JP6193190B2 - 磁気記憶素子および磁気メモリ - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、磁気記憶素子および磁気メモリに関する。
近年、メモリを大容量化させる方法として、電流による磁壁の移動を利用した、磁壁移動型の磁気記憶素子が提案されている。磁壁移動型の磁気記憶素子では、選択素子および配線は基板面内方向に沿って配置され、情報が記憶される磁性部は基板法線方向に配置される。磁性部を基板法線方向に配置することで、記憶容量の高密度化を達成しつつ、コストの増加を抑制することが可能となる。
しかしながら、磁壁移動型の磁気記憶素子においては、さらなる記憶容量の向上のために、より高密度に磁性部を設ける技術が望まれている。
米国特許第6834005号明細書 米国特許第6955926号明細書 米国特許第7796415号明細書
本発明が解決しようとする課題は、より高密度に磁性部を設けることを可能とする磁気記憶素子および磁気メモリを提供することである。
実施形態の磁気メモリは、第1の磁性部と、第2の磁性部と、第3の磁性部と、読み出し書き込み部と、第1の電極と、第2の電極と、第3の電極と、第1の電流源と、第2の電流源と、を備える。
第1の磁性部は、第1の方向に延び、第1の方向と交差する方向に磁化容易軸を有する。第1の磁性部は、第1の方向に複数の磁区を保持可能である。
第2の磁性部は、第1の磁性部と離間して設けられ、第1の方向に延び、第1の方向と交差する方向に磁化容易軸を有する。第2の磁性部は、第1の方向に複数の磁区を保持可能である。
第3の磁性部は、第1の磁性部の第1の方向の一端および第2の磁性部の第1の方向の一端と接続され、第1の方向と交差する第2の方向に磁化容易軸を有する。
読み出し書き込み部は、第3の磁性部に接続された非磁性層と、非磁性層に接続された磁化固着層と、を含む。
第1の電極は、第1の磁性部の、第1の方向の他端に接続されている。
第2の電極は、第2の磁性部の、第1の方向の他端に接続されている。
第3の電極は、読み出し書き込み部に接続されている。
第1の電流源は、第1の電極および第2の電極の少なくとも一方と、第3の電極と、の間に電流を流す。
第2の電流源は、第1の電極と第2の電極との間に電流を流す。
第1実施形態に係る磁気記憶素子の斜視図。 第1実施形態に係る磁気記憶素子の動作を説明するための模式図。 第1実施形態に係る磁気記憶素子の動作を説明するための模式図。 第1実施形態に係る磁気記憶素子の製造工程を表す工程断面図。 第1実施形態に係る磁気記憶素子の製造工程を表す工程断面図。 第2実施形態に係る磁気記憶素子の斜視図。 第2実施形態に係る磁気記憶素子の製造工程を表す工程断面図。 第2実施形態に係る磁気記憶素子の製造工程を表す工程断面図。 第3実施形態に係る磁気記憶素子の斜視図。 第4実施形態に係る磁気記憶素子の斜視図。 第5実施形態に係る磁気記憶素子の斜視図。 第5実施形態に係る磁気記憶素子の変形例の斜視図。 第6実施形態に係る磁気記憶素子の斜視図。 第7実施形態に係る磁気メモリの模式図。 第8実施形態に係る磁気メモリの模式図。
以下に、本発明の各実施形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
各実施形態の説明において、「上」または「下」という言葉を用いるが、これらは絶対的な位置関係を意味するものではなく、相対的な位置関係を意味している。
一部の図面では、磁性材料を含む構成要素に矢印を付して表し、その磁化方向を例示している。
各実施形態の説明において、2つの方向が互いに平行であり、同じ方向を向いている状態を「平行」、2つの方向が互いに平行であり、反対の方向を向いている状態を「反平行」と称する。
各実施形態の説明において、X軸方向とY軸方向は、Z軸方向と交差する方向である。以下の各実施形態の説明では、一例として、X軸方向、Y軸方向、およびZ軸方向が、互いに直交する方向である場合について説明する。
X軸方向は、X方向(第2方向)と−X方向を含む。Y軸方向は、Y方向(第3方向)と−Y方向を含む。Z軸方向は、Z方向(第1方向)と−Z方向を含む。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る磁気記憶素子1を、図1を用いて説明する。
図1は、第1実施形態に係る磁気記憶素子の斜視図である。
磁気記憶素子1は、第1の磁性部301と、第2の磁性部302と、第3の磁性部303と、読み出し書き込み部203と、第1の電極101と、第2の電極102と、第3の電極103と、第1の電流源151と、第2の電流源152と、を備える。
第1の磁性部301と第2の磁性部302は、Z軸方向に延びている。第1の磁性部301のZ軸方向の一端は、第3の磁性部303に接続されている。第1の磁性部301のZ軸方向の他端は、第1の電極101に接続されている。第2の磁性部302のZ軸方向の一端は、第3の磁性部303に接続されている。第2の磁性部302のZ軸方向の他端は、第2の電極102に接続されている。第1の磁性部301は、第2の磁性部302と離間して設けられている。第1の磁性部301は、例えば、第3の磁性部303の下面の、X軸方向の一端に接続されている。第2の磁性部302は、例えば、第3の磁性部303の下面の、X軸方向の他端に接続されている。第1の磁性部301は、Z軸方向において複数の磁区を保持可能である。第2の磁性部302は、Z軸方向において複数の磁区を保持可能である。第1の磁性部301と第2の磁性部302は、Z軸方向と交差する方向に磁化容易軸を有する。好ましくは、第1の磁性部301と第2の磁性部302は、Z軸方向と直交する方向に磁化容易軸を有する。
読み出し書き込み部203は、磁化固着層201と、非磁性層202と、を含む。第3の電極103は、第3の電極103の下部に設けられた磁化固着層201に接続されている。磁化固着層201は、磁化固着層201の下部に設けられたに非磁性層202に接続されている。
読み出し書き込み部203は、磁化固着層201の下部に設けられた第3の磁性部303に接続されている。第3の磁性部303は、例えば、Z軸方向と交差するX軸方向に延びている。第3の磁性部303の磁化容易軸の方向は、例えば、X軸方向である。第3の磁性部303の磁化容易軸の方向は、読み出し書き込み部203と第3の磁性部303の接続面と平行な方向でありうる。
磁化固着層201、非磁性層202、および第3の磁性部303は、例えば、図1のZ軸方向に積層された薄膜である。
以下において、面内方向に磁化容易軸を有する磁性膜を、面内磁化膜と称する。
第1の磁性部301と第2の磁性部302は、例えば、Y軸方向およびZ軸方向を含む面(以下、Y−Z面という)に堆積された層である。第1の磁性部301と第2の磁性部302は、体積された層の面内方向に対して垂直な方向(X軸方向)に磁化容易軸を有する。第1の磁性部301と第2の磁性部302の、Z軸方向と直交する方向における断面は、例えば、長方形であるが、他の形状であってもよい。以下において、面内方向に対して垂直な方向に磁化容易軸を有する磁性膜を、垂直磁化膜と称する。
第1の磁性部301、第2の磁性部302、および第3の磁性部303の磁化容易軸は、互いに平行であることが好ましい。
第1の電極101および第2の電極102の少なくとも一方と、第3の電極103と、は、第1の電流源151に接続される。第1の電流源151は、第1の電極101および第2の電極102の少なくとも一方と、第3の電極103と、の間に電流を流すことで、第3の磁性部303に対して磁化情報の読み出しや書き込みを行う。
第1の電極101と第2の電極102は、第2の電流源152に接続される。第2の電流源152は、第1の電極101と第2の電極102の間に電流を流すことで、第1の磁性部301と第2の磁性部302に含まれる磁区(磁壁)を移動させる。
これらの各構成要素は、例えば、基板400上に形成される。
(メモリ動作)
第1実施形態に係る磁気記憶素子1の磁区のシフト動作について図2を用いて説明する。
図2は、第1実施形態に係る磁気記憶素子における、磁区のシフト動作を説明するための模式図である。
連続的に接続された第1の磁性部301、第2の磁性部302、および第3の磁性部303において、接続方向に、複数の磁区が含まれる。例えば、各磁性部には、X方向に磁化した磁区501と、X方向と反対の方向に磁化した磁区502と、が存在する。それぞれの磁区の磁化方向を、”0”あるいは”1”と対応付けることで、第1の磁性部301、第2の磁性部302、および第3の磁性部303を記憶部として機能させることができる。磁壁503は、”0”の磁区と、”1”の磁区と、の境界に存在する。
第2の電流源152により、第1の電極101と第2の電極102の間に電流を流すと、第1の磁性部301、第2の磁性部302、および第3の磁性部303に含まれる複数の磁区が移動する。これを利用して、記録再生したい磁気ビット(磁区)を、読み出し書き込み部203の直下の位置(すなわち第3の磁性部303)に移動させる。
なお、磁気ビットの移動方向は、第1の磁性部301および第2の磁性部302の材料や膜構成によって、電流に対して同方向および逆方向のいずれにも調整することができる。
第1の磁性部301と第3の磁性部303の接続部は、屈曲している。同様に、第2の磁性部302と第3の磁性部303の接続部は、屈曲している。第3の磁性部303が垂直磁化膜である場合、これらの接続部において、磁化容易軸も90度屈曲しているため、磁壁が接続部を通過するために必要なエネルギーが大きい。このため、磁壁が接続部を通過する際に、第1の磁性部301内および第2の磁性部302内を磁壁が移動するときに比べて、磁壁を移動させるために要する電流が大きい。
これに対して、本実施形態では、第1の磁性部301と第2の磁性部302は、Z軸方向に延びた垂直磁化膜であり、かつ、第3の磁性部303は、Z軸方向と交差する方向に延びた面内磁化膜である。この場合、接続部において、磁化容易軸の方向が変化しないため、第1の磁性部301〜第3の磁性部303が垂直磁化膜である場合に比べて、磁壁が接続部を通過するために必要なエネルギーが小さい。このため、屈曲した接続部においても、低い電流で磁壁を移動させることができる。
屈曲部における磁壁のエネルギーは、第1の磁性部301、第2の磁性部302、および第3の磁性部303の磁化容易軸方向が同じである場合に最も小さくなる。このため、第1の磁性部301、第2の磁性部302、および第3の磁性部303の磁化容易軸方向は、同じ方向であることが好ましい。
次に、第1実施形態に係る磁気記憶素子1の書き込み動作および読み出し動作について図3を用いて説明する。
