が左斜め後方から見た分解斜視図にて示されている。
本実施形態に係るシフト装置70は、上記第1実施形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
図5に示す如く、本実施形態に係るシフト装置70には、上記第1実施形態におけるレバーガイド30が設けられていない。
支持体12内(ベースプレート14内)には、レバー体20の固定柱22Bの下側において、規制手段としてのロック体72が配置されており、ロック体72は、支持体12内に支持されて、上下方向及び前後方向へのスライド(移動)を規制されると共に、左右方向に所定範囲でスライド(移動)可能にされている。ロック体72は、断面略逆U字形板状にされており、ロック体72には、係合部としての上壁72Aと第2規制部としての前壁72B及び後壁72Cとが設けられている。
ロック体72の上壁72Aとベースプレート14の右壁との間には、付勢手段としての圧縮コイルスプリング74が所定数(本実施形態では2つ)架渡されており、圧縮コイルスプリング74は、ロック体72を左方に付勢している。
ロック体72の上壁72Aには、レバー体20のガイドレバー28が貫通されている。ロック体72は、ガイドレバー28の前後方向への回動を許容しており、これにより、レバー体20の前後方向への回動操作が許容されている。ロック体72の上壁72Aには、ガイドレバー28が左右方向において係合可能にされており、レバー体20が左右方向に回動操作されて、ガイドレバー28が左右方向に回動されることで、ロック体72が左右方向にスライドされる。すなわち、レバー体20が左方に回動操作されて、ガイドレバー28が右方に回動されることで、ロック体72がガイドレバー28により圧縮コイルスプリング74の付勢力に抗して右方にスライドされる。さらに、レバー体20が右方に回動操作されて、ガイドレバー28が左方に回動されることで、ロック体72が圧縮コイルスプリング74の付勢力により左方にスライドされる。
ロック体72の上壁72A下面には、ガイドレバー28の左側及び右側において、第1規制部としての直方体状のロック突起76(図8の(A)及び(B)参照)が設けられており、ロック突起76は、ロック体72の上壁72Aから下方に突出されている。
ロック体72の前壁72B及び後壁72Cには、解除部としての矩形状の解除孔78(図8の(A)及び(B)参照)が所定数(本実施形態では2つ)貫通形成されており、解除孔78は、下方に開放されている。
ロック体72内には、第1スライダ46が配置されている。第1スライダ46の上面には、第1ガイド孔32及び連絡孔36の左側及び右側において、第1係合部としての直方体状の第1突起80が一対設けられており、第1突起80は、第1スライダ46から上方に突出されている。
各対の第1突起80間には、ロック体72のロック突起76が配置されている(図8(A)参照)。これにより、レバー体20が第1回動路40(「H」位置及び「B」位置を含む)を前後方向に回動操作される際には、第1突起80がロック突起76に前後方向において係合されて、レバー体20のガイドレバー28による第1スライダ46の前後方向へのスライドがロック(規制)される。
レバー体20が連絡路44を第1回動路40(「H」位置)から第2回動路42(「N」位置)へ左方に回動操作された際には、上述の如く、レバー体20のガイドレバー28が右方に回動されて、ロック体72がガイドレバー28によって右方にスライドされることで、各対の第1突起80間からロック体72のロック突起76が離脱される(図8(B)参照)。これにより、レバー体20が第2回動路42(「N」位置、「D」位置及び「R」位置を含む)を前後方向に回動操作される際には、第1突起80がロック突起76に前後方向において係合されずに、ガイドレバー28による第1スライダ46の前後方向へのスライドが許容(規制解除)される。
ロック体72内には、第1スライダ46の下側において、第2スライダ48が配置されている。第2スライダ48の前面及び後面には、第2係合部としての直方体状の第2突起82(図8の(A)及び(B)参照)が所定数(本実施形態では2つ)設けられており、前側の第2突起82は、第2スライダ48から前方に突出されると共に、後側の第2突起82は、第2スライダ48から後方に突出されている。
前側の第2突起82の前側には、ロック体72前壁72Bの解除孔78が配置されると共に、後側の第2突起82の後側には、ロック体72後壁72Cの解除孔78が配置されている(図8(A)参照)。これにより、レバー体20が第1回動路40(「H」位置及び「B」位置を含む)を前後方向に回動操作される際には、前側の第2突起82及び後側の第2突起82がそれぞれロック体72の前壁72B及び後壁72Cの解除孔78に挿入にされて(ロック体72の前壁72B及び後壁72Cに前後方向において係合されずに)、レバー体20のガイドレバー28による第2スライダ48の前後方向へのスライドが許容(規制解除)される。
