JP6197495B2 - 全固体電池 - Google Patents
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Description
以下、負極活物質として斜方晶の五酸化ニオブでニオブの一部がリンで置換されたものを用いて作製した全固体電池の実施例1〜4と、単斜晶の五酸化ニオブを用いて作製した全固体電池の比較例1について説明する。
まず、実施例1〜4と比較例1の全固体電池に用いられる負極活物質材料、正極活物質材料、固体電解質材料、導電剤を、以下のとおり準備した。
正極活物質材料:Li3V2(PO4)3の組成を有するナシコン型構造の結晶相を含むリチウム含有リン酸化合物粉末
固体電解質材料:Li1.2Ca0.1Zr1.9(PO4)3の組成を有するナシコン型構造の結晶相を含むジルコニウム含有リチウムリン酸化合物粉末
導電剤:炭素粉末
次に、下記の主材、ポリビニルアセタール樹脂、および、アルコールを、100:15:140の重量比率で秤量した。ポリビニルアセタール樹脂をアルコールに溶解させ、主材をメディアとともに容器に封入して容器を回転させることにより混合した後、容器からメディアを取り出し、固体電解質スラリー、正極スラリー、および、負極スラリーの各スラリーを作製した。
正極スラリーの主材:正極活物質材料、導電剤、および、固体電解質材料を40:10:50の重量比率で混合した粉末
負極スラリーの主材:負極活物質材料、導電剤、および、固体電解質材料を重量比40:10:50の重量比率で混合した粉末
ドクターブレード法を用いてポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムの上に各スラリーを塗工し、40℃の温度に加熱したホットプレートの上で乾燥させることにより、下記の厚みになるようにシート状に成形した。その後、25mm×25mmの大きさの正方形状シートに切断して、固体電解質シート、正極シート、負極シートの各シートを作製した。
正極シート:35μm
負極シート:20μm
実施例1〜4と比較例1の負極シートを、1体積%の酸素を含む窒素ガス雰囲気中で500℃の温度で焼成することにより、ポリビニルアセタール樹脂を除去した後、窒素ガス雰囲気中で1000℃の温度で焼成することにより、焼成体としての実施例1〜4と比較例1の負極シートを作製した。
Nb2O5(単斜晶):00−037−1468
LiZr2(PO4)3(菱面体晶):01−072−7742
LiZr2(PO4)3(単斜晶):01−070−5819
LiZr2(PO4)3(三斜晶):01−074−2562
LiNb3O8:01−070−1566
PETフィルムから剥がした正極シート、固体電解質シート、および、負極シートを、60℃の温度に加熱した2枚のステンレス鋼板で挟んで、1000kg/cm2の圧力にて熱圧着した。次に、この圧着体をポリエチレン製のフィルム容器に封入し、180MPaの水圧で等方圧プレスして、積層体を作製した。積層体は図1に示すように正極層11、固体電解質層13、負極層12から構成される。5枚の固体電解質シートからなる固体電解質層13の片面に、1枚の正極シートからなる正極層11と、正極層11とは反対側の固体電解質層13の片面に、1枚の負極シートからなる負極層12を積層した。正負極層の厚みは使用される電極活物質の材料に応じて適宜変更することができる。
積層体を10mm×10mmの大きさの平面形状に切断し、2枚の多孔性のセッターで挟持した後、2kgf/cm2(約196.2kPa)の圧力で加圧した状態で焼成して、焼成体を作製した。焼成は、1体積%の酸素を含む窒素ガス雰囲気中で500℃の温度に加熱することにより、ポリビニルアセタール樹脂を除去した後、窒素ガス雰囲気中で1000℃の温度に加熱することによって行った。
以上のようにして得られた実施例1〜4と比較例1の固体電池を、25℃の温度に保持した恒温槽に入れ、正極活物質材料の重量に対して約0.1Cの電流に相当する40μAの電流で3.25Vの電圧まで充電し、3.25Vの電圧で5時間保持した後に、3時間休止し、40μAの電流で0Vの電圧まで放電した後に、3時間休止した。このようにして測定された放電曲線を図3と図4に示し、放電容量を以下の表2に示す。
以下、負極活物質として斜方晶の五酸化ニオブでニオブの一部がリンで置換されたものを用い、かつ、固体電解質としてナシコン型構造を有するジルコニウム含有リチウムリン酸化合物においてカルシウムの置換量を変化させて作製した固体電池の実施例5〜8について説明する。
まず、実施例5〜8の全固体電池に用いられる負極活物質材料、正極活物質材料、固体電解質材料、導電剤を、以下のとおり準備した。
正極活物質材料:Li3V2(PO4)3の組成を有するナシコン型構造の結晶相を含むリチウム含有リン酸化合物粉末
固体電解質材料:以下の表3に示す組成を有するナシコン型構造の結晶相を含むジルコニウム含有リチウムリン酸化合物粉末
導電剤:炭素粉末
X線回折装置(XRD)を用いて4.0°/分のスキャン速度、10°〜60°の測角範囲の条件で、上記で準備した実施例5〜8の固体電解質粉末のX線回折パターンを測定した。一例として、測定された実施例5と6の固体電解質粉末のX線回折パターンを図5に示す。図5には、実施例5、6の固体電解質粉末のX線回折パターンに加えて、ナシコン型構造を有するジルコニウム含有リチウムリン酸化合物であるLiZr2(PO4)3(菱面体晶)のJCPDSカードNo.01−072−7742のパターンを合わせて示す。
実施例Aに記載された製造方法と同様にして、固体電解質スラリー、正極スラリー、および、負極スラリーの各スラリーを作製し、さらに、固体電解質シート、正極シート、負極シートの各シートを作製し、積層体を作製し、実施例5〜8の固体電池を作製した。
以上のようにして得られた実施例5〜8の固体電池を、25℃の温度に保持した恒温槽に入れ、正極活物質材料の重量に対して約0.1Cの電流に相当する40μAの電流で3.25Vの電圧まで充電し、3.25Vの電圧で5時間保持した後に、3時間休止し、40μAの電流で0Vの電圧まで放電した後に、3時間休止した。このようにして測定された放電曲線を図6に示し、放電容量を以下の表4に示す。
Claims (6)
- 正極層または負極層の少なくともいずれか一方の電極層と、
前記電極層に積層された固体電解質層と、を備え、
前記固体電解質層が固体電解質としてナシコン型構造を有するジルコニウム含有リチウムリン酸化合物を含み、前記電極層が電極活物質として5価金属含有酸化物を含み、前記5価金属含有酸化物において5価金属の一部がリンで置換されており、
前記5価金属含有酸化物が、化学式P x1 M1 y1 O 5 (化学式中、M1はNbおよびVからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素、x1は0<x1<2、y1はy1=2−x1を満たす数値である)で表される酸化物である、全固体電池。 - 前記x1は0.11≦x1≦1.33を満たす数値である、請求項1に記載の全固体電池。
- 前記x1は0.11≦x1≦0.20を満たす数値である、請求項1に記載の全固体電池。
- 前記ジルコニウム含有リチウムリン酸化合物が、化学式Lix2M2y2Zrz2(PO4)3(化学式中、M2はNa、K、Ca、Mg、Ba、Sr、Al、Sc、Y、In、Ti、Ge、Ga、および、Hfからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素、x2は0.6≦x2<3、y2は0≦y2<1、z2は1<z2≦2を満たす数値である)で表される、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の全固体電池。
- 前記y2は0.10≦y2≦0.40を満たす数値である、請求項4に記載の全固体電池。
- 前記y2は0.10≦y2≦0.20を満たす数値である、請求項4に記載の全固体電池。
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