図3は、第1実施形態に係る磁気記憶素子1における、磁気情報の書き込み動作および読み出し動作を説明するための模式図である。
まず、第3の磁性部303に対して、磁化固着層201の磁化方向と同方向の磁気ビットの書き込みを行う場合について説明する。この場合、第1の電極101および第2の電極102の少なくとも一方から、第3の電極103へ電流を流す。ここでは一例として、図3のように、第1の電極101および第2の電極102の両方から、第3の電極103へ電流を流す場合を考える。電子は電流と逆向きに流れるので、電子の一部は、第3の電極103から第1の電極101へ、磁化固着層201、非磁性層202、第3の磁性部303、および第1の磁性部301を通って流れる。電子の他の一部は、第3の電極103から第2の電極102へ、磁化固着層201、非磁性層202、第3の磁性部303、および第1の磁性部301を通って流れる。
電子は、磁化固着層201を通過する際に、スピン偏極される。このスピン偏極された電子は、非磁性層202を通って第3の磁性部303の書き込みを行うべき領域に流れる。書き込みを行うべき領域と同じ方向のスピンを有するスピン偏極された電子は、書き込み行うべき領域を通過する。しかし、書き込みを行うべき領域の磁化方向と異なる方向のスピンを有するスピン偏極された電子は、書き込みを行うべき領域の磁化にスピントルクを与える。書き込みを行うべき領域の磁化に対して与えられたスピントルクは、書き込みを行うべき領域の磁化方向が、磁化固着層201の磁化方向と同じ方向を向くように働く。
すなわち、磁化固着層201の磁化方向と、書き込みを行うべき領域の磁化方向と、が同じ場合は、スピン偏極された電子は、書き込みを行うべき領域にスピントルクを与えずに通過する。一方で、磁化固着層201の磁化方向と、書き込みを行うべき領域の磁化方向と、が異なる場合は、スピン偏極された電子は、書き込みを行うべき領域にスピントルクを与えて通過する。
このようにして、書き込みを行うべき領域の磁化は磁化固着層201の磁化と同じ方向を向くように制御される。
次に、第3の磁性部303の磁気ビットに、磁化固着層201の磁化方向と異なる方向の書き込みを行う場合について説明する。この場合、第3の磁性部303の磁気ビットに磁化固着層201の磁化方向と同方向の書き込みを行う場合と逆方向の電流を流す。すなわち、第1の電極101から第3の電極103へ、第1の磁性部301、第3の磁性部、非磁性層202、および磁化固着層201を介して電子を流す。同時に、第2の電極102から第3の電極103へ、第2の磁性部302、第3の磁性部、非磁性層202、および磁化固着層201を介して電子を流す。
電子が磁化固着層201を通過する際に、磁化固着層201の磁化と同じ方向のスピンを有する電子は磁化固着層201を通過する。しかし、磁化固着層201の磁化と異なる方向のスピンを有する電子は、磁化固着層201と非磁性層202の界面で反射され、第3の磁性部303の書き込みを行うべき領域に流入する。そして、磁化固着層201の磁化と異なる方向のスピンを有する電子は、第3の磁性部303の書き込みを行うべき領域の磁化にスピントルクを与える。書き込み行うべき領域の磁化に対して与えられたスピントルクは、書き込みを行うべき領域の磁化方向が、磁化固着層201の磁化方向と異なる方向を向くように働く。これにより、書き込み行うべき領域の磁化は、磁化固着層201の磁化と異なる方向を向くように制御される。
次に、第3の磁性部303の磁気ビットを読み出す場合について説明する。
読み出しの場合は、第1の電極101および第2の電極102と、第3の電極103と、の間に定電流を流す、あるいは定電圧を与える。このとき、第1の電極101および第2の電極102と、第3の電極103と、の間の電気抵抗は、第3の磁性部303の読み出しを行うべき領域の磁化方向と、磁化固着層201の磁化方向と、がなす角度によって変化する。具体的には、読み出しを行うべき領域の磁化方向と、磁化固着層201の磁化方向と、が同じときは、上記抵抗値は、低い値となる。読み出しを行うべき領域の磁化方向と、磁化固着層201の磁化方向と、異なるときは、上記抵抗値は、高い値となる。この現象は、磁気抵抗効果と呼ばれる。この現象を用いて抵抗値を検出することで、読み出しを行うべき領域の磁化方向を検出し、情報の読み出しを行う。
本実施形態では、読み出し動作および書き込み動作を行う際の電流は、上述したように、1つの電極(第3の電極103)と、2つの電極(第1の電極101および第2の電極102)と、の間を流れる。このため、読み出し動作時および書き込み動作時に、第1の磁性部301と第2の磁性部302に流れる電流は、1対の電極の間に電流を流す場合に比べて、1/2となる。読み出し動作時および書き込み動作時に第1の磁性部301と第2の磁性部302に流れる電流値を低減させることで、第1の磁性部301と第2の磁性部302に含まれる磁壁が、読み出し動作時および書き込み動作時に誤ってシフトする可能性を低減することができる。
本実施形態では、第3の磁性部303に対して、第1の磁性部301と第2の磁性部302は対称に設けられている。すなわち、第2の磁性部302は、第1の磁性部301と同量の磁気ビットを保持可能である。このため、どちらか一方の磁性部に記録した全ての磁気ビットを他方の磁性部にシフトさせて、他方の磁性部で磁気ビットを保持することができる。
これに対して、1つの磁性部の一端に読み出し書き込み素子を設けて磁気記憶素子を構成した場合、読み出し動作あるいは書き込み動作に伴って、読み出し書き込み素子の直下(すなわち磁性部の端部)に達した磁気ビットは喪失する。このため、磁気ビットの喪失を防ぐためには、他の記憶素子に情報を保存する必要がある。
しかし、本実施形態の構成によれば、一方の磁性部に対して磁気ビットの読み出しまたは書き込みを行う際に、もう一方の磁性部で磁気ビットを保持できるため、磁気ビットの喪失はない。
従って、上述した磁気記憶素子のように、消滅する情報を外部で保持しておくための他の記憶素子を別途設ける必要がない。
本実施形態では、第3の磁性部303に対して、磁気ビットの読出しおよび書き込みを行う際に、第1の電極101および第2の電極102の少なくとも一方と、第3の電極103と、の間に電流を流す。
従って、例えば、第3の磁性部303の下部に第4の電極を設け、第4の電極と第3の電極103との間に電流を流して磁気ビットの読出しおよび書き込みを行う磁気記憶素子と比較して、第1の磁性部301および第2の磁性部302をより近接して配置することができる。このため、本実施形態に係る磁気記憶素子1によれば、磁性部をより高密度に設けることが可能である。
(各磁性部の詳細)
ここで、上述した読み出し動作および書き込み動作を踏まえて、本実施形態に係る第1の磁性部301、第2の磁性部302、および第3の磁性部303のより詳細な構造について、以下で説明する。
本実施形態において、第3の磁性部303のX軸方向およびY軸方向を含む面(以下、X−Y面という)における面積は、読み出し書き込み部203のX−Y面における面積と同じもしくはそれより小さい。そして、Z軸方向に延びる第1の磁性部301および第2の磁性部302は、第3の磁性部303の下面に接続されている。このため、上方(Z軸方向)からみた場合の磁気記憶素子1の面積は、読み出し書き込み部203の面積と等しい。
記憶容量の大容量化に伴い、読み出し書き込み部203のサイズも小型化する必要がある。それに伴い、第1の磁性部301、第2の磁性部302、および第3の磁性部303のサイズも小さくすることが好ましい。パーマロイ(FeNi合金)などの一般的な面内磁化膜では、一つの磁区の大きさが200nm程度である。このため、第3の磁性部303の長辺(X軸方向の辺)の長さを200nm以下にすると、第3の磁性部303は単磁区構造となる。この場合、第3の磁性部303には、磁気記憶素子1の磁区のシフト動作中を除き、磁壁が存在しない。従って、シフト動作開始時に必要なシフト電流値は、垂直磁化膜である第1の磁性部301と第2の磁性部302に含まれる磁壁を移動させるために必要な電流値と等しい。一般的に、垂直磁化膜の閾値シフト電流(磁壁を動かし始めるのに必要な電流の閾値)は面内磁化膜より小さい。このため、第3の磁性部303の長さを、単磁区構造となる長さにすることで、閾値シフト電流を低減することが可能となる。
第1の磁性部301と第2の磁性部302は、Z軸方向において、周期的に幅が狭い部分(くびれ部)を有していてもよい。なお、幅とは、磁性部が延びる方向(Z軸方向)と直交する方向における寸法である。磁性部の幅が狭い部分では、磁性部の幅が広い部分に比べて、磁壁がより低いエネルギーで存在することが出来る。そのため、磁壁をシフトさせる電流を流している時間にばらつきが在る場合でも、磁壁は幅が狭い部分に安定してとどまる。従って、1ビット長に相当する間隔で周期的に磁性部にくびれ部を設けることで、磁壁のシフト動作後に、磁壁を安定してくびれ部に存在させることが可能となる。この結果、磁壁をシフトさせる時間にばらつきがある場合でも、磁壁の位置のばらつきに起因する読み出し動作や書き込み動作のエラーの発生を抑制することが出来る。
第1の磁性部301の端部付近にくびれ部を設けると、磁壁は、第1の磁性部301の端部付近のくびれ部に安定してとどまる。同様に、第2の磁性部302の端部付近にくびれ部を設けると、磁壁は、第2の磁性部302の端部付近のくびれ部に安定してとどまる。この場合、第3の磁性部303と、第1の磁性部301の端部付近と、第2の磁性部302の端部付近と、は、同じ磁化方向を持つ一つの磁気ビットとなる。こうすると、書き込み動作時に、スピントルクは、第3の磁性部303と、第2の磁性部302の端部付近と、第1の磁性部301の端部付近と、に同方向に作用する。このため、第1の磁性部301と第3の磁性部303の接続部、および第2の磁性部302と第3の磁性部303の接続部に磁壁が在り、第3の磁性部303の磁気ビットの磁化方向が、第1の磁性部301の端部付近および第2の磁性部302の端部付近の磁気ビットの磁化方向と異なる場合に比べて、書き込みエラーの発生頻度を低減させることができる。
(各構成要素の材料)
第1の磁性部301、第2の磁性部302、および第3の磁性部303には、種々の磁性材料を用いることができる。例えば、Fe、Co、Ni、Mn、およびCrからなる群より選択された少なくとも一つの元素を含む磁性合金を用いることができる。
代表的な例として、パーマロイ(FeNi合金)、CoFe合金などが挙げられる。第3の磁性部303に用いられる、磁気異方性の容易軸が面内方向にある材料の例として、Co、CoPt、あるいはCoCrPtなどが挙げられる。CoPtやCoCrPtは、合金であっても良い。さらに、上記材料群いずれの場合でも、添加元素を加えてもかまわない。