レバー体20が連絡路44を第1回動路40(「H」位置)から第2回動路42(「N」位置)へ左方に回動操作された際には、上述の如く、レバー体20のガイドレバー28が右方に回動されて、ロック体72がガイドレバー28によって右方にスライドされることで、前側の第2突起82の前側にロック体72の前壁72Bが配置されると共に、後側の第2突起82の後側にロック体72の後壁72Cが配置される(図8(B)参照)。これにより、レバー体20が第2回動路42(「N」位置、「D」位置及び「R」位置を含む)を前後方向に回動操作される際には、前側の第2突起82及び後側の第2突起82がそれぞれロック体72の前壁72B及び後壁72Cに前後方向において係合されて、ガイドレバー28による第2スライダ48の前後方向へのスライドがロック(規制)される。
次に、本実施形態の作用を説明する。
以上の構成のシフト装置70では、レバー体20が、ノブ26を回動操作されて、嵌入部22A外周面の中心を中心として回動操作されることで、レバー体20が第1回動路40、第2回動路42及び連絡路44を回動操作されて、レバー体20のシフト位置が「H」位置、「B」位置、「N」位置、「D」位置及び「R」位置に変更される。
また、レバー体20のガイドレバー28が第1スライダ46の第1ガイド孔32に案内されることで、レバー体20が第1回動路40(「H」位置及び「B」位置を含む)を前後方向に回動操作される(図6の(A)及び(B)参照)。さらに、ガイドレバー28が第2スライダ48の第2ガイド孔34に案内されることで、レバー体20が第2回動路42(「N」位置、「D」位置及び「R」位置を含む)を前後方向に回動操作される(図7の(A)〜(C)参照)。しかも、ガイドレバー28が第1スライダ46及び第2スライダ48の連絡孔36に案内されることで、レバー体20が連絡路44(「H」位置及び「N」位置を含む)を左右方向に回動操作される。
ここで、第1スライダ46の第1係止面32A(第1ガイド孔32前部の右側面)がレバー体20(ガイドレバー28)の第1回動路40(「B」位置)から第2回動路42(「D」位置)への左右方向における回動を係止する。さらに、第2スライダ48の第2係止面34A(第2ガイド孔34前部の左側面)がレバー体20(ガイドレバー28)の第2回動路42(「D」位置)から第1回動路40(「B」位置)への左右方向における回動を係止する。
このため、レバー体20の第1回動路40(「B」位置)から第2回動路42(「D」位置)への回動とレバー体20の第2回動路42(「D」位置)から第1回動路40(「B」位置)への回動とをそれぞれ別々の第1スライダ46と第2スライダ48とによって係止できる。
しかも、第1スライダ46に第2ガイド孔34が設けられておらず、レバー体20が第2回動路42(「N」位置、「D」位置及び「R」位置を含む)を前後方向に回動される際には、第1スライダ46がレバー体20のガイドレバー28によって前後方向にスライドされる。さらに、第2スライダ48に第1ガイド孔32が設けられておらず、レバー体20が第1回動路40(「H」位置及び「B」位置を含む)を前後方向に回動される際には、第2スライダ48がレバー体20のガイドレバー28によって前後方向にスライドされる。
このため、第1スライダ46に第2ガイド孔34が設けられないことで、第1スライダ46の第1係止面32Aの強度を向上でき、上記第1実施形態におけるレバーガイド30の半島部38が設けられなくても、第1スライダ46の第1係止面32Aのみで、レバー体20の第1回動路40(「B」位置)から第2回動路42(「D」位置)への回動係止強度(レバー体20のノブ26に作用された過負荷に対する強度)を確保できる。さらに、第2スライダ48に第1ガイド孔32が設けられないことで、第2スライダ48の第2係止面34Aの強度を向上でき、上記第1実施形態におけるレバーガイド30の半島部38が設けられなくても、第2スライダ48の第2係止面34Aのみで、レバー体20の第2回動路42(「D」位置)から第1回動路40(「B」位置)への回動係止強度(レバー体20のノブ26に作用された過負荷に対する強度)を確保できる。