第1の磁性部301および第2の磁性部302には、一軸異方性定数Kuが大きく、垂直磁気異方性を示す磁性材料を用いることが望ましい。異方性定数Kuが大きい材料を用いると、磁場や電流を与えていないときの磁壁同士の間隔を狭くすることができる。このため、第1の磁性部301および第2の磁性部302に含まれる磁区の密度を高くすることができる。このような材料の例として、Fe、Co、Ni、Mn、およびCrからなる群より選択された少なくとも一つの元素と、Pt、Pd、Ir、Ru、およびRhからなる群より選択された少なくとも一つの元素と、を含む合金がある。一軸異方性定数Kuの値については、磁性層を構成する磁性材料の組成や、熱処理による結晶規則性などによっても調整できる。
例えば、Co層およびCoPt層は、その膜厚が2nm以下である場合において、下地膜の界面磁気異方性により垂直磁化を示す。
第1の磁性部301および第2の磁性部302には、hcp(hexagonalclose−packedstructure)構造(六方最密充填構造)の結晶構造を有し、垂直磁気異方性を示す磁性材料を用いることもできる。このような磁性材料としては、Co層、CoPt層や、FePt層、(Co/Ni)の積層膜、TbFe層などが挙げられる。なお、CoPtは合金であっても良い。TbFe層の場合、Tbが20atomic%以上40atomic%以下である場合には、TbFe層は垂直異方性を示す。さらに、上記材料群いずれの場合でも、添加元素を加えてもかまわない。さらに、上記材料群の下地膜としてPt、Ru、Pd、Ta、TaN、TiN、またはWを挿入することで垂直磁気異方性を調整することができる。その他、希土類元素と鉄族遷移元素との合金で、垂直磁気異方性を示す材料を用いることもできる。具体的には、GdFe、GdCo、GdFeCo、TbFe、TbCo、TbFeCo、GdTbFe、GdTbCo、DyFe、DyCo、およびDyFeCoなどが挙げられる。
第1の磁性部301、第2の磁性部302、および第3の磁性部303に用いられるこれらの磁性材料には、Ag、Cu、Au、Al、Mg、Si、Bi、Ta、B、C、O、N、Pd、Pt、Zr、Ir、W、Mo、Nb、またはHなどの非磁性元素を添加して磁気特性を調整することができる。あるいは、これらの非磁性元素を添加して結晶性、機械的特性、あるいは化学的特性などの各種特性を調節することができる。
第3の磁性部303の面内磁化膜の磁気特性と、第1の磁性部301および第2の磁性部302の垂直磁化膜の磁気特性と、は、最適なシフト動作、読み出し動作、および書き込み動作のために、上述した材料の選択などにより調整することができる。
本実施形態では、第1の磁性部301、第2の磁性部302、および第3の磁性部303に含まれる磁区は、いずれもX軸方向に磁化している。そして、第3の磁性部303のX軸方向の寸法は、第1の磁性部301および第2の磁性部302のX軸方向の寸法よりも長い。このため、第3の磁性部303中を磁壁がシフトする際に必要な電流は、第1の磁性部301および第2の磁性部302中を磁壁がシフトする際に必要な電流に比べて大きい。第3の磁性部303中を磁壁がシフトする際に必要な電流と、第1の磁性部301および第2の磁性部302中を磁壁がシフトする際に必要な電流と、の差を小さくするために、第3の磁性部303の磁化は、第1の磁性部301および第2の磁性部302の磁化よりも小さい方が好ましい。第3の磁性部303の磁化を小さくすることで、第3の磁性部303における磁壁のシフトに要するシフト電流を小さくすることができる。
磁化固着層201の磁化を固定するために、磁化固着層201に隣接して反強磁性層が設けられていてもよい。反強磁性層の材料としては、Fe−Mn、Pt−Mn、Pt−Cr−Mn、Ni−Mn、Pd−Mn、Pd−Pt−Mn、Ir−Mn、Pt−Ir−Mn、NiO、Fe、あるいは磁性半導体などを用いることが望ましい。
非磁性層202の材料としては、非磁性の金属材料あるいは非磁性の絶縁性材料を用いることができる。非磁性の金属としては、Au、Cu、Cr、Zn、Ga、Nb、Mo、Ru、Pd、Ag、Hf、Ta、W、Pt、およびBiのうちのいずれかの元素、あるいはこれらの元素のいずれか一種以上を含む合金を用いることができる。また、この非磁性層202の厚さは、磁化固着層201と第3の磁性部303の静磁結合が十分小さく、かつ、非磁性層202のスピン拡散長より短くする必要があり、具体的には、0.2nm以上20nm以下の範囲内とすることが望ましい。
絶縁性材料としては、Al、SiO、MgO、AlN、Bi、MgF、CaF、SrTiO、AlLaO、Al−N−O、Si−N−O、非磁性半導体(ZnO、InMn、GaN、GaAs、TiO、Zn、Te、またはそれらに遷移金属がドープされたもの)などを用いることができる。これらの化合物は、化学量論的にみて完全に正確な組成である必要はなく、酸素、窒素、フッ素などの欠損、あるいは過不足が存在していてもよい。また、この絶縁材料からなる非磁性層の厚みは、0.2nm以上5nm以下の範囲内とすることが望ましい。
(製造方法)
第1の実施形態に係る磁気記憶素子1の製造方法について、図4および図5を用いて説明する。
図4および図5は、第1実施形態に係る磁気記憶素子1の製造工程を表す工程断面図である。
まず、図4(a)に表すように、トランジスタや配線などメモリ動作に必要な構造が設けられた基板400上に絶縁層401(第1の絶縁層)を成膜する。基板400上には、第1の電極101および第2の電極102が設けられている。絶縁層401の成膜方法は、成膜速度の速い、蒸着法やスパッタ法などの、PVD(Physical Vapor Deposition)法を用いることが好ましいが、CVD(Chemical Vapor Deposition)法もしくはALD(Atomic Layer Deposition)法を用いてもよい。絶縁材料としてはSiO,SiN,あるいはAlなどが挙げられる。
次に、図4(b)に表すように、絶縁層401にY軸方向に延びる複数の開口OP1を形成する。このとき、絶縁層401は、例えば、Y軸方向にライン&スペースのパターニングを施した不図示のレジストマスクを用いて、RIE(Reactive Ion Etching)法により、基板400の表面が露出するまでエッチングされる。この工程により、Y軸方向に延びる複数の開口OP1を有する絶縁層401aが形成される。
このとき、基板に設けられた第1の電極101および第2の電極102が露出するように、ライン&スペースのパターニング位置を調整する。
絶縁層401を、互いにエッチングレートの異方性が異なる2つ以上の膜を交互に積層して形成してもよい。こうすることで、RIE法を行った後に、絶縁層401aが、Z軸方向において周期的にくびれ部を有する構造となるように形成することもできる。
次に、図4(c)に表すように、絶縁層401a上および基板400上に、磁性膜402をCVD法もしくはALD法により成膜する。磁性膜402は、絶縁層401aの開口OP1が残るように成膜される。
磁性膜402は、垂直磁化膜となるように成膜される。すなわち、開口OP1の側壁に成膜された磁性膜402は、側壁に対して垂直な方向であるX軸方向に磁化容易軸を有する。CVD法およびALD法では、垂直磁化膜となる材料に含まれる元素を一つ以上含むプリカーサ(precursor)を用いる。合金膜の成膜を行う場合は、複数のプリカーサを用いる。磁性膜402の成膜を基板全面において均一に行うため、あるいは、磁性膜402の密着性や磁気特性を調整するために、磁性膜402の成膜に先立って、下地層をCVD法またはALD法で、絶縁層401a上および基板400上に成膜してもよい。密着層としては、WやTaNなどの、磁性材料よりも表面エネルギーの高い材料が好ましい。磁性膜402の磁気特性を調整するための下地層の材料としては、Pt、Pd、またはRuなどが挙げられる。磁性膜402の成膜後に、磁性膜402を保護するためのキャップ層を成膜してもよい。キャップ層の材料としてはPtやTaなどが挙げられる。
次に、図4(d)に表すように、磁性膜402が成膜された絶縁層401aの開口OP1に絶縁材料を埋め込み、絶縁層403(第2の絶縁層)を形成する。絶縁層403は、絶縁層401aと、開口OP1に埋め込まれた絶縁材料と、からなる。絶縁層403の内部には、磁性膜402の少なくとも一部が埋め込まれている。絶縁材料の埋め込みにはCVD法、ALD法、およびPVD法のいずれかの方法を用いる。絶縁材料は、絶縁層401と同じものであってもよいし、別の材料でもよい。埋め込みを行ったあと、表面に余分な絶縁材料が存在する場合は、CMP(Chemical−Mechanical Polishing)法などの方法で余分な絶縁材料を除去し、表面を平坦にしてもよい。
次に、図4(e)に表すように、絶縁層403にX軸方向に延びる複数の開口OP2を形成することで、Y軸方向において互いに離間した複数の磁性部402aを形成する。このとき、絶縁層403は、例えば、X軸方向にライン&スペースのパターニングを施した不図示のレジストマスクを用いて、RIE法により、基板400の表面が露出するまでエッチングされる。この工程により、X軸方向に延びる複数の開口OP2を有する絶縁層403aが形成される。
次に、図4(f)に表すように、図4(d)と同様に絶縁層403aの開口OP2に絶縁材料を埋め込み、絶縁層404(第3の絶縁層)を形成する。絶縁層404は、絶縁層403aと、開口OP2に埋め込まれた絶縁材料と、からなる。このとき、絶縁層404には、複数の磁性部402aが埋め込まれている。絶縁材料の埋め込みにはCVD法、ALD法、およびPVD法のいずれかの方法を用いることができる。絶縁材料は、図4(a)および(d)と同じものであってもよいし、別の材料でもよい。埋め込みを行ったあと、表面に余分な絶縁材料が存在する場合は、CMP法などの方法で余分な絶縁材料を除去し、表面を平坦にしてもよい。
作製された磁性部402aの構造を、埋め込まれた絶縁材料から抜き出して表したのが図5(a)である。図5(a)に表すように、基板400上には、複数の磁性部402aが形成されている。具体的には、柱状の絶縁部の側壁に形成された、Z軸方向に延びる磁性部と、基板400上に形成された、X軸方向に延びる磁性部と、が形成されている。図5(a)に表す柱状の絶縁部は、絶縁層401から、開口OP1および開口OP2を形成する際に除去された部分を除いたものに相当する。