これにより、レバーガイド30の半島部38を設ける必要をなくすことができ、レバー体20の第1回動路40と第2回動路42との間での左右方向への回動距離を短くできると共に、シフト装置70の左右方向における体格を小型化できる。さらに、レバーガイド30の半島部38を設ける必要をなくすことができるため、ロック体72、第1スライダ46及び第2スライダ48をレバー体20の回動中心部(嵌入部22A)に接近させることができ、シフト装置10の上下方向における体格を小型化できる。しかも、第1スライダ46(第1係止面32Aを含む)及び第2スライダ48(第2係止面34Aを含む)の上下方向寸法(肉厚寸法)を小さくでき、シフト装置70の上下方向における体格を一層小型化できる。
また、レバー体20が第1回動路40(「H」位置及び「B」位置を含む)を前後方向に回動操作される際には、第1スライダ46の各対の第1突起80間にロック体72のロック突起76が配置されて、レバー体20のガイドレバー28による第1スライダ46の前後方向へのスライドがロックされる。このため、第1スライダ46の第1ガイド孔32及び連絡孔36の前後方向位置を規定でき、第1回動路40及び連絡路44の前後方向位置を規定できる。
さらに、レバー体20が第2回動路42(「N」位置、「D」位置及び「R」位置を含む)を前後方向に回動操作される際には、第2スライダ48前側の第2突起82の前側にロック体72の前壁72Bが配置されると共に、第2スライダ48後側の第2突起82の後側にロック体72の後壁72Cが配置されて、レバー体20のガイドレバー28による第2スライダ48の前後方向へのスライドがロックされる。このため、第2スライダ48の第2ガイド孔34及び連絡孔36の前後方向位置を規定でき、第2回動路42及び連絡路44の前後方向位置を規定できる。
また、レバー体20のノブ26がレバー体20の回動中心部(嵌入部22A)に対しロック体72、第1スライダ46及び第2スライダ48とは反対側に配置されている。このため、レバー体20のノブ26とレバー体20の回動中心部との距離を短くでき、ノブ26の回動操作距離を短くできる。
なお、本実施形態において、上記第1実施形態におけるレバーガイド30を設けてもよい。この場合、レバーガイド30に半島部38を設けなくてもよい。
さらに、本実施形態では、ロック体72、第1スライダ46及び第2スライダ48をレバー体20の回動中心部(嵌入部22A)に対しノブ26とは反対側に配置した。しかしながら、ロック体72、第1スライダ46及び第2スライダ48の少なくとも1つをレバー体20の回動中心部(嵌入部22A)に対しノブ26側に配置してもよい。
また、上記第1実施形態及び第2実施形態では、シフト装置10、70をフロア式のものにして車室の床部に設置した。しかしながら、シフト装置10、70を車両のステアリングコラムやインストルメントパネルに設置してもよい。
10 シフト装置
20 レバー体(シフト体)
26 ノブ(操作部)
30 レバーガイド(第1係止部材又は第2係止部材)
32 第1ガイド孔(第1移動孔)
32A 第1係止面(第1係止部)
34 第2ガイド孔(第2移動孔)
34A 第2係止面(第2係止部)
40 第1回動路(第1移動路)
42 第2回動路(第2移動路)
46 第1スライダ(第1係止部材)
48 第2スライダ(第2係止部材)
70 シフト装置

Claims (5)

  1. 第1移動路と第2移動路とを移動されることでシフト位置が変更されるシフト体と、
    前記シフト体の前記第1移動路における移動を許容する第1移動孔及び前記シフト体の前記第1移動路から前記第2移動路への移動を係止する第1係止部が設けられた第1係止部材と、
    前記シフト体の前記第2移動路における移動を許容する第2移動孔及び前記シフト体の前記第2移動路から前記第1移動路への移動を係止する第2係止部が設けられた第2係止部材と、
    を備えたシフト装置。
  2. 前記シフト体が前記第2移動路を移動される際に前記第1係止部材が移動されると共に、前記シフト体が前記第1移動路を移動される際に前記第2係止部材が移動される請求項1記載のシフト装置。
  3. 前記シフト体が前記第1移動路を移動される際に前記第1係止部材の移動が規制されると共に、前記シフト体が前記第2移動路を移動される際に前記第2係止部材の移動が規制される請求項1又は請求項2記載のシフト装置。
  4. 前記第1係止部材及び前記第2係止部材の少なくとも一方に前記第1移動孔、前記第1係止部、前記第2移動孔及び前記第2係止部を設けた請求項1〜請求項3の何れか1項記載のシフト装置。
  5. 前記シフト体に設けられると共に、前記シフト体の回動中心に対し前記第1係止部材及び前記第2係止部材の少なくとも一方とは反対側に配置され、操作されることで前記シフト体が回動される操作部を備えた請求項1〜請求項4の何れか1項記載のシフト装置。
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