図4(c)と図4(d)に表すプロセスの間に、異方性のあるRIE法により、開口OP1の側壁に成膜した磁性膜402を残したまま、絶縁層401aの上部および開口OP1の底部の磁性膜402を除去してもよい。この場合は図5(b)に表すように、X軸方向およびY軸方向において互いに離間した複数の磁性部402bが形成される。
続いて、絶縁層404上に、磁性膜、非磁性膜、および磁化固着膜を、この順に成膜する。所望の磁気特性が得られれば、成膜方法として、上記のCVD法、ALD法、蒸着法、スパッタ法などいずれの方法を用いても良い。例えば、スパッタ法を用いる場合、各層の材料で挙げられた中から少なくとも一つの元素を含んだターゲットを用いる。例えば、磁性層の成膜をスパッタ法で行う場合には、面内磁化膜となる材料を含むターゲットを用いる。
その後、磁性膜、非磁性膜、および磁化固着膜をパターニングし、絶縁層404上に磁性層405、非磁性層202、および磁化固着層201を形成する。図5(b)に表すような複数の磁性部402bを形成した場合、複数の磁性部402bのうち2つの磁性部402b上に磁性層405、非磁性層202、および磁化固着層201を形成する。このときの様子を、図5(c)に表す。磁性部402b上に形成された磁性層405は、第3の磁性部303に相当する。図5(c)では、最上部に位置する磁化固着層201のみを図示している。
磁性膜、非磁性膜、および磁化固着膜は、同時にパターニングされるため、X−Y面における磁性層405、非磁性層202、および磁化固着層201の面積は互いに等しくなりうる。
Z軸方向に延びる2つの磁性部402b上に磁性層405を選択的に形成する場合、2つの磁性部402bは、X軸方向あるいはY軸方向に互いに隣接する磁性部402bから選択される。選択された2つの磁性部402bは、それぞれ第1の磁性部301と第2の磁性部302に相当する。
図5(c)に表すように、X軸方向に互いに隣接する磁性部402b上に磁性層405を設ける場合、磁性層405は、X軸方向に延びた構造となる。この場合、磁性層405の磁化方向は、形状磁気異方性の効果により、X軸方向を向きやすい。加えて、磁性層405の磁化容易軸をX軸方向とすることで、形状磁気異方性の作用と、磁化容易軸の作用と、により、磁性層405の磁化方向を、より容易にX軸方向に向けることが可能となる。こうすることで、磁気記憶素子1において、第3の磁性部303の磁化方向を、第1の磁性部301および第2の磁性部302の磁化方向と同じ方向に向けることがより容易となる。この場合、第3の磁性部303の磁化方向は、電流の流れる方向に対して平行もしくは反平行の方向となる。
これに対して、Y軸方向で互いに隣接する磁性部402b上に磁性層405を設ける場合、磁性層405は、Y軸方向に延びた構造となる。この場合、磁性層405の磁化方向は、形状磁気異方性の効果により、Y軸方向を向きやすい。従って、磁性層405の磁化容易軸をX軸方向とした場合であっても、磁性層405の磁化方向は、第1の磁性部301および第2の磁性部302の磁化方向と異なる方向を向いてしまう可能性がある。この場合、第3の磁性部303の磁化方向は、電流の流れる方向に対して異なる方向となる。
安定したビット動作を実現するためには、磁性層405における磁化方向が、第1の磁性部301の磁化方向および第2の磁性部302の磁化方向と同じであり、電流の流れる方向に対して平行もしくは反平行の方向であることが望ましい。このため、磁性層405は、磁化容易軸と同じ方向に延びるように形成することが望ましい。従って、磁性層405は、磁性層405の磁化容易軸方向において互いに隣接する2つの磁性部402a上に形成されることが望ましい。
最後に、図5(d)に表すように、非磁性層202および磁化固着層201を含む読み出し書き込み部203上に、第3の電極103を形成し、不図示のビット線およびワード線を形成する。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る磁気記憶素子2を、図6を用いて説明する。
図6は、第2実施形態に係る磁気記憶素子2の斜視図である。
第2実施形態は、第1実施形態と比較して、Z軸方向における各構成要素の順序が反対となっている。すなわち、磁気記憶素子1では、基板400上に第1の電極101および第2の電極102が設けられていたのに対して、磁気記憶素子2では、基板400上に第3の電極103が設けられている。また、磁気記憶素子1では、X−Y面において、第3の磁性部303の面積は、読み出し書き込み部203の面積と等しかった。これに対して、磁気記憶素子2では、X−Y面において、第3の磁性部303の面積は、読み出し書き込み部203の面積より小さい。第3の磁性部303と読み出し書き込み部203の積層構造は、テーパ形状を有する。3の磁性部303と読み出し書き込み部203の積層構造は、第3の電極103から第3の磁性部303に向かうほど、それぞれの層のX軸方向およびY軸方向の寸法が小さくなっている。
第3の磁性部303のX−Y面における面積は、読み出し書き込み部203のX−Y面における面積より小さい。従って、第3の磁性部303における電流密度は、読み出し書き込み部203における電流密度よりも高くなる。このため、読み出し書き込み部203に流す電流値を磁気記憶素子1より低く設定した場合であっても、第3の磁性部303において、読み出し動作および書き込み動作に必要な電流密度を得ることができる。
各構成要素の材料や、磁気記憶素子2のシフト動作、読み出し動作、および書き込み動作に関しては、第1実施形態に係る磁気記憶素子1と同様である。
次に、第2実施形態に係る磁気記憶素子2の製造方法について、図7および図8を用いて説明する。
図7および図8は、第2実施形態に係る磁気記憶素子2の製造工程を表す工程断面図である。
まず、図7(a)に表すように、トランジスタや配線が設けられた基板400上に、金属膜103a、磁化固着膜201a、非磁性膜202a、および磁性膜405aを成膜する。成膜方法は、所望の磁気特性が得られれば、CVD法、ALD法、およびPVD法のいずれの方法を用いてもよい。
次に、図7(b)に表すように、RIE法やイオンミリング法などにより、第3の電極103、磁化固着層201、非磁性層202、および磁性層405を一括して形成する。このとき、RIE法やイオンミリング法の条件を調整して、磁性層405および読み出し書き込み部203にテーパが付くように加工する。図7(b)には、1組の磁性層405および読み出し書き込み部203のみを表しているが、基板400上に、複数の磁性層405および読み出し書き込み部203がX軸方向およびY軸方向に複数配列されていてもよい。
次に、図7(c)に表すように、磁化固着層201、非磁性層202、および磁性層405が形成された基板400上に、絶縁層401(第1の絶縁層)を形成する。
次に、絶縁層401に、磁性層405のX軸方向の両端が露出するように、Y軸方向に延びる複数の開口OP1を形成する。このときの様子を、図7(d)に表す。絶縁層401の加工は、例えば、Y軸方向にライン&スペースのパターニングを施した不図示のレジストマスクを用いて、RIE法により行われる。この工程により、Y軸方向に延びる複数の開口OP1を有する絶縁層401aが形成される。
なお、図7(b)において、基板400上に、1組の第3の電極103、磁化固着層201、非磁性層202、および磁性層405のみを図示した。しかしながら、図7(d)以降の工程においては、複数の、第3の電極103、磁化固着層201、非磁性層202、および磁性層405に対して行われる工程を図示している。
次に、図7(e)に表すように、開口OP1が形成された絶縁層401a上および基板400上に、磁性膜402をCVD法もしくはALD法により成膜する。このとき、磁性膜402は、磁性層405のX軸方向の両端と接するように成膜される。
次に、図7(f)に表すように、異方性のあるRIE法により側壁に成膜した磁性層を残したまま、基板400上の磁性層および絶縁層401a上部の磁性層を除去し、Z軸方向に延びる互いに独立した磁性部402cを形成する。
次に、図8(a)に表すように、絶縁材料を埋め込み、絶縁層403を形成する。埋め込みを行ったあとの、表面の余分な絶縁材料は、CMP法などの方法で除去し、表面を平坦にする。
次に、磁性層405上の絶縁層403を残すように、絶縁層403にX軸方向に延びる複数の開口OP2を形成することで、X軸方向およびY軸方向において互いに離間した複数の磁性部402dを形成する。このときの様子を図8(b)に表す。絶縁層403は、例えば、X軸方向にライン&スペースのパターニングを施した不図示のレジストマスクを用いて、RIE法により、基板400の表面が露出するまでエッチングされる。この工程により、X軸方向に延びる複数の開口OP2を有する絶縁層403aが形成される。
次に、図8(c)に表すように、絶縁材料を埋め込み、絶縁層404を形成する。埋め込みを行ったあとの、表面の余分な絶縁材料は、CMP法などの方法で除去し、表面を平坦にする。
最後に、図8(d)に表すように、磁性部402b上に第1の電極101および第2の電極102を形成する。その後、不図示のビット線およびワード線を形成する。各構成要素の成膜やエッチングなどには、磁気記憶素子1の製法と同様の方法を用いることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態に係る磁気記憶素子3を、図9を用いて説明する。
図9は、第3実施形態に係る磁気記憶素子3の斜視図である。
第3実施形態は、第2実施形態と比較して、第3の磁性部303と第2の磁性部302の接続面積および第3の磁性部303と第1の磁性部301の接続面積が小さくなっている。
各構成要素の材料や、磁気記憶素子3のシフト動作、読み出し動作、および書き込み動作に関しては、第1実施形態に係る磁気記憶素子1と同様である。
本実施形態では、第2の磁性部302の、X−Y面の断面積は、第3の磁性部303と第2の磁性部302の接触面積よりも大きい。また、第1の磁性部301の、X−Y面の断面積は、第3の磁性部303と第1の磁性部301の接触面積よりも大きい。このため、第3の磁性部303と第2の磁性部302の接続部および第3の磁性部303と第1の磁性部301の接続部において、電流密度が大きくなる。従って、屈曲しているこれらの接続部において、第2の実施形態に比べて、磁壁を容易に移動させることができるので、シフトエラーが発生しにくい。
磁気記憶素子3の作製方法としては、第2実施形態に係る磁気記憶素子2の作製方法と同様の方法を用いることができる。具体的には、磁気記憶素子2の作製方法において、磁性膜405aを加工して磁性層405を作製する際に、磁性層405のX−Y面における面積が小さくなるように加工する。また、第1の磁性部301および第2の磁性部302のZ軸方向の端面が、磁性層405と部分的に接触するように、磁性膜402の成膜および絶縁層403のパターニングを行う。
磁気記憶素子3を作製する際には、磁性部を高密度に設けるために、Z軸方向から見た場合に、第1の磁性部301および第2の磁性部302が磁化固着層201の面積内に収まるように絶縁層の開口位置を調整することが好ましい。換言すると、第1の磁性部301および第2の磁性部302は、第1の磁性部301および第2の磁性部302が延びる方向から見た場合に、磁化固着層201の外縁より内側に位置し、磁化固着層201と重なっていることが好ましい。
(第4実施形態)
第4実施形態に係る磁気記憶素子4を、図10を用いて説明する。
図10は、第4実施形態に係る磁気記憶素子4の斜視図である。
図10(a)は、一の方向から磁気記憶素子4を見た場合の斜視図であり、図10(b)は、他の方向から磁気記憶素子4を見た場合の斜視図である。
第4実施形態は、第1実施形態と比較して、第3の磁性部303に接続される磁性部の数が異なる。第1実施形態では、1つの第3の磁性部303に対して、Z軸方向に延びる2つの磁性部が接続されていた。これに対して、本実施形態では、1つの第3の磁性部303に対して、Z軸方向に延びる4つの磁性部が接続されている。
磁気記憶素子4は、磁気記憶素子1と比較して、さらに、第4の磁性部304、第5の磁性部305、第4の電極104、および第5の電極105を有する。
第4の磁性部304と第5の磁性部305は、Z軸方向に延びている。第4の磁性部304のZ軸方向の一端は、第3の磁性部303に接続されている。第4の磁性部304のZ軸方向の他端は、第4の電極104に接続されている。第5の磁性部305のZ軸方向の一端は、第3の磁性部303に接続されている。第5の磁性部305のZ軸方向の他端は、第5の電極105に接続されている。
第4の磁性部304および第5の磁性部305の材料には、第1の磁性部301や、第2の磁性部302と同様の材料を用いることができる。第4の電極104および第5の電極105の材料には、第1の電極101や、第2の電極102と同様の材料を用いることができる。
他の各構成要素の材料等については第1実施形態と同様である。
第1の電流源151は、第1の電極101〜第5の電極105のそれぞれと接続されてる。
第2の電流源152は、第1の電極101、第2の電極102、第4の電極104、および第5の電極105のそれぞれと接続されている。
読み出し動作時および書き込み動作時には、第1の電流源151により、第1の電極101、第2の電極102、第4の電極104、および第5の電極105と、第3の電極103と、の間に電流を流す。従って、第3の磁性部303に、1つの磁性部のみが接続されている場合と比較して、読み出し動作時および書き込み動作時に、各磁性部に流れる電流を、1/4にすることが可能となる。このため、第3の磁性部303に対して情報の読み出しまたは書き込みを行う際に、各磁性部を流れる電流によって、各磁性部の磁壁がシフトするエラーの発生を大幅に抑制することができる。
また、例えば、第1の磁性部301と第4の磁性部304に同じ情報を蓄積させ、第2の磁性部302と第5の磁性部305に同じ情報を蓄積させることができる。このように、複数の磁性部に同じ情報を蓄積させることで、磁壁をシフトさせた際に1つの磁性部でエラーが起きた場合でも、他の磁性部の情報を用いて補完することができる。このため、エラーに対する耐性を向上させることが可能となる。
磁気記憶素子4の作製方法について説明する。
まず、図4(a)〜(f)および図5(a)〜(b)の工程と同様の工程を行い、Z軸方向に延びる複数の磁性部を形成する。
次に、絶縁層404上に、磁性膜、非磁性膜、磁化固着膜、および金属膜を成膜する。
そして、RIE法やイオンミリング法などにより、各々の膜をパターニングし、複数の磁性部のうち4つの磁性部と接続する、磁性層405、非磁性層202、磁化固着層201、および第3の電極103を形成する。
以上の工程により、第4実施形態に係る磁気記憶素子4が得られる。
磁気記憶素子4のシフト動作について説明する。
磁気記憶素子4では、第3の磁性部303は、磁壁のシフトを行っていない状態において単磁区構造を有する。従って、安定して磁壁のシフト動作を行うために、第3の磁性部303の磁気ビットを複数の磁性部に同時にシフトさせることが好ましい。磁気ビットのシフト動作時において、第1の電流源151は、例えば、第1の電極101および第4の電極104から第2の電極102および第5の電極105に向けて電流を流す。このとき、第3の磁性部303に書き込まれた磁気ビットは、第2の磁性部302と第5の磁性部305の両方にシフトされる。
各磁性部の磁気ビットを読み出す場合は、複数の磁性部から同じ磁化方向の磁気ビットを、第3の磁性部303に同時にシフトさせることが好ましい。
磁気記憶素子4において、読み出し動作または書き込み動作を行う場合は、上述した通り、第1の電流源により、第1の電極101、第2の電極102、第4の電極104、および第5の電極105と、第3の電極103と、の間に電流を流すことで、第3の磁性部303に対して磁気ビットの読み出しまたは書き込みを行う。電流の流れる方向と磁化固着層201の磁化方向の関係に応じて第3の磁性部303の磁化方向が制御される点は、第1実施形態と同様である。
なお、図10に表す例では、1つの第3の磁性部303に対して4つの磁性部を接続しているが、1つの第3の磁性部303に対して3つの磁性部あるいは5つ以上の磁性部を接続してもよい。1つの第3の磁性部303に対してNつ(Nは3以上の整数)の磁性部が接続されている場合、磁性部が1つの場合に比べて、読み出し動作時および書き込み動作時に各磁性部を流れる電流を1/Nに低減することができる。
(第5実施形態)
第5実施形態に係る磁気記憶素子5を、図11を用いて説明する。
図11は、第5実施形態に係る磁気記憶素子5の斜視図である。
第5実施形態は第1実施形態と比較して、磁性部が、X軸方向において隣接する複数の他の磁性部と接続されて連続している点で異なる。
磁気記憶素子5は、第3の磁性部303と、第3の磁性部303に接続された第1の磁性部301および第2の磁性部302と、を含む構造体STを有する。磁気記憶素子5は、構造体STがZ軸方向と交差する方向に複数配列された構造体アレイを有する。また、磁気記憶素子5は、構造体STに含まれる第1の磁性部301と、それに隣接する構造体STに含まれる第2の磁性部302を接続する第4の磁性部304を有する。複数の第1の磁性部301のうち、第4の磁性部304と接続されていない第1の磁性部301は、第1の電極101と接続される。複数の第2の磁性部302のうち、第4の磁性部304と接続されていない第2の磁性部302は、第2の電極102と接続される。
本実施形態では、Z軸方向だけでなくX軸方向にも大容量化が可能となる。
構造体STは、第1の磁性部301、第2の磁性部302、および第3の磁性部の磁化容易軸方向に配列されていることが好ましい。この場合、構造体ST同士を接続する第4の磁性部304も、他の磁性部の磁化容易軸方向に延びる構造となる。このため、形状磁気異方性により、第4の磁性部304の磁化方向を、他の磁性部の磁化方向と同じ方向に揃えることが容易となる。
磁気記憶素子5の作製方法について説明する。
まず、図4(a)〜(f)および図5(a)の工程と同様の工程を行い、Z軸方向に延びる複数の磁性部と、それらを接続するX軸方向に延びる磁性部を形成する。
第1実施形態に係る磁気記憶素子の製造工程においては、このあと、基板400上に堆積されたX軸方向に延びる磁性部を除去した。しかし、本実施形態では、X軸方向に延びる磁性部は除去せずに、その次の工程を行う。
次は、図5(c)および(d)と同様にして、複数の磁性部のうち2つの磁性部と接続する、第3の磁性部303、非磁性層202、磁化固着層201、および第3の電極103を形成する。このとき、連続して接続された1組の磁性部のうちいずれかの第3の磁性部303上に、1つの読み出し書き込み部203を形成すればよい。あるいは、連続して接続された1組の磁性部のうち、複数の第3の磁性部303上のそれぞれに、読み出し書き込み部203を形成してもよい。
各磁性部に含まれる磁壁をシフトさせる場合は、第2の電流源152により、第1の電極101と第2の電極102との間に電流を流す。
読み出し動作または書き込み動作を行う場合は、第1の電流源151により、第1の電極101および第2の電極102の少なくとも一方と、第3の電極103と、の間に電流を流すことで、第3の磁性部303に対して磁気ビットの読み出しまたは書き込みを行う。電流の流れる方向と磁化固着層201の磁化方向の関係に応じて第3の磁性部303の磁化方向が制御される点は、第1実施形態と同様である。
各構成要素の材料等については第1実施形態と同様である。第4の磁性部の材料としては、第1の磁性部301および第2の磁性部302と同様の材料を用いることができる。
ここで、第5実施形態に係る磁気記憶素子の変形例を、図12を用いて説明する。
図12は、第5実施形態に係る磁気記憶素子5の変形例を表す斜視図である。
図12に表す変形例では、連続して接続された1組の磁性部のうち、1つの第3の磁性部303上に、磁化固着層2011および非磁性層2021を含む読み出し部204が設けられている。そして、他の第3の磁性部303上に、磁化固着層2012および非磁性層2022を含む書き込み部205が設けられている。読み出し部204および書き込み部205は、連続して接続された1組の磁性部に対して、それぞれが複数設けられていてもよい。
読み出し部204には、第3の電極103が接続され、書き込み部205には、第4の電極104が接続されている。
各磁性部に含まれる磁壁をシフトさせる場合は、第3の電流源153により、第1の電極101と第2の電極102との間に電流を流す。
読み出し動作を行う場合は、第1の電流源151により、第2の電極102および第1の電極101の少なくとも一方と、第3の電極103と、の間に電流を流すことで、読み出し部204に接する第3の磁性部303の磁気ビットの読み出しを行う。
書き込み動作を行う場合は、第2の電流源152により、第1の電極101および第2の電極102の少なくとも一方と、第3の電極103と、の間に電流を流すことで、書き込み部205に接する第3の磁性部303に磁気ビットの書き込みを行う。
読み出し動作および書き込み動作の原理については、他の実施形態と同様である。
図12に表したように、第3の電極103に接続される電流源と、第4の電極104に接続される電流源を別々に設けてもよい。あるいは、第3の電極103と第4の電極104の両方に接続される共通の電流源を設けても良い。すなわち、第1の電流源151と第2の電流源152は、一つの共通の電流源であってもよい。
(第6実施形態)
第6実施形態に係る磁気記憶素子6を、図13を用いて説明する。
図13は、第6実施形態に係る磁気記憶素子6の斜視図である。
第6実施形態は第1実施形態と比較して、第4の電極104を、さらに有する点で異なる。第4の電極104は、第3の磁性部303に接続されている。第4の電極104は、読み出し動作および書き込み動作に用いられる
本実施形態において、第3の電極103と第4の電極104は、第1の電流源151に接続されている。また、第1の電極101と第2の電極102は、第2の電流源152に接続されている。
第4の電極104には、例えば、第3の電極103と同様の材料を用いることができる。他の各構成要素の材料に関しては、第1実施形態に係る磁気記憶素子1と同様である。
第4の電極104は、第3の磁性部303を囲うように設けられている。第3の磁性部303が単磁区構造を有する場合は、第4の電極104は、第1の磁性部301の、第1の磁性部301と第3の磁性部303との接続部付近、および、第2の磁性部302の、第2の磁性部302と第3の磁性部303との接続部付近、の両方に接するように、これらの接続部を囲って設けられものであってもよい。この場合、第4の電極104は、これらの接続部付近を介して、第3の磁性部303に接続される。あるいは、これらの接続部付近と、第3の磁性部303の両方を囲うように設けられていてもよい。
あるいは、第4の電極104は、第1の磁性部301と第2の磁性部302の間以外であって、第3の磁性部303と、第1の磁性部301の第1の磁性部301と第3の磁性部303との接続部付近と、第2の磁性部302の第2の磁性部302と第3の磁性部303との接続部付近と、のいずれかに接して設けられるものであってもよい。あるいは、第4の電極104は、第1の磁性部301と第2の磁性部302の間以外であって、第3の磁性部303に接して設けられるものであってもよい。
第4の電極104は、読み出し動作時および書き込み動作時の電流が、第3の磁性部303を流れるように、読み出し書き込み部203と直接接触しない位置に設けられる。
磁気記憶素子6の作製方法について説明する。
まず、図4(a)〜(c)の工程と同様の工程を行う。
その後、Y軸方向に延びるスペースを埋め込む際に、スペースの最上部を電極材料で埋め込む。
続いて、図4(e)と同様の工程を行い、X軸方向に延びるスペースを埋め込む際に、スペースの最上部を電極材料で埋め込む。
その後、例えば、図5(d)の工程において、磁性膜等を加工して第3の磁性部303、読み出し書き込み部203、および第3の電極103を形成する際に、埋め込みに用いられた最上部の電極材料を、第4の電極104のパターンに形成する。
磁気記憶素子6の読み出し動作および書き込み動作について説明する。
磁化固着層201の磁化方向と同じ方向の磁気ビットを第3の磁性部303に書き込む場合は、第1の電流源151を用いて、第4の電極104から、第3の電極103に電流を流す。電子は、電流と逆向きに流れるため、この場合、電子は、第3の電極103から第4の電極104に流れる。
電子は、磁化固着層201を通過する際に、スピン偏極される。このスピン偏極された電子は、非磁性層202を通って第3の磁性部303の書き込みを行うべき領域に流れる。そして、書き込みを行うべき領域と同じ方向のスピンを有するスピン偏極された電子は、書き込み行うべき領域を通過する。しかし、書き込みを行うべき領域の磁化方向と異なる方向のスピンを有するスピン偏極された電子は、書き込みを行うべき領域の磁化にスピントルクを与える。書き込みを行うべき領域の磁化に対して与えられたスピントルクは、書き込みを行うべき領域の磁化方向が、磁化固着層201の磁化方向と同じ方向を向くように働く。これにより、書き込みを行うべき領域の磁化は磁化固着層201の磁化と同じ方向となるように制御される。
磁化固着層201の磁化方向と異なる方向の磁気ビットを第3の磁性部303に書き込む場合は、第3の磁性部303の磁気ビットに磁化固着層201の磁化方向と同方向の書き込みを行う場合と逆方向の電流を流す。すなわち、電子を第4の電極104から第3の電極103に向けて流す。
電子が磁化固着層201を通過する際に、磁化固着層201の磁化と同じ方向のスピンを有する電子は磁化固着層201を通過するが、磁化固着層201の磁化と異なる方向のスピンを有する電子は非磁性層202と磁化固着層201との界面で反射され、第3の磁性部303の書き込みを行うべき領域に流入する。そして、磁化固着層201の磁化と異なる方向のスピンを有するスピン偏極された電子は、第3の磁性部303の書き込みを行うべき領域の磁化にスピントルクを与える。書き込み行うべき領域の磁化に対して与えられたスピントルクは、書き込みを行うべき領域の磁化方向が、磁化固着層201の磁化方向と異なる方向を向くように働く。これにより、書き込み行うべき領域の磁化は磁化固着層201の磁化と異なる方向となるように制御される。
読み出しの場合は、第4の電極104と、第3の電極103と、の間に定電流を流す、あるいは定電圧を与える。このとき、第3の磁性部303中の読み出しを行うべき領域の磁化方向と、磁化固着層201の磁化方向と、がなす角度によって、第4の電極104と、第3の電極103と、の間の電気抵抗が変わる。具体的には、読み出しを行うべき領域の磁化方向と磁化固着層201の磁化方向が同じとき上記抵抗値は低い値となり、読み出しを行うべき領域の磁化方向と磁化固着層201の磁化方向が反対のとき上記抵抗値は高い値となる。磁化固着層201と第3の磁性部303の間に電流を流した際の抵抗値を検出することで、読み出しを行うべき領域の磁化方向を検出し、情報の読み出しを行う。
読み出し動作時および書き込み動作時の電流は、上述したとおり、第3の電極103と第4の電極104の間を流れる。このため、第1の磁性部301には、第1の磁性部301のうち第1の磁性部301と第3の磁性部303との接続部付近にしか電流が流れない。また、第2の磁性部302においても、第2の磁性部302のうち第2の磁性部302と第3の磁性部303との接続部付近にしか電流が流れない。従って、読み出し動作時および書き込み動作時の電流によって、第2の磁性部302と第3の磁性部303の磁壁が誤ってシフトするエラーを低減することができる。
第4の電極104は、第1の磁性部301と第2の磁性部302の間以外の位置に設けられているため、第1の磁性部301と第2の磁性部302を互いに近接させて設けることが可能となる。このため、磁性部を高密度に設けることが可能である。
また、第4の電極104は、第3の磁性部303の外周部に設けられているため、読み出し動作時および書き込み動作時の電流が第3の磁性部303中を均等に流れ、読み出し動作時および書き込み動作時の入出力を安定して行うことができる。
なお、メモリシフト動作に関しては、第1実施形態と同様に、第2の電流源152を用いて、第1の電極101と第2の電極102の間に電流を流すことで行われる。また、第2実施形態のように、磁気記憶素子6の各構成要素の順序を、Z軸方向において、図13に表す磁気記憶素子6と反対に設けることも可能である。
(第7実施形態)
第7実施形態に係る磁気メモリ7について図14を用いて説明する。
図14は、第7実施形態に係る磁気メモリ7の模式図である。
磁気メモリ7は、第1実施形態に係る磁気記憶素子1が複数設けられ、例えば、シフトレジスタ型のメモリを構成している。
磁気メモリ7は、磁気記憶素子1と、第1のトランジスタ801と、第2のトランジスタ802と、第1のセレクタ811と、第2のセレクタ812と、電流源回路820と、抵抗値検出部830と、を備える。
第1のセレクタ811は、第1のビット線BL1、第1のワード線WL1、および第2のワード線WL2と接続されている。第2のセレクタ812は、第2のビット線BL2および第3のビット線BL3と接続されている。
第3の電極103は、第1のビット線BL1と接続されている。
第1のトランジスタ801のゲートは、第1のワード線WL1に接続されている。第1のトランジスタ801のゲート以外の一方の端子は、第1の電極101に接続され、他方の端子は、第2のビット線BL2に接続されている。
第2のトランジスタ802のゲートは、第2のワード線WL2に接続されている。第2のトランジスタ802のゲート以外の一方の端子は、第2の電極102に接続され、他方の端子は、第3のビット線BL3に接続されている。
第1のセレクタ811と第2のセレクタ812には、第1の電流源151および第2の電流源152としての機能を有する電流源回路820が接続されている。
第1のセレクタ811と第2のセレクタ812には、抵抗値検出部830が接続されている。抵抗値検出部830は、第1の電極101に接続された第2のビット線BL2および第2の電極102に接続された第3のビット線BL3と、第3の電極103に接続された第1のビット線BL1と、の間の抵抗値の変化を検出可能である。
例えば、電流源回路820により、第1の電極101および第2の電極102と、第3の電極103と、の間に定電流を流し、第1の電極101および第2の電極102と、第3の電極103と、の間の電圧の変化を抵抗値検出部830で検出することで、抵抗値の変化を検出することが可能である。あるいは、電流源回路820により、第1の電極101および第2の電極102と、第3の電極103と、の間に定電圧を印加し、第1の電極101および第2の電極102と、第3の電極103と、の間に流れる電流の変化を抵抗値検出部830で検出することで、抵抗値の変化を検出することが可能である。
磁気記憶素子1を磁気メモリに用いることで、磁気メモリの磁気記録密度をより向上させることが可能となる。
なお、本実施形態において、磁気記憶素子1を複数有する磁気メモリ7の例を示したが、磁気メモリ7は、第1実施形態に係る磁気記憶素子1に代えて、他の実施形態に係る磁気記憶素子を複数有していてもよい。
(第8実施形態)
第8実施形態に係る磁気メモリ8について図15を用いて説明する。
図15は、第8実施形態に係る磁気メモリ8の模式図である。
磁気メモリ8は、第6実施形態に係る磁気記憶素子6が複数設けられ、例えば、シフトレジスタ型のメモリを構成している。
磁気メモリ8は、磁気記憶素子6と、第1のトランジスタ801と、第2のトランジスタ802と、第1のセレクタ811と、第2のセレクタ812と、電流源回路820と、抵抗値検出部830と、を備える。
第1のセレクタ811は、第1のビット線BL1、第1のワード線WL1、および第2のワード線WL2と接続されている。第2のセレクタ812は、第2のビット線BL2、第3のビット線BL3、および第4のビット線BL4と接続されている。
第3の電極103は、第1のビット線BL1と接続されている。
第4の電極104は、第4のビット線BL4と接続されている。
第1のトランジスタ801のゲートは、第1のワード線WL1に接続されている。第1のトランジスタ801のゲート以外の一方の端子は、第1の電極101に接続され、他方の端子は、第2のビット線BL2に接続されている。
第2のトランジスタ802のゲートは、第2のワード線WL2に接続されている。第2のトランジスタ802のゲート以外の一方の端子は、第2の電極102に接続され、他方の端子は、第3のビット線BL3に接続されている。
第1のセレクタ811と第2のセレクタ812には、第1の電流源151および第2の電流源152としての機能を有する電流源回路820が接続されている。
第1のセレクタ811と第2のセレクタ812には、抵抗値検出部830が接続されている。抵抗値検出部830は、第3の電極103に接続された第1のビット線BL1と、第4の電極104に接続された第4のビット線BL4と、の間の抵抗値の変化を検出可能である。
例えば、電流源回路820により、第3の電極103と第4の電極104の間に定電流を流し、第3の電極103と第4の電極104の間の電圧の変化を抵抗値検出部830で検出することで、抵抗値の変化を検出することが可能である。あるいは、電流源回路820により、第3の電極103と第4の電極104の間に定電圧を印加し、第3の電極103と第4の電極104の間に流れる電流の変化を抵抗値検出部830で検出することで、抵抗値の変化を検出することが可能である。
磁気記憶素子6を磁気メモリに用いることで、磁気メモリの磁気記録密度をより向上させることが可能となる。
本願明細書において、「直交」、「垂直」及び「平行」という言葉は、製造工程におけるばらつきを含むものである。従って、実質的に直交、垂直または平行であれば良い。
(付記1)
第1の方向に延び、前記第1の方向と交差する方向に磁化容易軸を有し、前記第1の方向に複数の磁区を保持可能である第1の磁性部と、
前記第1の磁性部と離間して設けられ、前記第1の方向に延び、前記第1の方向と交差する方向に磁化容易軸を有し、前記第1の方向に複数の磁区を保持可能である第2の磁性部と、
前記第1の磁性部の前記第1の方向の一端および前記第2の磁性部の前記第1の方向の一端と接続され、前記第1の方向と交差する第2の方向に延びた第3の磁性部と、
前記第3の磁性部に接続された非磁性層と、前記非磁性層に接続された磁化固着層とを含む読み出し書き込み部と、
前記第1の磁性部の、前記第1の方向の他端に接続された第1の電極と、
前記第2の磁性部の、前記第1の方向の他端に接続された第2の電極と、
前記読み出し書き込み部に接続された第3の電極と、
を備えた磁気記憶素子の動作方法であって、
前記第1の電極と、前記第2の電極と、の間に電流を流すことで、前記第1の磁性部の前記磁区と前記第2の磁性部の前記磁区とを移動させる磁気記憶素子の動作方法。
(付記2)
前記第1の磁性部の前記磁区と前記第2の磁性部の前記磁区とを移動させた後に、前記第1の電極および前記第2の電極の少なくとも一方と、前記第3の電極と、の間に電流を流し、前記第3の磁性部の磁化方向を制御する付記1に記載の磁気記憶素子の動作方法。
(付記3)
前記第1の磁性部の前記磁区と前記第2の磁性部の前記磁区とを移動させた後に、前記第1の電極および前記第2の電極の少なくとも一方と、前記第3の電極と、の間に電流を流し、前記第3の磁性部の磁化方向を検出する付記1に記載の磁気記憶素子の動作方法。
(付記4)
第1の方向に延び、前記第1の方向と交差する方向に磁化容易軸を有し、前記第1の方向に複数の磁区を保持可能である第1の磁性部と、
前記第1の磁性部と離間して設けられ、前記第1の方向に延び、前記第1の方向と交差する方向に磁化容易軸を有し、前記第1の方向に複数の磁区を保持可能である第2の磁性部と、
前記第1の磁性部の前記第1の方向の一端および前記第2の磁性部の前記第1の方向の一端と接続され、前記第1の方向と交差する第2の方向に延びた第3の磁性部と、
前記第3の磁性部に接続された非磁性層と、前記非磁性層に接続された磁化固着層とを含む読み出し書き込み部と、
前記第1の磁性部の、前記第1の方向の他端に接続された第1の電極と、
前記第2の磁性部の、前記第1の方向の他端に接続された第2の電極と、
前記読み出し書き込み部に接続された第3の電極と、
を備えた磁気記憶素子の動作方法であって、
前記第1の電極および前記第2の電極の少なくとも一方と、前記第3の電極と、の間に電流を流し、前記第3の磁性部の磁化方向を制御する磁気記憶素子の動作方法。
(付記5)
前記第3の磁性部の磁化方向を制御した後に、前記第1の電極と、前記第2の電極と、の間に電流を流すことで、前記第1の磁性部の前記磁区と前記第2の磁性部の前記磁区とを移動させる付記4に記載の磁気記憶素子の動作方法。
(付記6)
第1の方向に延び、前記第1の方向と交差する方向に磁化容易軸を有し、前記第1の方向に複数の磁区を保持可能である第1の磁性部と、
前記第1の磁性部と離間して設けられ、前記第1の方向に延び、前記第1の方向と交差する方向に磁化容易軸を有し、前記第1の方向に複数の磁区を保持可能である第2の磁性部と、
前記第1の磁性部の前記第1の方向の一端および前記第2の磁性部の前記第1の方向の一端と接続され、前記第1の方向と交差する第2の方向に延びた第3の磁性部と、
前記第3の磁性部に接続された非磁性層と、前記非磁性層に接続された磁化固着層とを含む読み出し書き込み部と、
前記第1の磁性部の、前記第1の方向の他端に接続された第1の電極と、
前記第2の磁性部の、前記第1の方向の他端に接続された第2の電極と、
前記読み出し書き込み部に接続された第3の電極と、
を備えた磁気記憶素子の動作方法であって、
前記第1の電極および前記第2の電極の少なくとも一方と、前記第3の電極と、の間に電流を流し、前記第3の磁性部の磁化方向を検出する磁気記憶素子の動作方法。
(付記7)
前記第3の磁性部の磁化方向を検出した後に、前記第1の電極と、前記第2の電極と、の間に電流を流すことで、前記第1の磁性部の前記磁区と前記第2の磁性部の前記磁区とを移動させる付記6に記載の磁気記憶素子の動作方法。
(付記8)
基板上に第1の絶縁層を形成し、
前記第1の絶縁層に第3方向に延びる開口を形成し、
前記基板上、および前記開口が形成された前記第1の絶縁層上に磁性膜を成膜し、
前記磁性膜が成膜された前記第1の絶縁層の前記開口に絶縁材料を埋め込むことで、前記磁性膜の少なくとも一部が内部に埋め込まれた第2の絶縁層を形成し、
前記第2の絶縁層に前記第3方向と交差する前記第2方向に延びる開口を形成することで、前記第3方向において互いに離間した複数の磁性部を形成し、
前記第2の絶縁層の前記開口に絶縁材料を埋め込むことで、複数の磁性部が埋め込まれた第3の絶縁層を形成し、
前記第3の絶縁層上に、前記第2方向および前記第3方向と交差する方向から見た場合に、複数の前記磁性部のうち少なくとも2つの前記磁性部と重なるように磁性層、非磁性層、および磁化固着層を順に形成する磁気記憶素子の製造方法。
(付記9)
下方から順に磁化固着層、非磁性層、および磁性層が形成された基板上に、第1の絶縁層を形成し、
前記第1の絶縁層に、前記磁性層の第2方向の両端が露出するように、前記第2方向と交差する第3方向に延びる開口を形成し、
前記基板上および前記開口が形成された前記絶縁層上に、前記磁性層の前記第2方向の両端と接する磁性膜を成膜し、
前記磁性膜が成膜された前記絶縁層の前記開口に絶縁材料を埋め込むことで、前記磁性膜の少なくとも一部が内部に埋め込まれた第2の絶縁層を形成し、
前記磁性層上の前記第2の絶縁層を残すように、前記第2の絶縁層に前記第2方向に延びる開口を形成することで、前記第3方向において互いに離間した複数の磁性部を形成する磁気記憶素子の製造方法。
(付記10)
前記磁性膜を成膜した後であって前記第2の絶縁層を形成する前に、前記第1の絶縁層の上面および前記第3方向に延びる前記開口の底部に成膜された前記磁性膜を除去する付記8または9に記載の磁気記憶素子の製造方法。
(付記11)
前記第1の絶縁層は、互いにエッチングレートの異方性が異なる2つ以上の膜を交互に積層して形成され、
前記第3方向に延びる前記開口は、RIE法によって形成され、
前記第1の絶縁層の前記開口は、前記第1方向において周期的に、前記第2方向の寸法が狭い部分を有する付記8〜10のいずれか1つに記載の磁気記憶素子の製造方法。
(付記12)
前記磁性膜は、前記第2方向に磁化容易軸を有するように成膜される付記8〜11のいずれか1つに記載の磁気記憶素子の製造方法。
(付記13)
第1の方向に延び、前記第1の方向と交差する方向に磁化容易軸を有し、前記第1の方向に複数の磁区を保持可能である第1の磁性部と、
第1の磁性部と離間して設けられ、前記第1の方向に延び、前記第1の方向と交差する方向に磁化容易軸を有し、前記第1の方向に複数の磁区を保持可能である第2の磁性部と、
前記第1の磁性部の前記第1の方向の一端および前記第2の磁性部の前記第1の方向の一端と接続され、前記第1の方向と交差する方向に延びている第3の磁性部と、
を含む構造体が、前記第1の方向と交差する方向に複数配列された構造体アレイと、
前記構造体の前記第1の磁性部と、それに隣接する他の前記構造体の前記第2の磁性部と、に接続された第4の磁性部と、
複数の前記構造体のうち、少なくとも1つの前記第3の磁性部上に設けられた読み出し書き込み部と、
前記第4の磁性部と接続されていない前記第1の磁性部の、前記第1の方向の他端に接続された第1の電極と、
前記第4の磁性部と接続されていない前記第2の磁性部の、前記第1の方向の他端に接続された第2の電極と、
前記読み出し書き込み部素子に接続された第3の電極と、
前記第1の電極および前記第2の電極の少なくとも一方と、前記第3の電極と、の間に電流を流す第1の電流源と、
前記第1の電極と前記第2の電極との間に電流を流す第2の電流源と、
を備えた磁気記憶素子。
(付記14)
第1の方向に延び、前記第1の方向と交差する方向に磁化容易軸を有し、前記第1の方向に複数の磁区を保持可能である第1の磁性部と、
第1の磁性部と離間して設けられ、前記第1の方向に延び、前記第1の方向と交差する方向に磁化容易軸を有し、前記第1の方向に複数の磁区を保持可能である第2の磁性部と、
前記第1の磁性部の前記第1の方向の一端および前記第2の磁性部の前記第1の方向の一端と接続され、前記第1の方向と交差する方向に延びている第3の磁性部と、
を含む構造体が、前記第1の方向と交差する方向に複数配列された構造体アレイと、
前記構造体の前記第1の磁性部と、それに隣接する他の前記構造体の前記第2の磁性部と、に接続された第4の磁性部と、
複数の前記構造体のうち、少なくとも1つの前記第3の磁性部上に設けられた読出し部と、
複数の前記構造体のうち、前記読み出し部が設けられた前記第3の磁性部以外の前記第3の磁性部のうち、少なくとも1つの前記第3の磁性部上に設けられた書き込み部と、
前記第4の磁性部と接続されていない前記第1の磁性部の、前記第1の方向の他端に接続された第1の電極と、
前記第4の磁性部と接続されていない前記第2の磁性部の、前記第1の方向の他端に接続された第2の電極と、
前記読み出し部に接続された第3の電極と、
前記書き込み部に接続された第4の電極と、
前記第1の電極および前記第2の電極の少なくとも一方と、前記第3の電極と、の間に電流を流す第1の電流源と、
前記第1の電極および前記第2の電極の少なくとも一方と、前記第4の電極と、の間に電流を流す第2の電流源と、
前記第1の電極と前記第2の電極との間に電流を流す第3の電流源と、
を備えた磁気記憶素子。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、各磁性部、非磁性層、磁化固着層、電極、電流源回路、抵抗値検出部、セレクタなどの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施形態として上述した磁気記憶素子、磁気メモリ、磁気記憶素子の動作方法、および磁気記憶素子の製造方法を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての形態も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1、2、3、4、5、6…磁気記憶素子 7、8…磁気メモリ 101、102、103、104、105…電極 103a…金属膜 151、152、153…電流源 201、2011、2012…磁化固着層 201a…磁化固着膜 202、2021、2022…非磁性層 202a…非磁性膜 203…読み出し書き込み部 204…読み出し部 205…書き込み部 301、302、303、304、305…磁性部 400…基板 401、401a、…絶縁層 402…磁性膜 402a、402b、402c、402d…磁性部 403、403a、404…絶縁層 405…磁性層 405a…磁性膜 501、502…磁区 503…磁壁 801、802…トランジスタ 811、812…セレクタ 820…電流源回路 830…抵抗値検出部

Claims (17)

  1. 第1の方向に延び、前記第1の方向と交差する方向に磁化容易軸を有し、前記第1の方向に複数の磁区を保持可能である第1の磁性部と、
    前記第1の磁性部と離間して設けられ、前記第1の方向に延び、前記第1の方向と交差する方向に磁化容易軸を有し、前記第1の方向に複数の磁区を保持可能である第2の磁性部と、
    前記第1の磁性部の前記第1の方向の一端および前記第2の磁性部の前記第1の方向の一端と接続され、前記第1の方向と交差する第2の方向に磁化容易軸を有する第3の磁性部と、
    前記第3の磁性部に接続された非磁性層と、前記非磁性層に接続された磁化固着層と、を含む読み出し書き込み部と、
    前記第1の磁性部の、前記第1の方向の他端に接続された第1の電極と、
    前記第2の磁性部の、前記第1の方向の他端に接続された第2の電極と、
    前記読み出し書き込み部に接続された第3の電極と、
    前記第1の電極および前記第2の電極の少なくとも一方と、前記第3の電極と、の間に電流を流す第1の電流源と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間に電流を流す第2の電流源と、
    を備えた磁気記憶素子。
  2. 前記第1の方向から見た場合において、前記第3の磁性部の面積は、前記磁化固着層の面積と等しい、あるいは前記磁化固着層の面積より小さい請求項1記載の磁気記憶素子。
  3. 前記第1の方向から見た場合において、前記第1の磁性部および前記第2の磁性部は、前記磁化固着層と重なっている請求項1または2に記載の磁気記憶素子。
  4. 前記第1の磁性部および前記第2の磁性部は、前記第1の方向と直交する方向に磁化容易軸を有し、
    前記第2の方向は前記第1の方向と直交する方向である請求項1〜3のいずれか1つに記載の磁気記憶素子。
  5. 前記第3の磁性部の前記第2の方向における寸法が200nm以下である請求項1〜4のいずれか1つに記載の磁気記憶素子。
  6. 前記第3の磁性部は、単磁区構造を有する請求項1〜5のいずれか1つに記載の磁気記憶素子。
  7. 前記第1の磁性部および前記第2の磁性部は、コバルト、マンガン、クロム、希土類元素よりなる群から選択された少なくとも一つを含む磁性合金を含む請求項1〜6のいずれか1つに記載の磁気記憶素子。
  8. 前記第3の磁性部の磁化は、前記第1の磁性部の磁化および前記第2の磁性部の磁化より小さい請求項1〜7のいずれか1つに記載の磁気記憶素子。
  9. 前記第1の磁性部および前記第2の磁性部は、CVD法もしくはALD法により成膜された請求項1〜8のいずれか1つに記載の磁気記憶素子。
  10. 前記第3の磁性部は、前記第2の方向に延びている請求項1〜9のいずれか1つに記載の磁気記憶素子。
  11. 前記第1の磁性部および前記第2の磁性部は、前記第1の方向において、周期的に、前記第2の方向の寸法が狭い部分を有する請求項1〜10のいずれか1つに記載の磁気記憶素子。
  12. 前記第1の磁性部と前記第3の磁性部との接続面の面積は、前記第1の磁性部の前記第1の方向と直交する面における断面積よりも小さく、
    前記第2の磁性部と前記第3の磁性部との接続面の面積は、前記第2の磁性部の前記第1の方向と直交する面における断面積よりも小さい請求項1〜11のいずれか1つに記載の磁気記憶素子。
  13. 前記第1の磁性部および前記第2の磁性部と離間して設けられ、前記第1の方向に延び、前記第1の方向と交差する方向に磁化容易軸を有し、前記第1の方向に複数の磁区を保持可能である第4の磁性部であって、前記第1の方向の一端が前記第3の磁性部に接続された第4の磁性部と、
    前記第1の磁性部、前記第2の磁性部、および前記第3の磁性部と離間して設けられ、前記第1の方向に延び、前記第1の方向と交差する方向に磁化容易軸を有し、前記第1の方向に複数の磁区を保持可能である第5の磁性部であって、前記第1の方向の一端が前記第3の磁性部に接続された第5の磁性部と、
    前記第4の磁性部の、前記第1の方向の他端に接続された第4の電極と、
    前記第5の磁性部の、前記第1の方向の他端に接続された第5の電極と、
    をさらに備えた請求項1〜12のいずれか1つに記載の磁気記憶素子。
  14. 第1方向に延び、前記第1の方向と交差する方向に磁化容易軸を有し、前記第1の方向に複数の磁区を保持可能である第1の磁性部と、
    前記第1の磁性部と離間して設けられ、前記第1の方向に延び、前記第1の方向と交差する方向に磁化容易軸を有し、前記第1の方向に複数の磁区を保持可能である第2の磁性部と、
    前記第1の磁性部の前記第1の方向の一端および前記第2の磁性部の前記第1の方向の一端と接続され、前記第1の方向と交差する方向に延びた第3の磁性部と、
    前記第3の磁性部に接続された非磁性層と、前記非磁性層に接続された磁化固着層と、を含む読み出し書き込み部と、
    前記第1の磁性部の、前記第1の方向の他端に接続された第1の電極と、
    前記第2の磁性部の、前記第1の方向の他端に接続された第2の電極と、
    前記読み出し書き込み部に接続された第3の電極と、
    前記第1の磁性部と前記第2の磁性部の間以外に設けられ、前記第3の磁性部に接続された第4の電極と、
    前記第1の電極と、前記第4の電極と、の間に、部前記第1の磁性部の磁化方向の読み出し及び書き込みを行う電流を流す第1の電流源と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間に、前記第1の磁性部と前記第2の磁性部の磁区を移動させる電流を流す第2の電流源と、
    を備えた磁気記憶素子。
  15. 前記第4の電極は、前記第1の磁性部の、前記第1の磁性部と前記第3の磁性部との接続部付近、および、前記第2の磁性部の、前記第2の磁性部と前記第3の磁性部との接続部付近の両方に接するように設けられた請求項14記載の磁気記憶素子。
  16. 複数の、請求項1〜13のいずれか1つに記載の磁気記憶素子と、
    各々が、対応する前記第3の電極に接続された、複数の第1のビット線と、
    複数の第1のトランジスタであって、各々のゲートが対応する第1のワード線に接続され、各々の前記ゲート以外の一方の端子が、対応する前記第1の電極に接続され、各々の前記ゲート以外の他方の端子が、対応する第2のビット線に接続された、複数の第1のトランジスタと、
    複数の第2のトランジスタであって、各々のゲートが対応する第2のワード線に接続され、各々の前記ゲート以外の一方の端子が、対応する前記第2の電極に接続され、各々の前記ゲート以外の他方の端子が、対応する第3のビット線に接続された、複数の第2のトランジスタと、
    を備えた磁気メモリ。
  17. 複数の、請求項14または15に記載の磁気記憶素子と、
    各々が、対応する前記第3の電極に接続された、複数の第1のビット線と、
    各々が、対応する前記第4の電極に接続された、複数の第4のビット線と、
    複数の第1のトランジスタであって、各々のゲートが対応する第1のワード線に接続され、各々の前記ゲート以外の一方の端子が、対応する前記第1の電極に接続され、各々の前記ゲート以外の他方の端子が、対応する第2のビット線に接続された、複数の第1のトランジスタと、
    複数の第2のトランジスタであって、各々のゲートが対応する第2のワード線に接続され、各々の前記ゲート以外の一方の端子が、対応する前記第2の電極に接続され、各々の前記ゲート以外の他方の端子が、対応する第3のビット線に接続された、複数の第2のトランジスタと、
    を備えた磁気メモリ。
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